有機農業をめぐる事情
令和2年9月
生産局農業環境対策課
令和2年9月29日更新
目次
有機農業・有機農産物とは?
有機農業が環境にもたらす効果に関する
研究・調査事例 有機食品市場
①世界の状況 ・・・・・・・・・・
②日本の状況 ・・・・・・・・・・
有機農業の取組面積
①世界の状況 ・・・・・・・・・・
②日本の状況 ・・・・・・・・・・
有機JAS認証取得農地 ・・・・・・・・・・
有機JAS認証取得農産物の
国内外での格付状況 ・・・・・・・・
有機食品の輸出の動向 ・・・・・・・・・・
有機農業に取り組む生産者の状況 ・・・・・・
有機農業に取り組む生産者の意識 ・・・・
有機農業に取り組む生産者
(課題・経営状況) ・・・・
有機農産物の出荷経路 ・・・・・・・・・・
有機農産物の流通・加工業者の意識 ・・・・
有機農産物の消費の動向 ・・・・・・・・
有機農産物の価格の状況 ・・・・・・・・
有機農業の推進に関する法律 ・・・・・・・
有機農業の推進に関する基本的な方針
(令和2年4月改定)・・・・・・
・ ・ ・
1
・ ・ ・
2
・ ・ ・
3
・ ・ ・
4
・ ・ ・
5
・ ・ ・
6
・ ・ ・
7
・ ・ ・
8
・ ・ ・
9
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農林水産省による取組
①有機農業の推進に関する予算 ・・・・・
①有機農業の推進に関する予算(人材育成関係)
①有機農業の推進に関する予算(人材育成関係)
①有機農業の推進に関する予算(産地育成関係)
①有機農業の推進に関する予算(産地育成関係)
平成30年度の“オーガニックビジネス実践拠点づくり”
の事例 農林水産省による取組
①有機農業の推進に関する予算(産地育成関係) ・
①有機農業の推進に関する予算(バリューチェーンの構築関係)
①有機農業の推進に関する予算(輸出拡大) ・・
“有機JAS認証等取得等支援事業”の事例 ・・・・・
農林水産省による取組
②有機畜産の推進に関する予算 ・・
③地方自治体の連携促進 ・・・・
④諸外国の有機農業施策に関する研究 ・・・
⑤優良な取組の顕彰 ・・・・・・
都道府県等における取組① ・・・・・
都道府県等における取組② ・・・・・
市町村等における取組 ・・・・・・
有機農業の教育機関の事例 ・・・・・
民間における取組 ・・・・・・・・
研究機関における取組
技術開発・実用化に関する取組 ・・・・・
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【食料・農業・農村基本法(平成11年法律第106号)と有機農業の関連】
第四条 農業については、食料その他の農産物の供給の機能及び多面 的機能の重要性にかんがみ、農業の自然循環機能*
2
が維持増進さ れることにより、その持続的な発展が図られなければならない。第三十二条 国は農業の自然循環機能の維持増進を図るため、農薬及 び肥料の適正な使用の確保、家畜排せつ物等の有効利用による地力 の増進その他必要な施策を講ずる。
*2:農業生産活動が自然界における生物を介在する物質の循環に依存し、かつこれを促進する機能のこと。
「有機農産物の日本農林規格(有機JAS)」には、
化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の 性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに、農業生産に由来する環 境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用したほ場において、
•
周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じて いること•
は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しないこと•
組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わないこと などが記載されている。有機農業・有機農産物とは?
