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都市環境基本計画 第2次三島市都市計画マスタープラン|三島市

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(1)

公共施設(建築物や公園地下など)には、雨水  浸透・貯留槽を設け、雨水を洗浄水や散水、防  火用水などとして活用するとともに、雨水の地  下浸透を図ります。

道路側溝や歩道、駐車場などへ透水性舗装や浸  透性U字溝の設置を促進します。

下水道への切り替えなどにより不要となった浄  化槽を雨水貯留槽に転用し、雨水の流出抑制や  水道水(地下水)の節減に努めます。

雨 水 利 用

雨水浸透施設

不用浄化槽 側溝

側溝

水栓

側溝

地下水

流入管 たてとい

沈砂ます

軒どい 軒どい

ポンプ

ポンプ

オーバーフロー管

オーバーフロー管

三島市の取り組み 広域の取り組み

⃝ 水 活に向けた市民と行楂の協 に  よる地下水保全活動

⃝生活用水の節水 全 並みに)

⃝節水コマなどの節水機 の設置促進に  よる節水

⃝水に関するイ ン などの開 による  節水意識の高揚

⃝地域の環境 源を守るための ども  への環境 育の 施

⃝森の さな ムづくり

⃝ 工業水 の必要性の検討

⃝県の条例化による地下水のくみ上   の規制の検討

⃝ボランティアによる広葉樹の植林 ⃝地下水に代わる代 水源の調査 研究 ⃝工業用水の再利用促進による節水 水の保全と地下水の

かん養を図るため、 右 のような施策を 推進します。

その他河川

榁整備計画への住民 を 置 けた 正 榁法に基づき、水辺の棻水性を重 した遊 の整備 などを進めるとともに、生 に配慮した 榁整備を図ります。

また、水 のため、山間地に ける 榁の水路整備工事や えん 工事を促進するとともに、 浸水区域の 策を進めます。

家庭排水などの 水質の改善

市街地から 出した地下水は、街を れる 榁として形 られ、水の として さわしいものとなっ ています。 水に棻し せせらぎルー の 理に努め、 力あ れる景観をつくります。 市街地の湧水河川

工場や事業場からの 出水は、水 法の規制を け、 槛 ルまで 榢が進んでいます。 方、 からの 水は、 榁の * 値でその 分を占めているといわれています。

このため、 への水 榢の 啓発に努めます。

公 下水 事業 区域 の に しては、 理 化槖の設置を促進します。

水質の改善 合併処理浄化槽の設置

小学生環境読本の作成と配布

森の小さなダムづくり

「三島市環境読本 ∼みんなで守る三島の環境∼」 市民ボランティア参加による

15

*=巻末の用語集をご参照ください。

4

 市街地に湧き出る湧水や樹林など、本市には優れた自然資産があります。

 しかし、戦後の都市化の進展や工場の地下水のくみ上げの増大などにより、昭和30年代後半から湧水量は 減少し続けており、流域全体で取り組まなければならない課題となっています。湧水の保全は、広域的な協 力が不可欠ですが、これらの資産を守り育てながら、地球規模の環境問題にも配慮した環境対策を進め、自 ら率先してできることから模範を示す、自然環境と共生した環境共生都市(エコシティ*)を目指します。

❸都市環境基本計画

■基本方針

 「せせらぎと緑と元気あふれる協働のまち・三島 ~環境と食を大切に~」を将来都市像に掲げる本市 にとって、湧水の復活は最も重要な課題の一つです。  また、柿田川や市内に湧き出る湧水は、地域の重 要な環境資源として、流域全体で保全を図っていく 必要があります。

 しかし、域内における地下水の利用増大、急激な 宅地化、森林や農地の減少、道路の舗装などにより 地下への雨水浸透が減り、河川に流れ込む表面流出 量が増加し、治水対策面からも大きな問題となって います。

 本市では、平成15年の大場川の災害を教訓として、 公共施設に雨水流出抑制施設などの整備を進めてい ます。

 湧水の復元のためには、静岡県東部地域全体とし て、地下水涵養や利用制限等、総合的な対策を考え ていく必要性があり、関係市町や関連事業所などと 協力して貴重な環境資源の保全に努めます。  また、流域人口のほとんどは、飲料水の水源を地 下水に頼っているため、その重要性を改めて認識し、 市民への節水の協力や水資源の森づくり、雨水の利 用など諸施策を推進していきます。

