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株主メモ 決算期 3 月 31 日 定時株主総会 6 月下旬 基準日(株主確定日) 期末配当、定時株主総会 3 月 31 日 中間配当 9 月 30 日 そのほか必要あるときには、あらかじめ公告して定めた日 単元株式数 100 株 株主名簿管理人及び 中央三井信託銀行株式会社 特別口座の口座管理機関 〒105-8574 東京都港区芝三丁目33 番1号 同連絡先 中央三井信託銀行株式会社 証券代行部 〒168- 0063 東京都杉並区和泉二丁目 8 番 4 号 フリーダイヤル70120-78-2031(平日9:00 ∼17:00) TEL(03)3323-7111(代表) 取次事務は中央 三井 信 託 銀 行株 式会社の全国各支 店 ならびに日本 証券 代 行株 式会 社の本 店及び 全国各支 店で行っております。 銘柄コード 4911 電子公告掲載 資生堂ホームページ「資生堂ウェブサイト」に掲載 http://www.shiseido.co.jp/corp/ir/legal/ 資生堂株主さま窓口 株式会社 資生堂 IR 部 〒105-8310 東京都港区東新橋一丁目 6 番 2 号 (資生堂汐留オフィス) TEL(03)6218-5418(平日 9:00 ∼17:15) 会社概要(2011 年 3 月 31日) 商号 株式会社 資生堂 本店所在地 〒104- 0061 東京都中央区銀座七丁目 5 番 5 号 TEL(03)3572-5111(大代表) http://www.shiseido.co.jp/(ホームページ) 創業 1872(明治 5)年 9 月 17 日 設立 1927(昭和 2)年 6 月 24 日 資本金 64,506,725,140 円 発行済株式の総数 400,000,000 株 グループ従業員数 31,310 名[12,977 名]* * 従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は [ ] 内に年間平均人員数を外数で記載しています。 なお、臨時従業員には、パートタイマーおよび嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いています。   ■今後の見通しに関する注意事項 本誌の記載内容のうち、歴史的事実でないものは、資生堂の将来に関する見通し及び計画に基づい た将来予測です。これらの将来予測には、リスクや不確定な要素などの要因が含まれており、実際 の成果や業績などは、記載の見通しとは大きく異なる可能性があります。   見やすく読みまちが えにくいユニバーサ ルデザインフォント を採用しています。 本誌の印刷時に使用する電力については、CO2(二 酸化炭素)を排出しない太陽光エネルギーで発電さ れたグリーン電力を利用し、地球の温暖化対策に 貢献しています。また、本誌は、ユニバーサルデザ インフォントと植物油 100% の Non-VOC インキを 使用し、水なし印刷を採用しています。 このマークは株式会社 ツ バ ル の 森 が 提 供 す る太陽光発電によるグ リーン電力証書の利用 を証するものです。

「株主さまミーティング」

(福岡)の

参加者募集のお知らせ

個人株主のみなさまとのよりよいコミュニケーションの確立を めざした新たな取り組みとして、株主のみなさまのご意見を 伺うイベント「株主さまミーティング」を開催します。 日時・場所▶ 福岡:2011年9月15日(木)14時∼16時頃 ホテルオークラ福岡(予定) 募     集▶ 約 10 名さま 2011年3月31日現在100株以上保有の株主さま 開 催 内 容▶ 株主さま向けコミュニケーションや施策に関 するディスカッションミーティング 資生堂出席者: 最高財務責任者・IR 担当 執行役員 西村義典 ※第 1 回を福岡にて開催し、みなさまのご意見を伺いながら他地域でも 開催していく予定です。ミーティングの様子 ・ 内容は、「資生堂ウェブ サイト」に掲載する予定です。 応募方法 ●応募にあたり、ご意見の提出をお願いいたします。 テーマ 株 主として当 社 の 株 主さま向 けコミュニケー ションや施策について望むこと〈字数:1,000 文字程度〉 Eメールまたは郵送にて、①郵便番号②住所③氏名④年 齢⑤電話番号⑥ Eメールアドレス(お持ちの場合)を明記 の上、ご意見と併せてご応募ください。 送付先 Eメールアドレス:irmail@to.shiseido.co.jp 郵送住所:〒105-8310 東京都港区東新橋 1-6-2  株式会社 資生堂「株主さまミーティング」係 応募締切:2011 年 7 月 29 日(金)       (郵送の場合は当日消印有効) さまざまな観点からご意見をお伺いしたいため、当社にて出席者を決定 させていただきます。結 果は、2011 年 8 月末までに応 募 者 全 員に郵 送でお知らせいたします。出席者には、会場決定後詳細をご連絡します。 なお、会場までの交通費、宿泊費は個人負担となりますので、あらかじめ ご了承ください。 ご提供いただく個人情報は、株主さまミーティングへのご参加者の決定、 会議の運営および必要なご連絡のために利用いたします。ご提供いただい た個人情報の訂正、削除または利用・提供の拒否等のご連絡は、左記資 生堂株主さま窓口にて承ります。ご応募の際に個人情報をご提供いただく かどうかは株主さまの任意ですが、お知らせいただけない場合は応募の受 付をいたしかねます。なお、当社の個人情報保護管理者は CSR 部長です。 株主インフォメーション

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特集:資生堂の経営戦略 日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤーをめざして 話題のブランド・新製品 クレ・ド・ポー ボーテ 自ら輝く肌へ。 マキアージュ つけるほどにVirginな純白肌。

