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ベンチャー企業のデザインの課題

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Academic year: 2021

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(1)

ベ ン

企 業

デ ザ

tndustrial

 

Design

 

Subjects

 

for

 Venture  

Company

松 丸  武

長 岡 造 形 大 学

MATSUMARU

 

Takeshi

Nagaoka lnstitute of Design

1 .

は じ めに 産 業が 「産 業革 命の大転 換 期にあると 言 わ れて久 し く

今 日では そ れ ぞ れの ス テ

ジでさ まざ ま な 次代の 産 業ビジ ョンが描か れ

その新 た な 目標 へ 向 か う実 践の行 動が進 行してい る

その 具体 的 な 行 動の

つ の表れ がいわ ゆる 「ベンチャ

企業」 で あ ろ う

「ベ ンチャ

企 業」 を 生 ん だ背景

大 き な 要 素 と し て

社会

生活が変 化し

小 規模であ る か らこそ 可能な

レ スポン スの 良い決 断

小 回り の効 く企画

設計

生 産

販売 等々 を大き なメリッ ト と す るモノづ く りを成立 さ せる状 況 に なったこと な ど が挙 げられ て い る

従 来は 規模が 小 さい ことは大き なハ ンディ で あっ た が

そ れが む し ろ経 営 資源とし て メリッ トとし て作用する モ ノづ く り環 境 が 生 ま れ た というこ と である

 ここでは

こ の 「ベ ン チ ャ

企業」(こ こでは 主と し て製造 業 )の 「デ ザ イン」 の導 入 や 取組みの現状 に みられる多 くの 課 題の なか か ら

最も 大 きい

早 急 に 解 決 したい課題につ いて考える

ま た

こ の 「ベ ン チ ャ

企業のデ ザイン」 の 課題は

別な視 点か ら す る と 「地 域 産のデザイン 」が 今日抱 えて いる 課 題 と 非常に重 なる部 分が大きい

従っ て こ こ で の内 容は 「地 域 産 業の デザイン 」 の今 後にも 大 き く 関 係 し た 共 通の課題である と考えてい る

こ の背景に は

わ れ わ れが 新 潟県 内

特に 長 岡 市

燕 市

三条 市な どの全 国有 数の 産 業 集 積 地に お い て

これ まで 産 学官 連携 事 業とし て調 査 や実 務的 なデザイ ン を 行っ て き た中で得た さ まざま な 情 報 が あ る。

2 .

「広い意 味のデザイ ン」導 入こそ がベン チャ

 

「ベ ンチャ

企 業」はその 「ベ ンチャ

」を志 向す ると き

さ まざ まな経 営 資 源 (核) とな る ノ ウハ ウ を 持っ て ス タ

トし て いる

そ れぞれの企 業や個人 が そ れ ま で培っ てき たノウハ ウ

例え ば

長い伝統 のな かで培っ た 技 術

加工

製 造な どの先 端 技 術

大きな 企業の 協 力

関 係会 社と し て の生産 技術

流 通

販 売な どの独 自性 等々が挙 げら れるが

この ス タ

トまで の経 緯

背 景が

ザイン 」の理解

考 え方に 大いに 関 係する。

 