(2)

三島市の取り組み 広域の取り組み

⃝ 水 活に向けた市民と行楂の協 に  よる地下水保全活動

⃝生活用水の節水 全 並みに)

⃝節水コマなどの節水機 の設置促進に  よる節水

⃝水に関するイ ン などの開 による  節水意識の高揚

⃝地域の環境 源を守るための ども  への環境 育の 施

⃝森の さな ムづくり

⃝ 工業水 の必要性の検討

⃝県の条例化による地下水のくみ上   の規制の検討

⃝ボランティアによる広葉樹の植林 ⃝地下水に代わる代 水源の調査 研究 ⃝工業用水の再利用促進による節水 水の保全と地下水の

かん養を図るため、 右 のような施策を 推進します。

その他河川

榁整備計画への住民 を 置 けた 正 榁法に基づき、水辺の棻水性を重 した遊 の整備 などを進めるとともに、生 に配慮した 榁整備を図ります。

また、水 のため、山間地に ける 榁の水路整備工事や えん 工事を促進するとともに、 浸水区域の 策を進めます。

家庭排水などの 水質の改善

市街地から 出した地下水は、街を れる 榁として形 られ、水の として さわしいものとなっ ています。 水に棻し せせらぎルー の 理に努め、 力あ れる景観をつくります。 市街地の湧水河川

工場や事業場からの 出水は、水 法の規制を け、 槛 ルまで 榢が進んでいます。 方、 からの 水は、 榁の * 値でその 分を占めているといわれています。

このため、 への水 榢の 啓発に努めます。

公 下水 事業 区域 の に しては、 理 化槖の設置を促進します。

水質の改善 合併処理浄化槽の設置

小学生環境読本の作成と配布

森の小さなダムづくり

「三島市環境読本 ∼みんなで守る三島の環境∼」 市民ボランティア参加による

15

4

整備

誘導プ

ラム

プログラム ~ H22 期    間H23 ~ H32 方  針

静岡県地下水の取水に関する条例

の適正化地域への指定の検討 流域全体を県条例の指定地区とする

工業用水の再利用促進 工場に呼びかけ、再利用を促進する

節水コマの設置による節水意識の

(3)

環境共生都市のイメージ図

市役所・コミュニティ

施設

住宅地

ビルの屋上・ 壁面の緑化 ビルの屋上・ 壁面の緑化

公共交通の 利用促進 公共交通の 利用促進

雨水貯留 浸透施設 雨水貯留 浸透施設

公共交通の 利用促進 公共交通の 利用促進

コンパクトで 効率の良い 市街地 コンパクトで 効率の良い 市街地

防風林・ 屋敷林の保全 防風林・ 屋敷林の保全

リサイクル型 清掃工場 リサイクル型

清掃工場 緑のリサイクル センター 緑のリサイクル センター 環境学習センター 環境学習センター 環境学習

の森 環境学習 の森 近自然型工法

の堤防 近自然型工法 の堤防

市民農園

農地保全

農地保全

生物の移動の ネットワーク

生物の移動の

ネットワーク コンポストコンポスト

電力・熱

電力・熱

緑地保全・景観保全 生物多様性保全

緑地保全・景観保全 生物多様性保全

風の道

風の道

親水公園 親水公園

下水処理施設 (処理水再利用)下水処理施設 (処理水再利用)

環境学習、市民活動 環境学習、市民活動 コミュニティのための しくみづくり、開発手続など コミュニティのための しくみづくり、開発手続など

コージェネレーション*

による熱供給

コージェネレーション*

による熱供給

中水道 中水道 透水性舗装 透水性舗装

太陽光発電 太陽光発電

道路緑化 道路緑化 都市公園

都市公園

都心部

● ● ● ● ● ● ● ●

敷地内道路緑化 敷地内道路緑化

リサイクル資源 置き場 リサイクル資源 置き場

透水性舗装 浸透性U字溝 透水性舗装

浸透性U字溝 歩行者・自転車の優先道歩行者・自転車の優先道 風力発電 風力発電 屋上緑化 屋上緑化 ミニビオトープ*

ミニビオトープ*

太陽光発電 太陽光発電

太陽熱温水器 太陽熱温水器

エコ住宅 エコ住宅

雨水利用 タンク 雨水利用 タンク

*=巻末の用語集をご参照ください。

4

■基本方針

 近代的な豊かさを求めるために、今まで私たちは、 大量生産・大量消費・大量廃棄というシステムの中 で生活をしてきたことから、環境汚染問題や廃棄物 処理、地球温暖化など様々な歪みを生んでしまいま した。

