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COVID-19感染拡大に伴う大学における遠隔授業の実践報告—オンデマンド型ポスター発表形式による小児疾病への理解を深める学修の成果と課題—

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(1)

特別報告

特集:健康教育・ヘルスプロモーションと COVID-19

COVID-19

感染拡大に伴う大学に

おける遠隔授業の実践報告

オンデマンド型ポスター発表形式による

小児疾病への理解を深める学修の成果と課題—

喜屋武 享 *

1,

*

2

・仲井間憲志 *

3 目的:本稿では,オンデマンド型ポスター発表形式にて実施した小児疾病に関する大学の授業実践を報告 するとともに,その授業評価から本授業形式によって得られる教育効果の特徴を明らかにすること を目的とした. 活動内容:対象者は,一短期大学で保育士・幼稚園教諭の必修科目である「保育内容 健康」を受講した学 生136 名(女子学生130 名)であった.学修内容として受講者には関心のある小児疾病についてまと めたポスターの作成とプレゼンテーション動画の提出を求めた.本授業形式に関する授業評価とし て1)発表者からみた本授業形式についての感想,2)聴講者からみた本授業形式についての感想,3) 全体的な良かった点,4)手こずったことに関する記述を求めた.潜在ディリクレ分配モデルによる トピックモデルによりその自由記述を解析し,成果と課題を抽出した. 活動評価:本授業形式の特徴的な成果として,発表に際して補足説明が加えられることや動画の撮り直し ができること,動画編集により視覚情報を追加できることなどが抽出された.聴講者として繰り返 し学修できることがオンデマンド型ポスター発表の大きな利点であり,知識の定着が見込めること や自己調整学習につながる可能性がある. 今後の課題:今後の課題として,プレゼンテーションの際の不安や緊張を解消する手立て,機器やソフト ウエアの使用方法に関する指導,双方向的な意見交換が可能な環境整備が必要である. 〔日健教誌,2021; 29(1): 95–101〕 キーワード: オンライン授業,テキストマイニング,潜在ディリクレ分配モデル,保育者養成,健康

I

 背

新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)

のパンデミックが猛威を奮う中,多くの大学(短

期大学を含む)が,キャンパスでの面接授業を回

避する遠隔授業を実施してきた

1)

.文部科学省が

全国の国公私立大学および高等専門学校を含む大

学等に対して実施した COVID-19 の状況を踏まえ

た授業の実施状況調査によると,2020 年6 月1 日

と7 月1 日時点で,遠隔授業のみあるいは遠隔授

業と面接授業を併用した大学等の割合は,各時

期90.3% と84.9% であった

1)

.10 年来,グループ

ディスカッション,グループ・ワーク,プレゼン

テーションなど複数名の対話による講義形態を前

提とするアクティブ・ラーニングが大学教育に求

*1 沖縄女子短期大学児童教育学科 *2 琉球大学医学部 *3 株式会社マクロミル 連絡先:喜屋武 享 住所:〒901–1304 沖縄県島尻郡与那原町字東浜1 番地 沖縄女子短期大学児童教育学科 TEL: 098–882–9028

(2)

められてきた

2)

中で,面接授業と同等の教育効果

を担保することを前提条件として課された遠隔授

1)

下の大学の実情は,機器の操作に不慣れな教

員が少なくないなど,その実施方法について苦慮

する状況だった.

本実践報告では,渦中,筆頭者が担当した科目

「保育内容 健康」の講義のうち,従前よりプレ

ゼンテーションによるアクティブ・ラーニングを

取り入れてきた「小児疾病」の学習について,オ

ンデマンド型で実施したポスター発表の実践事例

を報告するとともに,受講者による授業評価か

ら,その成果と課題,今後の実践における留意点

を抽出する.

II

 活動内容

1. 対象者

対象者は,一短期大学の学生で,2020 年度前

期(4 月1 日∼8 月19 日)に「保育内容 健康」の

科目を受講した1 年生136 名(女子学生130 名)で

あった(以下,受講者とする).受講者の9 割以

上が将来の就職先として保育士あるいは幼稚園教

諭を志望している.

