【論 文】 UDC :624
.
075.
2.
014 :624.
016.
5 日本建 築 学 会構 造 系論 文 報 告 集 第 363 号・
昭 和 51 年 5月付着
の
な
い
鉄 骨
コン
ク
リ
ー
ト
柱
の
曲
げ
耐
力
に
つい
て
正 会 員 正 会 員福
雑
知 保
喉 良
長
*介
* * §1.
序 鉄 骨 鉄 筋コ ン ク リー
ト (以 下SRC と略)構造の柱ま た は,
は りの曲 げ 耐 力は,
鉄 骨 部 分と鉄 筋コ ンク リー
ト (以 下RC
と略 ) 部 分の そ れ ぞ れの 曲げ耐力 を加え合 わせたい わゆる 「累 加 強さ式 」に ょっ て算定 す れば簡便 でかつ 工学的に も妥 当な値が得られ る。 こ の場 合の鉄骨 お よ びRC
各 部分の 負 担 軸 力は どの よ うに もとり得る が,一
般の設 計では, 軸力がRC 部 分の軸 方 向 耐 力を 超え ない範囲で は,
軸力 をRC
部 分に全 面 的に負 担さ せ た曲げ耐力 と軸力 を0と した時の鉄 骨部 分の曲げ耐 力 を 累 加 し,
軸 力がRC
部分の軸方 向 耐 力 を 超えた場 合 で は,RC
部分の軸方 向耐力 を 全 軸 力か ら差 し引いた値 を鉄 骨 部 分の負 担 軸力 と し て曲げ耐 力を計 算し,
こ れ をSRC
構 造 柱と しての 曲げ耐力と 見做す 「単 純 形 累 加 強 さ式 」が よ く用い ら れ ている。
これ に対して,
負 担 軸 力 を累 加 後の曲げ耐 力が最も大き く な る よ うに両 部 分に分 配し, そ れぞれの曲 げ耐 力を累 加する 「一
般 化 累 加 強さ 式 」は より効 率 的な値を算 出でき,
実 験 値ともよく一
致 す る。
「
一
般 化 累 加 強 さ式 」は塑 性 設計の下 界定理に よ り田 中が提 案 し1) , 平 野が運 動 許 容 場につ い て検討し た 2 コ ン ク リ.
一
ト, 鋼と も素 材とし て の ひず み 能 力 が 無 限大 で,
その間の付 着が完 全,
い いか え れ ば,
「平面保持 」 の成 立 が 完 全である な ら,
鉄 骨の全 塑性モー
メン トとRC
の終局曲げ強度 を 各 部 分の曲げ耐 力と し た一
般 化 累 加強さ式に よっ て算 出さ れる SRC 柱の 曲げ耐力は, 平 面保 持 理 論に よっ て計 算さ れ る値と一
致 し,
コ ンクリー
トの ひずみ能 力に制限 を 設けて も (多く は0.
3%),
一
般 化 累加強さ式に よ る曲 げ 耐 力と平 面 保 持理論に よる も の との差は余り大き く ない こと が確か め ら れ てい る3)。
ところで, 最 近の実 験 的 研 究に よ れば
,
鉄 骨 とコ ンク リー
ト間の付 着は繰 返し荷重によ り喪失さ れ る こと が多 く4 },
また,
人 為 的に当初か ら付 着 がない ように した場 合で も,
鉄骨 部分 とRC 部 分 は互に そ の 変 形を拘束し あい,
その曲 げ 耐 力は一
般 化 累 加 強さ式で求めたもの と ほ ぼ同等の値まで上昇 し うる ことが確かめ られ てい る5〕。
RC
構造の は り で も, 鉄 骨とコ ンクリー
ト間の付 着 を取 り除い て あっ ても, 鉄 筋の定 着が十 分な ら,
その曲 げ 耐 力 は付 着が あ る もの に比べて遜 色 は な く,
変 形 能力 は む し ろ大き く な る とい う報 告 もあ る% し か しな がら,
鉄 骨とコ ン クリー
トとの間に付 着の な い場 合の SRC 柱や はりが最 終 的な耐 力を発 揮す るに は,
鉄 骨とコ ン クリー
ト間で,
どの よ うな形で力の やり と りが行わ れ る かを理 論 的に検 討し た例は ない。
本 論 文 で は, 鉄 骨とコ ン クリー
トの互い の変形 拘 束と鉄 骨の定 着に よっ て, 力のやりとり が行 われるものと 考え, 簡 単 な モ デル を対 象に解 析 を行い,
累 加 強さ式の成 立は可能 か, また, 不 可 能で あれば その要 因は何か, 付 着の有 無 は耐 力の発 揮 状 況に どの程 度 影 響 する か等につ いて検 討 し た。
§2.
