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評価者と被評価者の基準を取り入れたDEAモデル

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Academic year: 2021

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1−A−2

1998年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会

評価者と被評価者の基準を取り入れたDEAモデル

02401460 東京理科大学 022027鱒 東京理科大学 01701440 東京理科大学

生田目 崇 NAMATAMETakashi

†佐藤 便乗1】SATO Shuns濾u

山口 俊和 YAMAGUCHITbshika2;u

1.はじめに DEA(DataEnvelopmentAnalysis)は多入力多出力シス テムの相対的かつ稔合的な効率性評価をおこなう手法であ る【1,4トDEAでは,それぞれの入出力項目にウェイトを かけた和(これを仮想的入出力という)の比を評価尺度と する.その際のウェイトは正値であることとすべての評価 対象であるDMU(DecisionMakingUnit)の効率値を1以 下にするという制約以外には制限がなく,各DMUに対し て自由にウェイトを定めることができる.そのため,DMU の座標位置によっては,評価者が許容できないほど高い(も しくは低い)ウェイトを割り当ててしまう場合もあり,必ず しもDMU群を評価する側にとって正当な評価をおこなっ ているとは認められない場合もある.このような問題に対 して,各人出力項目に対するウェイトの範囲を制限する方 法がいくつか捷案されてし、る.例えばcone・ratio法 り1】 の第3章)や領域限定法【5】があり,これらの方法はウェイ ト自身に制約を加えるものであるが,ウェイトには各項目 の重要度を表す役割と,単位を無次元化するという役割が あり,ウェイト自身を直接制限するのは単位の異なる項目 がある問題では難しい. 本研究では,各人出力値にウェイトを掛けた値(以下「重 要度」と呼ぶ)の幅を制限したproportion【6】を取り上げ る.proportionでは線形計画問題に変換されたDEAの定 式化において,例えば出力指向モデルの場合ならば,仮想 的出力の風土占める各人出力項目の重要度の取りうる帽を 制限することにより,評価者の望んだ重要度を用いた評価 を行う.しかし,このような固い制約は逆にDEAの主た る特徴である柔軟性を妨げることにもなりかねない.ま−た DMU(被評価者)の立場から見れば自身の高い効率評価 を望んでおり,よってウェイト(重要度)は制限されない 方が望ましい.そこで本研究では,その両者の意向を取り 入れたDEAモデルを捷奏する. 2.提案するiデル 2.1.モデルの概要 評価者(ウェイトを制限する側)と被評価者(それぞれ の評価を受けるDMU)の両方を考慮するために,目標計画 法【2】で使われる目標制約式の偏差の考え方を利用し,両者 の非違成度を測定する.評価者の立場や†ら見る場合は,そ れぞれの重要度を設定した制約の範囲に収めたいので,そ の範囲を超えた場合の偏差を考慮する.被評価者の立場か ら見る場合は,通常の(制約のない)DEAモデルによって 得られた解を自身の評価と、して得たいのでニー通常のモデル による解からの差異を偏差として考慮する.また,そのど ちらをどれだけ重視するかを考慮するために,目的関数の 中でそれらの間の重要度を与える. 本研究で重要度を制限するために用いたⅥわngらのpro− portionモデルは,例えば出力指向モデルの場合,通常の DEAモデルに対⊥て次のような制約を加えたモデルである.

考≦辿≦君「,α=1,・て・,乃;γ=1

β¢ Zタ,4/は0<考≦Z㌢≦1を満たす,評価者が与え る各出力項目に対する重要度の帽の上下限である.また,

p。=∑さ±iムr。嶋。(仮痩的出力)であl),よってZタ,考

は促想的出力に占める各出力項目の重要度の許容できる割 合の境界になっ七いる∴ 2.2.定式化 前節に述べた方法に基づき,出力指向モデルを次のよう に定式化する. 【0−0】 た max(1−7)一∑(d三㌃+d慧)+恒屯 r=l s.t∴ 叫。羊。.+dお≧p。考,r=1,…,た

町㌔㌔−d!ナ≦βα考,r=1,…,た

た ∑町d■;?寸屯〒(ニ r=l

た・ ∑町。羊。=pα

r=1 m ∑明ふ=1 i=1 (2) (3) (4) (5) (6) (7) た m

∑叫。羊j−∑晦札≦0,J=1,∴,几(8)

r=1 i=1 屯,dヒ,d!ナ≧0,γ=1,…,た (9) −6− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

