日
草
誌51(1)
;40
−
47(2005)
乳 牛
に お け る イ
ネ
ホ
ー ル
ク
ロ
ップ
サ
イ
レ
ー
ジ を
用
い
た
混
合飼
料
の
飼 料 特 性
山本 泰 也
・水
谷 将
也
・
乾
清 人
・
浦 川 修 司
・
平 岡啓 司
・
後 藤正 和
*三重県科 学 技 術 振 興セ ンタ
ー
畜産研 究 部 (515−
2324 三重県 松 阪 市嬉 野町 1444−
1
)*三重
大
学 生 物 資源 学 部 (514−
8507 三 重 県 津 市 上 浜 町1515
)Livestock Research Division
,
MieScience
and Technology Promotion Center,
Matsusaka,
Mie 515−
2324,
Japan
’
Faculty ofBioresources
,
Mie
University
,
Kamihama・
cho,
Tsu 514−
8507,
Japan
受 付口 :2004
年1
月21
日 /受理日 :2004年9月15日Synopsis
Yasunari
Yamamoto.
Masaya Mizutani,
Kiyohito Inui,
ShujiUrakawa
,
Hiroshi
Hiraoka
and MasakazuGoto
(2eO5
):Feed
Intake
and Lactation of Dairy Cow Fed on TotalMixed
Ration
ofWhole
Rice Crop Silage.
Jp
皿.
J
.
Grassl.
Sei,
51
,
40
−
47
.
Two
total
mixed rations (TMR
)of rice whole crop silage(
RWCS
−
TMR
)andSudangrass
hay (SGH・
TMR )were in−
vestigated on
dry
andlactating
cows to determine the feedproperty
and
animal performance
,
respectively.
The
RWCS
wasrower
in
contents of crude 血ber and neutraldetergent
fiber
than theSGH
,
in
accordance with its highercontents of nitrogen
−
free
extracts and non−
fiberous carbo・
hydrates (
NFC
).
On
a constant feeding trials of RWCS・
TMRand
SGH
・
TMR
,
theRWCS
−
TMR showed a significantly (P<0
.
05
)lower
TDN
content as compared to that ofSGH
−
TMR,
a 星
though
their
TDN
andCP
contents weredesigned
to bethe same
by
being
composed of either 21% SGH or 21%WRCS
on
DM
basis
.
The
RWCS
−
TMR
also
had
lower
digestibnities of starch andNFC
(starch :P
<0
.
Oi
,
NFC
lP
<0
.
05)thanthe
SGH
−
TMR
,
as shownby
over60
% excretionof indigested rice grains
in
feces
.
As
a 匪actationtria
旦was conducted withdry
matter compesition of 21%SGH
and26
%WRCS
in
the corresponding of the two TMRs,
respec−
tively
,
the
DM
intake
by
lactating
cow was mtdifferent
between
the twoTMRs
,
while the fat−
corrected milk a皿dsolids 皿ot
・
fat
contents werelower
with the feeding ofRWCS
−
TMR
.
Key
words :1
)airy cow,
In
vivodigestibnity
,
Mi
且k
produc−
tion
.
Rice whole crop si艮age,
Total
mixed ratiOn,
VOIUnta 「y intake.
緒
言
飼 料イ ネ は,
水田の多い我が国に適し た飼 料 作 物の ひ とっ と して位 置 付 け られ,
育
種・
栽
培,
ホー
ルクロ ッ プ サ イレー
ジ (イ ネWCS
)収 穫・
調 製,
家 畜 給 与 まで の体 系 的な技 術 開 発 が 進め られてい る。
特に,
輸 入 乾草
が給与粗 飼料
の主体
で ある都府 県
の酪 農経営
では,
イネWCS
が輸 入乾 草
の代替
と して十 分 な利 用
価 値 が あるか が 重要
な論 点
と なる。乳牛
に対
する イ ネWCS
の給与 試験
は,
1980
年 代
前半
に も多 く報 告 (天 野 ら1984;古 本・
椎 木1984
;新 城・
杉本
1983
)されてい るが,
日乳 量水 準
が20kg
程 度
を想定
し た試験
が多
く,
給 与
方 法 も分 離 給 与 形 態 が 主であ り,
近 年の大 型 化・
高 泌 乳 化の 遺伝 的
改良
の進
んだ乳 牛
での輸 入乾草
との比 較試 験
や混合 飼
料
(TMR
)給 与 時の乳 生 産 や 飼 料 特 性につ いての報 告 は少 な い。三重 県では
,
スー
ダングラス乾 草 や オー
ツ乾 草 が イ ネ科
の 泌 乳 牛 用 粗 飼 料 と して用
いられる場 合
が多
く,
これ ら イ ネ科
乾 草
の給与 割 合
は繊 維 含
量の適切
な確 保 を考
慮 して,
飼 料 全 体の約
15−
25% (乾物
比 )程度
に設計
されることが多
い。 この た め,
イネWCS
を 用いたTMR
とイネ科乾
草 を 用い たTMR
の 飼 料 特 性の違いを明
らかにすることは,
イネWCS の利 用
方 法
を生産
現場
に提
示 す る上
で重
要 なことであ る。
本 研 究では
,
イ ネ WCS の給 与 割 合 を 乾 物 比で飼 料
全体
の20
% と したTMR
を調 製
し,
栄 養価
,
飼料 特性
な ら び に泌乳
最 盛期
に お け る乳 生 産にっ い て,
スー
ダングラ ス乾 草と比 較検討
した。材 料
と方 法
1.
供 試 イ ネWCS お よ び試
験区
の設 定水 稲 品種
「ヤマ ヒカ リ」(Oryza
sativa.
L
,
,
cv.