「ベ ンチャ

企業

1

がベ ンチャ

展 開する以前の 場 面で 「デザイン 」 に どのよ う に 関 わっ て き た か を みる と

次のよ う に

2

タ イプ (

A 、B

)に大き く分け て考え ら れる

 A

タ イプは

規模のよ り大 き な企 業 (親 会 社 )の 生産や流通の労 働力 支 援 を 担 うい わゆる協力 ま た は 関連企業 (

OEM

)であって

それ まで独 自 開 発 商 品 が 無い か 少 なく

企 画

開発

デザイン に責任を持っ て関わる機会が非常 に 少 ない状 況で経 過してき た 企 業

B

タ イプは

長い歴 史の中で地域性 (立 地 条 件 ) などの 有 利性で得てき た 素材や 加工の 技術

流 通の 利 点 等を 生 か し

規模は小さ いが独 自開 発で独 自商 品 を 成立させ育み続 けてき た 企 業

こ の よ うに分 け て 「デザン 」へ の 関 わり を み る と

、A

タ イプは

デ ザインの 理解 が 浅いま た は 無い企 業 で あ り

、B

タ イプは

、A

タ イ プに比べ る とデ ザ ン の経 験が あ り

理解は 深い企 業と い え る

こ のよ う な 現状で は

A

タ イ み に課 題が あ る よ う にえ られ が ち であるがそうでは ない

「ベ ンチャ

企業のデ ザイ ン 」の視点 か らす る とこ の双方に性格の違っ た課題 が ある と考 える

 

A タ イ プ は

「デザイン」につ い て は初心者であ る に も か か わ らず

非常に浅く表 層的なデザインを投 入 し

デ ザイン は これで充分 と考え るこ とが多く

こ の 「ザイン 」に 取 り組 む姿 勢に課 題が ある

ま た

B

タイブ は

「デザイ ン」の経 験を 重 ねてきて い る の で

そ の重 要 性 や 有 効性につ いての認 識度 や 理解 度は高いが

そこに は 「ベ ンチャ

企 業のデ ザイン 」 は 従 来の延長だけでは及 ばない部 分 が あ り

再考し たい 「基 礎 的で広い意 味のデザイン の思考」が 必 要 で ある こと を認 識していない と い う課 題 が ある

(2)

NII-Electronic Library Service

 

乱 暴 な 言い方をすれば

デ ザ」の ては双 方の タ イプと も ま だ ま だ狭く

表層 的であ り

い意 味の デザイン 」 を獲 得して ほ し い状況 に ある と いえ る

 

これ は「ベ ン チ ャ

企 業」に限らず多くの産 業

企 業にいえ ることであるが

デ ザ」の ポテ ン シ ャ ル を 経 営 資 源 と して いっ そ う有 効に 活 用 すべ く

ザ イン 」 を も う

度 見 直

今 考え てる よ り 広 く深い

体 系 的な資源 と して捉え て い くこ とが 望 まれる

3 .

企 業 競 争 力 と 「い意 味のデ ザイ ン」

 

デ ザ イン」は産 業

企 業に とっ て ますます 有 効 な 資 源 と して 重要 性は高まっ てい る

に も か か わ ら ず

活 用し きれ ないでい る未発掘の潜在資源 と なっ てい る部 分が ある

そ れ が 「い意 味のデ ザ イン を 捉 え る」 という資源で ある と考え る

 

「ベ ン チ

社 会

、 産 業

企業

モノ な どの見方に新し い視 点 を持つ こと から始まる とすれ ば

こ の未 発 掘の 「広 い意 味の デザイン」資 源の 開 発にも果 敢に挑み 活 用 してい こう とする姿 勢が先 ず あっ てほ しい もの で あ る

 

「ベ ン チ ャ

」 に限 らず

企業力 を決 定 するの は

社 会

生 活者に提 供

訴求してい こう と する企業の 総合 力 (コ ンテンツ

コ ン セ プト)を集約

具 現 化 す る 「

1

は 変 わ りは な

し か し

社会

生 活 が 変 化 し

商品に込 めるコ ンテ ンツ

コ ン セ プ ト は変 化

多 様化し た

そ の様 相は

企業 規 模や 資 本の大 きいことが 可能にする領 域 が ます ま す 拡 大 する

その規 模や資 本要素だけでは な く

小規 模でな け れば対 応

実 現が 不可 能 な 領域 が 生 ま れて きて いる

。一

般に言 わ れ る よ う に

こ の状況が 今日の 産 業 構 造の転 換

「ベ ンチャ

企 業

1発 生 な どの根 源と なっ ている

 

