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活線上の PC げた架設

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(1)

内松哩,.iL化繊 VOLti U.D.C624.057.3:625.41

活線上 の PC げた架設

‑ 東北幹片岡 B A他 PC げた架設工事‑

栗 本 勝 之 * 大 矢 修 **

要 約

東北新幹線 と東北本線は,栃木県矢板市で交差するが,これに

P C

げたを架設した工事について報告 する。

この工事の特徴は,重量約

1 6 0 t

のけたをわずか

4 0

分 という限られた時間内に,迅速かつ安全に架設 したことである。

目 次

§1. は じめ に

§

2. PC

工 法の分類

§

3.

構 造

§4. 施工概要

§

5.

実施工程

§

6.

おわ りに

§1. は じめに

東北新幹線工事 の片岡工 区は当社 で施工 したが, その 延長約

2 3 0 0 m

の大部 分は高架橋 であ る。その間には,図

‑ 1

に示す ように, 国道

4

号線 をは じめ とす る,大小 多 数 の道路 ・鉄道 ・河川が交差 してお り, 田園地帯 として は障害物 の 多い工 区である。 なか で も東北本線は斜角 で 交差す るため支間 も長 く,従 ってけたの重量 も大 き く, けた架 設に当っては事故防止上綿密 な計画 と,細心 の注 意 を必要 とした。

国鉄営業線関連工事 において,列車の運行 に支障 をき たす恐れのある作業は線路閉鎖,及 び起電停止 をとって 行 な うが,東北本線はダイヤが過密 であ り,長時間に亙 る列車の運行停止は望 むべ くもない。従 って短時間の線 路 閉鎖 を何 回 もとることとなった。線路閉鎖 の時間帯 は 列車運転間隔の最 も長 い深夜 であ るが,毎 日とい うわけ にはいかず,運転 当局の図 らい で不定期 の荷物列車 を何 本か間引いて, よ うや く週 に 1度, 月曜 日の早晩わずか

47

分の閉鎖間合 を とり得 たに過 ぎなか った。 この間合 か ら起電停止の際,必要 な架 線か らアー スを とる時間 な

どを差 し引 くと,作業時間は実質

4 0

分 しか残 らなか った。

当初の打合せ で運転 当局 に申 し入れ た所要時間は,予裕

*関東(支 )矢板 (出 )所長

* *関東(支 )矢根 (出 )

‑1

現場位 置図

をみた とはいえ

1 0 0

分以上 であったこ とか らすれば,厳 し い制約 を受け たわけである。

けたの架 設はエ レ クシ ョンガー ダ‑によるが,作業時 間短縮のため ガー ダ一 に稼動性 をもたせ るよ うな種 々の 工夫が なされた。以下, その概要 につ いて述べ る。

§ 2.PC 工法 の分類

道路橋や鉄道橋 においてプ レス トレス トコンク リー ト 檎 (いわゆ る

PC

橋 )の 占め る割合 は非常 に 多 くなって き

(2)

活繰上のPCげた架設

てお り, その施 工 方 法 に も現場 の状 況 に応 じて, いろ い ろ な種 類 の ものが あ る。

表 ‑ 1 PC橋梁 の工 法分 類

施 工 方 法 施 工 状 件

プレキャス トげた クレー ン㌧使用 短いスパ ンの重量の少ないけた

架設 作業足場の良い所

タワー使用架設 深い谷間等施工状況の悪い場所 器機運搬組立が簡単であるo 移動式ベ ン トを 重量の大 きいけた

使用 して架設 作業足場の良い場所

エ レクションガ

ーダ一便用架設 架設地点の状況が良 くない場合タワー より作業は簡単で、最 も ポピュラーである○

カンチレバー

工法 長大 スパ ンの川及び海の上

場所打ち 固定式支保工 けた下空間の制約がない場合 移動式支保工 短いスパンの遵続けたが 多くあ

げ た る場合

当現場 で採 用 され た工 法 は表‑ 1の うち, プ レキ ャス トけ たの エ レ クシ ョンガー ダ一 便 用架 設 で あ る(写真‑ I 参 照 )0

写真‑ 1

§ 3. 構 造

橋 梁 の構 造 は, 図

‑2

に示 す よ うに

T

型 の け た

4

本 を スラブ と両端 の横 げ たで横 締 め す る, 最 も一般 的 な タイ プ で あ る。

諸 元

型 式 ポ ス トテ ン シ ョン4主 げ た (写真‑ 2参 照 )

tTLl4ulL托 Ol. 'i

‑2

け た断面

写真‑ 2 幅 員

1 1

.