Yamahikari
)を
,
1999 年5月 10 日,
三重 県 科 学 技 術 振 興セ ン ター
畜 産 研 究部 実験
田に移植
して本県
の通常
の栽培 体 系
で9
月
9
日の黄
熟 期
(出
穂 後33
日,
水 分51.
6
%,
子 実 乾 物 割 合393
%)に収 穫,
専 用 収 穫 機 (コ ン バ イ ン タ イ プ)に よ りラッ プ サ イ レー
ジ調 製 した。
イネWCS
は直tXt
100
cm,
平 均
重 量262
kg
を1
〆2
重
ね6
層 巻 きして畜 舎 外に 6 ヶ月 間 貯 蔵し たもの を供 試 した。
乾 乳 牛に よ る定 量 給 与 試 験 (実 験 1) と泌 乳 牛に よ る飼養 試験
(実験
2
)は,
イ ネWCS
を乾 物割 合
で20
% と な る よ うに混 合 した イネWCS の TMR 区 (イネTMR 区 ),
なら び に輸
入スー
ダ ン グ ラス乾 草
で置
き換
え たスー
ダンTMR
区
(対 照 区 )の 2区 を 設 定 し,
両 区の TMR の栄 養 成 分 値が同 等 と な る よ う に調製
し た(
表
1
)
。 な お,
実 験
2
に供
試し た イ ネ 大 要は第56
回 発 表 会 (2001
年3
月)におい て発 表。
本研究は農 林 水 産 省 地 域 基 幹 農業 技 術体 系 化 促 進 研 究によ る。
山本ら:イ ネホ
ー
ル クロ ップサイレー
ジ の飼料 特 性 41 表 1.
供試 TMR の 配 合 割 合 お よ び 成 分 組 成.
実験1
実 験2 項 目 スー
ダン イ ネ スー
ダン イネTMR
区TMR
区 TMR 区 TMR 区 配 合 割 合 (乾物
% ) スー
ダン乾 草 イ ネWCS
ア ル フ ァ ル 7 ア乾 草 ヘ イ キ=一
ブ ビー
トパ ル プ 皮 付 圧ぺ ん大 麦酉己
合飼米
斗a 〕 添 加 剤h) 糖 蜜 21.
50.
Ol7.
37.
210.
73.
639.
00.
70.
0成分組
成c}(乾 物 中゜ /e)CP
15.
8Cfib
l6_
8NDF
39.
2NFC
33.
0 デンプン 17.
9 0.
021.
417.
47,
210
.
73.
539.
OD
.
70.
0
15.
316.
138.
334.
723.
3 21.
10.
Ol7
.
66.
810
,
53、
438.
3D
.
81,
5
15.
417.
738.
733.
617.
7 0.
026,
216
,
16.
79
.
93
.
036
.
30
.
71.
1
14.
416.
436.
934
.
823
,
2 a}TDN72
.
5
%,
CP17
.
5
% (原 物 中 ).
b/
ビタミン・
ミネラ ル添 加 剤【
.
)CP
:粗
蛋白質
,
Cfib
:粗 繊 維,
NDF ;中 性デ ター
ジェ
ン ト繊 維NFC
;非 繊 維 性 炭水 化 物.
WCS の水 分 含 量が実 験 1の供 試 材 料
よ り も低
かっ
た た め に,
実 験
2
にお けるイ ネTMR 区の イ ネWCS
乾 物 割 合
は 26%であ っ た。
スー
ダンTMR
は,
両
実 験 と もほぼ 同 じ設 定 で行
っ
た。供 試TMR は
,
イ ネWCS
も し く はスー
ダン グラス乾 草の ほ か,
輸 入
ア ル フ ァ ル フ ァ乾草
,
ヘ イ キュー
ブ,
ビー
トパ ル プ,
皮 付 圧ぺ ん大 麦,
配 合 飼料
,
ビタ ミン・
ミネ ラル添 加 剤 を混 合
して調 製
し た。
すなわち,
22m3
容
の ミ キ サー
(丸井
工 業 (株 ),
CS
コ ンプ リー
トフ ィー
ダー
)で1
週 間 分 を 調 製 し,
小 分
け し たもの をビニー
ル袋で密 封 し,
給 与 まで冷 蔵室 (4〜
5DC)で保 管し た。
な お,
イ ネWCS
はTMR
調
製 直前に開 封 し,
スー
ダン グラス乾 草
お よ びア ル フ ァ ル フ ァ乾 草と と も に 飼 料カッ ター
により3cm
程度
に切 断し て用い た。
イ ネ WCS の発
酵
品 質は,
各 給 与 試 験に供し た全
て のロー
ルベー
ル の上
,
中
,
下 段
の3
方向
にっ い て,
外
層 部 か ら中 心部
ま でを ドリル に装 着 し た採 取 筒を用い て採 取 し,
ロー
ル ベー
ル毎
に計
9
ヶ所
の サン プル を 分 析 して評 価 した。
水 分 含 量,
pH
値,
有 機 酸 (乳 酸,
酢酸
,
酪酸
),
揮
発 性 塩 基 態 窒 素 (VBN
),
を 測 定 し,
V・
SCORE (自給 飼 料 品 質 評 価 研究 会編
2001d )を算出
し た。
新 鮮
サ ンプル50g
を 蒸 留 水300ml
に浸漬
しブレ ン ダー
で破 砕 した 後,
2重ガー
ゼでろ 液を回収
し,
pH
値は ガラ ス電 極 pH メー
タ,
有
機 酸は逆 相カラム (島 津,
SCR
−
102
(
H
)
,
7mm
×25cm
) を 装 着 した 高 速 液 体 クロ マ ト グラ フ(
日本分 光
,Jasco
,
Gulliver
シ リー
ズ) で分離
し,
BTB
ポス ト カ ラム法 (
大桃
ら1993
)で定 量 した。
VBN は水蒸 気蒸 留法 (自給飼 料 品質 評
価 研 究 会 2001c)で 測 定し た。
水
分含
量は100
℃18
時 間 乾 燥
法 (自給 飼 料 品 質 評 価 研 究 会 2001a )で測 定し た。
2
,
乾 乳
牛に対 す る イ ネTMR の定 量 給 与 試 験 (実
験1
)ル
ー
メ ン フ ィ ス テル を装 着
し た ホル ス タ イン種 非 妊 娠 乾 乳牛
2
頭 (
体
重 :A
牛
631kg
,
B 牛 642kg )に尿 袋を装 着し,
糞サ ンプル と尿サ ンプル を確実
に分離
し て サ ンプ リン グでき る よ う に し,
予
備期
を11
日間 設 け た 後,
全 糞 採 取 を3日 間,
採 血 およ びルー
メ ン内 容 物 採 取を1
日 の計
15
日間 を1
期 と する全 糞 採 取 法によ る 消 化 試 験 (曹 ら2002
;寺
田 ら1982
)
を,
個 体を ブロ ッ ク と す る乱塊 法
に よって実 施 し た。
給 与 量 は2
頭と も同 量で,
TDN
維 持 要 求 量 (農 林 水 産 技 術 会 議 事 務 局 1999b ) の115
% を満
たすよ う に,
体
重の1
.
