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不 作 付 地 の 解 消 に 向 けて 取 り 組 む イ 飼 料 用 米 主 食 用 米 の 需 要 減 が 見 込 まれる 中 平 成 26 年 度 より 飼 料 用 米 の 取 組 を 開 始 し た 平 成 27 年 度 以 降 は 多 収 品 種 に 取 組 を 拡 大 し 生 産 性

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Academic year: 2021

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斐川町地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン

1 地域の作物作付の現状、地域が抱える課題

当地域は、全耕地面積に占める主食用米面積の割合が約 61%で、転作作物については、 大麦、大豆、加工用米、ハトムギ、飼料作物を中心として作付が行われている。また、 農地集積・担い手育成・適地適作の推進等の取組を行い、担い手への農地集積率は約 70.2%、耕地利用率は 118.8%となっている。 しかしながら、「温暖化への対応」、「不作付地への対応」、「農業者の高齢化・後継者不 足」、「園芸農家の減少・作付面積の減少」など新たな課題が浮き彫りになってきており、 『ものづくり・ひとづくり・しくみづくり』対策を構築し、『次代へつなぐ斐川元気農業』 を目指し、さらなる取組の強化を図っていく必要が生じてきた。 米、麦、大豆、ハトムギ、ひまわりの土地利用型作物については、「販売起点のものづ くり」を基本に、高品質、安定多収にむけて取り組んできた。また、不作付地解消に向 けて取り組みが拡大した加工用米の取り組みも、管内耕地利用率の向上の大きく寄与を してきた。 一方で、栽培環境においては、集落営農組織をはじめとする担い手等に対して、さら なる園芸振興に努めるとともに、新たに青ねぎリース団地を建設し、新規就農者の確保 や青ねぎの生産基盤の拡大を図ってきた。また、契約販売による加工業務向けの出荷体 系を検討・提案し、一定の農家所得の確保に取り組んだ。加えて、水稲育苗ハウス等の 有効活用によるトルコギキョウ及び軽量品目である枝豆・白ねぎ等各組織の生産目的に 沿った新たな品目提案を行ってきた。しかしながら、高齢化等により栽培者及び栽培面 積の減少に歯止めがかからない状況にあり、園芸作物の再構築に向けた取組が重要な課 題となってきている。

2 作物ごとの取組方針

斐川地域内の 2,263ha(不作付地を含む)の水田について、適地適作を基本として、産 地交付金を有効に活用しながら、作物生産の維持・拡大を図ることとする。 (1)主食用米 基本技術の励行に一層取り組むとともに、温暖化の影響により品質低下の著しい コシヒカリから、高温登熟性に優れたつや姫への転換をすすめていく。また、ハナエ チゼン、つや姫(コシヒカリ)、きぬむすめによるバランスのとれた作付体系を確立 (作付誘導)し、適期作業による品質の向上を目指していく。 (2)非主食用米 ア 加工用米 現行契約を行っている酒造会社との結びつきを強化し、加工用米の生産を推進し、

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不作付地の解消に向けて取り組む。 イ 飼料用米 主食用米の需要減が見込まれる中、平成 26 年度より飼料用米の取組を開始し た。平成 27 年度以降は多収品種に取組を拡大し、生産性の向上を図る。 ウ WCS 用稲 主食用米の需要減が見込まれる中、水田フル活用に向けて需要者の動向を見極め 取り組んでいく。 (3)麦、大豆 山陰地方の独特の湿潤な気候を考慮し、基本技術の励行、特に排水対策の徹底と 適期播種による出芽率向上を目指す。また、実需者の求める品種・品質を追求し、県 内有数の産地として取組を積極的に展開していく。 (4)飼料作物 輸入粗飼料の価格が高止まりで推移していることなどから、生産費削減のために も粗飼料の自給率向上が重要となっている。現在、耕種農家と畜産農家の連携による 牧草栽培と水田放牧が行われているが、今後面積を拡大するにあたっては、畜産農家 の労力的な問題もあるため、コントラクター等による牧草栽培に係る作業支援の体制 整備について検討していく。 (5)ハトムギ 全国有数の産地として、実需者の要望に応えていくため、排水対策、病害虫防除 等の徹底や適期播種による出芽率向上を図るなど高品質・安定供給にむけて取り組む。 また、全国ハトムギ生産技術協議会の一員として、生産者交流を図るとともに、生産 技術向上に取り組んでいく。 (6)ひまわり 「国産地あぶら」としての魅力を最大限発揮出来るよう、排水対策、鳥害対策、 収穫ロス対策等の徹底や適期播種による出芽率向上を図るなど生産量の確保に向け て取り組む。また、全国ひまわり産地との交流も図り、生産面での諸課題を共有し、 その解決に向けて取り組んでいく。 (7)そば 地元製麺所からの引き合いもあり、排水対策及び適期播種による出芽率向上によ り、高品質・安定供給に向けた取組を展開する。水田の有効活用を図る観点から二毛 作の推進も図る。 (8)なたね 地元製油所との連携を図り、高品質・安定供給に向けた取組を展開する。 (9)玉ねぎ・キャベツ 玉ねぎは、従来より「斐川たまねぎ」としてブランドが確立されているが、高齢 化等の様々な影響により作付面積が減少してきている。また、キャベツについても、 重量野菜であることと生産者の高齢化により近年面積拡大が進まない状況となって いる。しかしながら、ともに市場評価が高い品目であることから、今後は、個人生産