6

m

け た長

3 5 m

け た高

3 . 2 5 m

重 量

1 5 8 t /

PCケー ブル

7

‑1 2 4 1 2 . 4 mm

コン ク リー ト設計 強度

4 0 0 kgf / c m

2

( 3 9 . 2 MPa)

§ 4 .施工概要

この工事 は, 国鉄 東 京 第二工事 局 よ り「東北 幹 片 岡

BE

他PCけ た架 設工事 」 として昭 和

5 2

1 0

月に発 注 され た。

工事 に は

2

連 の橋 梁 が含 まれ てお り, 東北 本線 の交差部 の他 に市 道 の上 にか か る

2 0 m

の け た も付帯 して いた。後 者 は,

1 3 0 t

級 の トラ ッ ククレ‑ ン

2

台 で合 吊 りして架 設 したが,線路上 の架 設 に先 立 って施工 され た ため,製作 ・ 架 設共本 番 に備 えて リ‑‑サ ル的役割 を果 た し; 大 いに 参考 に な った。

4‑ 1

け+=製作

け たの製作 は型 わ くや 鉄 筋 は勿論, 緊張や グラウ トな どすべ て の作業 を直営 で行 い, 作業 員 は ほ とん どPC工 事 は未経 験 であ った こ とを特 筆 したい。

け たの製作 ヤ ー ドは,架 設場 所 に隣接 した高 さ

1 6 m

の 高架 上 に設 け たO 図

‑3

の よ うに高架 上 を縦 に

2

分 し, 片側 を縦列 に

2

基分 の製作ベ ー ス を設 け, 一 方 に引 出 し 用 の軌 道 を布 設 した。 高架 に は

1 3 / 1 0 0 0

の縦 断 勾配 が あ

99

(3)

ltLl松碓"iL技拙u)L .i

糾作へ一 人

図‑3

製作 ガー ド配 置図

り,ベ‑ スを水平 にす るため コン ク l)‑ トを階段 状 に打 設 した。 これ は国鉄 の指示 に よった ものであ るが,ベー スに 多少の勾配 が あって も特 に問題 は ない筈 であ り, コ ン ク リー トの材料 費や取 り壊 しの手間が無駄 に思 える。

型 わ く組 な ど高架 上 の作 業 に は2.8t吊 りの 門型 クレ ー ンを使 用 し, コン クリー トの打設 は地上 か らポンプ車 で打設 した。コン クリー トは早強 で スランプが8cm と硬 く,圧送 高 さが19m もあ るため,ポンプの能 力が憂慮 さ れ たが,特記す るほ どの問題 はなか った。 引出 し線 に は 50kgレ‑ ル を使 い,ゲー ジは1300mm とし,運搬 用 の ト ロは

