学校法人八洲学園
八洲学園大学
科目名:昔話と道徳
●科目概要
道徳とは、人生を道にたとえ、我が道を構想することです。道には坂道があります。迷い道もありま す。暗闇の中を抜けて行く道もあります。人生を、そのような道を歩くこととしてとらえてみると、自分の 生き方を、客観的にとらえることができて、価値のある生き方をシミュレーションすることができます。
その手がかりになるものとして、教訓を盛り込んだイソップ話等が知られています。しかし、それらを 読んでも、「これはこうしなくてはならない」という、通り一遍の解釈では、現代の価値観が複雑に交差し ている社会を生きぬくにはもの足りません。例えば、がんばることを推奨する「ウサギとカメ」の話の「カ メ」のがんばりは、がんばることの大切さを知らせてくれているようではあるのですが、がんばることは 自分を追い込むことにもなるのです。そして、それでしかなかったら、がんばることには価値はありませ ん。かえって、精神衰弱や過労を引き受けてしまうことでしかないのです。さらには、自信喪失、引きこ もり、をつくりだすことにもなってしまうでしょう。現代社会を生きていくために、従来の昔話の解釈に新 たな視点を当てて、たくましく生きる力を見出すのが本科目です。
●教員コメント
人間は考える葦である、というパスカルの有名な言葉があります。葦は水辺に生えている草です。葦 は、逆境となる洪水の時には水の中に身を横たえています。そして、洪水がおさまったとき、水の中か ら茎を上に出し、立ち上がるのです。人間は考える葦であるとは、人も葦と同じように、逆境に耐える力 があり、それを考えることによって行うというものです。逆境のときをやり過ごし、やがて立ち上がる。そ れには、状況を見て考える力が必要です。その力を、昔話をもとに身につけて行きます。今まで知って いた話に、新たな視点をもつことで、楽しくなります。
●教科書
教材機能で配信します。
履修方法:スクーリング履修 担当教員:渡邉達生