2011年3月期のご報告

2010年4月1日から2011年3月31日まで

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末川 久幸(すえかわ ひさゆき)プロフィール 1959 年(昭和 34 年) 東京生まれ 52 歳 1982 年資生堂入社。奈良で 6 年間営業を担当した後、チェイ ン事業部、経営企画部、化粧品価値創造本部、マーケティング 本部などで戦略立案業務等を担当。2005 年経営企画部に戻り、 中期経営計画の企画・立案を手がけ、前田社長(現会長)ととも に改革を推進。その後、国内化粧品事業の事業企画部長を経て、 2008 年 執 行 役 員 経 営 企 画 部 長、2009 年 取 締 役、2010 年 執行役員常務。2011 年 4 月社長就任。 ◆信条 『天行健(天 てんこう 行は健なり)』 (中国の四書五経のひとつ「易経」からの一節) ◆趣味 映画鑑賞、写真撮影、料理 みなさまには、日頃から格別のご支援ならびにご愛顧を 賜り、厚くお礼申し上げます。 この度、資生堂グループの舵取りを担うことになりまし た末川久幸です。“株主・投資家のみなさまへ”をお届け するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。 はじめに、東日本大震災により被害を受けられたみなさ まに、そして未だ不自由な生活を余儀なくされているみな さまに謹んでお見舞い申し上げます。 創業より、私どもの原点は「お客さまを想い、美しさを 通じて世の中に貢献する」ことです。今まさに、私どもの 原点が求められていることを強く実感しております。私ども は、日本そして世界中の社員と力を合わせ「美しさという エネルギー」をお届けすることで、引き続き復興支援へと つなげてまいります。 私 の 使 命は「Our Mission」で定めている「 多くの 人々との出会いを通じて、新しく深みのある価値を発見し、 美しい生活文化を創造する」企業として、資生堂グループ を将来にわたり成長させることです。 「日本をオリジンとし、アジアを代 表するグローバルプ レイヤー」の実現を目指し、リーダーシップを発揮するこ とにより、グループ 全 社員の結 束力を高めます。そして、 すべてのステークホルダーとの強い信頼関係を築きながら、 資生堂をより存在感のある会社へと磨き上げてまいります。 大変厳しい環境下ではありますが、世界中の希望あふ れる明るい未来への貢献にむけて、たゆまぬ努力を続け てまいりたいと存じます。 株主・投資家のみなさまにおかれましては、今後ともより 一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 代表取締役 執行役員社長

株主・投資家のみなさまへ

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2008 年、資 生 堂は 10 年 後にめざす 姿を「日本をオリ ジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤー」と定め、 10 年間を 3 つのフェーズに分けたロードマップを描きました。 2017 年度にはグループ全体で、連結売上高 1 兆円超(海 外比率 5 割超)・営業利益率 12% 以上・自己資本当期純利 益率(ROE)15% 以上をコンスタントに確保できる会社にな ることを目標にしています。 この目標に向けたロードマップの第 2フェーズとなる新 3カ 年計画は、「成長軌道に乗る」をテーマにさまざまな取り組 みを加速していきます。 新3カ年計画のスタートに際し、新たな資生堂グループの 企業理念「Our Mission, Values and Way」を制定し ました。これは、海外売上高比率と同様に 40%を超える社 員が日本人以外となる中、資生堂グループ全社員がその存 在意義や価値、取り組みの心構えを共有できる指針が必要 と考え構築したものです。

日本をオリジンとし、アジアを代表する

グローバルプレイヤーをめざして

資生堂の

経営戦略

「成長軌道に乗る」をテーマに

取り組みを加速する第2フェーズ

資生堂10年のロードマップと新たな企業理念 ■資生堂 10 年のロードマップ 2011年4月、当社代表取締役社長に末川久幸が就任いたしました。 同時に2013年度までの新3カ年計画をスタートさせ、 資生堂の新たなステージが始まりました。 今回は、新3カ年計画の概要について、末川新社長がご説明します。

(5)

Our Mission

We cultivate relationships with people We appreciate genuine, meaningful values We create beauty, we create wellness. 私たちは、多くの人々との 出会いを通じて、 新しく深みのある価値を発見し、 美しい生活文化を創造します

Our Values

In Diversity, Strength 多様性こそ、強さ In Challenge, Growth 挑戦こそ、成長性 In Heritage, Excellence 革新を続ける伝統こそ、 卓越した美を創造する

Our Way

Toward Consumers お客さまとともに Toward Business Partners

取引先とともに Toward Shareholders

株主とともに Toward Employees

社員とともに

Toward Society and the Earth 社会・地球とともに 資生堂は、世界の競合と伍して戦える 500∼1,000 億円 規模の大型ブランドを複数有するマルチブランドカンパニー をめざしていきます。 新3カ年計画では、エリアを超えて市場を捉え、マンパワー やマーケティングコストなどの経営資源を集中投下するブラ ンドを、プレステージ、マステージ*1それぞれの領域から3ブ ランドずつ選定し、「グローバルメガブランド」と位置づけ重 点的に育成をしていきます。 プレステージ領域では、グローバルブランド「SHISEIDO」 を世界の競合に匹敵するブランドへ育て上げるとともに、最 高級ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」(詳細 10 ページ参照) をアジア・北米の富裕層を魅了するブランドとしてプレゼン スを高めていきます。また、昨年買収した「ベアエッセンシャ ル」は、米国でのさらなる成長に加え、欧州及び日本・中国 を中心とするアジアに事業拡大するなど、グローバル化を加 速します。 マステージ領域では、中国を中心にアジア各国で好調な スキンケア・メーキャップの総合ブランド「Za(ジーエー)」、

世界の競合と伍して戦える大型ブランドを持つ

グローバルマルチブランドカンパニーへ

グローバルメガブランド戦略 新3カ年計画は、新たな企業理念に基づき、2005 年からの 経営改革で掲げている「100% お客さま志向の会社に生まれ 変わる」、「大切な経営資源であるブランドを磨き直す」、「“魅 力ある人”で組織を埋め尽くす」という3 つのビジョンを継承し、 国内化粧品事業の活性化と、ここまで順調に進んだグローバ ル化の加速を最優先に推し進めます。そのための戦略として、 「グローバルメガブランド」「アジアブレイクスルー」「ニュー フロンティア」「カスタマーファースト」からなる4 つの成長戦 略と、これらを支える経営基盤の強化に取り組んでいきます。

4つの成長戦略と

それらを支える経営基盤の強化

新3カ年計画 資生堂の

経営戦略

(6)