1 0 0 t

台車 を

2

台使 用 した。けた を製作 台か ら トロに 移す横取 りは,け た を

1 0 0 t

ジャ ッキ

4

台 で持 ち上 げ

,H

鋼 を補 強 して造 ったそ りをけ たの前後 に差 し込 み, その 下 に コロを入れ て移動 した。

4‑ 2

使 用機械

今 回の工事 に使用 したエ レクシ ョンガー ター は,上路 式架 設工 法 と呼 ばれ て い る型式 の もの であ る。PCけ た の架 設工事 は,近 時鋼 げ たの それ を凌駕 し, これ に使 わ れ るガー ター の型式 も多岐 にわた る。 それ ぞれ長所 ・短 所 はあ るが,大 き く分 けて, ガー ター の上 にけ た を乗せ た トロ台車 を走 らせ る下路式 と, け た を吊 り下 げた懸下 装 置が ガー ダ‑ の上 を走 る上路式が あ るO下路式 の場 合, 門型 クレ‑ ンが両側 のアバ ッ トに設置 され る場合 が 多 く, 架 設 され たPCけ たの横 移動 をその門型 クレー ンで行 い, 資産 にセ ッ トす る。 この場合, 門型 クレー ンの基礎 の受 け方 を現場 に応 じて補 強す る煩 わ しさが あ る。上路式 の 場 合 は, ガー ター を支 えるタワー を両側 のアバ ッ トに建 て る。 この場合, タワー は幅 が狭 くて済むの で十分 にア バ ッ ト上 に設置 で きる。 さらに スパ ンが連続 してい る場 合 はガー ダー の移動 時 に, タワー をガー ター にセ ッ トし た ままで移動 で きるの で,次 の スパ ン‑ の段 取替 えが簡 単 に で きる。

手 延 子

‑4

エ レクシ ョンガ‑ ダー

図14は本工事 に使 用 したエ レ クシ ョンガー ダ‑ を, また表

1 2

は架 設用機械 を示 してあ るが, ガー ター は最

活 繰上のPCげ た架設

表‑ 2 架 設用機

称 形 状 機 種 単 位 数 量

手延 機 No.13‑27L‑35m 35ton 二、ロ

1

前部 タワー h‑10.8m、吊桁、井桁ピン共24ton 1

後部 タワー h‑10.6m、吊桁、井桁ピン共10ton 1

タワ

鉦下装 i貰 トラニオンジャッキ60ton周ストロー7800 4

〝 高圧ホース L‑15m 8

〝 ユニット 5KW 2

ガ‑ダ‑、走行懸荷装置 L‑38.2m 45ton 塞 1

横 取装 置 押ジャッキ(2)レールチャック(2)ソロバン(8 級 1

〝 高圧ホ‑ス L‑12m 8

〝 ユニ ット 3.75KW Jm

/

/

/ / 〟

/

/ / /

̲ 2 ウインチ 22.5KW複胴 直 引 5ton 2 ジ ャ ッ キ 100tonス トロー ク200 5

〝 ユニット 1.5KW 2

トロ台車 100ton L‑2.Om 4

後部タワー後退裳置 10ton 1

防護足場架設装置 ゴン ドラ式 3ton 1 レ‑ ノ 50kgけた運搬線用 200

トラックレーン

レバーブロック

120tonガーター組立解体用 Jロ

〟 〟

〟、 1 20ton雄材料上 げ降 ろ し用 1

5ton 4

大重 量160t,最 大 スパ ン37mまでのけ たが架 設 可 能 で あ る。

ガー ダ‑ の構造 は, ガー ター本体 を架 設す るため につ いてい る トラス式 の手 延機 と, 前部 タワー, 箱型断面 の ガー ター本体, そ して後部 タワー の4つの部分 か ら構成 されて い る。 ガー ダ‑ の上 にはPCけた を吊 り下 げ て走 行す る懸荷装 置が載 ってい る。両部 タワー に は60tの ジ ャ ッキが2連 ずつ組み込 まれ てお り, この ジャ ッキを使 用 してガー ター を上下 で きる構造 に なってい る。 この ガ ー ター の総重 量 は約130tもあ り,1ピー スの最 大重 量が 8t,タワー の高 さは13mある。これ を地上16mの高架上 に組み立 て るため に120t吊 りの クレー ンを使 用 したO組 み立 て に要 した 日数 は搬 入 日か ら10日間 であ ったO ガ‑

ダー の組み立て は引出 し線 の上 で行 い,牽 引に は22.5kw の ウ ィンチ2台 を引出 し側 と到達側 にセ ッ トし, ワ イヤ ー は滑車 で6本掛 けに して走行速度 を調節 したO

