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RE 系コート線材の縦磁界下での臨界電流密度特性

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Academic year: 2021

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A2-1

電子情報工学科(木内研究室)

学生番号

08232056

氏 名

田邉 賢次郎

論文題目

RE 系コート線材の縦磁界下での臨界電流密度特性

1. 背景と目的

REBaCuOコート線材(REBCO,RE:希土類)は高磁界で 高い臨界電流密度 を持つことから、様々な研究お よび開発が精力的に行われている。現在では長尺で 高品質な線材の作製が可能となっている。よって現 在作製されているRE系コート線材は面内の配向が高 く、超伝導体内の電流が従来の線材に比べて均一に 流れていることが予想される。すなわち、RE系コー ト線材でも従来の金属超伝導体で知られているよう な縦磁界効果が観測されると考えられる。

一般的に超伝導体の電流は磁界に対して垂直な方 向に電流を流す。この場合の は磁界の増加ととも に減少する。一方で磁界に対し平行に電流を流す場 合(縦磁界下)では、 が横磁界の場合と比べて増 加することが知られている。現在、この特性を生か した大電流輸送ケーブルやコイル等への応用が検討 されている。このような応用のためにも縦磁界下で の臨界電流密度特性の調査を行うことは重要である。

よって本研究ではRE系コート線材に縦磁界を加えた 場合の臨界電流密度を測定し、その特性について議 論する。

2. 実験

測定した試料はPLD法によって作製されたGdBaCu O(GdBCO)コート線材である。基板はハステロイ合金 を用いており、超伝導層の厚さは0.5

と1.5

の2種類である。これらの試料に対して四端子法を用 いてV-I特性を測定した。印加磁界の方向は試料の広 い面に垂直な方向(c軸方向)を

、試料の広い面 に平行で電流と垂直な方向を

(

)、電流 と平行な方向を (縦磁界)と定義した。印加磁 界は0~1 Tの範囲で、測定温度は77.3 Kである。 は

V/mの電界基準で定義した。

3. 実験結果

2つの試料の 値は測定した磁界領域で、0.5

に比べ1.5

の方が小さい。この の劣化は厚膜化 による結晶の乱れによるものと考えられる。図1に超 伝導層の厚さが異なる2つの試料の

の磁界 依存性を示す。

において2つの試料の の磁界 依存性に大きな差はない。

においては0.5

の の磁界依存性が1.5 に比べて良いことがわ かる。

を見ると2つの試料において縦磁界効 果による の増加が見られる。また、 から

への

の増加率は全領域で2つの試料におい

てほぼ同じ値であり超伝導層の厚さの影響は殆どな かった。図2に0.5

、1.5

の試料の

特性

を示す。この特性はab平面内の結晶の均一性を表す と考えられ、結晶内が均一な場合は に対して緩や かに変化すると予想される。0.5

の は1.5

に 比べ、緩やかな角度依存性を示している。特に1.5

は厚膜化による影響からab面内の配向が良くな く、0.5 に比べて、 に依存した特性になったと 考えられる。

[謝辞]

本研究に用いたコート線材は、新エネルギー・産業 技術総合開発機構からの委託により開発されたもの である。

0 30 60 90

1 2 3 4 [10+10]

0.3 T 0.5 T Jc [A/m2 ]

 [degree]

=77.3 K

1.5m 0.5m

2: 超伝導層の厚さが異なる試料における𝐽 𝜙特性

(I1,I2)

0 1

0 0.5 1

Jc/Jc(B= 0 T)

B [T]

0.5m 1.5m

 =0°

 =90°

T=77.3K

 =0°

1: 超伝導層の厚さが異なる試料における磁界依存性

参照

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