教育
カリ
キ
ュラム か
ら
描
く
情報
デ
ザ
イ
ンの
地 図
一
デザ
インの
課
題 と方法
平
成
13
年度
日
本
デ
ザ
イ
ン学
会
函館 大
会
オ ー
ガ
ナイ
ズ
ドセ
ッシ
ョンか
ら
Envisioning Maps of lnformation Design
from
apeint
ofEducationat
View・
ARe ort of Or anizedSession
on2001
JSSD
Autumn
⊂onferenceOrg ∂niler 岡 本 誠 公 立 はこだ て 未来大 学
Panelists
須 永 剛司 多摩 美 術 大 学 両 角 滑 隆 東 北工業 大 学 渡 辺 保 史 ライター
長谷 川 敦 士 ネットイ ヤー
原田泰 筑 波 大 学 岡本:これか らオー
ガ ナ イ ズ ドセッシ ョ ン「教育カ リキュ ラ ムから描 く情 報 デ ザ イン の地 図」を 始 め ます。
「課 題 と 方 法」というサ ブ タイ トル がつ い て い ます。 は こだて未来 大学の岡 本 とい います。
よ ろ し くお 願い し ま す。 このオー
ガ ナイズ セッショ ンは 今年の春に出 来 た 情 報 デ ザ イン 研 究 部 会のメン バー
に よ り企 画さ れ た も の です。
情 報デ ザ インとい う言 葉は、
捉え どころのない生 ま れ たばか り の言葉 だ と思いま す。
今日は 情 報デザイン につ いて肩 肘 張らずに、
皆さ ん が 普 段 疑 問 に感 じ られていること や、
提言などをはきだし て いた だい て、
情 報デザ イン と い う もの に ついて問 題 を 共 有 する、
そ うい う会にしていき た い と思い ます。
進 行は大 きく二 部に分か れ ま す。 第一
部は時 間の 三分 の二 をいた だいて行い ます。
こ の 中身は、
最 初にあ る映 像を見ていた だ き ま す。
チャー
ルズ・
イー
ムズのパ ワー
ズ・
オ ブ・
テンというビデオ を 見て い ただ きます。 そ の 後、
研 究 部 会の紹 介の後 に 情 報デザイ ンに関 わ る 問 題 点 とか解 決策に つ い て討論を して いき たいと 思いま す。
問 題 点 と解 決 策につ いての地 図 を リア ル タイム に作ってい 公 立 はこだて未 来 大 学の岡本 氏から開 会の挨 拶 こ う と。
会 場の皆さ ん も 積 極 的に色 ん な 意 見 を 出 して いた だいて、
地 図 作 りに参加 して い ただき た い と思い ます。
第二部に は、
残り の 三分の一
くらい の時間を使っ て トー
クバ トル とい う、
皆 さ ん と 自 由 な意見交換をし て いた だく場 を設 け ま した。
こ の第二部は別 名、
シ ョ ウ ガナ イズ ドセ ッショ ン とい う名 前がつ いてい ます。
こ ん な感じで、
皆さん と協 力しながら セ ッショ ンとい う よ りほ と ん どワー
ク ショ ッ プに近いと思 うのですが、
を進めてい きたいと 思い ます。
ビデ オ に 入 る 前 に 司 会 の方を紹介し て お き ます。NIT
の大和田 さ ん です。
大 和田 :大 和田 です。
よ ろ しくお 願い し ま す。
岡 本 :他のパネ リス ト皆さま のご紹介は、
ビデオの後 に大 和田さんの方からしていた だ き ま す。
今日は、
こ ういう ざっ くば らんなセッション ですの で.
どうぞ参 加 して楽 しんでいた だ き たい と思いま す。 で は、
まず ビ デ オの方をご覧いた だ き ま す。
Powers of Tenを 上 映デ ザ イ ン学研究 特 槊 号 sPEcIAL lssuE oF JssD vol
.
9 No.
3 2002 107一
表1
.
情 報 デザイン の課 題 こと ば メディア(面 ) 見 ること、
聴 くこと グ ラフィ ック デザイン こ とば 行 うこと 道具 ● 情 報 デ ザ イン こと ば 空 間 見 ること.
聴 くこと ● 情 綴 デ ザ イン か らだ 道具 インダス トリアル テザイン 場 空 間 建 築 デ ザ イン 情 報 デ ザイ ン部 会 を紹 介 する多摩 美 術大 学 の 主 査 須永氏 [Powers
ofTen
ビデ オ 上 映] 大和田 :では,
セッ ショ ンを始めた いと思います。 ま ず、
今 回どうい う趣 旨で この オー
ガナイズ ドセッショ ン を 行うか という内 容 も少 し詳 しく、
情 報デザイ ン部 会の 主 査でありま す須永先 生 からお話いた だ き ま す。
須 永 ;情 報デザ イン研 究 部 会 は、
今 年 度4
月に スター
ト した研究部会です。1999
年に情報デ ザインをテー
マ に し た 国際 会 議「ViSionPlus7
」を東 京で 開催し ま し た。
そ の 頃 か ら情報 デザ イン とい うフ ィー
ル ド とい う も のが 学 問的 にき ちっとに捉 え られ てい く必 要があるの ではないか と い う声 が 少 しずつ沸いてき ま した。
会 議 か ら お よ そ1
年 半後に研究部会設立に 至 り ま し た。
’
99年、
情 報デザインを切 り出 した一
つのきっかけは,
イン フ ォメー
シ ョン・
グラフ ィッ クス と呼ば れる領 域で す ね。
情 報の可 視 化という 問題 提 起をヨー
ロ ッパの 人達 が我々 のところ に持っ て き ま した。
日 本で蓋を開けて み た ら、
そこにあ る「わ か り難い情 報 を 可 視 化 す る」とい う 問 題に留 ま らず、
も う少 し大 き な 問題 がい っ ぱいあるん だ、
「情 報」とい う問題を全体 と してデ ザイ ンの問題にす べ きな んだとい う こ とがわ かって き た ん です ね。
そ れ は 例えば、
インタ ラクショ ン、
相互作用につ い て、
デジ タ ル技術の姿について 包 括 的に考 え な ければいけない とい う意 味です。
認 知 科 学、
コンビュー
タサ イエ ン スな ど様 々な 分野もその問題を考え始め て いま した。 そこで 研 究 部 会 では基 本 的に、
デザイン とい うシ ング ルディ スプ リン で研 究 を 進 めて い くの を「やめる」ことに し たの です。
今、
ス ター
トの時 点で ジョ イン ト を組んで い る のは 人工知 能 学 会の「こと ば工学 研 究 会」、
それ か ら、
認 知 科 学 分 野のいくつかの研 究会。
そ れ か ら、
社 会 学・
組織 論 そ ういうい くつかの研究 分野と ジョイン ト し て、
そ の ジョイ ン トをペー
ス にデ ザイ ン の研究を や る ん だ とい うこと を 宣 言 し,
理 事会の承 認 を 得てスター
ト した とこ ろ です。
こ の研 究部会は、
基本 的にプロジェク トペー
ス の研究 活 動 を や る ということで、
部会に入った メン バー
は、
必 ず 何らかの研究プロジェ ク トを遂 行し ます。
今、4
つ の 研究 プロ ジェ ク トが 走ってい ます。
イベ ントと して は、
今回こ のオー
ガ ナイズ ドセッ ションを企 画 運 営 した り,
その他 色々イベ ン トを皆さ ん と色々協力し て実施し て い こう と思っています。
そ うい う意 味で、
ま だ 生 まれた て の研究 部会であり ます。
そ の部会で、
今回 「情 報 デ ザ イ ン の地 図 を描こう」と いうこ の セッション のテー
マ が生 ま れ ま し た。
(表D
21
世 紀 型の学 問、
それ は、
今 朝.