基本仮 定 と計 算 式 2−
1 断 面 形の設 定 こ こ で取り扱う断 面は図一
1に示す よ うに長 方 形 断 面 の コ ン ク リー
トと長 方 形断面の鉄骨とよ り なる鉄骨コ ン ク リー
ト (以下SC
と略)柱で,
鉄骨 とコ ン ク リー
ト断 面の重心 は一
致 して いる もの と する。
こ の よ う な 断 面 形 σ 本 論 文は文献 7)を 修 正,
充 実さ せ た もの であ る。
* 名 古屋 工 業 大 学 教授・
工博 稗 新 日本 製 鉄・
工修 (昭和60年3月8日原稿 受 理 ) 図一
1 仮 定断面 Fccr Es−
2100t/cm2 Cey=
0,
15X ε (O}Steel
(b)
CDncrete 図
一
2 材 料の応 力度一
ひずみ関係は余 り現 実 的ではない が
,
1) 計 算 を簡 略 化で き, 曲 げ耐 力に 到 る まで の各 部の 応 力発 生の状況が明快と な る。2
) 鉄骨を長方形 断 面と した場 合,
降 伏モー
メ ン トと 全 塑 性モー
メ ン トに差 が あり,
鉄 骨の 降伏 以後の動 向が分か り やすい。 とい う二 っ の理由から,
こ のよ うな断 面 を採用 し た。
2−
2 基 本 仮 定材料の応 カ
ー
ひずみ関 係は,
図一
2に示す よ うに鉄 骨, コ ン ク リー
トと も,
完全弾塑 性 体と する。
鉄骨は,
鋼 材 の種 別に関 係 な く ヤ ング係 数Es=
2 100 t/cm2 , コ ンク リー
トは 圧縮強度に関 係な く,
降 伏ひずみ c εv−
0.
15 %, とし,
ひずみ が あ る程度の大きさ c εb に な る と破 壊する もの と す る。
こ の応 力〜
ひ ず み関 係 も,
と くに コ ンクリー
トの場合 余り現実的で は な いが,
コ ン ク リー
トの降 伏時 を 明 快に し,
かつ 計 算を簡 略 化する ため, こ の よ うに設定し た。
さ らに,
以 下の仮 定 を設 ける。
1) 鉄 骨は材 端で十 分に定 着され てい る。
2) 鉄骨とコ ン クリー
トの変 形は同じ で ある。 っ ま り 同一
断 面に おい て, 両者の曲率は等 しい。 2−
3 弾 性 時で の基本式 図一
3の よ う な軸力N
と 曲 げモー
メ ン トM を受けるSC
柱か ら取 り出し た 長 さdx
の要 素に,
図一
4の よ う な曲 率 φ が生 じてい る もの と す る。
こ の時の コ ン クリー
ト部分の軸 力N
。 と曲げモー
メ ン トM。 は Xn〈0
の時 0≦XnくD の時 Xn ≧D
の時 図一
3 要素分割1V。
=0…
(1a),
処 =0− ・
……
(2a
)Ecb
コc監φ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(lb) Nc=
2
砥一
争
孟(
PXn23
)
・…・
(・b) 幣 砌(
Xn一
書
)
φ…一
(1・) Xn匍
・・ d△L
⊥
⊥
」
図一
4 要素の変形ヨ
M
,=
・
E
。1
。φ……・
……・
……・
” (2c
) (た だ し,E
。 :コ ン ク リー
トの ヤング係数,
Ic
: コ ン ク リー
ト断 面の 二 次モー
メン ト,
他は図一1,
4 参照)と なる。
一
方, 鉄骨の重心位置での要 素の 伸び量dA
は,dA
−(
e
−
・ .)
φd
・…一 ・
・
一 一 一 …・
(・) である。
平面保 持の仮 定が成り立てば,
こ のd
△ から た だちに鉄 骨の軸 力がE
。A
。】(D
/2
)−
xtiφと計 算さ れ る が,
鉄 骨とコ ン ク リー
ト間に付 着 が な け れ ば,
鉄骨に生 ずる 軸 力 N。は材全長にわ たっ て一
様で あ る から,
鉄 骨 重 心 位 置で の ひずみ ε。も材全 長で一
様であ り,
その値 ε。
はEs
→
f
‘(
号
一
Xn)
ildv
≒議
(
書
一
x,、)
di
、・
…………・
……・
……
(4 ) (た だ し, ‘:材 長,
n :数 値 積 分する時の分割要素 数 ) とな り, した がっ てNs
はN
・一一E
・A
・Es− −
E≠
ε
鰐
一
x。t)
¢t・
…
(・) (ただし,
Es :鋼 材の ヤング係 数, As :鉄骨の断面積,Ns
は圧 縮 力を 正)で あり,
鉄 骨の曲 げモー
メ ン トMs
は,
Ms;
Eslsφ・
一 ……・
・
……・
・
………
(6 ) (た だ し, Is:鉄 骨 断面の 二次モー
メ ン ト)と なる。 全 断 面の軸 力N および曲 げモー
メン トM
は,
1V;
ハ厂c十N8・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
(7 ) Mニ
Mc十Ms …………・
…………・
…・
…・
……
(8
) である。
2−
4 計 算の手順 まず,N
。を 仮 定す る。
Ns
が与え ら れ れ ば (7)式よ り 凡 が 決る。
各 要素の断 面に生じ る曲げモー
メン トM
は分っ て お り (2 ),
(6
>お よ び (8
)式よ り,M
は M=
(EI )eip・
・
・
…
t−tt・
・
一
一
・
・
…
tS−t・
・
・
・
・
・
・
・
…
t・
・
・
・
…
(9) と 書ける。
こ こ に,
(E
∬)。は,SC
断 面と して の有 効 曲 げ 剛性で Xnく0
の時 0≦Xn くD
の時 Xn≧D
の時 (ED
。=
・
Esls・
・
…・
・
…・
………
(10 a) (E
