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複数データソース間における効率的なデータ連携処理方式の提案

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 73 回全国大会. 6B-1. 複数データソース間における効率的なデータ連携処理方式の提案 楓. 仁志†. 高山. 三菱電機株式会社. 茂信†. 菅野. 幹人†. 情報技術総合研究所†. ことで,これまで以上に他システムとのデータ 連携の要求が発生すると考えられる.従来のデ 従来,企業情報システムは機能要件ごとに, ータ連携用アプリケーションは,個々にデータ 個別開発され,分散する複数システムに同一デ 連携処理を実装している.そのため,連携先シ ータが散在している.特定システムで発生した 業務データを別のシステムで利用するためには, ステムのデータ項目が変更されると,その都度 改修する必要があり,連携先の増加に伴い,運 要求に応じてデータ転送用の専用アプリケーシ 用コストが嵩む. ョンが開発されてきた. そこで筆者らは,分散するシステムのデータ 近年,クラウドコンピューティングというキ 連携処理を集約する,データ連携システム(図 1) ーワードにおいて,企業内プライベートクラウ を提案する.本システムは,データソースの更 ドが構築され,人事や経理といった業務システ 新差分を抽出し,連携先システムのデータソー ムがクラウド環境へ移行し,事業場所を跨って スに反映する,システム間のデータ層を連携さ 利用される.このような場合においても,特定 せるものである.本方式によりシステム間を跨 システムで発生したデータを他システムで利用 るデータ連携処理と各システム固有機能の処理 したいという要求が変わることはない.筆者ら は分離される.これにより連携先のデータ項目 はクラウド環境を想定した企業情報システム間 を変更した場合であっても連携元システムに対 のデータ連携の課題を検討し,データ連携処理 して影響を与えることはなく,データ連携開発 の一方式を提案する. コスト削減や保守性向上の効果が得られる. 2.システム間データ連携. 1.はじめに. 分散するシステムのデータを利用する方式は バッチ連携(定期的に指定の全データを連携) と準リアル連携(更新即時に更新データのみを 連携)に大別される.従来,システムを跨った データ利用では,夜間にバッチ連携を実施し, 分散するシステムの物理データをデータウェア ハウスに集約して分析などに利用されてきた. 近年,CDC(Change Data Capture)[1]の開発 によりデータ更新時,即座に更新差分を抽出す ることが可能である.これによりマスタデータ が更新された際に分散する他データソースに反 映する,あるいは特定システムで発生したトラ ンザクションの結果を数秒の遅延によって他シ ステムで利用することが可能となる. 本稿は分散データを物理的に集約するデータ 活用方式ではなく,準リアル連携による複数デ ータソースの組み合せにより,分散するシステ ムが連携するデータ連携処理を対象とする.. 3.データ連携システム 事業場所などで個別に運用管理されてきたシ ステムが社内共通のクラウド環境に集約される. 【従来方式】. 転送用アプリケーション. 【本提案方式】. システム. データ連携システム. システム システム. データ連携処理. 更新検知 反映. CDC. システム システム. システム. DB. システム. 図 1. DB. DB. DB. システム. システム. システム. データ連携システム. 4.データ連携の課題 提案方式ではデータ連携処理を集約する構成 であるため以下の課題がある. 1)データ連携システムの連携処理負荷低減 2)データ連携システムの障害復旧など高信頼化 3)不正データ発生時など運用管理コストの削減 本稿では,特に課題 1)を解決するデータ連携 処理方式を提案する.データ連携システムは, 接続された全連携元システムに対する更新差分 の抽出,連携先へのデータ転送処理を実施する. そのためデータ連携システムは,連携対象シス テム数に応じてスケールアウト可能なシステム 構成として設計される.しかし,データ連携処. A proposal for method to interconnect multi data sources. †Satoshi Kaede, Shigenobu Takayama, Mikihito Kanno ・ Information Technology R&D Center Mitsubishi Electric Corp.. 1-529. Copyright 2011 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 73 回全国大会. 