けたは径 間に渡 した時点 では引出 し中心 にあ り, これ を次 のけ たが渡 る前 に横 に移動 して資に据 えなけれ ば な らないO一般 にPCけ たはその断面 に対 して,上 か らの荷 重 には強 いが,横 か らは脆 い。特 に今 回の よ うに縦長の けたでは強度 に著 しい差が あ り, しか も横 に倒 れや す い 構 造 であ るO移動す る時, 万一横倒 しにで もなれば, た ち まち本線上 に崩れ落 ちるこ とにな る。 これ を防 ぐため

(4)

活繰上のPCげ た架 設

に, 後に述べ るように, けたを吊ったままガー ダ‑ ご と 横移動す る方法 を採用 した。

けたを架設けI

i

る付近は13/1000の縦匂配が あ り前後のア バ ッ トの差は

4 5 c m

もあ る。この種 の工事 では,けたを上 り勾配の方向‑ 引 くのが常識 とされているが,今 桓=まア バ ッ トの都合 で,下 り方向へ 引か ざるをえなか った。 と ころが, ガー ダ‑ は トロの暴走 を防 ぐため水平 になって いるために,図

‑5

の よ うな状態 とな り, 密にお さま り がつか な くなる。 この問題 を解消す るため懸荷装置に ジ ャ ッキを取 り付 け,伸縮 自在 に した。

力‑ダー

L J :I

「\

図 ‑

5 PC

架設部の縦断形状 (匂配 を誇張 )

4‑3

架設順序

‑6

に示す ように

,PC

げたの架 設は手延機 ・ガー ダ

(D 手出 し

iTLI松建設 JLi糾 V()L、3

‑ ・PCげたの順 で行 う。架 設 され た PCげたは,横移動 して督座 にセ ッ トして 1回の架設が完了す る。以下各々 の架設方法 を説明す る0

4‑4

ガーダ‑架設

PC

げた本体 の架 設の前 にエ レ クシ ョンガー ダ‑ を架 設 しなければ な らな いが, この場 合 もPCげ た本体 の 架設時 と同様 に線路 閉鎖 ・起電停止の処置 を とり,制約

され た時間内での作業 を行 った。

当初,計画 では,手逸 機 さえ閉鎖間合 で渡 して しまえ ば, ガー ダ‑本体 は昼 間の列車間合 に少 しずつ引出せ ば よい とされた。 しか し手延機 とガー ダ‑の継 ぎ目にある 前部 タワーが線路の真上 に きた時,下 を通過す る列車の 運転士 に不安感 を与 える恐れが ある とい うこ とで, ガー ターの架設は

2

回 目の線路 閉鎖時に行 ったO

まず,手娃機の架 設は,組 み上 ったガー ター全体の う ち, 手華機先端 とガ イ ド用前部 ロー ラー で受 け,ー タ ー本体 の前部 と後部 を

1 0 0 t

トロ台車 に乗せ るO引 出 し は,後方 ウィンチで手▲延機 を張出 し式に到達側 アバ ッ ト に向けて送 り出 した。牽引速度 は毎分

5 m

で,約

7

分後に 手延機先端が到達側 アバ ッ トに到着 した。 この際手延機 はガー ター に比べ て軽 いため,全体 の重心位 置は中央の 前部 タワー よ り後方 にあ るので,エ レクシ ョンガー ター

⑥ 主げた出し

⑧ ガ一夕」 および主げた降 下

‑6

架設順序図

架 言文順 序 B1 82 B3 B4

盛岡万 置 嘗 嘗 笹 東京万

101

(5)