 このような問題に対処するため、国は「第 2 次循 環型社会形成推進計画」を策定し、推進しています

が、本市においても、市民一人ひとりが自分達の役 割と責務を認識し、環境への負荷の少ない循環型の まちづくりを進めていく必要があります。

 このため、三島市環境基本条例の規定により策定 された三島市環境基本計画に基づき、総合的な環境 施策の推進に努めていきます。

(4)

ごみの排出抑制

 発生 制の推進 リ ース)  再 用の推進 リ ース)  生 みの 化の推進   の 理有 化の導入検討  環境 育の推進

ごみの資源化

 分 回 ・ 目の 大

 再 源化の推進 リサイクル)  集 回 の促進

広域的な取り組みの推進

  市 との 化

ごみ処理の効率化

 分 ・ 集・ 理の適正化

ごみ処理施設の適正処理

 施設の 理  施設の 化

不法投棄の防止

  ン ーン活動の推進   回活動・ の 化

環境美化・防疫業務の支援

 環境美化・ 生活動の推進

に基づき、 み

源化の推進等 施策に取り 組みます。

太陽光発電・太陽熱の利用

⃝公 施設への 楻導入、住宅への導入支援

風力発電の利用

⃝公 施設へ太陽 発 の機能も 備えた イ リ 街 の 楻導入

バイオマスの利用

⃝ せつ物や生 み、木く などの動植物から生まれた再生 能な有  機性 源であるバイ マスの利活用の調査・研究

天然ガスコージェネレーション*の利用

⃝ ィス ル、 、 テル、シ ン ンターなど規模の大きな  施設へ導入

燃料電池の利用

⃝事業 への導入 、住宅への導入支援 地 化をは めとする環境

や、地 源の有限性の面 から、環境にやさしいエネルギー を有 に活用し、 能な社 会の に向け、右のような施策 を推進します。

平成27年度までに、一人 1 日当たり排出量を943g とし、リサイクル率を25% まで向上させ、平成30年度 まで上記数値を維持する

ごみ減量化・資源化の目標

⃝ 理 から 出される下水 を ン などに再利用します。

4

次のような整備・誘導方針のもと、循環型まちづくりを推進します。

■整備・誘導プログラム

(5)

TDM

自動車の効率的利用をすすめ ます。相乗りや共同集配などに より自動車交通量が減少します。

手段の変更をすすめます。駅 前の整備、バスレーンの設置 など公共交通機関を使いや すくすることにより、自動車 交通量が減少します。 時間の変更をすすめます。

フレックスタイムなどにより、 ピーク時間に集中していた交通量 が平滑化されます。

交通容量

近隣のワークセンター 都心のオフィス

時間帯

経路の変更をすすめます。 道路交通情報などにより、 混雑地域の交通量が分散 されます

発 着

発生源の調整をすすめます。 交通付加の少ない土地利用や勤務形態など により、移動量が減少します。

【交通需要管理施策(TDM)】

フレックスタイム*の導入

相乗り制度の実施

大規模駐車場を郊外部に配置して、そこか  らは公共交通(鉄道やバス)を利用するパー  ク・アンド・ライド駐車場整備の検討

自動車の乗り入れ規制区域の設定

自家用車からバスや鉄道、自転車へ利用転  換の促進

車の共有化(カーシェアリング) ノーカーデーの実施

*=巻末の用語集をご参照ください。

4

■整備・誘導プログラム

■基本方針

 地球規模の環境問題に対応するためにも、地球温 暖化を招く化石燃料に依存した社会体質の改善が求 められています。

 また、公共事業を取り巻く財政上の制約から、道 路整備に多くの投資をすることが難しくなってきて おり、交通渋滞解消のためには、車の利用の仕方や 生活の工夫によって自動車交通量を抑制する交通需 要管理施策の推進が必要となっています。    本市を含む駿東・田方地域は、県内でも特に道路 整備が遅れている地域で、市民生活の利便性はもと より、防災面からの安全性や高齢者社会への対応面 からも、道路網整備は積極的に進めますが、それと 合わせて、自動車交通発生量の抑制と公共交通の利 用促進を図るために、下記のような施策を推進し自 動車騒音や大気環境の改善に努めます。