“魅力ある人”で組織を埋め尽くす 大切な経営資源であるブランドを磨き直す 100%お客さま志向の会社に生まれ変わる 生産体制の最適化・調達体制の強化 情報化基盤の確立 人材のグローバル化 CSR活動の深化 ビジョン ホームマーケットに おける成長性の回復 成長エンジン中国市場 での持続的な成長 拡大する中間所得層との 出会い拡大 プレステージイメージの先鋭化 資生堂グループブランドの価値の向上 プレステージ領域の価値強化 お客さまとの出会いの拡大 マステージ領域の本格展開 メーカーとしての原点回帰 モノづくりの磨き直し 100%お客さま志向の実現 販売・応対の磨き直し 名実ともにアジアを代表する企業へ アジア全体でのシェアの拡大 成長にむけた事業基盤の強化 国別の課題に対応した重点活動の推進 次の成長エンジンづくり 新興国(新規市場)対応の強化 日 本 中 国 他のアジア 米 州 欧 州 グローバルメガブランド戦略 アジアブレイクスルー戦略 ニューフロンティア戦略 カスタマーファースト戦略 経営基盤の強化 新たな販路でのお客さま接点拡大 Webマーケティングの本格展開 国内低価格市場とアジアマステージ市場の両面でお客さま の支持の拡大をめざすスキンケアの「専科」の 2 つのブラン ドに、スキンケア、メーキャップに次ぐ新たなカテゴリー拡大 に向けたブランドを加えた 3 つのブランドの育成に積極的な 投資をしていきます。 *1 マステージ:通常のマス商品より高級感はあるが、プレステージ商品に比べ ると値ごろ感がある商品領域。「マス」と「プレステージ」をもとにした造語。 近い将来世界最大の市場となることが見込まれるアジア を最重点エリアと捉え、日本、中国、他のアジア全体のシェ アを高めていきます。(具体的事例 7 ページ参照) 日本では、新製品に依存したマーケティングとお客さまと 市場の変化に対応しきれていないという現状が課題であり、 これに真摯に向き合い、抜本的な改革を実行していきます。 具体的には、新製品の数を絞り込み、一つひとつのブランド 価値を磨きあげ、「お客さまから評価されない商品は市場に 出さない」という方針を強く推し進めることにより、脱却しき れていない非効率なマーケティングにメスを入れていきます。 新製品の数を大幅に絞り込むことにより生まれてくるマンパ ワーやコストは、「研究開発」、「情報開発」、「営業活動」、 「店頭応対」などに再投入し、すべての活動の質を高めて いくこととします。 中国では、引き続き最優先で経営資源を投入していきま す。グローバルメガブランドや「オプレ」「ウララ」などの中 国専用ブランドの育成に加えて、現地開発体制の整備など 新たな仕組みづくりを進め、事業基盤をより強化します。 その他アジア各 国では、プレステージビジネスの強 化と マステージブランドの本格展開を推進します。なかでも台湾、 韓国、タイを重点市場として強化していきます。

圧倒的存在感を確立し

アジアを代表する企業へ

アジアブレイクスルー戦略 ■資生堂 2011 ∼ 2013 年度新3カ年計画全体像

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4 つの成長戦略の中でもこの戦略は、すべての企業活動 に関わり、新3カ年計画全体の根幹を成しています。「カス タマーファースト」には、2 つの意味を持たせています。1 つ は「すべての活動の中で何よりも先にお客さまのことを考え る」こと。そしてもう1 つは「全世界のお客さまからNo.1 の 支持をいただく」ことです。 その実現のために、メーカーの原点である「モノづくり」 と「販売・応対活動」を徹底的に磨き直します。研究開発、 生産はもちろんのこと、マーケティング、宣伝、営業、応対に 至るまで、これまでの成功体験を捨て、抜本的な改革に取り 組む考えです。そして、すべての活動でお客さま満足を最大 化し、「お客さまの満足をめぐる競争」に勝ち抜いていきます。 (具体的事例 11 ページ参照) 4 つの成長戦略を支えるために、これまで日本中心に考え てきたさまざまな体 制をグローバル最 適を基 軸に再 構 築し、 経営基盤の強化を進めます。 具体的には、生産・調達体制ではアジア地域における生 産・物流のさらなる効率化を含めたサプライチェーンの最適 化・強化に取り組みます。また、全世界での情報基盤の確立、 国内外でのグローバル人材の早期育成を推し進めます。 CSR 活動は、2011 年度より、当社の強みを活かすことが できる「女性・化粧(美容)」、「文化」及び「環境」の 3 つ の領域を中心に推進していきます。「女性・化粧(美容)」 では「資生堂ライフクオリティー ビューティープログラム*2」 の活動をさらにグローバル化させます。「環境」については、 2009年から取り組んできた「資生堂アースケアプロジェクト」 (詳細 18 ページ参照)を推進し、商品ライフサイクル全体 での環境対応や全世界で CO2を削減する活動を一層強化 する計画です。 *2 資生堂ライフクオリティー ビューティープログラム:高齢者福祉・障がい者施 設等で開催する美容セミナーと、あざや白斑(はくはん)などの深い肌悩み を持つ方々を対象とするメーキャップアドバイス活動の 2 つで構成される活動。

国や地域、事業、ブランドを問わず

全社員で取り組む

カスタマーファースト戦略

成長の後押しをするために経営基盤を強化

経営基盤の強化 この戦略は、お客さまとの接点を創り出す新たなマーケティ ングの開発・導入と、次の成長のエンジンとなる新興国(新規 市場)を中心とした発展著しいエリアの開拓が大きな柱です。 IT 環境が著しく進化し、お客さまの購買行動が変化してい ることを受け、Webを中心としたマーケティングに国内外で 取り組み、新たなお客さまとの出会いを創出します。北米と 中国においては eコマースを開始します。一方、日本におい ては、単なるeコマースの展開ではなく、Webと店頭が連動 し、お客さまとお店、資生堂とが新しい関係を築く新しいビジ ネスモデルを導入します。 もう1 つの柱は、当社の事業規模がまだ小さく、成長余地 の大きい新興国(新規市場)での対応強化です。 とりわけ、年々大きく売上を拡大しているロシア(詳細 8∼ 9 ページ参照)で、資生堂の強みであるスキンケアを強化し プレステージ市場におけるトップ 5 入りをめざします。

Webマーケティングの本格展開と

新興国(新規市場)対応の強化

ニューフロンティア戦略 資生堂の

経営戦略

(8)