理サーバの台数が増加すると,運用管理コスト が増加する.そのため,個々の連携処理を効率 化させ,可能な限りサーバ台数の増加を抑える 必要がある.データ転送機能を提供する既存製 品では,複数のデータ転送を処理する際に,次 の課題があり,方式の改善が必要である.①連 携先 N 毎に反映されるデータ項目や仕様が異な る場合,同一連携元へのデータ抽出処理が N 回 実施される.②また,複数の連携先に同一仕様 のデータがある場合でもデータ変換処理が連携 先 N ごとに個別実施される.. 5.モジュール構成 提案するデータ連携システムは,図 2 に示す ようにデータ連携情報管理部,データ連携処理 部,連携バッファ管理部,データ格納部によっ て構成される.連携接続情報は,連携対象デー タを特定する情報や,データ形式の変換処理を 定義したものである.データ連携処理部は連携 接続情報に基づき,処理する.データ連携処理 の性能を向上させるために,連携元システムか ら抽出された更新データを連携先の形式に変換 する処理は並列に実施する.. 6.2 設計情報に基づくバッファ管理方式 連携すべきデータの更新頻度や更新量,単位 データサイズは連携対象システム毎に異なる. そのため,連携処理用のバッファを一定容量で 確保すると,過剰確保あるいは,連携処理時の バッファ再構成が頻発する.これは,データ連 携システムのスループット劣化の原因となる. そこで,データ連携設計情報と更新データ到着 ログを元にデータ連携システム内のバッファ構 成を自動的に設計する.具体的には図 3 に示す 以下の方式により,バッファ構成を規定する. 個別データ格納部容量 =Σ ( h ×i × j ) n=k. k. 連携元システム. 受信部. 連携元システム. 連携元カタログ 情報. 連携元 データソース. 連携先カタログ 情報. 連携接続 情報. ログ 更新データ 到着ログ. 格納. 参照 連携先システム. 参照. 連携バッファ管理部. 生成・参照・格納 データ格納部 個別データ格納部. 図 2. 連携先システム. 連携先 データソース. データ連携処理部. 連携元システム. 連携元 データソース. データ連携システム. 連携先 データソース. 個別排他制御部. モジュール構成. 6.データ連携処理効率化の提案手法 6.1 データ変換の集約処理 サーバあたりのスループットを向上させるた め,データ変換の集約処理を実施する.集約処 理とはデータ連携時の変換処理の共通化である. データ連携システムは,複数のデータソース 間の連携を一元的に管理する.データ連携情報 管理部にて,同一データソースを連携元とする データ連携設計情報を取り纏めることによって, 連携先が複数ある連携元データソースであって も,更新差分データの抽出は最低限の一回に低 減する.また,同一データ変換処理の実施を1 回に抑えることが可能である.. 変換部. 反映部. 連携元 データソース. j. 単位時間あたり j トランザクション. h×i. 生成. 通知データ 更新データ到着ログ. iレコード. 連携バッファ管理部 参照. 図 3 データ連携設計情報管理部. データ格納部 個別データ格納部. データ格納部の構成. a)連携先データソースのレコード長(h)を取得. b)入力値となるデータソースの平均トランザク ション発生頻度(j),平均レコード数/トラン ザクション(i)を更新データ到着ログから取得 する. c)上記数値の積算値のバッファを個別データ格 納部として構成し,データ格納部を生成する. 特定連携先に対する連携接続情報(k)の総和を データ反映処理用のバッファとして連携バッ ファ管理部で一括管理する. これらデータ変換の集約処理および連携用バ ッファ管理方式により,単位サーバあたりの連 携処理数を向上させる.. 7.おわりに クラウド環境への移行を想定した,企業情報 システム間データ連携を実施するためのデータ 連携システムを提案した.また,データ連携シ ステムにおけるデータ変換処理および連携用バ ッファ管理方式を提案した.今後,本提案方式 を実装し,その有効性を評価する予定である.. 参考文献 [1] JinGang Shi,YuBin Bao,FangLing Leng,Ge Yu. Study on Log-Based Change Data Capture and Handling Mechanism in Real-Time Data Warehouse. ICCSSE 2008. 1-530. Copyright 2011 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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