学 会 長の原田先 生 が おっ しゃっ た よ う に、
デ ザイ ン はま さに リサー
チ とプラ クティ ス の両輪を もつ学 問 だと思 うん ですね。 ただ、
論 文 を 書いて学 問 が 終 わるとい うこと じゃない学 問。 実際 の社 会、
私達の生 活につ な がっ ている学 問 を ど う しても や らなく て はい けない。
そ うい う意 味でデザ インも ま た そ ういう地平で新しい 「知の 形 」それ から 「行為の形」を 作っ ていき たい。
その ために何 らか の地図を描きた いな,
と い う思いで、
こ のセッショ ン を 企 画 し ま し た。 情 報デザ イン の様々な概 念をみん なで出 し合っ て、
実は情報 デ ザ インといって もそれ は次の時代、
今僕らが ス ター
ト し て いる新しいデザ イン の地 平を探る た め の概 念を み ん な で 探 すこと になる のだと,
そ うい うことで こうい う テー
マ になっ た わ けです。
108 sPEcIAL IssuEoF JssD vol
.
9 No.
3 2002 デ ザ イン掌 研究特築 号最初に お話を し てお き たい と 思ったのは
、
最 近 考えは じ め たことの紹介で す。 デザインというの は世界にある何ら かの対 象 をアー
ティファクッに す る という仕 事 をやってい る。
そ う捉え る と、
どうもこれまでのデ ザ インが問 題に し てきた世 界と い う の は、
私たちの 「言語 」と「身 体」と「場」だ と気 づいたん です ね。
「言 葉」とい うのはグラフ ィックデザ イン、
「体」と い う のはイ ンダス トリアル デザ イン、
「嫐 と い うのは 都 市 や建築のデザイン が対象に し てきた世 界だと 考え て います。
マ ス コ ミュ ニ ケー
ショ ン の メディ アとい う「形」の「言 葉」を グ ラフ ィックデザインが 対象にした。 インダス ト リ ア ルデザイ ンは 人 間の 「道 具」を対 象にして.
建 築や都 市 計画化は「空 間」を対 象にしてき た。
これで、
20 世 紀 は 収まって き たの です が、
どうもこれでう ま くいか ないと いうこと が 出 て きてい る。 それ は、
デジタル テ ク ノロジー
が作り出 した も うひとつ の世 界です 。 そ れ はパ ソコ ン が言 葉の世界を拡 張している こ と にある。
それ は た だ 見 る対 象 と しての 「メディ ア」と し て じ ゃなく て、
行う た め、
行 為の た めの 「道 具」になっ て いる。
で は言 葉の 「道 具亅という のは誰が デ ザ インする のか、
こういう新 しい問 題 が 出てき た と 思います。
もう一
つは、
その後 ネッ トワー
クが 出てくる と、
今 度 は 言葉の道 具じ ゃ な い、
「言葉の空 間」が 生 ま れてき た。
今 度 は、
空 間 が 見 たり知った り す る という対象となる。
空 間と しての言 葉、
これ が ま たデザイ ン の 対象と し て も う一
つの 広 がり を生み出 した。
ところ が、
見る世界として のウェ ブ は、
こ こ1
年、
「行 う」道 具になっ てきて い る。
例えば、
銀 行の振 込みを は じ め、
様々なe・
コ マー
ス(電子商取り引き)をはじめ、
物を買 った り売った り、
贈った りするよ うな 行 為の場になっ て き た。
そうすると、
「空 間」であ りな が ら「道 具」と しての機能 を持ち、
「メディ ア 」と して の振る舞いを持っている。
そ う いう言葉世 界 が 出 現 した。
じゃあ、
それを誰が一
体デザ イ ンす る ん だ ろ う。
我々が 今いる世 界 とい うのは ま さ に言 語 世 界 が 旧 メディ ア か ら道具に、
道具 から空 間に、
そ して道具的 空間に広が っ てい る。
こ うい う 世界に僕ら はいる と 思 う ん です。
た だ、
従来のデザイ ン のスキル と知識で は、
な か な か拡 張 し た「道 具、
空 間と し て の メディア」の領域をカバー
でき な い。 だ けどこれ は間違いなく、
こ の世界 に 深 く 関与し てい る我々デ ザ イ ナー
も、
こ の新 た な 問題 領 域に何ら か の ソ リ ュー
ションを見い出す 責任 を持っている と思います。 それ で、
こ の新しい領域を探 索するため には「言語の世 界の拡 張」とい う問 題を真剣 に 考 え な け ればな ら ない,
という ふ う に考 えてい ます。
今日の問いか けの一
つ として私は、
「言葉の形」を新しいデ ザイ ン世 界探 検のキー
ワー
ドに でき る と思ってお り ます。
大 和 田:で は、
続いて地図の方を出して いた だけますで しょ うか。
こ の地 図 にっいて ど ん な 風 に書いていくの か、
という こと を 筑 波 大学の 原田さ んの方からご説 明 を お願いで き ま す で しょ う か。
原田 :筑 波 大 学の原 田 で す。 地 図の前に、
今回の オー
ガ ナイズ ドセッショ ンを 主に担 当 している、
情 報デザイン 研究部 会の中の教育カリキュ ラ ム開発プロジェ ク トとい うチー
ムが あ り ますの で、
そ ち らの紹介を簡単に し て お きたい と 思 いま す。
こ の部 屋に 入 る時に こ のよ うな プ リ ン トアウ トを皆さん お 手 元に届いているか と思いま す け れ ど も (次 頁 下 写真)。
今、
私 達のプロジェク トは教育カ リキュ ラ ムを 出発点に して、
情 報 デ ザ インの これ か らに つ い て考え る と いうよ うな活動を し て いま す。
皆さん にお配 り してい るこ の資 料は、
このプロ ジェ ク トに参加 しているい ろん な 学 校の 先 生 方が、
実 際に教 育 現 場で実 施し ている授 業 を ま ずメ ンバー
で共 有 して、
その 中で情 報 デザイン の種を見つ けて い こ う と い う よ うな 活 動 を し ている、
その一
部 分 を 紹 介 した もの です。 後でゆっ く り ご覧になっていた だ くと、
「お お、
こん なや り方もある の リ ア ル タ イ ムマ ップに ついて説 明す る筑 波 大 学の原田 氏デ ザ イ ン学研究特躯 号 sPEclAL IssuE oF JssD vol
.