差異量を表す∑(dタ ̄★+d㌣+りを用いるが,効率値と同じ 単位にするために入力もしくは出力の項目数で割り,さら に評価者に対する被評価者の相対的な重視度を乗じて,こ れを出力指向の場合は一元化量から減ずる(入力指向の場 合は逆数が評価尺度となるので一元化量に加える).この 評価尺度を式で表すと次のようになる. ただし,7はど≦7≦1であるDEAによる評価の重要度 を表すパラメタであり,億が小さいほど評価者の立場を重 視し,逆に大きいほど被評価者の立場を重視している.も し7=1ならば通常のCCRモデルであり,7=どならば proportionモデルと同等のモデルになる.β。は上の定式化 から求められる出力の一元化皇であり,!ニは通常の出力指 向のCCRモデルから得られる最適目的関数値である.ま たdはすべて偏差変数である. また,入力指向モデルについては出力指向の場合と同様 に次のように定式化することができる. 【Ⅰ−0】 出力指向の評価尺度:

か〈?×

入力指向の評価尺度: ∑≡=1(d怒*+d計り m (1−7)∑(d㌃+d㌘)+7m砿 (10) i=1 明。為。+d㌃≧㌔l呼,豆=1,…,m (11) ‰‰→訂≦扉げ,盲=1,…,m (12) ∑ニ1(d㌃■+d㌘●) Trl

∑‰‰一銭=虎

i=1 m

∑‰‰=㌔

i=1

た ∑町。羊。=1

r=1 (13) 4.ぁわりに 本研究セは,DEAにおいて各人出力項目に対する評価者 の設定する重要度の範囲を取り入れつつ,被評価者(DMU) のDEAモデルによる評価を考慮したモデルを捷案した.そ の際に,ノアラメタ7の値により評価者と非評価者の要求を それぞれどれだけ重視するかを決定することができる.今 後の研究課題としては,本研究では重要度の取りうる範囲 の設定は評価者によって与えられたが,これを本モデルで得 られる解の情報をもとに設定する方法の提案が挙げられる. この際にRollら【3】のCSW(CommonSetsofWtight)の 概念を用いることができるのではないかと考えている. (14) (15) k m

∑‰端−∑叫。弟j≦0,J=1,…,叫6)

r=1 i=1 砿,d㌃,d㌃≧0,r=1,…,た (17) ただし,㌔は【Ⅰ−0】により求められる人力の一元化量であ り,ダニは通常の入力指向CCRモデルで得られる最適目的 関数値である. 3.モデルの解釈 前節で捷案したモデルでは,得られる各人出力項目の重 要度と評価者の与える重要度との差を小さくするように,ま た通常のモデルにより得られる解(効率値また から東経しないようにする目的関数をもつモデルとなって いる・その際,それら二つのどちらをより重視するかを7 で決定する.また7の値をパラメトリックに変化させるこ とによって,どの程度7を大きくすると評価者の設定した 範囲から外れるか,またどの程度7を小さくすると通常の モデルによる解を維持できなくなるかを調べることができ, 各DMUの特性を見るこ 表時に数値例を用いて報告する予定である. 上のモデルにより得られたp;またはづの逆数がいわゆ るDEAにおける効率値を指しているが,目的関数にある ように,さらに各重要度が評価者の設定した範囲内にある かということも評価において考慮する必要がある.よらて, 以下に示すような森価尺度を【0−0】,【0−Ⅰ】のモア)レに対し てそれぞれ提案する.ここでは評価者の設定した範囲外の 参考文献 【1】A.Charnesetal.ed去.‥DataEnvelopment^n。Iysis:

771eOry,Methodolo9y and Applications,KluwerrAca−

demicPress(1994).

t2】伏見多美雄,福川忠昭,山口俊和:「経営の多目標計画」, 森北出版(19訂).

【3]Y・Ro11,W・D・Cook and B・Golany:“Controlling FactorWbightsinDataEnvelopmentAnalysis,,,IEE 罰Ⅶ旧αC如那,Ⅵ)1・23,No・1,pp.2−9(1991). 【4】刀根薫:「経営効率性の測定と改善」,日科技連(。1993). 【51F・G・Thompson,F・D・Singleton,Jr.,R.M.Thralland B.A.Smith:“ComparativeSiteEv孔1uationsforLocat− ingaHigh−EnergyPhysicsLabsinTbxas,”hlteTJaces, Vbl・16,pp・35−49(1986). 【6】Y・−H・B・WbngandJ・E・Beasley:“RestrictingWbight FlexibilityinDataEnvelopmentAnalysis,”JouTYWlqF qpeTⅦf豆叩αJ月eβeα陀ん∫のC古物,Ⅵ)l.41,No.9,pp.829− 835(1990). −7− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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