撫松健 .没すVOL :3

が前傾 しない仕組に なってい る。 この後,手延 機先端 を 仮サ ン ドルで受 けて, 第 1回 目の線路閉鎖 の作業 を完 了 した。線路閉鎖の時間

4 7

分 に比べ て作業時間はわずか

7

分 であ り,手延機が引出 し中心か らずれ る心配 はあった が,誤差 は僅少であ り,順調 な作業 であった。

2回 目のガー ダ本体の架 設の段 取は昼間,列車 の運行 の間合 をみて作業 を行 ったo まず, ガイ ド用前部 ロ‑ ラ ー を到達側 アバ ッ トに移 し手延 機 の下にセ ッ トす る。次 にガー ダ本体 を受 けている前部 トロを取 りはず し,後部 ロー ラー をガー ダの下にセ ッ トす るO そ して引出 しワイ ヤー を手延機 にかけて,到達側 アバ ッ トにある前方 ウィ ンチにて引出 したO この過程 においてガ‑ ダ全体 の重心 位置が後部 ロー ラー を通過す る と, ガー ダ と手延機 の接 続部の遊 びのため ここでやや折 れ曲が る。 この結果,後 部 トロ台車か らガー ダが浮 き上 り前部 ロー ラー と後部 ロ ー ラーの2点 にガー ダの全荷重がかか って くるo さらに フ リー な状態にある手延機の先端 に振れが生 じて前部 ロ ー ラーのガ イ ドリブに手延機 のフランジが競合 し,放置 してお くと手延 機が ロー ラーか ら脱落 しかね ない状態 と な り, 引出 しを一時 中止 して前部 ロー ラーの リセ ッ トを 行 った。 これ らの作業 に手間取 り,手延機の時 と同 じ牽 引速度 に も拘 らず,作業時間は

2 5

分 を要 した。

ガー ター架 設が完 了す る と,星間の作業 でPCげ た架 設の準備 にかか る。手延機 をサ ン ドルで固定 し,前後部 の両 タワー に とらワイヤー を張 って, ガー ター本体 をタ ワ‑の上方 に引上 げ,PCげ た を吊 る懸荷装 置 をガー タ ーの上 に乗せ た。

4‑ 5 PCげたの架設

4本 あるけたの架 設順序は特 に決 ま りはないが,最後 の

1

本は横移動 を しな くて, その まま沓にセ ッ トで きる よ うに, 引出 し線の レ ール及びガー ターの中心 を定めた.

これには内側 のけたの1本 をあてた。

PCげたの架 設 は,昼 間の準備 として製作ヤー ド側 に あ るPCげた をジャ ッキア ップ して コロ を差 し込 み,5t の レバー ブロ ック2台で横移動 させ て, 引出 し線上 の ト ロ台車(写実

‑3

)に乗せ る。次 にウ ィンチで引出 し, ア バ ッ ト先端 まで移動 してけたの端 を懸荷装 置で吊 り込む。

さらに数 メー トル引出 し, けたの後部 を吊 り込む ための 懸荷装置 を乗せ て準備 を完 了す る。

架設 当 日は線路 閉鎖,起電停 止 を とった後 にPCげた をウィンチで引出す。牽 引開始後,約

5

分 で後部 トロが アバ ッ ト先端 に到達す る。 しか しこの段階 では, けたは 到達側 アバ ッ トの約2m手前 まで しか とどいていない。

ここでけた後部 を懸荷装 置で吊込み,後部 トロを撤去 し て, けたは完全 にガー ター に吊下が った状 態に なるO こ の作業にか な りの時間 を脅すのであるが, この間 を利用

活線上のPCげ た架設

後方 ウインチ

前方 ウインチ

l l 「

‑7

けたの牽引

して図一7に示す ように牽 引ワ イヤー を前方 ウ ィンチに 切 り替 える作業 を同時に行 うO これはワ イヤーが架線の 上 を横断で きないため である。 ワ イヤー を掛け番 えた後, 残 りの数 メー トル を引いて所定位置 までの引出 しを完 了 す る。 この時点 で線路閉鎖 を解 除す る。 この作業は4回 行 ったが, いずれ も辛 うじて

40

分の制 限時間内で終 る

こ とが で きた。

線路閉鎖 を解 除 した後,前後部両 タワーの ジャ ッキを 同時に緩め て, けたを吊ったガー ター を微速 で降下 させ る。ジャ ッキは,タワーの両側 にある穴に直径80mmの ピンで固定 されてお り,ジャ ッキが ス トロー ク80mmに 伸 び きると,ガ ー ター をピンで タワーに固定 して, ジャ ッキをさげて下 の穴に固定す る。 この作業 を数 回繰返 し て約2時間後に, けたを督座 のす ぐ上 まで降ろ した。 け た を仮サ ン ドル で受 け て固定 して架 設作業 を終 了す る