9 No.
3 2002 109一
か
。
亅とか、
「うちでも同じこと をやっている よe 」とい う よ うな 方も結 構い らっ し ゃ る と思う んです ね。
た だ、
ど うして も情 報 デ ザイ ン とい う言 葉 自 体を、
既に「公」に使 って内 容 を紹 介している学校もあ れ ば、
ある別のカテゴ リ の中に情 報デザ イン と いう要素が含まれて い て、
言 葉 に は出 てこない けれ ど そ ういう活 動 を している とい う学 校 もいろいろあると思 うんです。
そ うい うい ろん な 学 校 で、
それ ぞ れ が 独 自の考え で進め ている情報デ ザイ ン と いう領域を もう少し皆で共有して,
ある部分は共 通の要 素を持ちっ つ、
そ れぞれ の オ リ ジ ナ リティー
を強 調 して いける の では ないか、
とい うことで,
特にカリキュ ラ ム に注目 した活動をして い る、
と いうことです。 実際に今 日お 配 り した 資 料の中の内 容 を・
ご 覧いた だ く とわ か る 通 り に、
ある学 校で やっ た 授 業 を別の学 校で試 しにやって みま したと か、
ある授 業を参 考に し て ア レ ン ジ し て新し い試みを して みま した、
という ようなこと も既に起きて い ます。 こ れ は、 今はこ のプロジェ ク トに 参 加 している 方 達 だ けの情 報 に しか なっ ていま せ ん が、
も う 少 し広 く、
本 当に 日本の情報教育みたいな と こ ろ に広げて い く 可能性も非 常に含ん で い る と思っ て い ま す の で、
是 非 皆 さ ん にも ご参加いただ ければ な、
とい うふうに思いま す。
特に、
教 育 とい うプログ ラムの 流 れでい う と、
義 務 教 育の中の「総 合的な学 習の時間」ですと か、
「技 術家 庭」 の中にコ ンピュー
タ を使っ た 授業を盛 り込 ま れ た り、
或 いは、
高校で 「情報」という新 しい科 目 がス ター
トした り と かで すね。
そ うい う流れの 中で,
社 会の 中でも情 報デ ザインという領 域で物 事を と ら え て み よ う、
と い う試み がい ろいろされて い るよ うです。
そ う い う下か ら 上へ の 流 れの中で、
じゃあ、
大学とか大学 院でどうい う位置 付 け で情 報デザ イン とい うの を扱っ て い け ばい い のか、
と い う こ と も結 構 重 要 な ポイ ン トで は ないの か な、
とい う ふ う に感じます。
今日 は そ うい うことで、
実はこ の ワー
クショ ッ プの前に、
事 前に私達のメン バー
にも色々 こう い うキー
ワー
ドを 出 しても らっ た んです け れ ど も。
こち ら です ね (下の写 真 )。
皆さ んの左 手のス クリー
ン に色 が つい た字で 出 て い ま す が。
こ の よ う に一
人一
人 で も、
た くさ んいろ ん な キー
ワー
ドをお 持 ち なの で、
こ の場に集 まった 方 達に もそ うい う キー
ワー
ドをいろい ろ 出 してい た だ きたい と い う と こ ろが趣旨になっ て い ます。
ですの で、一
応 軸と して 「素」と「全」とい うか、
厂基 本 的 な 要 素」 と「統 合 的 な 要 素」、
或いは「知 識的な部分」と「技術 的な部 分」みたいな軸を仮に 設けてあり ますけれども、
こ んな軸 をベー
ス に して皆さ ん自身が考え る情 報デザイン、
方 向 性、
或いはキー
ワー
ドみたいな ものを意見 と してあげて いた だ け れ ば と思いま す。
そ れ と も う一
つ、
こういう軸 の中に の せ て い く こ と と別に、
情報 デザ イン と いうこと を考 え てい く 上 での 問 題 点 とい うか 課 題みたいな もの は、
皆さ ん か ら向 かっ て右手の スク リー
ンの 方にこれ は マ ップという よ り も、
四つほど キー
ワー
ドは出し ま し た け れ ど も、
もう少し ざっ くばら ん にキー
ワー
ドを投 げか けて い くというよ うな 形で詰 めていき たい と思い ます。
大 和田 :「じゃあ皆さん ディスカッション し ま しょう.
出 し て ください」と言っても なかなか出 しづ らい と思います の で、
ちょ っ とこうい っ たこと問 題 提 起 を か けてくれそ うな方、
お客様二名を お 招 き してお りま す。
こちら の学 当 日配 られ たハン ドアウ ト 事 前に メ ン バー
が 作 成し たマ ップ110 SPECIAL IssuE oF JSSD voL g No
,
3 2002 デ ザ イン学研 究 特 躯号ラ イ タ
ー
の渡 辺 氏 (写 真 中 央 ) 会 誌の方には お 名 前 入っていない方 もいま す。
まず、
皆 さん向かいま して左 手の方から、
ライ ター
の渡 辺 保 史 さ んになります。 そし て隣に はネッ トイヤー
の長 谷川さん に な り ます。
お二 方 に順 番に.
今 思っている 情 報デザイ ン に関 する問題意 識につ いてお 話 を していた だ き たい と 思い ます。
で は まず、
渡辺 さ ん か らお 願い いた し ます。
渡辺 :私は デ ザ イン学会 員では な くて一
介の物 書 き に す ぎない ん です けれ ど も、
た ま た ま須永 先 生 と かい ろん な 方にお 付 き 合いを させていただいて、
情 報デザ イン に関 して非 常に興 味を持っ て い て、
7月 に情 報 デ ザイ ン 入 門 と い う本 を 平凡社 新書から出し ま し た。
その 中で、
さっ き 須 永 先 生 か らい ろ い ろ と お 話 が あっ た99年にあったVisionPlus7
で の情報デ ザイ ン の問題 提起とか、
非 常に僕 個 人 と し て も インスパイアされ た もの が いっ ぱいあっ て。
多分、
情報 デ ザ インとい うのが,
デ ザ インば か り じ ゃなくて新し い社会 デザ イン の一
種の 共通的な プラッ ト ホー
ムにな る ん じゃないか と。
だ か ら、
今ま で の 形作り とい う こ と で はなく て、
仕 組み作りとか、
或いはその ブ ロセスをどう組み立て る か とい う こ と に、
非 常に こう 大 き な 可能性と問題を は ら ん で い る ん じゃない かな、
とい う気 が し ま す。
そ れで.