有機物
資源の循環 多様な生物
健全な土 多様な生物
健全な水環境
1
コーデックス委員会*1
『有機的に生産される食品の生産、加工、表示及び販売に係るガイドライン(CAC/GL32-1999)』による と、“有機農業は、生物の多様性、生物的循環及び土壌の生物活性等、農業生態系の健全性を促進し強化する全体的な生産管理シ ステムである”とされている。*1:消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として、1963年にFAO及びWHOにより設置された国際的な政府間機関。国際食品規格の策定等を行っており、我が国は1966年より加盟。
我が国では、有機農業の推進に関する法律(平成18年法律第112号)において、“「有機農業」とは、化学的に合成された肥料及び農 薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減 した農業生産の方法を用いて行われる農業”と定義されている。コーデックス委員会のガイドラインに準拠した
「有機農産物の日本農林規格(有機JAS規格)」の基 準に従って生産された農産物。
この基準に適合した生産が行われていることを第三者 機関が検査し、認証された事業者は、
「有機JASマーク」を使用し、
「有機」「オーガニック」等と表示ができる。
認証を受けていない農産物に「有機」
「オーガニック」等の表示を行うことはできない
有機農産物
有機農業
化学肥料・化学農薬の使用 削減による水質汚染防止等が 人々の健康や福祉につながる
令和元年8月28日(国)農研機構プレスリリース
「(研究成果) 有機・農薬節減栽培と生物多様性の関係を解明」より
2 ハインリヒ・フォン・チューネン研究所(ドイツ連邦政府のシンクタンク)の報告
2019年、528の既往の調査文献における2,816件の有機農業と慣行農業の比較調査結果 を整理し、有機農業では、水質保全、土壌肥沃度、生物多様性、地球温暖化防止(土壌炭 素貯留)、土壌浸食防止、資源(窒素等)の利用効率、動物福祉の面で優位な差がある
(有機農業の方が優良)旨整理。
(https://literatur.thuenen.de/digbib_extern/dn060722.pdfをもとに農業環境対策課が整理)
環境保全型農業直接支払制度に関する第三者委員会(第11回、
令和元年8月22日)資料より農業環境対策課取りまとめ
13,471 12,528
有機農業が環境にもたらす効果に関する最近の研究・調査事例
海外での有機農業の効果に関する研究事例
化学肥料・化学農薬の 使用削減による 水質汚染防止等が 人々の健康や福祉につながる
化学物質の 水路への流出防止 につながる
適切な土壌管理が 気候変動の 抑制につながる
生態系の維持・
生物多様性に 貢献できる 生態系の維持・
生物多様性に 貢献できる
適切な土壌管理が 気候変動の 抑制につながる
水田における栽培方法と
生物群の多様性との関係 有機農業の地球温暖化 防止効果の調査結果
有機農業が、生物多様性の保全や地球温暖化防止等に寄与するとの研究・調査結果が公表されている。生態系の維持・生物多様性 に貢献できる
適切な土壌管理が気候変動 の抑制につながる
有機食品の購入が 持続可能な食料生産への 貢献につながる
IFOAM(国際有機農業運動連盟)
による有機農業とSDGsの関係
持続可能な農業システムは 持続可能な食料生産 を促進する
化学物質の水路への 流出防止につながる
※IFOAMジャパンの資料をもとに 農業環境対策課作成
(参考)
512 768 896 1,408 4,224 4,864 6,272 7,424 15,936 16,896 17,408 26,240 29,568 39,936
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 ブラジル
中国 韓国 日本 ニュージーランド イギリス 豪州 イタリア アメリカ ドイツ フランス オーストリア スウェーデン スイス
世界平均
1,638円 (12.8ユーロ)
*1ユーロを128円に換算し作成
※FiBL&IFOAM The World of Organic Agriculture statistics & Emerging trends 2019をもとに、農業環境対策課作成
有機食品市場 ①世界の状況
3
※FiBL&IFOAM The World of Organic Agriculture statistics & Emerging trends 2008~2020をもとに、農業環境対策課作成
国別1人あたりの年間有機食品消費額(2018年)
(円*)
日本
世界の有機食品売上の推移
世界の有機食品売上は増加し続けており、2018年では約1,050億ドル(約11.6兆円/1ドル=110円)。米国の売上は5兆円超、独、仏、中国は1兆円超。日本は中国に次いでアジア2位、世界では13番目の有機食品市場規模。
ドイツやフランスでは、有機食品の売上げは一般の店舗が最大。フランスでは有機専門店での売上も上昇傾向。 1人あたりの有機食品消費額の世界平均は1,638円(12.8ユーロ)、スイスや北欧諸国で高い傾向。
198 422 996 1,567 1,816 2,317 2,436 2,945 3,247 3,398 4,458 10,351
11,698 13,965
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000
ニュージーランド 韓国 ブラジル 豪州 日本 オーストリア スペイン スウェーデン イギリス スイス イタリア 中国 フランス ドイツ アメリカ
*1ユーロを128円に換算し作成
(億円*)日本
51,967
※FiBL&IFOAM The World of Organic Agriculture statistics & Emerging trends 2020をもとに、農業環境対策課作成
国別の有機食品売上額(2018年)
欧州各国の小売業態別有機食品売上の推移
※FiBL&IFOAM The World of Organic Agriculture statistics & Emerging trends 2020を もとに、農業環境対策課作成
3,024 3,652
4,478
2,4972,8743,096
1,215 1,3961,566
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000
2016年2017年2018年2016年2017年2018年2016年2017年2018年
仏(一般の店舗)
仏(有機専門店)
仏(直販その他)
フランス
5,4555,9306,430
2,848 2,910 2,930
1,540 1,510 1,550
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000
2016年2017年2018年2016年2017年2018年2016年2017年2018年
独(一般の店舗)
独(有機専門店)
独(直販その他)
ドイツ
(単位:百万ユーロ)
15.2 17.9 21.0 23.0 25.5 28.7 33.2 38.6 46.1 50.9 54.9 59.1 64.9 63.8 72.0 80.0 81.6
89.7 97.0
105.0
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110
1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 (10億USドル)
有機食品市場 ②日本の状況
推計年度
2009年 2017年
①「ほとんどすべて「有機」を購入している」者の
一世帯当たり月平均有機食品の購入金額(円)
11,800円 10,750円 .
