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IBM Data Virtualization Manager for z/os 導入手順書 IMS-DB データソース用 2019 年 9 月 1 日初版発行 日本アイ ビー エム株式会社 z システムズ ソフトウェア テクニカルセールス

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(1)

導入手順書

〈IMS-DB データソース用〉

2019年 9月 1日 初版発行

日本アイ・ビー・エム株式会社

z システムズ・ソフトウェア・テクニカル セールス

(2)

© 2019 IBM Corporation 2

注意事項

本書に含まれている情報は、正式なIBMのテストを受けていません。また、明記にしろ、暗黙的にしろ、何らの保証もなしに配布されるもので

す。この情報の使用またはこれらの技術の実施は、いずれも、使用先の責任において行われるべきものであり、それらを評価し、実際に使用す

る環境に統合する使用先の判断に依存しています。それぞれの項目は、ある特定の状態において正確であることがIBMによって調べられていま

すが、他のところで同じまたは同様の結果が得られる保証はありません。これらの技術を自身の環境に適用することを試みる使用先は、自己の

責任において行う必要があります。

(3)

前提事項

▪ 当資料の開発環境:

‒ 当資料は、以下のソフトウェア製品から成る環境で開発しました; ▪ z/OS V2.1 ‒ 外部セキュリティ製品として、IBM RACFを使用 ▪ IMS V14

▪ Data Virtualization Manager for z/OS V1.1.0 ‒ 2018年12月20日発注 ‒ CBPDO形式 ‒ 右表の APAR/PTF を適用 ▪ Microsoft社 Windows 7 64ビット版 SP1

▪ 製品マニュアル 等:

‒ 当資料は以下の資料 (いずれも英語版、2019年 3月 3日ダウンロード) を元にしています; ▪ Program Directory: http://publibfi.dhe.ibm.com/epubs/pdf/i1346930.pdf

▪ 製品マニュアル 一式: http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27020910#ibmdvmz-lib ‒ なお、以下のサイトから日本語版製品マニュアル (2019年4月25日付でアップデート) も入手可能です;

▪ IBM Publication Center: https://www.ibm.com/e-business/linkweb/puc/jsp/index.jsp?country=760&language=JPN → 「マニュアル検索」の「資料番号」欄に以下の資料番号を入れて検索; ‒ GC43-4628: インストールとカスタマイズのガイド ‒ SC43-4629: ユーザーズ・ガイド ‒ SC43-4630: 管理ガイド ‒ SC43-4627: 開発者ガイド PTF番号 UI51924

(UI51925 SUPBY UI56375) UI52886

UI54191

(UI54192 SUPBY UI56375) UI56375 UI56376 UI57041 PTF番号 (続き) UI57074 UI57384 UI58363 UI58365 UI59861 UI59862 UI60199

(4)

© 2019 IBM Corporation 4

コンテンツ

▪ 1章 DVMの構成と主要コンポーネント

▪ 2章 DVMセットアップ・ガイド

‒ 手順 1. 製品ライブラリーの展開、PTF適用

‒ 手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ

‒ 手順 3. DVM Studioの導入とDVMサーバーへの接続

‒ 手順 4. IMS-DBデータソースとの接続セットアップ

‒ 手順 5. DVM Studioを使って仮想テーブルを定義する

‒ 手順 6. 仮想テーブルをベースに、仮想のビューを定義する

‒ 手順 7. セキュリティー ~ アクセス制御の設定

‒ 手順 8. JDBCドライバーの入手と展開

‒ 手順 9. ODBCドライバーの導入

(Tipsページ)

‒ DVM ISPFアプリケーションでできること

‒ アクセス・モードの検討

~ DBCTLモードとIMS Directモード

‒ AVZXMAPDプログラムとIMSRangeコマンド

‒ プログラミング言語定義体の準備

~ COBOLソースプログラムから切り出す

‒ メタデータ情報の利用

(5)
(6)

© 2019 IBM Corporation 6

DVM経由のIMS-DBアクセスとは

▪ クライアント・アプリケーションはDVMを介して、IMS-DBに表形式/SQLでアクセスすることができる

‒ DVM専用のType-4 JDBCドライバー、ODBCドライバーが提供されている

▪ 2種類のIMS-DBアクセス方法が提供されている

‒ IMS DBCTLモード

: IMSにDRAで接続し、IMS APIを使用してIMS-DBにアクセスする。整合性の取れた参照/更新が可能

‒ IMS Directモード

: IMS APIを使用せず直接VSAMファイルを読む。参照のみ可。DBCTLモードに比べ高速の処理が可能

(HIDAM/HDAM/PHDAM/PHIDAM/DEDBの各形式をサポート)

DVM Studio

Windows, Linux, Mac

JavaScript / Node.js C# Eclipse BIRT 等 Microsoft Excel Microsoft Access 等 Javaアプリケーション

z/OS

DVM サーバー TCP/IP IMS 制御領域 DRA/CCTL DL/I Call VSAM Read ODBC

SQL

MongoDB Query (NoSQL)

SQL Engine Type-4 JDBC

SQL

IMS データベース

(7)

仮想テーブルによるIMS-DB構造の表現

▪ DVM StudioやISPFインターフェースから仮想テーブルを作成することで、

メタデータが作成される

▪ メタデータが階層型DBを表型に見立てることで、SQLアクセスを実現する

▪ クライアント・アプリケーションは仮想テーブルを介してIMS-DBにアクセス

する

‒ SQLコールはDVMによる変換を経てDL/Iコールとして発行される

商品

商品

受注

受注

顧客

受注

納入

仮想テーブル(顧客) 仮想テーブル(受注)

CUSTNO1 NAME1 ADDRESS1 ・・・ RECORD_ID CHILD_ID

CUSTNO2 NAME2 ADDRESS2 ・・・ RECORD_ID CHILD_ID

CUSTNOn NAMEn ADDRESSn ・・・ RECORD_ID CHILD_ID

親セグメント

子セグメント1 子セグメント2

ORDERNO1 PART_ID1 ・・・ RECORD_ID PARENT_ID ORDERNO2 PART_ID2 ・・・ RECORD_ID PARENT_ID ORDERNO3 PART_ID3 ・・・ RECORD_ID PARENT_ID ORDERNOn PART_IDn ・・・ RECORD_ID PARENT_ID

DVM

階層型DBの親・子セグメントは、DVMでは 別々の仮想テーブルとして定義する 別々の仮想テーブルとして 定義された親子テーブルが 容易に紐付けられるよう、 IMS DBDに記載された内容 からDVMが自動的にID フィールドを生成・付加する アプリケーション SELECT a.CUSTNO, ・・・ , b.ORDERNO, ・・・ FROM CUSTOMER a, ORDER b WHERE b.PARENT_ID = a.CHILD_ID; 親 子 内結合のSQL構文 SELECT a.CUSTNO, ・・・ , b.ORDERNO, ・・・ FROM CUSTOMER a LEFT OUTER JOIN

ORDER b ON

b.PARENT_ID = a.CHILD_ID;

左外結合のSQL構文

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© 2019 IBM Corporation 8

DVM ~ 構成と主要コンポーネント

▪ DVMを構成する主要コンポーネント

(1) DVMサーバー ・・ DVMの本体 (仮想化エンジン) ▪ z/OS上で稼動する、STCアドレス空間 ▪ 各データソースに接続してデータを受け取り、アプリケーションに返す (2) DVM Studio・・仮想テーブルの定義作業などに使用する、GUIのアプリケーション (3) JDBCドライバー・・JavaアプリケーションからDVMサーバーへの接続に使用。DVM専用のものを、製品の一部として提供 ▪ アプリケーション・サーバーにデプロイするなどして使用 (図は IMS-DBデータソースの場合) DVM Studio

Windows, Linux, Mac

Javaアプリケーション

SQL発行

専用ドライバー内臓 (Type-4 JDBC) DVM専用ドライバー (Type-4 JDBC) 仮想テーブル等の定義 仮想テーブルのイメージ確認 (SQL)

(2)

(3)

アプリサーバー等

z/OS

DVMサーバー 個々の使用機能 (ON/OFF, 設定値) 使用データソース (ON/OFF, 接続に 必要な設定値) 自分に関する設定 (TCP/IP ポート#, メタデータ保管先) など

(1)

TCP/IP メタデータライブラリー IMS制御領域 (PDS) DVM 仮想テーブル IMSデータベース VSAM Read DRA/CCTL DL/I Call

(9)