・)e− E
・・e ・聖
麟(
号
一
誓)
・
・
・
・
・
・
…
『
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(lob ) (EI
)。;Esls
十Eclc……・
…・
(10
c) と なる。
(1)式と (9 )式より φ を消去す れ ば,
Xn く0の 時 Xn は不 定, 純 鉄骨 断 面 と同 じで,
Xn を 求め る意味が ない。 0≦Xn <D の時 Xn に関する 3次 方 程 式 Xn≧D の時 コCnに関す る 1次 方 程 式 が得ら れ,
Xn を求め るこ と ができ る。Xn が求 ま れば(・
1) 式 (Xn<0
の時は (6
)式)か ら曲 率 φ が求め られ,
さ ら に (5)式に よっ てNs
が求め ら れ る。
は じ めに仮 定し たNs
が 正 しい値な ら,
最 後に求め ら一 79 一
れ る
Ns
と一
致し, 各 要 素の Xn,
φも 正 しい値であ る が,
当然, は じ め か ら正しい値を仮定す ること はで き ない。 し た がっ て,
求め ら れ たN
。を改めて次の値と仮定して,
前 記 手 順を く り かえ し, 誤 差が満足 が行く ほ ど 小 さ く な る ま で反復計算を行な う漸 近 法に よ ること と な る。 2−
5 断 面が降 伏し た場 合 順 次 荷 重 段 階を上げ,
鉄骨 又 はコ ン ク リー
トの弾性 的 縁 応 力 度 σ。 。。,
σs。tおよび ace が一
紮
・撃
φ・ay…………・
…一 …
(ll
・)咄
一一
・聖
… y−
一 ・
一 …
(11b ) σ,。=E
。x。
φ>F
。一 …・
………・
……・
……
(11c
) (た だ し,
σジ 鋼の 降 伏点,F
。 : コ ンク リー
トの圧縮 強 度 )と な る と, 断面縁 部が降伏す る。 図一5
に は鉄骨部 分 とコ ンク リー
ト部分の縁部が降伏し た時の応 力状態 を 示す。 黒く塗りつ ぶ し た部 分が降 伏してお り,
こ れに よ り弾性 的に計 算し た値よ り,
軸力,
曲げモー
メン トが小 さ く な る が,
その値は次の よ うに計算で き る。 勘考
i
許
・
……呷
………・
・
一 一 ……
(12・) x・P尸 碗毒
内…・
…・
…・
……・
…・
…・
・
……・
(12b
) σce− Fc
………・
・
(12c
) XCP=
E。φ N。pc一
箏
E
。φ…・
………・
・
……・
………
(13・)N
。Pt− 一
箏
泓φ……一 ・
……一 …・
…
(13b ) N。
ρ
=
Ns。
c+N。
pt……・
……一 ・
一 ・
一 ・
一
(13c ) N,
P−
?
’ E。
φ……・
……・
…………・
……
(13d ) M。
P =蝋
3
一
雫)
一
蝋
告
一
聖)
(・4・) hN=
c。nst↓
ロ6
ヰQ
L
_ _
L
_
」
, 図
一
5 断 面の塑 性 化 図一
6 解 析 対 象 柱M
。P一磁
号
一
)
…・
…・
…・
・
……・
……
(14b)M
。=M
。ρ+M
。ρ…・
……・
………・
・
…
(14c) (た だ し,N
。ρ 。 :鉄骨の 圧縮 側の 降 伏に よっ て生 ず る弾 性的軸力 か らの減少分,N
。Pt :同,
引張側 降 伏による分,
N
。p :鉄 骨 全 体での減 少 分,
N
、p : コ ンクリー
トの 降 伏に よ る減 少分,M
。p :鉄骨の降 伏に よっ て生 ずる曲げモー
メ ン トの弾性 的 応 力 か らの 減少分、
M, ρ : コ ンク リー
ト の 降 伏に よ る減少分,Mp
:SC
断 面全体の減 少 分,
コc。nc,
Xspt,
Xc ρ :降伏部分の幅で図一5
参照) これ らの減 少 分を も と も との軸 力,
曲げモー
メ ン トに 足し加えて仮 想の弾 性 軸 力,
曲げモー
メ ン トとすれ ば2−
4に示す計算 手 順が そのま ま使え ること と な る。
弾 性 範 囲 内で計 算が遂 次 行われ,
は じ め て (ll)式の いずれ か が成 立 して,
断 面 内に塑 性 部 分が生 じたこと が 分か る。
こ の時に計 算さ れ る曲 率は (14)式に よる曲 げ モー
メ ン トの減 少 分を,
も との 曲げモー
メ ン トに足し加 えて いないの で,
計 算 され た曲 率,
さらに (12)〜
(14) 式で計 算さ れ るN。
p,
N。ρ
,
Mp 等は求め るべ き値 より小 さ い。 そ こで,
計 算された N。p をNs に,
N,p をNc に,
M。をM に足 し加えて,
仮 想の弾 性 的 応 力とし て計 算 を くり返 し,
φ,
N。
p,
N。
ρ、M
ρ等 を修 正 する。
こ の反 復 に よっ て求めるべ き値に漸 近さ せ るが, こ の反復は N。 を漸 近さ せ る た めの反 復と同 時に行わ れ る。
図一
5に示さ れ る線 分AB
は, 曲 げに よっ て鉄 骨 断 面 に降伏 部分 が生 じ た た めの 軸方 向ひずみ で あ り,
軸力N
。の増減に寄与 し ない。
し たがっ て, (4
)式でN
。を 計算す る際には,
その分だけ ひずみを 差し引か な け れば な ら ない。
(4 )式 はNs− −
E≠
S象{
(
一
書
一
勾
φ・+驫
}
……
(・’
) (ただし, N。Pt :(13) 式で計 算される断 面の降 伏に よる 鉄 骨の軸 力の減 少 分で,
降 伏が生じ て いない要 素で は 0 と する)と な る。
§3.