ど うい う よ う なお話 を しよ う か、
ちょっ と頭の 中 がごちゃ ごちゃで、
何 を 話し てい こ うか な と思っていた んです けれど も。
最近、
情報 デ ザ インという言い方 だ け じゃな くて、
エ クス ペリエ ン ス・
デザ イン と い う よ うな言い方が、
よく な され る よ うになって き ま し た。 ど うも、
さっ き須永 先 生 か ら問題提 起 が あった よ う に、
情 報デザインとい うの を今 まで通り メディ ア の コ ンテンッのデザインと か、
デ エクス ペリエ ン ス・
デザイ ン に対 する 関 心 イスプレイの内 側のデザイ ンというふうに と ら えてい る だ けでは、
ど う も収 ま りきれないというか、
言葉として 座りが 悪いよ う な 気 が してき ま した。
お そ ら く新 しい言 葉はそのうち生 ま れる ん でしょ うけ れ ど も.
向 かっ てい くべ き方 向 性 とい うの がい くつ か あ る ん じ ゃ な い かな、
とい うふうに思ってい ます。
それ は、
例えば経験 デザ イ ンという言い方なのか も しれ ない し、
もっ と違 う言い方 なん じゃないか な。 それ はちょ っ とわか らないんです け れ ど も。
そ れで、
経 験 とい った 時に、
例 え ば、 人 間と物 の間の経 験 と か、
人 間 と 人 間 同士の コ ミュ ニ ケー
ション ま で含め た経 験と か、
或いは 人間 が ある空 間にお けるい ろん な 行 為 とい う よ うな 経 験、
或いは その 他 諸々、
そ う いう人間を中心に置いた 社 会のいろん な 関 係 性の束 を 全 部 デ ザ インの問 題 と してと ら え る と、
そのキー ・
フ ァク ター
と して情報 とい うのが ある の では ないか な、
と思っ ていま す。 それ で、
今.
書画カ メ ラ で写 している のは、
93年 だったか94年に、
ちょっ と私が関わっ た研 究 会のパ ンフ レッ トです。
「都 市 経 験の デザイ ン」とい う タ イ トル をつ けて い ます。 通産 省が お 金を出 して、
感 性 産 業 研 究 会 とい う次 世 代の産 業 基 盤 を 考 え よ うという よ うな 共 同 プロジェク トだっ た んです け れ ど も。
その うちの都市デ ザ イン、
空間デザイ ン につ いての研究会 を私 が ちょっ と 手 伝っ て い ま し て、
そ の リー
ダー
が竹村真一
とい う文 化 人類学者、
東北芸工大の助 教 授 な んです けれ ど も。
彼 が リー
ダー
と な り、
ゼネコン やその他メー
カー、
印刷会社 な ど が 若 手の メ ン バー
を 出 して、
何 人 か で検討 し ま し た。
こ のと きには、
最 初の入 り口は 空 間デザインだった ん ですけれど も、
だんだん広 がりが 出てき ま して、
ど う も 空 間 とい う か実体のあ る建 築 だ けの ことを 考え ていてデザ イン学 研 究 特 集 号 SPECIAL ISSuEOF JssD vol
.
9 No.
3 2002 111一
「都 市 経 験のデ ザイ ン 」 パ ン フ レット も 埒 が あ か ないな
、
と。
そ れで、
その時に考 え た軸とい うのか 視 点 が6
つ く らいあっ た んです。
1
番目は、
ワー
ク スタイ ル のデ ザイ ン。
デ ザイ ンする人 達の姿勢とか態 度という か、
働き 方 そのものを、
よ り変 えていか な くて はいけ ないん じゃないか な、
と。
今 まで企 業 な り或いは 行 政、
組 織 なり、
いろ んな 組 織 で働い て い る 人達の働き方とい う の は、
決して 自律 的で はなかった と いうか、
仕事は会 社とか組織か ら与えられ るものだっ た ん だ け れ ど も、
も うちょっ と 自 分 な りに働 き方をデ ザイ ンして い く と い う よ うな有り方が ある の で はないか と。 そ こ か ら拡張し ていって、
ワー
ク プレイス のデ ザ インだ とかオフ ィ ス家 具のデ ザ インと か、
或いは 仕 事 を してい く上で需 要 なッー
ル としての コン ピュー
タ な り、
その中で の情 報 空 間のデ ザ インとい うのも俯 瞰 さ れて い く の で はない か と。2
番 目が、
ナビゲー
ショ ン のデ ザイン。
最 近、
ウェ ブ デザイン でも、
欲しい情 報にど うやって アクセス してい くか というプロセスとい う か ナ ビ ゲー
ショ ンを どう やっ て ス ムー
ズに作っ て い くかとい う問題点と い う か、
デザ イン 上 の問題がある わけです けれど も。
それ は、
日本の 伝 統 的 な 空 間、
例 えば茶 室のナ ビゲー
ショ ン、
打 水 が 打 た れ た空間か ら入って いっ て飛 び石 を伝っ て、
にじり 口 み たいな狭い入 り口を 入っていく と そこ に茶室 が あっ て、
みたいな。
そ うい う一
連の物 語 性 を持っ た よ うな 行 為がそ こ にデ ザイ ン されている わ け ですけ れども.
そ う い うこと を今 まで果 た して近 代 的 な デ ザイ ンとい う のが ちゃん と 考え ていたのか どう か。
も うちょ っ とデ ザイ ン する余地がある の で はないかな、
と いうこ と を いろいろ と考 えていま した。
3
番目がユー
スウェ ア のデ ザイ ン。
もの の使い方と か 意 味 付 け方とか、
そ ういったことに関 するデザ インを し て い く わ け ですけ れども。
例 えば、
電 話 機 だと かマ イ ク とかコ ン ピュー
タ とか.
それぞれの もの をデザ イン して い るけ れ ど も、
実際にデ ザ インしている のは、
そのもの で はな く てこうやって声を 出 し て、
それを拡張する こ と だ とか。
電 話 だ と、
遠 くの相 手 とコ ミュ ニ ケー
ションす る こ と.
そ ういう行 為のデザ インなん だ け れ ど も、
ど う も、
そ ういう経 験の本質 ではなくて、
物 自体をデザ イン している傾 向 が あるので.
そ れ を 変 えてp
かなくて はな らない の では ないか な、
と。
4
番目にはワー
クウェ ア のデ ザ インといっ て、
身 体的 な 経 験 論モー
ドみ たいな ものをどうやってデザイン し て いくか。
今 まで、
例 え ば 都 市の構 造 に しても、
車で移 動 する こと を前提と していたロサンゼ ルス みたいな 都 市 と、
電車のネッ トワー
ク が発達し た都市、
東京み たいな ところ で は、
都 市 な り、
或いは自 分の住んで い る所、
働 く とこ ろに対 する意 識のあ り方 とい う もの も 全 然 違っ て きて い る。
そ う いったこ と か ら、
デ ザイ ン の問題という のが 発 見でき ないか な、
とそ うい う よ うな 視 点 で す。5
番 目にセン ソリー
ウェ アと 書い てあ り ま す け れ ど も、
近代の視覚 優先のデザイ ン の有り方とい うの をどう や っ て拡 張して い く か と、
そ ういうことなんです。
例え ば、
ちょっ と別 な 話 なんですが、
今、
仙 台メディ アテー
クで、
ダ イ ヤロ グ・
イン・
ザ・
ダー
ク とい う 真っ暗闇で い ろ んな経験 を する と い う アー
トイベ ン トが ありま し て、
僕は今週の は じめ に メディ ア テー
ク に行っ て やっ て き た ん です。
本当 に手の先も全く見えない位の暗闇で森 を 歩 く よ うな 雰 囲 気 を味 わった り とか、
お 酒 を飲んだり と か、
そ うい う視 覚 を 遮 断 して得 られる別の身 体 的 な 経 験と い うものから築い て い くデザイ ン の課題という もの も非 常 に 多 かった な と思っ て、
非 常に深い経 験の場を そ こ では デ ザ インされていた と思 うんです。
そ うい っ た も のも含めて、
今ま で の視覚 優先 型、
視 覚専制型のデザ イ ンからの転 換 という もの を 図 られなく て はいけ ない の で は ないか な、
と。
6
番 目に ソー
シャルウェ アの デ ザ イン。
デ ザ インさ れ た ものとか デ ザ インするという行 為 を 社 会 的.