2. オンデマンド型ポスター発表の手順

受講者は,事前に,担当教員が Zoom の録画機

能を用いて作成した動画教材を視聴した.動画の

内容は,保育・教育現場での小児疾病に関する知

識の必要性とオンデマンド型ポスター発表の手順

に関するもので,スライド資料を用いて説明した

動画であった.

受講者の学習・作業手順は以下の通りであ

る.1)小児疾病名と当該疾病の特徴等が症状毎

にまとめられたウェブサイト

3)

から,関心のあ

る疾病を1 つ選ぶ,2)選んだ疾病について図書

やウェブページから調べる,3)調べた内容を A3

サイズの用紙にまとめる,4)自身が所有するス

マートフォン等のカメラを活用して3 分∼5 分の

プレゼンテーション動画を撮影する,5)動画編

集アプリケーションを使って動画に字幕等を挿入

する(任意),6)動画を提出,7)教員から送られ

た,受講者全員のプレゼンテーション動画一覧よ

り,動画を選択して視聴する,8)視聴したプレ

ゼンテーション動画についての評価および学んだ

ことを記述する課題を提出,9)授業評価を提出.

提出物の受け渡しは Google 社の Google

class-room

を使用した.

3. 実施期間

上記の手順1)∼6)の出題から動画の提出までを

2020

年6 月22 日∼2020 年7 月10 日と定め,7)∼9)

の動画の視聴および課題,授業評価の提出を2020

年7 月13 日∼2020 年7 月17 日と定めた.

4. ポスターに含める内容

ポスターに含める内容として,1)病名,2)特

徴,3)主な症状,4)発症割合,5)治療,6)予防

策,7)取るべき対処法を求めた.感染症に関し

ては,8)潜伏期間,9)感染経路,10)感染性のあ

る期間を追加することとした.ポスターを作成

する上での留意点として,1)視覚的に惹きつけ

られる見た目であること,2)数値データ等の客

観的な情報を含めること,3)全国規模の信頼性・

妥当性のある調査をもとにした確かな情報源であ

ること,4)3)を明確するために出典を掲載する

ことを求めた.

5. 教員の学修支援

総合的な学修支援として,Google classroom の

開設と担当教員のメールアドレスの周知により,

受講者との双方向通信が可能な環境を構築した.

問い合わせ内容のうち,全体に周知すべきと判断

したものは,「Q&A」として共有し,疑問や問題

の拡大防止に努めた.

調べ学習における学びを支援するために,小児

疾病に関するいくつかの参考図書

4–6)

および参考

ウェブページ

3,7–9)

を提示した.ポスター作成段階

の手立てとして,過去の受講者が作成したポス

ターを例示した.提出されたプレゼンテーション

動画は,担当教員が全て目を通し,Google

class-room

の限定公開コメント機能を利用して1 つ1 つ

にコメントを付した.コメントの内容は,動画の

出来栄えに対する評価や調べた内容に関する追加

(3)

情報の提供等であった.

6. 倫理的配慮

本実践に関する倫理審査は受けていないが,提

出された動画の教育研究活動での使用および論文

や学会等を通じた公表について事前に受講者から

同意を得た.その際,同意は任意であり強制では

ないこと,同意の可否によって評価には一切影響

しないこと,承諾した後でも申告により撤回で

きることを文書で通知した.なお,データの解析

は,学籍番号や氏名の情報を削除し匿名化した状

態で実施した.

III 活動評価方法

1. 授業評価

本実践の授業評価として,1)発表者からみた

ポスター発表形式についての感想,2)聴講者か

らみたポスター発表形式についての感想,3)本

授業形式の全体的な良かった点,4)本授業形式

で手こずったことについて自由記述による回答

を求めた.使用したツールは Google 社の Google

Forms

である.

2. 分析方法

本授業に対する受講者の振り返りから成果と課

題,留意点を抽出するために,自由記述によって

得た各回答を,トピックモデルの代表的な手法で

ある潜在ディリクレ分配モデル(Latent Dirichlet

Allocation,以下,LDA)

10–12)

を用いて解析した.

