• 検索結果がありません。

IRUCAA@TDC : 小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "IRUCAA@TDC : 小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究"

Copied!
25
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title Author(s) Journal URL. 小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究 北村, 晃 歯科学報, 92(1): 207-230 http://hdl.handle.net/10130/2055. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 207. 歴    著. 小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究* 北 村   晃 東京歯科大学大学院歯学研究科 解剖学第一講座 (指導:井出吉信教授). (1991年10月2日受理). Investigation of the Internal Structure of the Mandibular Incisal Region in Children Kou KITAMURA Department of Anatomy, Tokyo Dental College (Director : Prof. Yoshinobu Ide). 諸     言. る7月1)16)-21)。. 下顎骨は,顔面頭蓋の下部を構成する強大な骨であ. これまでに,下顎骨の成長発育による形態的変化に関. り,構造は長管骨に幾似している。しかし下項骨は,本. する研究は,直接下顎骨を計測したもの29)-33)模型計. 来の下顎骨の基礎となる基底骨と,その上部に歯牙の植. 測によるもの34)-48) x線を用いた観察によるもの49)-56). 立する歯槽部,後方に唄噴筋が付着する筋部に区分さ. など数多く報吾されている。また,下顎骨の内部構造に. れ,唄噴,唆合等他の骨と比較し,特異的な機能を有す. 関する研究は,いくつか報菖されており,成人では,増. るため,一般の長管骨とは異なった環境下におかれてい. 田12)前野13)14)谷田部15)が,級密骨および海綿賛部の. るl)-5)22)。また,下顎骨は,オトガイ部並びに下顎頭部. 骨梁について部位による差異を述べている。小児では,. における軟骨内骨化,骨表面の骨膜内骨化により増大す. 田中25)は,顎骨内の永久歯牙の成長変化について,西村. ると共に,下顎骨内において,乳歯胚および永久歯隆が. 26)27)は,骨小嚢の形と大きさと位置の変化について,新. 発育し,乳歯の萌出,脱落,そして,永久歯の萌出が行. 井57)は,下顎体の断面形態ならびに海綿賛部の骨契分布. われるため,歯槽郭の大きな形態的変化を生じる.そし. 状況について述べ,石野58)59)は,胎生期から,出生後老. て下顎骨表層の敏密骨および内部の海綿質では,歯隆の. 年にいたる下顎骨の骨栗についてⅩ線所見を述べてい. 成長並びに歯牙の交換に適応した骨の改築がなされてい. る。しかし,これらの報吾は,観察方法に主観的なとこ. ると言われている23)-28)歯牙萌出後は,歯牙を介して. ろがあるため,そのまま対比しがたいところがある。さ. 伝わる強大な嘆合力が直接顎骨内部に作用し,骨翼の構. らに,下顎骨内部構造に閑する研究は,構造の複雑さ,. 造は,応力に対抗するように改築され,特徴のある骨翼. 標本の入手固難さから不明の点が多く,形態的見地から. 走行を示すようになる。また下顎骨表面に付着する種々. 検討したものは少ない。 Wowernら60)-63)による骨梁の. の筋肉の作用により受ける張力は,筋付着部より下顎骨. 形態計乱本教室における,有歯顎を対象とした藤原7),. に作用し,敏密骨ならびに海綿賛部の骨翼に影響を与え. 無菌顎を対象とした近藤64)部分的な歯牙欠也部を対象 とした中島65)顎関節を対象とした本郷66)が骨梁ならび. *本論文の要旨は,第236回東京歯科大学学会例会(平成 元年3月11日,千葉),第31回歯科蓋礎医学会総会(平成元 年9月1 B,徳島),第95回日本解剖学会総会(平成2年4 月3日,東京)において発表した。 一207. に敏密骨の骨形態計測を行っているのみであるo歯牙の 交換による小児下顎骨の内部構造の変化について骨形態 計測を行ったものは,いまだ認められない。そこで著者.

(3) 北村:小児下顎骨切歯郭の内部構造に関する研究. 208. は,木教室の一連の骨の内部構造の研究の中で,多くの 骨組織の改築がなされているといわれている2)-6)小児下. 表3 脱水および包埋. 1.脱水. 顎骨を用いて,乳歯列期と歯牙の交換期である混合歯列 新における,下顎骨切歯部の内部構造の解析を目的とし て,骨梁構造並びに敏密骨について観察を行い,骨形態 計測を行った。. 70%エタノール 80%エタノール 90%エタノール. ---一一一一一各2日. 95%エタノール 100%エタノール. 研究材料および研究方法. 100%アセトン-・--・-一一一一一一・1週間. 2.樹脂の浸透 樹脂:100%アセトン-1:1-----3週間 樹脂:100%アセトン-7:3----・3週間. 1.研究材料 研究材料は,東京歯科大学解剖学教室所蔵のインド人 小児頭蓋骨29果貢のうち,下顎骨片側42側である(表1 )O これら下顎骨を,当教室の田中の用いた分査24)に準じ,. 100%樹脂(1)--一一一-・-一一一一一1週間. 片側別に,歯牙の萌出状態により,乳歯列親と混合歯列 親5斯の言十6期に分幾した.すなわち,乳歯列斯:乳 中切歯より第二乳臼歯までが唆合線に達したもの。混合 歯列前期I :乳歯列期に第一大臼歯が唆合縁に達したも. 100%樹脂(2ト----一一------ 1週間 3.重合 25-30-C濫室にて紫外 線照射下で初親憂合一一一・-一一一一1週間 25-30-C濫室にて緩徐に重合---約2週間. のo混合歯列前期II :混合歯列前期Iに中切歯が唆合線 に達したものO混合歯列中期:混合歯列前期IIに側切歯. 樹脂一一Rigolac2004 :過酸化ベンゾイル -100 : 0. 75(重量比). が唆合縁に達したものO浪合歯列後期I :混合歯列中期 に犬歯が嘆合線に達したもの.混合歯列後親II :混合歯 列後期Iに第一小臼歯が唆合線に達したものとした(義 2)o歯牙の欠損,歯列不iL 象牙質におよぶ顧蝕を有. するものは,対象より除外した。 2.研究方法 1)試料の作製 下顎骨を適法に従い70%より100%までのエタノール. 表1材料一覧 左側 乳. 歯. 列. 右側. 例数. によって脱水後,アセトンにて置換し,次いで下顎底平 面を水平面に一致させた状態でポリエステル系レジン樹 脂(昭和高分子株式会社製ポリエステル樹脂リゴラック. 顆数. 斯. 3. 4. 7. 4. 混合歯列前期 I. 3. 4. 7. 4. 混合歯列前期 II. 4. 3. 7. 4. 混合 歯 列 中親. 4. 3. 7. 4. 混合歯列後 斯 I. 3. 4. 7. 6. 混合歯列後 期 Ⅱ. 3. 4. 7. 7. 計. 20. 22. 42. 29. 2004)にて包埋した(表3)。なお,下顎底平面を構成す る接線を下顎底接線とした。 硬化した試料から,湿式硬組織切断機SM. CUT. 603A型(西国機械社製)により前歯部のブロックを作製 した。正中部においては,下顎底接線に対して垂直に, 唇舌方向に切断し左右のブロックとした後, (乳)犬歯遠 心面部にて下顎底接線に対して垂直に酋舌方向に切断 し,前歯部落切用のブロックとしたo次いでブロックか. 表2 研究材料 萌 乳. 出 歯. 勤 列. 萌. 出. 状. 態. ら,硬組織薄片切断機(Leitz社製Sagemicrotom1600) により厚さ500fimの硬組織非脱灰連続切片を作製し. 期. A. B. C. D. E. 混合 歯列前 斯 I. A. B. C. D. E. C. D. E. C. D. E. 6. 3. D. E. 6. ` E. 6. 混 合 歯 列 前 期 II 混 合 歯 列 中 期. 1. 2. 混合 歯列後期 I 混合歯 列後期 H. 1. 2. た。尚,薄切切片は,下顎底接線に対して垂直で正中線 に平行となるように設定した(図1)0 2)軟Ⅹ線写真の撮影 この薄切切片を欧Ⅹ線写貢用フイルム(FUJI X-RA Y FILMIOOIX)に撮影した。撮影は,軟Ⅹ線撮影装. 6. 置OMC-603COHMIC社製)により,切片をフイルム 上に密着させて行った。撮影条件は,管電圧25kVp,管 208.

(4) 歯科学報 Vol. 92, No. 1 (1992). 209. (乳)中切歯中央部, (乳)側切歯中央部を選出し,それぞ れ中切歯部,側切歯部とした。ただし,乳中切歯および 乳側切歯が萌出している時期においては,顎骨内の歯隆 の幅径が最大のものとした(図2)0 4)計測項目ならびに計測領域 (1)計測項目 ①骨契密度:海綿薯領域の単位面積に対する骨翼の面 積の割合 ②骨栗幅:海綿質の骨契全体の平均幅をミリメート ル単位で求めた。 ③Specific length(単位面積あたりの骨翼配分比) : 骨翼の主軸の総長を海綿薯部の面積で除した値とし て求めた。 ④骨翼の方向成分比:骨梁の主軸を角度ごとに分類 し,線分長を求め,骨栗の主軸の総長に対する各角 度ごとの骨梁の主軸長の割合を求めた。 ⑤顧密骨幅:海綿薯を乗り囲む散密骨の平均幅をミリ メートル単位で求めた。 (2)計測領域 計測項目①∼③の骨要について,計測庸域は,乳歯が 萌出している時報では,下顎底接線に平行で歯膝の最下 点を通る線,永久歯が萌出している時報では,その歯根 部最下点を通り下顎底接線に平行な線をそれぞれ設定 し,その線以下の海綿質領域とした(図3)0 ④の骨翼の 方向成分比は,海綿賛部に存在するすべての骨翼を対象 としたoなお,角度計測の蓋準線は下顎底接線とし,こ の基準線に対する反時計E]りの角度を検出したoまた, すべての例を右側のものに換算して表示した(図4)。 ⑤. 電流3mA,露光時間7秒,焦点フイルム間距離35cm に設定した,尚,撮影時にステップウエッジを同一フイ ルム上に置き,現像時の濃度補正の指標とした。 3)観察部位. の敏密骨幅の計測領域は,乳中切歯および乳側切歯が萌 出している時期については,乳歯歯根端部を通り下顎底 接線に対して平行な線,また永久歯萌出後は,中切歯お よび側切歯菌根席部を通り下顎底接線に平行な線をそれ ぞれ基準線とし,それより下方とした。次に,計測俺域. 前歯部ブロックの連続薄切切片の欧Ⅹ線写貢から,. (2)永久歯萌出期. (1)乳歯萌出期. 図3 海綿賛部計測領域 -- 209.