1
% に相 当 す る乾物
量6
.
9kg
(原 物10
.
0
kg) を,
午 前 9時と午 後4時に 等 分 給 与し た。
供 試 牛はス タン チ ョ ン に繋
留 し,
水は自 由 飲水
さ せ た。
飼 料サ ンプ リング は
TMR
調 製毎
に行
い,
各 飼
料 成分
の消 化 率と TMR の可 消 化 養 分 総 量 (TDN ),
な ら びにイ ネWCS
の未 消 化
子実排泄 率
の測
定に供 した。
さらに,
糞サ ンプル は 糞 固 形 物 粒 度 画 分の測 定に供し た。 ルー
メ ン内容物
は朝 給 与直前
,
給 与1
,
2,
3
,
4,
6および8時
間後
に採 取
し,
尾静 脈
血は朝 給 与 直 前,
給 与
2
,
4
お よ び6
時間後
に採
取 し分
析に供 し た。イ ネ TMR 給 与 時の
未 消化
子実排
泄率
(以下,
子 実 排 泄 率 と す る) は,
十 分
混和
し た1
日全糞 量
の10
%相 当量
を既 報
(
山本
2001
)
の水 洗法
で測 定
し,
3
日間
の平均値
で示
した。
糞 固 形 物の粒 度 画 分は,
同 様に,
乾 物 重 量で約10g
を採 取し,
電 磁 式ふ るい
振
と う器 (Retch
社
,
AS200
BASIC
)で目 開 き42
囗本 草 地 学 会 誌 第51
巻 第1
号 (2005
) の篩 を 用いて 5分 間 湿 式 法 (寺田 ら1987
)に よ り行
っ た。各
粒 度画 分
の割 合
は,
全乾 物重
に対 する比と して算 出 し,
3H 間の平 均 値で示 した。
飼 料な ら び に糞
中
の乾 物
(DM
),
有 機 物 (OM
),
粗 蛋 白質 (cP
),
粗脂 肪
(EE
),
粗
繊 維 (cfib
),
粗 灰 分 (cAsh ),
可 溶性 無 窒 素物
(NFE )な ら びに中 性デ ター
ジェ
ン ト繊維
(NDF
) は常法
(自給
飼料
品質
評 価 研 究 会2001b ),
非 繊 維 性 炭 水 化 物(
NFC
)
はDM か らCP,
EE,
CAsh,
NDF を 除 して算 出 した。 デ ンプン は阿部
(1988
)の方 法
に よっ て測 定し た。
ル
ー
メ ン内 容 物は,
採取 直 後
に2
重ガー
ゼ で濾
過後
,
pH は pH メー
タで,
ア ン モニ ア態 騫 素 は分 析 時 まで一
25℃で凍 結 保 存 した後,
水 蒸 気 蒸留 法
(阿部
2001
)で測定
し た。
尾静
脈
血を3
,
000
rpm,
15分 間 遠 心 分 離 して得 られ た 血 清 を 用い て,
グル コー
ス (Glc),
尿 素 態 窒 素 (BUN
)お よ びアラン ト イン濃 度 を 測 定し た。
Glc
お よ びBUN
は酵素 法
(和 光 純 薬 工業
,
グル コー
スB
一
テ ス ト ワコー,
尿 素 窒 素 B一
テス ト ワ コー
)で,
アラン ト イ ンは松 本 ら (1995
)の方法
で分 析
し た。3
.
