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第 1 回 社会保障審議会 企業年金部会の概要
平成 25 年 10 月 29 日に「第 1 回 社会保障審議会 企業年金部会」が開催されました。 別紙のとおり、主な内容を纏めましたので、ご連絡いたします。 当社としましては引続き、動向を注視しつつ、厚生年金基金制度の運営に携わる皆様を全力でサポー トしていく所存です。 【関連資料】 (厚生労働省ホームページ) ・第 1 回 社会保障審議会 企業年金部会(10 月 29 日開催) http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000027734.html 以上 照会先:指定(担当)年金数理人 平成 25 年 10 月 31 日 団体年金事業部 №25-79 第 35 号2
(別紙)
本日の部会の概要
内容は 、必要と思われる箇所を抜粋し、弊社として解釈のうえ記載したものであることを予めご理解 願います。 1. 香取年金局長挨拶 企業年金部会は 9/29 に社会保障審議会で設置が承認され、「厚年基金の見直し法の施行に向けた検 討」および「今後の企業年金制度のあり方」を審議いただく。 検討のスケジュールとしては、まずは法施行に向けた検討を実施いただき、その後、企業年金制度の 在り方について議論いただく。 厚生年金基金制度については、AIJ問題を受けて制度的な課題が顕在化したことをうけ、衆参 20 時 間の審議をへて、6 月に法が成立した。これは制度の大きな改革であり、関係者の関心も非常に高い。 また、他の企業年金と同様に 3 階部分の制度であることから、企業年金全体の議論の試金石にもなる。 企業年金全体の議論としては、DB・DCは制度設立から 10 年が経過し、それなりに発展してきたが、 厚生年金基金制度の廃止後の姿を議論いただきたい。公的年金と関係する部分については、必要に応 じて年金部会と連携していく。 2. 社会保障審議会企業年金部会委員名簿(資料 1) 部会長に山崎氏、部会長代理に森戸氏が選出されました。 【資料 1 の内容】 氏名 所属・役職 井戸美枝(いどみえ) 井戸美枝事務所(社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー)代表 臼杵政治(うすきまさはる) 名古屋市立大学大学院経済学研究科教授 小林由紀子(こばやしゆきこ) 日本経済団体連合会社会保障委員会年金改革部会部会長代理 白波瀬佐和子(しらはせさわこ) 東京大学大学院人文社会系研究科教授 鈴木博司(すずきひろし) 日本年金数理人会理事長 高崎のぞみ(たかさきのぞみ) マネックスグループ株式会社執行役員 冨高裕子(とみたかゆうこ) 全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会中央執行委員 平川則男(ひらかわのりお) 日本労働組合総連合会総合政策局生活福祉局長 ○森戸英幸(もりとひでゆき) 慶応義塾大学大学院法務研究科教授 ◎山崎泰彦(やまさきやすひこ) 神奈川県立保健福祉大学名誉教授 山本 人(やまもとたいと) 日本商工会議所社会保障専門委員会委員 ◎部会長 ○部会長代理3 3. 企業年金部会の今後の審議スケジュール(案)(資料 3) 第 1 ステージは「厚生年金基金制度について」、第 2 ステージは、「企業年金制度の在り方につい て」、と位置付けて審議を進めることとされました。 資料によれば、本日の議論を受け、間もなく法定のパブリックコメント(意見募集)の手続が開始 されるものと思われます。(具体的な時期は明示されませんでした。) 政省令、告示交付が年内、通知等の改正が年明になる予定とされています。 【資料 3 の内容】 時期 内容 平成 25 年 10 月(今回) 企業年金部会 厚生年金基金制度改正の政省令事項等の検討 →パブリックコメント 平成 25 年 11~12 月 企業年金部会 厚生年金基金制度改正の政省令事項等の検討 平成 25 年末(予定) 政省令、告示の交付 ※年明けに通知等の改正 平成 26 年 1~3 月 企業年金部会 第三者委員会の審議事項・運営等の検討 平成 26 年 4 月 (改正法施行予定) 企業年金部会 企業年金制度等の在り方の審議開始 第三者委員会の設置 【主な質疑・応答】 ○小林委員(日本経済団体連合会社会保障委員会年金改革部会部会長代理) 企業年金制度等の在り方は、税制改正のスケジュールを踏まえると夏には結論を出す必要がある。 ●黒田企業年金国民年金基金課長 ご指摘の通り。政治の節目節目の〆切を念頭に入れながら議論させていただきたいと思う。