②「ほとんどすべて「有機」を購入している」者の割合(%)
0.90% 1.68%
注1③ 日本全国の世帯数(世帯)
4,900万世帯 5,340万世帯 .
④ 日本全国の「ほとんどすべて「有機」を購入している」者の
有機食品購入金額(円)
624億円 1,157億円
注2⑤日本全国の
有機食品市場規模
の推計値(円)1,300
億円1,850
億円
我が国の有機食品の市場規模は、消費者アンケートにより、2009年に1,300億円、2017年に1,850億円と推計。 2017年の調査では、週に1回以上有機食品を利用する消費者は17.5%。
我が国の有機食品市場規模の推計状況
(消費者アンケートに基づく)4
ほとんどすべて「有機」を購入している
9.6%
ほとんどすべて、「有機」
「減農薬」など、安全や 環境に配慮したものを
購入している。
29.6%
一部、「有機」「減農薬」
など、安全や環境に配慮 したものを購入している。
60.8%
ほぼ毎日
3.3%
週に2~3回程度5.7%
週に1回程度8.5%
月に2~3回程度
9.1%
月に1回程度
6.5%
月に1回未満
12.1%
ほとんど利用
(購入・外食)
していない
54.8%
5,000円未満
42.6%
5,000円~10,000円未満
28.5%
10,000円~15,000円未満
11.5%
15,000円~20,000円未満
6.3%
20,000円以上
11.1%
有機食品の 利用頻度
(回答者
4,530
人)有機食品の購入状況(回答者
523
人) 毎月の有機食品に利用している金額「ほとんどすべて「有機」を購入している者」の有機食品の平均購入額
10,750
円/月週に
1
回以上有機食品を利用=17.5%
消費者アンケート調査の結果
注1:17.5%×9.6% 注2:10,750円×12月×1.68%×5,340万世帯
※2009年は、IFOAM ジャパン/オーガニックマーケットリサーチプロジェクトによる推計を、2017年は、農林水産省「有機食品マーケットに関する調査」による推計をもとに、農業環境対策課作成
0 10 20 30 40 50 60 70 80
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4
その他の面積(百万ha
)1.6
樹園地の面積(百万
ha
) 田畑の面積(百万ha
) 草地の面積(百万ha
) 全耕地面積に占める割合(%
)0.2%
0.6%
0.6%
2.7%
7.3%
9.1%
9.6%
15.8%
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16%
日本 中国 アメリカ イギリス フランス ドイツ スペイン
イタリア
1,958千ha
2,246千ha 1,521千ha 2,035千ha
457千ha
2,023千ha
3,135千ha11千ha
※FiBL&IFOAM The World of Organic Agriculture statistics & Emerging trends 2020をもとに、農業環境対策課作成
有機農業の取組面積 ①世界の状況
5
世界の有機農業の取組面積は1999年から2018年の間に約6.5倍に拡大し、2018年では71.5百万ha、全耕地面積に対する有機農 業取組面積割合は約1.5%。田畑や樹園地は安定的に面積が拡大しており、近年永年草地の拡大が顕著。
有機農業の取組面積割合は、欧州諸国では高い一方、アメリカや中国は低く1%に満たない。
有機農業取組面積に対する栽培品目・地目別の割合について、日本は欧米に比べて田畑の割合が高く、草地の割合が低い。耕地面積に対する有機農業取組面積と面積割合(2018年)
日本 ※取組面積(千ha)※日本は有機JASを取得している面積のみ計上
世界の有機農業取組面積および全耕地面積に占める割合
※FiBL&IFOAM The World of Organic Agriculture statistics & Emerging trends 2019をもとに、農業環境対策課作成
1.5
2004
21.8 22.3 21.9
38.0
48.2 48.3
3.5 5.1 8.0 10.812.0 13.3
0.9 2.0 3.2 4.6 4.9 4.7
0 10 20 30 40 50
草地
田畑 樹園地
2004年から2018年までの変化
永年草地 約2.2倍 田畑 約3.8倍 樹園地 約5.2倍
世界の地目ごとの有機農地面積の変化
(百万ha)
※FiBL&IFOAM The World of Organic Agriculture statistics & Emerging trends 2020をもとに、農業環境対策課作成
(百万ha) (%)
2008 2012 2016 2017 2018