 これらの施策は、近隣市町との広域的な取り組み により効果があると思われます。まずは、本市から の情報発信として、地域住民や企業、道路管理者な どによる施策検討組織(仮:交通システム研究会) を結成し、実現可能な施策を検討・推進していく必 要があります。

 また、中心市街地は、交通需要管理施策の一つで あるゾーンシステム*の導入を前提として、幹線道 路網、公共交通の充実を図り、排気ガスや騒音対策 などの環境面にも配慮した、「訪れたい・歩きたい・ 住みたいまち」の実現に努めます。

交通需要管理施策

プログラム ~ H22 期    間H23 ~ H32 方  針

仮)交通システム研究会の組織化 広域に情報発信できる組織の発足

(6)

4

■基本方針

 本市には、湧水・河川、公園・神社の緑、楽寿園、 三嶋大社など他市に誇れる優れた資産があります。 これらの資産を生かし、個性あふれる景観づくりを 進めるためには、市民、事業者、建築に関する専門 家などの参画のもと、景観形成を図っていく必要が あります。

 このため、本市では早くから景観行政に取り組み、 平成12年に制定した三島市都市景観条例(平成21年 に三島市景観条例に改正)及び平成13年に策定した 三島市都市景観形成基本計画に基づき、景観重点整 備地区や眺望地点の指定をするなど独自の景観施策 を展開してきました。

 この間、市街地では、「街中がせせらぎ事業」を はじめ、個性的で魅力あふれる景観の創出が行われ、 数多くの賞を受けるなど全国的に評価されています。  また、平成16年の景観法制定に伴い平成18年に景 観行政団体になったことにより、法に基づく更なる 取組みを行うため、平成21年に景観形成の実施計画 書となる「三島市景観計画*」を策定しました。  今後はこの景観計画に基づき、数々の景観施策を 積極的に展開していくとともに、平成22年に策定し た「建築物等景観マニュアル(「三島らしさ」のデ ザインコード)に基づき、良質で三島らしい景観づ くりに努めていきます。

景 観

~ 三 島 市 の 景 観 重 点 整 備 地 区 ~

源兵衛川「いずみ橋~広瀬橋」地区

大通り地区

白滝公園・桜川地区

芝町通り地区

プログラム ~ H22 期    間H23 ~ H32 方  針

新築・増築等に基準を定め、届出・指導・勧告を

 景観計画に基づき景観重点整備地区や眺望地点、景観重要樹木等の指定を進め、本市の豊かな自然及び文 化的・歴史的資産を保全・育成し、優れたまち並みの整備を進めていきます。

(7)

4

緑地の保全と緑化の推進・生物多様性の保全

プログラム ~ H22 期    間H23 ~ H32 方  針

緑地協定の締結や風致地区の指定

の検討 良好な自然環境を備えた市街地の形成のために配置する

市民緑化の推進 屋上緑化、壁面緑化、生け垣づくり補助制度などの継続・拡充

市街地に残された貴重な緑の保全 巨樹・名木の保護

西

 市域の三分の二を占める箱根西麓 の樹林地は、市民憩いの森として将 来にわたり保全していく必要がある ため、右のような施策のもと、緑地 の保全や緑化に努めます。

⃝水源かん養機能向上を図るため、間伐を促進し、森林の健  全化を図ります。

⃝中腹から山頂にかけての区域で、保安林、自然公園、農振  農用地などの法的な規制のない地域については、条例など  により緑地として保全・整備を図るとともに、市民ボラ   ンティアにより、接待茶屋跡地周辺の森の森林整備等を   進め広葉樹林化を図ります。

