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モデル化の検討 中川幸臣*丹羽一邦**

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(1)

L/本包装学会誌1℃ノルノノV0.5(2005)

);if論文

包装設計のFEM解析における段ボールの モデル化の検討

中川幸臣*丹羽一邦**

InvestigationofCorrugatedFibeoboardModeIfor FEMAnaIysisfo「PackagingDesign

YUkionliKAKA(;AWA・andKHMllkuniMWA..

近年、段ボールは外装容器としてのⅡ}途以外にも梨IHIを保護する緩衝材や固定材など内装材と して使われる!i例が多くなってきている。しかしながら現状の段ボール包装設計においては現物 での試行錯誤や過去の経験のみに頼った下法がほとんどである。そこで今後、段ボール包装設計 の効率化を図るため、段ボールがFEM解析によ')シミュレーションが実施できるかについて検 ii、Iすることは愈奨である。そこで、段ボールの原紙、シート及び構造体を用いて基礎的な実験と そのFEM解析を行った。

今回は最初の取り組みとして段ボールを詳細モデル、iWi易モデルの2つの方法でモデル化し、

シェル要素とソリッド要素による解析を試みた。そこから解析精度を向上させるための要因につ いて考察し、虹に実用性をilOljめるためのモデル化について検討を行った。

キーワード:段ボール、緩衝包装設計、衝撃解析、有限婆素法

Recenlly,corruRated[iberbDardiso[tenmadeintoinnermatcrialssuchascushioningor「ix・

inHthanboxes、ButastheirstructurewhichsuitIorl)roductSareconlplicated、lrial、and・e1Toror empiricalappro&lchIendsl()|)cuse〔llorIbedesignoltheseinnerma[erials,Torealizemoreelfi、

cientandquickdesignproceBsolthem,newmethodisattcmptedtoincorporateordinaryanalysis

sinlulationsoftware

lnthisrcporLbasicmaterialbehavior()〔corrugatedfiberboardandsimple、(〕delstructures aresimulaledandelfectivenessofsimulalionI()rpackagingdesiRnis(waluated

Keywords:c(〕r1.11耳ate〔1fibel・boardcushioningdesign,inlpaclanalysis,FEM

傘愛知県産業技術研究所(〒448-0003愛知県刈谷市一ツ木町西新制):

AichilndustrialTechnologylnstitutcNisbishinwari,llitotsugi-cho,Kariya,Aichi448-OOO3、japan 掌.株式会社テラバイト(113-0034束京都文京区湯島3-31-6昨

TerrabyteCo.,Ltd,31-6,3Chome・YushimaBunkyo-ku,Tokyoll3-0034,Japan

-317-

(2)

包装ii鍬のFElV解析における段ボールのモデル化の検討

2.実験方法 1.緒言

2.1段ボールのモデル化についての考え方 一般に段ボールは表裏ライナと中芯を貼合 した構造体であり、また各原紙がそれぞれ強 度に異方・性を有している。つまり、素材その ものが構造体であると考えられるためシミュ レーションの対象として考える場合にはその 材料特・性を充分に把握して解析に取り入れて いく必要がある。今回は段ボールシートのモ デル化については次の2つの方法で検討した。

(1)段ボールの構造を詳細にモデル化 段ボールを形成するライナと中芯をそれぞ れシェル要素で詳細にモデル化を行い、材料 の異方性や塑性特性などについても考慮して 解析を行う。

(2)段ボールの簡易モデル化

構造体である段ボールを一つの均一な素材 と見なし、段ボールシート全体をシェル要素 またはソリッド要素で簡易にモデル化するも のである。これは、今後の利用を踏まえて実 際の製品を含んだ包装品のシミュレーション を行う場合に段ボールはできる限り単純モデ ル化した方が望ましく、それにより解析ソフ

