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Academic year: 2021

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SUPER GT Rd.6 SUZUKA 1000km

2016/8/27~8/28

TEAM RELEASE

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「忘れ物を取りに行こう」を合言葉に、 チーム一丸で

1000 ㎞レースの完走を勝ち取る!

「真夏の三連戦」と呼ばれるシーズン中盤の連戦の最後を飾るのは、今年で45 回目を迎える「International SUZUKA 1000km」。走行時間が 6 時間に及ぶ伝統の耐久レ ースは、Arnage Racing の地元で行われる唯一のレースで、シーズン最大の山場ともいえる。しかし、Arnage Racing はチームが発足した 2013 年に入賞して以来完走に 恵まれておらず、特に昨年は大きなクラッシュでレースを終えている。苦い思い出がつきまとう鈴鹿1000 ㎞を、今年は何としても無事に完走させて胸のつかえを払拭し たい。ガレージでは、3 週間のインターバルの間に 1000 ㎞の長丁場を走り切れるように、細かい箇所までメンテナンスを行った。特に第 5 戦の富士ラウンド前に投入し た左側のドライブシャフトに加え、右側も新しいドライブシャフトに交換するなどして、マイレージの蓄積からくる不安を取り除いた。前戦富士スピードウェイで、よい 流れを取り戻して意気の高まるArnage Racing は、第 3 ドライバーに 5 月の富士ラウンド以来 3 戦ぶりとなる加納選手を迎え、「忘れ物を取りに行こう」を合言葉にレー スウィークを迎えた。

August 27

th

Qualifying Day

曇り/ドライ 気温:33℃→32℃ / 路面温度:44℃→41℃ 入場者;26,500 人 レースウィークは台風10 号の接近で曇りと雨のマークが並ぶ天気予報。予選日も、朝のうちは暑い雲に覆われ、時折小雨がぱ らついたが、コースコンディションはどうにかドライのまま。Arnage Racing もドライタイヤで 9 時 20 分からの公式練習をス タートさせ、安岡選手、加納選手、凜太郎選手が順にコースに出て、時間いっぱいを使ってマシンの感触を確かめた。ODYSSEY SLS は終始順調で、7 月に公式テストに参加した成果もあり、よい方向で決勝に向けてのセッティングが決まった。午後になる と空模様は予想外に好転し、夏の青空が広がる陽気となった。14 時 30 分から行われた予選は、安岡選手が Q2 進出をかけてマ シンをコースに進めた。ところが、ODYSSEY SLS はここでまさかの変調を見せる。安岡選手がアタックを開始しようとした とき、燃圧系のアラームが点灯、メカニックが懸命に原因究明を図ったが短時間のうちには解決せず、ODYSSEY SLS はまっ たくアタックできないままにQ1 の時間を終えてしまった。 予選終了後のチェックの結果、原因は燃圧ポンプの故障と判明した。燃圧ポンプは今大会終了後に交換の予定で、既に本国ドイツから空輸中であった。しかしこのタイミ ングのトラブル発生では間に合わない。チームに一瞬緊張が走った。幸い四日市市内に同じくガレージを構えるARN Racing さんが、保有している新品パーツをわざわ ざ四日市から届けてくださり、決勝を無事に戦うお膳立てができた。予選を戦えなかったために、決勝グリッドは最後列となっ たが、1000 ㎞レースの間にはチャンスもあるはず。特に、5 度のピットインが義務付けられている今シーズンの鈴鹿 1000 ㎞で は、迅速で確実なピットワークを行うことが良いポジションを得るための重要なカギとなる。予選後、Arnage Racing はピット ストップの練習を入念に行い、丁寧なメンテナンスを施して決勝に備えた。なお、予選の結果は以下の通り。 P1 #18 UPGARAGE BANDOH 86 中山友貴 / 山田真之亮 (1'57.876) P2 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀 / 中山雄一 (1'58.092)

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P28#50 ODYSSEY SLS 安岡秀徒 / 久保凜太郎 / 加納政樹(3'30.950)