DVM ~ 導入から利用開始まで

主にホスト側で行う作業 アプリケーション・サーバーやクライアント側で行う作業 手順 1. 製品ライブラリーの展開、PTF適用 手順 8. JDBCドライバーの入手と展開 アプリケーションでデータを活用 手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ 手順 3. DVM Studioの導入とDVMサーバーへの接続 手順 4. IMS-DBデータソースとの接続セットアップ 手順 5. 仮想テーブルの定義 手順 6. 仮想ビューの定義 照会結果の確認 手順 7. セキュリティーの設定 仮想テーブル/ビューのユーザー開放 • DVMの製品ライブラリーからJDBC・ODBCドライバーの導入プログラム をダウンロードし、配布する • JDBC・ODBCドライバー導入プログラムを解凍し、展開する • JDBCドライバーをアプリケーション・サーバーにデプロイする • 構成をカストマイズする • データソースに接続し、仮想テーブルの照会を実行して結果を確認する • アプリケーションで照会結果を確認する - 業務用に定義した仮想テーブル

(1)

(2)

(3)

手順 9. ODBCドライバーの入手と展開

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© 2019 IBM Corporation 10

コンポーネントと前提事項 ~ (1) DVMサーバー

▪ DVMサーバー

‒ z/OS上のSTCアドレス空間として稼働 ‒ 様々なデータを仮想化する機能を提供する”仮想化エンジン” ‒ 当アドレス空間内のコードはその99%がzIIPオフロード対象とされる ▪ 実際に享受できるオフロード率は次のような要因によって異なる; ‒ 装着されているzIIPプロセッサのキャパシティ (空き状況) ‒ 使用するデータソースの種類や接続方式 など

▪ 前提ハードウェア

‒ IBM Zサーバー : 仮想化エンジンの稼動には、z196 / z114以降の世代のサーバーが必要 ▪ z13 および z13s ▪ Z14 および Z14 ZR1 ▪ zEnterprise EC12 および BC12 ▪ zEnterprise 114 (z114) および 196 (z196)

▪ 前提ソフトウェア

‒ z/OS 2.1以上

▪ 設定・カストマイズ

‒ 始動プロシージャーJCL ▪ メタデータ・ライブラリー名はここで指定する ‒ サーバー初期設定メンバー「AVZSIN00」内のパラメーター ▪ TCP/IP ポート番号 ▪ 使用する機能やデータソース ほか ‒ ISPFインターフェースによる詳細パラメーター

Db2 for z/OSはDVMの前提ではありません:

• Db2 for z/OSは、あればデータソースのひとつ として利用可能だが、なくてもDVMの稼働上 支障はない • いわゆるメタデータの保管先は、Db2のデータ ベースではなく、一般的な区分データセット • 読取・更新活動の記録ないし監査用のロギング 機能は、Db2 for z/OSがあればDb2テーブルにも 出せるが、なくてもSMFに出力できる

(11)

コンポーネントと前提事項 ~ (2) DVM Studio

▪ DVM Studio

‒ Eclipseベースの GUIアプリケーション ▪ 既存 Eclipse環境へのプラグイン導入も可能 ‒ 仮想テーブル、仮想ビュー等のメタデータ作成機能 ‒ 作成した仮想テーブル、仮想ビューのイメージを確認するため、データアクセス機能も提供 ▪ SQLステートメントの発行、CSVファイルにダウンロード など

▪ 前提ハードウェア

‒ 最小ディスク・スペース (手順 3-2) ▪ full install ・・・ 2GB ▪ plug-in install ・・・ 1GB ‒ 最小4GBのメモリ容量が必要

▪ 前提ソフトウェア

‒ Windows 10、Windows 8 および Windows 7 ▪ それぞれ 32ビットまたは64ビット版に対応

▪ full installが可能なのはWindowsかつ64ビット版のみ ‒ Red Hat Enterprise Linux 6.7以上またはUbuntu 16以上 ‒ macOS 10.12 Sierra

‒ plug-in installの場合、以下が必要

▪ Eclipse環境 ・・・ Eclipse Kepler 4.3以上

▪ Java Runtime環境 (JRE) ・・・ 1.7 または 1.8 (以上)

▪ 設定・カストマイズ

‒ 導入プログラムはDVMのhlq.SAVZBINからダウンロード ▪ 圧縮された導入プログラムが、ホスト側データセット内にバイナリ 形式で配布されている ‒ ホストIPアドレスとポート番号、ユーザーIDとパスワード ‒ その他 DVMサーバーとの接続のプロパティ ▪ 仮想テーブル照会時に半角カナ文字を正しく表示 ほか

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© 2019 IBM Corporation 12

(補足) DVM ISPFインターフェース

▪ DVM ISPFインターフェース

‒ DVMサーバー管理用のISPFパネル・アプリケーション

‒ データソースへのアクセス、マッピング、追加のパラメーター設定、トレース取得等の機能を提供

▪ AVZSIN00よりも詳細なパラメーターの設定・内容確認

▪ DVMサーバー・トレースの内容閲覧

▪ DVM仮想テーブルに対して、対話式にSQLステートメントを実行 (DSSPUFI機能)

▪ SEF

機能の各種イベント・ルールのプログラム開発・管理

‒ DVMサーバーの稼働中に、以下のTSOコマンドで呼び出す

EX ‘hlq.SAVZEXEC(AVZ)' 'SUB(AVZS)'

※Server Event facilityの略

(13)

コンポーネントと前提事項 ~ (3) JDBC/ODBCドライバー

▪ JDBCドライバー

‒ DVM用のネットワーク・プロトコルを実装したJava Type-4ドライバー ‒ DVMに付属して提供 ▪ 導入プログラムはDVMのhlq.SAVZBIN(AVZBIN2)からダウンロード ▪ 圧縮された導入プログラムが、ホストのデータセット内にバイナリ形式で配布されている ‒ DVMサーバーに接続するための専用のドライバー

▪ 例: Db2 Connect for z/OS提供のドライバーでDVMサーバーに接続することはできない ‒ 前提ソフトウェア

▪ Java level 1.7 or higher ‒ 設定・カストマイズ ▪ 接続ストリング (URL) でオプション属性項目を指定 (右図)

▪ ODBCドライバー

‒ 市販の表計算ソフトなど、非Javaベースのアプリケーション向けのドライバー ‒ DVMに付属して提供 ▪ 導入プログラムはDVMのhlq.SAVZBIN(AVZBIN3)からダウンロード ▪ 圧縮された導入プログラムが、ホストのデータセット内にバイナリ形式で配布されている ‒ DVMサーバーに接続するための専用のドライバー ▪ 64ビット版Windowsでも、32ビットアプリケーションの場合は32ビット版のドライバーを使用 ‒ 前提ソフトウェア

▪ Program DirectoryはWindows以外にも、AIX、HP-UX、Linux、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux環境で稼動するとしているが、製品マ ニュアル Installation and Customization Guide (2019年 2月現在) は「The ODBC driver is shipped for Windows only.」とし、Windows以外のプ ラットフォームに関しては IBMのソフトウェア・サポートにコンタクトすべき旨、記している ‒ 設定・カストマイズ ▪ Windows提供の「ODBCデータソースアドミニストレーター」を使用 ▪ 64ビット版 Windowsオペレーティング・システムの下で 32ビット版 ODBCドライバーの構成カストマイズを行うには、 C:¥Windows¥SysWOW64¥odbcad32.exe を使用する jdbc:rs:dv://host:port;Key=Value;Key=value;... jdbc:rs:dv://9.188.216.199:1200;DatabaseType=DVS; Charset=IBM1390;... JDBCドライバーの接続ストリング 基本フォーマット: 指定例:

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© 2019 IBM Corporation 14

(15)

手順 1. 製品ライブラリーの展開、PTF適用

Check 項番 メンバー名 必要度 作業内容 備考

1-1 - (Option) 導入媒体の内容を展開するためのHFSデータセットの作成・マウント 1-2 - - 導入媒体の内容をHFSデータセットにコピー

1-3 - - HFSデータセット内のDOCLIB、RIMLIB、PGMDIRの各ライブラリーを展開 GIMUNZIPプログラム使用 1-4 UNZIPJCL - 以降の手順で用いる、SMP/E導入用の一連のJCLをHFSデータセットから展開 GIMUNZIPプログラム使用 1-5 AVZALA (Option) SMP/E CSIデータセットの作成・初期化

1-6 AVZALB (Option) その他のSMP/Eデータセットの作成

1-7 RCVPDO - SMP/E RECEIVE手順 (CBPDOの場合、通常はRIMLIB内のRCVPDOを使用) 1-8 AVZALLOC - 製品ライブラリーの作成

1-9 AVZDDDEF - SMP/E DDDEF手順 1-10 AVZAPPLY

(CHECK付) - SMP/E APPLY CHECK手順 1-11 AVZAPPLY - SMP/E APPLY手順

1-12 AVZACCEP

(CHECK付) - SMP/E ACCEPT CHECK手順 1-13 AVZACCEP - SMP/E ACCEPT手順

1-14 - (Option) 各種レポートの作成、エビデンス類の収集 1-15 - (Option) 追加のPTFの適用検討と入手、適用作業

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© 2019 IBM Corporation 16

手順 1. 製品ライブラリーの展開、PTF適用 (1)