資生堂が美白研究のパイオニアであることをアジア各 地に広く伝えるため、2011 年 1 月から「資生堂ホワイト デー」プロモーションを実施しました。札幌で行ったアジア の美容記者向けのキックオフイベントには、「資生堂ホワイ トルーセント」のイメージモデルである栗山千明さん、各 地域の「美白大使」に任命されたチェ・ジウさん(韓国)、 ファラ・チェンさん(中国・香港)がサプライズゲストとして 参加。資生堂の美白商品に対する取り組みを支持し、そ の活動を広めることを宣言した「美白宣言書」にサインし ました。美白大使は各地域に戻り、美白化粧品「資生堂 ホワイトルーセント」を核に資生堂の美白技術の先進性や 品質の良さを、雑誌パブリシティー等でアピール。資生堂 の美白技術の認知度とプレゼンスの向上に貢献しました。 名実ともにアジアを代表する企業になるために、資生堂 は、アジアブレイクスルー戦略の一環として、今後もこの ような取り組みを実施していきます。 美 白 技 術 の 先 進 性 や 品質の良さをアピール 「資生堂ホワイトデー」プ ロモーションのキックオ フイベントにて「 美 白 宣 言書」を手にして

グローバル・トピックス

「美白のパイオニア─資生堂」を

アジア各国に向けアピール

「資生堂ホワイトルーセント」 キックオフイベントに 集まったアジア 各 地 域の美容記者

(9)

厳しい寒さに加え乾燥の厳しいロシアへの資生堂の進 出は 1999 年。現 地 代 理 店を通じて数 店 舗の販 売から スタートしました。当時のロシアは深 刻な通 貨 危 機の直 後でしたが、社会で活躍する女性が多く、もともと化粧へ の関心が高い国であったため、高品質の日本のブランド 「SHISEIDO」は多くのお客さまに受け入れられました。 「資生堂ロシア」は、「販売網の拡大」と「店頭人員強 化と活動の質の向上」により、さらなる飛躍をめざします。 2010 年 度は、ロシア大 手の化 粧 品 専 門 店 系 列を中 心に取扱店の強化を図り、店舗数は前年度比約 3 倍の 900 店へと大きく増 加しました。また、TV コマーシャル の投入や、ビューティーコンサルタントの「おもてなし」に よるカウンセリング力向上に注力したことにより、店頭売 上が拡大しました。 近 年 の 高 い 経 済 成 長を背 景に、富 裕 層 が 増え高 級 化 粧 品 市 場 の 発 展も目覚しいロシア。資 生 堂は 2007 年、100% 子会社の「資生堂ロシア」をモスクワに設立。 2008 年より本 格 営 業を開 始しました。人口が集中し政 治・経済・文化の中心であるモスクワとサンクトペテルブ ルグの 2 都市での販売基盤の構築に力を注ぎ、成長へ の第一歩を踏み出しました。

グローバル・トピックス

資生堂のロシアでの歩み

急速な経済発展により、世界の化粧品メーカーの有望市場となったロシア。 新3カ年計画におけるニューフロンティア戦略の強化国です。 今回は、これまでのロシアでの資生堂の取り組みについて紹介します。

グローバルブランド「SHISEIDO」販売開始

飛躍的な拡大を果たした 2010 年度

「資生堂ロシア」設立による事業の強化

1999∼

2007∼

「資生堂ロシア」の社員 サンクトペテルブルグのデパートカウンター

(10)

資 生 堂の化 粧 品を 体 感 い ただくプ ロ モーションコーナー 2011 年 3 月には、モスクワの赤の広場に面したロシア 最大の百貨店「グム(GUM)」において、企業文化紹介 と販売プロモーションを連動させたイベント「資生堂展 / 1872-2011/ 美 の 帝 国 」を行 いました。訪 れた多くの 方々に、今まであまり触れる機会のなかった資生堂の歴 史や文化性に関心を持っていただき、グローバルブランド 「SHISEIDO」の商品をお試しいただきました。

ロシアのお客さまの美しい肌づくりに貢献したい

資生堂ロシア ビューティーコンサルタント ナターリヤ・ベーラヤ ロシアのお客さまの多くは日本製の化粧品に憧れと信頼感を寄せており、関心を持ってカウ ンターに来てくださいます。ロシアでは洗顔の後にクリーム状の製品で保湿するという習慣が あり、化粧水をお使いにならず肌のうるおいが不足しているお客さまが大半です。最適な化 粧水を選び、ゆっくりていねいに塗布させていただいたお客さまからは、「化粧水で、こんなに も肌がふっくら、しっとりするのね。知らなかったわ!」等、多くの驚きの声をいただいています。 これからも、ロシアでより多くの「SHISEIDO」ファンを増やし、お客さまの美しい肌づくり の応援をしてまいります。

ロシア最大の百貨店で資生堂展を開催

2011

「資生堂展 /1872-2011/ 美の帝国」 企業文化紹介会場の様子 2008年 ■ロシアにおける売上推移 2009年 2010年

(11)

話題のブランド・新製品

グローバルメガブランドの新「クレ・ド・ポー ボーテ」が誕生しました。 国内外のマーケティングを融合し、 世界プレステージ市場の最高峰ポジションを獲得するための戦略が展開されています。 例えば、コアバリュー(ブランドが持つ中心的な価値)は「光輝く歓喜」として統一し、 国内外で 1 つの方向へ向けたブランディングを行っています。 さらに「クレ・ド・ポー ボーテ」では、 専属の研究者による独自の研究所を発足させました。 これにより研究開発から店頭応対まで、 一貫したブランド価値の強化を可能にしたのです。

「クレ・ド・ポー ボーテ」

プレステージブランドの最高峰へ

自ら輝く肌へ。

自ら輝く肌を完成させる。

ラ ・ クレーム (医薬部外品)クリーム 25g スキンケアにできることすべてを凝縮。つけた瞬間から肌へ の効果が始まり、毎朝、出会う肌に今までにないときめきが 待っています。内側から輝くような美しさを引き出すハイパ フォーマンスクリーム。 ●詳細情報は、クレ・ド・ポー ボーテのウェブサイトで  http://www.cledepeau-beaute.com/jp/ 検 索 クレ・ド・ポー ボーテ