トピックモデルは自然言語処理技術の1 つであり,

文書集合から話題になっているトピックを抽出す

る手法の総称である

11)

.トピックモデルを用いれ

ば,文書集合全体の中に,どのような単語の集合

から構成されるトピックが含まれているのかとい

う概要把握が可能になることに加え,各文書がど

のようなトピックから構成されているかというこ

とについても推定が可能となる

13)

.その推定方法

は数多く提案されているが,トピック分布にディ

リクレ分布を仮定し,Gibbs Sampling によるベイ

ズ推定を行う LDA がよく用いられている

14)

.LDA

は,各自由記述がどのトピックに属するのかも具

体的な確率を伴って明らかになるため,トピック

を代表する記述を客観的に判定することができ

る.これらの理由から,本解析手法を用いた.

解析手順は1)特殊文字などのストップワード

の除去,2) MeCab を用いた形態素解析(参照辞

書は NEologd)で名詞,形容詞を抽出,3)活用が

あっても同義とみなされる語については基本形に

統一,4)2∼15 の各トピック数で LDA 分析,5)

各トピックにおける Perplexity および Coherence

の数値と多次元尺度構成法の結果からトピック数

を決定

15)

,6)特定のトピックのキーワードに着

目し,抽出された単語と受講者による授業評価の

原文を読み込むことによりトピック名を命名する

こととした.トピックの命名は,筆頭者(A.K.)

と第2 著者(K.N.)とで協議して決定した.

解析のために使用したプログラミング言語は

Python

であった.LDA に使用したモジュールは

Gensim, Perplexity

および Coherence をグラフ化す

るためのモジュールは pyLDAvis と matplotlib で

あった.

IV 結

1. 授業評価

受講者136 名中131 名(96.3%)がプレゼンテー

ション動画を提出した.動画の教育研究のため

の利用について同意が得られた受講者数は117

名(89.3%)であった.授業評価の回答率は92.6%

(126 件)であった.

本授業内容に関する問い合わせは,累計で9 件

であった.問い合わせ内容は,「動画に含めるべ

き内容の確認」

「動画の画質に関する問題」

「Google

classroom

の機能についての質問」

「動画の視聴に

関する質問」であった.

プレゼンテーション動画では,ポスターとは別

に,発表のための台本を作成したり,動画に字幕

を挿入したりする(30 名)など視聴者の理解を助

けるための工夫が見られた.

表1∼表4 には,トピック名と各トピックを

代表する10 単語を示した.紙幅の関係上,自

(4)

由記述の原文は筆頭者の研究者サイト(https://

researchmap.jp/_kyankyan67/others)に掲載した.

2. 発表者からみた振り返り

発表者からみた振り返りのトピックとして,

「発表スキルや発表内容についての振り返り」

「観

衆がいない状況での発表」

「本授業形式に関する

不安や緊張とメリット」

「動画編集等の制作経験」

の4 つ(perplexity: 19.65, coherence: 0.33)が抽出さ

れた(表1,e-table1).

3. 聴講者からみた振り返り

発表者からみた振り返りのトピックとして,

「聴講者としてのメリット」

「視覚的工夫をはじめ

とするポスターや動画編集に対する称賛」

「知識

の深まりや広がり」の3 つ(perplexity: 18.44,

coher-ence: 0.35)が抽出された(表2,e-table2).

4. 本授業形式の全体的な良かった点

発表者からみた振り返りのトピックとして,

「色や絵,文字などによる見やすさ」

「説明の仕方

の工夫」

「クラスメイトの顔を覚えられたこと」の

3

つ(perplexity: 15.55, coherence: 0.39)が抽出され

た(表3,e-table3).