1-1. (Option) 導入媒体の内容を展開するためのHFSデータセットの作成・マウント

‒ DVMでは、HFSデータセットはDVD、インターネット・ファイル等の配布媒体から製品ライブラリーを作成したり、PTFを適用する場合に、一時的な用途で のみ使用される。製品導入後、稼動中に参照される性格のデータセットではない ‒ その一方、DVMの場合、DVM StudioやJDBC等のドライバーもホスト上の製品ライブラリーで提供している。そのため、一時的とはいえそれらが格納され るHFSデータセットのサイズにも注意が必要となる; ▪ 一例として、2018年12月に本製品を発注した際には 70,000トラック強を要した ▪ 必要サイズは製品の保守レベルに応じて変化するため、充分な余裕を確保すること

1-2. 導入媒体の内容をHFSデータセットにコピー

‒ HFSデータセットがマウントされたディレクトリーに、FTP等 (binaryモード) で内容をコピーする

1-3. GIMUNZIPプログラム ~ HFSデータセット内のDOCLIB、RIMLIB、PGMDIRの各ライブラリーを展開

‒ GIMUNZIPプログラムのJCLを作成・実行して、これらのライブラリーを区分データセットとして展開する ・・・ 次ページにサンプル ‒ 実行に先立ち、データセット名の修飾子 (HLQ) 部分のネーミングや、それに合せたユーザーカタログ (UCAT)、カタログ別名 (ALIAS) 等を確立しておく

1-4. UNZIPJCL ~ 以降の手順で用いる、SMP/E導入用の一連のJCLをHFSデータセットから展開

‒ RIMLIB内に提供されているJCLメンバー UNZIPJCLを使用する ‒ DVMの場合、JCL中の「fmid」には「HAVZ110」、「Fx」には「F2」を指定する

POC (Proof of Concept) 検証などの場合、本手順はスキップされることが多い:

• 弊社の製品販売活動の一環として行うPOC検証などでは、あらかじめ弊社社内で製品ライブラリーに所定の修正 (PTF) を適用の上、TARGETライブラリーのみ DVD等の媒体に吸い上げて出荷するケースが主流です

以下の手順は、Program Directory 第6章 (6.0 Installation Instructions以下) または同等の資料を参照の上、実施ください

(17)

手順 1. 製品ライブラリーの展開、PTF適用 (2)

[GIMUNZIPプログラム サンプルJCL](手順 1-3)

▪ 導入媒体がDVDないしインターネット・ファイル形式の場合の例

▪ 適切なJOBカードを追加し、修正を加えて実行する

//UNZIP EXEC PGM=GIMUNZIP,PARM='HASH=NO'

//SYSUT3 DD UNIT=3390,SPACE=(CYL,(50,10))

//SYSUT4 DD UNIT=3390,SPACE=(CYL,(25,5))

//SMPOUT DD SYSOUT=*

//SYSPRINT DD SYSOUT=*

//SMPDIR DD PATH='/u/smpe/smpnts/STP51432/SMPRELF/',

// PATHDISP=KEEP

//SYSIN DD *

<GIMUNZIP>

<ARCHDEF

name="IBM.fmid.Fx.pax.Z"

volume="volser"

newname="hlq.sample.jobs">

</ARCHDEF>

</GIMUNZIP>

name="CBCACHE.IBM.HAVZ110.F2.pax.Z"

個々の導入先環境に合せて修正

1-5. (Option) AVZALA ~ SMP/E CSIデータセットの作成・初期化

‒ 導入先の環境で、PTF適用等の変更管理を行ってゆく場合には必須のデータセット ‒ 他のソフトウェア製品と共通のデータセットを使用することも可能

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© 2019 IBM Corporation 18

手順 1. 製品ライブラリーの展開、PTF適用 (3)

1-6. (Option) AVZALB ~ その他のSMP/Eデータセットの作成

‒ 他のソフトウェア製品と共通のデータセットを使用することも可能 ‒ DVMでは、DVM StudioやJDBC等のドライバーをホスト上のデータセットで提供し、それらに対する新機能の提供やバグの修正もPTFとして、SMP/Eによ る変更管理の下で行う。そのため、RECEIVEされたPTFがメンバーとして格納されるSMPPTSデータセットのサイズには特に注意; ▪ 本JCLに記載された割振りサイズも、必要に応じて修正の上、実行する ▪ 一例として、2018年12月に本製品を発注した際には、SMPPTSデータセットは18,000トラックを要した ▪ 必要サイズは製品の保守レベルに応じて変化するため、充分な余裕を確保。導入後、PTF RECEIVE時に不足した場合は作り直して内容をコピーする

1-7. RCVPDO ~ SMP/E RECEIVE手順 (CBPDOの場合、通常はRIMLIB内のRCVPDOを使用)

‒ HFSデータセットより、DVMの製品 (FMIDにより識別される。DVMの場合は「HAVZ110」) ならびに同梱のPTF群をRECEIVEする ‒ CBPDO形式の場合、通常はRIMLIB内のRCVPDOを使用する (必要に応じてAVZRECEVも使用可能)。

1-8. AVZALLOC ~ 製品ライブラリーの作成

‒ DLIB (Distribution Library) および TARGETの各ライブラリー・データセットを作成する

‒ POC検証では、TARGETライブラリーのみ吸い上げて配布することが多いが、本来 (導入先でSMP/Eによる変更管理を行う) は両方とも必要

1-9. AVZDDDEF ~ SMP/E DDDEF手順

‒ 作成した各ライブラリー・データセットをSMP/E CSIデータセット内に登録

‒ SMP/Eでは柔軟性を担保するため、DDDEFという仕組みを使用。データセット名をはじめ登録内容は容易に変更でき、PTF等の修正も適切なデータセット に対して加えることができる

1-10. AVZAPPLY (CHECKオプション付き) ~ SMP/E APPLY CHECK手順

‒ 手順 1-7 でRECEIVEした製品、PTFから、TARGETライブラリーの各データセットの内容を作成する

‒ 実際にAPPLYを行う前に、まず本手順にて SMPCNTL DD内の制御文に「CHECK」を入れて実行する。適用エラーが出ないことを確認 ▪ AVZAPPLYのJCLは初めから「CHECK」付きで提供されている

(19)

手順 1. 製品ライブラリーの展開、PTF適用 (4)

1-11. AVZAPPLY (CHECKオプションなし) ~ SMP/E APPLY手順

‒ 手順 1-10 のAPPLY CHECKで適用エラーが出ないことを確認後、「CHECK」行を削除するかコメント化して再度実行。結果を確認する

1-12. AVZACCEP (CHECKオプション付き) ~ SMP/E ACCEPT CHECK手順

‒ PTFによる変更内容を確定し、DLIBライブラリーの各データセットの内容を作成する

‒ また、RECEIVE手順で展開された各データセットや、SMPPTSデータセット内の該当メンバーも削除される

‒ そのため実際にACCEPTを行う前に、まず本手順にて SMPCNTL DD内の制御文に「CHECK」を入れて実行する。エラーが出ないことを確認 ▪ AVZACCEPのJCLは初めから「CHECK」付きで提供されている

1-13. AVZACCEP (CHECKオプションなし) ~ SMP/E ACCEPT手順

‒ 手順 1-12 ACCEPT CHECKでエラーが出ないことを確認後、「CHECK」行を削除するかコメント化し、再度実行。結果を確認する ‒ 通常、手順 1-11 までにAPPLYされた製品 (FMID)、PTFまではACCEPTしておく

1-14. (Option) 各種レポートの作成、エビデンス類の収集

‒ 必要に応じて、SMP/EのLIST および REPORTコマンドを駆使して各種のレポートを作成する ‒ また、後日何らかの問題が発生した場合に備えて、ここまでの各ジョブの実行ログ (Joblog) を保管しておく ▪ これらふたつは、PTFに漏れがないか、正しく適用できているかという、もっぱらSMP/Eの観点・範疇の施策

1-15. (Option) 追加のPTFの適用検討と入手、適用作業

‒ 手順 1-7 でRECEIVEされたが 1-11 で適用されなかったPTFや、すでに入手可能となっているが入手していなかったPTFについて、追加適用を検討 ‒ 入手可能なPTFは、RETAIN、RETAIN PSP Bucket等を駆使して調査する

▪ DVM 製品マニュアル各分冊の第1章、"What's new ~"セクションにも、それぞれの分野での新機能や変更点に対応するAPAR番号を記載している ‒ 何らかのPTFを適用することにした場合、上記に準じた手順によってこれを適用する

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© 2019 IBM Corporation 20

手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ

Check 項番 メンバー名 必要度 作業内容 備考 2-1 - - DVMサーバーのサブシステムIDの決定 2-2 AVZDFDIV AVZGNMP1 AVZEXSWI - DVMサーバーが使用するシステム・データセットの作成 2-3 AVZRAVDB または AVZA2VDB AVZTSVDB - サーバー・セキュリティの設定