永年草地の面積(百万ha) 永年草地各国の有機農業面積に対する地目別の割合(2017年*)
*米国については2016年のデータ
※米国はUSDA Certified Organic Survey 2016 Summaryをもとに、その他はFiBL&IFOAM The World of Organic Agriculture statistics &
Emerging trends 2019をもとに、農業環境対策課作成)
49% 45% 54%
41%
76%
2% 25% 7%
1%
48% 29% 39% 15%
57%
9%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
米国 イタリア フランス ドイツ 日本
(有機JASのみ)
田畑 樹園地 草地
(%)
有機農業の取組面積 ~日本の状況~
平成21年から平成30年の間に有機農業の取組面積は45%、そのうち有機JAS認証を取得している農地は20%増加。
有機JAS取得農地の地目別の割合は、47%が普通畑、27%が田、13%が茶畑、8%が牧草地となっている。
近年茶畑の面積が大きく拡大している。
※ 有機JAS認証取得農地面積は食品製造課調べ。有機JASを取得していない農地面積は、農業環境対策課による推計(注:有機 JASを取得していない農地面積は、H21年、22~26年、27~30年度で調査・推計方法が異なる。また、都道府県ごとにも集 計方法が異なる。)
※※ H30年度の有機農業の取組面積にかかる実態調査(農業環境対策課実施)の結果、複数の県で、H27年度以降の「有機JAS
を取得していない農地面積」が修正されたため、H30年12月より、H27年度以降の有機農業の取組面積合計値を修正。
*( )内の数字は各年度における我が国の耕地面積に占める有機農業取組面積の割合。
日本の有機農業の取組面積 有機JAS取得農地の地目別の面積割合
田
27%
普通畑47%
樹園地
(茶畑除く)
4%
茶畑
13%
牧草地
8%
その他2%
▼有機JAS取得農地の地目別面積割合(H30)
2,961 2,863 2,825 2,898 2,964 2,977 4,924 4,940 4,879 4,955 5,096 5,076 1,129 9,937 804 118 10,043 1,170 948 122 9,956 1,326 803 122 10,366 1,421 968 124 10,792 1,599 970 161 1,814 10,850 814 168
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000
H25 H26 H27 H28 H29 H30
その他
牧草地
樹園地(茶 畑含む)
普通畑
田
(ha)
▼有機JAS取得農地の地目別面積の推移※農林水産省「有機農産物等の格付実績及び有機 ほ場の面積」(食料産業局調べ)をもとに農業環 境対策課作成
6
16,269
0 5 10 15 20 25
H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30
23.7千ha (0.5%)*
16.3千ha (0.4%)*
20.4千ha (0.4%)*
有機JAS認証を取得している農地 有機JAS認証を取得してないが
有機農業が行われている農地
H21→H30
+ 45%
H21→H30
+ 20%
(千ha)
(令和2年9月に平成30年度の県別有機JASほ場の面積が訂正されたことを反映)
100000 20000 30000 40000 50000 60000 70000 80000 90000
北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 長野県 静岡県 新潟県 富山県 石川県 福井県 岐阜県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 全国
その他 茶畑 牧草地
樹園地 普通畑 田
有機JAS認証取得農地
有機JAS取得農地が各都道府県の耕地面積に占める割合(地目別、H30) ※すべて農林水産省HP「有機農産物等の格付実績及び有機ほ場の面積」をもとに農業環境対策課作成
有機JASを取得している農地は、北海道が全国の約1/4を占め最大。東北や北陸では田が多く、東京近郊は普通畑が、西日本は 普通畑や茶畑が多い。
都道府県別では、田では、耕地面積に占める有機JAS取得農地の割合は、一部を除き0.4%程度以下であるが、普通畑や樹園地で は全耕地の1.0%以上の農地で有機JASを取得している府県も存在(鹿児島県の樹園地(茶畑を含む)では約4.4%が有機JASを取得)。
市町村単位でも、有機農業の取組が盛んな地域が存在。0.00%
0.50%
1.00%
1.50%
2.00%
