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Studies on detectionofpernlafrOStStruCture      (永久凍土の構造の検出に関する研究)

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Academic year: 2021

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博士(地球環境科学)原田鉱一郎

     学位論文題名

Studies on detectionofpernlafrOStStruCture      (永久凍土の構造の検出に関する研究)

学位論文内容の要旨

  地球上に広く分布している永久凍土と気候変動との関係を明らかにしていく上で、永久 凍土の分布、構造および状態を把握することは重要である。間接的に地下構造を求める方 法として物理探査法がある。このうち、地下の比抵抗値の変化によって地下の構造を推定 電気探査法、特に直流電気探査法と時間領域電磁探査法(TEM法)が広く使われている。本 論文では、この2つの探査法による永久凍土探査の有効性の検証を目的として室内実験と 野外観測を行った。

  室内実験は凍土の比抵抗の特性を明らかにするために行った。藤の森粘土では凍土中の 不凍水の存在により0℃近傍において比抵抗値は温度の変化に伴い緩やかに変化すること が示された。また野外観測を行った地点から得られた細粒士でも同様の傾向が見られた。

低含水率の土では凍土と未凍土の比抵抗の差は極めて小さくなる。この藤の森粘土の比抵 抗の変化に対する直流電気探査の有効性を検証するために行ったモデル計算より,凍土と 未凍土の比抵抗の変化が小さいために直流電気探査法では境界の検出が困難であることが 示された。これに対して豊浦標準砂では,0℃近傍においても凍士中に不凍水はほとんど存 在しないために凍土と未凍土の比抵抗値の差は大きくなる。また測定された比抵抗を用い て比抵抗モデルを構築し、凍土の比抵抗を温度の関数として表した。このモデルより、凍 士の比抵抗は不凍水の含有量および比抵抗値に大きく影響を受けることが定量的に示され た。

  野外観測は永久凍土の下面および地下構造の検出を目的として、連続永久凍土帯,不連 続永久凍土帯および季節凍土帯で行った。連続永久凍土帯では、ネレゲル(シベリア)で の探査よりTEM法によって400m深付近に比抵抗の不連続面があることが検出された。この 深さは調査地付近の永久凍土の下面の深さと一致しており,TEM法によって検出が可能であ ることが示された。また60−200m深に低比抵抗帯が存在し,これは部分融解層を表してい ると考えられ,TEM法による検出が可能であった。ハトガル(モンゴル)では,TEM法によ って得られた高比抵抗と低比抵抗の境界は、地中温度から推定される永久凍土下面とは一 致しない。この境界は表面堆積物から基盤への変化によるものと考えられる。基盤中には 水がほとんど存在せず凍土と未凍土の比抵抗の差が小さいために,電気探査法で凍結した 基盤を検出することは困難である。不連続永久凍土帯では、ナライハ(モンゴル)におい てTEM法に よって得られた永久凍土の下面は、凍土と未凍土の比抵抗の差が小さいにもか かわらず地中温度とよい一致を見せている。またピンゴでの探査結果は、水平方向の比抵 抗の変化を正確に表している。カリブ ーポーカークリーク(アラスカ)では直流法とTEM 法を同地点で行い比較している。ここでは地表面付近に存在する高比抵抗帯(基盤)のTEM 法への影響を軽減させるため、受信センサーと送信ループの距離を取るアウトループ測定 を行うことにより、良質のデータを得ている。TEM法による探査結果は直流法に比べて地中

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温度とよい一致を見せていることが確認され、これはモデル計算によっても確かめられた。

探査地の土は細粒土であり、室内実験より凍土と未凍土の比抵抗の差は小さいことが分か り、このために直流電気探査法では凍土の下面を正確に表すことができないと考えられる。

TEM法では、凍土と未凍土の比抵抗の差が小さい地域や基盤の浅い地域においても有効であ ることが観測より明らかになった。

  比抵抗を用いて凍土を表すために,凍土と未凍土の比抵抗の比を用いる方法をここでは 提案している。この比抵抗の比は,層構造解析で得られた凍土の比抵抗の未凍土の比抵抗 に対する割合で与える。比抵抗の比は連続永久凍土帯では4.5以上,不連続永久凍土帯で は1.2以上,季節凍土帯では1.5以上となっている。不連続帯で得られる低い値は士が乾 燥しているためである。乾燥している土は凍土と未凍士の比抵抗の差が小さいために、比 抵抗の比は小さくなることは室内実験より確認されている。凍土の比抵抗の比は、含水率 が高い場合は下限が1.5であると考えられる。室内実験の結果では,0℃と―1℃の比抵抗の 比は1.6以上となり,比抵抗の比が1.5以上というのは凍士と未凍土の差を表しているこ とが言える。またピンゴ氷のような集塊氷では、比抵抗の比は35以上となることが観測結 果からわかった。