5. 本授業形式で手こずったこと

発表者からみた振り返りのトピックとして,「文

字のサイズや見え方」

「発表資料と発表の両方を

含むプレゼンテーションの仕方・伝え方」

「撮影

や提出の仕方などテクニカルな点」

「時間を合わ

表1 発表者からみたポスター発表形式に関するトピッ ク名と各キーワード トピック名 キーワード 発表スキルや発表内 容についての授業評 価 説明,内容,工夫,大きい,声, イラスト,詳しい,聴講,部分, 上手い 観衆がいない状況で の発表 楽しい,大変,相手,緊張,文字,経験,対面,苦手,見やす い,工夫 本授業形式に関する 不安や緊張とメリッ ト 緊張,機会,子ども,最初,知 識,撮影,形式,難しい,作 成,大変 動画編集等の制作経 験 編集,撮影,理解,形式,難しい,経験,制作,自分自身,症 状,不安 表2 聴講者からみたポスター発表形式に関するトピッ ク名と各キーワード トピック名 キーワード 聴講者としてのメリッ ト クラス,内容,文字,仕方,部分,楽しい,何回,一人一人, 形式,知識 視覚的工夫をはじめ とするポスターや動 画編集に対する称賛 見やすい,文字,説明,工夫, 声,字幕,形式,すごい,絵, イラスト 知識の深まりや広が り 勉強,工夫,上手,疾患,症状,編集,撮り方,凄い,病名,や り方 表3 オンデマンド型ポスター発表会全体の良かった 点に関するトピック名と各キーワード トピック名 キーワード 色や絵,文字などに よる見やすさ イラスト,声,文字,多い,見やすい,内容,上手,色,仕方, 工夫 説明の仕方の工夫 説明,見やすい,勉強,詳しい, 文字,絵,症状,工夫,全体, 編集 クラスメイトの顔を 覚えられたこと クラス,顔,編集,緊張,一人一人,何回,対面,楽しい,ペー ス,撮影 表4 オンデマンド型ポスター発表会で手こずったこ とに関するトピック名と各キーワード トピック名 キーワード 文字のサイズや見え 方 編集,文字,大きい,工夫,撮影,色,友達,緊張,何度,説 明 発表資料と発表の両 方を含むプレゼンの 仕方・伝え方 難しい,見やすい,声,相手, 画面,大きい,編集,大変,工 夫,普段 撮影や提出の仕方な どテクニカルな点 撮影,提出,仕方,編集,普段,難しい,何回,相手,緊張,友 達 時間を合わせたりす るために数回取り直 した点 大変,3 分,作成,画面,何度, 何回,相手,説明,編集,撮影

(5)

せたりするために数回取り直した点」の4

つ(per-plexity: 10.46, coherence: 0.55)が抽出された(表4,

e-table4).

V 成果と課題

1. 成果

各トピックのキーワードや自由記述の原文か

ら,本実践によってオンデマンド形式特有の教育

効果が得られることが見出された.

発表者としては,準備したポスターにとどまら

ず補足説明が加えられることや撮り直しができる

こと,動画編集により視覚情報を追加できるなど

の利点が抽出された.人前では緊張して十分に表

現できない場合があってもオンデマンド型であれ

ば可能になるなどの心理的なハードルの低減や,

動画編集の経験にも繋がったことは本授業形式の

特徴的な教育効果である.初めての取り組みに不

安や緊張が伴ったり,聞き手の理解度が判断でき

ない状態で発表することに戸惑いがみられる反

面,視聴者を意識したプレゼンテーションおよび

撮影方法や動画編集の工夫の必要性を意識づけら

れたことは成果といえる.

聴講者としては,繰り返し学修できることが大

きな利点であり,知識の定着や,自分と他者の

制作物を比較して自発的に内省する自己調整学

16)

につながる可能性が見出された.字の大き

さや色使いなどの視覚的工夫,声の大きさ等プレ

ゼンテーションにおける基本的事項の重要性に

加え,動画の撮り方や動画への字幕の挿入など,

ICT

を活用したプレゼンテーションにおける工夫

の必要性についても学びを得ている様子が窺え

る.本科目は本来1 クラス50 名前後のクラス単

位で受講するものであったが,オンデマンド形式

にすることで,クラスの枠を超えてプレゼンテー

ションを視聴することができた.このことも,本

授業形態でしか実現しえない特徴の1 つといえ

る.