2-4 - - z/OS WLM (Workload Manager) の設定 2-5 - - APF登録

2-6 - (Option) TARGETライブラリーのバックアップ取得 2-7 AVZSIN00 - 日本語コードページの設定

2-8 - (Skip) Global Registryログ・ストリームの作成

2-9 AVZSIN00 - 初期設定パラメーター・メンバーのカスタマイズ設定 2-10 AVZ1PROC - DVMサーバー起動プロシージャーJCLの編集と起動テスト

2-11 AVZ - DVM ISPFアプリケーション (CLIST) のセットアップ Tipsページも併せて参照 2-12 - (Skip) 世代管理データセットをデータソースとして使用するためのセットアップ 2-13 - (Skip) 区切りデータセットをデータソースとして使用するためのセットアップ 2-14 AVZGNSTF AVZIVVS1 - IVPプログラムによるDVMサーバー正常導入の確認 2-15 - (Option) エビデンス類の収集

(21)

手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (1)

2-1. DVMサーバーのサブシステムIDの決定

‒ 製品マニュアル記載の命名規則に従い、セットアップ対象のDVMサブシステム (DVMサーバーと呼ぶ) のサブシステムIDを決定する ‒ 決定したIDは、後出のDVM初期設定パラメーター・メンバーのメンバー名 (デフォルトは「AVZSIN00」) の前半4文字としても使われる ▪ サブシステムID

2-2. DVMサーバーが使用するシステム・データセットの作成

‒ DVMサーバーが稼働中に使用する (設定に依存)、以下のデータセットを作成する; 2-2-1. トレース およびチェックポイント・データセット ‒ hlq.SAVZCNTL(AVZDFDIV)を導入先の環境に合わせて編集し、実行する 2-2-2. 各サブシステム毎に固有のデータセット群 ‒ これにはメタデータを格納するマップ・データセット、初期設定パラメーター・メンバーなどが含まれる ‒ hlq.SAVZCNTL(AVZGNMP1)を導入先の環境に合わせて編集し、実行する ‒ 本ジョブで作成したマップ・データセットはDVMサーバーのカタログ式プロシージャー (後出) のAVZMAPP DDカードの先頭に置く 2-2-3. Webインターフェース・オブジェクト用データセット ‒ hlq.SAVZCNTL(AVZEXSWI)を導入先の環境に合わせて編集し、実行する

以下の手順は、製品マニュアル Installation and Customization Guide 第3章 (Chapter 3. Customizing the Data Virtualization Manager server以下) または同等 の資料を参照の上、実施ください。 http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27020910#ibmdvmz-lib

x V Z y

• x ・・・ 英文字 A~Z• V および Z ・・・ 固定 • y ・・・ 英数 A~Z および 0~9 (デフォルトは「AVZS」) ▪ 初期設定パラメーター・メンバー名

x V Z y I N 0 0

(デフォルトは「AVZSIN00」) • xVZy ・・・ サブシステムID • IN00 ・・・ 固定※ ※"現役"で使われるメンバーの サフィックスは必ず「00」

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© 2019 IBM Corporation 22

手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (2)

2-3. サーバー・セキュリティの設定

‒ DVMサーバーを z/OS上の STCタスクとして稼動させるのに必要なセキュリティ設定を行う ▪ 個々のユーザーに対する、データソース接続やデータ・アクセスに関するセキュリティ設定については別項を参照 ‒ 利用している外部セキュリティ製品に応じたJCLメンバーを使用。導入先の環境に合わせて編集し、実行する

2-4. z/OS WLM (Workload Manager) の設定

‒ DVMサーバーの処理性能最適化のため、z/OS WLMの設定を行う ‒ 詳細手順は製品マニュアルを参照。WLMのISPFアプリケーションを使用する想定で記述されている ‒ ディスパッチ優先度とベロシティ目標についてのガイド (製品マニュアルより); ▪ ディスパッチ優先度 ・・・ DVMサーバーが、データソース (Db2 for z/OS、IMSなど) よりも若干低い優先度になるよう設定 ▪ ベロシティ目標 ・・・ DVMサーバーが、中~高程度のベロシティ目標のものをデフォルトのサービス・クラスとして使うよう設定 2-4-1. (Option) WLMサービス・クラスの作成 ‒ 利用可能な、適切なサービス・クラス、レポート・クラスがまだなければ、あらかじめ定義しておく 2-4-2. WLMクラシフィケーション・ルールの作成 ‒ サブシステム・タイプ欄には「AVZ」を指定 ‒ デフォルトのサービス・クラス欄に、適切なサービス・クラス名を指定

‒ セットアップするDVMサーバーと紐づけるため、Qualifier Type および Name欄を適切に指定 ‒ 同じ行のサービス・クラス欄にも対応するサービス・クラス名を指定

‒ 同じく、レポート・クラス欄にも対応するレポート・クラス名を指定 2-4-3. WLMポリシーの活動化

外部セキュリティ製品 hlq.SAVZCNTL内のメンバー名 IBM RACF (Resource Access Control Facility) AVZRAVDB

CA社 ACF2 (Access Control Facility) AVZA2VDB CA社 TSS (Top Secret Security) AVZTSVDB

オフロード抑止・オフロード率上限の設定:

• 現在のところ、AVZSIN00等のパラメーターには 直接、zIIPオフロードを抑止したり、オフロード 率に上限を設けるものは提供されていない • そうした制限を設けたい場合には、製品マニュ アル Administration Guide を熟読の上、WLM サービス・クラスを詳細に設定する

(23)

手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (3)

2-5. APF登録

‒ 以下の製品ライブラリーについて、APF登録を行う; ▪ hlq.SAVZLOAD ▪ hlq.SAVZRPC

2-6. (Option) TARGETライブラリーのバックアップ取得

‒ 将来の PTF適用等の際に、データセット内のカストマイズ済メンバーが置き換えられてしまうことへの備えとして、あらかじめTARGETライブラリーをコ ピーしておくことが推奨されている

2-7. 日本語コードページの設定

‒ 製品マニュアル上はOptionと表記されているが、DVMを日本語環境で使用する上で必要な手順のひとつ ‒ DVMサーバーが使用する初期設定パラメーター・メンバーに、以下の変更を施す ▪ デフォルトのメンバー名は「AVZSIN00」 ▪ 手順 2-2-2 にて、当該サブシステム固有のデータセット (hlq.AVZS.SAVZEXEC 等) にコピーされているのでこれを使用 2-7-1. データソースのコードページの判別 ‒ IMS-DBのデータベースや、SAM、VSAM等のファイルなど、当該のDVMサブシステムで扱いたい各データソースの文字コードページを判別する ▪ これらを利用する各アプリケーションの環境を調査。オンライン業務であれば端末コードページなどが手がかりとなる ‒ DVMでは、これらのデータソースは全て、SQLENGDFLTCCSIDパラメーターで指定された同一のコードページで格納されているものと見なされる ▪ ただしDb2 for z/OSの場合、RRSやCAF接続の場合はこれに従うが、DRDA接続の場合は別のパラメーターで指定する※ ▪ DRDA接続のDb2以外で、異なるコードページをもったデータソースが混在する場合、DVMサブシステムを分けて対応する 2-7-2. 同じく、コードページの設定

‒ 初期設定パラメーター・メンバー内を検索し、「Set CCSID for non-DB2 data」というコメント語句を見つける ‒ その直下の、「if DontDoThis ~」とある箇所を「if DoThis 」に変更する

‒ さらに、「MODIFY PARM NAME(SQLENGDFLTCCSID) VALUE(1047)」とある箇所の、VALUE欄を導入先環境のCCSID値に合わせる (1390や930など) ※Db2 for z/OSデータソース用のセットアップに関しては、本書の姉妹編 〈Db2 for z/OS データソース用〉を参照のこと

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手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (4)

2-8. (Option→Skip) Global Registryログ・ストリームの作成

‒ 2019年 9月現在、本書執筆時点では、本機能がどのようなものか製品マニュアル上に具体的な説明がないため、本手順はスキップ

2-9. 初期設定パラメーター・メンバーのカスタマイズ設定

‒ 手順 2-7 に続いて、DVMサーバーの初期設定パラメーター・メンバーにカストマイスを施す ‒ 設定は後からでも変更可能なため、初回導入時は最低限の編集のみにとどめることが推奨されている 2-9-1. 製品ライブラリー・データセット修飾子の設定 ‒ 初期設定パラメーター・メンバー内を検索し、「SHLQ1 = "AVZ"」という語句を見つける ‒ 右辺の「AVZ」を、導入先環境のTARGETライブラリーの修飾子に変更する (「DVM.V1R1M0」など) 2-9-2. サブシステム固有のデータセット修飾子の設定 ‒ 初期設定パラメーター・メンバー内を検索し、「SHLQ2 = "AVZ.AVZS"」という語句を見つける ‒ 右辺の「AVZ.AVZS」を、導入先環境の修飾子に変更する (「DVM.V1R1M0.AVZS」など) 2-9-3. TCP/IP関連パラメーターの設定 ‒ 以下のパラメーターをレビューし、必要に応じて変更する (ポート番号など) ‒ TCPIPが複数スタック構成の場合は、OESTACKというパラメータを追加の上、z/OS BPXPRMxxメンバー内のSUBFILESYSTYPEパラメーターのNAME項目 の値を指定する。同パラメーターについては現状、製品マニュアルに記載されていないため、開発部門に問い合わせて入手した解説を転記した パラメーター名とデフォルト値 備考