2.50%
3.00%
3.50%
4.00%
北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 長野県 静岡県 新潟県 富山県 石川県 福井県 岐阜県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 全国
有機JAS取得農地が各都道府県の耕地面積に占める割合(普通畑)
県別・地目別で見ると
有機JAS認証取得農地だけでも、地目別では、有機ほ場 の面積が全耕地面積の1%以上を占める場合がある。
市町村単位では
有機農業取組面積(有機JAS認証を取得していない農地を含む)が
全耕地面積の1%を超える市町村は 80
(最も割合が高い市町村では、全耕地面積の7割以上が有機農地と回答)
畑地 樹園地(茶を含む)
石川県: 3.0%
大分県: 2.5%
熊本県: 1.9%
鹿児島県: 4.4%
宮崎県: 3.6%
島根県: 2.2%
農業環境対策課調べ(平成30年度時点の状況について市町村より聞き取った結果)
平成30年。有機JAS認証取得農地の面積は食料産業局調べ(令和2年7月30日に石川県の地目別面積が修 正されたことを反映済)。各都道府県の耕地面積(耕地及び作付面積統計(平成30年7月15日時点))に 対する割合を、農業環境対策課が算定。
0.00%
0.10%
0.20%
0.30%
0.40%
0.50%
北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 長野県 静岡県 新潟県 富山県 石川県 福井県 岐阜県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 全国
有機JAS取得農地が各都道府県の耕地面積に占める割合(田)
1.58%
0.00%
1.00%
2.00%
3.00%
4.00%
5.00%
北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 長野県 静岡県 新潟県 富山県 石川県 福井県 岐阜県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 全国
有機JAS取得農地が各都道府県の耕地面積に占める割合(樹園地(茶畑含む))
7
800 600 400 200 0
有機JAS取得農地面積
(H30 各県別)
合計: 2,625ha 普通畑:1,734ha 樹園地: 45ha 牧草地: 74ha
日本に輸入される有機農産物
* 各区分における国内総生産量に対する有機JAS格付数量の割合
有機JAS認証取得農産物の国内外での格付状況
8
区分別格付実績(国内)
総生産量に対する有機JAS(国内)の割合*(H30)
区分 総生産
(千t)
格付数量(国内)(t) 有機JAS の割合*
野菜
11,306 45,839 0.41
%果実
2,833 2,805 0.10
%米
8,208 8,635 0.11
%麦
940 766 0.08
%大豆
211 1,143 0.54
%緑茶(荒茶)
81.5 4,970 6.10
%▼日本に輸入される有機農産物の内訳(H30)
H30年度に国内で有機JAS認証を取得した農産物(格付けされた有機農産物)は年間約7万トンで、野菜が66%、米は12%。
国内の農産物総生産量のうち有機農産物が占める割合は、野菜は約0.4%、米や麦、果実は0.1%程度であるが、茶は6%を超 えており、大豆はH30年度に0.54%となっている。
海外から日本に輸入される有機農産物は年間約5万トン(国内格付け数量の約7割)で、大豆と果実が過半を占める。0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000
H25 H26 H27 H28 H29 H30
野菜 米 果実 緑茶(荒茶) 大豆 麦 その他 (t)▼有機農産物の
区分別格付実績(H30) ▼有機農産物の区分別格付実績の推移
(H25-H30)
0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000
H25 H26 H27 H28 H29 H30
大豆 果実 米 野菜 麦
コーヒー生豆 その他
(t)
▼日本に輸入される有機農産物の推移
(H25-H30)
※農林水産省HP「有機農産物等の格付実績及び有機ほ場の面積」をもとに農業環境対策課作成
野菜
5.9%
米
1.4%
果実
45.9%
大豆
26.4%
麦
4.4%
コーヒー生豆
6.6%
その他
9.5%
H30年度
日本に輸入される有機農産物 約5万tの内 野菜
66.1%
米
12.4%
果実
4.0%,
緑茶7.2%
大豆
1.6%
その他4.9%
H30年度 66,824 t格付実績の内