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女性が求める理想の肌は、透明感のある明るい肌。「明るい肌にはなり たいけど、白塗りに見えるのは嫌。あくまでも自然に素肌から明るくしたい」 という声をもとにベースメーキャップを開発、トータルメーキャップブランド 「マキアージュ」より「ライティング ホワイトパウダリー UV」として新発売 しました。このベースメーキャップには、全方向発光パウダーが新たに採用 されており、毛穴などの凸凹の影を消し、透明感のある明るい純白肌を実 現します。また純白エッセンス*を配合してつけるほどに素肌をケア。お化粧を しながらスキンケアをできるという、お客さまの期待を超える価値を提唱した 製品で、カスタマーファースト戦略を先んじて行った取り組み事例の 1 つです。 *純白エッセンス:(保湿)ユキノシタエキス、ルムプヤンエキス、ヒアルロン酸、グリセリン、 ケイ酸(Na/Mg)

「マキアージュ」の新ベースメーキャップ

つけるほどに

Virginな純白肌。

つけた瞬間、つけるほどに

透明感のある明るい純白肌に仕立てる

パウダリーファンデーション

ライティング ホワイトパウダリー UV SPF25・PA++ オールシーズン 水あり・ 水なし両用タイプ 7 色 ケース別売 ■肌の奥深くまで多くの光を取り込み、外に放つことで透明感を演出 全方向発光パウダーの「透明感」「明るさ」を生み出すメカニズム ●詳細情報は、マキアージュのウェブサイトで  http://www.shiseido.co.jp/mq/ 検 索 資生堂マキアージュ ■光の広がる大きさが格段に違う全方向発光パウダー 一般的に配合されているパウダーとの違い 全方向発光パウダー 多量の光を確実に吸収・拡散 ファンデーション 〈イメージ〉 肌 光 一般的なパウダー 光を送り込む効 果がほとんどな いため、光が広 がらない 全方向発光パウダー 光を全方向に拡散 し広げる効果が高 いため、光の広が りが大きい

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業績ハイライト(連結)

(注) 記載金額は表示金額未満を四捨五入しています。見 込 数値は、2011年4月現 在の発 表 数値 です。 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000

売上高

当期実績 6,707億円 次期見込 6,800億円 (億円) 12/3の予想値は発表していません。 純資産 自己資本比率 営業利益 1株当たり当期純利益は、期中平均発行済株式の 総数で算出しています。 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 (見込) 3,838 6,442 100 4,239 2,504 3,584 6,707 97 3,026 3,575 6,800 100 3,125 6,903 170 2,757 2,788 7,235 208 (億円) (%) 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 (見込)

当期純利益/ 1 株当たり当期純利益

営業利益 当期実績 445億円 次期見込 400億円 営業利益率 当期実績 6.6%  次期見込 5.9% 

営業利益/営業利益率

純資産/自己資本比率

当期配当 50円 次期配当(予定) 50円

1 株当たり配当金

(円) 0 10 20 30 40 50 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 (予定) 34 (億円) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 08/3 09/3 10/3 11/3 当期実績 3.9% 次期見込 6.8%

自己資本当期純利益率(ROE)

(%) (%) 0 2 4 6 8 10 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 (見込) 5.4 当期純利益 当期実績 128億円 次期見込 210億円 1株当たり当期純利益 当期実績 32.1円 次期見込 52.8円 純資産 当期実績 3,212億円 自己資本比率 当期実績 41.7%  0 10 20 30 40 50 60 56.6 55.6 44.9 3,997 3,520 3,652 41.7 3,212 当期純利益 1株当たり当期 純利益 (億円) (円) 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 (見込) 50 50 50 50 0 100 200 300 400 500 0 20 40 60 80 100 355 0 200 400 600 800 1,000 0 2 4 6 8 10 337 86.1 84.6 128 32.1 210 52.8 194 48.0 9.2 9.8 6.8 3.9 営業 利益率 635 499 504 8.8 7.2 7.8 445 6.6 400 5.9 国内化粧品事業 グローバル事業 その他 (注)当期より事業セグメントの見直しを行いました。 08/3-10/3の実績数値は、変更後のセグメントに 基づいて組み替えて表示しています。 3,976

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事業概況(連結)

当期の業績概況

 当期の連結売上高は、6,707 億円(前期比 4.1% 増)となりま した。  海外売上高は、欧米市場での成長性の回復と中国を含むアジ ア市場での高成長の維持に加え、ベアエッセンシャル社の上乗せ もあり、2,878 億 円( 前 期 比 21.2% 増 )と大きく伸 長しました。 一方、国内売上高は、消費低迷の影響を受けたことや市場構造の 変化に対応しきれなかったことなどにより3,829 億円(同 5.8% 減)となりました。  事業別にみると、国内化粧品事業の売上高は 3,584 億円(前 期比 6.6% 減)となりました。同事業は、カウンセリング 化粧品、 セルフ化粧品、トイレタリーの各領域の売上がいずれも前期を下 回りました。当期は引き続き「リレーショナルブランド」と「メガブ ランド」の重点育成を継続し、ヒット商品を中心に愛用者の獲得や 固定化によりロングセラー化を図るとともに、高価格帯と低価格 帯への二極化が進む市場構造の変化への対応を進めました。そ の結果、メーキャップブランド「インテグレート」などでロングセラー 化を継続するとともに、拡大する低価格帯市場への戦略商品とし て発売したスキンケアブランド「専科」でも一定の成果を上げまし た。また、最高級ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」も世界市場へ 向けてブランドを刷新し、売上に貢献しました。しかしながら、事 業全体としては、消費マインドの低迷に加え、中価格帯市場の縮 小、東日本大震災の影響もあり、厳しい状況となりました。  グローバル事業の売上高は、3,026 億円(前期比 20.9% 増) の大幅な増収となりました。当期は、プレステージ市場においてグ ローバルブランド「SHISEIDO」が世界各国で伸長したほか、米国 においてメーキャップブランド「NARS(ナーズ)」が大きく成長し ました。また、新たに資生堂グループに加わったベアエッセンシャ ル社も計画どおりの売上伸長を果たしました。最重点市場である 中国では、チャネル別ブランドマーケティングを引き続き積極的に 展開し、市場を上回る売上伸長を遂げました。専門店チャネルで は、専門店専用ブランド「ウララ」や中間所得層を対象としたブラ ンド「ピュアマイルド」が引き続き順調に推移したほか、デパート チャネルでは、中国専用ブランド「オプレ」が成長性を持続しまし た。アジアマステージ市場では、中間所得層を対象としたブランド 「Za(ジーエー)」 の売上が堅調に推移しました。新興国においては ロシアにおける取扱店数の大幅な増加に伴い売上を拡大しました。  その他の売上高は、97 億円(前期比 3.7% 減)となりました。フ ロンティアサイエンス事業の売上が国内外で堅調に推移しました が、一部の医療用医薬品の撤退により、前期実績を下回りました。   利 益 面では、営 業 利 益は 445 億 円( 前 期 比 11.7% 減 )とな りました。これは、ベアエッセンシャル社の買収に伴う一時費用 の発生や国内売上の減少に伴う差益減によるものです。営業利 益の減少に伴い経常利益は 445 億円(同 13.6% 減)となりまし た。当期純利益は、投資有価証券の減損処理、東日本大震災に 伴う損 失などを特 別 損 失として計 上したことから 128 億 円( 同 62.0% 減)となりました。

