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外装内装モルタル下地材 [ 標準施工法 ] 施工のポイント 概要 / 施工要領 ラスカット使用上のご注意 ラスカットは 正しい施工と塗装の定期的な塗り替え等のメンテナンスがおこなわれないと商品の性能が発揮されず 不具合が発生する場合があります 標準施工法に基づいて専用コーキング等の指定部材を必ず使用

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外装内装モルタル下地材

[標準施工法]

施工のポイント ■防火性能及び壁倍率 ラスカット モルタル塗りの防火性能一覧 防火性能 モルタル種類 塗り厚 適応下地及び工法 認定番号 準防火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 10㎜以上 木造軸組 通気工法 PC030BE-0002を使用 防火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 10㎜以上 木造軸組 直張り PC030BE-0001※1 通気工法 PC030BE-0002 ※1 PC030BE-0302※1 16㎜以上 鉄骨下地 直張り PC030BE-9191※2 45 準耐火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 10㎜以上 木造軸組 通気工法 QF045BE-0003 ※1 直張り・通気工法 QF045BE-0240※1 16㎜以上 木造軸組 直張り QF045BE-9210※2 鉄骨下地 直張り 1時間 準耐火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 17㎜以上 木造及び鉄骨下地 直張り QF060BE-9212※3 16㎜以上 木造軸組 通気工法 QF060BE-0008※1 1 指定の内装仕様(P.349参照)をする必要があります。 2 告示に定められた内装材(P.349参照)を施工する必要があります。 3 告示に定められた内装材(P.349参照)を施工し、壁内にグラスウール50㎜厚以上を使用する必要があります。 ■推奨モルタル 商品名 製造メーカー モルタル混和剤 塗装 タイル ラスカル 昭和電工建材(株) ハイモルエマルジョン × ライトモルタル 太平洋マテリアル(株) モルトップエマルジョン ○(2階高さまで可) ラスモル 富士川建材工業(株) シーレックス △(玄関等、部分使用のみ可) ◦推奨モルタルについては、各社の仕様に基づいてモルタル混和剤を現場調合したモルタルをご使用ください。 ◦目地補強ネット、モルタル混和剤についてはモルタルメーカー純正品も使用可能です。 ◦推奨モルタルメーカーの指定モルタル以外を使用された場合、モルタルの不具合等については  当社及び推奨モルタルメーカーではご相談を受けかねますので、予めご了承ください。 ◦ラスモルタルの下塗り用モルタル及び、発泡スチロール系骨材を用いた現場調合モルタルは、  ラスカットとの密着不良を生じやすいので使用しないでください。 ◦推奨メーカー以外のモルタルを使用する場合はJASS15M-102の品質基準に適合する既調合軽量モルタルとしてください。 ◦販売エリアは各モルタルメーカー様へお問合せください。 ラスカット タイル張り工法の防火性能 防火性能 製品厚さ タイル仕上げ厚さ 適応下地 根拠となる法令 防火構造 9㎜・12㎜共通 モルタル+タイルの合計25㎜以上※4 木造及び 鉄骨下地 建設省告示第第11号ロ(13592)(iv号)※5 45 準耐火構造 木造及び鉄骨下地 建設省告示第第13号ロ(13583)※6号 4 タイル張り工法は、タイル張り用既調合モルタルをご使用ください。樹脂系 の接着剤を使用した場合は、防火構造・準耐火構造に適合しないと判断され る場合があります。 56 屋内側に、告示に定められた内装材(P.349参照)を施工する必要があります。 ラスカットの壁倍率 壁倍率 製品厚さ 工 法 認定番号 2.5 7.512㎜共通㎜、9㎜、木造軸組工法 直張り仕様(大壁) 平成 12526 建設省東住指発 226 受材仕様(真壁) 通気受材仕様(通気工法) 4.0 7.512㎜共通㎜、9㎜、木造軸組工法 通気受材仕様(通気工法) FRM-0049 ■使用禁止場所 ◦以下のような場所にはラスカットを使用しないでください。変形、劣化、モルタルの割れ等を生じることがあります。  ○ 屋根、傾斜パラペット ○ 煙突への施工 ○ 床面、天井面 ○ 裏面から水のかかる場所 ○ 営業用浴室及びこれに準ずる場所 ○ 常時水のかかる場所 概要/施工要領 ■ラスカット使用上のご注意 ◦ラスカットは、正しい施工と塗装の定期的な塗り替え等のメンテナンスがおこなわれないと商品の性能が発揮されず、不具合が発生する場合があります。 標準施工法に基づいて専用コーキング等の指定部材を必ず使用し、正しい施工をおこなってください。 ◦建物の耐久性向上のため、断熱材及び防湿層の施工を確実におこなってください。 ◦標準施工法以外で施工した物件の苦情・お取り替えには応じかねますので、予めご了承ください。 ◦ラスカットは建物高さ13m以下で、建築基準法21条、同施行令129条の2、その他関係する法および条例等に基づいた住宅でご使用ください。 ◦下屋のある外壁の2階部分は耐力壁にはなりませんのでご注意ください。

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外装内装モルタル下地材

[標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 参考資料 ■ラスカット防火構造・準耐火構造の施工例および内装仕様 ■“構造用合板”とは− ■“AQマーク製品”とは− ◦構造用合板とは建築物の構造耐力上主要な部分に使用する合板をいいます。  構造用合板の特類とは屋外または常時湿潤状態にある場所に使用される構造用合板であっ て、その接着性能は日本農林規格(JAS)により、72時間連続煮沸した後なお7kg/㎠以上の 接着力がなければならない(連続煮沸試験)等のきびしい条件に合格しなくてはなりません。  このようにしてつくられた構造用合板特類は、従来の普通合板とは性能的には格段の差が ある合板といえます。 ◦AQマークとは、(公財)日本住宅・木材技術センターが当該建材についてその品質性能が 優良であることを認証したものに表示するものであり、この主旨に即した英文名Approved Qualityの頭文字を用いての呼称です。このAQマーク表示に関する制度は、認証制度と勧 告制度からなっている「木質建材認証・勧告制度」の認証制度です。 ◦木質建材認証・勧告制度とは  新しい木質建材のうち、良質な製品を選定する基準には、従来、国で設けている“JAS”という制度 があります。製材・合板集成材等にはこれが適用され、新しい建材のうち多く出回っているものにつ いても適用範囲が広げられてきましたが、JAS規格だけでは応じきれないのが現状です。そこで登場 したのが木質建材認証・勧告制度です。適切な検査を施し、優良と認めたものにAQマークがつくと いうわけです。このように、AQマークはJASマークとともに信頼の目じるしともいえます。この制度は、 一方で、すでに出回っている建材のなかに不良品がないか検査し改善の勧告もおこないます。 [ノダのAQ認証商品] ◦ノダラスカット(付着・防水性)  ノダラスカットは「付着・防水性」に優れた製品としてAQマーク表示製品の認証を受けています。 〈防火構造(PC030BE-0002)〉 通気受材 ラスカット 石膏ボード9.5㎜厚 柱 透湿防水シート グラスウール10K 50㎜厚 専用目地材 モルタスⅠ 10㎜塗り ※指定の内装仕様とする必要があります。 〈45分準耐火構造(QF045BE-0003)〉 〈45分準耐火構造(QF045BE-0240)〉 通気受材 ラスカット 石膏ボード12.5㎜厚+9.5㎜厚 グラスウール10Kまたは ロックウール、押出法ポリスチレンフォーム 柱 透湿防水シート 専用目地材 モルタスⅠ 10㎜塗り ※指定の内装仕様とする必要があります。 告示に定められた内装材 ◦準防火構造・防火構造(建設省告示第1359号第1第1号ハ(3)、PC030BE-9191)  1. 厚さ9.5㎜以上の石膏ボード  2. 厚さ75㎜以上のグラスウール若しくはロックウールを充填した上に厚さ4㎜以上の合板、 木材、パーティクルボード、構造用パネルを張ったもの ◦45分準耐火構造(建設省告示第1358号第1第3号ロ QF045BE-9210)  1. 厚さ15㎜以上の石膏ボード  2. 厚さ12㎜以上の石膏ボードの上に厚さ9㎜以上の石膏ボードまたは難燃合板を張ったもの  3. 厚さ9㎜以上の石膏ボードまたは難燃合板の上に厚さ12㎜以上の石膏ボードを張ったもの  4. 厚さ7㎜以上の石膏ラスボードの上に8㎜以上の石膏プラスターを塗ったもの ◦1時間準耐火構造(QF060BE-9212)※  1. 厚さ12㎜以上の石膏ボードの上に厚さ12㎜以上の石膏ボードを張ったもの  2. 厚さ8㎜以上のスラグ石膏系セメント板の上に厚さ12㎜以上の石膏ボードを張ったもの  3. 厚さ16㎜以上の強化石膏ボード  4. 厚さ12㎜以上の強化石膏ボードの上に厚さ9㎜以上の石膏ボードまたは難燃合板を張ったもの ※壁内にグラスウール10K(JIS A 6301)を50㎜以上充填する 指定の内装仕様 ◦防火構造(PC030BE-0001および0002)  内装材を 1. 厚さが9.5㎜以上の石膏ボード 2. 厚さが7㎜以上の石膏ラスボードの上に厚さ8㎜以上の石膏プラスターを塗ったもの 3. 厚さが25㎜以上の岩綿保温板の上に亜鉛鉄板を張ったもの 4. モルタル塗りの上にタイルを張ったものでその厚さの合計が25㎜以上のもの 5. 厚さが12.5㎜以上の火山性ガラス質複層板  のいずれかとし、かつ壁内に  1. グラスウール10K 50㎜以上(JIS A 6301)  2. 住宅用ロックウール断熱材50㎜以上(JIS A 9521) のいずれかを充填する ◦防火構造(PC030BE-0302)  内装材同上  断熱材を 1. ポリスチレンフォーム105㎜以下 2. グラスウール又はロックウール  のいずれか ◦45分準耐火構造(QF045BE-0003)  45分準耐火構造(QF045BE-0240)※1  内装材を 1. 厚さ12.5㎜以上の石膏ボードの上に厚さ9.5㎜以上の石膏ボードを張ったもの 2. 厚さ9.5㎜以上の石膏ボードの上に厚さ12.5㎜以上の石膏ボードを張ったもの  のいずれかとし、かつ壁内に  1. グラスウール10K(JIS A 6301)50㎜以上  2. 住宅用ロックウール断熱材(JIS A 9521)50㎜以上  のいずれかを充填する   ※1 断熱材としてグラスウール、ロックウール以外に押出法ポリスチレンフォームが使用可能 ◦1時間準耐火構造(QF060BE-0008)  内装材を 1. 厚さ12.5㎜以上の石膏ボードの上に厚さ12.5㎜以上の石膏ボードを張ったもの とし、かつ壁内に  1. グラスウール10K(JIS A 6301)50㎜以上  2. 住宅用ロックウール断熱材(JIS A 9521)50㎜以上  のいずれかを充填する 構造用合板 日 本合板検査会 (財 特類 7.5㎜ 認証番号 製品名 認証区分 認証業者 (連絡先) 製造年月 製造業者 製造工場 使用上の 注意事項 AQ-217-E1-1 ノダモルタル下地用合板 項目認証「付着・防水性」 富士川事業所 03(5687)6222 カタログに記載 各枚ごとに裏面に表示 この製品は、当センターの定める品質性能 基準を満たしていることを認証されたもの です。 財団法人 日本住宅・木材技術センター