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者の支援とともに、担い手が取り組み易い仕組みを構築し、特に集落営農組織を中心 に面積拡大を図っていく。 (10)枝豆 枝豆については、平成 24 年度から東京・大阪のスーパーで取り扱いが始まり、各 店舗のバイヤーより高い評価を頂いている品目であり、今後は出荷調製の労力補完が できる仕組みを構築するとともに、出荷形態の検討を行って市場へ安定出荷が可能な 体制をつくり、面積拡大を図っていく。 (11)ねぎ ア.青ねぎについては、年間を通じて生産できるメリットがあるが、生産量・単価が 伸びていない状況であることから、今後はJAに導入した土壌分析の実施による 土づくりを行い、高品質・安定多収生産に向けて取組を進めていく。また、市場 への産地情報発信による安定した価格取引や新しい販売方法・販売戦略について 検討していく。 イ.白ねぎについては、栽培技術・防除体系の確立を目指し、安定生産体制を取りな がら面積拡大を図っていく。 (12)アスパラガス アスパラガスについては、定植後10年間安定生産できるとされているが、斐川 町地域にあっては平成 25 年度より 10 年目を迎える圃場がでてきている。今後は改植 試験等を実施し、継続栽培のできる技術を確立し、規模拡大や新規栽培者の模索に取 り組む。 (13)その他地域振興作物 島根県オリジナル野菜であるあすっこについては、栽培技術の向上を図りながら、 単価の高い早生系統への誘導を行い、生産者の所得向上への取組を進めていく。かぼ ちゃについては、出雲地域で評価の高い芳香かぼちゃのみでなく、他の市場評価のあ るえびす系品種の栽培試験を実施しながら、新たな販路拡大を図っていく。また、島 根大甘等その他品目等についても面積拡大等の生産振興を図っていく。 ア.施設野菜 近年の諸材料費等の高騰や燃油価格の乱高下など施設園芸を取り巻く環境は相 変わらず厳しい状況にある。この対応策として冬場に加温の必要のない品目を状 況に応じて取り入れるなどし、収益性の向上と経営の安定に弾力的に取り組む。 トマトは、需要の高い品種の選定による単価の向上を図る。いちごは、栽培技 術の向上による単収増加を図っていく。スナップえんどうは、栽培技術を確立し 栽培面積・栽培者数の拡大を図る。リーフレタスは、年間を通じた安定生産・出 荷による経営の安定化を図っていく。 イ.ぶどう ぶどうについては、後継者不足と高齢化による労力不足が課題となってきてお り、今後は労力の補完できる仕組みの構築を目指し、取組面積の維持を図ってい く。また、デラウェアについては消費ニーズにそった生産を行い、単価向上を図 っていく。また、大粒系については栽培技術の向上による単収向上を図っていく。