MODIFY PARM NAME(OEPORTNUMBER) VALUE(1200) DVM Studio、JDBCドライバーなどからの 接続で使用されるポート番号

MODIFY PARM NAME(WSOEPORT) VALUE(1201) MODIFY PARM NAME(TRACEOERW) VALUE(YES) MODIFY PARM NAME(OEKEEPALIVETIME) VALUE(30) MODIFY PARM NAME(PARALLELIO) VALUE(YES)

MODIFY PARM NAME(OEPIOPORTNUMBER) VALUE(1204)

PARM: OESTACK

MESSAGE: OE SOCKETS TCP/IP STACK NAME

EXPLAIN: The OESTACK parameter is used to specify the name of the OE TCP/IP stack that should be used. For OE TCP/IP this parameter is optional. If this parameter is not set, then the default OE stack will be used. If this parameter is used to select an OE TCP/IP stack, then the value must be one of the SUBFILESYSTYPE values

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手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (5)

2-10. DVMサーバー起動プロシージャーJCLの編集と起動テスト

‒ hlq.SAVZCNTL(AVZ1PROC)を導入先のプロシージャー・ライブラリー (SYS1.PROCLIBなど) にコピーするなどした上で、環境に合わせて編集する; 2-10-1. PROCパラメーターの調整 (以下は主なものを記載);

‒ SSID=AVZS, ・・・ 手順 2-1で決定した、DVMのサブシステムID

‒ TRACE=B, ・・・ トレースの詳細度。「A」を指定すると、全トレース事象を z/OS SYSLOGに出力することになり注意

▪ 実際に「A」にすると、起動までは「B」と変わらないが、例えば DVMStudioを接続するのにも大量のトレース・レコードが SYSLOG上に表示される ‒ REG=8M, ・・・ 導入先の環境で実際に確保可能な指定に変更する

‒ HLQ='HLQ' ・・・ DVM製品ライブラリーの修飾子 (「HLQ='DVM.V1R1M0'」など)

▪ コメント行をはさんで、IMS (IMSLIB) などのデータソース製品のライブラリー修飾子の指定パラメーターが続く。手順 2-10-2の段階で STELIB DDにIMSのライブラリーを連結する場合は、本パラメーターの後ろにもカンマを追加して、後続行に継続するよう修正する

2-10-2. STEPLIB DDのライブラリー連結の調整 2-10-2-1. Db2 for z/OSライブラリーに関して

‒ AVZ1PROC の JCLは、STEPLIB DDカードの先頭 2行にDb2 for z/OSの製品ライブラリーを連結しているが、初期状態のままでは次ページ図の通り、導入 先環境でDb2 for z/OSデータソースを使う場合も使わない場合もJCLエラーを起こしてしまい、DVMを起動することができない

‒ 導入先環境でのDb2 for z/OSの使用有無、LNKLST登録の有無に応じて、次のいずれかの修正を加えてこれを解決する (次ページ図参照) ▪ STEPLIB DDにDb2 for z/OSのライブラリーを明示指定する場合;

‒ Db2 for z/OSデータソースを使用するが、ライブラリーがLNKLSTに登録されていない場合など ‒ 手順 2-10-1で記した通り、「HLQ='HLQ'」の後にカンマを付け、「HLQ='HLQ',」となるよう修正

‒ コメント行をはさんだ下方にある、「DB2LIB='DSNX10'」というパラメーターに適切な修飾子を指定する (「DB2LIB='DSN1110'」など) ‒ かつ、この行は初期状態では左端が「//*」(コメント行) になっているので、「//」に変更してコメントを外す

▪ STEPLIB DDにDb2 for z/OSのライブラリーを指定しない場合;

‒ Db2 for z/OSデータソースを使用しない、またはライブラリーがLNKLST登録済である場合など ‒ 「DB2LIB='DSNX10'」の行はコメントのままにしておく

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手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (6)

[AVZ1PROC サンプルJCL](手順 2-10) ▪ 説明上、必要な箇所のみ抜粋したもの 初期状態のJCL Db2ライブラリーを明示指定する場合の修正例

//AVZS PROC SSID=AVZS, // OPT=INIT, // TRACE=B, // MSGPFX=AVZ, // REG=8M, // MEM=32G, // HLQ='HLQ' //* DB2LIB='DSNX10' //* IMSLIB='IMS.RESLIB'

//IEFPROC EXEC PGM=AVZ2IN,REGION=&REG,TIME=1440,DYNAMNBR=100, // MEMLIMIT=&MEM, // PARM='&OPT,&SSID,&TRACE,&MSGPFX' //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=&DB2LIB..SDSNEXIT // DD DISP=SHR,DSN=&DB2LIB..SDSNLOAD // DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..SAVZLOAD //* DD DISP=SHR,DSN=&IMSLIB //SYSEXEC DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..&SSID..SAVZEXEC //AVZMAPP DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..&SSID..SAVZMAP // DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..SAVZMAP 導入先環境で確保できる指定にする コメントになっていて ライブラリー名が解決できない 手順 2-2-2でコピー した先を指するように 手順 2-2-2で作成した 方が上位にくるように

//AVZS PROC SSID=AVZS, // MEM=32G, // HLQ='DVM.V1R1M0', // DB2LIB='DSN1110', // IMSLIB='IMSV14.SDFSRESL' //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=&DB2LIB..SDSNEXIT // DD DISP=SHR,DSN=&DB2LIB..SDSNLOAD // DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..SAVZLOAD // DD DISP=SHR,DSN=&IMSLIB ・カンマを付けて後続行に継続 ・コメントを外した上で、適切な名前に 導入先の適切なライブ ラリーを指すよう、必 要に応じて修正する

//AVZS PROC SSID=AVZS, // MEM=32G, // HLQ='HLQ', //* DB2LIB='DSNX10' // IMSLIB='IMSV14.SDFSRESL' //*TEPLIB DD DISP=SHR,DSN=&DB2LIB..SDSNEXIT //* DD DISP=SHR,DSN=&DB2LIB..SDSNLOAD //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..SAVZLOAD // DD DISP=SHR,DSN=&IMSLIB Db2ライブラリーは コメント化 コメントのままにしておく Db2ライブラリーを明示指定しない場合の修正例

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手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (7)

2-10-2-2. IMSライブラリーの連結

‒ IMS-DBデータソースの利用には、DVMのSTEPLIB DDに、IMSのRESLIBライブラリー (SDFSRESL) を連結する必要がある ‒ 導入先環境での同ライブラリーのLNKLST登録有無に応じて、JCLに次のいずれかの修正を加える ▪ LNKLSTに登録されていない場合; ‒ 手順 2-10-1で記した通り、「HLQ='HLQ'」の後にカンマを付け、「HLQ='HLQ',」となるよう修正 ‒ コメント行をはさんだ下方にある「IMSLIB='IMS.RESLIB'」というパラメーターを、適切なデータセット名を指すよう修正する (「IMSLIB= 'IMSV14.SDFSRESL'」など) ‒ かつ、この行は初期状態では左端が「//*」(コメント行) になっているので、「//」に変更してコメントを外す ‒ STEPLIB DDカード中、「DSN=&IMSLIB」を指定した行も同様にコメントを外す ▪ LNKLST登録済の場合; ‒ 「IMSLIB='IMS.RESLIB'」の行はコメントのままにしておく ‒ STEPLIB DDカード中、「DSN=&IMSLIB」を指定した行もコメントのままにしておく 2-10-3. SYSEXEC DDのライブラリー名の解決 ‒ 本DDカードでは、初期設定パラメーター・メンバー (デフォルトは「AVZSIN00」。REXXプログラムになっている) が格納されたライブラリー名を指定 ‒ 手順 2-2-2にて、これはサブシステム固有のライブラリー (hlq.AVZS.SAVZEXEC 等) を設けてコピーされているので、コピー先を指すよう確認・調整する 2-10-4. AVZMAPP DDのライブラリー連結の調整 ‒ 1個目に連結されるデータセットが、手順 2-2-2 で作成したユーザー作成のマップ・データセットになるよう調整する ▪ ユーザー定義による仮想テーブル等のメタデータが格納される ‒ 製品が提供するデータセットが2個目 (下) に連結されるようにする 2-10-5. DVMサーバーの起動テスト ‒ z/OSコンソールからSTARTコマンドを発行するなどして、DVMサーバーを起動してみる ‒ 導入先環境で自動化パッケージを使用している場合には、STARTコマンドをVTAMや TCPIPのメッセージと関連付けて登録する ‒ 正常に起動できた場合、以下のメッセージが出力されるので確認する