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外装内装モルタル下地材

[標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 1.ラスカットの特長と概要  ラスカットは昭和51年に発売された、モルタル下地合板として最 も実績のある製品です。過去の多くの地震では、住宅が倒壊したり、 ラス網ごとモルタル壁が落下して延焼するという被害がありました。  ラスカットは構造用合板基材で住宅の構造強度を高めているの で倒壊を防ぎ、またラスカット自体が住宅に釘でしっかりと打ち付 けられ、モルタル層の密着も強固であるので、木ずり−ラス網によ るモルタルと比べて「地震に強いノダラスカット」として数多くの地震 から住宅と財産を守ってきました。  従来は壁倍率2.5倍の認定商品でしたが、平成15年2月に新施工 法による壁倍率4.0の大臣認定を取得し、いっそうの木造軸組工法 (在来工法)住宅の性能向上を実現しました。 ※ラスカットの壁倍率4.0の認定は、木造軸組工法(在来工法)の通気受材仕様で取 得しています。直張り施工、真壁施工での認定は取得していません。 壁倍率 工法 仕様 認定番号 認定日 ラスカット 4.0 木造軸組工法 通気受材仕様 FRM-0049 平成1525 2.壁倍率4.0の特長 ①壁倍率4.0のメリット ◦構造強度の向上  同じ設計の住宅であれば、4.0/2.5=1.6なので壁倍率2.5に比べ て、構造強度が1.6倍になります。  住宅の性能表示制度の耐震等級では、建築基準法の規定(等 級1)に対して1.5倍の構造強度で等級3(最高等級)となるので、 壁倍率2.5で建築基準法の規定ギリギリで設計した住宅の場合 でも、壁倍率4.0では最高等級になります。 ◦設計の自由度アップ  従来の設計でも構造強度が充分な場合には、壁倍率4.0では開 口部を増やすことが可能なので、採光性能の向上をはかれます。 また、外周だけで必要な耐力を確保する設計をおこなうことも可 能なので、内部間仕切りを耐力壁としないことも可能となり、間 仕切り壁を自由な位置に設定できます。 ◦バランスの良い設計  面材耐力壁で壁倍率を確保する場合、南面に開口部を多く取 る設計では北面や西面に耐力壁が集中するため、耐力壁をバラ ンス良く配置することが難しいケースがあります。南面を壁倍率 4.0、北面を壁倍率2.5と組み合わせて施工することで、釣り合い の良い耐力壁の配置が容易になります。 ◦制約の多い敷地の設計  間口が狭い敷地等で設計に制約がある場合にも、壁倍率4.0が 有効です。 ◦3階建ての設計に有利  木造3階建て住宅では、2階建てに比べて必要壁量が大幅に増 えます。こういった場合にも、壁倍率4.0は有効です。 ②壁倍率2.5倍と4.0倍の施工法の違いの概要 ラスカット 壁倍率 2.5 4.0 使用釘 N50 N50 釘打ち方法 外周 150㎜※1 内部 150 外周 100 内部 200 四隅  502 通気受材の 取付け方法※2 両側をあける 片寄せにする 1 標準施工法では土台や胴差等は100㎜間隔となります。 2 4.0倍では四隅に釘打ちをおこなうために、面材隅の位置の横通気受材は縦    通気受材に寄せて施工します。 参考資料 3.壁倍率4.0の通気受材の施工  壁倍率4.0の施工法では、従来の標準施工法から通気受材の取 付け方法が変更となっています。従来の方法では縦通気受材と横 通気受材の間の両側に30㎜程度のすき間をあけることになっていま した。壁倍率4.0の施工では四隅に50㎜間隔で釘打ちをおこなう ので、四隅の位置にはすき間をあけずに横通気受材を取付けます。 2 0 0 ㎜ 以 内 50㎜程度あける 耐力壁の四隅は横通気受材を 縦通気受材に寄せて取付ける ①通気受材の配置と取付け方法(横張りの例) 胴差 柱(105×105㎜以上) 間柱(30×60㎜以上) 通気受材 2 0 0 ㎜ 以 内 2 0 0 ㎜ 以 内 土台 50㎜程度 200㎜以内 四隅にあたる部分は 片寄せで取付ける 下地組図 (横張り) ◦柱、横架材の通気受材は90㎜幅の製品を取付けます。 ◦間柱、継手受材の横通気受材は45㎜幅の製品を取付けます。 ◦通気受材の取付けは、鉄丸くぎN65を200㎜以内の間隔で打ち 付けます。 ◦幅90㎜の通気受材の釘打ちは、2列打とします。 ◦製品の四隅に当たる部分の横通気受材は縦通気受材に寄せて 取付け、通気性の確保のために反対側に50㎜程度のすき間をあ けます。 ◦壁倍率4.0の場合には、通気受材に防腐処理が必要になります。 防腐処理済の製品を使用するか、現場で防腐処理をおこなって ください。

