最高レベルのトレード手法をどこよりもわかりやすく!
小次郎講師のトレーダーズバイブル第22回
「エッジの発生する仕組み3、
認知のゆがみ」
助手のムサシです。よろしくお願いします。 皆さん、こんにちは、小次郎講師です。 さまざまなエッジの発生する状態を紹介してきたが、今回は投資家心理 から生まれるもの。これを究めるのは大変有効だ。
まず最初のテーマは「損を出したくない病者」の勘違いだ。 次の質問に答えてご覧。 そう。トレード中にトレーダーは欲に目がくらんだり恐怖心に襲われて 正しい判断が出来なくなる。 その間違った判断により、市場にゆがみが出てくる。 そこがトレードエッジにつながる。 そのトレーダーの起こしやすい間違いを「認知のゆがみ」と呼ぶ。 認知のゆがみ、ですか?なんか難しそうですね。 言葉はどうでもいい。私は「ああ勘違い」と呼んでいる。 投資家がどう勘違いするか?プロがそこをどう狙ってくるか、そのこと を本日はお教えしたい。 よろしくお願いします。 【1、損失を出したくない病】
Aさんは、今まで10万円、20万円とこつこつ利益を確定してきて、合計100
万円の累計利益となっている。しかし、残っている株はまだ上昇しておら
ず、その含み損は150万円。
Bさんは、今まで10万円、20万円と早めの損切りをしてきて、合計100万
円も損失を出してしまった。しかし、残っているのは大きなトレンドに乗
った優良株で現在のところ含み益は150万ある。
さて、AさんとBさんのどちらが かっているか?
Aさんは実現利益100万円に対し含み損150万、つまり実質50万円の 損です。逆にBさんは実現損100万に対し含み益150万、つまり実質50 万円の利益ですよね。 そのとおり。当たり前の簡単な話なのだが、現実には、Aさんタイプの 投資家が多いのである。特に日本人はね。 決済した損益だけがホンモノ、計算上の損益は途中過程。 途中過程だから、今現在損してようが儲けてようがそれは参考値にすぎ ないと思っている。 えーと、わかります。 うっかりひっかかるところでしたが、Bさんですね。 正解。もちろん答えはBさん。 こうやって質問で出されると誰でもわかる。理由を言ってごらん。確かに。僕の周りでもそういう人いっぱいいます。 いや、実際ムサシ君もそう思っているでしょ?正直に答えてごらん。 思ってるでしょ?隠さずに、かっこつけずに ばれましたか。 さて次のテーマは、「使った費用があきらめられない病」。 これもよくある勘違いだ。 やっぱりね。この考え方の間違いを気付いている人は少なく、気付いて もなかなか直せないというたちの悪い病気なのだ。 【2、使った費用があきらめられない病】 使った費用があきらめられない病!?
小学校の算数に挑戦してほしい。
あなたはパソコン会社の社長。とあるパソコンの開発に3億円のお金を投
じてきた。ところが完成前に、タブレット型PCの時代がやってきた。工場
はひとつなので、タブレット型に切り替えると従来型のパソコンは生産中
止となり、今まで投じた3億円は全く無駄となってしまう。ただし、タブ
レット型の開発費は1億円。タブレット型にすると今はブームなので、その
売上げは現在開発中の旧型パソコンを販売するよりもさらに1億5千万円
くらい伸びると予想されている。
さて、現在開発中のパソコンをそのまま生産していくのが正解か、タブレ
ット型に切り替えるのが正解か?きちんと計算して答えよ。』
うーん、わかりません。それ投資に関係する話ですか? 関係するとも。タブレット型に乗り換えるコストが1億円、それにより 伸びる売上げがプラス1億5千万円、ということは乗り換えるに限る。 5千万円の利益増なのだから。 過去に使った3億など、今となっては関係ない。 なるほど。今日はクイズ多いですね。 あわてるなあわてるな。ここからだ。次の質問に答えてご覧。 本日は投資脳の訓練だ。 ところがこの小学生でも出来る計算が出来ない大人が多い。 多くの会社で従来型のパソコンを作り続けることになる。 何故か?すでに使った費用、3億円があきらめきれないのだよ。 もし、ここで旧型の生産を中止し廃棄処分とすると、責任問題で誰かの 首が飛んでしまう。だから、誰も中止を進言出来ない。 これ、よくある話だ。 で、それがトレードとどう関係が?
今1万株A社の株を持っている。A社の業績見通しはまだまだ暗く、どこま
で下落が続くかわからない。倒産だって無きにしもあらずだ。それに対
し、B社の株は絶好調、今後も高値を更新していくことが見込まれる。
さて、どうすべきか?