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ウ.花き 球根生産については、チューリップまつりと連携した生産体制の維持を図って いく。トルコギキョウについては、SO(シマネオリジナル)品種を中心として 県下統一の栽培体系が確立され、新規栽培者も増加していることから、今後も更 なる栽培者の拡大に取り組む。一方生産者が増える中で、品質の高位平準化が課 題であり、県と一体となった栽培技術の普及を図っていく。菊生産についても今 後の生産拡大を支援していく。 また、鉢花について、西日本を代表する斐川町のシクラメンは「花のまち斐川」 冬の花として、シクラメン祭等を通じて販路の拡大を図るとともに、一層の技術 力向上と後継者育成を図っていく。 エ.種苗 種苗類については、重要の高い接木生産者の育成と需要者ニーズ対応した品種 アイテム数の拡大、高品質生産に取り組む。 オ.しょうが 斐川地域の特産物である「出西しょうが」については、近年様々な農産加工品 にも活用され、全国的な知名度もあり、「ブランド化」が確立されている。生産物 としての販売だけでなく、加工品用としての原料供給が進んでいる状況であり、 地域ブランドとして一層推進し、産地を維持していくためにも商標登録の検討を 進めていく。 カ.サツマイモ サツマイモについては、平成 25 年度よりJAの共販品目として栽培を始め、加 工業務用として取り組んでいる。栽培方法が比較的容易であり、小規模面積から 取り組むことはもとより、機械化による面積拡大も可能な品目で振興しやすいな どメリットもある。今後も個人生産者からグループ栽培、営農組合など様々な経 営形態の農業者のニーズにあった提案を行い、面積拡大を図っていく。 キ.地力増進作物 れんげ等の地力増進作物は、土づくり及び環境保全型農業の実践にもつながる ことから、引き続き取り組んでいく。 ク.景観作物 コスモス、ひまわり等の景観作物については、不作付の解消及び「花のまち出 雲」を彩ることを目的として取組を進めていく。 (14)不作付地の解消 営農条件不利等の諸要因により、止むを得ず不作付となっている農地については、 加工用米、飼料用米、景観作物等を中心に、農地の状況に合わせた作物作付を誘導 しながら不作付地の解消を図る。

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3 作物ごとの作付予定面積

作物 平成 25 年度の作付面積 (ha) 平成 28 年度の作付予定面積 (ha) 平成 30 年度の目標作付面積 (ha) 主食用米 1433.2 1338.5 1319.0 加工用米 108.6 165.0 145.0 飼料用米 0.4 20.0 50.0 WCS 用稲 13.2 50.0 50.0 麦 412.8 432.2 440.0 大豆 297.0 280.0 290.0 飼料作物 128.4 130.0 130.0 ハトムギ 63.3 85.0 100.0 ひまわり 16.4 10.6 10.0 そば 28.0 45.0 40.0 なたね 4.9 6.0 6.0 玉ねぎ 16.8 18.2 19.0 キャベツ 18.3 20.5 21.0 アスパラガス 0.6 0.7 1.0 青ねぎ 10.3 11.0 12.0 白ねぎ 1.3 3.5 4.0 枝豆 2.8 1.5 2.0 その他地域振興作物 116.1 108.2 102.0 野菜 花き その他作物 地力増進作物 景観作物 46.3 14.7 31.4 15.1 8.6 48.5 9.0 30.6 11.9 8.2 50.0 9.0 28.0 9.0 6.0

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4 平成 28 年度に向けた取組及び目標

取組 番号 対象作物 取組 分類 ※ 指標 平成 25 年度 (現状値) 平成 28 年度 (目標値) 28 年度の 支援の有無 ハトムギ 葉枯れ病対策実施 ア 面積増 63.3ha ( ) 90.0ha ( ) 有 ひまわり 周囲作溝等施工に よる排水対策実施 イ 単収増 22kg/10a (16.4ha) 100kg/10a (16.4ha) 有 玉ねぎ (重点作物) 重点作物(地域振 興作物)の取組 ア 面積増 16.8ha ( ) 18.3ha ( ) 有 キャベツ (重点作物) 重点作物(地域振 興作物)の取組 ア 面積増 18.3ha ( ) 21.8ha ( ) 有 アスパラガス (重点作物) 重 点 作 物 ( 地 域 振 興作物)の取組 ア 面積増 0.6ha ( ) 0.85ha ( ) 有 青ねぎ (重点作物) 重点作物(地域振 興作物)の取組 ア 面積増 10.3ha ( ) 10.8ha ( ) 有 白ねぎ (重点作物) 重点作物(地域振 興作物)の取組 ア 面積増 1.3ha ( ) 2.8ha ( ) 有 枝豆 (重点作物) 重点作物(地域振 興作物)の取組 ア 面積増 2.8ha ( ) 5.0ha ( ) 有 ※「分類」欄については、実施要綱別紙 16 の2(5)のア、イ、ウのいずれに該当するか記入してくださ い。(複数該当する場合には、ア、イ、ウのうち主たる取組に該当するものをいずれか 1 つ記入してくだ さい。) ア 農業・農村の所得増加につながる作物生産の取組 イ 生産性向上等、低コスト化に取り組む作物生産の取組 ウ 地域特産品など、ニーズの高い産品の産地化を図るための取組を行いながら付加価値の高い作物 を生産する取組 ※現状値及び目標値が単収、数量など面積以外の場合、( )内に、数値を設定する根拠となった面積を 記載してください。 ※畑地の面積は含めないこと。 ※28 年度の支援の有無の欄は、産地交付金による助成を行う取組は「有」を、助成を行わない取組は「無」 を記載する。

5 産地交付金の活用方法の明細

別紙のとおり

参照

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