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外装内装モルタル下地材

[標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 壁倍率と柱の補強  平成12年6月の建築基準法の改正で、耐力壁の仕様ごとに柱と 横架材の接合仕様が定められました(平成12年建設省告示第1460 号)。  告示では壁倍率0.5から4.0までの仕様が例示されていますが、 壁倍率が高い材料では倍率に見合った強固な緊結方法が必要とな っています。  これは、部分的に高い壁倍率を用いて耐力を確保した設計では、 その部分の柱の引抜きによる被害が最近の大地震で多く発生した 結果を受けての規定です。  ラスカットも他の工法と同様に、壁倍率に応じた柱脚柱頭の補 強が必要ですのでご注意ください。 壁倍率の加算  ラスカットは単体で壁倍率2.5または4.0ですが、筋かいや内装側 の面材耐力壁との併用で最大5.0までの壁倍率の加算が認められ ています。倍率は次のとおりになります。 ◦ラスカット単体 倍率2.5/倍率4.0 ◦ラスカット+筋かい(1.5×9㎝) 倍率3.5/倍率5.0 ◦ラスカット+筋かい(3×9㎝) 倍率4.0/倍率5.0 ◦ラスカット+筋かい(4.5×9㎝) 倍率4.5/倍率5.0 ラスカットのメリット (1)一般的な筋かい工法では、半割筋かい(4.5×9㎝)の壁倍率が 2.0なので、住宅に必要な耐力を確保するために一部たすき掛 けで壁倍率4.0として施工されています。ラスカットは釘打ち方 法の使い分けで壁倍率2.5と4.0が可能なので、4.0倍の部分を 増やすことで、構造強度を増すことも、開口部を増やして設計 の自由度を高めることも可能です。 (2)外壁下地の工事と耐力壁の施工が一体となっているので、工 程・工期の短縮となり、筋かい施工を省けるのでコストダウン につながります。 確認申請の記載方法  建築確認申請の際には、仕様欄にそれぞれ認定番号を記入して ください。 ラスカット 壁倍率2.5:平成12年建設省東住指発第226号 ラスカット       壁倍率4.0:FRM-0049 モルタル下地用合板張り木造軸組耐力壁       (通気受材仕様) ■建築基準法施行令第46条第4項 参 照 

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413 ■壁量計算の方法 参 照 

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413 ■耐震リフォームの強度計算  耐震リフォームの場合に基準耐力(又は壁強さ倍率)が必要な場 合は、施工仕様に応じて壁倍率を1.96倍した数値をご使用くださ い。 ◦壁倍率2.5×1.96=基準耐力4.9KN/m 4.壁倍率4.0の施工方法 ◦壁倍率2.5と4.0の釘打ち方法の違い 壁倍率2.5倍 壁倍率4.0倍 横張り 150㎜以内 150㎜以内 150㎜以内 150㎜以内 100㎜以内 100㎜以内 100㎜以内 100㎜以内 200㎜以内 50㎜以内 50㎜以内 壁倍率4.0倍の釘打ち方法 外周:間隔100㎜以内 内部:間隔200㎜以内 四隅:隅から50㎜間隔で各隅2本 釘打ち位置:木口から10㎜以上内側 壁倍率2.5倍の釘打ち方法 外周:間隔150㎜以内 内部:間隔150㎜以内 釘打ち位置:木口から10㎜以上内側 ※標準施工法では土台等の横架材部分は間隔100㎜以内 横張り ■木造軸組工法の柱頭、柱脚の金物補強について (平成12年建設省告示第1460号) 参 照 

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411 耐力壁と壁倍率 耐力壁と壁倍率  建築物の壁には、構造上の主要部分として地震や台風等の外力 に耐える壁(耐力壁と呼びます)と、開口部を取付けた部分等の非 耐力壁があります。  耐力壁は土台−胴差(1階部分)や、胴差−軒または桁(2階部分)の ように横架材の間を通して張り上げられた、柱で囲まれた部分です。  横架材間を同一の材料で、決められた施工方法で張り上げた壁 でなくては耐力壁と認められないので、開口部の含まれる部分や、 下屋のみに施工した部分は耐力壁にはなりません。  高さは横架材間の距離と決まっているので、耐力壁の量(壁量と呼び ます)を計算する場合には耐力壁部分の水平方向の長さで表示します。  耐力壁には使用する材料の強度によって倍率が決まっています。 それが壁倍率です。 壁倍率の認定  住宅の構造強度を高めるための手段として、木造住宅では主に 筋かいを入れる方法と、耐力面材を壁に取付ける方法があります。  ラスカットは木造軸組工法用の面材耐力壁として、昭和56年建 設省告示第1100号に基づく、壁倍率2.5及び壁倍率4.0の認定を取 得した製品です。  木造軸組工法では、標準施工法にしたがって下地を作りラスカッ トを施工することで、壁倍率2.5または壁倍率4.0の耐力壁となります。  壁倍率とは、使用する材料ごとに決められている、耐力壁の長 さに掛ける係数です。  耐力壁の長さが1mの時に、その部分の壁倍率が1であれば壁量 は1mとなります。壁倍率2.5では壁量は2.5m、壁倍率4.0では壁量 は4mとなります。

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外装内装モルタル下地材

[標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 概要/施工要領 ■施工上のご注意 ◦雨天時の施工は避けてください。施工中に雨が降りだした場合 は工事を中断し、ラスカットにシート掛けをしてぬらさないように してください。 ◦ラスカットの割り付けに従って必要な継ぎ手受材、補強用受材、 入隅受材等の受材を取付けてください。 ◦ラスカットは横張りを標準施工としています。 ◦ラスカットは、正しい施工がおこなわれることが前提になってい ます。下地及び継ぎ手受材等の配置、釘打ち間隔、釘打ち位置、 仕様に合わせた釘の使用を厳守してください。 ◦サッシ、開口部廻りには必ず両面防水テープを併用してください。 ◦ラスカットの防水層と専用コーキング目地材で防水性能は確保さ れていますが、工事期間中の建物の雨ぬれ防止もかねて透湿防 水シートの使用をお薦めします。 ◦ラスカットの目地処理はひび割れ防止と雨水の浸入を防止するた めの重要ポイントですので、専用コーキング目地材を使用し、目 地処理仕様を順守してください。また、ラスカットの継ぎ手部分 にはGネットを併用してください。 ◦モルタル施工後の仕上げ塗装に関しては、塗料メーカー等の標 準現場塗装仕様書をご参照ください。 ◦モルタルのクラックを完全に防ぐことは困難です。モルタル塗り 後に充分なモルタル硬化期間を確保し、必要に応じてクラック 部分の補修をおこなってから弾性塗料で仕上げてください。 ■保管・管理 ◦ラスカットを保管する場合は、板の反り・波打ち防止のため、平 らな場所に3本(長さ6尺の製品)または5本(長さ9尺以上の製品) の角材を敷いて平置きしてください。 ◦屋外で保管する場合には、雨水等がかからないように必ずシー ト掛けをおこなってください。雨水がかかると、板の寸法変化や 木材のアクによる汚染が生じる場合があります。 〈保管方法〉 ■施工手順 下地工事 水切り・サッシ等 取付け工事 透湿防水シート張り工事    通気受材 取付け工事 ラスカット張り工事 目地処理 (コーキング) 工事 Gネット張り工事 モルタル工事 点検・確認 仕上げ塗装工事 タイル用下地 モルタル工事 タイル張り工事 点検・確認 土台部分 間柱部分 間柱部分 柱・継手 150㎜以内 150㎜以内 100㎜以内 〈ラスカットの割り付け例〉 直張り工法 左:横張り 割り付け例1(横架材をまたぐ) 中央:横張り 割り付け例2(横架材で縁を切る)

