• 検索結果がありません。

高等学校におけるキャリア教育プログラムの推進 : 基礎的・汎用的能力の育成を目指して: 沖縄地域学リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "高等学校におけるキャリア教育プログラムの推進 : 基礎的・汎用的能力の育成を目指して: 沖縄地域学リポジトリ"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Title

高等学校におけるキャリア教育プログラムの推進 : 基礎

的・汎用的能力の育成を目指して

Author(s)

上地, 幸市

Citation

沖縄大学人文学部紀要 = Journal of the Faculty of

Humanities and Social Sciences(17): 97-104

Issue Date

2015-03-03

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/19066

(2)

〈実践報告〉

高等学校におけるキャリア教育プログラムの推進

―基礎的・汎用的能力の育成を目指して―

Koichi Uechi (Faculty of Humanites, Department of International Communication)

上地 幸市

要 約 1) ワークショップ型授業の進め方等について事前指導は行っていないが,授業はス ムースにワークが進み,2 時間で企画書を作成し発表会まで実施できた . 2) ミッションにチャレンジし企画書を創り発表する授業を通して,思考力,傾聴力, 対話力,創造力,まとめる力,コメント力等を高めることができた . 3) 授業の振り返り活動では,「またやりたい」という感想が多くあり,主体的・能動的・ 協働的な学習が生徒の学びの履歴に合致し,活動を活性化させ学びを深めることがで きた。 4) ワークショップの実施状況や授業後の感想等から,生徒の授業への参加態度や学 習意欲の向上が見られる . キーワード:キャリア教育 アクティブラーニング ワークショップ インターンシップ  基礎的・汎用的能力 1キャリア教育を巡る問題  近年,子どもたちの学びの現実が問題になっている.例えば、与えられたことのみを学ぶ子 ども,論理的思考から逃避する子ども,自ら創造する力が乏しい子どもなどである .  そこで,キャリア教育の視点からその背景を探り,基礎的・汎用的な能力の育成のあり方を 探究し,キャリア教育の充実に資する .          1.1 キャリア教育に係る沖縄の若者の状況          沖縄県商工労働部発行の「高校生と大学生のための沖縄型キャリア教育形成支援プログラム」 ( 平成 26 年 3 月 ) によると,沖縄の若者には次のような状況が見られる .  安易に仕事を辞めるなど就業意識が甘く,キャリア形成が未熟な若者,親から自立できず卒 業後も親に依存している若者,個人の志向や職業能力と仕事とのミスマッチや雇用形態などの 情報不足で進路選択を先送りする若者,15 歳から 34 歳までの若者の離職率が高いということ から,職業技能や態度形成が未確立の若者などである .  また,文部科学省発行の「中学校キャリア教育の手引き」( 平成 23 年 3 月 ) では、勤労観・ 職業観の未熟さと確立の遅れや社会人,職業人としての基礎的資質能力の発達の遅れも指摘さ

(3)

沖縄大学人文学部紀要 第 17 号 2015 れている . さらに,自立的な進路選択や将来計画が希薄なまま進学,就職する若者が増加してい るとの指摘もある . 一方,社会環境にも次のような変化が見られる .  企業のコスト削減や経営の合理化,海外移転等雇用調整が進展,終身雇用制や年功序列型賃 金の見直し,アルバイトやパートなど非正規雇用形態の増加などによる職業人に求められる資 質・能力が変化し,即戦力志向や業務の高度化が求められ,若者の将来の設計や社会人・職業 人としての生き方のイメージ形成が困難な状況を作り出している .  そのため,若者が自らの可能性を高め,挑戦し,活躍できる夢のある社会を描きにくく,生 涯にわたり自立的に能力を向上させたり,発揮したり,やり直しがきく社会への期待が持ちに くい現実があることも課題である .       1.2 学校におけるキャリア教育の必要性  学校における教育活動が働くこと,生きること,そして学ぶことについて十分な取組を行っ てこなかったことにより,次のような若者の状況が出てきたという指摘がされている .(中央教 育審議会「今後の学校教育におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」平成 23 年 3 月)より ○働くことへの関心,意欲,態度や目的意識, 責任感等の低い若者 ○働く大人 ( 親 ) の姿を見たことがない若者 ○表現力が乏しく,人と関わることが苦手な若者 等  そこで,これからの学校教育においては,社会人,職業人として自立した若者を育てる観点 から,次のような教育が求められる . ◇学校の学習と社会とを関連づけた教育  ◇生活体験,自然体験,社会体験等の充実     ◇社会人,職業人としての基礎的資質・能力の育成 ◇生涯にわたって学び続ける意欲の向上  特に,高等学校におけるキャリア教育は,主に次の 4 点を目標にして,体系的・系統的に行 う必要がある . ア.自己理解の進化と自己受容   イ.選択基準としての職業観・勤労観の確立 ウ.将来設計の立案と社会的移行の準備 エ.進路の現実吟味と試行的参加 2 高等学校におけるキャリア教育  高等学校におけるキャリア教育は,近い将来 ,自らを生かしながら社会に参画し,そこで自 己の立場に応じた様々な役割を果たしつつ,自立できる力を育成することを目的としている . 具 体的には,教科・科目等において,学年の発達段階を踏まえた実践を体系的・系統的に進めて いくことが重要であることが指摘されている . 2.1 学習意欲の向上につながるキャリア教育  キャリア教育とは,「児童生徒一人一人の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力 や態度を育てることを通して,キャリア発達を促す教育」(参考・引用文献 1)と定義される . そ