と もか く商品 開 発 環 境 は変 化し

コ ンテンツ (コ ン セプト) を 形化 する 「デ ザ」 の 重 要 度は

層 増していること は確かである

そ し て

こ のよ う な 商品 開 発 環 境 に あっ て

「デザイン 」 も果 た すべ き 役割の重 心が移 動し て きてい る

い意 味の デザ イン」 がいよいよ 重 要性を 増 してい る

  さ て

次 に 「ベ ンチャ

企業」が 「広い意 味」 の 理解に基づく 「ザ イ資 源有 効 生 か そ う とする ときに必要 と 思 わ れる最 も基 本的な 事 項 を 挙げる

  これ はこれ までた び た び地域の企 業や 異業 種 交流 会な どに出 るこ と か ら抽出 さ れ たもの であり

デザ インする側

デ ザインを有効 に 活 用 してきて い る企 業に とっ て は

今さ らの感 が あ る だ ろ う が

こ こ で はデザ イン の再考

再 確 認の 資 料 と して ほ しい

 

い 意 味のデ ザ イン 」の重 要 性の 認 識

 

般に 「ベ ンチャ

」が 語 られると き

金 融 政 策 (ベ ンチ ャ

キャ ピ タ ル )の側面と オ リ ジ ナル技術 開発の側 面の議 論が 圧倒的 に 多い

し か し 本 来

「ベ ンチャ

企 業」は「ベ ン チ ャ

に値 する商 品」を創っ て い く こ とが 目 的であ る 筈であ る

とい うこ とは

開 発 生産する商品は

従来と は 異 な る

新 た な 社 会

生活へ の 提 案が 「ベ ンチャ

」要 素 を含ん で い なけ れ ば ならない

生 活 者 最 優 先

「顧 客 満足 (

CS

)」

ラ イフ ス提 案

生 活創 造 産 業々 の今 日 的コ ン セプトが 盛 り込 ま れ た商品でなければ な ら ない

 その よ う な 商 品の開 に は次に述べ て い く よ うに

い意 味のデ ザ イン ] が大き く関 わっ て くる こと に気 付き

そこに 取 り組 も う と する姿 勢が先 ず在り たい

 

企 業 像の 明確 化

「企業ドメ イン 」の 明 確 化

 

大規 模 企 業が多くの 「ベ ンチャ

企 業」 に勝る点 と して先ず挙 げられる こと は

開 発 姿 勢

企 画 力

具 体 化 (技 術

造 形 )力等々 の川上 の力 で あ る が

こ の背景に は

「ベンチャ

企業」 には

企業の根 本 と なる立脚 点

「企業ドメ イン」 (「

CII

の概 念 と 重な る が

こ こ では 「ドメ イン 」 と い

) が 明 確 に語ら れ て いない状 況 が ある

 「企業ドメイン 」 はその製品の性格

ビス

対 象 と して いる市 場や顧 客 層や地 域

その企 業が 研 究 し保 有 し てい る 技 術の領域 等を 明にする もので あ り

企 業戦 賂」 の最 もき な 枠 組 と し

品を特徴 付け る 要素で あ り

だか らこそ「デ ザイン 」 との関係が大きい。 「商品 は企業の顔」 とい わ れる よ うに

デ ザ イン 」る にあ た っ ての第

要 デ ザ イン学研 究 特 集 号  SPECIAL  ISSUE  OF JSSD Vo

8  NQ

3  2001     17 N工 工

Eleotronio  Library  

(3)

素は こ こにあるとい え る

 

どの よ う な 商 品 も

デ ザイン開 発を 始 める に あ たっ ては

先ずコ ン セプ トの明 確 化作 業 が 行わ れる が

企 業ドメ イン 」が 語 ら れ ないまま個々 の商 品 ア イ テ ムのコ ンセプト論 議 か ら始まるとい うこと は

発表される商 品ご と に 異 なる性 格 付け が行われ る ということ に な りな りか ねず

企 業の独 自性や訴 求力 が相乗 効 果を もたらすこと が ない

 