※農林水産省HP「有機農産物等の格付実績及び有機ほ場の面積」、作物統計調査「平成30年産工芸農作物の収穫量(茶)」をも とに農業環境対策課作成(令和2年9月に平成30年度の有機大豆の格付数量が訂正されたことを踏まえ記載修正)
(令和2年9月に平成30年度の有機大豆の格付数量が訂正されたことを反映)
12
有機食品の輸出の動向
米国、EU加盟国、カナダ及びスイス向け有機食品輸出数量
(同等性の仕組みを利用した輸出分)の推移
(参考)有機農産物の輸出にあたっては、
輸出先国の残留農薬基準を確認しましょう。
※基準値は、調査時点の数値であり、その後変更されていること があります。輸出前に輸出先国の関係法規を確認して下さい。
品目別の残留農薬基準値についてはこちら
(食料産業局輸出促進課のページ)▶
JETRO
ポータルサイト
輸出に関する各種情報
各 国 の 基 礎 的 な マーケット情報、
規制を調べられま す。
GFP
農林水産物・食品輸出プロジェクト
輸出に取り組む 農林漁業者、生 産者団体、食品 事業者の交流の ための枠組み。
※農林水産省HP「同等性の仕組み等を利用した有機食品の輸出数量の推移」をもとに農業環境対策課作成
※米国向け輸出数量は、2013年分まではレコグニションアグリーメントに基づき農林水産省から認定された認証機関が取りまとめた輸出実績のみを集計。
有機JASで認められている農薬でも、輸出する際は、
輸出先国の残留農薬基準値の確認が必要です
39 188 142 215 399
729
974
0 500 1,000 1,500 2,000
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
EU加盟国 米国 カナダ スイス
(t)
1,244
品目 輸出数量
茶
754 t
こんにゃく
99 t
梅加工品
48 t
味噌
84 t
しょうゆ
1,109 t
2018年の主な有機食品の輸出数量
**米国、EU加盟国、カナダ及びスイス向け有機食品輸出
数量(同等性の仕組みを利用した輸出分)の合計<有機同等性が認められた場合>
日本の事業者は、JAS法に基づく認定を受ければ
(有機JAS認証を取得すれば)、外国・地域の有機 認証を受けないで、「有機」と表示した農産物等の輸 出が可能です。
<有機同等性が認められていない場合>
日本の事業者は、外国・地域の有機認証を受けなけ れば、「有機」と表示した農産物等の輸出ができません。
9
2,278
0 100 200 300
北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 長野県 静岡県 新潟県 富山県 石川県 福井県 岐阜県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
(戸)
有機農業に取り組む生産者の状況
* ( )
内は総農家数に対する割合有機農業に取り組んでいる農家数の推計(H22)
有機JASを取得している農家戸数(H30)
全国の総農家数
2,528,000
戸有機農業に取り組んでいる農家戸数
12,000 戸 (0.5 % )*
有機JASを取得している農家戸数
4,000 戸 (0.2 % )*
有機JASを取得していない農家戸数
8,000 戸 (0.3 % )*
※新規就農者の就農実態に関する調査(H18, H22, H25, H28 全国農業会議所 全国 新規就農相談センター)に基づき農業環境対策課作成。本調査の調査対象は就農か ら概ね10年以内の新規参入者。
※新規就農者調査(農林水産省)によると、平成22年、平成25年、平成28年の新規 参入者は、各々1,730人、2,900人、3,440人。
新規参入者における有機農業等への取組状況(H28)
*新規参入者とは、
土地や資金を独自に 調達(相続・贈与等を除
く)し、新たに農業 経営を開始した経営 の責任者及び共同経 営者
▼新規参入者のうち有機農業を実施する者の割合
全国の総農家数は2010年世界農林業センサス、有機農業に取り組んでいる農家 戸数は、平成22年度有機農業基礎データ作成事業報告書、表示・規格課調べ
全作物で有機農業を実施 一部作物で 有機農業を実施 平成22年
20.7 % 5.9 %
平成25年23.2 % 5.7 %
平成28年20.8 % 5.9 %
H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30
3,815 3,994 4,009 3,838 3,812 3,634 3,660 3,678 3,718 3,782
▼全国の有機JAS取得農家戸数(戸)の推移
平成22年時点で有機JAS取得農家は約4,000戸、有機JASを取得せずに有機農業に取り組む農家は約8,000戸と推定。
新規参入者のうち有機農業に取組んでいる者は2~3割と高い傾向。