本授業形式の全体的な良かった点として「クラ

スメイトの顔が覚えられたこと」がトピックとし

て抽出された.これは本授業において企図した効

果とは異なるものの,大学施設への入構制限やマ

スク着用義務などあらゆる制限下にあった受講者

にとって,交流のきっかけに繋がったことは,本

実践の波及効果として特筆に値する.

2. 今後の課題

発表者からみた振り返りでは,「本形式に関す

る不安や緊張」がトピックとして抽出された.受

講者の振り返りをみると「今までにない発表形式

で,最初はどんな風にやったらいいか分からなく

て不安な気持ちがあった」など,初めての体験で

最終的な形がイメージできないことに起因する不

安や緊張があったものと推察される.この課題に

対しては,予め見本となるような発表動画を例示

することが有効な手立てとなるだろう.

提出方法に手こずったとする課題は,本授業に

おいて企図したこととしては取るに足らないもの

であり,急務である.課題の受け渡しのために活

用した Google classroom の使用方法は,事前に説

明動画を配信して全般的に指導していたが,動画

が提出された時点で通知を送るなど更なる支援の

必要性が示唆された.

本実践の前提的な課題として,学生相互の対話

が制限されたことがあげられる.面接授業時のポ

スター発表は,50 名前後の受講者が一堂に会す

る形で実施していたため対面での質疑・応答が可

能であったが,オンデマンド形式ではリアルタイ

ムの質疑・応答が制限された.対話による学習の

深化という点で,従前よりも教育効果が低下した

ことは論を俟たない.今後は,プレゼン内容に関

する受講者同士の双方向の対話がオンライン上で

可能となる方法を整備する必要がある.

本遠隔授業では,面接授業における教育効果を

担保するよう努めたものの,実際に両者の教育効

果を比較したわけではないため検証の余地が残さ

れた.

VI 結

これからの大学教育は,面接授業と遠隔授業と

(6)

を織り交ぜたハイブリッド型あるいはハイフレック

ス型によるものが主流となることが見込まれてい

17)

.健康教育実践者の養成という点でヘルスプ

ロモーションの一役を担う大学は,養成に係わる科

目について一層の充実を図ることに不断の努力を

重ねることが責務である.このような未曾有の事態

においても学生の学びの保障に責任を負うことか

ら,オンラインで実施可能な授業実践の蓄積が必

要とされる.本報告は,こうした現代的ニーズに応

える授業実践の1 つとして位置付けられる.

補足資料

e-table1. 発表者からみたポスター発表形式に関する トピック名と各トピックを代表する単語および自由 記述(URL: https://researchmap.jp/_kyankyan67/others/ 31240870/attachment_file.pdf) e-table2. 聴講者からみたポスター発表形式に関する トピック名と各トピックを代表する単語および自由 記述(URL: https://researchmap.jp/_kyankyan67/others/ 31240880/attachment_file.pdf) e-table3. オンデマンド型ポスター発表会全体の良かっ た点に関するトピック名と各トピックを代表する単語お よび自由記述(URL: https://researchmap.jp/_kyankyan67/ others/31240882/attachment_file.pdf) e-table4. オンデマンド型ポスター発表会で手こずった ことに関するトピック名と各トピックを代表する単語お よび自由記述(URL: https://researchmap.jp/_kyankyan67/ others/31240885/attachment_file.pdf)

利益相反

利益相反に相当する事項はない.

