最も心に残った
N響コンサート&
ソリスト2012
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2012年 12 月Cプロ、NHKホール1997年に「N響ベスト・コンサート」として始まって以来、今回で16回目を迎
える「最も心に残ったN響コンサート & ソリスト」。2012 年 1月〜 12月に行
われた定期公演を、会場や放送でお聴きになったみなさまに投票をお願いし、
450を超える票が集まりました。みなさまの「感動の結晶」はどのように順位
に反映されているでしょうか。投票にご参加いただいたみなさま、ご協力あり
がとうございました。
Pro
gram
B
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最も心に残ったN響コンサート2012
⃝ 3 曲全部すごくあっという間に感じてし まう演奏ですごく楽しかったです。「ローマ 三部作」では、最初のファンファーレから 最後の 1 音まで胸をどきどきさせながら聴 いていて心に残りました。トロンボーンの ソロも良かったです。 (虎熊 歩) ⃝毎年 12 月のデュトワ来演を楽しみにして いる者として、得意のレスピーギを心行く まで堪能致しました。多彩な音色を操るデ ュトワはコンサートを見せる達人です。 (小澤雄一) ⃝陰影と色彩に富む「ローマ三部作」を心 から楽しめた。デュトワ指揮による 12 月公 演は全てはずれがない。来年も楽しみにし ています。 (大塚賢一郎) ⃝まさに王者のような演奏、デュトワ氏の フランス・エスプリの空気を 100%味わった。 (柳下宣昭) ⃝レスピーギの「ローマ三部作」に、ベル リオーズ、リストの協奏曲と盛りだくさん のプログラム。デュトワの鮮やかな指揮に N響が色彩感あふれる響きで応え大満足の 演奏会だった。 (磯浩一郎)第
1
位 12 月Cプロ 第1743 回|12月 7、8 日
シャルル・デュトワ
(指揮)
ルイ・ロルティ(ピアノ)
ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」
リスト/ピアノ協奏曲 第 2 番 イ長調
レ スピーギ/ 交響詩「ローマの祭り」
「ローマの噴水」「ローマの松」
Ph ilh arm on y Ap ril 2 01 3
第
2
位
10月Cプロ
第 1737 回|10月 19、20日
ロリン・マゼール
(指揮)
ワーグナー(マゼール編)/ 言葉のない「指環」〜ニーベルングの指環 管弦楽曲集 ⃝壮大なワーグナーの楽劇を 2 時間弱で聞 けるなんて夢のようでした。しかも楽劇の 味わいは全く損なわれておらず凝縮された 濃い中身でした。編曲者マゼールさん自身 の指揮と緊張感あふれるN響の熱演にも体 が熱くなりました。 (豊島 立) ⃝マゼールさんの若々しさに先ず感動しま した。外見もその音楽も。大学オケでワー グナーを演奏したときのワクワク感を思 い出させてくれたことに、深く感謝します。 ジークフリート=永遠の若さです。 (鈴木 勉) ⃝一瞬一瞬が充実した時間でした。濃縮さ れた《指輪》の世界にどっぷりつかること ができました。マゼールさんのまるで始め から単一曲のような自然な編曲はすばらし いと思った。 (平田重敏) ⃝ロリン・マゼール氏の編曲による《リン グ》全 4 夜分の楽劇を 75 分に凝縮して一気 に聴かせてしまう執念には脱帽! ワーグ ナー音楽の妙薬に酔い痴れました。 (田中忠仁) ⃝オペラの演奏会形式という事で音以外の パフォーマンスは殆ど行われていない筈な のに、デュトワが指揮すると舞台がそこに あるように感じられます。オケも軽妙洒脱 で素晴らしかったです。 (永冨 晃) ⃝アンナ・クリスティさんの素敵な声、歌手 のみなさんの楽しいパフォーマンスが素晴 らしかったです。N響の演奏会形式の歌劇 はとても好きです。 (夫馬音彦) ⃝《ワルキューレ》もすばらしかったが、 マイナーな曲でソリストも多く合唱も伴う このようなハードルの高い演目を演奏して くれたことが非常にうれしい。演奏も完璧 であった。これからもコンサートスタイル のオペラを積極的に取り上げてほしい。 (井上 考)第