平成30年時点で有機JASを取得している農家数は、北海道、熊本県、鹿児島県で200戸を超えており、12道県で100戸以上。総戸数は、経年的にはやや減少してきたが、平成26年以降増加に転じ、平成29年から30年にかけて64戸増加。
※農林水産省HP「登録認証機関及び認証事業者」「有機農産物等の格付実績及び有機ほ場の面積(H30年度)」をもとに農業環境対策課作成
10
県別の有機JAS取得農家戸数(H30)
有機農業に取り組む生産者の意識
慣行栽培従事者の有機栽培等への取組の意向
今後(おおむね5年後)の栽培面積等の生産の意向
生産者が有機栽培や特別栽培等を実践している理由は、「消費者の信頼感を高めたい」が約7割で最も高く、「よりよい農産 物を提供したい」が約6割。「地域の環境や地球環境を良くしたい」も約4割。
有機栽培や特別栽培等を行っている者で、今後(おおむね5年後)栽培面積の拡大を希望する者が約3割あるものの、現状維 持(栽培方法も変わらない)も約5割と高い。
主に慣行栽培に取り組む農業者の約6割は、有機栽培や特別栽培等へ取り組みたいとの意向あり。有機栽培または特別栽培等を実践している理由
出典:H27年度農林水産情報交流ネットワーク事業 全国調査
「有機農業を含む環境に配慮した農産物に関する意識・意向調査」(平成
28
年2
月)より18.2 22.0
6.7
8.7
5.1
39.3
16.7
14.2 8.2
19.8 16.4
10.2
9.8
7.3
10.7 60.0%
66.4%
60.0%
35.6%
5.1%
29.1%
農薬・肥料などの コスト低減 消費者の信頼感を
高めたい よりよい農産物を 提供したい 地域の環境や地球環境を
良くしたい 需要が多い
無回答 行政、JA、周りの 農業者等に勧められた 自身の健康のため 販売価格が高いため その他
29.1%
21.3%
21.1%
15.3%
0.2%
14.2 8.4 9.8
6.4 4.7
3.1
6.4 7.3
4.2
n = 450
■
1番目に選択■
2番目に選択■
3番目に選択有機栽培や特別栽培等の 面積拡大を希望
計 29.6%
有機栽培や特別栽培等の 取組面積・栽培方法は
現状維持
計
48.0%
有機栽培等及び 特別栽培等へ 取り組みたい
計 55.1%
2.2 2.0 0.9
11
有機農業に取り組む生産者(課題・経営状況)
品目
(kg/10a)
単収(
円単価/kg) (
千円粗収益/10a) (
千円経営費/10a) (
千円所得/10a) (
作業時間時間/10a)
時間あたり所得(参考)(
円/
時間)
慣行
3,986 90 357 140 217 173 1,254
有機
3,000 120 360 90 270 222 1,216
注) 慣行については、大臣官房統計部の「平成19品目別経営統計」におけるにんじん(千葉・冬)のデータを引用。
有機については、NPO法人有機農業参入促進協議会が収集した1経営体(千葉県の露地にんじん作農家。調査年である2010 年の作付面積は50a)の経営データを引用した上で、協議会が調査していない農業機械や農業用自動車等に要する経費を、慣行 と同額と仮定して経営費に加算して試算。
有機農業等の面積を縮小する理由
2.8 11.1 11.1 8.3
36.1
8.3
13.9 11.1
22.2
8.3
2.8
5.6 8.3
5.6
5.6
0 10 20 30 40 50 60
(
50.0
)(
36.1
)(
30.6
)(
30.6
)(
13.9
)1位 2位 3位
労力がかかるため 収量や品質が 不安定であるため 資材コストがかかるため 期待している販売価格水 準となっていないため 販路の確保が 困難であるため
有機農業経営と慣行農業経営の比較(露地ニンジン作の事例)
農林水産省「有機農業を含む環境に配慮した農産物に関する意識・意向調査結果」 (平成28年2月)より
(n=36人)
12
有機栽培や特別栽培等を行っている者が取組面積を縮小する際の理由は、「労力がかかる」が最大で、販売価格や販路開拓の 課題よりも割合が高い。
有機と慣行とでの経営比較では、有機栽培で単収が下がっても、経営費を押さえ所得を確保している事例はあるものの、除草 を含む作業時間が慣行栽培より長く、時間あたりの所得は慣行より不利となっている。
有機農業に取り組む者の労働時間、経営費は様々であるが、一定の単収を確保しつつ、労働時間や経営費を押さえた経営を 行っている者もいる状況有機農業者の経営の状況(有機タマネギ作の事例)
注)
NPO法人有機農業参入促進協議会が収集した全国16経営体
(経営規模は0.6a~50a)の経営データを下に農業環境対策課作成。
0 200 400 600 800
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000