(5) 北村:小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究. (2)骨栗幅 本郷66)67)は,これまでイメージプロセッサ内におい て,正方格子の画素点の配列上で行っていた画像の処理 を,六方格子の画素点の配列上で行うようにした。この ことにより,画素点から構成される正六角形の二次元構 成要素の発生を可能とし,骨翼など,構造の複雑な対象 下顎底接線. 物を,より正確,客観的に計細できる数聖形態学裡論を 応用できるようにした。骨栗幅の測定は,六方格子上に 表示されている骨翼に,大きさが可変である二次元構成. 図4 方向成分比の角度計測基準 の敏密骨を,唇側,下顎底部,舌側に分割した。下顎底 接線に平行で,海綿賛部の下顎底部鼻下点を通る直線を 設定し,置線と敏密骨外面との交点を求め,各々の交点 の接線に対する垂線により3分割した(図5)。萌出相の 推移に伴う,以上の計測値について比較,検討した。 5)計測方法 軟Ⅹ線写莫像をTVカメラより直接入力し,画像のデ ジタル化を行い,パーソナルコンピューターにて分析を 行った.計測装置は,コンピューター・ビルト社製の画 像解析装置CB-TASPERを使用し,入力系として, ニューピコン2/3inch撮影管TVカメラHV-730M2 -H K日立電子社製),演算,指令系として,パーソ ナルコンピューターApple He(Apple社製)を用いたO (1)骨翼密度 骨梁密度の測定は,イメージプロセッサ上に入力され. た画像の測定場全域にある画素点の総数に対する骨上の 画素点の割合をパーセントで表示した。. (1)骨梁の細線化画像の総長. (1)乳歯萌出期. (2)永久歯萌出期. (2)海綿質部の面積 下顎底部 下顎底接線. Specific length -. 骨梁の総長(mm) 海綿賛部の面積(mm2). 図6 Specific lengthの求め方. 図5 擦密骨計測事貢域 -210.

(6) 歯科学報 Vol. 92, No. 1 (1992). 211. が入り組んでいることを示している(図6)。. 要素をあてはめていく。六角形である二次元構成要素. (4)骨梁の方向成分比. が,対象物に内接しえた大きさとなった時,内接しえた 六角形の対角長をこの部位の幅径とし,その平均値を求. イメージプロセッサ内のメモリー上で反時計回りの角. め,骨栗幅とした。この方法は、入力された測定場の大. 度として0度から170度まで, 10度ごとにIbitの線分. きさを実測値で与えることにより,六角形の大きさを換. パターンを記憶させる。一方,計測する骨梁の軟Ⅹ線写. 算し,方向性に依存されずに幅を実長で得ることができ. 桑の画像を入力後,この画像を,骨梁の主軸からなる I bitの纏線化画像とする。糸田線化画像から分岐点をは. る。. ずし,分岐点をもたない単線化を行い,メモリー上に記. ( 3 ) Specific length(骨翼配分比) イメージプロセッサ上に入力された骨梁の画像に対し. 憶させる。先に入力した10度ごとの角度パターンと骨要. て, tp'L、線からなる細線化をおこない,この細線化画像. の単線化画像との重ね合わせ繰り返し,各角度のパター. の総長を海綿賛部の面積で除したものとしたoすなわち. ンに一致する方向成分のみを検出し,入力した骨翼全体. Specific lengthは,構造物の本数や入り組みの度合い を示す指標となり,この値が大きくなるほど,骨翼構造. の編線化画像の総長に対する各角度の成分長の割合を示 し,これを方向成分比とした。. 図7 中切歯部軟Ⅹ線写貢 211.

(7) 212. 北村:小児下顎骨切歯部の内郭構造に閑する研究. した細い骨翼が,海綿賛部に一様に認められた.敏密骨. (5)緻密骨幅 敏密骨幅の幅径は, (2)の骨栗幅に準じた。 6)統計学的取り扱い 統計学的処理法により,平均値,標準誤差を求めたo 平均値の有意差は,各時期における複数の比較において は, Turkeyのq検定(5%水準),中切歯部と伽切歯部 間の比較については, t検定(5%水準)で求めた。 観 察 結 果 1.軟Ⅹ線写真の観察 1)中切歯部. 乳歯列報では,乳中切歯の舌側寄りに位置する歯庭が 観察され,切片において,連続性を持たない網目状を皇. では,オトガイ麻付近および舌側下顎底部が,他と比較 して幅が厚かった。また,オトガイ麻から舌伽における 敏密骨内部は,多孔性を示していた。混合歯列前斯Iで は,乳歯列期に比べ,骨翼の減少が認められた。骨翼の 走行は,主に唇舌方向に走行する傾向が認められた。敏 密骨の幅は,乳歯列期と同様にオトガイ麻付近が厚く, 内部は多孔性を示していた。また,歯趣の成長に伴い, 唇側敏密骨の幅が薄い状態のものが観察された。乳歯根 は,後績永久歯の酋側歯冠部に接した部位で,吸収して いるものが認められた。浪合歯列期前斯IIでは,中切歯 は萌出を完了しているが,歯根は未完成のものが多かっ た。骨翼は,混合歯列親前期Iに比較して,やや増加し. 図8 側切歯部軟Ⅹ線写貢 -212.

(8) 歯科学報 VoL 92, No. 1 (1992). 213 □中朝歯部園側切歯部. ており,酋側から舌側にかけて敏密骨の輪郭に沿って走 行するものが観察された。敏密骨は,中切歯萌出に伴っ て,オトガイ麻の形態が明冒蜘こなるものが多かった。ま た,永久歯萌出以前と比較して全体に厚みは増加し,内 部に観察された多孔性を示した級密骨は減少したo混合 歯列中期になると歯根は完成し,オトガイ棟付近に唇舌 方向に走る太い骨翼が認められた。唇側においては,オ トガイ部の形態が明酷になるものが多く,同部位の海綿 賛郭には多数の骨梁が認められた。混合歯列後斯になる と,舌側のオトガイ麻を中心として,唇伽方向に横走す る太い骨梁が多数存在したo また,下顎底部およびオト ガイ部にも太い骨梁が観察された。敏密骨は前斯、中期 と比較して唇側および下顎底部の厚みの増加が認められ た(図7)0 2)側切歯部 乳歯列斯では歯膝の下部に存在する海綿賛内に,唇側 から,舌側および下顎底に斜走する骨梁が認められたo 歯胚が,中切歯歯趣よりもさらに吉例寄りに存在するた め,その部位に相当する舌側敏密骨幅は,舌側歯月丞下部. * 5%水準で有意差あり 図9 骨翼密度. から,下顎底部における顧密骨に比べて薄かった。混合 歯列前期では,歯月重の下方への増大にともなって,海綿 賛部の面積が減少し,骨翼も吸収され,減少する様子が 認められたo敏密骨は,歯膝の唇舌方向の増大に伴い,. 直前の混合歯列前期Iで減少し,萌出後は,増加する傾 向が認められた。混合歯列前親Iと他のすべての時期,. 舌側部がさらに薄くなり,逆に下顎底部,唇側は厚みが 増加していたo混合歯列中期では,側切歯が萌出し,唇 側および下顎底部に沿って走行する骨翼が認められ,乳. 混合歯列中期と混合歯列後期I ,混合歯列中期と混合歯 列後期IIの間で有意差を認めた。 b.価切歯部 側切歯部における骨契密度の平均値は,乳歯列斯31. 5. 歯列期,混合歯列前新に比較して,骨翼の増加が観察さ れた。廠密骨の幅は,特に舌側で厚みを増していた。混 合歯列後期になると,唇側のオトガイ結節部に相当する. %,混合歯列前期127.0%,混合歯列前期H26.5%,梶 合歯列中期3.2%,混合歯列後期I28.7%,混合歯列後. 部位に太い骨翼が多数認められた.また,舌側半部には 唇舌方向に走行する骨梁が観察された.混合歯列前期, 中期と比較し骨梁の増加が認められたo また,永久歯の. 期1128. 6%であった。側切歯萌出直前の混合歯列前新玉 で最小値を示し,その後は,増加する傾向が認められ たo乳歯列親と混合歯列前期Hの問で有意差を認めた. (2)各時期における部位間の比較 乳歯列新では,中切歯部35. 8%,側切歯部31. 5%と中. 萌出に伴い擦密骨幅の増加が認められた(図8 )0 2.計測結果 歯牙の萌出状態により分尭した下顎骨の内部構造につ. 切歯部の密度が高く,混合歯列前期Iでは,中切歯部 1. 1%,側切歯部27. 0%と側切歯部の密度が高かった。 混合歯列前期Ⅲでは,中切歯部32.6%,側切歯部26.5. いて,骨梁密度,骨栗幅, Specific length,方向成分 比,廠密骨幅の骨形態計測を行った。 1)骨契密度(表4)(図9) ( 1)観察部位における各時報の比較 a.中切歯部. %,混合歯列中期では,中切歯部32.1%,側切歯部3.2 %,混合歯列後期Iでは,中切歯部37.3%,側切歯部 28.7%,混合歯列後親IIでは,中切歯部37.2%,側切歯. 中切歯部における骨翼密度の平均値は,乳歯列期35. 8 %,混合歯列前期I24.1%,混合歯列前期E32.6%,混 合歯列中期2. 1%,混合歯列後斯137.3%,混合歯列後 期E37.2%であったo乳歯列親から,中切歯が萌出する. 部28.6%であり,混合歯列前斯玉以降,各親とも中切歯 部の密度が,側切歯部よりも高い結栗となった。また, 後親においてその差は著明になった。混合歯列前期II, 213.

