準備
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3. 講義資料を配布するページから、コンパイラ
セット「bcc.zip」をダウンロードする。
4. ダウンロードしたファイルはzip形式なので、
ダブルクリックして開き、中のフォルダ「bcc」
を右クリックしてコピーする(圧縮ファイルを解
凍する作業)。
5. プログラム作業用のフォルダの中に入ってか
ら、空白の場所で右クリックして貼り付ける。
→このbccフォルダ内のファイルを今後の作
業で使用する。
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5
4
ファイル構成について
• 圧縮ファイル「bcc.zip」を解凍すると「bcc」というフォルダが作成され、その中に開発
に必要なファイルがすべて展開される。
• 「bcc551」にはインストーラーから展開済みのコンパイラが格納されている。
• 「work」は作業するためのフォルダであり、テストプログラムが格納されている。
• 「Command Prompt」はコマンドプロンプトへのショートカットで、起動時に「start.bat」
を実行するように設定されている。 →プロパティで設定を変更できる。
• 「freecommandlinetools2.exe」はオリジナル配布ファイルで、開発環境を自力でセッ
トアップする場合には、これを実行してインストールすること。 →インストーラー形式
の圧縮ファイルになっている。
• 「start.bat」は、コマンドプロンプトでの作業で必要な設定のための処理を含むバッチ
ファイル(コマンドを用いて記述した簡易プログラム)である。 →バッチファイルの実行
によって、「work」がカレントディレクトリ(現在のディレクトリ)に設定される。コマンドプ
ロンプト上ではフォルダのことをディレクトリと呼び、カレントディレクトリとは今現在操
作の起点になっているフォルダを意味する。
コマンドプロンプトでの操作
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5. 「cd パス名」と入力してEnterを押す
と、指定したパス名が示すディレクト
リに移動する。 →移動後はプロン
プト左側に表示されているパス名の
表示が現在のディレクトリに変わる。
6. 「mkdir 新規ディレクトリ名」と入力し
てEnterを押すと、新規ディレクトリが
作成される。
7. 「rmdir /s ディレクトリ名」と入力して
Enterを押すと、ディレクトリが削除さ
れる。 →「/s」をつけないと空でない
ディレクトリは削除されない。
8. 「del ファイル名」と入力してEnterを
押すと、ファイルが削除される。
9. 「cls」と入力してEnterを押すと、画
面がクリアされる。
10. 「exit」と入力してEnterを押すと、コ
マンドプロンプトが終了する。
5~9
9, 10
編集・コンパイル・実行の手順
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3. 左側のフォルダツリーで、ファイルを保存する場所(ここではd:¥bcc¥work)を選択する。
4. 「名前を付けて保存」ダイアログボックスが開いたら、ファイル名を「~.c」の型式で記述
し(ここではsample.c)、ファイルの種類を「すべてのファイル」に選択する。
5. 「保存」ボタンを押して保存が完了すると、メモ帳のタイトルバーが保存したファイル名
になっていることを確認する。
3, 4
5
編集・コンパイル・実行の手順
(5/5)
9. コマンドプロンプトで再度「bcc32
sample.c」と入力してEnterを押す。
→上下キーを押せば過去に入力し
たコマンドを呼び出せる。
10. コンパイルエラーが発生することな
く無事に完了したら、「sample.exe」
と入力してEnterを押せば、作成し
たプログラムの実行が開始される。
→「ファイル名.c」のコンパイル結果
は「ファイル名.exe」となる。実行す
る前に、dirコマンドでコンパイルに
より生成されたファイル「~.exe」が
存在することを確認すると良い。
11. プログラムの実行が終了すると、再
びコマンド入力待ちになる。 →もし
プログラムが暴走して終了しなくな
った場合は、Ctrl+Cを押せば強制
終了できる。
9, 10, 11
バッチファイル「
start.bat」について
• バッチ処理はコマンドプロンプトの命令を使って
書かれており、動作の解説は右の通りである。
→興味がある人はコマンドプロンプトについても
勉強すると良い。
• コマンドプロンプトのショートカットは下記のような
設定となっており、「cmd.exe」に「/k」オプション
を付けてバッチ処理を行わせている。 →環境変
数「ComSpec」にはコマンドプロンプト実行ファイ
ルのパスが設定されている。
1. バッチ処理を非表示にする。
2. 「カレントディレクトリ¥bcc551」を基準ディレクト
リにする。
3. 「基準ディレクトリ¥bin」にパスを通す。
4. カレントディレクトリを「基準ディレクトリ¥bin」に
移動する。
5. 設定ファイル「bcc32.cfg」を作成する。
6. 「bcc32.cfg」に設定を追記する。
7. 設定ファイル「ilink32.cfg」を作成する。
8. カレントディレクトリを2段階上である「基準ディレ
クトリ¥work」に移動する。
その他のコマンド
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1. 「ドライブ名:」と入力すると、「ドライ
ブ名」が示すドライブに移動する。
2. 「 コマンド名 >ファイル名」と入力す
ると、「ファイル名」が新規作成され
て「コマンド名」の実行結果が出力
される(リダイレクト機能)。 →「>」
の代わりに「>>」を使用すると、ファ
イル末尾への追記になる。
3. 「type ファイル名」と入力すると、「フ
ァイル名」の中身を表示する。
4. 「help コマンド名」と入力すると、「コ
マンド名」のヘルプを表示する。 →
「コマンド名 /?」と入力しても同様の
結果が得られる。また、単に「help」
と入力した場合は、コマンドの一覧
が表示される。
5. 「rename ファイル名 新ファイル名」
と入力すると、「ファイル名」を「新フ
ァイル名」に変更する。 16
1~5
その他のコマンド
(2/3)
6. 「move ファイル名 移動先¥」と入力
すると、「ファイル名」を「移動先」が
示すディレクトリへ移動させる。
7. 「 copy ファイル名 新ファイル名」と
入力すると、「ファイル名」のコピー
した「新ファイル名」を作成する。
→場所を指定すれば、その場所に
コピーファイルが作成される。
8. 「xcopy ディレクトリ名 新ディレクト
リ名¥」と入力すると、「ディレクトリ
名」をコピーした「新ディレクトリ名」
を作成する。
9. 「tree パス名 /f」と入力すると、「パ
ス名」を起点したツリー構造を表示
する。 →「/f」オプションを付けずに
「tree パス名」と入力した場合は、
ディレクトリ名とツリー構造のみで、
ファイル名は表示されない。
6~9
その他のコマンド
(3/3)
10. dirなどのファイル系コマンドにおい
て、パス名やファイル名の指定時に
「*」「?」を用いると、複数の対象を
指定することができる。「*」は0文字
以上の任意の文字、「?」は任意の1
文字を意味する(ワイルドカード)。
→「*.txt」ならば、拡張子がtxtであ
る全てのファイルの意味になり、「
a???e.txt」ならば、aで始まりeで終
わる5文字に拡張子txtがついたファ
イルという意味になる。
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