3
位
12月Aプロ 第 1742 回|12月 1、2日
シャルル・デュトワ
(指揮)
アンナ・クリスティ、ディアナ・アクセンティ、
エドガラス・モントヴィダス、
デーヴィッド・ウィルソン・ジョンソン、
青山 貴、ジョナサン・レマル、
エロディ・メシェン、村上公太、畠山 茂、
エレーヌ・エブラール、天羽明惠、二期会合唱団、NHK東京児童合唱団
ストラヴィンスキー/歌劇「夜鳴きうぐいす」(演奏会形式) ラヴェル/歌劇「こどもと魔法」(演奏会形式)Pro
gram
B
� 最も心に残ったN響コンサート2012 第
6
位 11月 Aプロ 11 月 10、11 日エド・デ・ワールト
(指揮) 堀 正文(ヴァイオリン)*、エヴァ・マリア・ウェス トブレーク(ジークリンデ)、フランク・ファン・ア ーケン(ジークムント)、エリック・ハルフヴァルソ ン(フンディング) 武満 徹/遠い呼び声の彼方へ!* 武満 徹/ ノスタルジア〜アンドレイ・タルコフ スキーの追憶に* ワーグナー/ 楽劇「ワルキューレ」第 1 幕 (演奏会形式) 第7
位 9 月 Aプロ 9 月 15、16 日アンドレ・プレヴィン
(指揮) マーラー/交響曲 第 9 番 第8
位 10月 Aプロ 10 月 13、14 日ロリン・マゼール
(指揮) ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン) チャイコフスキー/組曲 第 3 番 グラズノフ/ヴァイオリン協奏曲 第9
位 6月 Aプロ 6 月 9、10 日ウラディーミル・アシュケナージ
(指揮) ラデク・バボラーク(ホルン) リムスキー・コルサコフ/ 組曲「サルタン皇帝の 物語」 グリエール/ホルン協奏曲 チャイコフスキー/交響曲 第 4 番 第10
位 9月 Cプロ 9 月 21、22 日レナード・スラットキン
(指揮) リャードフ/ 8 つのロシア民謡 ショスタコーヴィチ/ 交響曲 第 7 番「レニング ラード」第
4
位
12 月Bプロ 第 1744 回| 12 月 12、13 日シャルル・デュトワ
(指揮)
柿堺 香(尺八)* 中村鶴城(琵琶)* ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン) 武満 徹/ノヴェンバー・ステップス(1967)* シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品 47 ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」 ⃝ド定番と言えばそれまでですが、武満も 《春の祭典》も、デュトワさんの指揮とN 響とのコンビネーションの粋を感じる名演 でした。今年のザルツブルクに期待が高ま ります。且つレーピンさんのソロには驚愕。 感嘆の一夜でした。 (平井 成) ⃝後半の《春の祭典》では、デュトワの力 強いタクトに応じて抜群の機動力を発揮し、 異教徒たちの野生的な熱狂を見事に描き出 したN響。N響が名誉音楽監督デュトワと 共に新たな一歩を踏み出した記念碑的演奏 となったと思う。 (平井夕記子)第
5
位
10 月Bプロ 第 1738 回| 10 月 24、25 日ロリン・マゼール
(指揮)
ダニエル・オッテンザマー(クラリネット) モーツァルト/交響曲 第 38 番 ニ長調 K.504「プラハ」 ウェーバー/クラリネット協奏曲 第 2 番 変ホ長調 作品 74 ラヴェル/スペイン狂詩曲 ラヴェル/ボレロ ⃝ 《 ボレロ 》 の各奏者のソロを楽しめました。 最後のクライマックスでそれまでのテンポ から急激に変えるマゼール節が印象的でし た。多彩なプログラムも演奏も素晴らしか った。 (平川一喜) ⃝作曲家の持ち味を十分に堪能できる選曲 をサントリーホールで聴くこの贅沢。マゼ ール氏のタクトの妙、ソリストのテクニッ クと美しい音色、N響の調和したオーケス トレーション。まさに「名曲コンサート」 でした。 (岡部高明)Ph ilh arm on y Ap ril 2 01 3