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《爺が悪さをする狸を捕らえ梁に吊した

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Academic year: 2021

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2 学生と図書館(Good memories of your school days

わたしの好きな昔話( 19 )

(ちりめん本)

樋口 孝紀

 「わたしの好きな昔話」と考えたとき、『桃太 郎』や『浦島太郎』といった誰もが知っている ような昔話が頭に浮かんだのですが、その中で もとりわけ印象に残っている話は『かちかちや ま』でした。なぜなのかと思い、あらすじを調 べてみるとその理由はすぐに分かりました。そ こに載っていたあらすじは以下の通りです。

 《爺が悪さをする狸を捕らえ梁に吊した。縛 られた狸は爺の留守中に婆を騙して紐を解か せ、婆を殺した。爺が嘆き悲しんでいると兎が やって来て仇討ちを申し出た。兎は炒り豆で狸 をおびき出し、狸に干し草の束を背負わせて火 をつけ、火傷で寝込む狸に薬だと唐辛子の絆創 膏<ばんそうこう>を貼った。さらに兎は魚捕 りだと騙して自分は木の舟に乗り、狸には泥 舟を与え、泥舟が水に溶けて狸は溺れ死んだ。》

(京都外国語大学図書館ホームページより)

 この内容に加えてわたしの記憶の中には、捕 まえられたたぬきが「もう悪さはしない、家事 を手伝う」といってお婆さんを騙し、殺したあ とにお婆さんの肉で「婆汁」を作り、お爺さん

に食べさせたという、幼い頃のわたしには残酷 すぎる内容で、子どもながらこのたぬきには絶 対になりたくないと感じたのを覚えています。

 最近出版されている昔話をみてみると、残酷 さや恐ろしさが取り除かれていて、その分道徳 性や伝えたい教訓が前面に押し出されていると 思います。このように、教訓や道徳のために昔 話本来のストーリーが大きく変えられてしまう ことに関して賛否両論、様々な意見があります。

わたしはそのことに賛成でも反対でもなく、昔 話は親から子へ伝える伝承文芸、時代の変化に 応じて変容し続けるものだと思うので、その昔 話で伝えたいことの本質が変わらないのであれ ば、時代に逆らって無理やり残酷な内容を残す 必要もないし、無理やり変えていく必要もない と思います。

 最後にこのたぬきのように悪いことをすると

「やられたらやり返す、倍返し」されるかもし れないので気をつけましょう。

ひぐち たかき(国際教養学科3年次生)

参照

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