ト利用の効果・実用性が高まると考えられる ためである。

近年、段ボールは従来の外装用容器として の用途のみならず、製品を落下衝撃から保護 する緩衝材や固定材などの内装材として使わ れる事例が非常に多くなっている。一般的に 段ボールの内装材は製品形状に合わせた切り 込みや折り曲げなどの構造を有した薄板状の 構造体であることが多く、その包装設計技法 についてはその場限りの試行錯誤の繰り返し に依存する傾向がある。ところで、その包装 の対象となっている製品については設計段階 において汎用構造解析ソフトを用いて強度解 析等のシミュレーションを行い、開発の効率 化を図るという手法はもはや常識となってい る。また今後、製品と包装材(ここでは段ボ ールを考える)を含めたトータルパッケージ でのシミュレーション解析を行うことができ れば包装設計の迅速化・効率化を図ることが できると考えられる。これまで発泡プラスチ ック系緩衝材の包装品についてはいくつか事 例報告がある')2)。しかし、段ボールの有 限要素解析については均質化法を用いた事 例3)などが報告されているが、現状ではま だ一般的な手法が確立されているとは言えな い。そこで、最初の取り組みとして段ボール について汎用構造解析ソフトを利用した強度 解析が可能であるのかについて調べる必要が ある。今回、段ボールをいくつかの方法でモ デル化し、強度解析のシミュレーションによ り実験データとの比較を行った。その結果よ り段ボールが有限要素解析でどの程度扱うこ とができるのか、また、どのような課題が生 じるのかといった内容について考察を行った。

2.2解析ソフトについて

本研究に用いた汎用構造解析ソフトは米国 LSTC社製の「LS-DYNA」である。このソ フトは塑`性加工解析や衝撃落下解析の分野で 実績のあるもので4)、今回のような段ボール の大変形解析には適していると考えられる。

LS-DYNAは非線形解析の手法として陽解 法を用いて解析を行う5)6)。これはある時

-318-

(3)

日本包装学会誌WlノイノVO5(2005ノ

普通芯で構成されたAフルートのものを使用 した。表裏ライナ及び中芯の引張特`性につい てFig.1及びFig.2に示す。

また、今回の試料はすべて23°C/50%の温 湿度条件で前処置を行ったものを実験に用い た。

刻tでの運動方程式を基に時刻t+△tの解 を近似的に求める手法で、通常、連立方程式 の求解操作を必要としない。したがって、運 動方程式を解く時間が節約できる反面、△t を十分小さくとらなければ解の安定,性が保証 されないという特徴を持っている。

離散化された運動方程式は一般に次式のよ

うに書ける。 200

[M血+[c],'+[K]"=(F} (1)

150

ここでM:質量マトリックス、[c]:減衰 マトリックス、[K]:剛性マトリックス、

{F):荷重ベクトル、α:加速度ベクトル、

iノ:速度ベクトル、,I:変位ベクトルとする。

この運動方程式の時間積分には中央差分法 を用いるが、この場合、加速度を未知変数と し対角質量マトリックスにより連立方程式に よらず解を求めることができる。

■■戸

已100

50

0

0246810 strain(、)

FiglTensileprcpertyollinerboar。

(z"=M-l・(P''一F1,-F"`此`"1,)

"''-1/2=U'1-1/2+α川・△t'1 1l''十1=l(''+I〉'2+l/2.△['1+l/2

tLB■■〃ヴ・1■BHFOQIiJPr(叩クダュ】一m二へ四).■扣夘一。●f△■■IもローB■■96J・ロⅡ■■■

60

ここでP:外荷重、F:構造内力、Hf`1,,1,:減

衰力、△l:時間ステップ幅、’1,1z+l/2,12+

l:計算ステップとする。

また、△lは応力波伝搬速度を基にしたク ーラン条件を満たすように決定する必要があ る。上式により、+1ステップでの加速度が 計算でき、したがって同様に変位も求めるこ

とができる。

50

40

0 3

z)ロ、。

20

10

0123456 strain(%)

Fig2TensilepropertyoIcor「ugatingmedium 2.3段ボールの基本物性について

実験に用いた段ボールシートの原紙構成に ついては表ライナ及び裏ライナともに坪量

2109/、2のKライナ、中芯は坪量1209/、2の

-319-

(4)