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組直張り工法用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 施工要領 ■接合金物の取付け ◦接合金物は壁体内・内装側に取付け可能なZマーク同等品を使 用し、ラスカットを施工する壁面に金物による不陸が生じないよ うにしてください。 ◦やむを得ずラスカットを施工する面に接合金物を取付ける場合 は、欠きこんで埋めこむ等の方法で、不陸を解消してください。 胴差 柱 筋かい 土台 柱 接合金物 (Zマーク同等品) 筋かい金物 (Zマーク同等品) ◦サッシ及びひさし、水切り等の板金工事はラスカットの施工前に 必ず終了しておいてください。 ■水切り・板金等の取付け ◦基礎水切りジョイナー(現場調達)は土台との水平を見ながら取 付けてください。 ◦基礎水切りジョイナーを継ぐ場合は、30㎜以上の重ね代をとって ください。 ◦下屋、ひさし等との境界部分は予めルーフィング、水切りを取付 けてください。柱・間柱の間にはルーフィング・板金の押さえとラ スカットの下地を兼用させて、幅90㎜以上厚さ45㎜以上の受材 を入れてください。 雨押え板 立 ち 上 げ 2 5 0 ㎜ 以 上 1 2 0 ㎜ 以 上 雨押え板金 ルーフィング 受材(90×45㎜以上) 土台 重なり30㎜以上 半分程度 か ぶ せ る 裏側にシーリング 基礎水切りジョイナー 透湿防水シート 木造軸組直張り工法用 ■下地工事 ◦構造材は構造用集成材又は乾燥材をご使用ください。 ◦柱、間柱間隔は500㎜以内としてください。 ◦ラスカットの継ぎ手は柱、間柱上になるように割り付けてくださ い。またラスカットの継ぎ手となる間柱及び、サッシを取付ける 間柱は幅45㎜以上としてください。 ◦ボルト、座金部は“座掘り”して埋め込んでおいてください。 ◦接合金具はラスカットの釘打ちの邪魔にならないように配慮して ください。 ◦背割り柱で継ぐとクラックの原因になりますので、背割り部が外 壁側を向かないようにしてください。 ◦横張りの場合は3尺ピッチに45×45㎜以上の継ぎ手受材を設けて ください。釘打の失敗を防ぐために、幅は60㎜以上の平使いを お薦めします。 ◦下屋より上の部分は耐力壁として認められません。筋かいを使用 するか、内壁側で耐力を確保してください。 基礎水切り 継ぎ手受材 間柱 ジョイナー ラスカット 受材 透湿防水 シート 柱  500㎜以下 500㎜以下 500㎜以下 ◦入隅部はP.357の入隅部納まり図を参照し、受材を取付けてくだ さい。 ◦穴開け部分周辺等で下地がない場合には、45×45㎜以上の受 材を予め取付けて、釘打ちするための下地を確保してください。 ◦ラスカットを確実に固定できるように、開口部廻り等は必要に応 じて45×45㎜以上の受材を取付けてください。 ◦下屋、ひさし等との取り合い部分には納まり図を参照し、釘打 ち用の受材を入れてください。 ◦通し柱と管柱の断面が異なる場合は、外面合わせか芯合わせと してください。芯合わせの場合は欠きこみをおこなうか、受材施 工としてください。

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組直張り工法用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ ◦左右の重なり位置は、柱、間柱等の下地上とし上下の透湿防水 シートで位置が一致しないようにしてください。 間柱上に留める 基礎水切りジョイナー 透湿防水シート 重なり部分は柱、 150㎜以上 9 0 ㎜ 以 上 ◦出入隅部分の透湿防水シートは、重ね代片側90㎜以上の二重張 りとしてください。 重ね150㎜以上 両面防水テープ 透湿防水シート 重ね90㎜以上 出隅・入隅 は二重張り ■土台部、下屋部 ◦土台部、下屋部等の水切りジョイナー部分は、立ち上がり寸法 の半分程度、透湿防水シートをかぶせてください。 土台 重なり30㎜以上 半分程度 か ぶ せ る 裏側にシーリング 基礎水切りジョイナー 透湿防水シート ■サッシ、換気口等開口部 ◦サッシはラスカットとモルタルの厚さを考慮し、外壁仕上げ面よ りサッシ枠が充分に出るタイプを選定してください。 ◦サッシ下枠水切りの出寸法は、30㎜以上確保してください。30 ㎜未満の場合には、仕上げ表面より30㎜以上突き出す皿板を取 付けてください。皿板端部はストッパーを取付け、外壁面への 水の伝わリを防止してください。 ◦サッシの取付けはラスカット施工前におこなってください。 ◦サッシの外周部分には、ラスカットを釘打ちできるように受材を 入れてください。 ◦サッシのツバ部分には両面防水テープを貼ってください。 ■開口部廻りの両面防水テープの貼り方 ◦サッシ、換気口等の開口部廻りには、予め両面防水テープを図の 順序で貼り付けてください。 ◦両面防水テープは、柱等下地が乾いていることを確認して施工 してください。 ① ③ 両面防水テープ 両面防水 テープ ① ② ② ② ② ① 両面防水テープ 透湿防水シート 50㎜以上 50㎜以上 50 ㎜ 以上 〈開口部上部〉      〈開口部側面〉 ラスカット 透湿防水シート 両面防水テープ ラスカット 専用コーキング 専用コーキング 両面防水テープ 透湿防水 シート ■透湿防水シートの施工 ◦ラスカットの防水層と専用コーキング材には充分な防水性能があ りますが、外壁面の防水紙として、透湿防水シートの使用をお 薦めします。工事中の雨の屋内への影響が抑えられ、外壁全体 の防水性能も向上します。 ◦透湿防水シートは横張りで、下から上へと張り上げてください。 柱・間柱上及び土台、胴差梁等の横架材上にタッカーステープル を100㎜程度の間隔で打ち、緩みや破れのないように貼ってくだ さい。 ◦透湿防水シートは両面防水テープに確実に密着させて施工して ください。 ◦上下の重なり位置は90㎜以上、左右の重なりは150㎜以上として ください。

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組直張り工法用 標準施工法]

製品掲載 ページ 196 施工のポイント 単位:㎜ ◦外周の釘打ち位置は木口から約10㎜のところに打ち付けてくだ さい。 ◦釘は柱、間柱および継ぎ手受材に確実に打ち込んでください。 ◦釘頭は表面の特殊セメント凹凸層の凹部〜合板表面まで打ち込 んでください。 ◦釘頭が残った場合はハンマーで打ち込んでください。 ◦釘頭が3㎜以上めり込んだ箇所は増し打ちをおこなってくださ い。増し打ち釘はめり込んだ釘から15〜30㎜程度離した位置に おこなってください。 ◦釘頭がめり込んで合板断面が見える場合は、コーキング工事で 補修穴埋めをおこなってください。 ◎正しい釘打ち ×打ち込み不足 15から30㎜離した位置に増し打ちする 釘頭のめり込み過ぎた部分はコーキング処理 ×めり込み過ぎ 〈釘打ち位置〉 基礎 木口から約10㎜ 基礎水切りジョイナー 150㎜ 以下 間隔100㎜以下 〈出隅柱の小幅板〉 基礎 小幅板 100㎜以下 1 0 0 ㎜ 以 下 基礎水切りジョイナー 1 5 0 ㎜ 以 下 ■透湿防水シートの補修 ◦透湿防水シートが破損した場合には、破損部分に補修用の透湿 防水シートをあてがい、上段の透湿防水シートの重ね目に差込 んで所定の重なりを確保してください。破損部分と補修用透湿防 水シートの間にも、上下・左右各方向の重なりを確保してください。 ◦直線的に透湿防水シートが破損した場合には、両面防水テープ で補修してください。 防水テープ 透湿防水シートの 損傷部分 下から挿入する 9 0 ㎜ 以 上 150㎜以上 150㎜以上 透湿防水シートの 損傷部分 補修用の 透湿防水シート 透湿防水シート 透湿防水シート ■ラスカット張り ◦ラスカットの継ぎ手部分や入隅、開口部廻り等の下地に、受材 が正しく施工されていることを確認してから張り工事をおこなっ てください。 ◦塗装仕上げ部分とタイル仕上げ部分はラスカットの種類が異なり ます。下表に従って張り分けて施工してください。 塗装仕上げ部分 タイル仕上げ部分 使用する ラスカット LC-3675 LC-3675W LC-1M2M75 LC-369 LC-369W LC-1M2M9 張り方向 横張り 横張り ◦ラスカットの釘打ち間隔は厳守してください。 2.5倍及び非耐力部分 使用釘 N50またはCN50 釘打ち間隔 外周150㎜以下 土台、胴差し、窓廻り

 小幅板は100㎜以下 

内部150㎜以下 ◦ラスカットの釘打ちは、下地にしっかりと押しつけておこなってく ださい。下地との間にすき間があると、突付け目地に段差が生 じたり、固定不良でトラブルの原因になります。 ◦ラスカットの釘打ちは、突付け部分からおこなってください。突 付け部分を後にすると、板同士が重なって不陸が生じる場合が あります。 〈横張りの施工例〉 継ぎ手受材 500㎜以下 500㎜以下 基礎水切りジョイナー ラスカット 基礎 間隔100㎜以下 間隔150㎜以下 土台 N50釘