或いは 文 化的にどのよ う に 人々 の間で共 有 する、
或いは管 理 してIT2
SPEclAL IssuE oF JssD vol.
9 No,
3 2002 デ ザ イ ン学 研 究 特 築 号い く
、
マ ネー
ジ メ ン ト し て いくか とい うこと が 大 き な社 会 デ ザ イン のテー
マ になっ ている の では ない か な という 気が し ます。
後でちらっ とお 話できれば 良いんです け れ ど も、
僕 は 今、
函館の 近 く に住んで いま し て、
地 域コ ミ ュ ニ テ ィー
と情報デ ザイン の関 係 とい う の を考え る オン ライン のグルー
プを 作ってい ます。
今までデザ イ ナー
が 独 善 的にとい う と語 弊 が あり ますが、
デザイ ナー
個 人の 経 験 と して持っ て いたリソー
スか らモ ノを 作って いっ て、
それ が企業を 通 して一
般の消費者に提 供さ れて いた と い う産 業 社 会の中でのデ ザ イン の有り方 が あった わ け で す け れ ど も、
イ ン ター
ネッ ト上 で リナッ クス みたいな オー
プン・
ソー
ス・
ソフ トウェ アが どんどん高度化して 普及して いった よ う に、
でよってた かって
り を し ていくこと に よっ て
、
思 いも よ らな かっ た よ う な しいが 生 ま れていぐ゜1という可 能 性 が 現 実に私達の目の 前に起 きている わけです
。
そ うい う 形 でデザ インという 行為を、
デザイ ナー
とユー
ザー
とい う 区 別 を 無 く して考 え る とい う、
そ うい う視 点も重 要 なのでは ないか な と。
こ のような「ワー
ク スタ ル、
「ナ ビゲー
ション,
「ユ一
スウェ ア、
「ワー
ウェ ア
,
「セ ン ソ リー
ウェ ア、
「ソ一
シ ルウェ ア という六つの 点をこ こで して ま し 左’
°2。
多 分、
こ ういう よ うな 視 点 を トー
タル に含んだ よ うな デ ザイ ン と い う の もある のか も しれ ない し、
或いは 個 別にデザイン の テー
マ と し て そ れ を実 現し てい く とい うか、
達 成 してい く とい ういろんなア プロー
チ が あ り 得 ると 思う ん ですが.
いずれ にしても情 報 デ ザインが向か っ てい くべ き方 向 と しては、
よりわか り やすくとか、
よ り使い やすく、
或いはコ ミュ ニ ケー
ショ ンを よ り円 滑に する という、一
種そ のプラ グマ ティッ ク な 目的も勿論な んです け れ ど も、
デザ イン の可 能 性 とい う も の を,
情 報 を キー ・
ファクター
にしてもっ と拡 張 して い く とい う、
そ う いう視座が 必 要 なの では ないか な、
と思いま す。
問 題提起と しては 以 上で終わら せ て いただき ま す。
てみま した (図 1・
図2
)。
こ んな 感じで、
これから書い てい き たい と思 い ます。
次はネッ トイヤー
グルー
プの イ ンフ ォ メー
ショ ンアー
キテク トの長 谷川敦士 さんに お話 を していた だ き ま す。
お話を し て い る間に リアル タ イム に情 報 が表示さ れ ますの で、
あ あ 成る程こ んな ふ う に やって い く の かな とい うの を考え て頂いて、
次 に皆さんの 方か ら問 題 提 起、
こ こ ら 辺 に こ うい うもの があ る ん じゃないか とい う声を聞い てい き たい と思 い ます。
宜 しくお 願い し ます。
大 和田 ;はい,
あ り が と う ござい ま した。
じゃあ、
画 面 を 切り換えて もらえ ま す か。
は こだて未来 大 学の石 井 さんが今、
スー
パー
書 記 と なっ て、
渡辺 さ ん が話 を さ れている もの を 情 報 デ ザイ ン研究 会の副 査の 両 角 さ ん と主 査の須 永 さんが「こ んな 感 じか な」という キー
ワー
ドを抜き出 したもの を こ の 様 に や り と り しなが ら作っ 長 谷 川 :ネッ トイ ヤー
という会社は、
ウェ ブを ア ウ トプ ッ トと し ます 企業のインター
ネッ ト戦 略 からウェ ブ制作 までを行っ て い る会 社です。
私はそ こ の会 社の中で イ ン フ ォメー
ショ ン アー
キテ ク ト と い い まして、
主 に ウェブ が 多いんです け れ ども.
従 来の ビジュア ル であ
り ま す と か、
企画的 なもの以 外に情 報へ の アクセス の ような とこ ろ を どのよ うに 作って い くかと いう情報 構造 を 設 計 する ということ を担当 して お り ます。 そ うい う観点からウェ ブサイ トのディレ ク ショ ン とい う よ うな仕 事を行っ て お ります。
実は、
東京 造 形 大 学で、
イ ン ター
フェ イスデ ザ インという講 義 も持 た せて頂いて いるんです け れ ども。
今 臥 こ の情 報 デ ザ イン の教 育カリキュ ラ ムとい う問題 意 識の中で、
あえ て企業 人 と して の立 場 から、
渡辺さん ほ どこ こでマ ップに うま く載る よ うな体 系だっ た 話 は 無いか も しれないんです けれ ども、
企 業 か らの要 望 と して の情報 デ ザイ ン の 課題という ような 形 を述べさせ ていただ き たい と思います。
まず、
企 業の 中で、
情 報 デ ザインというのは 大 きく分 け て二 つ、
要 素 と してある と思い ます。
卜叮Tの 大和田氏ヲ ザ イン学研究特簗 号
.
SPEcIAL tsSUE OF JssD vol.