包装Jif2f;fの庇ノV解イケWごおける段ボールのモデル化の検ii;i/

3.実験結果及び考察 140

 ̄expCnmOnR --caIculDtion

120

3.1詳細モデルによる解析

段ボールシートの詳細モデルの例をFig.3 に示すが、これはライナ、中芯をそれぞれシ ェル要素でモデル化したものである。材料モ デルには原紙の有する異方性や塑性特性を考 慮したデータを使用して解析を行った。また、

ライナと中芯の接着部の剥がれについては実 験データを基に一定の剥がれ強度を与えて解 析を行っている。また段ボール原紙のポアソ

ン比については0.1とした7)。

最初に段ボール原紙単体でどの程度の解析 が行えるのか調べるため、表ライナについて リングクラッシュ試験を実施してシミュレー ションを行った。Fig4に実験値とシミュレ ーション解析結果との比較を示す。図から荷 重の最大値はほぼ同じ値になっているが、最 大値になるまでの座屈変形の挙動に関しては 差が出た。実験で用いた試料と解析モデルと の精度の差も影響していると考えられる.ま た、解析モデルでは原紙がリングクラッシュ 用の治具で固定される部分について完全に固 定した拘束条件でモデル化を行ったが、実際 には試験時の原紙のすべりなども考えられる ため、その影響も考えられる。さらに解析時 のモデルの初期不整の条件についても調べる 必要がある。

100

0 0

86

⑩旦乏)の⑪①」]ぬ

40

--へ----------.--,-

20

0

0406 strain(帥

0.8 002

Fig4ComparisonbetweenIhecalculatedand foundvaIuesofcompressivestrengthby ringcrushtest

次に段ボールシート詳細モデルの解析事例 について述べる。まず、Fig.5は50×100 mmのシートを段流れ方向(MD方|可)と直 交する方向(CD方向)’二圧縮速度lO 11lm/、inでエンドクラッシュ試験を行った時 の実験値とシミュレーション解析結果との比

300

~---eRpe「rTcnl

- ̄ ̄c』|c」BtIon

250

ノー

~ 1

1,、

200 11

ーグ

で150

100 50

~=

 ̄= ---~

02345

dispIaccmcnt(m、)

Fig5ComparisonbetweenthecaIcuIatedand foundvaluesofcompressivestrengthby

endcmshtest

Fig.3Detailedmodeiofcorrugatedfibe「boar。

-320-

(5)

1匹/本包装雑会誌vol.IJM).5(2005ノ

較を示している。図より最大荷重を過ぎてか らの荷重挙動にやや差があるものの、最大荷 重値やそれに達するまでの変位の大きさにつ いては実験値とよく一致している。

続いて段ボールシートのライナと中芯をピ ンアタッチメントによって引き剥がす接満力 強さ試験についてであるが、この試験の特徴 はライナと中芯の接論部が弱い箇所から順に 剥がれていくことである。Fig6に結果を示 すが、実験値の線図からもその様子が明らか である。またシミュレーション解析結果と比 較してみると、変位挙動には差が認められる が実験何様にライナと中芯の剥がれる様子が 結果に示されている。さらに荷重の最大値に ついても実験値とほぼ近似した数値が得られ た。ところで、この変位の差についてはライ ナと中芯の間で剥がれが発生する際に剥がれ の判定基準となる荷重の大きさに起因してい ると考えられる。

段ボールの詳細モデルについて解析を行っ たが、各試験において実験値との荷重と変位

の挙動の一致に関しては蓋が認められたが、

最大荷重の精度については十分に実用できる 結果が得られたと考えられる。実際に段ボー ル箱の強度推定や段ボール緩衝材の加速度の 推定を行う場合は段ボールの圧縮強度が最も 重要なファクターとなるため、その点では最 大荷重が解析で求められれば汎用構造解析ソ

フトの利用技術の有効性が期待できる。

3.2簡易モデルによる解析

3.2.1段ボールシートの簡易モデル化 緩衝材・固定材として段ボールを用いた包 装貨物の落下衝撃に関するシミュレーション を行う場合、解析対象の中心は段ボールで保 護されている製品であI)ぃ包装貨物全体のモ デル化を図る際に製品の詳細なモデリングは 不可欠であるH)。つまり、製品の詳細モデル を作成することによって予想される製品への ダメージの大きさを測ることができる。一方、