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組直張り工法用 標準施工法]

製品掲載 ページ 196 施工のポイント 単位:㎜ ■土台部 ◦ラスカットは基礎水切りジョイナーと5〜10㎜程度のすき間を設け て取付け、留め付けはラスカット下端より約10㎜の位置に100㎜ 以内の間隔で釘打ちしてください。 ◦ラスカットと基礎水切りジョイナーの間は専用コーキングで埋めて ください。 モルタル ラスカット 専用コーキング 基礎水切り ジョイナー 基礎 透湿防水シート ■軒裏部 ◦ラスカットは軒、桁に釘打ちしてください。軒天下地を先行すると、 耐力壁になりません。 ◦軒裏に隠れるラスカット目地にも確実にコーキングをおこなってく ださい。 ◦軒天は受材を取付けるか、たる木に直接施工してください。 ◦軒天材とラスカットの境界は専用コーキングで目地処理をおこな ってください。 ◦有孔軒天を使用するか、防火ダンパーを設け、軒裏からの換気 を考慮してください。 モルタル ラスカット 専用コーキング 軒天材 透湿防水シート ■継手部分 ◦継手部は突付け張りとしてください。切り回し部分は面取り加工 をおこない、同様に突付け張りとしてください。 ◦面取り加工ができない場合は、下地材の上で3〜5㎜の目透し張 りとし、切断木口にはプライマーとしてラスカットM専用切断木 口用シーラー、モルタルボンド(4倍希釈)又は、日本化成(株) NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。 Gネット 専用コーキング Gネット 専用コーキング 柱 3∼5㎜ 柱 ◦背割り柱は原則として避けてください。 ◦乾燥済みの背割り柱を使用する場合は、背割り部分を壁内に向 けるか、背割り部分を避けて継いでください。ラスカットの目地 が背割り部分をまたぐと、大きなクラックが発生する場合があり ます。 〈背割り部分を壁内に向ける〉     〈背割り部分を外して継ぐ〉 Gネット 専用コーキング 背割り柱 Gネット 専用コーキング 背割り柱 ■出隅部分 ◦出隅部はラスカットがかぶらないように施工してください。出隅 部でラスカットがかぶっていると、釘打ち位置が不適切になるば かりか、コーキング代の確保ができないためクラックの原因とな ります。 禁止 ラスカット 専用コーキング 透湿防水シート 柱 ◦小幅板の釘打ちは必ず2列打ち(千鳥打ち)を100㎜以内の間隔で おこなってください。 ◦出隅端部の釘打ちは柱方向へ斜め打ちしてください。 ◦横張りの場合、ラスカット関西間を使用すると小幅板が不要にな ります。 ◦コーナー定規(現場調達)は動かないように固定してください。固 定力不足は、ひび割れの原因になります。 ラスカット 専用コーキング コーナー定規 透湿防水 シート 柱 専用コーキング Gネット コーナー定規 ラスカット 透湿防水 シート 柱

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組直張り工法用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 透湿防水シート ラスカット 両面防水テープ 専用コーキング ■胴差部 ◦ラスカットを胴差部分で継ぐ場合、突き付けにせずに6㎜程度す き間をあけて施工してください。ラスカットジョイント部分には予 め両面防水テープを貼ってください。 6 ㎜ 程度 透湿防水シート 胴差 Gネット ラスカット 専用コーキング 両面防水テープ ■入隅部分 ◦入隅は図のように予め柱に受材を取付けてください。受材は断面 寸法45×45㎜以上とし、N90釘を300㎜以下の間隔で打ち、固 定してください。 ◦入隅部の透湿防水シートは二枚重ねとし、ラスカットのジョイン ト部分に予め両面防水テープを貼ってください。 受材:45×45㎜以上 Gネット 透湿防水シート ラスカット 専用コーキング 両面防水テープ ■サッシ廻り ◦ラスカット施工後、開口部廻りを専用コーキングで目地処理してく ださい。 ◦ラスカットと開口部の間には、コーキング目地材を奥まで入れる ために、10㎜程度すき間をあけてください。 ◦開口部廻りは100㎜間隔で釘打ちして、ラスカットを固定してくだ さい。 ◦窓台、まぐさは幅45㎜以上の製材を使用してラスカットの下地を 兼用させてください。釘打ちの余裕がない場合には受材をいれ てラスカットを釘打ちしてください。 ◦サッシ廻りはできるだけ小幅板を使用せずに、大判のラスカット をサッシの形状に合わせて加工し、施工してください。 ◦サッシや換気口の枠の出が仕上げ表面から30㎜以上とれるよう なものを選択するか、仕上げ表面より30㎜以上突き出す皿板を 取付けてください。皿板両端は水返しの処理を講じてください。 ラスカット 透湿防水シート 透湿防水シート 窓台 専用コーキング ラスカット 両面防水テープ 専用コーキング まぐさ サッシ 両面防水テープ

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組直張り工法用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ ■下屋部 ◦ラスカットの施工前に屋根部分の施工をおこなってください。 ◦水切板金がすべて取付けられていることを確認してください。 ◦ラスカットは水切板金と5〜10㎜程度のすき間を設けて取付けて ください。 ◦ラスカットと水切板金の間は専用コーキングを埋めてください。 水切板金  ラスカット 専用コーキング ルーフィング 受材:45×90㎜以上 のし水切 専用コーキング ラスカット 受材:45×90㎜以上 ルーフィング ■通し柱部分 ◦芯合わせの場合には、通し柱を欠きこむか受材施工としてくださ い。 ◦透湿防水シートは欠きこみ部分(受材部分)まで、両面防水テー プ併用で施工してください。 ◦通し柱の外壁側は、RAテープを貼ってモルタル塗りをおこない ます。 ◦ラスカットと通し柱、RAテープと通し柱の境界部分は専用コー キングを使用してください。 ◦ラスカットと通し柱の取り合い部分は、Gネットを張ってください。 〈欠きこみ施工〉 RAテープ Gネット 専用コーキング 透湿防水シート 両面防水テープ 30㎜程度 RAテープ 重ね幅 30㎜以上 Gネット 専用コーキング 30㎜程度 透湿防水シート 両面防水テープ ラスカット ラスカット 〈受材施工〉 両面防水テープ Gネット 受材: 30×40㎜以上 専用コーキング RAテープ 透湿防水シート 透湿防水シート 両面防水テープ Gネット ラスカット RAテープ 重ね幅 30㎜以上 受材: 30×40㎜以上 受材: 30×40㎜以上 専用コーキング ラスカット

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組直張り工法用 壁内結露防止工法(推奨工法)]

施工のポイント 単位:㎜ 施工要領 ◦住宅の断面図 受材45×45㎜ 隙間15㎜ 棟換気 ◦胴差し部分の例       ◦窓台部分の例 胴差し 切り欠き まぐさ 窓台 切り欠き ■エアロスペーサーの材質と使い方 ◦エアロスペーサーは断熱材が外装材の裏面に接触して結露が発 生するのを防ぐために用います。 ◦エアロスペーサーを壁内に入れると、外装下地材と断熱材の間 に連続した空気層が出来、この空気を動かすことによって壁内 を乾燥することができます。 ◦エアロスペーサーには発泡スチロール等(現場調達)を用い、市 販の酢酸ビニール系接着剤で接着してください。 ◦割り付け図 柱 間柱 100㎜ ラスカット裏面 エアロスペーサー 100㎜ 125 ㎜ 455 ㎜ 125 ㎜ 455 ㎜ 断熱材 断熱材 アルミ箔 内装材 モルタル ラスカット エアロスペーサー (50×50×30㎜) ■ラスカット壁内結露防止工法 1.概要 ◦ラスカット壁内結露防止工法は、直張り施工で壁内に通気層を 設け、壁内結露を防止する工法です。結露が発生する条件では カビや腐朽菌が発生しやすく、建物の寿命を縮める原因となりま す。建物の寿命を延ばすには断熱材や防湿層の正しい施工で壁 内結露の発生を抑えることと、結露が発生した場合に乾燥させ ることの二つが重要です。 2.壁内結露防止法 ◦壁内結露の発生を抑える方法には、大きく二つの考え方があります。 一つは内装側に防湿気密フィルム、断熱材の防湿層等の防湿層を 設ける方法。(住宅金融支援機構仕様)これは、室内の暖かい湿 った空気を壁内に入れないことで結露を抑制する方法です。  もう一つは通気工法で、壁体 内に空気を流通させる通気層 を作り、乾燥した空気を壁内 に取り入れることで壁内に入っ てきた湿った空気を排出する 方法です。 低温側 高温側 (温度変化曲線) 低 断熱材層 高 3.壁内結露防止工法 ◦ラスカット壁内結露防止工法は前述の二つの考え方を同時に取り 入れ、なおかつ施工法の簡便化をはかった工法です。この工法 では通気用エアロスペーサーを使用し、ラスカットの壁内側に取 付けます。 ◦断熱材の室内側に防湿層を施工し、エアロスペーサーによって  断熱材がラスカット裏面に触れないように施工することで、ラス  カット裏面に通気層が形 成できます。 ◦壁内に湿った空気が浸入 した場合にも、通気層か ら排出することで壁内結 露を抑制します。 (外) (内) 断熱材 内装材 防湿シート 裏紙 モルタル ラスカット エアロスペーサー (50×50×30㎜) ◦壁内結露防止工法図 柱・間柱 防湿シート 内装材 エアロスペーサー(現場調達) モルタル ラスカット 断熱材