SD74391I OE stack binding port 1200 to IP address 0.0.0.0 SD74391I OE stack binding port 1201 to IP address 0.0.0.0 SD74391I OE stack binding port 1202 to IP address 0.0.0.0

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手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (8)

2-10-6. DVMサーバーの停止 ‒ z/OSコンソールからSTOPコマンドを発行するなどして、DVMサーバーをいったん停止する

2-11. DVM ISPFアプリケーション (CLIST) のセットアップ

‒ データソースへのアクセス、マッピング、追加のパラメーター設定、トレース取得等の機能を提供する、DVMサーバー構成管理用のISPFアプリケーション ‒ DVMサーバーの稼働中にのみ起動できる 2-11-1. CLISTの編集

‒ CLISTメンバー 「AVZ」は手順 2-2-2 にて、当該サブシステム固有のデータセット (hlq.AVZS.SAVZEXEC 等) にコピーされている ‒ これを開いて「llib=’hlq.SAVZLOAD’」という箇所を見つけ、SAVZLOADライブラリーの修飾子を導入先の環境に合わせて変更する 2-11-2. 必要なTSOユーザーが本CLISTを起動できるよう、ログオン・プロシージャーの調整を行う ‒ ログオン・プロシージャー内のSYSPROC DDに本CLISTが格納されたライブラリーを連結するか、または連結済のライブラリーに本CLISTをコピーする ‒ その他のデータセットは起動時に、動的に割り振られる 2-11-3. CLISTの起動テスト ‒ CLISTの起動に先立ち、DVMサーバーを起動しておく (手順 2-10-5) ‒ TSO端末のISPFコマンド・シェルより以下のコマンドを発行。CLISTが起動し、右の画面が出ることを確認;

▪ hlq ・・・ CLIST 「AVZ」を格納したSAVZEXECライブラリーの修飾子 (「DVM.V1R1M0.AVZS」など) ▪ avzs ・・・ DVMサーバーのサブシステムID (手順 2-1)

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手順 2. DVMサーバーの基本セットアップ (9)

2-12. (Option→Skip) 世代管理データセットをデータソースとして使用するためのセットアップ

‒ 本手順書 初版 (2019年 9月版) では割愛

2-13. (Option→Skip) 区切り形式データセットをデータソースとして使用するためのセットアップ

‒ DVMでは、区切り文字で区切られた形式のデータセットも仮想テーブルとして扱うことが可能 ‒ 必要に応じて採否等、検討するとよい。ここではスキップして先に進む

2-14. IVPプログラムによるDVMサーバー正常導入の確認

‒ DVMサーバーのIVPプログラム (installation verification program) では、IVP用にVSAMデータセットを作成の上、仮想テーブルとして定義。SQL文でア クセスできることを確認する ‒ 一連の手順でクライアント側のコンポーネントは用いず、2個のバッチジョブで完結する。 ▪ 手順には含まれないが、作成した仮想テーブル 「STAFFVS」は、DVM StudioやJDBC等のアプリケーションからも利用可能 2-14-1. VSAMデータセットの作成 ‒ hlq.SAVZCNTL(AVZGNSTF)を導入先の環境に合わせて編集し、実行する。Condition Code=00で完了することを確認 2-14-2. 仮想テーブル 「STAFFVS」の定義とSQL SELECT文による確認 ‒ hlq.SAVZCNTL(AVZIVVS1)を導入先の環境に合わせて編集し、実行する。Condition Code=00で完了することを確認

‒ 本JCLのSYSEXEC DDは、REXXプログラム 「AVZMBTPA」を格納したSAVZEXECライブラリー。サブシステム固有のものではないので注意。

2-15. (Option) エビデンス類の収集

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(Tips) DVM ISPFアプリケーション (CLIST) でできること (1)

▪ DVMサーバー構成管理用のISPFパネル・アプリケーション;

‒ DVMサーバーの稼動中のみ利用可能

‒ 以下のTSOコマンドで呼び出し可能

EX ‘hlq.SAVZEXEC(AVZ)' 'SUB(AVZS)'

‒ 一部機能はDVM Studioでも同様のことができる;

▪ 互いに重ならない部分もあり、完全な代替にはならない

▪ 主な機能;

( 詳細は製品マニュアル Adnministration Guide を参照)

~ 全 容 ~

IBM Data Virtualization Manager for z/OS Option ===>

Interface Facilities: SSID : AVZS 1 ACI 5 IDMS Version : 01.01.00 2 Adabas 6 IMS Date : 19/06/13 3 CICS 7 VSAM/Sequential Time : 12:51 4 DB2 8 DSSPUFI Data Virtualization Server Administration: A Remote User - Manage Remote Users B Server Trace - Server Trace Facility - SIS SSID: AVZS C AVZ Admin. - Manage Data Virtualization Server D Data Mapping - Data Mapping Facility E Rules Mgmt. - Event Facility Management F Monitor - Monitor Server Activity G Streams - Streams Administration H Services - Services Administration I Instrumentation - Instrumentation Server Administration

上段(青囲み): 個別データソース毎の管理機能 下段(赤囲み): DVM全体の管理機能 緑: 比較的よく使うと考えられる機能 メニュー番号 項目名 機能概要 8 DSSPUFI ※後続ページあり DVM仮想テーブルに対して、対話式にSQLステートメン トを実行 B Server Trace ※後続ページあり DVMサーバー・トレースの内容閲覧

C;2 AVZ Parms AVZSIN00よりも詳細なパラメーターの設定・内容確認 C;13;2 Trace Archive DVMサーバー・トレース (アーカイブ済ファイル) の内容

閲覧

D Data Mapping メタデータ (仮想テーブルの定義など) の開発・管理 E;2 SEF Rule Management 各種イベント・ルール (REXXプログラム) の開発・管理

(31)

(Tips) DVM ISPFアプリケーション (CLIST) でできること (2)

▪ 障害時の問題判別等にも用いられる基本的な資料;

‒ DVMソフトウェア障害を報告する場合、とりあえず本トレースを

資料として要求されることが多い

▪ 初期メニュー画面で「Server Trace」(B) を選択;

‒ 必要に応じ、DISPLAYコマンドで属性項目の表示を調整する

‒ 左の画面はコマンド行より「D MSGNO DATE TIME TCB」と入力

した場合の例

▪ 「Trace Archive」(C;13)も同様の操作;

‒ Trace Archiveは、保管用データセットにオフロードされた、

アーカイブ済のトレースを閲覧する時に使用

‒ アーカイブの基準や出力先はAVZSIN00内のパラメーターで指定

--- Server Trace --- 12:31:44 13 JUN 19 Cols 001 044 Command ===> Scroll ===> CSR MESSAGENUM DDMMM HH:MM:SS TCBADDR ----+----1----+----2----+----3----+----4----0043750079 13JUN 12:31:44 00674CE8 RESMGR detected termination of TSO task for 0043750080 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 COCRSCEV - BYPASS 0043750081 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 XMS 00000022 00010001 02 Logon userid YOKOT 0043750082 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SELECT * FROM STAFFVS - SQLCODE 0 0043750083 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 AVZ1000I THE OLD SQL is SELECT * FROM STAFFV 0043750084 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 AVZ1000I THE NEW SQL is SELECT * FROM STAFFV 0043750085 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 0043750086 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SQL engine opened, client CCSID = 930, resul 0043750087 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SQL ENGINE OPEN DATABASE - RC 0 0043750088 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SELECT * FROM STAFFVS - SQLCODE 0 0043750089 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SQL ENGINE HPO OPEN-CURSOR - SQLCODE 0 0043750090 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SQL ENGINE HPO FETCH (35) - SQLCODE 100 0043750091 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SQL ENGINE HPO CLOSE-CURSOR (35) - SQLCODE 0 0043750092 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 DSNRLI BYPASSED CLOSE THREAD - RC 0 REASON 0 0043750093 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SQ Closing DV engine 0043750094 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SQ Closing DV engine 0043750095 13JUN 12:33:13 006740A8 RESMGR detected termination of unknown task 0043750096 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 SQL ENGINE CLOSE DATABASE - RC 0 0043750097 13JUN 12:33:13 C06ADCF0 AVZ3152W SMFWTM 1 36, DETECTED AT OPSMMH+X'0 0043750098 13JUN 12:33:25 006B7CF0 RESMGR detected termination of ACI internal 0043750099 13JUN 12:33:25 006B7E88 RESMGR detected termination of ACI internal