(9) 北村:小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究. 214. 表4 骨 梁 密 度. -'・ Li'.. 混前 I 期. 混餅. * 混前 H 期. 斯. ⊥. * 混後 用. 平 均. S .E .. 平 均. S .E .. 平 均. S .E .. 平 均. S .E .. 平 均. S .E .. 平 均. 3 5. 8. 2 . 13. 24.1. 工 86. 32 . 6. 1. 9 1. 32.1. 上 63. 3 7. 3. 1. 5 9. 37.2. 3 1. 5. 1. 7 8. 27.0. 2. 4 3. 2 6. 5. 2.86. 28.2. 上 65. 2 8. 7. 1. 9 0. 28.6. * 5 %水準で中切歯乱側切歯部間に有意差あり. 表5 骨  栗  幅 (mm). 乳歯列斯. 混前 I 親. * 混 前 II親. 混 合 中期. 平 均. S . E .. 平 均. S . E .. 平 均. S . E .. 0.32. 0.01. 0.28. 0. 0 1. 0. 3 9. 0.02. 0.3 1. 0.03. 0.29. 0. 02. 0.33. 0.02. 平 均. * 混後 I 親. S . E .. 平 均. S . E .. 平 均. ). 4 5. 0. 0 3. 0. 4 8. 0.03. 0.44. 0.41. 0. 02. 0.40. 0.03. 0.37. * 5 %水準で中切歯乱側切歯郭間に有意差あり. 混合歯列後期I ,混合歯列後期IIにおいて,両者間に有 意差を認めた。. と混合歯列後期I ,混合歯列前期Iと混合歯列後親II, 混合歯列前期IIと混合歯列中親,混合歯列前期IIと混合. 2)骨栗幅(表5)(図10) ( 1 )観察部位における各時期の比較 a.中切歯部 中切歯部における骨栗幅は,乳歯列親0. 32mm,混合. 歯列後期I ,混合歯列前期Hと混合歯列後斯IIの間で有. 0.6. 歯列前期I 0.28mm,混合歯列前期玉0.39mm,混合歯 列中期0.45mm,混合歯列後期I 0.48mm,混合歯列後 期HO. 44mmであったo中切歯萌出前の混合歯列前期I で最も低い値を示し,混合歯列前期II以降,萌出相の推. Li iUJ亡摘: ■間tljl抽. 0.5. 0.4. 0.3. 移と共に増加傾向を示したo乳歯列親と混合歯列前斯 I,乳歯列親と混合歯列中期,乳歯列期と混合歯列後斯 I ,乳歯列期と混合歯列後期II,混合歯列前期Iと混合. 0.2. 歯列前期H,混合歯列前期Iと混合歯列中斯,混合歯列 前期Iと混合歯列後斯I ,混合歯列前期Iと混合歯列後 期II,混合歯列前期IIと混合歯列後期I ,混合歯列前期 IIと混合歯列後期IIの間で有意差を認めた. b.側切歯部. 0.1. 0. 側切歯部における骨栗幅は,乳歯列報0. 31mm,混合 歯列前期I 0.29mm,混合歯列前期HO.33mm,混舎歯 列中期0.41mm,混合歯列後期IO.40mm,混合歯列後 期HO. 37mmであった。側切歯萌出前の乳歯列斯および 混合歯列前期で低い値を示し,側切歯萌出後の混合歯列 中期以降は増加傾向を示したo乳歯列親と混合歯列中 斯,乳歯列期と混合歯列後期I ,乳歯列期と混合歯列後 斯II,混合歯列前親Iと混合歯列中期,混合歯列前期I. * 5%水準で有意差あり 図10 骨栗幅 214.

(10) 215. 歯科学報 Vol. 92, No. 1 (1992) 表6 Specific length 乳歯列期. 混前 I斯. 混合中親. 混前Ⅱ期. 混後 II斯. 混後 I 親. 平均. S .E .. 平均. S.E.. 平均. S .E .. 平均. S.E.. 平均. S .E .. 平均. S.E.. 中切歯部. 工67. 0.09. 1.24. 0.12. 1∴ 22. 0.08. 1.14. 0.07. 1.24. 0.07. 1.40. 0.04. 伽切歯部. 工51. 0.04. 工41. 0.16. 1.03. 0.10. 1.06. 0.13. 1.23. 0.05. 1 OQ 1.60. 0.04. *5%水準で中切歯乱側切歯部間に有意差あり. 間で有意差を認めた。 (2)各時期における部位間の比較 乳歯列親におけるSpecific lengthは,. 意差を認めた。 (2)各時期における部位間の比較 乳歯列親では,中切歯部0.32mm,側切歯部0.31 mm,混合歯列前期Iでは,中切歯部0.28mm,側切歯. 中切歯部. 1.67,側切歯部1.51,混合歯列前期Iでは, 中切歯部 1.24,側切歯郭1.41,混合歯列前期IIでは, 中切歯部 1.22,側切歯郭1.03,混合歯列中期では, 中切歯部 1.14,側切歯部1.06,混合歯列後期Iでは, 中切歯部 1.24,側切歯部1.23,混合歯列後期IIでは, + tJJ歯部. 部).29mm,と差は認められなかったo混合歯列前期II では,中切歯部0.39mm,側切歯部0.33mm,と中切歯 部が大きい値を示した。混合歯列中期になると中切歯部 0.45mm,側切歯部0.41mm,と差は認められなかっ た.混合歯列後期Iでは,中切歯部0.48mm,側切歯部 0.40mm,混合歯列後斯IIでは,中切歯部0.44mm,側. 1.40,側切歯部1QQ 1.6。であった。各時期において,両者間 に有意差は認められなかった。. 切歯部). 37mmであり,中切歯部が大きい値を示した。 混合歯列前期II,混合歯列後期I ,混合歯列後期IIにお いて両者間に有意差を認めた。. 4)方向成分比(表7) a.中切歯部 中切歯部における骨梁の方向成分比は,乳歯列親で. 3 ) Specific length(表6)(図11) ( 1 )観察部位における各時期の比較 a.中切歯部. 口中切歯部園側朝歯部. 中切歯部におけるSpecific lengthは,乳歯列期 1.67,混合歯列前期Il.24,混合歯列前期nl.22,混合 歯列中斯1. 14,混合歯列後期I 1.24,混合歯列後期H1. 40であった。乳歯列効で鼻も大きい値を示し,その後萌 出相の推移と共に減少傾向を示し,混合歯列後期で再び 増加する結果となった。乳歯列親と他のすべての時期, 混合歯列前報Iと混合歯列後期工,混合歯列前斯IIと混 合歯列後斯II,混合歯列中期と混合歯列後期IIの間で有 意差を認めた。 b.側切歯部 側切歯部におけるSpecific lengthは,乳歯列期 1.51,混合歯列前期Il.41,混合歯列前期nl.03,混合 歯列中期1.06,混合歯列後期I 1.23,混合歯列後期Ⅱ1. 28であった。中切歯部と同様に,萌出相の推移と共に減 少傾向を示し,混合歯列後期で再び増加した。乳歯列期 と混合歯列前期II,乳歯列親と混合歯列中期,乳歯列期 と混合歯列後期I ,乳歯列親と混合歯列後期II,混合歯 列前斯Iと混合歯列前期Ⅱ,混合歯列前斯Iと混合歯列 中斯,混合歯列前期Hと混合歯列後斯I ,混合歯列前斯 Hと混合歯列後期II,混合歯列中期と混合歯列後期IIの. * 5%水準で有意差あり 図11 Specific length 215.

(11) 北村:小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究. 216. 表7 骨翼の方向成分比. 観. 察. 部. 中 切 歯. 側. 位. 00. loo. 2 00. 3 0◇. 400. 500. 乳 斯. 13. 6. 10.5. 8.5. 6.0. 6.5. 4 .6. 4. 9. 3. 3. 1.2. 2.9. 2.3. 3.2. 3.2. 2 .3. 4. 6. 4. 9. 6.8. 10.7. 前. I. ll. 6. 10. !. 8.4. 9.0. 7.4. 4 .2. 6. 5. 5. 0. 4. 1. 4.9. 上5. 2.0. 1.9. 1.2. 3. 8. 2. 6. 5.4. 9.6. 前 Ⅱ. 6. 2. 6.6. 5.5. 7.7. 8 .2. 8 .8. 10. 3. 9. 4. 4. 7. 8.0. 3.8. 2.8. 2 .9. 1. 9. 2L4. 1.3. 4.1. 5.i. 中 期. 8.4. 8. 1. 4.5. 5.6. 5 .6. 5. 0. 8. 0. 6. 7. 3.9. 8.3. 3.0. 5.2. 土 9. 2. 8. 3.9. 3.3. 5.8. 7.0. e cr. 7 cr. 80◇. 9 ir. 100. 1 10 ". 12 0. 13 0. 140. 150. 160. 70 '. 部. 後. I. 14. 1. ll.6. 8.6. 7.3. 6 .4. 2. 3. 3. 0. 1. 7. 1.7. 1.7. 上3. 2.1. 3. 0. 3. 6. 5.6. 6.0. 8l5. 1工 5. 後. I. 16.3. 13.4. 9.2. 6 .2. 5. 7. 3. 5. 3.4. 2.4. 1.7. LO . 0Q. 0 .8. 2. 8. 2. 6. 1. 8. 3.0. 3.9. 8.1. 12 . .. 乳 斯. 4.4. 3.8. 2.6. 1. 1. 1. 8. 2.4. 3.9. 4.4. 4.3. ll.5. 6 .9. 7. 9. 8. 9. 9.5. 6.9. 7.9. 6.7. 5. 1. 前. I. 9.1. 7.7. 工 I. 5. 2. 3.3. 工6. 5.5. 5.0. 1.4. 8.0. 2. 8. 5. 5. 8. 5. 8.5. 5.4. 5.8. 4. 7. 7. 9. 前. II. 6.4. 5.8. 工 2. てl o. 5.3. 5. 7. 7.3. 6.9. 3 .4. 7.4. 3. 2. 6. 1. 7. I. 4.6. 4.1. 5.6. 4. 6. 5. 3. 中 期. 9.6. I. I. 6. 1. 5. 1. 4.7. 4. 1. 4.2. 2.8. 1.6. 3 .2. 2. 5. 6. 3. 7.2. 5.7. 5.7. 7l9. 6. 6. 9. 0. 後. I. 8.5. 7. 8. 5. 8. 4. 8. 4.6. 3.4. 4.7. 4.2. 2. 6. 6 .9. 3.4. 8.4. oQ . LO. 5.1. 5.4. 3 .5. 5. 1. 7. 6. 後. Ⅱ. 9.2. I. I. 5. 1. 7. 1. 7.1. 5.4. 6.6. 5L8. 3. 5. 4. 6. 3.2. 5l8. 5.3. 2.a. 4 .7. 3 .9. 4. 3. 7. 9. 切 歯 部. は, 0度から40度, 160度から170度方向に走行する骨翼. が,他と比較してやや多く観察されるが,はぼ-様な骨. の分布が多く観察された。混合歯列前期Iでは, 0度か. 翼の分布を呈していた。混合歯列後期Iでは,乱歯列 期,混合歯列前期Iと同様に, 0度から40度, 140度か ら170度方向の骨翼の分布が多く観案された。混合歯列 後期Ⅱにおいては,さらにその傾向が強くなり0度から. ら60度, 160度から170度と,乳歯列期とほぼ同様の骨梁 の分布が認められた。中切歯が萌出した混合歯列前期Ⅱ では,乳歯列期,混合歯列前斯Iで多く認められた0度 から40度, 160度から170度の骨翼の分布は減少し, 50度. 20度方向, 160度から170度方向に走行する骨梁の分布が 増加し,骨翼の走行に規則性が認められるようになった (図12)。. から90度の骨翼の分布の増加が観案されたo混合歯列中 書酎こなると, 0度, 60度, 90度の方向に走行する骨契. (1)乳歯列期. (2)混合歯列前期I. 90. (3)混合歯列前期II. 90. 90. :. 望≡堕^^^^aj^^^S^^H 20  10       10. 20(%) 20 10     10. 」 20% 20  10     10. (4)混合歯列中期. 20 %). (6)混合歯列後期II. 90. 90 \.. wmsm 20  10      10. -.一旬     、 ^         ',          X 1. 10     10  20(%) 20 図12 中切歯部 方向成分比 一216. 10       10. 20%.