製,Iii1lを保護する段ボールに関しては績層や折 り}'11げなどの力|]工を行い複雑な形状で製品を 支持している事例が多い。しかし、実Ⅳ}性を 考慮した場合、製品・段ボールとも詳細にモ デル化を行っていたのでは非常に手間がかか ってしまい、あまり現実的ではないと胃える。

したがって、段ボールについてはできる限り 単純にモデル化ができた方が望ましく、ソフ ト利}|]の効果・実用性も高まると考えられる。

そこで、段ボールを一つの単一素材と考え、

段ボールシート全体をシェル要素もしくはソ リッド要素により簡易モデル化し、シミュレ ーション解析を行った。簡易モデルでのシミ ュレーションを行うためにライナや中芯の単 体での物性ではなく、段ボールシートの状態 での物性データを解析に利用した。今llIl、物

300

250

200

ーグ

で150

100

50

0

023456 dispIacernent(m、)

Fig6ComparisonbelweenthecaIcuIatedand foundvaIuesoftensilestrengthbyadhe-

siontest

-321-

(6)

包装設計のFEM解析における段ボールのモデル化の検討

`性データとしてエンドクラッシュ試験、フラ ットクラッシュ試験、曲げ試験によって得ら れた物性値を用いた。

用いた段ボールの物性としてFig.7にシー トのM、方向、CD方向それぞれの引張り特

`性について示す。試験片のシート幅35mm、

治具つかみ間隔180mm、引張り速度10 mm/minとした。図より、MD方向の強度が 大きいものの、破断するまでのシートの伸び はCD方向のほうが大きく、これはライナや 中芯単体での引張り特性と同様の傾向である

と言える。

3.2.2簡易モデルのシェル要素解析

段ボールシートの曲げ試験をシェル要素で 解析を行った結果をFig.8に、また解析例を Fig9に示す。試験は35xl50nlnlの長手方 向がCD方向となるシートを支持部の支点間 隔120mmで3点'11|げを実施したが、試験に 用いた支持及びIIIlげに用いた円柱治具のilb:径 は20mmとした。

図より実験結果と比較して最大荷重までの

1000

800

600

ヱ)已幻。

400

200

0

0246810 dispIacemenMmm)

Fig8ComparisonbetweenthecaIcuIatedand foundvaIuesofbendingstrength

Z Lj【x

Fig9ExampleofsimuIationlo「bendingtest

1000 挙動については良く一致しているが、実験で

シートが折れ曲がり荷重が急激に下降すると ころから解析結果との大きな差が認められた。

実験ではシートは最大荷重を超えた時にシー トの曲げ部にけい線が入り折れてしまうため、

そこから急激な荷重の低下が認められる。し かしシミュレーション解析においてはシート の折れ曲がり現象の再現は困難でピーク値を 過ぎた後もある程度荷重を維持しながら変形 が進んでいる。このような現象の解析につい ては今後に課題として残った。また、詳細モ デルで実施したエンドクラッシュ試験につい ても簡易シェルモデルで解析を行ったが曲げ

800

600

二)已回。

400

200

46 810 diSplaceInenMnm)

02

Fig7TensiIepropertyofcorrugatedfiberboard

-322-

(7)

日本包装学会誌FDノ.Ⅳハノ05(2005ノ

試験同様、最大荷重までの挙動についてはよ く一致していたが解析では座屈後の荷重が低 下せずにほぼ横ばいの傾向を示していた。

次にこの段ボールシートを用いて0201型 の箱(300×300×300mm)を試作し、箱の 圧縮試験について解析を行った。FiglOに 実験の様子をFig.11に解析の一例を示す。

また、Figl2に解析結果を示すが、変位と 荷重の相関に違いが認められるが、最大荷重 の値や座屈モードについては比較的良く一致 している。解析には異方性を考慮した面内剛 ,性、曲げ剛性及び非線形特性を材料モデルの 中に取り入れているが、段ボールシート単体 のみの強度解析では座屈現象がうまく再現で

2532(ヱニ)で■○一

-expO「lmOnt

---cユCUIョtion

|( ノヘミ

、△ ----へ

~-

0,5

05101520253035 displacemon上(m、)