9 No.
3 2002113
一
つは、
企の
を ど う
’
かという、
企一
で の一
ザン
。
も う一
つ は、
企一
が P ら か のプロ ダク トとしてしてい くもの に
し て の ” ザ
ン
’
°3、
と い う こ とが あると 思います。
企 業内の情報デ ザ インにつ き ま して は
、一
般にナレッ ジ・
マネー
ジ メン トな どと い うふ う に 呼 ばれている言葉 で流 行ってもい るわ けです けれ どもe 今回 は私が携わっ ている部分もありま すの で、
基 本 的に 企業がプロ ダクト と して作っ て いく情報デ ザイ ン に対 して教育カ リ キュ ラ ム にどういっ たこ と を望むか、
とい うよ なこと を 述べ さ せ て いた だ き たい と思い ます。
まず、
実 際に現場 に お り ま して、
情 報デザ インを していか な け ればいけ ない と い う需 要 は あ る わ け ですけれ ども、
そ こ でど うい った 人材 が 必要か、
といったこ と を考え ますと、
これ まで であ れ ば、
何 らか の個 別の スキ ル と うい う もの を大 変 重視し て き た よ う なと こ ろ があると思いま す。
個 別の何か に関し て の知 識です と か、
個 別の スキル と い うよ うな ものが 大 変重視さ れて いた とい うふ う に感 じ るわけです。 情 報デ ザイ ン を 行って い く に関して必要と さ れ る 人材、
或いは スキ ル と しては、
ど うやって それらのスキルを オー
ガ ナ イズし ていって、
最 終的に作っ て い く か とい うプロセス の部 分が大変重 要であるよ うに感じてお り ます。
そ こ の プロセス とい うこ と に関して、
デ ザ インという業界は昔 か らプロ セスを 大 変重要視し て い る業 界では あ り ま す が、
それ 以 上に、
よ り広 範 囲の視 点を持っ たプロセ スを ど うやって作っ て い くか、
とい うよ うなことが情 報デザ イン の教 育 とい うことに関し て大 変重要では ないか、
と いう ふ う に考え てお り ます。
それ と同じ よ う な レベ ル の ネッ トイ ヤー
長 谷川氏 問題 と して感じて い る のは、
情 報デザインという言葉で 何を扱うか。
扱 う情 報 が 大 変広範囲に渡りま すの で、一
人の人 が 全 ての こ と に関 して の エキス パー
トになる こ と は大変難 しい、
とい うふ うに感じております。
これ は、
例 え ば、
私が ウェブの 業 界に お り ま す の で、
ウェ ブの話 をいた し ま すと、
実際 に はプロ グラ ムの話であり ま した り、
従 来の グラフ ィ ックの話でした り、
そ れに加 えて私 の ユー
ザー ・
イ ンター
フェイス の話であり ま したり、
そ うい った 様々な 要素が中に含ま れてい るわ け です けれ ど も、
そ こ で基 本 的に はコ ラ ボレー
ションを して作業を進 め てい く と いうことが 大 前 提 とな ります。 当然、
コ ラボ レー
ションとい うこ とが教 育の 中でどのよ うに さ れ てい く か とい うのは 議 論は必 要か と 思い ます け れ ど も。
そ う いったコ ラボレー
ショ ンを して やって いか な‘ればい‘ ないものだといv
ふ う に”
ザ ンを と らえ、
そ う い っ た、
または なった プロ トコルでi を しな仁れ ばいけない,
に、
どこまで 手の 尸 に み。
って、
に どこまで主 壬をZ してい くか、
とい うよ うなと こ ろ が の に り ま す と 亦 重 になっ て まい り ま の禳
虻
で、
まずそ うい った、
プロセス とコラボレー
ションとい うこと にしま して
dic の
で はA
’
重し て いく 必 が あ るのかなm
、
と い う ふ う に考 えてお り ます。 そ れぞ れの個 別の スキ ルに関 して、
お そ ら く、
今 後、
よ りア カ デミッ クな研究の中でど ういった 問 題意識とい う ふ うに 深 めてい く こ と が必 要と思いま す けれど も、
まず大 き な 問題点 と してそ うい っ た1
日来、
特 に総 合 大 学 とい う観点 か ら し ますとあ まり扱 われ てこなかっ た、
そういっ た 部 分 が 大 学 或い は教育に求 め られているのか な、
と い う ふ う に感 じてお りま す。 それ と似た よ うな部分 が あるんで す け れ ど も、
情 報デザインという観点が、
いわ ゆるデ ザ インとい う言葉 がつ いて お り ま す の で、
従 来の美 術 大 学 とい うよ う な アー
ト系ス クー
ルの中で基本 的に重視さ れ ているとい う傾向が ま だ あると思いま す。
先 程 とく り返 し に な り ます けれども、
情 報デ ザ インとい う観 点の中に は、
須 永 さ んの話にも あり ま し た よ う に、
文 章 を 編 集 す る と い う観点であ りま す と か、
或い はコ ンピュー
タ を 駆 使 し ますの で、
技術に関 しての深い理 解が 必要であると か、
それ は最終的にビ ジュ ア ル に落ちてき ますの で、
旧 来の グラ フィ ッ クデザイ ン の そ うい った 要 素 で あ ると か、
そ うい う複 合 的 な 要素が大変重要になってまい りま 114 SPECIAL ISSuE OF JSSD Vo ).
9 No.
3 2002 デ ザ イン学 研 究 特 集 号一
す。 更にも う
一
つ忘れて な らないの が、
大 変複雑な イン タラクションを 発 生 さ せ ま すの で、
扱 う情 報 とそこに 発 生 するユー
ザー
に対し て、
大変深い理解を しな けれ ばい け ない。
デザ インを行う 人間とい うのは基 本 的に は、
何 をデ ザイ ンする のか というのは 仕 事に応 じて変 わって く るわ けです け れども、
それぞれの発生する仕事の中で、
そこ で扱 わ な け れ ばいけ ない情 報、
そこで扱 わ な け れば いけ ないユー
ザー
と い う こ と を、
そ の場そ の場で分析 を していか な けれ ばいけ ない、
ということが 発 生する と思 います。
そ うい う意 味では、
従 来、
いわ ゆる表 現 といわ れ ている 分 野 という よ りは、
む し ろ.
そ うい った編集と 技術 と グラ フィックデザ イン と更に は対 象へ の タス ク分 析の よ うなこと をやってい く よ うな、
そ うい った 総合的 な技 術が、
今 度必要になっ て く る のか な、
とい うふうに 考 えてお りま す。 ま た、
そこ で余計 なお世話か も しれ な いんです けれ ど、
大 変 心 配 に 思ってお りま すのは、
例え ば高校生のよ うな、
これか ら大学へ 入って何か を しよ う と考 えている 若い人々が、
そ うい った こ と を目指す時、
どこ に行ったら良いのか、
或いは、
そ うい っ た 分 野 が そ もそ も 問 題意 識と して今 社会の 中にあって、
そ こ は熱い 分 野 な ん だ よ とい うこと を 若い人々に、
若い人々 に限 ら ないと 思 う んです け れ ど も、
アピー
ル してい くか という こと も、
大変重 要 な 問題 なの で はない かな とい う ふうに 考 えてお りま す。
そ れ と も関 わ る ん で す けれども、
次は 大学側の 受け 入 れ 態 勢 とい うこ と を 考え たい と思い ま す。
現 在私 ど も の会 社の中で も、
グラフ ィッ クデ ザイ ン をやっ て 来て.