(12) 歯科学報 Vol. 92, No. 1 (1992) 表8 敏 密 骨 幅. 乳 歯 列 親. 中 切 歯 部. 側 切 歯 部. 混 前 II 親. 混 前 1期. 混後 I 戴. 混 合 中 期. 混 後 Ⅱ期. 平 均. S .E .. 平均. S .E .. 平 均. S .E .. 平 均. S .E .. 平 均. S . E .. 平 均. S .E .. 唇. 側. 1. 2 0. 0.05. 1.03. 0.08. 1.46. 0. 0 6. 1. 4 3. 0.06. 1.55. ). 1 3. 1. 64. 0.06. 底. 部. 0. 9 7. ). 0 5. 工 17. 0.09. 1.49. 0. l l. 1. 4 3. 0 . ll. 1. 7 4. 0.10. 1.72. 0. 1 0. 舌. 側. 1. 3 6. 0. 0 7. 1. 5 6. 0.05. 工 了丁. 0.15. 1. 8 7. ). 12. 9 99. 0.08. 2.14. 0. 0 6. 魯. 側. 0.96. 0 .0 5. 1. 0 5. 0.07. 1.19. 0.06. 1. 4 1. 0. 03. 1. 4 4. 0.07. 1.71. 0.06. 底. 部. 1.08. 0.05. 1. 2 0. 0.06. 1.35. 0.06. 1.49. 0.05. 工 66. 0 . ll. 1.80. 0.06. 舌. 側. ). 9 9. 0.08. 0. 7 5. 0. 0 5. 0.66. 0.04. 1.59. ). 0 5. 工 84. 0.07. 2.03. 0.ll. b.側切歯部 側切歯部における骨梁の方向成分比は,乳歯列親で は, 90度, 120度から150度の骨栗の分布が多く観察され. (1)各部位の酋側,下顎底部,舌側における各時報の ¥¥m a.中切歯部. た。混合歯列前斯Iでは, 90度, 120度から150度の骨梁 の割合はやや滅少し, 0度から10度, 170度の骨翼の増 加が認められた。混合歯列前期f=こなると, 60度, 90. i)唇側 中切歯部における,乳歯列期から混合歯列後期Ⅱまで の膏側赦密骨の平均幅は,乳歯列期1. 20mm,混合歯列. 皮, 120度の骨梁が,他と比較してやや多いものの,特 に塊則性は認められず,一様に分布していた。側切歯が. 前期I 1.03mm,混合歯列前斯IIl.46mm,混合歯列中 期1.43mm,混合歯列後期1 1.55mm,混合歯列後期Ⅱ 1. 64mmであった。乳歯列親から混合歯列前期Iで減少 し,その後は,萌出相の推移と共に増加傾向を示した。. 萌出した混合歯列中期では, 0度から20度, 160度から 170度の骨要の分布が多く観察された。混合歯列後期I , 混合歯列後期Hでは, 0度から20度, 90度から120度, 160度から170度の骨翼の分布が多い結果となった。 (図. 特に混合歯列前期Iと混合歯列前額Ⅱの問で急増する結 果となった。乳歯列親および混合歯列前期Iと他のすべ ての時斯,混合歯列前親Ⅱと混合歯列後期II,混合歯列 中親と混合歯列後親Hの間で,有意差を認めた(図14)c. 13)。. 5)顧密骨幅(表8) (1)乳歯列期 90. (3)混合歯列前期lI. (2)混合歯列前期I. 90. 90. 10  20% 20. 10     10  20(%). (6)混倉歯列後期II. (5)混合歯列後期I. 90. 90. ,   T  ̄ ̄・--I.... ‥‥. 10      10  20% 20. 10      10  20% 20 図13 側切歯部 方向成分比 217-. mvmm. 10     10  20(%).

(13) 218. 北村:小児下顎骨9]歯部の内部構造に関する研究. 乳前 前 中後 期 I II 期 I 後期II *. *. 後 期I *. *. 中 期 *. *. 前期II *. *. *. *. 前期I *. * 5%水準で有意差あり. ii)下顎底部. 後期I,混合歯列前期Iと混合歯列後期II,混合歯列前 斯Hと混合歯列後斯I ,混合歯列前期Ⅱと混合歯列後期. 中切歯部における,乳歯列親から混合歯列後期Hまで の下顎底部敏密骨の平均幅は,乳歯列期0. 97mm,混合 歯列前期I 1. 17mm,混合歯列前親IIl.49mm,混合歯. I,混合歯列中期と混合歯列後期I,混合歯列中期と混 合歯列後親IIの間で,有意差を認めた(図15)。 iii)舌側. 列中期1.43mm,混合歯列後期I 1. 74mm,混合歯列後 斯IIl.72mmであったo唇側と同様に,萌出相の推移と 共に増加傾向を示し,特に混合歯列前期Iと混合歯列前. 中切歯部における,乳歯列期から混合歯列後期玉まで の舌側敏密骨の平均幅は,乳歯列斯1. 36mm,混合歯列 前期I 1.56mm,混合歯列前期IIl.77mm,混合歯列中 期1. 87mm,混合歯列後斯1 2.22mm,混合歯列後期II 2.14mmであった。下顎底部と同様に,萌出相の推移と. 期II,混合歯列中期と混合歯列後期IIの間で増加する結 果となった。乳歯列期と混合歯列前期II,乳歯列勤と混 合歯列中期,乳歯列期と混合歯列後期I ,乳歯列期と混 合歯列後期II,混合歯列前期Iと混合歯列前期君,混合. 共に増加傾向を示し,特に混合歯列前斯Iと混合歯列前 斯H,混合歯列中期と混合歯列後期玉の間で増加する傾. 歯列前期Iと混合歯列中期,混合歯列前期Iと混合歯列 nu-.. 乳 前前 中後 期 I II 期 I 後期II *. * * *. 後期I *. * * *. 中 期 * 塞 前期II * * 前期I. * 5%水準で有意差あリ. 乳歯列期 混合前期I混合前期II混合中期混合後期I混合後期II 図15 中切歯部下顎底部敏密骨幅 218.

(14) 歯科学報 Vol. 向が認められた.乳歯列親および混合歯列前期Iと他の すべての時期,混合歯列前斯IIと混合歯列後期I ,混合 歯列前期IIと混合歯列後斯II ,混合歯列中親と混合参列 後期I ,混合歯列中新と混合歯列後期正の問で有意差を 認めた(図16)。 b.側切歯部 i)唇側 側切歯部における,乳歯列親から混合歯列後期IIまで. 219. >, No. 1 (1992). 1.71mmであった。萌出相の推移に伴い漸増した。乳歯 列期と混合歯列前期H,乳歯列親と混合歯列中親,乳歯 列新と混合歯列後期I ,乳歯列親と混合歯列後斯工,演 合歯列前期Iと混合歯列中期,混合歯列前斯Iと混合歯 列後期I ,混合歯列前期Iと混合歯列後期II,混合歯列 前期Ⅱと混合歯列中親,混合歯列前期IIと混合歯列後期 I ,混合歯列前期Ⅱと混合歯列後期II,混合歯列中期と. の唇側敏密骨の平均幅は,乳歯列斯). 96mm,混合歯列 前斯1 1.05mm,混合歯列前斯エ1. 19mm,混合歯列中. 混合歯列後期II,混合歯列後親Iと混合歯列後期IIの間 で,有意差を認めた(図17)。 ii)下顎底都. 期1. 41mm,混合歯列後期I 1. 44mm,混合歯列後期II. 側切歯部における,乳歯列期から混合歯列後期Hまで. (mm\. 乳節前中後 期 I II 期 I 後 期 II *. * * *. 後 期I * * * * 中期 * * 前 期 I I * * 前 期 I *. * 5%水準で有意差あり. 乳 節 前 中 後 期 I II 期 後期II *. *. *. 後期 I *. *. *. 中 期 *. *. *. *. I *. 前期 II * 前期 I. * 5%水準で有意差あり. 乳歯列期混合前射混合前期II混銅期混合後期I混合後期II 図17 側切歯部酋側敏密骨幅 219-.