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組通気工法用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 木造軸組通気工法用 ■下地組 ◦建物の耐久性向上のため寒冷地では特に通気工法をおすすめし ます。 ◦柱、間柱は外面合わせとし、間隔は500㎜以下としてください。 ◦ラスカットの継ぎ手は柱、間柱上になるように割り付けてくださ い。またラスカットの継ぎ手となる間柱及び、サッシを取付ける 間柱は幅45㎜以上としてください。 ◦ボルト、座金部は“座掘り”して埋め込んでおいてください。 ◦接合金具はラスカットの釘打ちの邪魔にならないように配慮して ください。 ◦背割り柱が継ぎ手となる際は、背割り部を外側に向かないように するか又は背割り部を外した位置でラスカットをジョイントしてく ださい。 ◦水平方向の継ぎ手には、45㎜×45㎜以上の継ぎ手受材を取付け てください。 ◦下地に透湿防水シート(防水紙)を横張りしてください。 ◦通気層を確保するため、柱、間柱、土台部、胴差部、開口部廻 り等に通気受材を取付けてください。 ◦積雪地域では、雪の積もる高さまで、補強のための補強用受材 を通気受材間に取付けてください。 通気受材 通気受材 基礎水切り 継ぎ手受材 通気受材 間柱 ジョイナー ラスカット 受材 (防水紙)透湿防水シート 柱  500㎜以下 500㎜以下 500㎜以下

ご注意

施工上のご注意 ◦柱等は、充分乾燥した木材をご使用ください。 ◦野積みをする場合は、必ずシートがけをしてください。 ◦両面防水テープやRAテープの施工は、柱やラスカットがぬれている 場合は避けてください。 ◦テープの上に直接モルタルを塗る場合は、RAテープをご使用くださ い。 ◦コーナー定規の取付けは、タッカーステープルまたは専用目地材で留 め付けてください。 ◦屋根、傾斜パラペット、床面、天井面、煙突部へはラスカットを使用 しないでください。 施工要領 ■基礎水切りジョイナーの取付け及び防水紙張り ◦防水紙を張る前に、基礎水切りジョイナーを水平を見ながら取付 けてください。 ◦基礎水切りジョイナーを継ぐ場合は、30㎜以上の重ね代をとって ください。 ◦防水紙は透湿防水シートを用い、横張りで下から上へ張りあげ てください。 ◦留付けはタッカーステープルで柱、間柱、土台、横架材に100㎜ 程度の間隔で打ち付けてください。 ◦透湿防水シートの重ね代は、縦方向90㎜以上、横方向150㎜以 上としてください。 ◦透湿防水シートの左右の重なり位置は、柱、間柱等の下地上と してください。 ◦出入隅部分の透湿防水シートは、重ね代片側90㎜以上の二重張 りとしてください。 重なり部分は柱、 間柱上に留める 基礎水切りジョイナー 透湿防水シート (防水紙) 150㎜以上 9 0 ㎜以上 重ね90㎜以上 透湿防水シート (防水紙) は二重張り出隅・入隅 両面防水テープ 重ね150㎜以上

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組通気工法用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ ■透湿防水シートの補修 ◦透湿防水シートが破損した場合には、破損部分に補修用の透湿 防水シートをあてがい、上段の透湿防水シートの重ね目に差込 んで所定の重なりを確保してください。破損部分と補修用透湿防 水シートの間にも、上下・左右各方向の重なりを確保してください。 また、通気受材施工後に透湿防水シートが破損した場合には、 両面防水テープ又はRAテープで補修してください。 150㎜以上 透湿防水シート 透湿防水シートの 損傷部分 9 0 ㎜ 以上 透湿防水 シート 150㎜以上 透湿防水シートの 損傷部分 下から挿入する 補修用の 透湿防水シート 縦通気受材 防水テープ ■通気受材の取付け ◦通気受材のサイズは厚さ12〜18㎜で、柱、土台部、胴差部は幅 90㎜、間柱部、入隅部、継ぎ手受材上は幅45㎜としてください。 ◦その他、開口部の上下は幅45㎜の通気受材を取付けてください。 ◦通気受材はN65以上の釘を使用し、200㎜以下の間隔で留め付 けてください。また幅90㎜の通気受材は2列打ちで留め付けてく ださい。 ◦横通気受材は、釘2本以上で留め付けてください。 ◦開口部の上下の縦通気受材は、開口部廻りの通気受材から約30 ㎜の通気のためのすき間を設けて留め付けてください。 ◦上下端部及び横架材部等の横通気受材は幅90㎜以上のものを使 用し、両端に30㎜程度のすき間を設けて取付けてください。 〈開口部廻り〉      〈通気受材の留め付け〉 横通気受材 (幅90㎜) 2 0 0 ㎜ 以 下 縦通気受材 (幅45㎜) 横通気受材 縦通気受材 30 ㎜ 30 ㎜ 30㎜ 30㎜ ラスカット 柱上縦通気受材 (幅90㎜) 透湿防水 シート N65以上の釘 2列打ち 2 0 0 ㎜ 以 下 ■開口部廻りの両面防水テープの貼り方 ◦サッシ、換気口等の開口部廻りには、予め幅50㎜以上の両面防 水テープを図の順序で貼り付けてください。 ◦透湿防水シートは両面防水テープに確実に密着させて施工して ください。 ① ③ 両面防水テープ 両面防水 テープ ① ② ② ② ② ① 両面防水テープ 透湿防水シート 50㎜以上 50㎜以上 50 ㎜ 以上 〈開口部上部〉 〈開口部側面〉 両面防水テープ コーキング 目地材 透湿防水シート ラスカット 開口部受材 透湿防水 シート 透湿防水 シート ラスカット コーキング目地材 縦通気 受材 両面防水 テープ ■土台部、下屋部 ◦土台部、下屋部等の水切りジョイナー部分は、立ち上がり寸法 の半分程度、透湿防水シートをかぶせてください。 透湿防水シート 縦通気受材 基礎水切りジョイナー ラスカット 10 ∼ 15 ㎜

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組通気工法用 標準施工法]