⃝丘陵地や農耕地、集落の周辺に残されている里山の保全を  図ります。

⃝箱根の里を中心とした樹林地を公園化に向けて検討してい  きます。

⃝市民の協力により植樹を推進します。

⃝遊休農地などを利用した、花のある美しい景観を創出して  いきます。

 楽寿園、三嶋大社などの市を代表 する歴史的、文化的価値のある緑を 中心に市街地に広がる貴重な緑を守 り育てていくため、右の施策を推進 します。

⃝公園や広場、街路などの緑化については、地域のシンボル  となる樹木を積極的に植えるとともに、巨樹や名木の保護  を図ります。

⃝水辺・緑地と歴史的な施設をクラスター*軸で結び、回遊性

 を高めます。

⃝三嶋大社や楽寿園に隣接する民有地の樹林地を将来にわた  り、残す緑として、その保全方策を検討します。

⃝緑地協定や緑化地域制度を活用し、市街地の緑の保全や緑  化推進に努めます。

⃝生け垣づくり推進事業や屋上緑化、壁面緑化推進事業など  補助制度を活用した市街地の緑化を促進します。

⃝花いっぱいのまち並みづくりを推進します。

 箱根西麓と市街化区域が接する市 街化調整区域は、良好な自然環境を 備えた市街地形成のために、右の施 策を検討します。

⃝風致地区*の指定

 生物多様性は、非常に重要なテーマとし て注目されています。

 このため、自然環境の基礎調査を進め、 自然環境の保全と再生、また、開発との調 和を図るバランスのとれた施策を推進して いきます。

●三島市自然環境基礎調査などの情報提供を行い、生物多様  性の保全・啓発に努めます。

●市民・事業者の生物多様性への意識や理解を促進するとと  もに、市民ボランティア活動などを支援します。

●生物多様性に配慮したまちづくりを推進します。

(8)

4

都市防災

  震   対   策

 近い将来、東海地震などの大地震の発生が予想される 中で、地震対策の充実強化は重要な課題であり、木造住 宅などの密集地が市街地に広く分布する本市にとって は、地震に強いまちづくりを進めていく必要があります。  特に中心市街地には、狭い生活道路や行き止まりの道 路などが多く、公園や緑地など防災帯となる公共施設も 少ないことから改善策が必要です。

 先の阪神・淡路大震災では、幹線道路や公園・緑地等 の施設が火災の拡大防止や避難などに大きな役割を果た したことから、本市においても震災に強い都市構造を形 成するため、避難路や避難地となる道路や公園等の整備、 防火地域や準防火地域の指定による建物の不燃化などの 都市計画を地域防災計画と連携を図りながら進めていき ます。

 また、阪神・淡路大震災では、普段から住民や行政が まちづくりや地域活動に取り組んできた地域は、被害も 少なく、被災後の立ち直りも早かったことから、行政と 地区住民、事業者との協働による災害に強いまちづくり を右のとおり進めていきます。

 なお、平成23年 3 月11日に発生した東日本大震災は、 世界最大級の地震とそれに連動した津波により、未曾有 の人的被害をもたらしました。静岡県においては、東海 地震に加え、東海・東南海・南海の 3 連動による超巨大 地震の被害想定もなされ、それは東日本大震災を上回る 想定となっています(平成22年 4 月中央防災会議)。  これらの地震では、当市の中心市街地のほとんどが延焼 火災により面的に消失する可能性があるともいわれ、震 災後のまちづくりを速やかに進めるには、その道しるべ となるグランドデザインなどのガイドラインを早急に策 定しておく必要があります。

<避難地・避難路の確保> 避難地の整備

 既成市街地の区域及びその周辺の地域において、避難 困難地区の解消や避難者の収用能力の増強等を図るた め、公園や広場などの一次避難地や広域避難地の整備・ 拡充を図ります。

避難路の整備

 市街地やその周辺地域では、幅員15m以上の道路を幹 線避難路として指定し、広域避難地までの所要時間の短 縮、避難路の安全性の向上を図るため、道路の拡幅整備 や防火地域・準防火地域の指定による避難路沿道の建物 の不燃化を促進し、延焼遮断帯として機能強化を図りま す。また、沿道建築物の耐震化やブロック塀などの生垣 化により、避難空間の安全性を確保します。

<密集地の改善> 消火困難地域の解消 

 狭隘道路や行き止まり道路などにより十分な消火活動 を行うことができない地域では、地区計画*の導入を検 討することにより道路の拡幅や直線化等を誘導し、防災 機能の強化を図ります。

老朽住宅密集市街地の解消 

 災害時の大規模延焼や建物倒壊の危険性が高い老朽化 した木造建築物が密集する地区では、地区計画などの導 入により、道路やポケットパーク等の防災公共施設の立 地を誘導するとともに、建築物の共同化や耐震・不燃化 等防災性の高い建物への建替えを推進します。