泌乳 最盛 期
の泌乳 牛
に対
す る飼 養試
験 (実
験 2)泌 乳 最
盛 期
の乳 牛 6頭 (試 験 開 始 時の平 均 分 娩 後凵数59
日,
平均 乳量
41
、
2kg
!日,
平均 体重
6gekg)
を供試
し,
産 次
数や分 娩 後日数,
産 乳 成績
が同等
に な る よ う に3
頭
ずつ2
群
に配置
し,
ス タン チ ョ ン に繋 留 して,
予 備 期 ll 日間,
本 試 験期
3
日間
の計
14
日 を1
期
と す る飼 養 試 験を3
期,
反 転 法に よ り実施
し た。
飼 料 給 与は
,
午 前7
時
,
午後
2
時
,
午 後
7
時
の3
回に分
け て行
い,
残 餌
が10
−
20
% とな る よ う自由採 食
さ せ た。
供試 牛
の乾 物摂 取量
,
乳量
および乳成
分率
は,
本 試 験 期3
日間 調 査 した。
乾 物 摂取 量
は午前
ll時
に残餌
を 回収
し,
その一
部 を 通 風乾 燥
して乾物率
を求
めて算 出
した。
乳 量
は,
バ ケ ッ ト タ イ プ ミ ルカー
で午 前
7時
と午後
4時
の 1凵2回 搾 乳 し,
個 体 別に記 録
し,
乳成分 率
(乳脂 肪 率
,
乳
タン パ ク質 率
,
乳糖率
,
無
脂 乳
固 形 分率
)は完全
自動 式 牛 乳 成 分 分 析 シ ステム (FossElectric
社
,
COMBIFOSS
250
)
で分 析
し た。
供 試 牛 以 外の泌 乳 牛24頭に よ る イ ネTMR
とスー
ダンTMR
の嗜 好性
を二者 択
・
法
に よっ て比較検 討
し た。
な お,
嗜好 性 調査
は各
TMR
を 2kg ずっ給与
し,
30分
間の採 食
量 を 測 定 して行い,
2
回 反 復 した。
体
重は試 験期 毎
に8
凵目
と最終
日に測定
し た、血 液生 化学
的検 査
は各 試 験 期
最終
日午
前10
時
に尾静
脈よ り採 血 し,
3
,
000
rpm,
15
分 間 遠 心 分 離 して得 られた血 清 を 用い,
総 蛋白 (
TP
)
は屈 折法 (
富 士平
工業
,
蛋白
屈折計
D
型 ),
グル コー
ス (Glc
),
総コ レ ス テロー
ル (T
−
Cho
) ,尿 素
態 窒素 (
BUN
)
,
ト ラン ス ア ミ ナー
ゼ(
GOT
),
ア ル ブ ミンは それぞれ酵 素法
(和
光純薬
工業
,
グル コー
スB
一
テス トワコー,
コ レ ステロー
ルE
一
テ ス トワコー,
NEFA
C
一
テ ス トワ コー,
尿 素 窒 素B
一
テ ス トワコー,
ト ラン ス ア ミ ナー
ゼCH
一
テス トワコー,
ア ル ブ ミンB
一
テス トワコー
)で測定
し た。ま た血清
グロ ブリン濃度
はTP
とア ル ブ ミン の差 と し,
ア ル ブ ミンー
グロ ブ リン比 (AIG
) を 算出
した。な お
,
供 試牛
は午前
11
時
か ら午 後
2
時
まで の3
時 間
は野
外
パ ドッ ク に放
飼し,
そ れ以外
はスタンチ ョ ン に繋 留し た。
4.
統 計 処 理得
ら れ た デー
タ は,
F
検 定
に よ る分 散
分析
を行い危 険率
5%水 凖で両 区 間の有 意 性 を検 討 した (吉 田 1975)。
結
果
1.
乾 乳 牛によ るイネTMR の飼 料 評 価 (実 験 1)供
試し た イ ネWCS
は酪 酸
生成
も認め ら れ,
V
・
SCORE
の 評 点は 72点で可 と判 定 (自 給 飼 料 品 質 評 価 研 究 会2001d )さ れ る発 酵 品 質であっ た (表 2)。
イ ネwCS
のCfib
やNDF 等 の繊 維 成分
含 量は,
スー
ダン グラス乾 草よ りも低く,
NFC
や デ ンプ ン の 易 利 用 性 炭 水 化 物 含 量は高かっ た (表3)。
その結 果,
イ ネTMR の成 分 値はスー
ダンTMR
よ りもNDF
含 量 が低
く,
逆
にNFC
や デン プン含
量 が高
い傾 向
に あっ た。
イ ネ TMR 区の DM,
OM
,
EE,
Cfib
,
NDF,
NFE,
NFC,
デ ン プ ン の各 消 化 率は スー
ダン TMR 区よ りも有 意に低 く (DM
,
EE
,
Cfib
,
NDF
,
NFE
,
NFC
:P
く0
.
05
,
0M
,
デン プ ン : P<0
,
01
,
表4),
TDN 含量 も有 意に低 かっ た (P<0
.
05
)。
特 に,
イ ネTMR
区
のデ ン プ ン消 化 率
は78
.
0
% で,
スー
ダ ン TMR 区94.
2% よ り も著
し く低
かっ た。
ま た,
水 洗法
に よる イ ネWCS
の 子実 排
泄率
はA
牛
68
.
8
%,
B
牛
56
.
7
% であ っ た。
イ ネ TMR 区におけ る 排 泄 糞は,
そ れ ぞれ3.
36mm 以 上,
2,
36mm
以 上,
1.
18mm 以 上の粒 度 画 分の 割 合 がスー
ダンTMR
区のそ れ ら よ り も有
意に高
く(P
く0
,
01
),
0
,
05mm
以下 の画分
の割 合
は低
かっ た (Pく0.