製品掲載 ページ 196 施工のポイント 単位:㎜ ■ラスカット張り ◦ラスカットの施工前に必ず下地の確認をしてください。 ◦横張り突付けで、釘は必ず柱、間柱および継ぎ手受材まで打ち 込んでください。通気受材への固定だけではモルタルクラックの 原因となります。 ◦釘はN50を使用し、木口から約10㎜のところに打ち付けてくださ い。 ◦釘打ち間隔は土台部、横架材、小幅板、窓廻りの継ぎ手部が 100㎜以下の間隔で、その他の部分は150㎜以下の間隔としてく ださい。 ◦タイル張り仕上げの場合は、必ずラスカットの9㎜厚又は12㎜厚 をご使用ください。 柱 ラスカット 土台 基礎水切りジョイナー 通気受材 通気受材 基礎 500㎜以下 透湿防水シート 間隔150㎜以下 N50釘 間柱 継ぎ手受材 500㎜以下 間柱 〈釘打ち位置〉 木口から約10㎜ 基礎水切りジョイナー 基礎 以下 150㎜ 通気受材 間隔100㎜以下 〈出隅柱の小幅板〉 150 ㎜以下 基礎水切りジョイナー 基礎 100㎜以下 100 ㎜以下 小幅板 ■土台部 ◦土台部は基礎水切りジョイナーを取付けてください。ラスカット は水切りジョイナーと10〜15㎜のすき間を設けて取付けてくださ い。またラスカット下端は、モルタルの塗り厚に合わせたL型定 規をご使用ください。ただし、基礎水切りジョイナー使用の場合、 土台部下端に幅50㎜以上の両面防水テープを貼り、透湿防水シ ートを重ねてください。基礎水切りジョイナーは、通気受材施工 後に取付けてください。 ◦ラスカットの土台への釘留めは、ラスカット下端より約10㎜の位 置に50〜100㎜ピッチで留め付けてください。 10 ∼ 15 ㎜ 基礎水切りジョイナー (現場調達) 通気受材 胴縁取付けタイプの基礎水切りジョイナー (現場調達) L型定規 ラスカット 通気受材 基礎 基礎 透湿防水 シート 透湿防水 シート ラスカット 両面防水テープ 専用コーキング ■軒裏部 ◦軒天は通気層を確保するため、ラスカットを施工した後で施工し てください。 ◦軒天材とラスカットの境界は専用コーキングで目地処理をおこな ってください。 ◦換気孔や防火ダンパー等を設け、空気を排出できるよう考慮して ください。 ◦通気は軒裏からおこなうか小屋裏を通しておこなってください。 ラスカット 専用コーキング 通気受材 透湿防水 シート 軒天材

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組通気工法用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ ■サッシ廻り ◦サッシを取付け後、ラスカットを張る前に必ず幅50㎜以上の両 面防水テープを貼ってください。 ◦ラスカット施工後、開口部廻りを専用コーキングで目地処理してく ださい。 専用コーキング ラスカット 透湿防水 シート 両面防水テープ 専用 コーキング サッシ ラスカット 両面防水テープ 透湿防水シート 通気受材 専用 コーキング ラスカット 通気受材 透湿防水シート 両面防水テープ ◦サッシや換気口の枠の出がモルタル表面から30㎜以上とれるよ うなものを選択するか、モルタル表面より30㎜以上突き出す皿 板を取付けてください。皿板両端は水返しの処理を講じてくださ い。 30㎜以上 ◦樹脂サッシ等でサッシのつばが肉厚の場合には、通気受材をつ ばにかぶせずに取付けます。その場合は、開口部廻りには専用 目地材ではなく、ノンブリードタイプのウレタン系シーリング材を バックアップ材併用でご使用ください。(現場調達)  〈例:オート化学工業(株) オートンシーラー 101NB〉  なお、一般の開口部や穴開け部分にも上記シーリング材は使用 できます。 バックアップ材 ラスカット シーリング材(現場調達) 樹脂サッシ等 ■継手部分 ◦継手部は突付け張りとしてください。切り回し部分は面取り加工 をおこない、同様に突付け張りとしてください。 ◦面取り加工ができない場合は、下地材の上で3〜5㎜の目透し張 りとし、切断木口にはプライマーとしてラスカットM専用切断木 口用シーラー、モルタルボンド(4倍希釈)又は、日本化成(株) NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。 専用コーキング 柱 Gネット ラスカット Gネット ラスカット 通気受材 柱 透湿防水 シート 3∼5㎜ 専用コーキング 透湿防水 シート 通気受材 ■出隅部分 ◦出隅部はラスカットがかぶらないように施工してください。 ◦小幅板の釘打ちは必ず2列打ち(千鳥打ち)をおこなってください。 ◦出隅端部の釘打ちは柱方向へ斜め打ちしてください。 ◦ラスカット関西間を使用すると小幅板が不要になります。 ◦コーナー定規(現場調達)は動かないように固定してください。 ◦固定力不足は、ひび割れの原因になります。 柱 専用コーキング コーナー定規 透湿防水 シート ラスカット ラスカット 専用コーキング Gネット 透湿防水 シート 柱 コーナー定規

ご注意

出隅部でラスカットがかぶっている と、釘打ち位置が不適切になるば かりか、コーキング代の確保がで きないためクラックの原因となり ます。 シート透湿防水 柱 専用コーキング ラスカット ■入隅部分 ◦入隅は図のように受材をご使用ください。受材はN90釘を300㎜ 以下の間隔で打ち、固定してください。 ◦ラスカットはコーキング代として5㎜程度すき間をあけて施工して ください。 ◦バルコニーや出窓の入隅は伸縮目地納めをおすすめします。 Gネット 専用コーキング 受材 60×45㎜以上 ラスカット 5㎜程度すき間を あけて施工する 受材 45×45㎜以上 柱 透湿防水シート

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組通気工法用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ ■胴差部 ◦胴差部分は幅90㎜以上の通気受材を両端に約30㎜の通気用の すき間をあけて取付けてください。 ◦胴差部の通気受材は釘2列打ちでしっかりと留め付けてくださ い。 ラスカット 30㎜程度 胴差 間柱 100㎜以下 透湿防水シート 通気受材 幅90㎜ 通気受材 幅45㎜ ■下屋部 ◦水切板金がすべて取付けられていることを確認してください。 ◦ラスカットは板金とのすき間を10〜15㎜あけて取付けてください。 ◦ラスカットの下端はモルタルの塗り厚に合わせたL型定規をご使 用ください。 ラスカット のし水切 透湿防水シート ルーフィング L型定規 透湿防水シート 通気受材 通気受材 水切板  ルーフィング ラスカット L型定規 受材(45×90㎜以上) 受材 (45×90㎜以上) サイディングとの張り分け a)下地部 ◦階によって張り分ける場合、通気層が確保できるよう考慮してく ださい。胴差以外で張り分ける場合は、継ぎ手受材を取付けて ください。 ◦ラスカットの上端部(または下端部)を釘打ちするために、通気受 材(幅90㎜以上)を入れてください。この際、通気層を確保する ために通気受材の左右に30㎜程度のすき間を設けてください。 継ぎ手受材で継ぐ場合、ラスカットを留める釘が継ぎ手受材に 確実に打込まれるよう考慮してください。 ◦サイディングの施工はメーカー指定の標準施工法に従ってくださ い。 〈1階サイディング、2階ラスカットの場合〉 胴差 サイディング 継ぎ手部 縦胴縁 (幅90㎜) ラスカット 通気受材 通気受材(幅90㎜) 縦胴縁(幅45㎜) 透湿防水シート 30㎜程度 間柱 b)横方向の取り合い ◦サイディングとラスカットの境界は見切り縁を入れてください。 ◦ラスカットの端部はバックアップ材(現場調達)を入れ外装用のシ ーリング材を充填し、伸縮目地を設けてください。 バックアップ材 窯業系サイディング モルタル ラスカット 通気受材(幅90㎜) 透湿防水シート 見切り縁 シーリング材

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組通気工法用・浴室への施工 標準施工法]

施工のポイント c)縦方向の取り合い ◦サイディングとラスカットの境界は水切りジョイナー(現場調達) を入れてください。 ◦モルタル面とサイディング面の厚さ調整のため、不燃破風板(現 場調達)等を取付けると外観のバランスが良くなります。

ご注意

モルタルの施工は、サイディング施工終了後に実施してください。サイ ディング工事前、または工事中におこないますと振動によりモルタルに クラックや剥落が生ずることがあります。 L型定規 1F ラスカット 2F サイディング 透湿防水 シート 縦胴縁 通気受材 透湿防水 シート サイディング モルタル  水切り (現場調達) 1F サイディング 2F ラスカット コーキング 水切り (現場調達) ラスカット サイディング モルタル  ラスカット 不燃破風板 (現場調達) 不燃破風板 (現場調達) シーリング ラスカットの浴室への施工 ◦ラスカットを浴室に使用する場合は、構造の劣化を防ぐため壁内 に湿気が滞留しないよう注意が必要です。 A部 B部 外壁側 浴室側 (土台) ラス網 専用コーキング RAテープ ステープル ラス網 立上がり基礎又は 防水フ゛ロック 釘 ラスカット 専用 コーキング 透湿防水シート 土台 サイディング等 外装材 ラスカット 断熱材 専用コーキング ステープル RAテープ タイル 下地モルタル シリコーンコーキング 浴槽 ラスカットを留め付けた釘の釘頭す べてをコーキング処理してください。 A B 通気胴縁(縦) サイディング等 外装材 通気胴縁(縦) ◦ラスカットと立上がり基礎等との継ぎ手部分には専用コーキング を充分に充填し、RAテープおよびラス網を張って補強します。 ◦タイルと浴槽やサッシ等の取り合い部および浴室の入隅部にはシ リコーンコーキング等で伸縮目地を設けてください。 ◦ラスカットが腐朽するおそれがありますので、ポリエチレンフィル ム等の防湿材は使用しないでください。 ◦外壁の裏面は必ず通気層を確保してください。 ◦営業用浴室およびこれに準ずる所にはラスカットを使用しないで ください。