(4)

れは,児童生徒がそれぞれ社会の一員としての役割を果たすとともに,個性、持ち味を最大限 に発揮しながら,自立していくための能力や態度を育てる教育である . つまり,キャリア教育は, 出口指導ではなく,生き方指導であるといえる .  それは,生徒が学校での学習と将来との関係に意義を見いだし,学ぶ意欲をかき立てられる こと . また,日々の学習を通じて,今学んでいることを将来,社会に役立てられるよう教科等の 学習内容と社会を結びつけた指導を行うことが重要である .  国立教育政策研究所のキャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査によると,キャリア 教育を学校教育全体で体系的・系統的に取り組んでいる学校ほど,児童生徒の学習意欲向上の 認識率が高いという結果が示された .    具体的には,キャリア教育の実践によって学習全般に対する生徒の意欲が向上していると回 答した学校が小学校で 41.1%,中学校では 55.1%,高等学校においては 65.4%となっている . こ のことから,学習意欲を向上させるためには,充実した計画に基づくキャリア教育の実施が重 要であると考えられる .   2.2 キャリア教育で身につけたい力    キャリア教育は,各教科,領域等すべての教育活動において推進していく必要がある .  つまり,学業生活と社会生活、職業生活を関連づけ,将来の夢と希望を結びつけて指導する ことで,学習意欲の向上につながり,社会的、職業的自立に向けて必要な基盤となる能力であ る「基礎的・汎用的能力」が育成できる.キャリア教育で身に付けたい基礎的・汎用的能力は, 下表のように定義される.   「人間関係形成・社会形成能力」  多様な他者を理解し,相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることができるとともに, 自分の役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画することができる力 「自己理解・自己管理能力」  自分と社会の相互関係を保ちつつ,今後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき 主体的に行動すると同時に,自らの思考や感情を律し、進んで学ぼうとする力 「課題対応能力」  仕事をする上での様々な課題を発見・分析し,適切な計画を立ててその課題を処理し,解決 することができる能力 「キャリアプランニング能力」  「働くこと」の意義を理解し,自らが果たすべき様々な立場や役割との関連を踏まえて 「 働 くこと 」 を位置づけ,多様な生き方について,自ら主体的に判断してキャリアを形成していく 力        (参考・引用文献 1) 2.3 各教科・科目で進めるキャリア教育  各教科・科目におけるキャリア教育は,次の 3 つのポイントで進める .1 つ目は,学んでいる 内容が日常生活や職業生活でどのように活用されているかを伝えること .2 つめは,教科・科目 を学ぶ面白さ・楽しさを伝えること .3 つめは,その教科・科目を学ぶことによって,培われる 能力・態度とそれらの意義を伝えることである . 例えば,国語科の授業を例にとると,3 つのポ

(5)