こ こ で 「企 業 ドメ イン 」 の輪 郭を 示 す参 考 資 料と して

企 業 ドメ イン の戦 略論

構 想のき な 会 社 と は』 (榊原 清 則著

中 公新 書 )か ら引用し た キ

ドを挙 げる

 ・

経 営 者は 自 分の環境を自分で創る 責 任 が ある。

 

市場の成 熟期ある いは衰退期を 迎 え

どの よ う

 

な 領 域を自社の存 在 領 域と し て構想 す る か が戦

 

略 決定の第

歩 とし て重要

  ・

どの よ う な活 動を行い

どの よ う な活 動 を 行 わ   ない か を明確に

  ・

ドメインの 「物 理的定 義」か ら「機 能 的定 義」へ

  

(缶詰 会 社 が 「を作る会 社」 というのは前 者

  

包装を考える会 社」 と い えば後 者 )

  ・

物 理 的 定は カ バ

して いる範囲

領 域が 空

  

間的に狭く

その方 向性 がはっ き り し ない

 

機 能的 定 義」は競 争にさ ら さ れ たときの適応の

  

柔 軟性は高く

付 加 価 値を高く し や すい

ま た

  

社 内の学習 意 欲 を 旺盛にする

  ・

モ ノ に 対する愛着は 入間の最も本質的な 属 性の

  一

「物理的定 義」では企 業が内向き 志 向 に な

  

フ ィ ティ シズム (物 心崇 拝) を 生 み 出す。変

  

化を 阻 止する危 険 性にな る

  ・

ド メイン は時 間 と と もに変えて いく 必 要 が あ る

   どのよ う に 変 え て きたかが 重要

 

ドメ イン

コ ン セ ンサスが 必 要

  

組織のメンバ

や外部の 人々 に よっ て広 く指

   

示され た と き

始め て機 能 する

  

企業組 織 と 外部環境と のや り と り を 通じて形

   

成さ れ る社 会 的 合 意。

   

範囲+方向性や発 展の道筋を 示唆+

般性      

時 間+空 間+意 味の広 が り

 

商品像 (コ ン テ ン ツ)の 明確 化

商 品コ ンセプ  ト

1

の明 確 化

1

= 「機 能」 + 「意 味」 + 「造 形」

デザ イコンセプトの形 化

 

「ベ ンチャ

企業」の商 品 開 発の 現 状は 「新し い技 術」へ の

それ も 「

IT

」関連 が 極めて多い

こ こ ではこ の 状況につ い て云々する こと は しないが

この状 況をデザイン の視 点 か ら みると

最も 挑 戦す べ き は 「し い商 品 加 で あり

そ の商 品 開発 は先 ずそれ に関わ る全ての 要素の見 直し

再 構築か ら着 手さ れ

実 行に 移 さ れねば な らない の に

挑 戦する 的が短絡 的 に決 定され

限ら れ た部分に偏っ て し まっ て いることが 非常に 気に か か る

 

般的に 「商 品」を構 成 する

3

要素 と し て「機 能」

意 味

形」が挙 げられるが

技 術は その 「機 能」要素で

非常に重要で比 重が大き い要素では あ る が

要素に過ぎない

品力はこれ ら

3

要素の総 合力であ る

そ して 「ザ イン」 は

こ れ ら

3

要素 の全ての 内容 (商品コ ンセプト)を商 品と しての 体 に造形 (形 化) す る 作 業である

 