解 析 結 果 と考 察 以 上の解 析 法に よ り計 算 した結 果 を以 下に記し,
多 少 の考 察 を加える。
解 析の対 象と し た断 面はコ ン クリー
ト の せ い P お よ び幅 b を ともに 24cm,
鉄 骨の せ い h=
12cm,
厚さ t=
1.
2cm と しt 材 料と してはコ ンク リー
トの圧縮 強 度Fc=210
お よ び270
kg
/cm2,
鉄 骨の 降伏 点 ay=2.
4,
5お よ び7t/cmZ の う ちσ,= 5 t/cmZ,
F
。= Z70kg
/cm2 の組み合わ せ を除く 5種 類で, 図一
6に示す よ うな一
定 軸 力と漸 増 逆 対 称 曲 げ をう ける柱につ い て計 算した。
数 値 解 析に当っ て は,
材 全 長を20の要 素に分 割し た。 なお,
柱 長1
は解 析 結 果に無関 係であ る。
図一
7に は, 材 長に沿っ たコ ン ク リー
ト断 面と鉄 骨 断 面の中 立 軸 位 置の変 化と,
曲 げモー
メ ン トの分 担割 合を 示す。
同 図 (a),
(c)が中 立 軸 位置を 示し た もの で,C
Fc=
210
σy=
2.
碍N
=0
.
’ e ∠ ∠ 、 、_
一
一一
C S ∠疊
sS∠∠ ∠
,’
1
邑
丶丶c
丶 丶 elastlCe =0.
50X εt‘
O .
63
% εc;
D.
2
∠4%一
80
−40
0 40 80 cm (a)50
ユ00
SlC ’ ’
1t
1
FC二
210kg
=
2.
qt
1
}
N=
elGst2510tノ
:
1
一
一
一一
cε=
O Sεt冨
0
’1
sεc=
0
■
ノ 」}ノ[
斷
\ CC 丶 1、
、
一
40 0 40 δOcm
(C) (b
) 50 100 N(t150S
/
ltC
N(t ) 10G 5G S1°° S50 (d・
) 図一
7 材軸に沿っ た中立軸の変 化と曲げモー
メ ン ト分 布 線 )で は,
両 者の中 立 軸 位置は ほ と んどずれてお らず,
ほ ぼ平 面 保 持に近い ひずみ分 布 を示す が, 曲げモー
メン トの増 大に伴い,
鉄 骨の軸 力は減少し,
や がて引張力と な る と, (a)と同 様に破線の よ う な対称 的な位置 関 係と なり,
平 面 保 持が崩れ て く ること が 分 か る。同 図 (
b
),
(d
)は,
コ ン ク リー
ト断 面と 鉄骨 断 面の 曲 げモー
メン トの 分担 割 合を示し た もの で あ る。
材最一
ヒ 端の要 素の受 け る 曲 げモー
メ ン トを 100と し, それ に対 する比 率で示し てい る。
実 線ま た は破 線の左 側が鉄 骨の, 右 側がコ ン クリー
トの負 担分で,
実線,
破 線は (a),
(c) と 同時 点で の もの で あ る。
鉄 骨の負 担 す る曲げモー
メ ン トは多 少 反り気 味とな り,
付 着が ない に も か か わらず,
150 がコ ンク リー
ト断 面の,S
が鉄 骨断面の もの で あ る。
ま た,
実 線と破 線ば, 前 者が弾性 時の もの,
後 者 がコ ンク リー
ト断 面 最 外 縁ひずみ cε, 鉄 骨の 引 張 側お よ び圧 縮 100 側 最 外 縁ひずみ sEt , s εc が 図中に示す値となっ た時の も の で あ る。
(a)は軸 力 N=
0の場 合で, 常にコ ンクリー
トの軸 力は圧 縮 力,
鉄 骨の軸 力は引 張 力 とな る た め, 両 者の中 立 軸は材 軸に関して対 称 的な位 置 とな り,
平面 保50 持は まっ た く成 立し て い な い ことが分か る
。
(c)はN
=25t
の 場 合で ある。 曲 げモー
メ ン トが 小さ く, コ ンク Sl50 リー
ト,
鉄 骨 断 面の軸 力がと もに圧 縮 力で あ る時点 (実SIDO S50o Ds一
ら゜
工 図一
8 耐力曲線と応 力 負 担 経路 (1} 図一