今ウェ ブのデ ザイ ン を やってい る人 間で あ り ます と か、
広 告 代 理 店で企画を やっ て い た 人間 が ウ ェ ブの中でインタ ラ クティブ・
コ ンテン ツを 作 ることに 携わる という よ うな、
そもそも何らかの スキ ル を持っ て いた 人 間が.
こ の情 報をデザイ ン す る と い う 分 野 にどん どん乗り込ん でこよ う とい う意欲 が大 変高まって おりま す。
そ の際に、
じゃあ.
情報 デ ザ インとい うこと を 今 後 やって い く に はどう いっ た スキルが 必要なのか、
とい う こと を認 識 は した と しても.
実 際に社会に出 て し まっ た 後にその スキルを身に付ける場 とい う ものが 不 足 してい る よ うに感じて おります。 社会人大学 院とい うような 形 で、
大学 も社 会人 に対して門戸を開いて お り ま す が、
実際 に会社に通いな がら2年 間 大学 院に行く とい うのはなかな か 勇気の いるこ とだ と思います。 そこ で、
こ れ はある程度 愛知 産 業 大 学 の 佐々 木 氏 提案にもなっ て く る と思う ん です けれ ど も、
大学側で そう いった」
ザ ンという ものを に、
」
’
A・
なd;EPS という9Ni’
に立 ち ます と、
ロ らかの △ の で.
、
に をつ ま れ た が そ の 必 を感 じて、
に スー・
・
プア・
プ して の一
ザ ンを しな} ればいじないとい’
・ を、
つ ケー
スも いと思いまず ゜Sの で、
そ うい った方へ の 対応、
例 え ば情報 デザイン に必要 な専門的な 単位を、
切 り 売り と言うと 変です けれ ど も、
大 学側で、
専 門 的であ りな がら個別の教育を行え る よ うな体 制 とい うのも今後必 要で はないかな、
と感じて い ます。 以上 の点が、
主に企業側か ら感 じま して、
現 状の情 報 デザ インとい うことに関 す る 課 題という ふ う に考え ております。
大 和田 :はい、
あ り が と う ご ざい ま し た。
今お話して い るものが 着々 とこん な 感 じで書か れ てい っ た ん です け れ ども。
是 非こ こ に私の意 見 も 入 れて欲 しい と、
ち ょっ と 入れさせ う とい う方がい らっ しゃい ま したら、
是 非皆さ んから。
佐々木:愛知 産業 大学の佐々木 と 申 し ます。
情 報 産 業の 場 合、
私 ど もが考え て い る の は、
特に、
日 を い か に するか.
それ から 億 な 成 を どのよ うに につける か、
そ れと 生 が おっ し っ た 語の・ で、
ta 理 をいかに み立て る力をつ 1 る か、
th理の です ね、
そ ういった占を重 してカ リキュ ラム の に 生 か し ていきたい と え ておりま’
OS。
ま だ 具 体 的にな ってお り ま せ んけ れ ど も、
そういった 点 を む しろ問 題 提 起みた い な 形 で みな さんが どのよ うに考 えるか とい うこと を 知デ ザ イ ン掌 研 究 特 簗 号 sPEclAL IssuE OF JSSD vol
.
9 No.
3 2002 115一
{
t
:、
.
、
L
富山大 学の古川氏鱒
ゆ〆
「−t
・
諞一覈
.
°
凧
ξ
、
’
、
弘
.
・
、
野
癢
、
講
、
r蘿
劉
薑
,
い
齢 こ の分野 を探っ て いく とい うのが一
つの重 要 な 課 題だと、
ご意見 をお聞 きし て考えま し た。
りたい と 思い ます。
大 和田 :ではこ の質 問に対 してど な た か。 須永 :佐々木 先 生の 話 は非 常に大切 な と こ ろ をつ いてお られます。
時間と対話と論 理と い う概 念 群です。
それら は、
情 報デザインがコアの問 題 とし て扱って い かなきゃ い け ない 要 因 だ と 思い ま す。
時 間 と 対 話 と 論 理 に おい て、
時間 が ないと対話は 存 在 していない。
そ れ か ら対 話 を 形 成 し ている 論 理 が ない と対 話がない。 こ の 三者は 今、
日本 語だ と3
つ の別々 の言葉で呼ばれて いる け れ ど も、
本 来 はそれらが 団 子になっ た よ うな 問 題 な んだと思 うんです よ ね。
時 間 だ け を抽 象 化 して取 り出 しそ れ を研 究しよ う と 思っ ても、
デ ザイ ン研 究 と しては きっ と う ま くいか ない。 それか ら対話だけ を捉え よ うと し ても う ま くいか ない。
す る と 時 間 と対 話とい う二 つのフ ァ ク ター
を 合 体 した よ うな 新 しい概 念 が 必 要 なん じゃないだろ う か と思 うんです ね。
時 間 と対 話 と論 理 を重 ね 合 わ せてい く こ と は、
もし かする と 「描く こ と」ある いは「表現」には それ が できる かもし れないなと思 うん です。 デザ イン の 教 育 をベー
ス に考 え る と、
「表 現」とい うの はす ごくパ ワ フ ルなテ ク ノロジー
だ と思 うんです ね。
ところが言語 的 にあるいは形式 的 な「説明」において これら3
つ を 合 体 す るとい う のは 非常に難しそ うな 気 が するんです。
それ は 「説 明」とはそ も そ も 分 け ることにその本質がある か ら。 矛 盾 を含 んでいる訳です。
私 は 我々デザ イ ナー
が 扱っ て きた「表 現」とい う形 式 が、
時 間 も対 話 も論 理 も一
体に扱 う こ と できる方 法 なの か もしれ ない。
その意 味で「表 現」 佐々木 :実 はそれ をできればわ か り やすく分解し よ う と い う ことで時 間 とい うのは 今 まで映 像 関 係 やシー
ケン シ ャルなも の を やっ てき たん です ね。
それ が 対 話になっ て そ う じゃな くなってランダム になっ て き た。 そ うなっ て きて ラ ンダム になっ た 時 に 論 理 が 成 立 す るのか ど うか と い うこと が実はすごく難し く て、
現 在の ウェ ブ が 抱 えて る問題ってい うのがそこにある ん じ ゃ な い か なって 思 う ん で す ね。
そ れ で、
論理がいかに鍛え るよ う な 形 を、
須 永さ ん がおっ しゃっ た よ うに、
合 体 した と き に す ご く難 しい問 題が発生 し て く る の で、
そ の論理 をいかに鍛 える か とい う とこ ろを、
私 と しては、
今 まで造 形教育で行っ てき た の で はない教育って の はどこにあるのかってこと を知り たい と思う ん ですよ ね。
大 和田 :他 に ど な た かいか が で しょうか ? 古川 ;富 山大学の古川 と申し ます。
実は5
年ほ ど 前 まで企 業でずっ とデザインをやってい ま し て、
大学 入ってい ろ いろ感じて るんです が、
今日の話をうか がっ て いる う ち に私も さきほど長 谷川先 生です か、
インター
フェ イス の デザインを担当 されて い る、
私もた ま た まそ うい うこと でインター
フェ イス のデザ イン の担当をしな がら考 えて るんです が、
い ま そ うい う話 題の中に私の疑問な の です が、
例えば作 法につ い て考 え る とい うふうに考え ます と、
今ま でデ ザイ ン、
身につ け た もの を何 かの姿にする とい う昔な が らの意 匠と い う言葉 は う ま くできてる と思 うのです が、
L
なる止まっ て い る 彡じ なく て 人liH
の t’
一
’
.
