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化学放射線同時併用療法後の唾液腺機能の検討 掲載雑誌名

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Academic year: 2021

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論文内容要旨(乙)

論文題名

化学放射線同時併用療法後の唾液腺機能の検討 掲載雑誌名

昭和医学会雑誌(第 7 1 巻 第 l

号,

7 9 〜 8 3

頁,

2 0 1 1 年.掲載)

外 科 系 耳 鼻 咽 喉 科 学 専 攻 博 士 課 程 池 田 賢 一 郎

内容要旨

頭頚部癌に対し、化学放射線同時併用療法( CCRT )が広く行われる ようになってきている。機能・器官・形態の温存の面から、手術的治療よ りも患者の Q 0  L を保つことが出来ると考えられているが、最近では治療 後の合併症で日常生活に支障をきたし、必ずしも手術療法より患者の Q

L が保たれているとはいいがたい面もある。これまでにわれわれは、 C c 

R  T による治療を受けた患者に治療後の合併症についてアンケート調査 を行い、治療後の口渇が患者の Q 0  L を著しく低下させていることを報告 している。そこで、化学療法を放射線療法と同時に施行した場合の患者の

Q O  L

に与える影響を検討するため、両者での治療後の残存唾液腺機能を 検討することとした。

今回対象を両側の大唾液腺への照射量が 36Gy の CC R   T を行った 2  0 例( 3  6  G  y 群)と、放射線単独治療を行った照射量が 40Gy の 1 5 例( RT 単独群)とした。両群の年齢分布に有意差は認めなかった。唾 液分泌量の測定は、シュガーレスガムを

1

0 分間哩鴎させ、その聞の唾液 量を測定し(ガムテスト)、 10ml/10min 以下は唾液腺機能の低 下と判定した。化学療法は、全例が S‑1 (8 Omg /ぱ)を Dayl‑

14 、 Day29‑Day42 に経口投与、 Nedaplatin(90  m g   / r r i )を Day4 、 Day32 に点滴静注する 2 剤併用療法を施行し た。放射線療法は、 1 日 2 回 、 1 . 2Gy /回を Dayl‑21 、 Day 

29‑Day49 に施行した。 Dayl‑21 の放射線は全例で全頚部照 射を行い、 Day29‑49 の放射線は、転移リンパ節の有無で照射範囲

を縮小した。

治療完遂後にガムテストを行った。 36  G  y 群では、 3 . 4 m   l 〜 3  0 

m  1  (平均 11 .   2 m   l 、中央値 8 . 7ml 、 ) RT 単独群では、 0 . 2 

m l 〜 19.5ml (平均 6 . O m   l 、中央値 5 . O m !)であった。検

(2)

定の結果、 36  G 

y

群と RT 単独群では唾液分泌量に有意差があるとはい えなかった。

今回の検討では、放射線療法に化学療法を同時に施行した 36G

y

群の 方が、有意差を認めないものの、放射線単独療法の RT 単独群よりもやや 唾液分泌量が多く測定された。両群の年齢層に検定上の有意差を認めてい ないことからも、放射線療法に化学療法を追加し同時に治療を行っても、

治療後の唾液腺機能に影響を及ぼさないことが示唆された。

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