商品の 「デザン」 に際し

こ の

3

要素の全 体 を 包含し よ うとするプロセスを 踏 まず

例えば「 要素

つ に力 が 偏っ た ままに形 化 し て いくこと は

「デ ザイン」が本来持っ てい るポテン シ ャル や 「モ ノ づ く り」に果た す 役割の理 解が あ ま り に も浅い こ と に な り

商 品 力の強 化に有 効に作用しき れてい な い こと に な る

「ベ ンチャ

ザ イン」 と は言え ない

これ は 「モ ノ づ く り」

「商 品 づ く り」 そ して 「ザ イ る姿 勢とし て非常に基 本 的 な と ころが問われてい るこ とで ある

「商 品」 を構 成 す る

3

要素 全 体の精 緻 なバラ ン ス を 取 り

完 成 度の高 い商 品 を 打 ち出し て い く企 業 を志 向する企業が「ベ ンチャ

企 業」 であると考 えた い

 

さ て

「商 品 開 発」は先ず

その と きの 「企 業ドメ イン 」の ベク トル内で

そ の構 成 要素である 「機 能」

意 味

」 にを持たせ る こ と

す な わ ち強 い コ ン セ プ トを確立 するこ とか ら 始 ま る

しか し

現 状で は

その方 法論

手 法を持た ないま まに進 行 されて い くことが 多い。先 ず 各企 業 は こ の導入 を考 え たい

 

こ こに 参 考と し て

新 潟 県が推 進 する 「生 活 文 化

(4)

NII-Electronic Library Service 創 造 産業 振興」の

環 と して

わ れ わ れ も参画 し

新潟県工業 技術総 合 研 究 所のデ ザインセンタ

が 編 集し た「品 開手 法の調 査 研究

商品 開 発フ ォ

マ ッ ト1 か ら

「コ ンセ プ ト立案」 に関する

端を 掲 げる

(これ は

県の財 団法人

IDS

lndustrial

Designing

 

Systems

)が 毎講 習品 開 発ワ

クシ ョッ プ」の 「商品企画フ ォ

マ ッ ト」 の テキス トと して使用 されている

参加企 業に はいわ ゆる 「ベ ンチャ

企業」が 多いが

そ こで はコ ン セ プ トを押さ える こ の作 業が非常に新鮮に感じ られ て いたの印象に 残っ ている

) 〈 商品 企 画フ ォ

マ ッ ト〉 :記 述 方 式の シ

ト [A ]マ

ケ ティ ンのまとめ

情 報か ら 商 品 開 発必 要 な 基 本的与   発すべ き方 向性を 抽 出する

ッ ト特 性

 

:タ

ゲッ ト& ニ

機 能&魅 力

自社に と 開 発意 味  :自社 に とって の商 品 開発の 目的

自社 資 源の活   用の方 向 性       ↓  

商品 開 発の 方 向 性 (テ

マ)  :自社に とっ ての開 発の 意 味を 踏 ま え

開 発すべ   き商品の方 向 性 を 確 定 する [

B

]商 品 開発フォ

マ ッ ト  

開 発の 向 性  

開発 領 域  :生 活関 連 商品

・一

般商品

開 発 商 品  :商品 領 域

商 品コ ンセプト

商 品 ア イテム

商   品名

ゲッ ト

使用者

購 買 者  

商品設計 (仕様)

 