  この凍土と未凍土の比抵抗の比を考慮する方法を用いることにより、永久凍土の分布お よ び 構 造 の 探 査 に お い て 、 よ り 効 率 的 に 研 究 が 進 め ら れ る と 期 待 さ れ る 。

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学位論文審査の要旨

主査   教授   福田正己 副査   教授   前野紀一 副査   教授   平川一臣 副査   教授   大畑哲夫

副査   助教授   知北和久(大学院理学研究科)

     学位論文題名

Studies on detection of permafrost structure      ( 永久 凍土 の構 造の検出に関する研究)

   地 球 陸 地 の 約 15 % を 占 め る 永 久 凍 土 は 、 北 極を 中 心に 広 く分 布し て い る。数万年前の寒冷期(氷期)には、現在よりも水平的・垂直的分布が拡大し た が 、 ― 万 数 千 年 以 降 の 後 氷 期 の 地 球 温 暖 化の ため に 、熱 的 な不 安 定状 態 が 進 行 し て い る 。 永 久 凍 土 に は 、 過 去 の 環境 下で 生 成さ れ た温 暖 化効 果ガスが個体状態(′ヽイドレイト)で貯留されており、温暖化によって永久凍 土の融解が進行することで、こうしたハイドレイトが分離して大量の温暖化効 果 ガ ス を 大 気 ヘ 放 出 す る 危 険 性 が 指 摘 さ れ てい る。 そ こで 永 久凍 土 の下 限位 置の変動や、 内部構造をモ ニタリングする ことは、将来の温暖化予測に 関 わ る重 要な 研 究課 題 であ る 。し か し、 従来 の 方法(ボ― リング探査)で は、 取得情報は浅 層部分に限ら れたり、あるい は水平分布を掌握することが 困 難 であ った 。 そこ で 本研 究 では 、 新た な手 法 を開発し、 電磁気探査を応 用 す るこ とで 、 的確 に 永久 凍 土の 下 限位 置の 決 定と内部構 造の推定を可能 とすることを主な目的とした。

   地盤 や 土壌 は 、常 温か ら 凍結 ヘ 変化 す るこ とで 、その電気的 性質特に比 抵 抗 が大 きく 変 化す る 。こ の 性質 を 利用 して 、 凍土と未凍 土の境界面や凍 土 内 の構 造を 検 知す る のが 、 電気 探 査法 であ る 。本研究で は、まず低温実 験 室 にお いて 、 粒度 組 成や 鉱 物組 成 の異 なる 様 々な土試料 を用いて、ー20

℃ か ら 十 20 ℃ ま で の 温 度 変 化 に 応 じ た 直 流 電 気 比抵 抗 値の 変化 を 測定 し

た 。 こ こ で 用 い た 豊 浦 標 準 砂 と 藤 森 粘 土 は 、多 くの 土 試料 の 両極 端 に位

置し ており、実験 によって得ら れた結果は、実 際の現場条件をほぼ網羅して

い る 。実 験の 結 果か ら 、凍 土 に存 在 する 未凍 結 状態の水( 不凍水)が温度

とと もに量変化す ることに由来 して、比抵抗値 が変化し、それを定量的に示

す 経 験 式 を 提 案 し た 。 こ の 実 験 結 果 は 、 後 に野 外で の 電磁 気 探査 に よる

構 造 決 定 法 に 用 い ら れ 、 特 に 凍 土 下 限 の 位 置 決 定 に 適 用 さ れ た 。

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を初めて明らかにした。.これにより将来永久凍土の熱的不安定状態を、

広域的に探査することを可能とした点で大いに研究進展に寄与し、新たな

知見と解析法の提案において、高い評価を得た。審査員一同は、こうし

た成果と既に海外での専門誌での論文掲載実績を評価に加え、申請者が

博士(地球環境科学)の学位を授与されるに十分な資格を有すると判定し

た。

参照

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更津産砂:表-1参照)と,地下タンク周囲の凍土から 不撹乱でサンプリングした試料B1,B2を用いた.

4.まとめ 本研究は,粘性土,砂質粘土,まさ土の3種 類の土床材料を用い, CBR が変化した場合の永久・復元

3 ) .技術基準の内容 (要求性能) ○連続・隣接する構造物との要求性能の整合のイメージ 作用:地震動(レベル2) 落石防護工

(61%RH).また,解凍ムラは次の順位で大きかった.①散水解凍,②流動水解凍,③静止

詳しく計算をすると、車輪の軸まわりの力がつりあっていることが分かり、永遠に動く

さらに,定形(50×50×70mm厚)のカツオ筋肉(凍結矩形試料)を用いた1次元加熱による

対温度計で連続自動記録した. また, 試料を入れた容器vを装着すると,

Schour, (1941, 1942) Enamel hypoplasia (chronologic enamel aplasia) in relation to systemic disease: A chronologic, morphologic and etiologic