9 耐 力 曲 線と応 力 負 担 経 路 〔矼) せん断 力が材 長に沿っ て変化 す るこ と と なるが, こ の 間 のコ ン ク リー
トと の せ ん断力の や り と り は,
鉄 骨 とコ ン ク リー
トとの接 触 面で の支 圧 力に よ る もの と解 釈で き るQ 図一8〜
12に は,
前 記五種 類の解析 例に よ る鉄 骨とコ ンク リー
トの 応 力 負 担 経 路 を,
両 者の軸 方 向耐 力〜
曲げ一
81
一
N 〔t} 150 lOO 50SI50S1OO 二50S
−
「 図一10
耐力 曲線と応 力負担経路 (m
) 図一
11 耐 力 曲線と応 力 負 担 経 路 (四) 耐 力 相 関 曲 線と ともに 示 す。
耐 力 線の うち,
太 実 線 SCa は 図一
13 (a)の よ うに ay ま た はFc
の大 き さの直 応 力 度が長 方 形 分 布し て い る とし た時の鉄 骨の耐 力 線 N (t } 250 200 150 100 50S150 500S_
50一
loel
図一
12 耐 力曲線と応力負担経路 (V
) (太実線Sa
)とコ ン ク リー
トの耐力線 (太実線Ca
)を も と に一
般化 累加 強さ式 (以 下累加 式と略 )に よっ て求 め たもの である。
太 破 線は図一
13 (b
)の よ う に縁 応 力 度が as ま た はFc
で 三角形分布し てい る時の耐力線, す な わ ち, 鉄 骨お よびコ ンク リー
ト断 面の弾性限 耐 力 (Sb ,
Cb
)を示す。
細 実線SCc
お よび細破 線SCd
は 平 面 保 持 解 析に よ る耐 力線で,
前者はコ ン ク リー
ト断 面 最外縁の ひずみ ,εがLO
%,
後者は0,3
% と なっ た時 をもっ て耐力と見な し た もの であ る。 応 力 負 担 経 路は,
曲げモー
メ ン トが最 大,
すな わ ち,
柱 最上端ま た は最 下 端の要素の も ので, 鉄 骨 断 面の もの は太実線,
コ ンク リー
ト断面の もの 太鎖線で示して いる。
そ れ ぞ れの経 路に は SO,
S−
25,C100
等の記 号が付さ れ てい る が,S
,C
は そ れ ぞ れ鉄 骨お よ びコ ン ク リー
ト 断 面 を 示し, その後に付し た数 字はSC
断 面柱とし て受皿
L
=
[
[
liit
,,一
_
臨
i
評
丶
(o) (b) 図一
13 終 局 強 度と弾性 限 耐力け る軸力 (単位t
,
マ イナスは引張)を表す。S
経 路とC
経 路で同じ数 字,
例え ばSO と CO,S100
とC100
は対を成し,
各 時 点で の累 加がSC
断 面の応 力点である。 経 路 中,
■ 印は鉄 骨 断 面 め 引張 側 降 伏の開 始 を,
口 印 は 圧縮側降伏の開 始を,
△ 印は コ ン ク リー
トの降 伏 開 始 を示す。 ●お よ び○印は,
そ れ ぞ れ ,ε が0.
3%,
1.
0 % と なっ た時点を示し,
対を成すS
経 路,C
経 路上の ●お よ び ○ は,
そ れ ぞ れ,
破 線お よ び実 線で結んでベ ク トル合成してお り,
その よ うに して求め ら れ た●,
○ 印 がコ ン クリー
ト破壊ひずみ c εb=
0.
3,
1.
0% とし た時の 付 着の ない場 合の SC 断 面と して の耐 力 点で ある。
し た がっ て,
付 着の有 無に よる耐 力 発 揮 状 況の差は● 印 と 細 破線SCd ,
○印と細 実 線SCc
を比べれ ば分か る。
ま た,
+印は,
累 加 式 成立時 点の ベ ク トル先 端で ある。
比 較の た め,
平 面 保 持 解 析に よる応 力 負 担 経 路 もい く つ か示し た。
こ れはSb ,
Cb
の記 号を付し た点 線で あ り,
経路中の印は前 記と同 様であ る。 ま ず, 図一8
(ay=
2.