Figl2ComparisonbetweenthecaIcuIatedand foundvaIuesofcompressivestrength

きないため座屈後の実験と解析の差が大きく なったが、今回の段ボール箱のように多面で 構成された形状の解析ではある程度の変形挙 動の再現ができた。しかし、段ボールにけい 線が入る現象の座屈についてはシェル要素に よるシミュレーションでの完全な表現は難し いため、さらに材料モデルの工夫が必要であ ると考えられる。

3.2.3簡易モデルのソリッド要素解析 段ボールシートを単一素材と見なして全体 をソリッド要素でモデル化して解析を行った 事例について述べる。材料モデルについては 3軸独立でそれぞれ異方性かつ非線形特性を 考慮したものを利用した。

まず、段ボールシートのフラットクラッシ ュ試験についてソリッドモデルでの解析例を Fig.13に示す。フラットクラッシュ試験の 場合、シートの厚さを考慮しなければならな いためソリッド要素モデルとなるが、図より 解析結果は最初の座屈荷重のみでなく、シー トの段が潰れた後の荷重の挙動についても良

FiglOCompressiontestofcorrugatedfiberboard

box

FigllExampleoIsimuIationforcompression test

-323-

(8)

包装j識;/のFEM解析における段ボールのモデル化の閥祷ヅ

500 120

450 400

 ̄OZpCPIUTnen8 --cBIcuIntIon

 ̄OZpCPIUTnen8 --cBIcuIntIon

100

350 |lI

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|lI II ll

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150 40

100 50

IF-------一--

1ノ

IF-------一--

20 1I

0 0

1.522.53354 dlSplaccmcnt(、、)

00.5 02345

displaccment(m、)

Figl5ComparisonbetweenthecalcuIatedand foundvaluesoIcompressivestrengthby endcrushtesMMD)

Figl3ComparisonbetweenthecalcuIatedand foundvaIuesofcompressivestrengthby

llatcrushtest

〈実験値と一致している。このような単純な モデルでのソリッド要素解析では比較的糖度 の良い結果が得られることがわかった。

次にエンドクラッシュ試験についてシート のCD方向・MD方向それぞれについてソリ ッド要素で解析を行ったが、その結果につい てFig.14及びFig.15に示す。図よりこのよ

うなシート単体の実験でもシェル要素での解 析結果に比べ、ソリッド要素の場合には座屈 後の荷重の低下が大きいものの、荷重の挙動 については実験と近似した傾向を示している のがわかるcしかし、実験と比較して座屈後 の荷重値にかなり差が出ていた。例えばCD 方向について実験時の試料(Fig.16)と解析

300

pCrnCn

jjlLf二L

250

CaCuUaZの、CaCuUaZの、

/ (

11Ⅲ刈りⅡⅢⅡ〃Ⅱ川川M〃 l~

200 111

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100 111

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--

、へ-/

--

0

012345 displaccment(m、)

Figl4Comparisonbetweenthecalculatedand foundvaluesofcompressivestrengthby endcmshtest(CD)

Figl6LocalbuckIingofco「「ugatedfiberboard byendcrushtest

-324-

(9)

日本包装学会誌W・ノイノW5(2005ノ

モデル(Fig.17)との座屈の様子を比較して みると、実験ではシートの上端部から蛇腹状 に圧潰していくのに対し、解析の方ではシー トの中央部に近い箇所から座屈が起こるよう な挙動を示した。このことからも座屈後のモ デルの材料データの扱いについて特に非弾性 域での物性について検討し'13:す必要がある。

これまでは静的現象についての解析事例に ついて述べてきたが、実際の包装設計では静 的lf縮による強度の解析に加え、落下衝撃時 の段ボール緩衝材の変形など動的現象に対す る解析が重要である。そこで、積厩した段ボ ールシート及び一枚の段ボールシートを折|)

曲げた構造体について落下衝撃試験の解析を 行った。

まず、100×100mmのシートを5枚積層し た構造の段ボール緩衝材に落下高さ30cmで 質量2.8kgのおもりを落下させ、動的lE縮を 加えた時の加速度i11I定について解析を行った。