左側(青囲み): 各トレース・レコードの属性項目 右側(赤囲み): 各レコードのメッセージ内容 ピンク: TCBADDR項目の先頭1バイトで zIIPで処理されたかがわかる ・「C0」または「D0」であれば zIIP上で処理されたことを意味する ・「D0」は汎用CPUとzIIPとで処理速度が異なるサーバーの場合

~ サーバー・トレース機能 ~

Server Trace画面 (Trace Archive画面も同様) 指定オプション 表示する属性項目名 備考 MSGNO MESSAGENUM トレース・レコードを識別する番号 DATE DATE TIME TIME TCB TCBADDR 先頭1バイトの値で、処理がzIIP上で行わ れたかを知ることができる (その他の属性項目をはじめ、詳細はAdministration Guideを参照)

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(Tips) DVM ISPFアプリケーション (CLIST) でできること (3)

▪ Db2 for z/OSの「SPUFI」と類似の機能を提供;

‒ DVM仮想テーブル、ビューに対して、対話式にSQL文を編集、実

行することが可能

▪ 初期メニュー画面で「DSSPUFI」(8) を選択;

‒ 「Input Specification」欄にSQL文を格納するデータセット、メン

バー名を指定してEnterキーを押下

‒ ISPFエディター画面で適宜、SQL文を編集の上、実行する

‒ 実行結果は通常の表形式の他、CSVやテキスト、JSONの各形式

でも出力可能

赤囲み: SQL文を格納したデータセット/メンバー名 青囲み: 実行結果はCSV、テキスト、JSONの各 形式でも出力可能 DSSPUFI画面

~ DSSPUFI機能 ~

- DSSPUFI ---Command ===> Required fields are red, optional fields are green. More: + General specifications: AVZ subsystem ID. . . AVZS DB2 subsystem ID. . . Change options? . . . Y (Y/N) Input specification: Input data set. . . 'USER.DVM.SQLLIB(SQL1)' Volume serial . . . Report specifications (select with /, blank DSN = use temp): Query results . . . / DSN: Request summary . . DSN: Request trace . . . DSN: SQLDA dump. . . DSN: CSV data. . . / DSN: 'USER.DVM.SQLOUT.CSV'

File Edit Edit_Settings Menu Utilities Compilers Test Help sssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssss VIEW SYS19171.T132456.RA000.YOKOTA.R0100519 Columns 00001 00072 Command ===> Scroll ===> CSR ****** ***************************** Top of Data ****************************** 000001 SELECT * FROM STAFFVS 000002 000003 Result set #1 000004 000005 STAFFVS_KEY_ID STAFFVS_DATA_NAME_L STAFFVS_DATA_NAME STAFFVS_DA 000006 ============== =================== ================= ========== 000007 10 7 SANDERS 20 000008 20 6 PERNAL 20 000009 30 8 MARENGHI 38 000010 40 7 O'BRIEN 38 000011 50 5 HANES 15 000012 60 7 QUIGLEY 38 000013 70 7 ROTHMAN 15 000014 80 5 JAMES 20 000015 90 7 KOONITZ 42 000016 100 5 PLOTZ 42 000017 110 4 NGAN 15 000018 120 8 NAUGHTON 38 000019 130 9 YAMAGUCHI 42

File Edit Edit_Settings Menu Utilities Compilers Test Help sssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssss VIEW YOKOTA.DVM.TEMPCSV Columns 00001 00072 Command ===> Scroll ===> CSR ****** ***************************** Top of Data ****************************** 000001 STAFFVS_KEY_ID,STAFFVS_DATA_NAME_L,STAFFVS_DATA_NAME,STAFFVS_DATA_DEPT,S 000002 10,7,SANDERS ,20,MGR ,7 000003 20,6,PERNAL ,20,SALES,8 000004 30,8,MARENGHI ,38,MGR ,5 000005 40,7,O'BRIEN ,38,SALES,6 000006 50,5,HANES ,15,MGR ,10 000007 60,7,QUIGLEY ,38,SALES,0 000008 70,7,ROTHMAN ,15,SALES,7 000009 80,5,JAMES ,20,CLERK,0 000010 90,7,KOONITZ ,42,SALES,6 000011 100,5,PLOTZ ,42,MGR ,7 000012 110,4,NGAN ,15,CLERK,5 000013 120,8,NAUGHTON ,38,CLERK,0 000014 130,9,YAMAGUCHI,42,CLERK,6 000015 140,5,FRAYE ,51,MGR ,6 000016 150,8,WILLIAMS ,51,SALES,6 000017 160,8,MOLINARE ,10,MGR ,7 000018 170,8,KERMISCH ,15,CLERK,4 実行結果画面 CSV形式での出力例

(33)

手順 3. DVM Studioの導入とDVMサーバーへの接続

Check 項番 メンバー名 必要度 作業内容 備考

3-1 - - 前提ハードウェア、ソフトウェアの確認

3-2 - - 導入形態の検討 ~ full installか、plug-in installか

3-3 - - hlq.SAVZBIN(AVZBIN1)をダウンロードし、導入先ワークステーションに配布 する (バイナリ形式) 3-4 - - ファイル名を「avz-studio.zip」などに変更する 3-5 - - インストール作業用のフォルダーを設け、zipファイルを展開する 3-6 - - 作業用フォルダー内の ~ studio¥installのsetup.batを実行する 3-7 - - DVMサーバーを起動する 3-8 - - DVM Studioを起動する 3-9 - - DVM StudioをDVMサーバーに接続する 3-10 - (Option) DVM Studio実行環境のカストマイズ

(34)

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手順 3. DVM Studioの導入とDVMサーバーへの接続 (1)

3-1. 前提ハードウェア、ソフトウェアの確認

‒ 上記製品マニュアル、および Program Directoryに前提事項が記載されている ▪ 本手順書 1章に、双方の記述をマージして転記した

3-2. 導入形態の検討 ~ full installか、plug-in installか

‒ full install ・・・ DVM Studioと新しいJavaランタイム環境 (JRE)、Ecripse環境をセットで導入 ▪ Windows 64ビット版環境に、DVM Studioを初めて導入するような場合に最適

▪ Windows 32ビット版環境では選択不可。32ビット版ではplug-in install のみ可能 ‒ plug-in install ・・・ DVM Studioを、既存のEclipse環境へのプラグインとして導入する形態

▪ Windows 64ビット版 以外の環境にも導入可能 ・・・ macOSにも導入できる ▪ 既存のJavaランタイム環境、Eclipse環境を引き続き利用したい ▪ 導入済のDVM Studioを新しいバージョンにアップグレードしたい

3-3. hlq.SAVZBIN(AVZBIN1)をダウンロードし、導入先ワークステーションに配布する (バイナリ形式)

‒ 導入プログラムを圧縮したものが、手順 1で作成したホスト側区分データセットのメンバーとして、バイナリ形式で提供されている (上の一覧表) ‒ FTP等を用いて、これをバイナリ形式でダウンロードし、導入先ワークステーションに配布する

3-4. ファイル名を「avz-studio.zip」などに変更する

‒ ファイル形式を .zip に変更する

3-5. インストール作業用のフォルダーを設け、zipファイルを展開する

‒ 手順 3-6 のインストール時に、ファイルパスが長くなりすぎて失敗する場合がある。C:¥ 直下など、短いファイルパスに格納することで回避できる

3-6. 作業用フォルダー内の ~ studio¥installのsetup.batを実行する

‒ 管理者権限で実行すること

以下の手順は、製品マニュアル Installation and Customization Guide 第6章 (Chapter 6. Installing the Data Virtualization Manager studio以下) または同等の 資料を参照の上、実施ください。なお、本手順書では full install の場合の手順のみ記載します http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27020910#ibmdvmz-lib hlq.SAVZBIN内のメンバー名 導入プログラム AVZBIN1 DVM Studio AVZBIN2 JDBCドライバー AVZBIN3 ODBCドライバー AVZBIN4 z/OS Connect EE 用の

サービス・プロバイダー (DVM仮想テーブルのAPI化)

(35)

手順 3. DVM Studioの導入とDVMサーバーへの接続 (2)

3-7. DVMサーバーを起動する

‒ DVM Studioの起動に先立ち、z/OS側でDVMサーバーを起動しておく (手順 2-10-5)

3-8. DVM Studioを起動する

‒ ワークステーション側で、アイコンをダブルクリックするなどしてDVM Studioを起動する

3-9. DVM StudioをDVMサーバーに接続する

‒ Serverタブの「Set Server」ボタンを押下 (右図) ‒ 接続情報を入力して「OK」ボタンを押下 (右下図) ‒ エラー・メッセージが表示されなければ接続成功; ▪ DVMサーバーが起動していない、ユーザー認証に失敗 した等の場合にはエラー・メッセージが表示される S AVZ1PROC :

AVZ3253I Data Virtualization Manager version 01.01.00 build 0000

SubSystem AVZS initialization complete :