1) 文部科学省.新型コロナウイルスに関連した感 染症対策に関する対応について.https://www.mext. go.jp/a_menu/coronavirus/index_00012.html(2020 年12 月3 日にアクセス). 2) 文部科学省.新たな未来を築くための大学教育の 質的転換に向けて∼生涯学び続け,主体的に考え る力を育成する大学へ∼(答申).https://www.mext. go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1325047. htm(2020 年11 月6 日にアクセス). 3) 赤ママ Web.乳幼児の病気 症状別一覧.https:// www.akamama.co.jp/kenko(2020 年11 月7 日にアクセ ス). 4) 北村享俊.すぐに引ける 子どもの病気がわかる 事典—小児科の専門医が,子どもの症状に応じて診 断.東京:成美堂出版;2007. 5) 渋谷紀子.はじめてママ & パパの0∼6 才病気と ホームケア(実用 No. 1 シリーズ).東京:主婦の友 社;2015. 6) ベネッセコーポレーション.最新症状ごとに「見 てわかる!」赤ちゃんの病気新百科—0 カ月∼3 才ご ろまでこれ1 冊で OK!—.岡山:ベネッセコーポ レーション;2015. 7) MEDLEY.病気を調べる 「小児科」の検索結果. https://medley.life/diseases/search/?qfield=59421000aa0 7e86bad39d32b(2020 年11 月7 日にアクセス). 8) 病院検索 i タウン.子どもの病気の記事一覧 病 気事典[家庭の医学].https://medical.itp.ne.jp/byouki/ md-kodomo/(2020 年11 月10 日にアクセス). 9) ここカラダ.子どもの症状と病気.https://www. cocokarada.jp/disease/bn/DBU4210/index.html(2020 年 11月10 日にアクセス).

10) Blei DM, Ng AY, Jordan MI. Latent dirichlet allocation. J Mach Learn Res. 2003; 3: 993–1022.

11) 岩田具治.トピックモデル.東京:講談社 BOOK 倶楽部;2015. 12) 佐藤一誠.自然言語処理シリーズ 8 トピック モデルによる統計的潜在意味解析.東京:コロナ 社;2015. 13) 松河秀哉,大山牧子,根岸千悠,他.トピックモ デルを用いた授業評価アンケートの自由記述の分 析.日本教育工学会論文誌.2018;41:233–244. 14) Griffiths TL, Steyvers M. Finding scientific topics. Proc

Natl Acad Sci USA. 2004; 101: 5228–5235.

15) 河瀬彰宏,吉原秀樹.戦後の歴代首相の施政方針 演説と所信表明演説の計量分析.情報知識学会誌. 2020;30:200–205.

16) Zimmerman BJ. A social cognitive view of self-regulat-ed academic learning. J Educ Psychol. 1989; 81: 329–339. 17) 国 立 情 報 学 研 究 所.4 月 か ら の 大 学 等 遠 隔 授

業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム. https://www.nii.ac.jp/event/other/decs/(2020 年 11 月 14 日にアクセス).

(7)

Special Article:

Health education, health promotion, and COVID-19

Field report of remote class at university due to

the spread of the COVID-19:

learning outcomes and issues by on-demand poster

presen-tation to deepen understanding of pediatric diseases

Akira KYAN*

1,

*

2

, Kenshi NAKAIMA*

3 Abstract

Objective: This article presents an evaluation of the instructional effectiveness of on-demand poster presentation as an academic practice in class.

Field activity: A total of 136 students, of which 95.6% were female, participated in the study. The participants took a health promotion in child care, a compulsory subject for the licensure of child-caregiver and child education teach-er. After gathering the information for a specific type of child disease, the participants were asked to summarize the information into a poster and create short video presentations of what they learned. To evaluate the instructional effectiveness of this learning style, the participants feedback for the following items were obtained: (1) feedback in terms of this learning style as a presenter, (2) feedback in terms of this learning style as viewer, (3) general good points about this learning style, and (4) difficulty encountered during the process. The topic model by the Latent Dirichlet Allocation was used to extract the instructional effectiveness from the participants feedback.

Assessments: The analysis showed that this learning style allows the presenter to add additional explanations to the presentation, to retry recording as needed and to insert visual aids using video editing software. The accessibility of the learning materials is also an advantage. Students can watch at any point of the presentation as frequently as they need to solidify their understanding. This does not only assist in the transfer of knowledge, but it also moti-vates self-regulated learning.

Future implications: On the other hand, this learning style pose a challenge to future educators. There is a need to ease their anxiety and relax their tension towers the presentation. They also need to provide adequate technical assis-tance throughout the learning process and to create an enabling environment for interactive communication.

〔JJHEP, 2021; 29(1): 95–101〕 Key words: online lesson, text mining, Latent Dirichlet Allocation, childcare traning, health

*1 Department of Childhood Education, Okinawa Women s Junior College

*2 Faculty of Medicine, University of the Ryukyus

参照

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