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まえがき

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Academic year: 2021

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全文

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まえがき

著者

岡本 信広

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

シリーズタイトル

アジ研選書

シリーズ番号

10

雑誌名

中国西南地域の開発戦略

ページ

i-ii

発行年

2008

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00017101

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i  2004 年秋,アジア経済研究所と山口大学大学院東アジア研究科は,中 国の内陸開発に焦点を当てた連携研究ができないかを模索していた。当時, 東アジア研究科は中国貴州省の貴州大学と研究交流を持ち,貴州を中心 とする中国内陸部の研究を進めていた。一方,アジア経済研究所は中国の 地域開発に関する研究の蓄積を持つものの,近年この分野の研究は手薄で あった。そこで両者がお互いの長所を生かす形で研究交流協定を結び,企 画された連携研究会が本書の発端である。  中国の地域格差は 1990 年代に拡大を続け,政治的にも無視できない状 況になってきている。1996 年から開始された第9次五カ年計画では沿海 と内陸の協調発展がうたわれているし,1999 年には江沢民前国家主席が 西部大開発を提唱している。現政権の胡錦濤国家主席も「調和のとれた社 会」をスローガンに掲げ,地域間の発展の不均衡をどうするかという問題 意識を前面に出している。  このような背景のもと,アジア経済研究所と山口大学大学院東アジア研 究科は , 中国の内陸部とくに西南地域に焦点を当てて,内陸地域の現状, 開発状況を把握・分析し,今後の内陸部の開発可能性について議論を行っ てきた。その研究成果として本書を公刊にこぎ着けることができたのは, 編者としても感慨深いものがある。  本書の貢献として,西南地域の開発状況を農村,地方政府,産業,対外貿易, 国有企業改革といった側面から明らかにしたことがあげられる。とはいえ, 「なぜ西南地域は遅れたのか」「初期条件,政策,制度など開発を規定する 諸要因がどのように西南地域の開発に影響を与えたのか」といった答えは 出せていない。これが目下の限界であり,今後の研究テーマである。  ところで,本研究を行うにあたっては中国国内のさまざまな研究機関に お世話になった。共同研究では,国務院発展研究センター , 四川省社会科 学院農村経済研究所,貴州大学が資料収集,調査実施など多くの面で本研

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ii 究に貢献してくれた。現地調査では , 上記機関の他にも国家信息中心経済 予測部が協力してくれた。とくに 2005 年は日中関係が悪化し,日本人に よる現地調査の実施が難しい時期であったが,国家信息中心の張亜雄氏が 精力的に訪問機関の日程を組んでくれた。  本研究を進めるにあたっては,議論,調査,議論がくり返され,ワーク ショップが3回,国際シンポジウムが1回開かれた。2005 年 12 月には , 中国側の共同研究機関と研究会委員がそれぞれ中間成果を持ち寄って,ア ジア経済研究所にてワークショップが開催された。国務院発展研究セン ターの李善同研究員,馮杰氏副研究員 , 中国人民大学区域経済都市経済 研究所の葉裕民教授および付暁東教授との議論は非常に有意義であった。 2006 年2月には山口大学で同じくワークショップが開かれ,貴州大学と の研究交流も行われた。2006 年 12 月には四川省社会科学院農村経済研究 所から郭暁鳴教授,付 助手をアジア経済研究に招き,農村の開発につい て議論した。研究成果がほぼ固まった段階で,2007 年2月に東京と山口 で国際シンポジウムが開催された。これらの議論の成果が本書の各論文に 含まれている。  とはいえ,本研究会の成果を出版するにあたって,外部査読者2名と研 究所内部の査読者2名による厳格な査読が行われた。この査読による意見 は,研究会内部では見逃しがちな点を再認識するうえで非常に有益であっ た。査読者に感謝したい。また,アジア経済研究所と山口大学大学院との 連携研究を進めていくにあたって,山口大学大学院東アジア研究科の藤原 貞雄教授,小谷典子研究科長の助言やサポートがあった。アジア経済研究 所側では,研究交流協定を結ぶ際に真田孝之専任調査役の助力があった。 連携研究の実施にあたっては,研究企画課の三原千加子課長代理(現・千 葉県山武農林振興センター),佐藤公美子職員(現・JETRO 本部在外企 業支援・知的財産部)が献身的に庶務業務を行ってくれた。記して謝意を 示すとともに,本成果が中国の地域開発を考えるうえで , 一助となれば幸 いである。 2007 年7月 編者

参照

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