次期の見通し

  当 社は新3カ年 計 画(2011 ∼ 2013 年 度 )の 推 進に一 丸と なって取り組み、成長性の拡大をめざして積極的にマーケティン グ費用などの投資を実施します。その結果、次期の業績は、連結 当期より事業セグメントを見直し「国内化粧品事業」「グローバル事業」「その他」に区分しました。従来「国内化粧品事業」に属していた国内の 「プロフェッショナル事業」は「グローバル事業」に移しています。 売 上 高 6,800 億 円( 前 期 比 1.4% 増 )、営 業 利 益 400 億 円( 同 10.0% 減 )、経 常 利 益 400 億 円( 同 10.1% 減 )、当 期 純 利 益 210 億円(同 64.2% 増)と見通しています。 (注) 記載金額は表示金額未満を四捨五入しています。 見 込 数値は、2011年4月現 在の発 表 数値 です。

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連結財務諸表の概要

貸借対照表

科 目 当期末 前期末 2011年3月31日 2010年3月31日 (資産の部) 流動資産 3,143 3,182   現金及び預金 900 701   受取手形及び売掛金 1,030 1,118   有価証券 150 247   たな卸資産 676 673   繰延税金資産 267 284   その他の流動資産 129 169   貸倒引当金 △9 △10 固定資産 4,259 4,572  有形固定資産 1,312 1,328   建物及び構築物 614 621   機械装置及び運搬具 111 108   工具、器具及び備品 179 144   土地 335 353   リース資産 45 59   建設仮勘定 28 43  無形固定資産 1,861 358   のれん 941 118   リース資産 4 4   商標権 426 ─   その他の無形固定資産 490 236  投資その他の資産 1,086 2,886   投資有価証券 275 1,922   前払年金費用 246 287   長期貸付金 ─ 175   長期前払費用 97 103   繰延税金資産 196 142   その他の投資 273 259   貸倒引当金 △1 △2 資産合計 7,402 7,754 (注)当期末の有形固定資産の減価償却累計額 2,118億円 科 目 当期末 前期末 2011年3月31日 2010年3月31日 (負債の部) 流動負債 1,597 2,615   支払手形及び買掛金 438 443   短期借入金 56 1,060   1年内返済予定の長期借入金 85 43   リース債務 23 24   未払金 380 470   未払法人税等 122 103   返品調整引当金 114 118   賞与引当金 116 113   災害損失引当金 9 ─   その他の流動負債 254 241 固定負債 2,593 1,487   社債 900 500   長期借入金 883 478   リース債務 28 40   退職給付引当金 413 401   繰延税金負債 292 34   その他の固定負債 77 34 負債合計 4,190 4,102 (純資産の部) 株主資本 3,633 3,707   資本金 645 645   資本剰余金 703 703   利益剰余金 2,324 2,590   自己株式 △ 39 △ 231 その他の包括利益累計額 △ 550 △ 224   その他有価証券評価差額金 1 10   為替換算調整勘定 △ 551 △ 234 新株予約権 6 4 少数株主持分 123 165 純資産合計 3,212 3,652 負債純資産合計 7,402 7,754 (単位:億円) (注) 記載金額は、表示金額未満を四捨五入しています。 この財務諸表は、主要な項目を表示しています。 見 込 数値は、2011年4月現 在の 発 表 数値 です。 ベアエッセンシャル社買収に伴い前期末に投資有価 証券に計上した資産を、のれんやその他の無形固定 資産に振替えた他、必要な会計処理を行いました。 ポイント ベ ア エッ セン シャル 社 買 収 の た め の 短 期 借 入 金 1,000 億円を、長 期借入金 600 億円の調達と社債 400 億円の発行により借り換えました。 ポイント