August 28

th

Race Day

曇り時々雨/ウェット→ドライ 気温:27℃→28℃ / 路面温度:28℃→30℃ 入場者:34,000 人 決勝の朝、鈴鹿サーキットは雨。午前中に行われたサポートレースの時には強い雨脚に、一時赤旗が提示される場面も見られたが、雨雲レーダーでは午後から雨が降る気 配が見られない。決勝に向けてのタイヤチョイスが悩ましいところである。鈴鹿大会は朝のフリー走行がなく、11 時 8 分から ウォームアップ走行が20 分間行われた。この頃になると雨は止み、コース上は一部乾き始めていた。ODYSSEY SLS はウェッ トタイヤでウォームアップ走行を行ったが、このまま晴れていく方向に賭けたチームは、グリッド上でウェットタイヤからスリ ックタイヤに交換。ドライコンディションでレースをスタートすることになった。 上空にはまだ雲が多いものの、大きな雨雲は見当たらない。34000 人の観衆が見守る中、12 時 30 分、いよいよ 2016 年 International SUZUKA 1000km の幕が切って落とされた。ここ鈴鹿でもスタートドライバーを任された凜太郎選手は、最後列 の28 位から 1000 ㎞先のゴールを目指してレースを開始。スタートを得意とする凜太郎選手は、いきなり最初のラップで 22 位 までポジションアップ、さらに次の周回で20 位までポジションを上げて走行を始めた。凜太郎選手は、2 分 4 秒台から 5 秒台の落ち着いたペースでポジションをキープ しながら淡々と第1 スティントを走った。 30Lap 目、1 回目のピットインで凜太郎選手から安岡選手へとドライバーチェンジ。給油と前後 4 輪のタイヤ交換を行った。燃費 のよくないMercedes Benz SLS GT3 は、他のマシンと比べると給油時間に 20 秒近いロスが出てしまう。見かけ上 4 位でピット インしたODYSSEY SLS は、コースに戻ると 24 位までポジションを落としていた。しかし、第 2 スティント担当の安岡選手は、 自ら100 点満点という好調なドライビングで、再びポジションを 19 位まで上げて快走を続けた。スティントの後半、50Lap を過 ぎた頃に空模様が怪しくなって雨が降り始めた。マシンをピットインさせるチームが出てくる中、Arnage Racing も雲行きをみて ピットインのタイミングを計っていたが、安岡選手をもう少しコース上にとどまらせ様子を見ることにした。雨は暫くコースを濡 らしていたが、間もなく雨雲が通り過ぎ、すぐにまたドライコンディションになった。安岡選手は63Lap 目まで走行し、14 位で ピットに戻ってきた。 当初チームは、4 輪交換の次のピットストップではタイヤ無交換でピット作業時間を稼ぐ予定だった。しかし、最初のピットストップ後のタイヤの状況から無交換作戦が 不可能だと判断していた。2 回目のピット作業では後輪 2 輪を交換して給油を終え、第 3 スティント担当の加納選手が 22 位でコースに復帰する。レースは中盤に差し掛 かり、マシントラブルやアクシデントで脱落するマシンが出てくる中、ODYSSEY SLS は好調なコンディションをキープしていた。加納選手も終始落ち着いたペースで 悠々と走行を続け、ポジションを18 位にまで上げていた。82Lap 目、S 字コーナー付近で 300 クラスのマシンがクラッシュ、セーフティーカーが導入されるアクシデン トが発生。予定周回数より多い28 周を走行した加納選手は 90Lap 目に 17 位でピットインした。

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3 回目のピットインで、ODYSSEY SLS は再びタイヤを 4 輪交換。第 4 スティント担当の凜太郎選手にステアリングが渡された。このピット ストップでも給油に時間はかかったが、ピットインのタイミングがよかったためか、凜太郎選手は順位を落とすことなく18 位でコースに復 帰した。第4 スティント終盤、114Lap を過ぎた頃に、再び空が暗くなって雨粒が落ちてきた。雨はコースを濡らして、多くのマシンがワイ パーを動かして走行し始める。再びピットインのタイミングが迫っていたArnage Racing もレインタイヤを準備したが、凜太郎選手のスティ ントを引っ張ってコースの状況を見極めていた監督は、117Lap 目、ドライ続行を確信したところでマシンを呼び戻し、4 回目のピット作業を 行った。 Arnage Racing は、この 4 回目のピットインでも後輪 2 輪だけタイヤを交換、第 5 スティント担当の加納選手にドライバーチェンジして、マ シンは19 位でコースに復帰した。すでにレース開始から 4 時間以上が過ぎ、暗雲立ち込める空模様も手伝ってあたりは薄暗い。加納選手は 落ち着いた走行で14 周の短いスティントを走り、いよいよ最終スティントとなる安岡選手にステアリングを委ねるため 132Lap 目にピットに 戻ってきた。

最後のピットイン。Arnage Racing はタイヤを前後 4 輪とも交換、メカニックは最後まで正確で迅速なピット作業で給油を行い、ODYSSEY SLS をコースに送り出した。 安岡選手はコースに復帰直後から良いペースで、チェッカーに向けてひた走った。残り5Lap というところで、再び雨が降ってきたが気迫の走りは衰えない。背後から 500 クラストップの38 号車が迫っていたが、安岡選手は強い雨の中踏ん張りを見せてオーバーテイクを許さず、3Lap 遅れのマージンを死守して、16 位で 1000 ㎞のチェッ カーを受けた。