Fig.18に解析結果を示すが、ピーク荷重に ついては変位に差があるが荷重値はほぼ同じ 大きさとなっているのがわかる。また積屑段 ボールの圧縮試験の場合、シートのフルート 部が一段ずつ潰れながら試料の変形が進行す

700

、71'9Lこく(1)iii

600

500

的0043

(z)U③Cl

〆 200

100

05101520 dispIaCcment(m、)

Figl8Comparisonbetweenthecalculatedand foundvaluesofcompressivestrengthby dynamiccompressiontest(Laminating cardboa「ds)

るため、荷重を水す線図にも複数の|」」状の波 形が出ることが一般的であるが今ロの解析に おいても1両I様の傾向が示されている。

次に、段ボールシートをFigl9のように C[)方向にけい線を入れてロール状に折り曲 げた構造体(100×100×35,,1)に落~Mjさ 30cmで蘭最18kgのおもりを落下させたと きの加速度測定について解析を行った。解析 結果をFig.20に》jくすが、図よ')廃屈変形拳

Figl7ExampleofsimuIationforendcrushtest Figl9Corrugatedfiberboardstructuremodel

-325-

(10)

包装織汁のFEM解析における段ボールのモデル化のルリ@計

造体モデルについてそれぞれシェル要素及び ソリッド要素でモデル化し、解析を行った。

その結果から圧縮荷重等の強度を推定するレ ベルにおいては、実験値と解析値の近似が認 められ、その有効性を示すことができた。し かし、簡易モデルについては段ボールの座屈 変形後の荷重の挙動が実際の場合と異なって しまうなどの課題があり、今後、けい線部分 のモデル化や座屈変形に関する材料物性の扱 い方について検討が必要である。また、落下 衝墜などの動的現象の解析においては材料の 粘りiii性の影響を考慮する必要があり、この考

え方についても課題が残る。

また、本研究は最終的には被包装製品を含 んだトータルの包装貨物状態でのシミュレー ションが行えるようにすることを目標とし、

美川l性を高めたものにしたいと考えている。

そのためには、段ボールシート全体を-つの 素材と見なした簡易モデル化は不可欠であり、

段ボールの適正な材料構成則を明らかにする ことでその精度を高めていきたい。

450

400

350

300

22(三)で■。’

150

100

50

05101520 displacement(m、)

Fig20ComparisonbetweenthecaIculatedand foundvaIuesofcompressivestrengthby dynamiccompressiontest(Cardboard structure)

動は定性的に実験値と計算値の一致がみられ、

最大加速度値についても比較的合っていた。

しかし、座屈後の加速度波形の挙動について は差が認められる。特に線図の立ち上がりの 部分で解析値の方が急激に荷重が上昇してい るのがわかるが、これは材料の粘弾性の影響 が関わっていると考えられる。今回の解析結 果については材料の粘弾性については考慮せ ずに計算しており、今後の検討課題としてあ げられる。また、モデル化においても今|Ⅱ|は すべて一様な厚みで解析しており、段ボール 構造体のけい線部分のモデル化が考慮されて いないことも一因と考えられることから、こ れについても今後の課題となる。

<参考文献>

1)前沢英一、山崎博、岸田欣増、包装技術、

40(2)、195-198(2002)

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3)川島義隆、西村大志、手塚明、岐阜県生 産情報技術研究所研究報告、2,29-34

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4)LS-DYNAKEYWORDUSER,S MANUAL、LivermoreSoItwareTechnoL

ogyCorporation、(2003)

5)LS-DYNATHEORETICALMANUAL、

5.結言

段ボールのシミュレーションについて詳細 モデル及び簡易モデルにより解析を行った。

段ボール原紙、段ボールシート及び簡単な構

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(11)

日本包鍵学会誌WLI4jVb5(2005ノ

LivermoreSoftwareTechnologyCorpora‐

tion、(1998)

6)久田俊明、野口裕久、“非線形有限要素 法の基礎と応用"、丸善、p、261-272

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7)松島理、松島成夫、日本包装学会誌、7(4)、

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8)東町高雄、“有限要素法のノウハウ"、森 北出版、p'25-27(1993)

(原稿受付2005年3月14日)

(審査受理2005年9月2日)

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