4 4. 厚生年金基金制度改正の施行に向けた検討内容(資料 4) 法律、政省令、告示、通知の内容(政省令、告示、通知は現時点の案)を網羅的・体系的に纏めた 資料が示されました。 内容は、既に公布されている法律及び先般の企業年金連合会主催の説明会で配布された「厚生年金 基金の今後の方向性について」、「政省令等の改正案の概要」等を纏めた内容となっており、特段、 新しい内容はございません。 【資料 4 の目次】 1. 法律の概要 2. 特例解散等 3. 財政運営 4. 上乗せ部分の支援策 5. 解散手続き等 【主な質疑・応答】 ○森戸部会長代理(慶応義塾大学大学院法務研究科教授) 代行割れ基金における上乗給付の再建において、上乗給付の再建と納付計画の延長はどちらが優先さ れる事項なのか。納付計画の延長は、本体のリスクが増えるということを意味する。本体財政と企業 年金の普及という政策目的とのバランスを考えなければならない。 自主解散を行わず清算型基金に指定されるのを待つという声があるとご報告いただいたが、すべての 基金が清算型基金となったら(第三者委員会が)回らない。清算型解散であれば上乗給付が指定と同 時に停止される等の加入者・受給者への不利益があるが、自主解散のメリットをより明確にし、イン センティブを示すことが必要と考える。 厚生年金基金の見直しは、いわば大きな債務整理。国の資産の毀損を避けつつ労使が無理のない状況 で対応を進めなければならないが、結果はやってみないと分からない部分もある。であれば、基金、 労使、事業主等の全体にとって、負担が公平(フェア)になるよう取組をお願いしたい。「こうすれ ば得だ。」という対応を排除することが大事であり、解散命令やこれまであまり実施してこなかった 掛金未納基金への滞納処分等についても積極的な対応が必要。 ●黒田企業年金国民年金基金課長 大事な視点だと思う。飽くまで自主解散が基本というスタンスである。汗をかいた方にはよいことが あるという内容にしていきたいと考えている。変な力学が働かないよう、全体としてどのようにして フェアにしていくかを示していきたい。 ○平川委員(日本労働組合総連合会総合政策局生活福祉局長) 労使に必要な情報がしっかり伝わることが重要。 懸念されるのは、「特例解散の期限が過ぎてしまった。」、「いつのまにか(労使が知らないうちに) 清算型に指定されてしまった。」というようなことが起こらないかということ。
5 解散や代行返上の手続には 2 年以上掛ることもあり、事前説明も含めるとそれ以上かかる。必要な情 報の労使への開示の徹底をお願いしたい。 中小零細企業には労働組合がない場合も多く、基金から事業主等に対して十分に情報提供されること が必要だ。 ●黒田企業年金国民年金基金課長 基金設立の際も労使の合意形成が行われている。今回の解散・代行返上の局面においてもきちんとし た合意プロセスは欠かせない。その中で今後の具体的な選択肢が提示されるような環境作りが必要だ と思う。上乗せ給付を再建すると合意した労使の志をできるだけ支援できるよう、有効な手段を考え ていきたい。 中小企業にとって、企業年金はハードルが高い面もあり、そのため厚生年金基金が中小企業に普及し てきた。これからはDB、DCが企業年金の中心となるが、その中で出来るだけハードルを下げてい くことが今後の企業年金を考えていくうえでのポイント。 ○冨高委員(全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会中央執行委員) 企業年金は賃金後払・老後保障の性格を持つ重要なものであり、しっかりと説明義務を果たしていく ことが必要。