(15) 220. 北村:小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究. の下顎底部敏密骨の平均幅は,乳歯列如1. 08mm,混合. a.乳歯列期. 歯列前期1 1.20mm,混合歯列前期IIl.35mm,混合歯 列中期1.49mm,混合歯列後期1 1.66mm,混合歯列後 期IIl.80mmであった。唇側と同様に,萌出相の推移に. 乳歯列親における中切歯部,伽切歯部の唇側,下顎底 乱 舌側敏密骨の平均幅は,中切歯部では,唇側1.20 mm,下顎底部0.97mm,舌側1.36mmであった。側切. 伴い漸増した。乳歯列期と混合歯列前親玉,乳歯列親と 浪合歯列中期,乳歯列親と混合歯列後期I ,乳歯列報と 混合歯列後斯H,混合歯列前斯Iと混合歯列中期,浪合 歯列前期Iと混合歯列後期I,混合歯列前斯Iと混合歯. 歯部では,唇価0.96mm,下顎底部1.08mm,舌側0.99 mmであった。中切歯部舌側幅が,他と比較して厚い結 果となった。中切歯部舌側幅が他のすべての部位間と,. 列後期H,混合歯列前期Hと混合歯列中斯,混合歯列前 期IIと混合歯列後期I ,混合歯列前期IIと混合歯列後期 Ⅱ,混合歯列中親と混合歯列後親IIの問で,有意差を認 めた(図18)。 iii)舌側 側切歯部における,乳歯列親から混合歯列後期Hまで の舌側赦密骨の平均幅は,乳歯列期0. 99mm,混合歯列 前劾I 0.75mm,混合歯列前斯HO.66mm,混合歯列中 期1.59mm,混合歯列後期I 1.84mm,混合歯列後斯H 2. 03mmであった。乳歯列期から側切歯萌出産前の混合 歯列前期Hまで減少傾向を示し,側切歯萌出後の混合歯 列中親以降増加したo乳歯列期と他のすべての時期,混 合歯列前期Iと混合歯列中期,混合歯列前斯Iと混合歯 列後斯I,混合歯列前期Iと混合歯列後斯Ⅱ,混合歯列 前期IIと混合歯列中期,混合歯列前期Ⅲと混合歯列後期 I ,混合歯列前期IIと混合歯列後斯II,混合歯列中期と 混合歯列後斯I,浪合歯列中新と混合歯列後期工の問 で,有意差を認めた(図19)c (2)各時期における唇側,下顎底部,舌側の比較. 中切歯部酋側と中切歯部下顎底部問,中切歯部辱側と側 切歯部唇側の問で,有意差を認めた(図20)。 b.混合歯列前斯I 浪合歯列前期Iにおける中切歯部,伽切歯部の唇鶴 下顎底部,舌伽敏密骨の平均幅は,中切歯部では,唇側 1.03mm,下顎底部1. 17mm,舌側1.56mmであった。 側切歯部では,唇側1.05mm,下顎底部1.20mm,舌側 0.75mmであったo中切歯部では,舌側幅が,唇側,下 顎底部に比較して厚い結果となった。側切歯部では,舌 側幅が.唇JM,下顎底部に比較して薄い結果となったo 中切歯部,側切歯部における唇側および下顎底部間に差 は認められなかった。中切歯吉例並びに側切歯舌側と他 のすべての部位間で有意差を認めた(図21)。 C.混合歯列前期Ⅱ 混合歯列前斯Ⅲにおける中切歯部,側切歯部の唇側, 下顎底部,舌側敏密骨の平均幅は,中切歯部では,唇柳 1.46mm,下顎底部上49mm,舌側1. 77mmであった。 側切歯部では,唇側1.19mm,下顎底部1.35mm,舌側 0. 66mmであったo混合歯列前期Iと同様に中切歯部で は,舌側幅が,酋イ酢下顎底部に比較して厚く,側切歯. 乳前前中後 期I I I 期I 後 期 I I* * * * 後 期 I * * * 中期* * * 前 期 I I* 前 期 I. *5%水準で有意差あり. 乳歯列期 混合前期I混合前期II 混合中期 混合後期I混合後期II 図18 側切歯部下顎底部敏密骨幅 -220.

(16) 歯科学報 Vol. 92, No. 1 (1992). 221. 乳 前 前. 中 後. 期. I. II. 期. 後期 II *. *. *. *. 後期 I. *. *. *. *. 中 期. *. *. *. 前期 II. *. 前期 I. *. I. * 5%水準で有意差あり. ロ膏側 EZ下顎底部Ej舌側. *. *. * 側切歯酎】. *. 中朝歯舌側. *. 中朝歯下底. [==三コ. *. 【. *. *. *. *. 1畔j 'i射測. * *. * 5%水準で有意差あr). *. 中切歯舌側. *. 中Il11*1 、;l*. [== ]. *. *5%水準で有意差あり. 図21混合歯列前期I 敏密骨幅. 図20 乳歯列斯 敏密骨幅 部では,舌側幅が,唇側,下顎底部に比較して薄い結果 となった。中切歯郭酋側と下顎底部間,側切歯部唇側と 下顎底部問に差は認められなかった。中切歯部並びに側 切歯部舌側と他のすべての部位間,中切歯部唇側と側切 歯部酋側,中切歯部下顎底部と側切歯部唇側の間で,育 -221. 意差を認めた(図22)。 d.混合歯列中期 混合歯列中期における中切歯部,側切歯部の唇側,下 顎底部,舌側敏密骨の平均幅は,中切歯部では,唇側 1.43mm,下顎底部1.43mm,舌側1.87mmであった..

(17) 北村:小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究 □膏側 EZB下顎底部E]舌側. *. *. *. *. □字引別 口上顎底部□frli. *. *. *. 刑期<mW. *. *. 中朝歯舌側. *. *. 中切歯下底. [=]. *. *. 側切歯酎】. *. *. 中切歯舌側 -. 中切歯下底. * 5%水準で有意差あり. 図22 混合歯列前期II 敏密骨幅. *. *. ]. * 5%水準で有意差あり. 図23 混合歯列中期 散密骨幅 □膏側 包下顎底部Ej舌側. 側切歯部では,唇側1.41mm,下顎底部1.49mm,舌側 1.59mmであった。中切歯部では,舌価が,唇側および 下顎底部に比較して厚く,その差は,乳歯列斯,混合歯 列前期に比べ増加した。酋側と下顎底部の間に差は認め られなかった。側切歯部は,舌側,下顎底部,唇側の服 に厚い結果となった。中切歯部舌側と他のすべての部位 間,側切歯部唇伽と側切歯郭舌伽の間で,有意差を認め た(図23)。 e.混合歯列後斯I 混合歯列後期Iにおける中切歯部,側切歯部の唇側, 下顎底乱 舌側敏密骨の平均幅は,中切歯部では,酋側 工55mm,下顎底部1.74mm,舌側2.22mmであった。 側切歯部では,唇側1.44mm,下顎底部1.66mm,舌側 1.84mmであった。中切歯部では,舌側がさらに厚みを 増し,他の部位との差は増加した。側切歯部において. *. も,唇側,下顎底部,舌側の差は増加したo中切歯部舌 側と他のすべての部位間,中切歯部下顎底部と側切歯部 唇側,側切歯部唇側と側切歯部舌柳の問で,有意差を認 めた(図24)。 f.混合歯列後斯II. *. *. 価切歯酎u. *. 中朝歯舌倒 r 中w宣汗'K. 混合歯列後期f‖こおける中切歯部,側切歯部の香側,. *. ]. l. *. *. *5%水準で有意差あり. 図24 混合歯列後期I 散密骨幅 -222.

(18) 歯科学報 Vol. 92, No. 1 (1992). 223. し,乳歯の萌出,脱落,そして永久歯の萌出等,骨構造. 下顎底部,舌側敏密骨の平均幅は,中切歯部では,酋側 1.64mm,下顎底部1.72mm,舌側2.14mmであったo. の著しい変化が予想される。小児下顎骨は,内部に歯膝 が存在する特殊な環境のため,骨構造に関する詳細な報. 側切歯部では,唇側1.71mm,下顎底部1.80mm,舌側 2.03mmであった。中切歯部唇側と中切歯部舌側,中切. 吾は少ない。しかし,臨床的見地からも歯牙の交換,成 長発育を含めた骨構造の変化を知ることは,重要であ る。そこで著者は,小児下顎骨を歯牙年麻により, 6期 に分楽し,各期の骨梁の変化を観察し,解析することを. 歯部酋側と側切歯部舌伽,中切歯部下顎底部と中切歯部 舌側,中切歯部下顎底部と側切歯部舌刺,中切歯部舌側 と側切歯部唇側,中切歯部舌側と側切歯部下顎底部,側. 目的として,画像解析装置を用いて,中切歯部および刺 切歯部の骨契構造並びに散密骨幅の骨形態計測を行っ m. 切歯部唇側と刺切歯部舌側聞で,有意差を認めた(図 25)。. 1.骨栗密_度 中切歯部の骨梁密度は,乳歯列新から混合歯列前期I. 総括および考察 下顎骨は,長管骨の一種であり,オトガイ部ならびに 下顎頭部における軟骨内骨化、骨表面の骨麓内骨化によ. で減少し,中切歯萌出後の混合歯列前期口以降,萌出相 の推移に伴い増加傾向を示した。混合歯列前斯Iにおけ る中切歯部の骨梁密度の滅少は,顎骨内における萌出直. り増大する。しかし下顎骨は,歯牙を介して絶えず大き な唆倉圧が加わり,さらに,姐噴筋および舌骨上筋群が 周囲に付着するため,筋より受ける外力の方向が複雑で. 前の中切歯の歯膝が,酋舌側および下方-増大すること により,オトガイ麻付近に存在した骨翼や,歯膝下部に. あるという点で,他の長管骨とは異なった環境下におか れている。そのため,下顎休部では,他の長管骨と比較 して複雑な形態を呈しており,さらに内部構造において. 存在した骨梁を吸収したことによるものと考えられた. 混合歯列前期工以降は,中切歯が萌出し唆合に関与する ようになったため,同部位には,大きな機能圧が直接顎. も特殊な形態を呈しているl>-5)22)。また,小児の下顎骨 においては,乳歯膝,永久歯隆が発育し,顎骨内で移勤. 骨内に加わり始め,機能圧に対する構造として骨翼密度 が増加したと考えられた。また,オトガイ株,二腹筋高 に付着する筋による影響も示唆された。さらに,混合歯 列中期から混合歯列後期Iの問で有意な差をもって増加 傾向を示したO兼波42)は,混合歯列後親における切歯部 歯槽部の幅径の増加は,舌側歯槽部の膨隆によるもので あったと報吾している。著者の観察においても,混合歯 列後期になると,舌側部では正中から連続するオトガイ 棟の一部の形態が明瞭になってくる。これは,オトガイ 麻に付着する筋による力の増加が考えられ,その外力に 対する構造として骨契密度も増加したものと考えられ た。側切歯部の骨梁密度は,乳歯列期から混合歯列前報 IIまで減少傾向を示し,側切歯萌出後の混合歯列中期か ら萌出相の推移と共に増加した。これは,中切歯部と同 様に顎骨内における萌出直前の側切歯の菌症が,膏舌側. *. *. および下方へ増大することにより,海綿賛部の面積は減 少するため,歯膝下吾酎こ存在した骨翼が吸収されたこと によるものと考えられた。混合歯列中期以降は,側切歯. *. が萌出し唆倉に関与するようになったため,同部位に は,大きい機能圧が直接顎骨内に加わり始め,機能圧に. *. 側切歯til. *. 中切歯舌側. *. 中切歯下底. [= ]. 対する構造変化の結果として骨翼密度が増加したと考え られた。. *. *5%水準で有意差あり. 次に,各時期の中切歯部,側切歯部間を比較すると, 混合歯列前期I J以外の時期はすべて中切歯部が側切歯部. 図25 混合歯列後期H 敏密骨幅 223.