(写真

‑4

参照)0 1回の作業編成 は

① 国鉄連絡員他

8

② ぺ工 ・ウィンチマ ン

1 0

(6)

活線上のPCげた架設

写真

‑4

③ 列車見張月

3

⑥ 電工 1人

(9 当社職 員 5人

2 0 t

クレー ン (後部 トロ撤去用 )

1

台 の よ うになっている。

4‑6

横移動

仮架 設 されたけ たを横移動す る方法は, タワーの とこ ろに門型 クレー ンが あれば簡単 に沓にセ ッ トで きるので あるが,今 回のガー ター にはこれが ないので図

‑8

の よ

」虹

50Tレ‑)レチャック 35T才甲ジャッキ

,

日 l 打

m

30Kレール /

25Tソロパ ンローラー

‑8

横取 り装 置

うな横取 り装 置の ソロパ ンコロに乗せ て移動 した。

ソロバ ンコロを使 う場合 で もけた高が小 さければ, け た座上 でけたを直接 ソロバ ンコロに乗せ て横移動す るの

頗 松械 VOL 3

であるが,前に も述べ たよ うにけた高が非常 に高 く,転 倒 の危険 を避 け るため, ガー ター にけたを吊ったままの 状態 で横移動 を行 った。 その順序は両側アパ ッ トの上 に 22kgレール を2本並べ て横 断方向に敷 き,その上 に ソロ パ ンコロを2つずつ乗せ, この上 にガー ダ‑ を降下 させ る,次 に前後部両 タワー とガー ターの連結 ピンをはず し, 両 タワー を身軽にす る。 そ して図

‑6

の架設順序⑨ に示 す よ うに, ジャ ッキでガー ター を横 断方向に押 して,所 定の位置 まで移動す る。ここでガー ダ‑の両端 を

1 0 0 t

ジ ャ ッキ4台で受 け直 して, レール とソロバ ン コロをはず し, ジャ ッキによって降下 させ て密にセ ッ トす る。据付 けの最後の段階 で低 い方 のアバ ッ トは,懸荷装置に取付 けたジャ ッキで不足分 を降下 させ で密にセ ッ トす る。け たに転倒防止 を施 した後, ガー ター をはず して横移動 し, 元の位 置に戻 し,両 タワー を連結 して次のけ た架設の準 備 をす る。

以上 は,手間のかか る工法 ではあ るが, けた架設が1 週 間に一度 で,準備作業には時間的余裕が あ り, しか も 安全性 が高 いので採用 した。

4‑7

足場エ

けた架設後,床版の中埋め,張出 しそ して横 げたな ど の施工 のため に, けた下 に足場 を組む必要が ある。 けた 下が空地や 河川な ど,物が落 ちて も危険が少 ない場 合 な らば,縦断方向に親 ワイヤー を何本か渡 して安全 ネ ッ ト を張 り,通路 に足場板 を敷 く程度 で よい。 しか し本工事 の よ うに, 活線上 では落下物 は厳禁 であ り, 風圧 に も十 分耐 える構造が要求 され る。 これ らの条件 を充たす ため, けたか ら1m 間隔であらか じめ埋込んだア ンカーか らセ フテ ィ‑チェー ンで単管 を吊 り,作業床の全面 に足場板 を 敷 きつめ た。両側 のあさがお部 は風圧 を滅ず るため,板 ではな く金網み張り, しか も釘 1本の落下 も許 されない ため, 内側 にさらに防虫網 を張 って二重に した。