05)。
ま た,
イ ネ TMR区
の1
,
18mm
以 上の粒 度 画 分の70
% は未 消 化イネ 子 実に よっ て占
めら れて い た(
図
1
)。
ルー
メ ン内 容 液 中の ア ンモ ニ ア態 窒 素,
血 中 Glc,
BUN お よびア ラ ン ト イン の経 時 的推移
を図
2
に示
した。
イ ネTMR
区 な らびにスー
ダンTMR
区の ルー
メ ン内ア ン モニ ア態 窒 素濃 度
は,
給 与後
2
時間 目
に最 も高
くほ ぼ同
じ値
で あっ たが,
イ ネ TMR 区の方 が 高 く推 移 する傾 向 が 認め られた。
BUN濃 度
,
r
血中
Glc
およ びア ラ ン ト イン濃度
は,
両 区 間
に有 意 差
は認め ら れ ない もの の,
イ ネTMR
区の方がBUN
濃 度は高 く,
血 中
Glc
とア ラ ン ト イン濃度
は低 く推 移
する傾 向
が見
ら れた。
2
,
泌
乳最
盛期
の泌乳 牛
の採
食性
お よ び乳
生 産に及 ぼ す 影 響(
実
験2)
供 試 した イ ネ
WCS
の平 均水
分含
量 は実験
1
で供 試
したも のよ りも低
かっ
た。
また,
有
機 酸 生 成は少 な かっ
たが,
特に 酪酸 生 成
は 認めら れ ずV
評点
は99
点
で あっ た (表
2
)。
TMR
の成 分値
は多
く は実験
1
と同
じであるが,
イネWCS
の水分
含
量の 関 係で乾 物
配合 割 合
が両 区
で異な っ た た め,
イ ネWCS
以外
の飼 料
の配合 割 合
も両 区
で異 な り,
その結 果
CP
含 量の 差 違 が 若 干 生 じた (表 1)。
泌 乳 試 験の供 試 牛 以 外の泌 乳 牛24
頭に対 す るTMR の 嗜好性 調
査で は,
採 食時間
は両 区
の間
に差は認 め ら れ ず,
平均
残 餌 量 も両 区 と も極
めて少
なか っ た (表
5
)。
泌 乳 試 験
開始 時
と終 了 時で比 較 した 体 重の増 減は,
スー
ダ ンTMR
区
で は増加
し,
イ ネTMR
区
で は若干
の減 少
がみ ら山
本
ら:イネホー
ル クロ ップサイレー
ジの飼料 特 性43
表2
.
供試イ ネ
WCS
の発 酵 品質
.
鵠
・H 有 機 酸量 (原 物II% ) 総 酸 季L
酸 酉乍酸 酉各酸VBN
〆T
−
N
ω V.
SCORE
(% ) (点 ) 実 験1 平 均 値 60.
84.
42.
15LO30.
61
D
.
29
(n=
1) 実 験2平 均
値
49.
35
.
70
.
130
.
08D
.
050
.
00
(n=
17
) 標 準偏 差 6.
5 0.
4 0,
030,
03 0.
OlO.
00 4.
9 72 2.
2 99 1.
D O.
3
U
〕全 窒 素 に対す る揮発性 塩 基 態 窒 素の割 合,
表3
.
ス
ー
ダングラス乾草
お よ びイネWCS の成 分 組 成 項 目 スー
ダン乾 草 イ ネWCS 表4.
スー
ダン TMR お よ び イ ネTMR
の 消化 率,
TDN
含量 お よ び未 消 化子 実 排 泄 率 (実験 1).
成 分 組 成/
’
/(乾 物 中%) OM CP EECfib
NDF NFENFC
CA
ア ン フ ン 子実割 合
(乾物
%)88
.
88
.
12
.
229
.
259
.
349
.
222
.
41L22
.
991
.
35
.
82.
925
.
855
.
356
.
830.
68.
727.
239.
3
項 目 スTMRー
ダ区ン イ ネTMR
F
検定己
’
区 u,
OM :有 機 物,
CP
:粗 蛋 自 質,
EE :粗 脂 肪,
Cfib:粗 繊維,
NDF
;中性
デ ター
ジェ
ン ト繊 維,
NFE :・∫溶 無 窒 素 物,
NFC
:非 繊 維 性炭水 化 物,
CA ;粗 灰 分.
れたが,
両 区間
に有
意 差 は 認め られ な かっ た俵
6
)
。乾 物 給
与
量 (kgf
日 !頭 )
はスー
ダンTMR
区
32
kg,
イネTMR
区34
kg
であ り,
乾 物 摂 取 量 (kg
〆日/頭
)は イ ネTMR
区
26
.
7kg
,
スー
ダンTMR
区
26,
6kg で両 区
に差は な く,
摂取
さ れ た イ ネWCS
の乾物
量 は7
.
O
kg
/日1
頭
で あっ
た(
表
6
)。
実
験1
で得 られ たTDN
含 量 を 用い て算 出
し たTDN
充 足
率
は,
スー
ダンTMR
区
106
%,
イネTMR区
96%で,
両 区 の間には有 意 (P
く0
.
05
)な差
が認め ら れ た。 ま た,
CP
充 足率
は両 区
と も要 求
量 を 充た して いた (表6)。
乳 量
,
乳脂
肪率
,
乳
タン パ ク質 率
お よび乳糖 率
は両 区
の間
に有
意 な差 は認め ら れ な か っ た。
し か し,
4
%脂肪補
正 乳 量 (FCM
),
無 脂 乳 固 形 分率
は,
イ ネ TMR 区の方がスー
ダン TMR 区より も有意
(P
く0
.
05
) に低
かっ
た (表6
)。
血 液成 分
は,
両 区
の間
に差 は認め られ ず,
臨床上
問題
と な る異 常 値 や 所 見は認め ら れ な か っ た (表
6
)。 消 化 率b/ ( %) DM QM CP EE Cfib NDF NFENFC
デ ンプン TDNC , (乾 物 中% ) 未 消 化 子 実 排 泄 率 (% )A
牛B
牛 平 均 72.
8
=0
.
45
66
.
9
土0
.
43
75.
9二tO,
45 69.
7±0
.
31
72.
1±1.
38
7L9 ±1.
12
71.
6±1.
87
62
.
6
±0
.
86
61
.
1上1
.
03
52.
9±0.
58 64,
4±1.
05
58
、
0
±0
.
4D
8
里.
6
±1
,
59
74
.