Arnage Racing は、予選日のトラブルを乗り越え、ようやく鈴鹿 1000 ㎞レースを完走することができた。終わってみれば、多くのマシンが 2 分 1 秒台から 2 秒台のベス トラップを出す中、ODYSSEY SLS は淡々と地道なタイムを積み上げ、ノートラブル、ノーアクシデント、チーム一丸で掴んだ 16 位完走であった。

P1#61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人 / 山内英輝 P2 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀 / 中山 雄一 P3#0 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート/ 富田竜一郎

P16 #50 ODYSSEY SLS 安岡秀徒 / 久保凜太郎 / 加納政樹

<ドライバー 安岡秀徒> 1000km、2013 年以来完走できました!もう、うれしいの一言です。第 2 スティントでは、自分でも 9 割 5 分以上のすご くいい走りができました、第2 スティントであることとか、順位とか考えたら、それ以上の走りと状況判断はない!という くらい濃密なスティントが走れたと思います。そのあと、加納さん凜ちゃん加納さんとつないですごいいい状態で走れたので、最後はしっかり締めなきゃいけないと思っ て最終スティントに臨みました。かなりトリッキーなコンディションだったんですけど、ここはペースを上げて終わりたいと、かなり集中して、最後まで走れてよかった

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と思います。最後の「後ろのZENT から逃げろ」というムチャぶりには焦りましたけど…(笑)。でも、終わってみると気持ちは早くも来年の 1000 キロに飛んでて、「攻 めの最終スティントをやってみたい!」と思っている自分には驚きです。残り3 戦、特にタイは、僕も凜ちゃんも初めてで、キーを握るレースだと思いますので、そこに 向けて、気持ち切り替えてやっていきたいと思います。応援ありがとうございます。 <ドライバー 久保凜太郎> 初めての1000 ㎞で、話ではいろいろ聞いてたんですけど、鈴鹿公式テストで乗ったときにあんまり得意な感じじゃなかったし、1000 ㎞でのタイヤ温存となると果たして 富士みたいに走れるのかなっていうのも結構不安だったし、雨スリックみたいな感じになったのも不安でした。でも、実際スタートしてみたら、スタートでジャンプアッ プできて、我ながらいい流れを作れたかなって思ってます。ミスとか難しいところもいろいろあったんですけど、2 スティント乗って、自分自身の中で、トレーニング不 足も感じたし、ドライビングとか自分の悪い部分をいっぱい気付けたんですよ。それが今後、自分にとって、特に、次のタイに向けてはすごく糧になるんじゃないかと思 ってます。何より完走できて、みんなが喜んでるのが、僕は一番うれしいです。ありがとうございました。 <ドライバー 加納政樹> ここ 2 年間、トラブルとか去年はクラッシュやったりとか悔しい思いをしてて、今年は何としてでもきっちり完 走して、最後のチェッカー受けるのが目標で、やっすー筆頭に、凜ちゃんも僕も、各々がシミュレーターでトレ ーニングしたり、チームとしてもテストに参加したり、ほんとにここをメインとしてやってきました。今日は、 レースの内容とか、周りのラップタイムとかいろんなもの見てても、みんながそれぞれ自分の持ち場できっちり やれた。何より、ここ最近あったペナルティーやとかイージーなミスもなく、みんなが気持ちひとつできちっと まとめて、完走っていう結果を勝ち取れたっていうのは、ぐっとくるものがありました。このあと、タイと、も てぎの2 戦が残ってるんですが、まずはこの鈴鹿 1000 ㎞で借りを返すというミッションがクリアできて、そうい った意味で弾みになるようなレースだったんじゃないでしょうか。残り 3 戦もやっすーと凜ちゃんをしっかりサ ポートして頑張りたいと思っていますので、応援宜しくお願いします。

〒510-0064 三重県四日市市新正 4 丁目 15-18 Tel:059-351-6264 Fax:059-351-6054 総括 松本和美 kazumi.m@dream.ocn.ne.jp

Official web: http://www.arnage-racing.jp/

チームblog:http://ameblo.jp/arnage-racing/

Facebook ファンページhttp://www.facebook.com/arnage.racing

次戦は10 月 8 日、9 日にタイ、チャーンインターナショナルサーキットで開催予定の第 7 戦タイラウンドとな ります。引き続き、応援のほど宜しくお願いいたします。

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