• 検索結果がありません。

企画展解説 『近世近江の商人』 : その経済活動と商いの特徴 : について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "企画展解説 『近世近江の商人』 : その経済活動と商いの特徴 : について"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

企画展解説

『近世近江の商人』

―その経済活動と商いの特徴―について

本年度の史料館企画展は、標記のテーマで開催されます。「近江商人」は、「伊勢商人」とともに近世紀を 代表する商人類型です。伊勢商人が三都(大坂・京都・江戸)を中心とする消費都市における常設店舗経営 を特徴としたのに対し、近江商人は全国への持下り商い(行商)を特徴としています。もちろん、行商のみに 終始したわけではありませんし、消費都市に店舗を持たなかったわけでもありません。「その経済活動と商 いの特徴」については、実際に史料館に足を運び自分の目で確かめ、また展示観覧のために準備しました パンフレットを読んで頂きたいと思います。 本学の史料館は、設立当初から近江商人の経済・経営活動に関わる史料を意図的に収集しています。こ れらはほとんど全てが公開され、これまで本学に在籍された諸先生によって、多くの研究成果が挙げられま した。現在の近江商人に関わる定説は、これらの先達によって打ち立てられたものと言って過言ではありま せん。とりわけ、現代企業の経営活動の様々な側面のツールを辿ると、多くのものが近江商人にたどり着く、 といったことも指摘されてきました。 しかし、現在では必ずしも近江商人に限ることではない、といった意見も出され、新たな見直し、再検討の 時期を迎えています。確かに、近世期の商人類型である近江商人を無批判に近現代の企業活動に結びつ けて理解することは、多くの問題を含んでいます。近年は経営史・経済史のみならず、歴史学が新たな方法 論を模索している段階です。このような時期に、これまでの近江商人研究の基礎となった本学保管の史料を 展示し、あわせて「近世の」という言葉に新しいパラダイム構築への意志を含めました。 「近世」というアーリー・モダンな時代に近江国という地域を置いてみた時、一体なにが見えてくるのか。近 江国内の商業を全体としてとらえた時、全国を商圏として活動した「近江商人」は一体どのような新しい姿を 見せるのか、それは引いては現代の企業社会の諸問題を解決する上で、いかなる示唆を与えてくれるもの なのか。今後の日本社会、ボーダレスの世界を目指す動向のなかで、どのような発言が可能なのか。このよ うな、長期的な戦略を念頭に置いて企画を立てました。先人たちの書き残した史料・遺物をながめて展示の 趣旨をご理解頂ければ、幸いです。 (企業経営学科 宇佐美英機)

参照

関連したドキュメント

この説明から,数学的活動の二つの特徴が留意される.一つは,数学の世界と現実の

  「教育とは,発達しつつある個人のなかに  主観的な文化を展開させようとする文化活動

協⼒企業 × ・⼿順書、TBM-KY、リスクアセスメント活動において、危険箇所の抽出不⾜がある 共通 ◯

い︑商人たる顧客の営業範囲に属する取引によるものについては︑それが利息の損失に限定されることになった︒商人たる顧客は

(3) 貨物の性質、形状、機能、品質、用途その他の特徴を記載した書類 商品説明書、設計図面等. (4)

本稿は、江戸時代の儒学者で経世論者の太宰春台(1680-1747)が 1729 年に刊行した『経 済録』の第 5 巻「食貨」の現代語訳とその解説である。ただし、第 5

より早期の和解に加え,その計画はその他のいくつかの利益を提供してい

民間経済 活動の 鈍化を招くリスクである。 国内政治情勢と旱魃については、 今後 の展開を正 確 に言い