(19) 224. 北村:小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究. よりも骨梁密度は大きい結栗となった.特に,混合歯列 前期H,混合歯列後期i, nで,その差は大きかった。. は,計測対象物の密度や幅,計測機域の大きさに依存さ れずに,構造の複雑度,数を推定することができる。中. これは,混合歯列前期IIでは,中切歯は萌出を完了し, 唆合に関与しているのに対し,側切歯は萌出直前であ り,骨翼は歯膝に吸収され減少するため,より差が大き くなったと考えられた。また混合歯列後斯I, Eでは,. 切歯部におけるSpecific lengthは,乳歯列斯が最も大 きく,その後,萌出相の推移と共に混合歯列中期まで減 少し,混合歯列後親で再び増加したo乳歯列期ならびに 混合歯列後期では骨翼が入り組み,混合歯列前期Ⅱ,混 合歯列中期で骨翼の本数が滅じていることを示した。柳. オトガイ部の形成が,より活発になりさらにオトガイ棟 に付着する筋による力は増加し,その外力に対する構造 として骨翼密度が増加したため.側切歯部との差が大き くなったと考えられた。. 切歯部におけるSpecific lengthは,中切歯部と同様 に,乳歯列親から混合歯列中期まで減少し,混合歯列後 新で増加した.これは,顎骨内における歯膝が,萌出相. 2.骨 梁 幅. の推移に伴い,酋舌側および下方へ増大することによ り,海綿賛部の面積は減少し,歯隆の唇舌側部ならびに 歯隆下部に存在した骨翼が吸収されたことにより本数が 滅少したものと考えられた。その後,永久歯が萌出し,. 中切歯部の骨栗幅は,乳中切歯が残存している乳歯列 親,混合歯列前期Iでは,変化を認めず,中切歯萌出後 の混合歯列前期IIで増加し,さらに混合歯列中期で増加 する結果となった。側切歯部の骨栗幅は,中切歯部と同. 混合歯列後斯になるとオトガイ部および正中から連続す るオトガイ麻の一部の形態が明敏になってくるo よっ て,オトガイ部の形成は,より活発になりさらにオトガ. 様に,乳価切歯が残存している乳歯列期,混合歯列前期 I,混合歯列前期Ⅱにおいては変化が認められず,側切 歯萌出後の混合歯列中期で増加する結果となった。佐多. イ麻に付着する筋による力は増加し,その外力に対する 構造として骨翼密度と同様に,骨梁の入り組み度が増加 したものと考えられた。. 68)は,下顎乳中切歯根尖部では,歯軸方向に作用する外 力に対して最も応力が低くなり,永久歯歯腔下部ではほ とんど変位が認められず,さらに歯膝を避けるように舌 側下顎骨中央まで圧縮応力が認められたと報害してい. 各部位における永久歯萌出直前の時期では,骨翼密 皮,骨栗幅は滅少し,萌出後は増加傾向を示したが,管 翼の配分比においても同様の変化を認めた。 4.骨梁の方向成分比. る。すなわち,乳歯列劫から永久歯萌出前の時期は,顎 骨内の歯旋下部には,大きな機能圧は伝達されず,骨翼 構造の大きな変化も認められないoその結果,骨栗幅に. 中切歯部において,乳歯列報および混合歯列前斯Iで は,下顎底接線を0度としたときに, 0度から40度,160 度から170度方向に走行する,すなわち,下顎底接線に. も大きな変化が生じなかったと考えられた。永久歯萌出 後は,唆合縁に達した中切歯,側切歯が,唆合力を受け るようになったため,雪貢骨内に機能圧が伝達されるよう になったこと,また,オトガイ麻,二腹筋嵩に付着する. 対してほぼ水平に走行する骨梁の分布が多く観察され たo混合歯列前期II,混合歯列中期では,多方向にわ たって骨翼が走行し,混合歯列後期に再び0度から40 皮, 160度から170度の骨梁の分布の増加が認められた。. 筋による影響,さらに,同部位は,唆金時における応力 の集中が見られるため7),これら種々の機能圧に対する 構造として,骨翼が太くなったと考えられたoまた,中. 骨に応力が加わると,その力は外層の敏密質から骨の内 部にも伝達されるo骨内部に存在する骨梁は,応力に対 するように構築され,特徴ある骨翼走行を示すことが知 られている7)つ0)。本郷66)は,下顎骨関節突起の骨翼は, 外側翼突族の走行に一致して配列しており,外側翼突筋. 切歯部では,浪合歯列中期以降,オトガイ麻の形態が明 瞭になっており,オトガイ麻に付着する筋による影響に 対するものとして,さらに幅が太くなったと考えられ た。藤原7)は,成人有歯下顎骨において,前歯部では骨 梁は太く,小臼歯部では綿い傾向が認められたと述べ,. の応力に対抗して骨翼が形成されたものであると報吾し ているo中切歯部では, 71台歯列後期になると水平方向. 近藤64)は,無歯下顎骨では,オトガイ麻を中心とした骨 梁は太いと報吾している。著者の計測結果では,乱歯列 新では骨栗幅に差は認められないが,萌出相の推移と共 に,中切歯部が側切歯部よりも大きい値となり,この傾 向に近づくことが示唆された。 3. Specific length(骨梁配分比). に走行する骨翼の割合が増加した。これは,オトガイ麻 に付着する筋の引っ張り応力に対抗して,応力の主軸方 向に骨梁が形成されたことによるものであると考えられ る。側切歯部では,乳歯列期,混合歯列前期Iにおい て, 90度と120度前後に走行する割合が多かった。これ は,顎骨内における側切歯の歯膝が舌側に位置するた. 骨梁の入り組みの度合いを示す, Specific length 224.

(20) 歯科学報 Vol. 92, No. 1 (1992). 225. め,オトガイ結節部に相当する海綿賛部に存在する骨梁 によるものであり,これは,加わった機能圧を応力の集. この時斯から,正中より連続するオトガイ棟の一部の形 態が明瞭になってくるものが多く,これは,オトガイ麻. 中が歯隆に起こりにくくなるように,力の分散に都合の よい力学的構造になっているものと考えられた。側切歯. に付着する筋による力が増加し,より高い応力が加わっ たためと考えられる。鈴木は69)応力の高い部位では,管 のリモデリング量が多いと報吾している.よって,その. 萌出後の混合歯列中期以降は, 0度から20度, 160度か ら170度に走行する割合が多かった。骨翼の走行方向は 様々な園子によって決定されると思われるが,永久歯歯 隆が顎骨内で成長を続けている時期には,応力の集中が 歯膝に起こりにくくなるように分散に都合のよい力学的 構造になり,永久歯萌出後において骨梁は,応力に対抗 して金目的な形態に走行するようになることが示唆され m 5.放棄骨幅 中切歯部における唇側纏密骨幅は,乳中切歯が残存す る乳歯列親から混合歯列前斯Iにおいては減少傾向を示 し,中切歯が萌出した混合歯列前期IIで増加し,その 後,萌出相の推移と共に漸増したo側切歯部における酋 側敏密骨幅は,乳側切歯が残存する乳歯列斯から混合歯 列前期Hまで漸増し,側切歯が萌出した混合歯列中期で 急増した後,萌出相の推移と共に再び漸増した。中切歯 が萌出産前である混合歯列前勤Iにおいて,唇舌側方向 に増大した顎骨内の永久歯歯膝は,唇刺激密骨を内部か ら吸収するため,乳歯列期から混合歯列前期Iでは,演 少傾向を示したと考えられた。これに対し側切歯部で は,側切歯萌出産前の混合歯列前斯玉まで,菌体は唇舌 側方向に増大するが,永久歯歯隆は中切歯部よりもさら に舌側寄りに位置するため,唇側敏密骨を内部から吸収 するには至らず,その結果,乳歯列期から混合歯列前期 Ⅱまで,漸増したと考えられた。永久歯萌出後は,両部 位とも下顎骨の成長と共に大きな機能圧が加わることに より増加したと考えられた。 下顎底部の敏密骨幅は,両部位とも萌出相の推移と共 に漸増し,中切歯部では,特に永久歯に交換する混合歯 列前期Iと混合歯列前期Hの間,側切歯部では,混合歯 列前親IIと混合歯列中期の間で増加した。これは,唇側 と同様に下顎骨の成長と共に大きな機能圧が加わること によると考えられた。 中切歯部における舌側,*密骨幅は,萌出相の推移と共 に増加傾向を示し,混合歯列中期から混合歯列後期Iで 急増する結果となったO側切歯部における舌側敏密骨幅 は,乳歯列勘から側切歯萌出直前の混合歯列前期Hまで 減少傾向を示し,混合歯列中期で急増した後,混合歯列 後期IIまで漸増した。 中切歯部において,混合歯列後斯Iで増加したのは,. 外力に対する構造として,幅が増加したと考えられた。 高野40)は側切歯出敵4カ月前頃までの歯槽部幅径の増 加は,舌側歯槽部の膨隆が主に影響していると報害して いる。側切歯部において,顎骨内の永久歯歯膝は,中切 歯の歯胚よりもさらに舌側に位置しており,萌出相の推 移と共に,歯膝はさらに舌側方向に増大したと考えられ た.この結果,歯膝は,舌刺激密骨を内部から吸収する ために,乳歯列期から混合歯列前期Iでは,減少傾向を 示すと考えられた。混合歯列中期以降は,下顎骨の成長 と共に大きな機能圧が加わることにより幅が増加すると 考えられた。 杉原35)は,特に下顎において,永久中切歯歯牙の上下 的運動が著明であり,これが下顎歯槽部幅径の増加に関 与していると述べている。著者の顧密骨幅の計測結果か らも,萌出相に伴う唇舌側顧密骨幅の変化は,顎骨内に おける永久歯歯牙の萌出する動きに影響を受けているこ とが示唆された。 次に,各時斯の中切歯部,側切歯部における,唇側, 下顎底乱 舌価の擦密骨幅を比較した結果,中切歯部で は,乳歯列期から混合歯列後期Ⅱまで,すべての時期で 唇側よりも舌側が厚い結果となったo これは,舌側敏密 骨が,乳歯列期および混合歯列前期Iでは,永久歯菌症 の増大による内部からの吸収による影響を受けず,永久 歯萌出後は,前述のオトガイ棟に付着する筋により受け る外力の影響によると考えられた。唇側においては,義 情筋が付着するのみであり,舌側に比較して受ける外力 の影響は少ないと考えられた。これに対し側切歯部で は,乳歯列報から混合歯列前期IIまで,下顎底部が鼻も 厚く,次いで酋側,舌側の順であった。これも前述のご とく,永久歯歯膝が萌出直前まで舌側敏密骨を内部より 吸収した結果であると考えられた。側切歯の萌出した混 合歯列中期以降は,舌側敏密骨が唇側よりも厚い結果と なったoまた,下顎底部についても,中切歯部,側切歯 部とも乳歯列親から混合歯列後期Ⅱまで,萌出相の推移 と共に増加するが,各時期において,両者間に差は認め られなかった。これは,形態的に変化の少ない部位であ り,なおかつ強力な筋の付着が見られない部位であるた めと考えられた。藤原7)は,成人有歯下顎骨において切 歯部では,敏密骨幅は,唇側が薄く舌側は厚い,また, 225-.