:機 能

素 材

サ イ ズ

デザ インタ イプ

単価設定  

開発ポ ジショ ン  :開発アイテ ムポ ジショ ン

商品ポ ジショ ン

開   発 手 法  

販 売 戦 略  :販売 計画

チャネ ル 戦 略

情 報戦 略       ↓

デ ザ

イ メ

  デザ イン評価の実行

商 品コ ンセ プ トと造形の相  似 性の確認 言 うまで も 無 く 商 品はモ ノ

実 体であ る

コ ンセ プ トの質がい か に高くともそ れ がモノ

実体として の造形 に投 影さ れな けれ ば意 味をなさ ない

こ こ で はこれ を 「商 品コ ンセ プ ト と造形の相 似 性と して 厂デザ評 価」 の つ い 言 及 しお き た

(これ ま で 「企 業ド メ イ ン

コ ン セプト」 に 関 わ るデ ザイ ン を 「い意味のデ ザイ ン」と考え て き たので

そ れ と対 比する と

こ こでのコ ンセプ トの 形化 (造形)に関 わる の 「デザ イン 」は 「狭い 意 味のデ ザイン」 とい うこと に な る

)  「ベ ンチャ

」 に 限 らずさ まざま な ところ で こ の テ

マ は研 究さ れ て は い るが

そ の内容は企業

商 品 な ど に よっ て大 き く状 況 は 異 な り

多 様であ る と ともに

デ ザンとは何か」 の本質に ま で議 論が 発 展する内 容でも ある こと から

こ こに方 法 論と し て望ま しい フォ

マ ッ トを提 案でき る状況では な い

しかし

「ベ ンチャ

企業」 の多くに見られる 「デ ザ過 程の ま までよい と はいえ ない

や社長と いう経 営 責 任を持つ 者の 決 定 が 最 終的である こと は よいが

その 「評価の方法 論

1

に は 課 題 が 多い

社長

重役 や 営業担 当者の

社員に よ る多 数決

ー ・

モニ タ

の多 数 決

限 ら れ た使用者の フィ

ジビリ ティ

スタディ などは重要であるが そ れだ けで は 「総 合 的な評 価」 と はいえ ない場 合 が 多い こと は 確 かである

こ とに 「ベ ンチャ

企 業」 に おいて はコ ラボレ

ショ ン に よっ てデザ インする場 合が多いが

そ のと き

外部 へ の 「ザ イ」 の依 頼の仕方と

こ の 「デザン 評価」の あり方が非 常に重要である

 商品 力を大き く 左右 する こ のプロセスが充 分に行 わ れていない のが現状で ある

最も 重要なプロセス と捉え る意 識 改 革と と もに

も う

歩 「客 観 化」 し た評価 軸を持つ こ とが求め ら れる

新 潟 県 デザインセンタ

で は

前 掲の 「商品 フォ

マ ッ ト」に続い て 「ザ イ評 価」 のな か も 「コ ンセプトと 造 形 問の相 似 性の 検 証

評 価」 の 方 法 論につ いて 研究が進め ら れ ている。 その研 究 は

コ ン セプ トで ある 「フ ォ

マ ッ 」 の

デ ザ イ ン学研 究特集号 SPECIAL

 

ISSUE

 

OF

 

JSSD Vo1

8 No

3 200119

(5)

記 述と対比 させ

案と して出 さ れ た さ まざま なデザ イン (造 形 ) との 整 合

相 似 性の 高さ を観る中に よ り高い相 似 性の案を探るた めの検 証 をするそいう ア プロ

チである ようだ が

それ もこ こに 示 す までに は至っ ていない

4 ,

地域ベン チャ

企 業の商品事 例  こ こに

我々が前述の 考え方を 示しなが ら進めて き た 「ベ ン

企 業品 例のな かから

長 岡 市の 異業種 交 流グル

プ 「ザ イン研究会」と ともに開発し た商 品

2

点を掲 げる

■例 1:(写 真 1参 照 ) 再生紙 利用の紙 製 担 架 「レ スキュ

ー ・

ド」      1安 達 紙器工業株 式 会 社

紙 を 主 素 材 に 商 品 開 発 を 進 め る製 造メ イ カ

  地 域の異業 種 交 流活動で開発 した 商 品

開 発 出 発 点 は 阪 神 淡 路震 災 万 人   者

災 害の 問 題 点 研究か ら)

素材再 生 め て強 度の ある工 業 写真

1 

再 生紙利用の紙 製担架「レスキュ

ー・

ド」  用再生紙 (パ ス コ)

再 原 料 化 可 能

廃 棄 後 も土 に 戻 り

境 配 慮 (エ コ ロジ カ ル)

焼 却 し て物 質

無 公 害

人 を 運 ぶと いう機 能上 は充 分応 力

− 3.