4
t/cm2,Fc
=210
kg
/cm2 )の軸 力N
=
Oの場 合の鉄 骨の経 路SO
を見る と,
曲げモー
メ ン トの増 加に伴い 鉄骨に生 ずる引張 力 は直 線 的に変 化 し, 鉄骨引張側 降伏,
圧縮 側降伏を経て,
コンク リー
ト 圧縮縁が降伏す る。
そ れ以後は鉄 骨の引張力の増加率が 大 き く な り,
。ε=O.3
%に達 し た時点 (●a )で鉄 骨は その耐 力に ほ ぼ到 達して いる。一
方コンク リー
トの経 路CO
は軸 力 を増 大さ せ な が ら,
その耐 力線に沿う よ うに 移 動し,
●b
で cE =O.
3% と な る。
● a と●b
をベ ク トル合 成し た点●c がSC
材と し て のコ ンク リー
ト破 壊 ひずみ cεb;O.
3% と し た時の 耐力 点で ある。 以 後,
鉄 骨の経 路はその耐 力 線に沿い な が ら引 張 力上昇と ともに 負 担モー
メン トを減 少さ せOd
に至る。 こ の 時が ,ε=
LO
% で あ り,
CO
上のOe
とベ ク トル合 成 し て,
SC
材と しての耐 力 点Of
を得る。 平 面 保 持 解 析に よ る経路Sbo
で も,
付着の ない場 合 と同 様の経 路を たどる が,
曲げモー
メ ン トの増 大に伴 う 鉄骨の引張 力の増 大率は 大 き く,
e ε≡
O.
3% 時の 耐 力 点 ●9で もSO
上のOd
よ り累加式成立 上の耐 力 点+i
に 近 く,
,ε=LO
% (Oh
)と な る と,
ほ ぼ+i
に達し て お り,
そ の曲 げ 耐 力 (細 実 線SCc
)は 累 加 式に よ る も の (太 実 線SCa
>と大 差は ない。
こ の よ うに,
軸 力N=
0の場 合の付 着の 有 無に よる 曲 げ耐 力の差は,
鉄 骨 も,
コ ン クリー
トの夫々 の耐 力 線 に は到 達する が, ce が ある値に達 し た時, そ れ ぞ れ の 耐 力 点が累 加 式 成 立ベ ク トル の先 端に近づき得る程 度に よっ て生ず る ので あ り,
付 着の ない場 合は あ る場 合よ り 近づ き 難い の で,
その曲 げ 耐 力 は 小 さ く な る。
この傾 向は,
軸力N
が50t
以 下で も同様で あ る が,
軸 力 が100t
以 上 とな ると,
付 着の有 無に よ る曲 げ 耐 力 の差は小さ く な る。
こ れ は,
曲 げモー
メン トの増 大に伴 う 鉄 骨 部 分 とコ ン ク リー
ト部分の軸 力の変 動が小さ く な り,
した がっ て,
付着の有無に関係な く, コ ン ク リー
ト の破 壊ひずみ時で の各部の耐力到達 点の位置が変わ ら な く な る た めで あ る。 む し ろ,
付着 のない方が, あ る場 合 よりも多 少 曲げ耐 力が大き く なっ て いる例も あ り, こ の 理由につ い ては図一
10で考 察 する。 図一
9は ay=
2.
4t/cm2 で Fc を270kg
/cm2 に上 げた 場 合で ある。 図一
8とぽ ぽ同 様の傾 向である。
図一
10〜
12は,
鉄 骨に高 張 力 鋼 を 用い コ ン クリー
ト 強 度 Fc を210 お よ び270kg
/cm2 と し た 場合の もので あ る。 いず れ も軸 力が 0又は引 張 力の場合は, c ε=
0.
3 % 時におい て鉄 骨は耐 力線に は達し ていないが,
図一8,
9とほ ぼ同 傾 向である。
し か し,
軸 力が圧縮 力と な る と, ,ε=
0,
3%時 (●a )で は鉄 骨はまだ弾性域にとどまっ て お り,
当 然, 十 分 な曲 げ 耐 力 を発揮して い ない。 コ ン ク リー
トの破 壊ひずみ が 0.
3% で あれ ば, σe=5t
/cm2 で あ れ,
7t/cm2 で あれ, と もに弾性域に留っ てい るの で ある から,
その曲 げモー
メ ン トは同じ値と な り,
し た がっ て,SC
柱と して の曲げ耐 力も等しい。
こ の こと は,
平面 保 持解析を行っ ても同様で あ り, コ ン ク リー
トの ひ ずみ能 力が 0.
3%程 度で は,
余り高 降伏点の 鋼 材を用 い て も, 曲げ耐 力の上昇 に はつ な が ら ない こと を意 昧す る。
cε・
=
LO % と な る と,
鉄骨は降伏 し,
その耐 力 線に 近づ く (Od
)。
その近づ く度合は,
高 降 伏 点にな る程 悪く な り,
こ れ が累加式に よ る 耐 力 を発 揮でき ない要因 とな り, 付 着の有無は耐 力の発揮の度合に余り影 響し な い。
図一
8の N=
100,
125t,
図一
9のN
=125,150t,
図一
10の N=
100 t,
図一
12のN =
75,100t の場 合で は, む し ろ付 着のない場 合の方 が。
ε=1.0
%時の耐 力 (O
l
)が平 面 保 持 解 析によ る もの よ り大き く なっ て い る。 これは, 図一
10のS100
の よ うに, 付 着のない場 合の 方が応 力経 路が直線 的に耐 力線に 近づ く の に対し,
平 面 保 持 解 析で は,Sb
lOOの よ う に,
コ ンク リー
トの 降 伏 後一
旦 鉄 骨の軸力は上昇し,
鉄骨の圧 縮 降 伏 後 減 少 する が,
。ε一
1.