<防災拠点など整備・補強> 市が所有する公共建築物の耐震化 

 防災拠点として機能する市庁舎などの公共施設の整備 を進めるとともに、既設の社会福祉施設や学校教育施設 など、防災上重要な市が所有する建築物について、補強 や改築などにより平成23年度までに施設の耐震化を図り ます。

緊急輸送路の整備

 地震発生時に予想される陸路の寸断に備え、東駿河湾環 状線などの高規格幹線道路、国道 1 号、国道 136 号などの 主要幹線道路、市庁舎等防災拠点を結ぶ幹線道路の整備を 進め、緊急輸送のためのネットワークを構築します。

電線共同溝*等の整備 

 災害時におけるライフライン*の機能を確保するため、 共同溝、電線共同溝の整備を進めます。

<市民・事業者による防災都市づくり> 建築物等の耐震化の推進

 地震による人的被害を軽減するため、地震防災マップな どを活用して積極的な啓発を行い、耐震改修促進計画に基 づき、耐震性に劣る木造住宅等の耐震化を推進します。

地区計画制度の活用 

 住民の合意でつくられたその地区の実情に応じた建築 のルールや地区施設等を「地区計画」に定め、災害に強 い街区形成を促進していきます。

優良建築物等整備事業等

■基本方針

(9)

4

防災都市構造のイメージ

避難路、延焼遮断帯と 沿道不燃化

避難路、延焼遮断帯と 沿道不燃化

幹線道路 補助幹線 整備中道路 防火地域 避難地 幹線道路

補助幹線

避難地周辺の不燃化

防火緑化

防災上危険な密集 市街地(要整備地域)

避難路、延焼遮断帯と沿道不燃化

防火地域 一次避難地

一次避難地

防災 センター

広域避難地

 河川流域の急激な宅地化、森林や農地の減少などにより河川へ流れ込む雨水が増加し、治水面からも大きな問題 となっています。特に、大場川等の河川流域では、過去にも集中豪雨により浸水被害などが発生しており、河川の 計画的な改修と保水機能の向上が求められています。

 このため、河川改修事業などを計画的に進め、公共施設には可能なかぎり雨水貯留槽等の設置を行っていくとと もに、開発にともなう調整池の設置を適切に指導します。

 また、各家庭における雨水浸透施設の設置を促進していきます。

 なお、市南部地域の面的な開発に際しては、遊水機能を維持するために必要な措置を講ずるよう努めます。

 がけ崩れ、土石流、地滑りによる人的被害を防止するため、土砂災害防止法に基づき、土砂災害が発生するおそ れがある区域(土砂災害警戒区域)を明らかにし、災害に対する警戒避難体制を整えます。

 また、著しい土砂災害が発生すると予測される区域(土砂災害特別警戒区域)では、区域ごとに定めた土砂災害 警戒避難計画による避難体制の整備と住宅等の新規立地の抑制や既存住宅の移転の促進などのソフト対策を推進し ます。

 なお、急傾斜地法による急傾斜崩壊危険区域に指定された危険な箇所については、崩壊防止工事の実施を推進し ます。

■整備・誘導プログラム

プログラム ~ H22 期    間H23 ~ H32 方  針

避難路の整備 都市計画道路等の整備

避難地の整備(防災公園の整備) 避難地として活用できる防災公園の整備や既存公園の施設整備

ライフライン*の強化(電線共同溝

の整備) 市街地整備や道路整備と合わせて電線共同溝の整備などを促進する

地区計画*の指定 地区計画の導入により、狭隘道路の改

善などを図る

(10)

4

情報ネットワーク

■基本方針

「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークに簡単につながるユビキタスネットワーク社会の 実現(u-japan計画*)が提唱されています。

 また、自動車の自動運転などにより道路交通問題を解消する高度道路交通システム*(ITS)の整備も 現実のものとなりつつあります。

 このような状況を踏まえ、本市では情報ネットワークの基盤となる電線共同溝の整備を進めるとともに、 庁内LANシステムの構築など、マルチメディアを活用した情報ネットワークづくりを推進します。

■整備・誘導プログラム

プログラム ~ H22 期    間H23 ~ H32 方  針

電線共同溝の整備 無電柱化推進計画に基づき整備を図る

参照

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