沖縄大学人文学部紀要 第 17 号 2015 イントと身につけたい力は下表のようになる . <授業の工夫>  ある事件を取り上げた複数の新聞記事の事実関係,文字数,見出しの違い,与える印象など を比較し,話し合い,模造紙に整理して発表する授業 <一つ目のポイント>  新聞記事を通して日常の出来事に興味 ・ 関心を持ち,新聞に携わる職業人の仕事内容に触れ ることができる. <身につけたい力> ●課題対応能力 ●キャリアプランニング能力 <二つ目のポイント> 新聞記事を読み,違いなどをまとめ,発表する活動を通して,読む,話す,聞く,書く面白 さや楽しさを味わうことができる . <身につけたい力> ●自己理解・自己管理能力 ●人間関係形成・社会形成能力 <三つ目のポイント> 話す力,傾聴力,要約する力,コメント力等の力を話し合いや発表の場面で発揮したり,高 めることができる . <身につけたい力> ●課題対応能力 ●キャリアプランニング能力 2.4 就業体験活動としてのインターンシップ  インターンシップは,就業体験活動の一つとして,高等学校では全国的に実施されているが, それは将来進む可能性のある仕事や職業に関連する活動を試行的に体験することにより,社会 人,職業人への移行準備をねらいとしている.それは,小学校及び中学校の成果を踏まえて, 取り組むことが大切であり,次のような成果が期待される .  ア,自らの進路選択について主体的に取り組むことができる .  イ,体験を通して日々の学習の意義を再確認し,学習意欲の向上を図ることができる .  ウ,多くの職業人と触れあうことで異世代とのコミュニケーションを図ることができる .  エ,仕事をする上で必要となる知識,技術,技能等について考えることができる.  オ,マナーや言葉遣いなどの大切さについて認識を深めることができる.  また,インターンシップを効果的に展開するためには,次の 2 つのポイントに留意すること が大切である .  一つ目は,インターンシップの目的やねらい,実施時期,期間を明確にするとともに,教育 課程への位置づけを図り,学校全体で取り組むことが大切である.具体的には,総合的な学習 の時間や特別活動の時間等に位置づけられる . 二つめは,体験ありきのその場限りのイベント にしないで,体験先での業務内容に必要な職業能力と学習活動を関連づけて事前学習で指導し, 勤労観や職業観の変化,自己の内面の変化等に留意した事後指導を行うことが大切である .  つまり,一人一人の変化をその後の学校生活や学習,将来設計などに生かそうとする発想を もって計画をすることが大切である .  3 アクティブラーニングの手法を用いたキャリア教育の推進 3.1 アクティブラーニング型授業の意義

(6)

 課題対応能力等キャリア教育で身に付けたい基礎的・汎用的能力を育成するためには,ワー クショップやグループディスカッションなどのアクティブラーニングの手法を用いることが有 効である . それは,米国国立訓練研究所の平均学習定着率を示す 「 ラーニングピラミッド 」 の研 究結果からも明らかである . 授業で学んだ内容を 6 か月後にどれだけ記憶しているかを授業形態 の違いで比較した結果から,講義による学びの定着率が 5%に対してグループディスカッション が 50%,実践による体験・練習等が 75%,他者に教える活動では 90%となっており,主体的・ 能動的・協働的な学習ほど学習定着率が高いことが分かる .  そこで,キャリア教育を推進する上で重要なことは,生徒の実態を踏まえてどんな能力を身 に付けさせるのか,そのためにどのような手法を用いるのかについて,教師は、自らの力量や 経験,考え方等を踏まえて計画を立て実践することである . 3.2 様々なアクティブラーニングの手法例 ディスカッション  特定のテーマをもとに複数名で議論する手法.テーマに関する理解を深めたい時や正解がない複雑 な問題解決に適した手法. <効果>  授業内容への意欲や関心を高め,知識と知識を結びつけ理解が深まる. <留意点> ・事前にテーマについて考えたり,調べさせる. ・話し合いが深まるような場づくりの工夫を行う. ・「理由を説明する」など,話し合いのルールを決める. ・発表,まとめ,振り返りを行う. ディベート  相反する事実や価値観,政治・経済等についての理解を深めたい時に用いる手 法 <効果>  相対する 2 つのチームで議論し,論理的・批判的思考力,伝える力,傾聴力等 を育成することが できる. <留意点> ・一人一役で進める. ・パワーポイントの利用やレジュメの配布の可否について事前に伝える . ・議論後の振り返りを大切にし,ディベートから得た学びを整理させる . ・審判役等聞き手にはワークシートや評価シートへの記入を義務づける.                ( 以下の事例は紙幅の関係で省略 ) 3.3 ワークショップ型授業の特徴及び効果 アクティブラーニングの授業形態の一つであるワークショップの手法を用いた授業は,次の ような特徴と効果が期待できる . 授業の特徴 授業の利点 グループ単位で運営 ○少人数グループのため,意見が言いやすい . ○コミュニケーション能力や社会性が高まる 互いの意見表明の後付けを大切に ○全員参加の雰囲気の持続 . ○多様な意見交換の場,異なる視点から考えを深める場 . KJ 法などの情報整理手法 ○情報整理・問題解決能力が高まる . 意見を認め合うことを前提にした話 し合い活動 ○意見を述べることを遠慮しない雰囲気ができる . ○認められる安心感から活動意欲が高まる .