0% 時 (Oh
)には,
累 加 式で の負 担 軸 力に 回 復し切ら な い ためで ある。
こ の よ うに,
高張 力鋼を用いたSC 柱で,
軸 力が中 位 の場合, その累加式に よ る強さ に近い耐 力 を発 揮 させ る に は, 鋼の強 度に見合っ たコ ン クリー
トの ひずみ能 力の 改 善 確 保が最も重 要で あ り,
付 着の有 無は余り問 題で は ない こと が分か る。 さ らに高 軸 力と な る と,
再び付 着の ある場 合の方が曲 げ 耐 力 発 揮 上 有 利な経 路を と る。
例 え ば,
図一
12の S 150,
C150 とSb 150,
Cb
150
を比 較し て 分 か る よ う に , 付 着の あ る場 合の鉄 骨の負 担 軸 力は cε=1.0
% (Oh
) で,
累 加 式 成 立時の軸 力ほ ぼ同一
で あ り,S100
上のO
d
に比べ る と曲げモー
メ ン トは多 少 小さい に もか かわ ら一
83
一
ず, 同時 点の
Cb
ユ50上のOk
は + m に まで至っ て お り,
C150
上のOe
よ り相当 大きい 曲 げモー
メ ン トを有し, 全 体 として大き な曲 げ 耐 力 を有 すること とな る。
こ の よ うに, 高 強 力 鋼 を 用い たSC
柱で高 軸 力の場 合 は, 付着が ない と あ る場合よ り, 累加 強さ 発揮上不利で あり, かつ 鉄 骨 がコ ンクリー
トの破 壊ひずみ時に十 分な 耐 力 を発 揮でき ないこと と相 俟っ て, その曲 げ耐 力は累 加 式に よる値よ りか な り小さ くな る ことが分か る。 §4.
結 論 単 純な鉄 骨コ ン クリー
ト断 面 柱で,
付 着 がない場 合の 曲げ耐 力につ い て考察し, 平面保持 解析お よび一
般化累 加 強さ式によ る もの と比較, 検 討し た結果, 以下の こと が 明らか となっ た。
1 ) 材 料のひずみ能力が無限にあ る な ら, 付着が な く て も一
般化 累加強さ式に よ る曲げ耐力が成立し う る こ と が 理論的に確 認で き た。
2
) コ ン ク リー
トの ひずみ能 力に制 限が あ る場 合,
累 加式に よ る耐力まで到達でき ないが,
そ れ に は 三つ の タイ プが あ る。 その一
は,
軸 力が小さいか引 張の場 合で あ り,
鉄 骨,
コ ンク リー
トと も,
そ れ ぞ れ の耐 力に は達して はいる が,
累加 式 成 立の ベク トル形 成まで行かず,
耐 力 を十 分 発 揮でき ないもの である。 この場 合,
付 着が あ る と,
累 加 式成立ベ ク トル に よ り近づ く ので 付着が ない場合より耐力は大きい。 その 二 は,
軸 力が中 位の もの で,
コ ン クリー
トの 制 限ひずみ時に鉄 骨が十 分 耐 力 を発 揮し得ない もの で ある。
当 然の こと な がら,
高 降 伏 点の鋼 材 を用い た時ほどこ の傾 向は強い。 こ の場 合は付 着の有 無は 耐 力に余り影 響し ない。
その 三 は, その一
と二 の両 者の要 因 を 合わ せ もつ もの で, 高 降 伏 点の鋼 材 を用いた軸 力の大きい場 合 で ある。
両 者の要 因が重りあっ て耐 力は か な り小さ くな る。
3) コ ンクリー
トの強 度の大 小は,
累 加 強 さ式 成 立に 対 して余り大き な問題と は ならない。 本 論 文で取り扱っ た断 面は,
鉄 骨が長 方 形で,
かつ か ぶ りも大きい もの である。
実 情はH
形 等の断 面 形で, 降 伏 耐 力と全 塑 性モー
メ ン トに それ程 差はないの で,
こ こ に示 し た解 析 例ほど鉄 骨が耐 力を発 揮し ない こと は な い と思わ れ る が,
その 点は種々 の 断 面 形で検 討してい く つ も りで あ る。
付 録 記 号 A。:鉄 骨の断 面 積 b:コ ン クリー
ト断 面の幅 D :コ ン クリー
トの断面のせい E。: コンク リー
トのヤング係 数 Es :鋼 材のヤング係 数 (ED。
:有 効 曲げ 剛性 Fc :コ ン クリー
トの圧縮 強 度 h :鉄 骨断 面のせい Ic;コ ン ク リー
ト断 面の 2次モー
メ ン ト Is:鉄 骨 断 面の2次モー
メン ト t:柱の長さ M :曲げモー
メ ン ト Me :コ ンク リー
ト部分の負 担 す る曲 げモー
メン ト M。p ;塑性化に よ るコ ンクリー
ト部 分の曲 げモー
メント 減少分 Mp :塑 性 化による全 断 面の曲げモー
メ ン ト減少分 Ms ;鉄 骨 部 分の負 担する曲げモー
メ ン ト M。
p :塑性 化によ る鉄 骨部分 の曲げモー
メ ン ト減 少 分 M。pc :圧縮 側の塑 性 化による鉄骨 部 分の曲 げモー
メ ン ト 減少分 M。
pt :引張 側の塑 性 化によ る鉄骨部分の曲げモー
メ ン ト 減 少 分 N :軸力 N。 :コ ンク リー
ト部 分の負 担 軸 力 N。p :塑性 化に よ るコ ンク リー
ト部分の軸 力減 少 分 N。
p :塑 性 化に よる鉄 骨部分の軸 力減 少分 N。