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外装内装モルタル下地材

[木造軸組真壁造り 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 木造軸組真壁造り ■ラスカット真壁造り ◦柱、間柱間隔は455㎜以内としてください。また、継ぎ手部分の 間柱は幅45㎜以上としてください。 ◦ラスカットを留め付ける受材は、外周部の受材は30㎜×40㎜以 上とし、N75以上の釘を用いて300㎜以下の間隔で柱及び梁、桁、 土台その他の横架材に留め付けてください。 ◦水平方向の継ぎ手は、45㎜角以上の受材を取付けてください。 ◦釘はN50を使用し、木口から約10㎜のところに打ち付けてください。 ◦釘打ち間隔はラスカットの外周部及び開口部廻りは100㎜以下、 面内は200㎜以下としてください。 ◦真壁造りは防火性能が要求されない地域、部位としてください。 基礎水切りジョイナー 100㎜以下 両面防水 100㎜以下 土台 柱 ラスカット 透湿防水 シート テープ 200㎜以下 455㎜以下 455㎜以下 455㎜以下 455㎜以下 受材 間柱 受材 受材 基礎 土台 専用コーキング 専用コーキング 水切りジョイナー 両面防水テープ ラスカット 基礎水切り ジョイナー 受材 胴差 両面防水テープ 専用コーキング ラスカット 受材(30×40㎜以上) 釘(N75) 柱 釘(N50) 透湿防水シート 施工要領 ◦外装に使用する場合は、受材から柱まで両面防水テープを貼り つけ、透湿防水シートを施工後ラスカットを釘留めしてください。 また、土台部には基礎水切りジョイナーを取付けてください。 〈サッシ廻り〉 専用コーキング 専用コーキング たる木受け たる木 ラスカット 透湿防水 シート 屋根 金属板 水切り金属板 ラスカット 透湿防水 シート 内付けサッシ L型定規 専用コーキング ラスカット まぐさ ラスカット ルーフィング 屋根 金属板 水切り金属板 両面防水テープ 両面防水テープ 両面防水テープ 内付けサッシ L型定規 野地板 たる木 ルーフィング L型定規 野地板 間柱 L型定規 間柱 L型定規 間柱 透湿防水 シート 透湿防水 シート 窓台 専用コーキング

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外装内装モルタル下地材

[鉄骨構造用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ 鉄骨構造用 ■下地組 ◦455㎜間隔で下地となるC形鋼を取付けてください。 ◦C形鋼は厚さ2.3㎜で、75×45×15㎜以上のサイズのものをご使 用ください。 ◦出隅は角パイプを使用するか、C形鋼を2本合わせとしてください。 ◦層間変形角は1/200以内としてください。 ◦ラスカット使用部位は高さ13m以下としてください。 ◦階高が3mを超える部分に使用する場合は、適切な振止め措置 を講じてください。 ◦鉄骨構造の場合、モルタル塗りによる防火性能は木造下地と異 なりますので、モルタル塗りの防火性能一覧表(P.348)をご参照 ください。 ◦表面は面一とし、溶接バリやビス頭等の不陸は2㎜以下としてく ださい。 ◦C形鋼の下地精度は、ねじれが1㎜以内、曲がりは3㎜ /1500㎜ 以内および、立ちや通りを3㎜ /1000㎜以内としてください。 ◦室内側からの湿気の浸入を防ぐため、必要な防湿処置を講じて ください。 間隔100㎜以下 1 5 0 ㎜ 以 下 基礎 土台 (横流し□形鋼) 455㎜ 455㎜ 梁 C形鋼 C−75×45×15以上 t=2.3 ◦ラスカットは厚さ9㎜又は12㎜のタイル下地用を使用し、突付け 横張り(レンガ張り)としてください。 ◦ビスは太さ4㎜、長さ40㎜以上のドリル付きタッピングビスを使 用し、木口から約10㎜のところに150㎜以下の間隔で留め付けて ください。 ◦土台部、開口部廻り、小幅板は100㎜以下の間隔でビス留めして ください。 施工要領 ■基礎水切りジョイナーの取付け及び防水紙張り ◦防水紙を張る前に、基礎水切りジョイナーを水平を見ながら取付 けてください。 ◦基礎水切りジョイナーを継ぐ場合は、30㎜以上の重ね代をとって ください。 ◦防水紙は透湿防水シートを用い、横張りで両面テープ等で留め 付けてください。 ◦透湿防水シートの重ね代は、縦方向90㎜以上、横方向150㎜以 上としてください。 ◦出隅、入隅部は横方向の重ね代を片側90㎜以上とり、二重張り としてください。 基礎水切りジョイナー 150㎜以上 透湿防水シート (防水紙) 重なり部分は柱、 間柱上に留める 9 0 ㎜ 以 上 ■土台部分 ◦ラスカットは基礎水切りジョイナーと10〜15㎜のすき間をあけて 留め付けてください。 ◦モルタルの塗り厚に適したL型定規を取付けてください。 ◦ラスカットと基礎水切りジョイナーとの境界部を、専用目地材で 塞がないでください。 土台横流し□形鋼 透湿防水 シート 基礎水切りジョイナー 10∼15㎜ L型定規 ラスカット

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外装内装モルタル下地材

[鉄骨構造用 標準施工法]

施工のポイント 単位:㎜ ■継ぎ手部分 ◦継手部は突付け張りとしてください。切り回し部分は面取り加工 をおこない、同様に突付け張りとしてください。 ◦面取り加工ができない場合は、下地材の上で3〜5㎜の目透し張 りとし、切断木口にはプライマーとしてラスカットM専用切断木 口用シーラー、モルタルボンド(4倍希釈)又は日本化成(株)NS ハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。 ◦コーキング目地部の養生後、その上にGネットをタッカーステープ ル等で張り付けてください。 透湿防水シート 専用コーキング ラスカット Gネット C形鋼 ラスカット Gネット 透湿防水シート C形鋼 専用コーキング 3∼5㎜ ■出隅部分 ◦出隅部はラスカットがかぶらないように施工してください。 ◦小幅板のビス留めは必ず2列打ちをおこなってください。 ◦コーナー部は市販のコーナー定規を動かないように固定してくだ さい。 コーナー定規 角パイプ ラスカット 専用コーキング Gネット 透湿防水シート 角パイプ 透湿防水シート ラスカット 専用コーキング コーナー定規 ■入隅部分 ◦防水紙の上に予め両面防水テープを貼ってください。 ◦入隅は充分なコーキング処理をおこなってください。 ◦コーキング養生終了後、Gネットを施工してください。 Gネット 専用コーキング 透湿防水シート 両面防水テープ ラスカット C形鋼 ■サッシ廻り ◦サッシを取付け後、ラスカットを張る前に必ず両面防水テープを 貼ってください。 ◦ラスカット端部は充分な目地処理をおこなってください。 〈サッシ廻り〉 ラスカット 透湿防水 シート ラスカット 透湿防水 シート 透湿防水シート 専用コーキング 両面防水テープ 両面防水テープ 専用コーキング サッシ 専用コーキング 両面防水テープ ラスカット ■下屋、庇部 ◦水切板金はラスカットを張る前に取付けてください。 ◦モルタルの塗り厚に適したL型定規を取付けてください。 透湿防水 シート ラスカット ルーフィング 水切板  L型定規

ご注意

施工上のご注意 鉄骨下地にラスカットを使用する場合、下記の部位への使用はできま せんのでご注意ください。 ①屋根として機能する部分(傾斜パラペットを含む) ②床又は天井として機能する部分 ③躯体から張り出した部分 ④独立した柱の外周部分 ⑤煙突部分

参照

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