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損益計算書

科 目 2010年4月1日∼ 当期 前期 2011年3月31日 2009年4月1日∼ 2010年3月31日 売上高 6,707 6,442 売上原価 1,687 1,601 販売費及び一般管理費 4,575 4,337 営業利益 445 504 営業外収益 41 43  受取利息及び配当金 14 15  その他 27 28 営業外費用 41 32  支払利息 22 16  その他 19 16 経常利益 445 515 特別利益 12 4  固定資産売却益 10 3  投資有価証券売却益 2 1 特別損失 170 52  投資有価証券評価損 42 4  見本品・販促物の見積変更に伴う影響額 68 ─  災害による損失 17 ─  その他 43 48 税金等調整前当期純利益 287 467 法人税、住民税及び事業税 186 146 法人税等調整額 △ 53 △ 52 少数株主損益調整前当期純利益 154 ─ 少数株主利益 26 36 当期純利益 128 337 (単位:億円) (注)当期より事業セグメントの見直しを行いました。 前期の数値は、変更後のセグメントに基づいて組み替 えて表示しています。 0 3,000 6,000 9,000 国内・海外別売上高/海外売上高比率 海外地域別売上高 (億円) (%) (単位:億円) 国内売上高 海外売上高 4,592 4,283 7,235 6,903 2,643 2,620 4,067 6,442 2,375 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 (見込) アメリカ 876 13.1% ヨーロッパ 782 11.6% アジア・オセアニア 1,220 18.2% 2011年3月期 海外売上高 合計 2,878 42.9% 36.9 3,829 6,707 2,878 30 40 50 36.5 38.0 海外売上高比 率 42.9 3,830 6,800 2,970 43.7 売上高は、2010 年3月に買収を完了したベアエッセ ンシャル社の上乗せに加え、主に欧米市場での成長 性の回復と、中国を含むアジア市場での高成長の持 続により、前期より265 億円増加しました。 ポイント 営 業 利 益 は、ベ アエッセンシャル 社 の買 収に伴 う 一 時 費 用の発 生や、国 内売 上の減 少に伴う差 益 減 により、減益となりました。 ポイント 事業別営業利益率 当期   前期 国内化粧品事業 9.3% 10.1% グローバル事業 3.0% 3.8% その他 11.4% 10.5% 合計 6.6% 7.8%

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連結財務諸表の概要

キャッシュ・フロー計算書

科 目 2010年4月1日∼ 当期 前期 2011年3月31日 2009年4月1日∼ 2010年3月31日 営業活動によるキャッシュ・フロー 676 694 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 303 △ 2,049 財務活動によるキャッシュ・フロー △ 396 1,204 現金及び現金同等物に係る換算差額 △ 69 4 現金及び現金同等物の増減額 △ 92 △ 147 現金及び現金同等物の期首残高 772 919 新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 206 ─ 現金及び現金同等物の期末残高 886 772 (単位:億円)

資生堂グループ各社

(連結子会社) 95社(国内28社、海外67社)2011年3月31日現在 (注) 記載金額は、表示金額未満を四捨五入しています。 この財務諸表は、主要な項目を表示しています。 見 込 数 値は、2011年4月現 在の 発 表 数 値 で す。 国   内 資生堂販売(株) (株)エフティ資生堂 資生堂フィティット(株) (株)資生堂インターナショナル (株)ザ・ギンザ 資生堂プロフェッショナル(株) 資生堂美容室(株) 資生堂薬品(株) (株)資生堂パーラー 匿名組合セラン 他 海   外 資生堂アメリカズCorp. 資生堂アメリカInc. ブラッシュホールディングスLLC ベアエッセンシャルInc. ゾートスインターナショナルInc. 資生堂インターナショナル ヨーロッパS.A. 資生堂インターナショナル フランスS.A.S. 資生堂ドイチュラントGmbH 資生堂コスメティチ(イタリア)S.p.A. 資生堂ヨーロッパS.A.S. ボーテプレステージインターナショナルS.A. ラボラトワールデクレオールS.A.S. 資生堂(中国)投資有限公司 上海卓多姿中信化粧品有限公司 資生堂麗源化粧品有限公司  資生堂香港有限公司 台湾資生堂股份有限公司 他

資生堂の株主還元

 当社は、株主のみなさまへの直接的な利益還元と中長期的な 株価上昇による「株式トータルリターンの実現」をめざしています。 この考え方にもとづき、成長のための戦略投資をドライバーとして 利益の拡大と資本効率の向上を図り、それらを中長期的な配当の 増加と株価上昇につなげていくことを基本方針としています。  当社は利益還元の目標として、中期的に連結配当性向 40%を目 安としています。この目標をベースにしつつ、安定性も重視した現金 配当を主体としながら、自己株式取得については機動的に行います。  当期の期末配当につきましては、当初の予定通り1 株当たり25 円と株主総会でご承認いただき、中間配当 25 円と合わせて年間 では 50 円となりました。なお、当期純利益が減少したこともあり 連結配当性向は 155.5%となりました。次期につきましては、中間・ 期末ともに 1 株当たり25 円とし、年間 50 円配当を継続する予定 です。連結配当性向は 94.7%となる見込みです。 当期配当 1株当たり50円 次期配当(予定) 1株当たり50円 利益還元目標 連結配当性向40% 税金等調整前当期純利益287億円、非資金取引である減価償却費を295億 円計上した一方、法人税等の支払額169億円があったことなどにより、676 億円の収入となりました。 国 内・海 外 の既存 設備の改修・更 新を中心とした設備 投 資 263億 円 及び 香港の子会社を完全子会社とするための株 式 取得費 用57億円などにより、 303億円の支出となりました。 配当金の支払199億円及び長期借入金の返済127億円などにより、396億 円の支出となりました。 ポイント ポイント ポイント

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発行済株式の総数

株式の状況

(2011年3月31日現在)