、
そのものが れ た’
去と え る と、 .
日 の と 直 が わっ てある・
に に え る きになるto7
、
そ ういうふ うな感じもし ま すので、
作法と それ から経 験と かい う もの、
そ れ か ら 個 人 の 価 値観い う も の の 関係、
こ れ は 結 構シー
ケン シ ャルだけでなくさ きほど お話に出 た、
突 然 思いが けない インタ ラ クティブなや り取り も関 係し て姿が 変 わってくるよ うな 気 が す る ん で す が、
その 辺の こ と につ いて議 論できる場 をこ うい う 中に入れて い た だ け た ら い い な とい う よ う に 思っておりま す。
116 SPECIAL ISSUE OF JSSD Vol
.
9 No.
3 2002 デ ザ イ ン学 研 究 特 粟 号ソニ
ー
の高 橋 氏 塚’
「 [ー
ー
ー
一
長 谷 川 ;そこ の個 人の価 値 観であ り ます とか 経 験の部 分 を どのよ うに作っ てい くかってい うのは 大 変 難 しい問題 だと思う ん です ね。
先ほど佐々木 先 生 が おっ しゃ られ ま した よ うに基本的には ウェ ブ サ イ トのデザインを 行 う と い う時に、
どのよ うな インタラクショ ンが あるか とい う 工夫をする と こ ろ よ り も、
そ の世 界 観の中で いろ んな 動 き をユー
ザー
はするの だ け れ どもいか に矛盾の ないよ う な 体 系 を 作 る か と、
いかに一
つ の系の 中が閉じて い て、
ちょっ と細 かい話 に なってし まい ます け ど、
例 え ばコ マー
ス・
サイ トなん か を作る際に、
い ろ んなパ スが考え ら れる んです け ど、
どのよ うにい って も 矛盾がない よ うに 情 報の扱い方 が 整 理 整 頓が さ れて い る とい う よ うな 矛 盾 つぶ し の よ うなこ とが 実は結 構 大 き な 仕 事になっ て く る っ てい う のが あります。
そ こ で いかに系の中で論 理 体 系 を 作 るかという よ うな あま り こ れ ま で のデザ イン で は扱 っ て こな かった よ うな 事 が 発 生 しているとい う よ うな 認 識があり ます。 行為そ の も の個人 の価 値観とい う よ うな もの を ど の よ う にデ ザイ ン に盛り込ん で い く か と い うご 指 摘 か と思 うんです けれど も.
基本的に は昨 今ユー
ザビ リティ とい うよ うな 使い勝 手 とい う言 葉 も流 行っ てはい るんです けれ ど、
個 人 的 な 考 え 方 といた し ま しては、
こ れはプロダク トデザイ ンも近い か も し れ ないんです け ど、
人にあ まり行為 そのもの にフ ィッ トさ せすぎて し ま うと、
逆に 人間っ てい う の は あ る程度も の に 対 し て適応 する能 力 を持ってお り ま すの で、
人間が使いに く く なっ てし ま う ところ が あ る と思っているのです ね。 で はど う する かっ てい うと や はりある程 度 使いや す さ を 考 える こ と も必 要な ん です け れ ども、
作り手 が 何らかのモデルを き ち ん と した 体系と して提示し てあ げるって いうのが情 報 デ ザ イン の一
つ の形で.
そ こ に対 して使っ てい く側 が、
そこ の度 合い とい うの は 正直言っ て試 行錯誤してい る段 階 なん で す け れ ど も、
使っ ていく 側 が 自分で歩み寄 って自 分 なりの使いや す さ を 作れ るよ うな、
マ ッキン ト ッシュ のマ ウスが四角 から丸になった 時に批 判 が 多 く あ り ま し て、
四角いマ ウスが 手に合う んだよとよ く言わ れ た わ けです け ど、
あ る 程度そこの人 が もの にあわ せ て い って自分な り の使いや す さ を 見つけ られるっ てい う落 と しどころがデザイン の目的 なの かなっ てい う これ は個人 的 な 考 えにな り ま して、
こ こ の 中の コンセンサス はあま り な ん です けれども、
そ の よ う に考え ておりま して そ う い う観 点か ら価値観ですと か個人 にどれ だけフィッ トさ せ た 情 報デ ザイ ンができ る か ということ は 今 後議論が で きる のか な と考え てお りま す。
高 橋 :ソニー
の 高 橋 と 申 し ます。 先 ほ ど 佐々 木 先 生の 時 間 帯 は 論 理 とい う要 素の定 義の提 起 から須 永 先 生の それ を 統 合 し た 何 か が 必 要である。
ほ しい表 現 とい う の は一
つ の入 り口である と非常に い い お話であっ た と 思 うの です が、
それと 今の ウェ ブの話 と か で す ね、
さ き ほ ど 渡 辺 さ ん か らエ クス ペリエ ン ス・
デ ザ イン.
エ ク スペ リエ ン ス とい う こ と で新しい広い世 界が あるの で すが、
そこ で エ ス ペ リエ ン ス の も う一
つ の 愚 に しい、
は るに」
ザ ナー
とユー
ザー
とい う ‘ では な くて J ザ ナー
がユー
ザー
に な り’
る し、
ユー
ザー
が一
ザー
にt
り’
る、
つ ま り と それ をel
る が る゜
08e こ の辺 は私も今ま で5〜
6
年 ずっ と問題意 識 と してありま して です ね、
最近 その 辺 を も う少し構造 的に と ら え る に は や は り物 語 を、
時 間 軸のある物語、
し か もある表現 者、
作る 人がそれ を受 け 手 に 対 して伝 え たい。
受 け 手 は 物 語 とい うのを 鑑賞 し、一
つ の理 解・
感 激 する。
こうい うの を一
度 インタ ラクショ ン では ないか も し れ ない け ど も 物 語 とい うの を一
歩 下がって分 析してみる と非常にい ろい ろ含 蓄が あ る の で は な いか。
こ れ は私の研究テー
マ で も あ る の で、
特に そ う思う の か も しれ ない です け ど、
そ の 辺が インタ ラ クショ ン、
対 話と いうこ と に対し ても ある い は 表 現 とい うことに対 しても、
あるいは ビ ジュ ア ル 表 現 を 越えた 何 か 行 動 を 起こす 原 理 と して も ある の で はデ ザ イ ン学 研 究 特 簗 号 SPECIAL ISSUE oF JssD vol