2
±0
.
Dl
gl.
6±0.
78 82.
3±1.
7594
.
2
±O
.
25
78
.
0
±0
.
29
71
.
2
±D
.
90
65
、
8
±0
.
32
68.
856、
762.
8 ホ廓 照 ・ t木
ホ
考
察
維持 量
を給 与
し た乾乳 牛
の消化
試験
で は,
供 試 頭 数が少な く,
期 間
が 短 か かったことから,
個 体 をブロ ッ ク に と る と い う形で誤 差 を小
さ くする 工夫
を行
っ
た。その結 果
,
イ ネTMR
区
の TDN含
量はスー
ダン TMR 区のそ れ より低い こと が認 めら れた。
また,
イ ネTMR
区
のCfib
,
NDF
含
量な らびに そ れ ら繊 維 成分
の消
化 率はスー
ダンTMR
区よりも低
か った。/
’
) 分 散 分 祈によ る” :
P
く0
.
Ol
*
:P
<0
.
05
ns :有意 差 な し.
b) DM :乾 物.
c ’TDN
:ロ
∫消 化 養 分 総 量.
本実験
に用い た併 給 飼料
のTDN
含
量 を日本 標 凖 飼 料 成 分 表(
独
立行政 法
人農業 技
術 研 究 機 構2001)に記 載さ れて い る数
値
とする と,
イ ネWCS
のTDN
含
量は42
.
2
%DM
と推 定 さ れる。
こ の値は 日本 標 準 飼 料 成 分 表に示さ れ た黄
熟期
のイ ネWCS
のTDN
含 量55
,
9
% よ りもか な り低い。
こ の原 因は子 実 排 泄 率が高い こと と密接
に関係
し て い る と推 察
さ れ た。
こ の こ とは,
日本 標 準 飼 料 成 分 表に示さ れ た 「モ ミ」のTDN
含
量 (乾 物 中76
,
8
% ) を用いて,
排 泄 子 実が全て消 化・
利 用 さ れた と仮 定 し た場 合の イ ネWCS
のTDN
含
量を推
定 する と,
そ の値
は約
59
% と な り,
飼 料 成 分 表に近い数 値と なるこ と,
ま た,
その場 合イ ネTMR 区のデンプン消 化率
は92
.
4
% と推
定さ れ,
スー
ダンTMR
区の デン プン消 化 率 (94.
2%)に 近 似 するこ とか ら も伺 え る。
Goto
ら (1991
)は,
乳牛育 成牛
へ の自由摂 取 試験
を行
っ
て イ ネWCS
のTDN
含 量 を お よ そ49
% と推定
し,
二重県 内
の主要
な サ イレー
ジ であるソ ルガム サイレー
ジ,
イ タ リア ン ライ グラ ス サイ レー
ジ と比 較し,
ソ ル ガム よ り乾 物 中
10
%,
イ タ リア ン ラ イグラス よ り12
%低 かっ
た と報 告 してお り,
本 実 験 も同 様の傾 向を示し た。
ま た,
未消 化子 実 排
泄に関
して古賀
ら (2003
)はTMR
において イネ44
〔
[
50
[
丶
[
5 蟹 變 孫 媼 遍 卜 11 申 、 000000 54亠
32
正 (’
Y
。) 乾 物 割 合 日本 草 地 学 会 誌 第51巻 第 1号 (2005) 53.
5 1 4、
76 3.
36 2、
36 1.
18 0.
50 0.
3e O.
05 通 世 分 * * ** ** * (0.
05>.
) ** 篩の開き目 (mm ) 図L
乾 乳 牛の糞 粒 度 分 布の比 較.
*
*
:P
〈0
,
01
“;P
く0
.
05
そ れ ぞ れの篩にお け るTMR
区 問の有 意 差を示す.
T〔}TI
T2
T3
T4
T6
T8
(
[
日 OOH 読 ∈)
三 〇100
9080
70 60TO T2 T4 T6(
【
[
ロ OO一
\ じo 日)
ブ[
h一
pコ 図 2.
0
9 8 7ρ
02
1 1 11TO
T2 T4 T6。
51
の ー(
[
日 OO【
\ ロβ【
ε λ 衡 ⊥ 八 爪 ト 万 0間
時 TO T2 T4 T6TMR
摂 取 時の ルー
メ ン内アン モ=
ア態 窒素
,
血中
Glc
,
BUN お よ び血中
ア ラン トイン の経時的推移.
”
) TO は飼 料 給 与 直前,
Tl
〜
T8
は 飼料 給 与 後1
〜
8
時
間 を表す.
金 スー
ダンTMR
区畳 イ ネ
TMR
区山 本ら;イ ネホ
ー
ル クロ ップ サ イ レー
ジ の飼 料 特 性 45 の モ ミと穂の消 化 率は泌乳 牛
で 32% と50%,
乾 乳牛
で54
% と 62% と なり,
モ ミ と穂
の形
態の違いによ り消 化 率 が 変 わ る こと を 報 告 している。
その理由
を穂
の方
はモ ミが枝 梗
とっ な がっ
て い る ことか らルー
メン滞 留 時 間 が 長 く,
咀 嚼によ る 破 砕 を受
け や すい た め と考察
してい る。また,
新 出
(2002
)は黄 熟 期
の イ ネWCS
を26
% 混合
し たTMR
を泌乳 牛
に給 与
した場 合の子実 排
泄率
は 43% であ っ た と報 告
して い る。
い ず れのTMR
給 与で も,
子実排 泄 率
は高
く,
本実験
もTMR
表
5
.
泌
乳牛
に よるスー
ダン TMR と イ ネTMR の嗜好 性の 比 較.