400,000,000

株 (うち自己株式 2,052,792株 株主数

68,266

名 大株主一覧(上位10社) 株式数比率 株主数比率 株価・時価総額・売買高の推移(東京証券取引所) (注)時価総額は、発行済株式の総数から自己株式を差し引いて算出しています。 (注)2010 年 5 月に 1,000 万株の自己株式消却を実施しました。 株主名 持株数(千株)持株比率(%) 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 27,899 7.01 株式会社みずほ銀行 23,526 5.91 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口 16,964 4.26 ザ バンク オブ ニューヨーク メロン アズ デポジタリー バンク フォー デポジタリー レシート ホルダーズ 12,072 3.03 朝日生命保険相互会社 11,744 2.95 日本興亜損害保険株式会社 11,277 2.83 資生堂従業員自社株投資会 9,055 2.27 三井住友海上火災保険株式会社 8,000 2.01 日本生命保険相互会社 7,798 1.95 SSBT OD05 OMNIBUS ACCOUNT - TREATY CLIENTS 6,815 1.71 持株比率は自己株式を控除した発行済株式の総数で算出しています。 ザ バンク オブ ニューヨーク メロン アズ デポジタリー バンク フォー デポジタ リー レシート ホルダーズは、ADR(米国預託証券)の預託銀行であるバンク オブ ニューヨーク メロンの株式名義人です。 銘柄 発行年月日(償還期限) 発行額 利率 株式会社資生堂 第5回無担保社債 2009年12月9日(2014年12月9日) 500億円 年0.648% 株式会社資生堂 第6回無担保社債 2010年6月22日(2015年6月22日) 400億円 年0.547% 当社の長期債格付 A 1(ムーディーズ) A(スタンダード&プアーズ) ■社債の状況・格付について(2011年3月31日現在) 個人 22.90% 外国人 25.81% 自己株式 0.51% その他国内法人 5.18% 証券会社 2.44% 金融機関 43.14% 個人97.80% 金融機関 0.27% 証券会社 0.11% 自己株式 0.00% その他国内法人 1.03% 外国人 0.76% 日経平均株価終値(円:右軸) 当社時価総額(億円:右軸) 当社売買高(万株:左軸) 10/3 10/9 11/3 08/3 08/9 09/3 09/9 当社株価(円:左軸) 20,000 1,500 2,000 2,500 4,000 8,000 12,000 6,000 8,000 10,000 3,000 12,000 0 5,000 10,000 15,000 (円) (万株) (億円) (円) 2009年 最高値 1,910円 2010年 最高値 2,100円 2009年 最安値 1,233円 2011年 年初来最安値 1,340円 2008年 最安値 1,601円 2010年 最安値 1,661円 2008年 最高値 2,745円 2011年 年初来最高値 1,795円

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●詳しい情報はこちらへ  http://www.shiseido.co.jp/eco/ 検 索 資生堂アースケアプロジェクト

美とエコをつなぐ新しいライフスタイルの実現に向けて

資生堂アースケアプロジェクト

資生堂アースケアプロジェクトは、資生堂グループの全社員が取り組む環境プロ ジェクトです。象徴的な環境活動に番号をつけて整理(ナンバリング)し、資生堂 ウェブサイトで紹介しています。ここでは、国内外の主な事例を取り上げました。 No.084 No.051 省資源という環境配慮に加え、「パッケー ジを毎回捨てるのはもったいない」など のお客さまの声を反映した「付け替え用 レフィル」。本体容器の使用プラスチック 量に比べ約 60%削減 スキンケア商品の陳列用トレーとして、 化粧品業界初のエコマークを取得 年 間 使 用 電 力 量 の 70%以 上を太 陽 光 による発 電 でカバ ー、 年間の CO2排出量約 1,200トンを削減 資生堂タイランドは、2008 年よりタイ国内でのマングローブ 植林活動を実施 再生プラスチックを活用した スキンケア商品陳列用トレーで、 省資源化を実現しました。 米国工場で太陽光発電設備を 二次導入しました。 次世代に美しい地球を残したいという思いをこめて、 タイにてマングローブ植林活動を行っています。

社会・地球とともに

薬用美白美容液 「HAKU メラノフォーカスW」は、 環境への配慮とお客さまの声に お応えし「付け替え用レフィル」を 発売しました。 〈商品における環境対応〉 〈CO2削減の取り組み〉 No.080〈販売面における環境対応〉 No.033〈地球温暖化防止への取り組み〉 一次導入(屋上) 二次導入(グラウンド)

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株主インフォメーション

株主のみなさまへのアンケートのご報告

「2011 年 3 月期 上半期のご報告」にて実施

資生堂の株主優待

「滝」をテーマとした株主さま限定オリジナルフレグランスを差し上げます。

昨 年 12 月発 行 の「 株 主・投 資 家 のみなさまへ 」では、 約 2 万人の株主のみなさま(無作為抽出による)にアンケー トを送付させていただきました。多数のご回答ならびに貴重 なご意見をいただき、ありがとうございました。その集計結 果の一部をご報告します。 当社の取り組みに対する質問に対し、満足に感じている 項目として「配当金・株主還元の方針」が 5 割強でトップに なり、続いて 2009 年 10 月に 100 株に引き下げた「 投 資 単位」が多くあがりました。 一方、わからない・知らないと感じている項目として 2 割 を超える株主のみなさまが「3カ年計画 ・ 経営戦略」、「経 営トップの取り組み姿勢」、「商品・サービス」をあげられま した。そこで、当報告書では、2∼6 ページにて末川新社長 のメッセージと新 3カ年計画をご紹介し、当社商品に関する 記事を 10∼11 ページに掲載いたしました。 また、今後、充実してほしい情報としては、「海外展開な どの動向」が多くあがりました。これらのご意見をもとに当 報告書 7∼9 ページのグローバル・トピックスで、当社の海 外での活動をご紹介しています。 今後、充実してほしい情報(複数回答、上位項目) (%) (%) 満足 わからない・知らない 配当金・ 株主還元の方針 海外展開などの動向 新ブランド・新製品情報 財務内容・実績 中期的な経営戦略 研究開発や美容ソフト情報 経営者の考え・メッセージ 社内の雰囲気・社員の取り組み 投資単位 3カ年計画・ 経営戦略 経営トップの 取り組み姿勢 商品・ サービス 株主優待 0 10 20 30 40 50 0 10 20 30 40 50 資生堂の取り組みに対して満足に感じること、 わからないこと・知らないこと(複数回答) 53 2 43 22 31 24 40 42 22 33 11 39 9 26 23 22 21 15 48

Q

Q

資生堂の株主優待は、当社株式を保有し支援し続けてくださる株主のみなさまへの株主感謝品 として新規に開発した「株主さま限定オリジナルフレグランス」か、もしくは「地球環境保護活動 への支援」のいずれかのコースをお選びいただけます。 優待のご対象は毎年 3 月 31日現在、当社株式を 1 年超かつ 1,000 株以上お持ちの株主さまと させていただきます。 2011 年度は「滝」をテーマにしたフレグランスをお届けします。 今後も、株主・投資家のみなさまとの重要なコミュニケーションの場として、当報告書において様々な情報をわかりやすく掲載してまいります。 これからも定期的にアンケートを実施していきたいと考えておりますので、ご協力をよろしくお願い申し上げます。 株 主 さま 限 定 オリジ ナルフレグランス 「資生堂 水の香 2011」

参照

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