(7)

沖縄大学人文学部紀要 第 17 号 2015 調整役の存在 ○同等の活動の保障や発言機会が確保される . 独自の「気付き」を発表 ○発表形式に独自性が生れる . 期 待 さ れ る 効 果 ◎学習に向かう姿勢が高まり,自分なりに考えようとする態度が身につく .( 関心・私欲・態度) ◎多様な情報を整理する技能や目的に応じた工夫をして表現する力が高まる .(技能・表現) ◎参加・体験を通して,多様な意見や価値観に触れることにより,立場や視点を変えて寛が足り、判断し たりすることが高まる .(思考・判断) ◎コミュニケーション能力やリーダーシップ,メンバーシップ,協調性や協働意識など,よりよい人間関 係を築くために必要な資質が高まる .(社会性) 4 実践の概要  本実践は,本学の出前講座として実施したH高等学校における授業の記録である . 授業は,ワー クショップの手法を用いて 2 時間計画で実施した. 4.1 単元計画  (1) 単元名 「仕事への興味関心を高める○○ミッションへのチャレンジ」  (2) ねらい ア.会社経営体験を通して、働く職場について学ばせ,自己と社会のつながりを理解させる . イ.課題対応能力等を育み,職業的,社会的自立を促す機会とする .  (3) 設定の理由  会社における組織の役割や働きを通して,社会の仕組みを知り,働く楽しさや厳しさを体験し, 自己の個性や適性を活かした働き方・生き方を考える機会とする.  (4) 展開例 ( 紙幅の関係で省略 )  (5) 本時におけるキャリア教育の 3 つのポイントと身につけたい力 <授業の工夫> 旅行会社の社長ミッションの課題に対して,ワークショップの手法を用いて企画書を作 成する授業 <ポイント 1 >・・学んでいる内容が日常生活や職業生活に活用されているか .  ・沖縄の歴史や文化,観光等の情報をもとに,小・中・高校生を対象にした遊びと学びのプランを創る ことにより,旅行会社の仕事内容等を体験する . <身につけたい力> ●課題対応能力 ●キャリアプランニング能力 <ポイント 2 >・・学ぶ面白さ、楽しさ、厳しさを体感させているか .  ・学びを通して働く面白さ,楽しさ,厳しさを体感させ,学びの意義を理解させる . <身につけたい力> ●自己理解・自己管理能力 ●人間関係形成・社会形成能力 <ポイント 3 >・・職業人・社会人としての能力・態度が育まれているか .  ・話す力,傾聴力,まとめる力,コメントする力等を話し合いや発表の場面で発揮したり,高めること ができる . <身につけたい力> ●課題対応能力 ●キャリアプランニのグ能力 4.2 生徒の自己評価の結果と考察  授業後に生徒の現段階でのキャリア形成能力について自己評価を行った .  質問項目を教科等のキャリア教育を推進する上での 3 つのポイントと関連づけて分類・整理 した.結果は,以下のようになった .          ( 回答者数・11 人 )  ポイント 1・・学んでいる内容が日常生活や職業生活に活用されているか .

(8)

