*東部北地区第二次救急医療圏とは、埼玉県を14の地区に分けた第二次救急医療圏(手術・入院に対応する 医療エリア)のひとつです。
埼玉県東部北地区第二次救急医療圏
加須市 羽生市 久喜市 蓮田市 幸手市 宮代町 白岡市 杉戸町発行:加須市・羽生市・久喜市・蓮田市・幸手市・白岡市・宮代町・杉戸町
みんなで守ろう!考えよう!
医療は、日常生活の中で、病気にかかったり、けがをしたときなど、
なくてはならない存在であるとともに、緊急時には「命を守る」大切な
「社会資源」です。
しかし、救急搬送の増加などから、
「命を守る」
機能がピンチです。
医療のしくみを理解して、私たちの大切な
医療を守っていきましょう。
救 急 医 療
― 1 ― ― 2 ― 三次救急 (救命救急センター) 二次救急 (輪番病院等) 初期救急 (急患診療所、休日当番医等) *休日・夜間の救急医療を行う病院等は、平日の日中に比べて極端に少なくなります。 *救急医療は、急病等に対する応急処置を行うためのものです。 ◎埼玉県及び東部北地区の医師数 地 域 医師数 人口10万人当たり医師数 人数 順位 人数 順位 埼玉県 10,688 人 全国 9 位 148.2 人 全国 47 位 東部北地区 677 人 県内 14 医療圏中8 位 118.8 人 県内 14 医療圏中12 位 出典:平成 24 年 12 月 31 日現在 医師・歯科医師・薬剤師調査 ◎東部北地区の救急医療体制 種 別 医療体制 三次救急医療機関 1病院※ 二次救急医療機関 21 医療機関(休日・夜間は、10 病院の輪番制) 初期救急医療機関 在宅当番医制(休日昼間)休日・夜間急患診療所 ※三次救急は、東部北地区と東部南地区を合わせて東部地区として 1 か所整備されています。
約
22
分に
1
回
約
7
分
約
44
分
救急医療を知りましょう!
◎救急医療のしくみ…救急医療は 3 段階の役割分担
◎東部北地区の医療の現状
(加須市、羽生市、久喜市、蓮田市、幸手市、白岡市、宮代町、杉戸町)◎救急車の出動実態
◎救急車の出動件数は年々増加傾向にあります。【図1】 また、救急搬送の約半数は、入院を必要としない軽症です。【図2】 ◎本救急医療圏には救急車は23台です。(非常用車両除く) 重 症:3 週間以上の入院が必要 中等症:入院の必要がある(3 週間未満) 軽 症:入院の必要なし 出典:埼玉東部消防組合(加須市・久喜市・幸手市・白岡市・宮代町・杉戸町)・羽生市消防本部・蓮田市消防本部このままでは…
人口当たりの医師数が少ない現状で、救急医療は増加する傾向!
医師やスタッフが疲弊、診療受入困難、救急車が必要な時に利用できない
ことになり、救急医療体制がピンチに! だから、私たちができることは?
図 1 図 2 東部北地区における救急出動件数 救急車による傷病程度別搬送人員数 (平成 25 年) 死亡2% 重症10% 中等症 37% 軽症 51% 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 20,196 22,214 23,503 23,610 24,077出動間隔は
現場到着まで
現場から病院まで
次のような理由で救急車が呼ばれたことがあります。
・処方薬が不足した ・便が出ない ・夜眠れない ・話し相手がほしい ・突き指した 一刻を争う重篤な患者、あるいは複数の 診療科領域にわたる治療が必要な重篤な 患者に対応します。 入院治療を必要とする重症の救急患者に対応し ます。休日及び夜間は、複数の病院が輪番制方 式等により対応します。 比較的軽症の救急患者に対応します。 休日及び夜間は、急患診療所や休日当 番医が対応します。 H26.10.1 現在◎できるだけ診療時間内に受診しましょう
昼間、「体調がおかしいな」と思ったら、早めに「かかりつけ医」に診てもらいましょう。 夜間の急病や緊急を要するとき以外は、診療時間内に受診しましょう。 *救急医療スタッフは、重症の患者さんを優先して診るために準備しています。 *救急医療機関は、急病等に対する応急処置を行っています。 *休日や夜間の救急医療機関は、緊急事態のために備えています。◎地域の休日・夜間急患診療所や休日当番医を活用しましょう
地域で休日や夜間に診療を行っている医療機関も活用してください。 *あらかじめ確認をしておくと、いざという時に役立ちます。 *利用する際は、必ず電話してから受診してください。 (休日・夜間急患診療所や休日当番医の連絡先がわからない時は、P7 困ったときの相談 窓口を参考にしてください。)◎休日・夜間の救急医療機関への受診のポイント
休日や夜間に救急医療機関を受診する場合は次の準備をして受診しましょう。 ●いつから、どこが、どのように具合が悪いのか、はっきり伝える準備をしましょう。 ●保険証や飲んでいる薬(お薬手帳)、母子健康手帳(お子様の場合)などを持参しましょう。 *利用する際は、必ず電話してから受診してください。 *休日や夜間の救急外来は、あくまでも急病等に対する応急処置を行うことをご理解ください。平日は忙しいから
休日に受診
昼間は働いているし
混んでいるから
夜に受診
移動手段が
ないから
救急車に電話
救急医療を正しく利用しましょう!
ためらわず救急車を呼んでほしい症状 :
大 人
意識の障害
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意識がない(返事がない)又は おかしい(もうろうとしている)l
ぐったりしているけいれん
l
けいれんが止まらないl
けいれんが止まっても、 意識がもどらないけが・やけど
l
大量の出血を伴う外傷l
広範囲のやけど吐き気
l
冷や汗を伴うような強い吐き気飲み込み
l
食べ物をのどにつまらせて、 呼吸が苦しいl
変なものを飲み込んで、 意識がない事故
l
交通事故にあった(強い衝撃を受けた)l
水におぼれているl
高所から転落◎その他、
いつもと違う場合、様子がおかしい場合
こんな症状
がみられたら、
ためらわずに
119番に連絡
してください!
重大な病気やけが
の可能性があります。
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突然のしびれl
突然、片方の腕や足に 力が入らなくなる手足
l
突然の激痛l
急な息切れ、呼吸困難l
胸の中央が締め付けら れるような、または圧迫 されるような痛みが 2∼3分続くl
痛む場所が移動する胸や背中
l
顔半分が 動きにくい、 あるいは しびれるl
ニッコリ 笑うと 口や 顔の片方がゆがむl
ろれつがまわりにくい、 うまく話せないl
視野がかけるl
ものが突然二重に見えるl
顔色が明らかに悪い顔
l
突然の激しい腹痛l
持続する激しい腹痛l
吐血や下血がある腹
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突然の激しい頭痛l
突然の高熱l
支えなしで立てない ぐらい急にふらつく頭
でも、次のように緊急性があり、本当に救急車が必要な時は、
ためらわず、救急車を呼んでください。
次のことは、やめましょう!
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