そりゃ、B社の株がまだまだ上がるんなら、A社の株を売って、B社の株 を買えばいいじゃないですか? だね。だけど・・・ 実は自分がA社の株を買ったのはすっ天井で、それから暴落の一途、少 しでも値段が戻ったら売ろうと思ったら戻る暇もなく、もうすでに1千 万の損が出ているとしよう。 それでも出来るかな? うーん、そう言われると、ちょっと厳しいかも。 この時、ムサシ君はほんとにA社の株を売って、B社の株に乗り換えられ るか?実は私の友人にこういう状態のやつがいる。 私が「もうあきらめろよ。持ってるとますます損するぞ」と忠告をして も、その男の答えはこうだ。 「嫌だね。俺はもうこの株で1千万損してるんだぜ、今更この株で50万 100万損が膨らんだからってどうってことないさ。もう俺は、この株の V字回復に人生を賭ける。この株と心中だ!」と。 おお、凄い。でも気持ちはわかるかも。
え?勝ちたいと強く思うことはいいことじゃないですか? 根拠のないV字回復を夢見て、その株を手放すことが出来ない。 この男から正しい判断を奪ったのが、まさに・・・・ 「使った費用があきらめられない病」なのである。 怖いですね。 【3、結果にこだわりすぎ病】 勝ちたい意識が強すぎるというのも失敗に陥りやすい。 勝ちたい=負けたくない、という気持ちが強ければ強いほど利益確定が 早くなる傾向がある。 今ある利益を、利益があるうちに決済したいと思うのだ。 負けたくないという気持ちが強いほど、損切りが遅れてしまう。 いずれ、V字回復してこの損はなくなることを夢見、その日まで持ち続 けるぞと思ってしまうのだ。
ところがそんな夢のような展開は現実世界では起こらず、さらに大きな 損を抱えて身動きが取れなくなる。 結果、そういう投資家に限って、利益は小さく、損失は大きいというこ とになる。 なるほど。 ロスカット(損切り)ラインの設定は投資をする上では基本中の基本。 ところがときどきこんなことをおっしゃる方がいる。 むちゃくちゃだ。 個人投資家:「講師、世間ではロスカットラインを決めろ決めろとよく 言いますけど、決めるとろくなことがありません。」 小次郎講師:「どうして。」 個人投資家:「だってね、ロスカットラインを決めたときに限って、ロ スカットラインに引っかかるんですよ。だから私はもうロスカットライ ンは決めないと決めたんです!ロスカットラインを決めさせしなければ ロスカットラインに引っかかることもないんですよ。はっはっは。」 こんなレベルの投資家が多いのだよ、残念だけど。 ロスカットラインを決めなかったらとことん損が出たところを、ロスカ ットラインを決めたからその損ですんだのだということがわかってな
ですね。 投資家はみんな結果にはこだわりますよ。 結果にこだわらない投資家はいないんじゃないかな。 やりますやります。投資より好きです。 投資より好きというのは余計だ。 もし、一時的な動きでしょっちゅうロスカットラインにひっかかるとす るならロスカットラインの設定法に問題があるのであって、ロスカット ラインを決めない方いいということはありえない。 そりゃあ結果は大事だが、結果を重視しすぎるとかえって失敗するのだ よ。例えば、ムサシ君、麻雀はやるかな? 結果にこだわりすぎ病のその2は、たまたまの結果にこだわってしまう というケース。
すみません。 身に覚えがあるだろ?そういうことが二回三回と続くと、なんか、三面 待ちよりペンチャンンで待つ方が正解なのではないかと思ってしまうこ とがある。 よくあります。 まあいい。麻雀の話。 カンチャンやペンチャンより、二面待ち・三面待ちの方が、上がる確率 が高いということは誰でも知っている話。 麻雀で手作りをすると最後の局面で、三面待ちにも出来るし、ペンチャ ンにも出来るというような状況がままあるな。まあよほどの特殊事情が ない限り普通は三面待ちにする。しかし、そういう場合に限って、ペン チャンの待ち牌をひいてくるということがある。ついてない。 しかし、それは誰もが知っているとおり大間違い。正解はやはり三面待 ちなのである。それはトレードの世界も同じ。正しいトレードルールで 取引をしていても、一時的に負けが続くことがあるのだよ。だからと言 って自分のやり方が間違っているわけではない。 なるほど。正しい手法でも負けが続くことがあると。 でも、最終的には正しい手法の方がやっぱり勝てますよね。