足場組の作業は,重量物 を扱わないので大事故 になる 危険性 は少ない とはいえ,大量の機材 を使 うため, む し ろけた架設 よ りも危険で注意 を必要 とす る作業 であ るO 従 って当然閉鎖間合 で施工す るこ とにな り,長時間の作 業時間帯が作業の能率上好 ま しいが,前に も述べ た よ う に制 限時間は短 い。 しか し, けた架 設は上下 線同時に線 路 閉鎖 を必要 としたが, 足場組は上下線の うち片側 だけ での作業が可能 であ る。列車 ダイヤ を検討 して, 片側 の 閉鎖 ならよ り長 い時間が とれ るこ とがわか り,上下別 々 に約2時間の線路閉鎖 をとり,合計6日間 で施工 した。

足場架 設の作業は架線の上 にワイヤー を張 るこ とも, 線路上か ら単管 な どを吊 り上 げ るこ ともで きないので, 写

‑5

の よ うなゴン ドラを使用 した。 これは, けた全体 を包み込む よ うな形 でH鋼 のわ くを作 り,上部 に車輪 を

103

(7)

lqI松姓 L.托 糾 VOL 3

写真

‑5

付けて レ‑ル上 を走行 で きるよ うに したO この ゴン ドラ に足場 材 を積 んでお き,線路 閉鎖複本線上 に引出 して, この上 で足場組 を行 った。足場 の撤去作業 につ いて も同 様 な手順 である。

S5. 実施工程

本工事 は,昭和53年3月か ら同年9月までの7ヶ月の 日数 を費 して完成 した. その実施工程 は表

‑3

に示す と お りである。 当初の完成予定 は

8

月中旬であったが,香 闘 とゴー ルデ ンウィー クや運転 当局の都 合 な どに よ り,

活繰上の PCげ た架 設

た線路閉鎖作業に備 えて,深夜 に数十人の人員や クレー ンな どが待機 していて も, もし列車 ダイヤが乱れ る と, その夜は作業 中止 とな り, まった くの徒労 に帰すべ きと ころ, この間一度 もかか る事 態に至 らなか ったこ とは億

‑4

線路閉鎖時間工程

作 業 円谷

10分 20 30分 40 50

1)手延 暇 架 設

=引き出し

Ll,jほ 部吊金 具 取 付

V)引きワイヤーもリWt

V日PCけ た固定 I

線路 閉隻

秦‑3

実施工程

3月 4 5月 6 7 8 9月 io月

PCげた Bl PCた B2 PCPCけたた BAB3

エレク シ ョンガー ダ‑吊り足場 製作 5/9架設

乍6

"

6

o 作

/1

l

2架

′ o 1 6 l 9 /

2 6又 K E 3 a I 7 L / 1 0 . l l . 1 負 F

9/i

体 「

l.1

9

2.

7

1

8

3

. 1 9 ー . 2 0

製作 :

組 章 延 と ̲ h 刀 丘 製 又 グ ̲ 架 架 設 設 7 7 i / i / 3 3

予定 していた線路 閉鎖が とれず工期が延 びた ものであ る。

架設場所 に何 も制約 のない施工 条件 であれば

4‑5

ヶ月 で完成 で きる施工量 であると思 われ るO

前に も述べ てあ るが, 閉鎖間合 中の作業の時間工程 を まとめてみ ると表

‑4

の とお りである。ほぼ予定 どお り の進行 ではあったが,事 前の入念 な点検や可能 な限 りの リ‑‑サルに も拘 らず,予期せ ぬ事 態 で慌 てる場面 もあ った。合計

1 8

回の線路閉鎖 を行 った うち

, 1

度 も時間延 長 して しま うような, いわゆ る列車阻害事故 といわれ る 事 態にな らずに,無事施工 で きたこ とは幸 であった。 ま

倖 であった。

§ 6. お わ りに

重量げた を活線上 に架 設す る とい う工事 に対 し現場 の 職 員一同,経験 は皆無に近 い状態 で寒心 の きわみ であっ たが,本社 ・支店の関係 各位 の御指導 を賜 り,無事 に工事 が完了 したこ とに対 して感謝致 します。

なお施工 の状況 につ いては, 技術研究部 の御尽 力によ りフ イルムに収め てあるので,機会が あれば御覧下 さい。

参照

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