関 連 質 問 思う 思わない 学校で学んでいる内容が日常生活や職業生活に活用されていると思うか 9 名 (81.8% ) 2 名 (18.2% ) 社会のあり方や問題に関心を持ち,関わろうとしているか 9 名 (81.8% ) 2 名 (18.2% ) 学校での学びの体験を「将来、こうありたい自分」づくりに生かしているか 8 名 (72.7% ) 3 名 (27.3% ) <考察> ◎受講した多くの生徒が学校での学びを,現在及び将来の社会生活、職業生活 に生かしていると感じている . ポイント 2・・学ぶ面白さ,楽しさ,厳しさを体感させているか . 学校での係の仕事や困難な問題から逃げないで挑戦しているか 11 名 (100 % ) 0 名 (0% ) 生き生きと働いている大人を見て,自分もそうなりたいと思うか 11 名 (100 % ) 0 名 (0% ) 仕事は何のためにやるのか自分なりの考えを持っていますか 11 名 (100 % ) 0 名 (0% )  <考察> ◎参加生徒全員が科目等の学びを通して,仕事の楽しさ、厳しさ等を体感し,夢や 目標を達成するためのビジョンを持って学業生活を送っている .  ポイント 3・・職業人,社会人としての能力,態度が育まれているか . 自分のやりたい仕事について考えたり,調べたりしているか 10 名 (90.9% ) 1 名 (9.1% ) 仕事をすることは社会に参画し,貢献することだと思うか 9 名 (81.8% ) 1 名 (18.2% ) 生き甲斐を持って仕事をするために学び続けることは大切だと思うか 10 名 (90.9% ) 1 名 (9.1% ) <考察> ◎受講した多くの生徒が職業について前向きに捉え,社会のために自己の能力を発揮 することの大切やそのための学びの大切さについて理解している . <全体考察> ●H高等学校はキャリア教育を体系的・系統的に実施しているため,課題 対応能力,キャリアプランニング能力等の基礎的・汎用的能力の育成につな がっていると思われる . 4.3 授業後の生徒の決意~将来の夢や目標を実現するために、今何をすべきか ?  ( 抜粋 )  ○自分の就きたい仕事を理解し,夢や目標に向かって努力したい .  ○なりたいものになるために必要なものにアンテナを張り,逆算してたどり着きたい .  ○夢を実現させるために,たくさん勉強する.色々な体験などもしたい .  ○面倒くさがらず今を頑張って,将来立派な社会人になっていきたい .  ○自分の夢を実現するには,目標づくりが大切である.また,目の前にあることを全力でこ なしていくことで道ができる . 4.4 授業後の生徒の感想  ○講座を受けて思ったことは,友だちと一緒に1つのことを考えると,たくさん案が出てく るという事を学びました .  ○今日の講義は自分たちで考えながら、みんなで取組んだのでとても楽しい授業でした . 発表 もして,他のグループの発表も聞けたので,とても楽しかったし,またこの授業をやりた いととても感じました .  ○話の進め方等グループでやる能力がないとワークは進められないということが分かりまし た.そういう面で考えさせられた講座でもありました .

(9)

沖縄大学人文学部紀要 第 17 号 2015  ○最初は90分も授業をするのか,きついなと思っていたけど,グループでの話し合いで, 新しい発見もあり,とても楽しく終えることができた .。  ○初めは何をしていいかも分からず,戸惑っていたけど,自己紹介をしたり,プランを計画 していくとだんだん慣れて楽しかった .  ○聞くだけの授業ではなく,自ら生み出す授業で分からないことがいっぱいあるのが浮き彫 りになった.だからもっと知識を広げて次に繋ぎたいと思った . とても良い講義でした .  ○ミッションチャレンジプログラムに参加した.自分たちでプランを考え,意見を出し合い 良いプランを作ることができて楽しかった . この経験を何か別の形で活かしていけたらいい なと思う .  ○今日の講座は,自分の考えや他の人の考えを出させるいいプランの内容だったと思いま す . コミュニケーションが取れ、考えを出せるのが良かった . 5 成果と今後の課題 5.1 成果 ア . ワークショップ型授業の進め方等について事前指導は行っていないが、当日の授業はスムー スにワークが進み,2 時間で企画書を作成し発表会まで実施できた. イ . ミッションにチャレンジし企画書を創り発表する授業を通して,思考力,傾聴力,対話力, 創造力,まとめる力,コメント力等をめることができた . ウ . 授業の振り返り活動では、「またやりたい」という感想が多くあり,主体的・能動的・協 働的な学習が生徒の学びの履歴に合致し活動を活性化させ,学びを深めることができた. エ . ワークショップの実施状況や授業後の感想等から生徒の授業への参加態度や学習意欲の 向 上が見られる . 5.2 課題 ア . ワークショップ型授業の進め方等についての事前指導の必要があった . イ . 企画書を作成する上での情報・資料収集や実地調査などの必要があった . ウ . 大学と連携したプログラム開発等キャリア教育に係る高大連携の必要を感じた . <参考・引用文献> 1) 文部科学省「中学校・キャリア教育の手引き」( 平成 23 年 3 月 ) 2) 沖縄県教育庁「キャリア教育マネージメント事業報告書」( 平成 26 年 3 月 ) 3) 沖縄県「高校生と大学生のための沖縄型キャリア形成支援プログラム」( 平成 26 年 3 月 ) 4) 沖縄県立総合教育センター 「 沖縄県キャリア教育推進事例研究 」( 平成 20 年 3 月 ) 5) 溝上慎一「アクティブラーニングとは」京都大学高等教育研究開発推進センター 6) 寺本潔・愛知県豊田市立堤小学校(共著)エコ総合学習「創造を生み出すワークショップ 授業」

参照

関連したドキュメント

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児

目的3 県民一人ひとりが、健全な食生活を実践する力を身につける

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き