(21) 226. 北村:小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究. 下顎底部は,いずれの部位においてもその厚みが厚く, 近遠心的にその差は認められないと報吾しており,著者. 40度, 160度から170度の骨梁の分布が多かった。混合歯 列前期Ⅱおよび混合歯列中期では,規則性は,譜められ. の結果から,永久歯萌出後はこの傾向に近づくことが示 唆された。. なかった。側切歯部では,側切歯萌出後の混合歯列中斯 以降, 0度から20度, 160度から170度の骨翼の分布が多 かった。. 結     論. 5.額密骨幅. 東京歯科大学解剖学教室所蔵のインド人小児下顎骨29 個を,乳歯および永久歯の萌出状態により6斯に分壊. 中切歯部唇側において,乳歯列報は, 1.20mm,混合 歯列前期Iでは1. 03mmと減少した。混合歯列前非II以. し,萌出相の推移に伴う中切歯部および側切歯部の骨翼 構造の変化を解析したo解析項目は,骨翼密度,幅,翠. 降,混合歯列後期Hまで, 1.43mm-l.64mmと増加し た。下顎底部においては,乳歯列報から混合歯列後期H まで萌出相の推移と共に0.97mm-l.72mmと増加し. 位面積中に占める骨梁の長さを示すSpecific length, 骨梁の配向性を示す方向成分比,敏密骨幅とし,以下の 結果を待た。 上 骨梁密度. たo舌側においては,乳歯列期から混合歯列後期IIまで 萌出相の推移と共に1. 36mm-2. 14mmと増加した。 側切歯部唇側において乳歯列報から混合歯列後親IIま. 中切歯部では,乳歯列斯(乳歯のみ萌出),混合歯列後 期I (C萌出),混合歯列後期n(Pi萌出)が35.8%-37. 3. で萌出相の推移と共に, 0.96mm-l.71mmと増加し. %と高く,混合歯列前斯I(Mi萌出)は, 24.1%と鼻も 低かった。側切歯部では,乳歯列期が31. 5%と密度は高. まで萌出相の推移と共に1.08mm-l.80mmと増加し. く,混合歯列前斯nci 萌出)では26.5%と最も低かっ た。すなわち,両部位において,後続永久歯が萌出する 前は,骨梁密度は減少し,萌出後は増加することが示さ れた。. I 0.75mm,混合歯列前期HO.66mmと減少した。混合. た。下顎底部においては,乳歯列期から混合歯列後期II た。舌側においては,乳歯列斯0.99mm,混合歯列前期 歯列中期以降,混合歯列後期IIまで1. 59mm-2. 03mm と増加した。 稿を終えるにあたり,終始御懇篤なる伽指導と櫛校閲とを賜 りました恩師,本学解剖学講座主任井出書信教授に謹んで謝意 を表するとともに,御協力いただいた講座各位に深謝いたしま す。. 2.骨 梁 幅 中切歯部において大きい値を示したのは,混合歯列中 期(I 2萌出)と浪合歯列後期で 3.44mm-0.48mmで あった。これに対し,混合歯列前斯Iでは, 0.28mmと 小さかった。側切歯部では,混合歯列中期および混合歯 列後斯において0. 37mm-0. 41mmと大きい値を示し, 乳歯列斯ならびに混合歯列前期で0. 29mm-0. 31mmと 小さい値となった。両部位において,永久歯萌出後に, 幅の増加が認められた。. 文     献. 1)藤田恒太郎(1985) :人体解剖学,第32版, 31-32, ・50,南江堂,東京. 2) -惟 尚(1984) :下顎骨の構造,歯科ジャーナル, 20 : 521-535.. 3) -候 尚(1989) :上・下顎骨の形態と構造変化, オーラル・マキシロフェイシャル・インプラント. 3. Specific length. 中切歯部におけるSpecific lengthは,乳歯列期が 1.67と最も大きく,混合歯列中親が1.14と表中であっ た。その後,混合歯列後期で, 1.24-1.40と増加したO. 3 : 155-165.. 4) -惟 尚(1987) :下顎骨の発育成長とその変化,歯 界展望別冊/デンタル・インプラント: 43-50. 5) -健 尚(1986) :下顎骨の形成・発育成長と,成長 後における構造と形態の基本的な変イt, 2.生後の成 長と有歯顎における成長後の変化,歯界展望, 67 :. 側切歯部では,乳歯列斯および混合歯列前斯Iが1. 411. 51であったのに対し,浪合歯列前期IIおよび混合歯列 中期で1.03-1.と小さい値となったoその後,混合 歯列後期で, 1.23-1.28と増加した。両部位とも,乳歯. 1335ノ4344.. 6)東嚢昭一(1989) :歯槽骨の動力学,臼歯医師会誌,. 列勤の値が高く,次いで混合歯列後期であり,骨翼の本 数が多く,入り組んでいることが推察された。 4.方向成分比. 42 : 495-503.. 7)藤原道夫(1989) :本人有歯下顎骨の内部構造に関 する研究,歯科学報, 89 : 561-584. 8)増田孝雄(1960) :下顎骨の構造並に力学的研究, 2.二次元光弾性実験による下顎骨の力学的研究,口 腔解剖研, 17 : 526-537.. 中切歯部において,乳歯列親および混合歯列前期I並 びに混合歯列後期では,下顎底接線に対して, 0度から 226.