pc ;圧縮 側 塑 性 化による鉄 骨 部 分の軸 力 減少分 N,
Pt :引 張 側 塑 性化によ る 鉄骨 部 分の軸 力減 少 分 n :分割エ レ メン トの数 t;鉄 骨 断面の幅 Xcp :コ ン ク リー
トの塑性化 部 分の厚 さ Xn :コ ン ク リー
ト断面の中立軸位置 x。
nc :鉄 骨の圧縮 側塑 性 化 部 分の厚さ XSPt ;鉄骨の引 張 側塑性 化 部 分の厚さ εs :鉄 骨の材 長 方 向の軸ひずみ。
ε:コ ンクリー
ト断面最外縁の ひずみ cεb :コ ンクリー
トの破 壊ひずみ cεy :コ ンク リー
トの降 伏ひず み。
ec:鉄骨断 面圧縮側最外縁の ひずみ s εt:鉄 骨 断 面 外 張 側 最 外 縁の ひずみ aee :コ ンク リー
ト圧 縮 縁の弾 性 的 応 力 度 σ。ec :鉄骨圧縮縁の弾性 的応力 度 σ s。
t:鉄 骨 引 張 縁の弾性 的応 力度 σs :鋼 材の降 伏 応 力 度 φ:曲 率 参 考 文 献 1> 田 中 尚;累加強度に関す る一
考察,
日本建築学会 論 文 報告 集57号 (昭 32−
7),
PP.
261−
264 2)平野道 勝:断 面の累 加 強 度 と構 造 物の累 加 耐 力,
同 上63 号 (昭34−
10),
pp.
397−
40e 3) 例えば,
日本建築学会:鉄 骨 鉄 筋コ ン ク リー
ト構 造 計 算 規 準・
同解 説t (昭50−
ll)pp,
87−
90 4) 若 林 実,
南 宏一
:一
定 軸 力と確 定 的な繰 返し曲 げせ ん断 力 を 受ける鉄 骨 鉄 筋コ ン クリー
ト柱の せん断 強度に 関す る実 験的研究,
コ ンク リー
ト工学,
Vol.
13,
No,
3 (昭50−
3),
pp.
1〜
17 5)加 藤 勉,
称 原良一
:鉄骨鉄 筋コ ン ク リー
ト部 材の耐 力,
日本 建 築 学 会 論 文 報 告 集266号 (昭53−
4}pp.
19−
30 6)滝口克 己,
岡 田 謙三,
堺 政 博 :付 着のあ るRC 部 材と 付 着のない RC 部材の変形特 性,
同 上249号 〔昭51−
11) PP.
1−
127}
tajoeeft,
kwaftfi
:NgCDigLienffi)iPV-FscNcDMMmaSfi:met6it-st, Hptflge\ftMhifissMM
vaSee,
rg22g
(va59-2),
pp,153-156SYNOPSIS
UDC:624.07S.2.014:624.016.5
ON
THE
BENDIING
STRENGTH
OF
CONCRETE
ENCASED
STEEL
COLUMNS
WITHOUT
BOND
byDr. YASUNAGA FUKUCHI, Prof. of NagoyaInstit"teof Technologyand RYOUSUKE ZAKOU, Engineeref
pon SteetCo. Ltd., Mernbers of A.I,J.
Generally, the
bending
strength of concrete encased steel columns iscalculatedby
the superposed strength method.It
isknown
thatvalues calculatedby
this method agiee with experimentai results and also with thevalues by Berneulli-Euler'sassumption.
But,
bond
between
steel and concreteis
not complete, specially, itis often vanished under cyclicload,
Even
if
such a case, values predictedby
generalized superposed strength method agree with experimental results.Inthis paper, consideration on themechanism of
bencling
strength of concrete encased steel columns withoutbond
is
done
and main conclusions are asfollows
;<1
(2
)
)
If
strain capacity of concreteis
sufficientlylarge,
columns can reach the strengthby
generalized super-posed strength method, whetherbond
exsists or not.When strain capacity of concrete
is
notlarge,
they cannot reach the strengthby
generalized superposedstrength method.
The
reasons are grouped into3types.TypeI :Each part of steel and concrete can reach its strength,