5kg

と軽 量で持ち 運びや すい

救 急現 場よ り多 く 支援 者 がすば や く  簡 易利 用でき る

性 や 子 供 に も 楽 に 持 ち 運

現 場の ス タディ を 繰 り返 し

緊急 性へ の対応の  形の

使ユ ニ

サ ルザ イ

形 状   味付 けも

長 手 方 向

3

りた た め

収 納し や す

 (自動車の トランクに入る)

防災具 倉庫で の保 管 場負 担 が 少 な

ラ ン数 個 も 積め る ン パ トな  た たみ式

紙 製た め

使用 に あ た の 指示 や情 報の印  刷

書き 込みがし やすい

視 覚 言 語 使方 法印刷

価 格は

般の布 製 担 架 に 比べ 割安 (約 半 分 )。

既 に 消 防 署救 急 車

警 察 署パ トカ

に徐々  に浸 透 ■例

2

: 楽 し む園芸 作 業 専 用 机シリ

ズ 「

ニ ング

ピッ ト1

「菜 木 花

アッ

 

プ ガ

デン 」

   

:五十 嵐工業 株 式会 社+

        

安達コ ン ク リ

ト 工業株 式会社 写真

2

  菜 木 花

デニ ング

ピッ ト

(6)

NII-Electronic Library Service

った ま ま(車 椅子で も)楽に作業ができ る

ま  た

作 業 机の奥まで手が 届 く。

使用 環

公 園

養 護 施 設 等)に対応し

多 様に展 開する シ リ

ズ化

環 境

景 観 設計に対 応 し た 展 開 ができ る 造 形

写 真

3

  菜 木 花

アッ プ

デン

_

     

・… ・ ス ・ ・

.. ル。淋 そ。 。 サ イ ズ  Wl]samax05S7ffmxbi

 れ

靉   コ ン テナン

ル フ

_  広い公 園に

住宅

施 設 等の庭に

園 芸療 法

り 」 る こ と で

 葉

年 齢

障害を超えてコ ミュ ニ ケ

シ ョン で  き

心と脳の 治療に効 果が ある こと が 医 学 的 に  実 証さ れ た。 これに基づいた 療 法 プロ グラ ム は   様々 な施 設で導入 さ れて い る。

菜 木 花

ニ ング

ピッ ト」(写 真

2

参照 )

屋 外

屋 内 ど 移 動き るイ プ

さ まま な オ ョ ンを 備 え

使用者の多 様な  要求に応 え る

(図

1

参 照 )

ス テ ン レ ス パ イ プの構 造体

木製の作 業 台

菜 木 花

j

3

参 照 〉

ン ク リ

ト製据 え 置 き 設 置 タ イ

一.

成 型

運 搬

工 の しや

5

全て のベ ンチャ

が デ ザイ ン を

 

の 時代」

「パ

ソナ ル 化」

「カスタマイ ズのデ ザ イン 」などと商品のラ イフス タ イ ル 提案の

面 を み て も

多 様な 「欲 求」 にる仕 組み として 「ベ ン チ ャ

企 業」へ の期 待 が ま す ま す 高 まる と と も に

戦 える環 境は ますます 拡大し て い る

その潮 流を しっ か り 自 社の ものと するた め に

基 礎的な 大 き なポテ ン シャル の の

つ と し て 「広い意味の デザ イン」 の 理 解 を 持 ち たい

現 状のベ ンチャ

の多く が「技 術の新 規開 発」を 目指すこ と は 理 解でき る が

その 商 品 化 に 関 してはそ の後に 「デ ザ イ

1

流 通 」な ど との 要 素 が 連 なっ てい く

そ こに も「技 術の新 規 開発」 と同様なエ ネルギ

を 注ぎ

競 争力 の ある商品と してい く開 発 姿 勢がなくて は

「ベ ン チャ

」 と は いえ ない の では ない だろう か

1 

菜木 花

アッ プt

ン のオ プ シ ョン

デ ザ学 研 究 特 集 号 SPECIAL  ISSUEOF  JSSD  Vol

8  No

3   200121

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