(22) 歯科学報 Vol. 92, No. 1 (1992). 227. 小裏の位置と形と大きさと変化について, 2.大きさ と形の変化,歯科学報 76 : 305-338. 28)岸 正明(1977) :乳歯歯根,歯槽部の解剖学的研 鑑1.歯槽嵩の深さと,嵩壁の厚さ,歯科学報,. 9)増田孝雄(1960) :下顎骨の構造並に力学的研究, 3.三次元光弾性実験による下顎骨の力学的研究,冒 腔解剖研, 17 : 538-541. 10)村田美雄,上山松吾,今田晴隆(1959) :唆合時に於 ける下顎骨の主応力分布に就いての研究,歯科学報,. 77 : 1523-1557.. 29)仲谷純三(1971) :幼,小児下顎骨の解剖学的研究, 1.下顎骨の発育について,歯科学報, 71 :239-. 59 : 399-405.. ll)芳木 忍(1976) :唆合力に対する下顎骨の力学的反 応について,歯基礎医会誌, 18 : 286-310. 12)増田多加夫(1960) :下顎骨の構造並に力学的研究, 1.内部構造について,口腔解剖研16:498-505. 13)前野正人(1957) :九州日本人の下顎骨の敏密賛及び 海綿質の形態について,第一編擦密薯について,熊本 医会誌 35 : 368-379. 14)前野正人(1957) :九州E]本人の下顎骨の敏密賛及び 海綿寛の形態について,第二編下顎骨体の横断面の形 態および海綿寛について,熊本医会誌 35:380-. 251.. 30)山崎 活(1936) :日本人下顎骨の増献殊に歯牙発生 脱落に伴う形態変化の研究,日本歯科学会雑誌, 29 : 2-74.. 31)桜田元一乱古田美子(1986) :インド人下顎骨の発育 変化に関する研究,その1下顎骨の重室と下顎頭と の関係,歯学, 73 : 1407-1432. 32)桜田元樹,古田美子(1986) :インド人下顎骨の発育 変化に関する研究,その2 下顎骨の重量と幅および 下顎枝角との関係,歯学, 73 : 1433-1466. 33)古田美子,中谷 修,倉持みゆき(1990):インド人 下顎骨の発育変化に関する研究,下顎骨の重義と高さ および厚さ,長さについて,歯学, 78: 129-149. 34)吉田実暫(1976) :歯札歯槽部並びに口蓋の成長発 育と,それらの関連性について,特に乳歯列親におけ る側方歯群部を画し、として,歯科学報, 76 : 879-. 384.. 15)谷田部英世(1951) :下顎骨敏密薯の構造について, 医学研究, 21 : 677-709. 16)集田立雄,小港英治,高橋英明(1986) :骨の科学, 1版 1-75, 180-199, 231-287,医歯薬出版,東 m 17)北川 正,尾崎 公,戸田善久,平井五郎,橋本 巌,池野谷達雄,花井 汎,井出吉信,小田嶋悟郎, 滝口励司,鈴木邦夫,訳(1986) : Sicher口腔解剖 学, 1版  -71,医歯薬出版,東京. 18)天野仁一郎(1980) :唆倉,唄噛運動および燕下運動 時の顎骨のひずみについて,歯基礎医会誌, 12 : 52-. 945.. 35)杉原 惇(1980) :乳歯列報における前方歯群部の歯 列,歯槽部並びに口蓋の成長発育,歯科学報, 80 : 317-387.. 36)吉嶺 光(1980) :第一大臼歯萌出部位の成長に関す る研究,歯科学報, 80 : 653-729. 37)古沢博行(1980) :混合歯列前斯を中心とした側方歯 群部の歯列,歯槽部,口蓋の成長発育,歯科学報,. 87.. 19)新井 泉(1978) :唆合力の歯牙・歯周組織に及ぼす 応力に関する力学的研究, E]補綬歯会誌 22. 80 : 1337-1415.. 874.. 38)田中丸治宣(1980) :乳歯列期の歯列並びに唇頑側歯 槽部の成長発育,歯科学報, 80 : 1417-1470. 39)鈴木千枝子(1982) :混合歯列前期を中心とした切歯 部の歯列・歯槽部の成長発育,歯科学報 82 : 1005-. 20)大曲孝治,池田 博,岡本隆士,窯田拓治,丸山剛 郎,下線高次,堤 定美(1978) :下顎FEMモデルに おける唆合力の応力分布に関する研究, E]捕綴歯会 誌, 22: 574-579. 21)藤野 明(1983) :下顎骨の伝達機構に関する研究, 第1編ヒト乾燥下顎骨について,歯科医学, 46: 513. 1057.. 40)高野博子(1984) :混合歯列中期における切歯部の歯 列・歯槽部の成長発育,歯科学報 84 : 735-797. 41)関口 浩(1986) :混合歯列中期を中心とした側方歯 群部の歯列,南槽部,口蓋の成長発育, 歯科学報,. -542.. 22)井出書信(1986) :歯槽部の形態と構造,その変化, ザ・クインテッセンス 5 :1711-1724.. 23)上惟雅彦,恩田千爾,武久 滋,関根友次(1958) : 小児顎骨における永久歯萌出に伴う歯槽部の形態学的 研究,東京歯大解剖業集, 8 : 1-4. 24)田中塊正(1974) :永久歯萌出に伴う顎骨歯槽部の形 態学的研究、上 乳歯部歯槽縁の退縮について,歯科 学報, 74 : 1326-1336. 25)田中塊正(1975) :萌出相の推移に伴う小児下顎骨内 の永久歯芽の成長と位置の変化について,歯科学報,. 86 : 1463-1555.. 42)莱波哲夫(1986) :混合歯列後期を中心、と した切歯部 の歯列・歯槽郭の成長発育,歯科学報, 86 : 17511821.. 43)高橋暫史(1986) :混合歯列後親を中心と した柳方歯 啓部の歯列,南槽部,口蓋の成長発育, 歯科学報, 86 : 1589-1676.. 44)矢野慶太(1988) :混合歯列前期を中JL、と した歯列並 びに唇頑側歯槽部の成長発育,歯科学報  1667-. 75 : 1225-1303.. 26)西村隆夫(1975) :永久歯萌出相の推移に伴う下顎骨 小豪の位置と形と大きさと変化について, i.位置の 変化について,歯科学報 75 : 1577-1632. 27)西村隆夫(1975) :永久歯萌出相の推移に伴う下顎骨. 1725.. 45)久保寺友子(1988) :混合歯列後報から永久歯列初斯 における側方歯群部の歯列,歯槽乱 口蓋の成長発 育,歯科学報 88:801-903. 227.

(23) 228             北村:小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究. 46)中川さとみ(1989) :混合歯列後新から永久歯列初期 における切歯部の歯列,歯槽部の成長発育,歯科学 報, 89 : 299-407. 47)小田嶋敏夫(1990) :乳歯列期・混合歯列期および永 久歯列期の歯列弓の発育に関する研究,歯科学報, 90 : 369-409.. 48)千葉美幸(1990) :歯牙年麻と暦麻でみた側方歯群部 の歯列.南槽部,口蓋の成長発育の比較一特に小臼歯 の萌出時期について-,歯科学報, 90 : 909-977. 49) Adams, J. W.Q948) : Cephalometoric studies on the form of the human mandible,Angle Ortho dont.18: 8. 50) Bjork, A. (1963) : Variations in the growth pattern of the human mandible : longitudinal radiographic study by the implant method, J. dent. Res. 42 : 400-411. 51) Brodie, A. G.(1940) : Some recent observations on the growth of the mandible, Angle Orthodont. 10 : 63-77. 52) Enlow, D. H. and Harris, D. B.(1964) : A study of the postnatal growth of the human mandible, Amer, J. Orthodont. 50 : 25-50. 53) Roberts, F. G., Pruzansky, S. and Aduss, H. (1975) : An X-radiocephalometric study of Mandibulofacial Dysostosis in man, Archs oral Biol. 20 : 265-281.. 54)浅井保彦(1973) :日本人顎・顔面頭蓋の成長一頭部 Ⅹ線塊格写貢法による12才から20才までの縦断的研 究,日矯歯誌 32:6155)永坂 信,竹内 空,桜井敏恵,中村進治(1979): 下顎骨の形および成長量の経年的研究,日矯歯誌, 38 : 345-359.. 56)産辺 康,丹羽克昧(1988) : □内法Ⅹ線写貢におけ る顎骨骨梁構造の経年的変化,歯放, 28 : 422-436. 57)新井和夫(1977) :小児下顎骨内部構造に関する研 究, 1,下顎体断面の形と大きさ並びに構造,歯科学. 報,77:1251-1322. 58)石野恵庸(1960):大東下顎骨骨契群について,その 1日本人胎児下顎骨原生骨翼の発育動向に関するⅩ 線学的研究,三重医学4:1923-1930. 59)石莞雲*(1960) 4*」j^孟警霊票票慧旨完尖芸孟宗 骨翼群の増令的発育動向に関するⅩ線学的研究,三重 医学,4:1931-1948. 60)Wowern,N.V.andStoltze,K(1978):Sexand agedifferencesinbonemorphologyofmandibles,Scand.J.Dent.Res.,86:478-485. 61)Wowern.N.V.(1977):Variationsinbonemasswithinthecorticesofthemandible,Scand.J. Dent.Res.,85:444-455. 62)Wowern,N.V.(1977):Variationinbone massmthetrabecularbonewithinthemandible,Calcif.Tissue,Res.,22:517-520. 63)Wowefn,N.V.Q977):Variationsinstructure withinthetrabecularboneofthemandible, Scand.J.Dent.Res.,85:613-622. 64)近藤潤一(1990):日本人無菌下顎骨の内部構造に関 する研究,歯科学報,90:1251-1277. 65)中島功(1991):日本人下顎骨の歯牙欠如域におけ る内部構造に関する研究,歯科学報,91:419-438. 66)本郷蓋士(1987):日本人下顎骨関節突起の骨梁構造 に関する形態計測学的研究,-有歯顎と無菌顎,なら びに加麻による比BL,歯科学報,87:1583-1611. 67)本郷貴士(1987):数理形態学の応用による骨の形態 計測学的研究,一数理形態学の理論と応用-,歯科学 I87:1569-1581. 68)佐多欣司郎(1989):有限要素法による乳前歯外傷時 の応力解析,-とくに,下顎乳切歯に加わる外力の荷 重方向および荷重部位による相違について-,歯科医 学,52:51-68. 69)鈴木弘之(1984):唆合時における下顎骨のRemodelingと応力分布,細胞16:115-119. Kou KiTAMURA : Investigation of the Internal Structure of the Mandibular Incisal Region in Children, Shikwa Gakuho 92 : 207-230, 1992. (Department of Anatomy, Tokyo Dental College, Chiba 260, Japan) Key words : Bone morphometry-Mandible-Dental age-Trabecular bone-Cortical bone.. Twenty-nine Indian child mandibles from the collection of the Tokyo Dental College Department of Anatomy were classified into 6 groups according- to eruption state of deciduous and permanent dentition, and changes in the trabecular structure of the central-incisor and lateralincisor regions were analyzed. Items submitted to analysis were trabecular-bone density and width, specific length (indication of total trabecular-bone length within a unit area) , trabecular一228.

参照

関連したドキュメント

We also describe applications of this theorem in the study of the distribution of the signs in elliptic nets and generating elliptic nets using the denominators of the

Then, the existence and uniform boundedness of global solutions and stability of the equilibrium points for the model of weakly coupled reaction- diffusion type are discussed..

In Section 13, we discuss flagged Schur polynomials, vexillary and dominant permutations, and give a simple formula for the polynomials D w , for 312-avoiding permutations.. In

Analogs of this theorem were proved by Roitberg for nonregular elliptic boundary- value problems and for general elliptic systems of differential equations, the mod- ified scale of

Then it follows immediately from a suitable version of “Hensel’s Lemma” [cf., e.g., the argument of [4], Lemma 2.1] that S may be obtained, as the notation suggests, as the m A

Definition An embeddable tiled surface is a tiled surface which is actually achieved as the graph of singular leaves of some embedded orientable surface with closed braid

Correspondingly, the limiting sequence of metric spaces has a surpris- ingly simple description as a collection of random real trees (given below) in which certain pairs of

[Mag3] , Painlev´ e-type differential equations for the recurrence coefficients of semi- classical orthogonal polynomials, J. Zaslavsky , Asymptotic expansions of ratios of