項 目 ス TMRー
ダン イ ネF
検定”
区 TMR1
)く 調 査 延べ 頭 数 (頭 )TMR
原
物 給 与 量 (kg
/頭f
回 )TMR
乾 物 率 (% ) 調査 時間 (分) 492.
073,
030 492,
068
.
630 平均 完 食 時 間 (分 ) 平均 残餌
量(
kg
) 15,
5±6.
1 18.
6±/6.
O
ns O.
30±0.
52 0.
54士0
.
73 ns≡
!
〕分 散 分析 によ るns :有意 差な し
.
調 製
に より子実
の大部 分
が枝梗
か らは ず れ た状
態になっ てい たことか ら,
これ らの報 告
と同様
に高
い排
泄率
を示 し た と考
え ら れ た。 しか し,
イ ネWCS
を単
一
給 与
し た時
の肉
用牛
(日本 短 角種)
や乾 乳 牛
(ホル ス タ イン種)
の子 実排 泄 率
は6
〜
12
% との報 告 (籠 橋 ら1988 ;名 久 井 ら1988) もあ り,
子実
排 泄
は採食 量
や飼料 形 態 (
分離給 与
やTMR
給与 )
が関 係
し ている もの と 考 え ら れ,
これにつ い て種々 の飼 養 条 件で の デー
タ蓄積
が 必要
である。
乳 牛
の栄 養 管
理におい て,
デン プン等
の易 利
用性 炭水 化物
供
給 量 が 不足 すると,
ルー
メ ン内にお ける窒 素 利 用 性 や 微 生 物態
蛋白質 合 成 量
が低下
する こ と が懸 念
さ れ る。本実 験
で は,
デ ンプン消 化 率 が 顕 著に低 下 し た イ ネTMR
摂 取 時の ルー
メ ン内容 液
ア ン モニ
ア態窒 素
やBUN
は スー
ダンTMR
摂取 時
よ り高 目
に推移
し,
逆に血中
ア ラン トイン濃 度 は 低 目 に椎 移
する傾 向
は あっ
たも
の の両 区
に有 意差
は認
め ら れ な かっ た ことか ら,
維持
レベ ルにおいて は排
泄子
実の影響
は 少 な かっ た と考
え ら れ る が,
採 食 量
の多
い泌乳 牛
や イ ネWCS の給 与 量 が 増 加 した 場 合にお ける乳 生 産 等へ の影 響 は 今 後 検討 す
る必 要
がある。 ま た,
イネTMR
区の糞の 粒 度 画 分は,
目開 きが1,
18mm 表6
.
泌 乳 牛にお ける飼 養 成 績 (実 験2).
項 目 スTMRー
ダ区ン誼
区 ・鶴 試 験 開始 時体重 (kg) 試 験 終 了時体 重 (kg) {本重土曽減(kg ) 飼料 摂 取
乾 物 摂 取量 (kg1囗) TDN 摂 取 量 (kg/
’
日)b/,
CP 摂 取 量 (kgf日) TDN 充 足 率 (e /e)CP
充 足率 〔%) 泌乳
成 績 乳量 (kg!日 )FCM
(kg
/日)ω 乳 脂 肪 率 (%) 乳タンパ ク質 率 (% ) 乳 糖 率 (%) 無 脂 固 形 分 率 (% ) 血 液 成 分 G〔〕T (KarmenU )総コ レ ステロ
ー
ル (mg,
ilOOml ) 尿 素態 窒素 (mg !100mD グルコー
ス (mg !’
100mDア ル ブ ミン (g/100ml )
総蛋 白 (
9
〆IDOmD A〆Gd) 690±48699 ±418
.
1±4126
.
6
土3
、
4
19.
0:二2.
44、
1=0
.
5106
±13113 ±14 37.
5±6.
5 36,
3±5.
7 3.
87±0
.
632
,
90
±0.
15 4.
33±D
.
24
8
,
23
±0
.
34
84
.
2
±16
.
1 218.
7±20.
5 19.
4±1.
459
.
4ゴ:6
.
9
3、
9=0
.
2
7
,
6
主0
.
2
1,
1
±0
.
1 690±48688
±44
−
1
.
5
±4426
,
7
±3
,
4 !7,
6
±2
.
23
.
8
±O
.
4 96±12106 ±12
36,
1±5,
5 34.
5±4.
73
.
77
±0
、
73
2.
84±0.
15 4.
30±0.
26 8.
14= 0.
27 86.
7±12.
5 212.
7±14.
7 20.
4±2,
359
.
2
±6
,
0
3
.
9
±O
.
27
.
5
±0
,
3
1.
1工0.
2 SSnn ns 隠・
ns 賂・
SSS nnn SS
S S S nnnnn
*
ns t’
/ 分散
分析
に よ る*
*
:P
〈0
.
Ol
’
:P
く0
、
05
ns ;有 意 差な し
.
b〕実 験1 の乾 乳 牛によ る消化 試 験 か ら算 出 し たTDN
値を使用.
匸
.
)4% 脂 肪 補正 乳 量.
「
i 〕 アル ブ ミンー
グロブ リン比.
46
日本 草地学 会誌 第51巻 第 1号 (2005) 以上
の篩 上
の残渣
がスー
ダンTMR
区 よ り も有 意に高 く,
特 に排 泄 子 実による影 響 が 著 しかっ
た。一
般
に,
第
1
.
胃
冂を 通過 可能
な飼 料
の粒 度
は1
、
18mm
以 下
が基 準
と いわ れて いる (Poppi ら1985
)が,
寺 田 ら (1987
)は ト ウモ ロ コ シサ イレー
ジ主体
の飼 料 給 与
で はヘ イ ウエ ハー
の み の給 与
に比べ1
.