AVZ4273H OE sockets TCP/IP Services support is being activated AVZ4391I OE stack binding port 1201 to IP address 0.0.0.0 AVZ4391I OE stack binding port 1200 to IP address 0.0.0.0 DVMサーバー起動時のz/OS側 SYSLOG例

入力フィールド 指定内容

Host 接続先のTCP/IPホスト名 or IPアドレス Port 接続先のDVMサーバーのポート番号

※「OEPORTNUMBER」初期設定パラメーター で指定。DVMサーバー起動時のSYSLOG (JOBLOG)で確認できる

Userid 接続に使用するRACFユーザーID User Password 上記IDのパスワード

(36)

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手順 3. DVM Studioの導入とDVMサーバーへの接続 (3)

3-10. (Option) DVM Studio実行環境のカストマイズ

‒ 各データソースとの接続確認 (後出手順) に備えて、DVM Studioの実行環境をあ る程度カストマイズしておくとよい ‒ 本手順では、汎用性があり、比較的有用度も高いと考えられる設定項目を二点ほ ど紹介する 3-10-1. 設定画面の表示 ‒ Windowプルダウン・メニューから「Preferences」を選択。「Preferences」ウィ ザードが表示される

‒ 画面左に並んだ項目から、「Data Virtualization Manager」を選択する

3-10-2. 設定項目①. DVM Studio側から行った操作を、DVMサーバー側のトレース出力 対象とする

‒ 「Enable Server Tracing of Studio Calls」項目のチェックボックスにチェックを入 れる (右上図) ‒ 画面下部の「Apply」ボタンを押下 ▪ これにより、DVM Studioから仮想テーブルに対して実行したSQL文やその 処理結果などが、DVMサーバー側のトレース・レコードとして出力される ようになる ▪ 内容はISPFアプリケーション (前出) の画面でも確認できる 3-10-3. 設定項目②. DVM Studioで実行するSQL照会について、結果表のサイズに上限 を設ける

‒ 画面左の「Data Virtualization Manager」を展開し、「SQL」を選択する

‒ 結果表の上限サイズを、レコード数 (SQL Results Max Rows) や総バイト数 (SQL Results Max Bytes) で指定する

‒ 画面下部の「Apply」ボタンを押下 ▪ これにより、疎通確認の段階でネットワーク等のシステム・リソースに無 用な負荷をかけることが防止できる チェックを入れる 結果表のサイズ上限を指定 (上段: レコード数、下段: 総バイト数)

(37)

手順 4. IMS-DBデータソースとの接続セットアップ

Check 項番 メンバー名 必要度 作業内容 備考

4-1 - - 前提事項の確認

4-2 AVZ1PROC - DVMサーバー起動プロシージャーJCLの再確認

4-3 - - IMSデータベースへのアクセス・モードの検討 ~ DBCTLモードとIMS Direct モード

Tipsページも併せて参照 4-4 AVZSIN00 初期設定パラメーター・メンバーのカストマイズ設定 (DBCTLモード用)

(38)

© 2019 IBM Corporation 38

手順 4. IMS-DBデータソースとの接続セットアップ (1)

4-1. 前提事項の確認

‒ 本手順に進む前に、以下の手順を済ませておくこと ▪ DVMを使って参照するIMSデータベースのCCSID値を判別し、AVZSIN00内のSQLENGDFLTCCSIDパラメーターで指定する (2-7項) ▪ DVMサーバーを起動し、IVPプログラムを用いてDVMサーバーの正常導入を確認する (2-14項)

4-2. DVMサーバー起動プロシージャーJCLの再確認

‒ IMS-DBデータソースを扱うには、DVMサーバーはIMSの製品ライブラリー (prefix.SDFSRESL) を参照できる必要がある ‒ 前出手順 2-10-2-2 において、IMS製品ライブラリーの STEPLIB連結について解説しているので、未実施の場合には以降の手順に進む前に済ませておく

4-3. IMSデータベースへのアクセス・モードの検討 ~ DBCTLモードとIMS Directモード

‒ 後出 Tipsページ等を参考に、IMSデータベースへのアクセスに用いるモードを検討する ‒ 両モードの併用も可能。ただし;

▪ DVMサーバー側 (AVZSIN00パラメーター) が、両方のモードを使用できるよう設定されている場合、「DBCTLモード」を指定した仮想テーブルは、 DVM自身が最適な方を選択・使用する。挙動に注意 (囲み記事内)

‒ 当初、IMS Directモードのセットアップをスキップしても、後で必要が生じた時点で追加でセットアップすることが可能

以下の手順は、製品マニュアル Installation and Customization Guide 第4章 (Chapter 4. Configuring access to data sources ~ Configuring access to data in IBM IMS databases以下) または同等の資料を参照の上、実施ください

(39)

(Tips) アクセス・モードの検討 ~ DBCTLモードとIMS Directモード

▪ 2種類の IMS-DBアクセス方法;

‒ IMS DBCTLモード ・・ IMSにDRAインターフェースで接続の上、DL/Iコー ルを発行してデータベースにアクセスする方式

▪ 整合性の取れた参照・更新が可能

‒ IMS Directモード ・・ DL/Iコールを発行せずに、データベースを直接、 VSAM等のファイルとして読み取る方式 ▪ DBCTL制御領域のサービスを介さないことに加え、Map Reduce機 能による並列処理を利用することで、高速な処理が可能 ▪ データの更新は不可。大量データのアンロード等の用途に適する 主な比較観点 DBCTLモード IMS Directモード IMS DBCTLが立ち 上がってないと使 えない? YES (IMS DBCTLは必ず立ち上 がっている必要がある) NO (IMS DBCTLが立ち上がって いない時でも使用可能) データの参照 YES (整合性のとれた参照が可能) YES (常にDirty readとなる) データの更新 YES (整合性あり) NO (更新は不可) ロックの取得 YES/NO (仮想テーブル定義で指定する PSB内のPCBマクロの定義内容 に従う。例えば、 "PROCOPT=GO"指定の場合に はDirty readとなる) NO (IMS外でデータにアクセスす るため、ロックは取得しな い)

▪ IMS Direct ~ 主な考慮事項;

‒ IMS Directが利用可能なデータベース DBタイプ ▪ HDAM ▪ HIDAM

▪ PHDAM (Partitioned HDAM) ▪ PHIDAM (Partitioned HIDAM)

▪ DEDB (Fast Path Data Entry Database) ‒ EXITルーチンのサポート

▪ IMS標準機能のデータ圧縮ルーチンや、別売製品 Guardium Data Encryption (GDE) のデータ暗号化ルーチンが適用されたデータ ベースであっても、DVMにそれらのEXITルーチンを呼べるよう設 定することで、IMS Directモードにおいても利用可能 ‒ DBCTLモードとの「併用」「使い分け」; ▪ 下表の通り、AVZSIN00内のパラメーター設定で2種類のモードの 仮想テーブルを併用可能 ▪ ただし現在の製品仕様上、AVZSIN00内が両方使えるように設定さ れている場合、DBCTLモードの使用を強制することはできない VSAM および OSAM AVZSIN00内の設定状況 仮想テーブル定義時に 指定したモード 結果として選択されるモード DBCTL用の設定のみ DBCTLモード DBCTLモード DBCTL用、IMS Direct用 共に設定済 DBCTLモード DBCTL/IMS Direct(DVMが自動的に適切な 方を選択・使用する) IMS Directモード IMS Directモード

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© 2019 IBM Corporation 40

手順 4. IMS-DBデータソースとの接続セットアップ (2)

4-4. 初期設定パラメーター・メンバーのカストマイズ設定 (DBCTLモード用)

‒ DVMサーバーの初期設定パラメーター・メンバー (AVZSIN00) に、IMSデータベースにDBCTLモードでアクセスするためのカストマイズを施す 4-4-1. IMSアクセス (DBCTLモード) の有効化 (enable)

‒ AVZSIN00内を検索し、「/* Enable IMS CCTL/DBCTL support」と書かれたコメント行を見つける ‒ そのすぐ直下にある「if DontDoThis ~」を、「if DoThis ~」に変更する

‒ 以下の各パラメーター項目を確認・設定する

▪ 下表を参考に、MODIFY PARMステートメントの VALUE() 句の値を確認・変更する

▪ 以下の項目については、導入先の環境に合わせた設定を当初から施しておく "MODIFY PARM NAME(IMSID) VALUE(IVP1)"

値を確認もしくは修正 パラメーター項目 意味 値の範囲 省略時値 DBCTL DBCTL サポートを初期化するか ※AVZSIN00内では省略時「YES」が指定されているが、すぐ上の「if DontDoThis ~」でオフになって いる YES/NO NO※

IMSID IMS DBCTL制御領域の IMSサブシステムID (SSID) 英数 4文字 IVP1

IMSDSNAME IMS RESLIBデータ・セット名 データセット名 IMSX10.SDFSRESL

参照

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