Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College,
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Title
№34:太平洋戦争期における本学の学年学期別学科目
編成について−昭和17年度改定学則と同年入学生T の
個人記録との比較検討−
Author(s)
五十嵐, 康夫
Journal
歯科学報, 118(5): 489-489
URL
http://hdl.handle.net/10130/4752
Right
Description
489
歯科学報 Vol.118,No.5(2018)
№33:東京歯科大学水道橋病院補綴科受診患者の血圧に関する臨床統計
若林千里1)2)
,宮田香織1)2)
,金子絵梨香1)2)
,飯干由茉1)2)
,川出由希子1)2)
,伊東穂香1)
,
2) 1)
上島文江1)
,櫻井 薫2)
,佐藤 亨2)
,山下秀一郎1)
(東歯大・水病・歯衛)
2)
(東歯大・水病・補綴科)
目的:超高齢社会を迎えた昨今,東京歯科大学水道
橋病院補綴科には全身疾患を有する患者が多く来院
し,受診中に体調不良を訴える場面が散見されるよ
うになってきた。その対策の一つとして,補綴科で
は約2年前から,待合室に設置した自動血圧計で治
療前に患者自身による血圧測定を実施するよう指導
を行っている。しかし,問診時に患者が自己申告し
た値と,実測した値との間に差が生じている場合の
あることが判明した。そこで,本研究ではこのよう
な血圧値の差に関して具体的に検証し,さらにその
差の大きさに関与する因子について分析を行うこと
を目的とした。
方法:調査期間は2017年5月から2017年12月とし,
東京歯科大学水道橋病院補綴科を受診した患者166
名(男性51名,女性115名)を対象とした。年齢は
17歳から93歳で平均年齢64.8歳であった。調査項目
はカルテならびに患者情報をもとに年齢,性別,担
当医の経験年数,治療前の血圧値(測定値血圧)
自己申告した血圧値(申告値血圧),既往歴,降圧
,
剤服用の有無,治療内容,来院回数の9項目とし
た。これらのうち測定値血圧と申告値血圧の差を目
的変数とし,残り7項目を説明変数として重回帰分
析を行った。治療前の血圧測定には,待合室に設置
してある自動血圧計(オムロン社製 HBP-9020)を
用い,患者自身で測定してもらった。なお,本研究
は東京歯科大学倫理審査委員会の承認を得て実施し
た。
結果および考察:測定値血圧は申告値血圧よりも高
くなる傾向にあり,収縮期血圧においては両者の差
は平均10.1mmHg であった。重回帰分析の結果,
測定値血圧と申告値血圧の差に関連が高い因子とし
て,「患者の年齢が高い」,「降圧剤の服用が無い」,
「来院回数が少ない」の3項目が明らかとなった。
治療内容や担当歯科医師の経験年数などとは関連が
低かった。既往歴においても関与を認める疾病はな
かった。
以上から,高齢の患者を担当する場合,降圧剤の服
用が無い場合および来院回数が少ない場合には特に
十分な注意を払い治療に臨むべきであることが示唆
された。
№34:太平洋戦争期における本学の学年学期別学科目編成について
-昭和17年度改定学則と同年入学生 T の個人記録との比較検討-
五十嵐康夫(山形県)
目的:昭和16年12月8日の太平洋戦争開戦によっ
て,男子歯科医学専門学校の修学期間は勅令により
3年6カ月に変更された。本研究の目的は,本来4
年間であった期間を半年短縮することで本学の学科
目編成にどのような変動があったか,可能な範囲で
明らかにすることである。
方法:史料Aとして本学史料室提供の昭和17年度改
定学則,史料Bとして演者の父の日記(以下「学生
T」と記す。父は本学に昭和17年4月入学20年9月
に卒業した51期卒生であり,在学中の日記が残され
ている。),史料Cとして51期卒生が昭和59年に発刊
した40年遅れの卒業アルバム(在学中の思い出記録
が記載されている。),史料Dとして本学の歴史や記
念行事関係書誌を検討した。史料Bから学事関連部
分を抽出し,史料Aと比較検討,史料CとDは必要
に応じ参照した。
結果:史料A学則には昭和17年5月改正10月印刷と
記載があり,3年半に短縮されたにも関わらず,学
科目が四学年後期まで配分されていた。その学則と
史料B・Cを比較検討することで,戦中の実際をあ
る程度読み取ることできた。学則では全科目数26,
更に講義・実習等細分科目数では52であった。17年
度から英語が廃止され,外国語は独逸語のみであっ
た。四年前期には軍陣歯科学が追加された。日記と
の比較では学生Tは全科目履修しており,二学年ま
では学則とほぼ一致するが三学年からの変動が確認
され,特に登院直後の見学期間は大幅に減少してい
た。本来四学年後期で学ぶ科目は前期に移動され,
そのうち口腔衛生学・法医学の試験は8月の後期卒
業試験と同期間に行われていた。期末筆答試験につ
いては,二学年前期までは1日1科日だったが,後
期からは1日2~3科目の時もあった。学則には学
科目毎の数字が記載されていたが,意味する単位根
拠の記載はない。学則外としては通年に渡る軍事教
練と鍛練,更に昭和20年4月頃からは軍医養成教育
が追加されていた。
考察:当初の計画では戦争前・戦中・戦直後各期の
史料収集を予定したが,実際には昭和17年度改定学
則が唯一の史料で,更なる改定の有無は不明であ
る。改定学則で四学年後期までの科目編成とは意外
な事実だが,この学則を戦前学則とほぼ類似と見做
しそれと戦中学生Tの実際の履修経過を比較するこ
とで,特に三学年からの変動を推定できた。戦中事
情で学則外教科も追加となり,教員も学生もせわし
い日々だったと考えられた。
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