19
mm 以上
の篩に残 留 す る 糞の割 合 が 有 意に高 く,
未 消 化の ト ウモロ コ シ子実
が多
く存在
する こと を認
め て おり,
ト ウ モロ コ シ子 実の第 三 胃 通 過 機 序 が 乾 草 と は 異 な る と報 告
して い る。本 実験
も同様
の結 果
が認
め ら れ た こ と か ら,
イ ネWCS
子 実 は 粒 度 が 大 きい ものの,
咀嚼等
に よ る破 砕
を免
れた もの は消 化 管 内
を 通 過 し排 泄
さ れ やすい こ と が示 唆
さ れ た。今
後
,
牛
の咀 嚼 行 動 等 か ら排 泄 子 実の低 減 を 図 る ため には,
イ ネWCS
の配 合 割 合,
併 給 粗飼 料
の種類
や飼料 中
NDF
含
量等
の飼料 設計 条件
に よ る イ ネWCS
の消 化管
通 過速度
や 子実
排 泄 率の改善
にっ いて検 討
する必要
が ある。泌乳 最 盛期
の乳 牛
に よ る イ ネTMR
とスー
ダンTMR
の乾
物 摂 取 量 は ほ ぼ 同 等で,
イ ネWCS
の平 均 乾 物摂 取
量は7
,
0
kg
/日顧
であっ た。
また,
泌 乳牛
に よる嗜 好性
調査
において も良好
な採
食性
が 認 め られた。TMR
給 与試
.
験
の既報 (
小 林
ら1983
;関 ら2001
;島 崎
ら2002
;新
出2002
)で は,
イ ネWCS
の乾 物摂 取
量は6
〜
8kg
/日 に設 定
し て実施
さ れ る場 合
が多
く,
ほぼ上 限に近い給 与 水 準の本 実 験におい ても良好
な採 食性
が観察
さ れ た。試験 終
了時
の体重
はイ ネTMR
区で試 験 開 始 時より若 干 減 少 した。
ま た,
泌乳 成績
の う ち,
イネTMR
区
のFCM
および無 脂乳 固形分 率
はスー
ダンTMR
区より も有意
(P
<0
,
05
)に 低かっ た。
これ らの こと は,
イ ネTMR 区の TDN 充 足 率 が100
% を下 回
っ
た こ と,
ま た,
イ ネTMR
中
の イ ネWCS
の混 合 割 合 (26% ) が,
スー
ダン乾草
のそ れ (21
% ) よ り高
く,
イ ネTMR
区
で は配 合 飼料
の摂取 割 合
が低
くなっ
た こ と が影 響 し た可 能 性 もあ る。
日本 飼 養標
準 (農林水
産技
術会議 事 務
局
1999a
)
で は,
乳量
40
kg
〆口程度 (
3
産次 )
の泌乳 牛
の飼料
中TDN
含 量 は75%DM
以 上 が 望 ま しいと され,
この時 期
の推 定乾 物摂 取量
は24kg
程度
と さ れ ている。 また,
分娩 後
約3
ヶ月 経 過 し 日乳 量 が20kg 後 半の泌 乳 牛では,
イ ネWCS は チモ シー
乾 草
と同程 度
の乳量
を示 す
と とも
に,
乳
タン パ ク 質.
率,
乳 糖 率,
無 脂 乳 固 形 分 率 はイネWCS 給 与の方 が 有 意 に高
くなっ
た報告
も ある(
石
田 ら2000)。本 実験
で は,
イネWCS
給 与
が泌 乳牛
の乳 生 産性
を大
き く低下
させ る結
果は認 め られ な かっ
た もの の,
設 定 したTMR の TDN含
量 (68%DM
)
は泌 乳最 盛 期
の乳牛
に対
し て は低
い設 計値
であっ
た と 考えら れ る。
今
後 さ らに,
泌 乳最
盛期
の乳 牛
に対
して適 切 なTDN
水 準
に設定
さ れ た飼 養 試
.
験
に おいて イ ネWCS
の泌乳
効 果を検 討 す る 必 要があ る、
以上の
結 果
,
イ ネWCS
を乾物
で20
%程度
混合
し たTMR
は,
輸 入スー
ダングラ ス乾 草を素 材と し たTMR
と同 等の乳 生 産が得
られる可能 性
が示
唆さ れ た。 しか し, イ ネWCS の未消 化子実 排泄
がルー
メ ン微
生物
に対
するエ ネルギー
供 給不
足 やTDN 摂 取 量の不 足を招 くこと が危 惧 さ れるこ と から,
乳 牛
に お け る イ ネWCS
の有 効
な利
用方法
,
特
に高 泌乳 牛
へ の給与
において は給 与
量や給 与期 間
,
未消 化 子実
が乳
生 産等
に及 ぼ す影 響
にっ い てさ らなる検 討
が 必要
であろ う。
また,
未 消化 子実 低減 技術
を確 立
すること が,
イ ネ WCS の よ り一
層の利 用拡
大に重 要 と考 え られ る。
謝 辞本
試 験の遂行
にあた り,
乳 成分 分析
は 三重県 酪農 業協 同組
合 連合 会酪 農指 導
セ ンター
の西 中 京 子,
大 西 理 子の両 氏に ご尽 力
い ただい た。飼料 調製
,
家畜 管
理お よび飼 養試 験
で は 二重
県科
学 技 術 振 興セ ン ター
畜 産 研 究部
大家 畜
グルー
プの富
出智 明
,
田中 浩
二,
西川 周 司
,
中西 博
司,
前
澤卓
の各氏
に ご尽 力
い た だ い た。 飼料
分 析では小 出勇
,
片 山 朱 実,
中 森 良子
の各氏
に ご尽 力
いた だい た。 こ こ に記
して謝意
を表
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