ステレオタイプ抑制とクリティカルシンキング志向性の関連性の検討
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(2) 転による因子分析を行った。因子負荷量が.40未. 低群)×4(意識的抑制群,非意識的抑制群,. 満の14項目を以降の分析から除外した。結果,. 非意識的促進群,統制群)の二要因分散分析. 先行研究と同様に3つの下位次元から構成される. を行った。「自分に自信がある」の項目に対す. こと示され、第1因子はr根拠に基づく探究的思. る分散分析の結果、クリティカルシンキング. 考」、第2因子はr客観的で柔軟な思考」、第3因. 尺度得点と抑制方略の間に交互作用は見られ. 子は「人間多様性理解」と命名された。. なかったが、クリティカルシンキング嗜好性. 因子分析の結果,クリティカルシンキング志向. の高さの主効果の検定の結果,クリティカル. 性が3因子と解釈されたので,クラスター分析に. シンキング志向性の尺度得点において,クリ. よってクリティカルシンキング志向性の高さの群. ティカルシンキング志向性高群(M=5.14,. 分けを行うこととした。クリティカルシンキング. 艇1.21)がクリティカルシンキング志向性. 志向性尺度のr根拠に基づく探究的思考」,r客観. 低群(M=5.61,腓1.02)よりも有意にステ. 的で柔軟な思考」,「人間多様性理解」の各因子得. レオタイプ度得点が低かった(ア(1, 102). 点を変量としたWard法によるクラスター分析を. =4.40,ρく.05)。他の3つの形容詞について. 行った。クリティカルシンキング志向性尺度の因. は、主効果および交互作用はみられなかった。. 子得点に対して,一要因分散分析をクラスター間. 【考察】. で行ったところ、全ての因子で有意な差が示され. 本研究では,クリティカルシンキング志向. た。第1クラスターは第2クラスターより、全て. 性の高さが,ステレオタイプを抑制する際に,. の因子得点が高かったため,クリティカルシンキ. 意識的な過程あるいは非意識的な過程で働く. ング志向性高群と命名した。また,第2クラスタ. のかを主たる目的としていた。しかし,本研. ーはクリティカルシンキング志向性低群と命名し. 究ではクリティカルシンキング志向性の高さ. た。. が影響した印象評定の得点に,抑制方略が影. ステレオタイプ的記述の分析 実験の仮説及び概. 響していなかったので,どの過程で働くのか. 要を知らされていない評定者1名と実験者1名が、. については証明することができなかった。だ. 調査Bの自由記述がどの程度ステレオタイプてき. が,「自分に自信がある」というステレオタイ. であるか6件法で評定を行った。2(島群,低群). プにクリティカルシンキング志向性が影響し. ×4(意識的抑制群,非意識的抑制群,非意識的. ていたことは,偏見を問題にするとき,個人. 促進群,統制群)の二要因分散分析を行った。そ. 差を考慮に入れる必要性を指摘した森. の結果、その結果,抑制方略の主効果が有意. (1997)を支持する結果となった。また,ク. であった(ア(3,102)=8.84,ρく.O1)。Tホey. リティカルシンキング志向性の効果が印象評. のHSD法による多重比較の結果,意識的抑 制群は他の3群に比べて,ステレオタイプ度. 定課題の結果にあらわれたという点も注目す べき点である。及川(2005)で有用性を示さ. 得点が有意に低かった(ρ8く.05)。クリティ. れたプライミング効果だが,これは印象評定. カルシンキング志向性の高さの主効果および. 課題においては効果を示していない。このこ. クリティカルシンキング尺度得点と抑制方略. とは、クリティカルシンキングを志向するこ. の交互作用は有意ではなかった。. とが長期的なステレオタイプ抑制につながる. 印象評定(逆説的効果)の分析 印象評定にお. 一つの可能性を示したといえるだろう。. けるホストに対するステレオタイプとして使. 主任指導教員 小林 小夜子. 用された4項目に対して,それぞれ2(島群,. 指導教員 秋光 恵子. 一63一.
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