過去の代行返上の経験で言えば、代行割れしてなくても 2 年程度かかっているので、代 行割れしていれば更に時間を要するだろう。基金からしっかりと説明がなされることが必要。 ○小林委員(日本経済団体連合会社会保障委員会年金改革部会部会長代理) 企業年金は従業員の老後の生活保障に関わる問題なので、その負担がどうあるべきかについては労使 の十分な議論が必要。 過去、適格年金からの移行においては 10 年の期間が設けられたが、今回は 5 年である。柔軟な措置が 示されているものの、従前以上の情報提供や政府の支援が必要と考える。 ●黒田企業年金国民年金基金課長 役人は法律で物事を語ってしまうことが多く、つい、法律ではこうなっていますよといった受け答え になることがある。 企業年金は労使の話し合いに基づき決定されるもので、国としてそのプロセスに立ち入ることはでき ないが、制度構築に関するプロトタイプのご提示等の工夫をしていきたい。そのなかで十分でないも のがあれば、どうすれば良いのかキャッチボールしながら進めていきたい。 ○山本委員(日本商工会議所社会保障専門委員会委員)代理 繰り返しになるが、適格年金からの移行は円滑だったとは思えない。今回はより具体的な選択肢を示 していくことが重要と考える。 厚生年金基金に加入している事業所は従業員のことを考えている事業所なので、上乗せを続けたいと ころが多いのだろう。より具体的な選択肢を示していくことが重要だ。 ところで、当初検討されている集団型DCはどうなったのか。 ●山内企業年金国民年金基金課基金数理室長 投資教育の省略を 1 つの柱としていたが、投資教育は外せないという考え方から取り下げた。
6 ○鈴木委員(日本年金数理人会理事長) 付帯決議にある移行支援策は、情報が行き届き、それに基づき決定することが必要。基金の多くが総 合基金ということを意識すればより重要。 積立不足の償却が 20 年から 30 年に延長されることにより負担は小さくなるがデメリットもある。総 合型の実施事業所が倒産した場合などには、キャッシュのショート、事業主の追加拠出の発生等の懸 念がある。また、掛金を長期的に払い込むには強いガバナンスと断固たる決意が無ければならない。 こうした点を含めて説明した上での合意形成ができればよいが、そうでなければ中退共やDCの選択 肢の重要さが増してくる。 ●黒田企業年金国民年金基金課長 ご指摘の通り。まずは確定給付型としてお示ししたが、お話にように長期的な持続可能性という観点 でもメリ・デメ含めて選択肢を示していきたい。 DBであっても終身ではなく確定年金とする道もあり、給付のパターン・メリデメ・必要な要件など を分かりやすく示しつつご検討いただきたいと考えている。 今後、助言をいただきたい。 ○高崎委員(マネックスグループ株式会社執行役員) 最大 30 年に延長されたものの、30 年という期間はそもそも長い。事業主の十分な理解が必要である。 ●黒田企業年金国民年金基金課長 ご指摘のとおり。一方、短期的な負担が大きいと、そもそも制度を導入できない。長期と短期の視点 をしっかり踏まえ判断してもらいたいと考えており、この点においても皆様から助言をいただければ と思う。 ○冨高委員(全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会中央執行委員) 存続基準については、専門委員会でもかなり議論された。その運用はなし崩し的になってはならず、 存続基準を満たさない基金には解散命令を出すべき。 清算未了特定基金に対する措置、1 年以内に申請すれば納付猶予が採用可能の旨、は十分な周知をお 願いしたい。
7 5. その他(参考資料 1 の 17 ページ) 部会での説明はありませんでしたが、配布された資料(参考資料 1 の 17 ページ)に、厚生年金基金 の現在の状況が公表されています。 これによると、平成 25 年 10 月 21 日時点の 551 基金のうち、95 基金が解散内諾済、13 基金が将来 返上済となっています。(日経新聞(10/30 付朝刊、5 面)でも掲載) 以上