中川以良民著﹁開発の鍵を求めて﹂
兇 玉 洋 一
この書は︑中川以良民が去寛︑わぁくしが世界小過の旅から
帰って二週間程して︑四国の産米開発視察団長として︑六月八
日から八月二四日までの七八日間︑長駆四皮目の海外視察をさ
れた見聞の成果である︒民はしみじみと﹁世界は狭くなった﹂
というだけに︑初回の常山次世界大戦彼のベルリン農科大学学
生時代︑二回目の昭和二六年九月吉田首相に随行し︑講和会議
の国会代表としての渡米︑三回目の三一年英国上下院議長の招
請による渡英︑今度の ﹁地域開発の鍵を求めて﹂ の世界探訪
と︑なかなかに欧米文化に対する知識は豊富である︒どうし
て︑わたくしがこの事に興味をひかれ︑いま短評を試みょうと
するかについては︑そのこたえは至極簡単である︒われわれ経
済史専攻のものからいって︑人類と開発の諸問題は︑つねにその
脳襲に明滅する金字塔であり︑学者はみなその真理の屏をたゝ
いて︑開く鍵を求めるべく彷こうし︑永遠に遍歴の旅を続ける
からであり︑所詮経済史は開発と直結していると思うからであ
る︒
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