労働時間(時間/10a)
単収(kg/10a)
単収と労働時間の分布(有機タマネギ栽培の事例)
0 100 200 300 400 500
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000
経営費(千円/10a)
単収(kg/10a)
単収と経営費の分布(有機タマネギ栽培の事例)
もう1点あり
(労働時間1,010時間)
有機農産物の出荷経路
有機農業で生産された農産物は、消費者への直接販売が6割以上と最大で、次いで農協や集出荷業者の利用。
新規参入者の出荷先では、有機以外に取り組む者は農協出荷が最大であるが、有機農業に取り組む者では消費者へ直 接販売が多い(なお消費者への直接販売に取り組む者では、所得が少ない者が比較的多い傾向)。有機栽培等による農産物の出荷先
新規参入者の出荷先の割合等
0 20 40 60
農協 農協以外の 集出荷団体 卸売市場 小売業者 食品製造業・ 外食産業 消費者に 直接販売
出荷先の割合(%)
有農農業(n=594) 有機以外(n=1636)
農林水産省「有機農業を含む環境に配慮した
農産物に関する意識・意向調査結果」(平成28年2月)より
「全国農業会議所 平成28年度新規就農者の就農実態調査」を元に農林水産省(農業環境対策課)作成
所得額 消費者に
直接販売 直接販売 以外
100
万円未満
42% 31%
200 100~
万円40% 35%
n=150 n=388
※出荷額が最大の出荷先のみ集計 有機農業に取り組む新規参入者の 最大出荷先の違いによる所得額の相違
13
有機農産物の流通・加工業者の意識
有機農産物を取り扱う上で求める条件
農産物を扱う流通加工業者の約2割は、有機農業で生産された農産物を取り扱っており、約4割は取り扱いを希望。取り扱う理由は、約8割が「安全」を挙げ、「環境」を理由とする者は約3割。
有機農産物を取り扱う上で求める条件としては、「一年を通して一定量が安定的に供給されること」が約6割で もっとも多く、「価格がもっと安くなること」は約3割。
今後の有機農産物等の需要については、約4割が拡大すると考えている。有機農産物等の取り扱いの意向と取り扱っている(取り扱いたい)理由
出典:H27年度農林水産情報交流ネットワーク事業 全国調査 「有機農業を含む環境に配慮した農産物に関する意識・意向調査」(平成28年2月)
13.5
21.7
72.6
14.6
10.7
11.4
32.7 8.5
4.3
7.8 ■
1番目に選択■
2番目に選択■
3番目に選択32.7%
82.9%
56.9%
21.4%
21.7%
7.1
n = 281
食味が優れていると思うから安全だと思うから
消費者が求めるものだから 環境に配慮した農業をしている 農業者を応援したいから 付加価値の高い農産物で、
収益向上が期待できるから
今後の有機農産物等の需要 現在取り扱っている
21.2%
取り扱いたいと思う
42.2%
取り扱いたいと 思わない
35.9%
無回答
0.7%
流通加工業者
(n = 443)
拡大すると思う
44.7%
変わらないと思う
32.5%
縮小すると思う
2.7%
わからない
17.4%
無回答, 2.7%
流通加工業者
(n = 443) 5.9
8.0 11.8
17.6
45.5
12.8 5.9
21.4 21.4
9.6
8.6 16.6
14.4 11.8
7.5
27.3%
30.5%
47.6%
50.8%
62.6%
0 10 20 30 40 50 60 70
1番目に選択 2番目に選択 3番目に選択 食味が優れていること
一年を通して一定量が 安定的に供給されること
価格がもっと安くなること 生産履歴が明らかなこと 産地から供給量・時期等の 正確な情報が発信されること
n = 281
14
ほぼ毎日
3.3%
週に2~3回程度
5.7%
週に1回程度
8.5%
月に2~3回程度9.1%
月に1回程度6.5%
月に1回未満12.1%
ほとんど利用(購入・
外食)していない 54.8%
有機食品の購入や外食等の頻度
週1回以上 有機食品を利用
17.5%
有機農産物の消費の動向
有機やオーガニックという言葉の理解度
正確に知っていた
3.7%
大体知っていた
29.1%
言葉は知っていたが、表示に関する規制 があるとは知らなかった
58.1%
言葉を知らなかった, 9.0%
オーガニックという言葉を 知っている
90.9%
出典:農業環境対策課 「平成29年度有機マーケットに関する調査」(平成30年7月)
有機食品の購入先(複数回答)
9.4%
9.8%
13.4%
15.5%
33.7%
33.8%
87.4%
ネット販売会社 農家から直接 自然食品店 百貨店 生協(店舗、宅配)
直売所 スーパー
(店舗・宅配)生協
農家から直接 購入経験のある有機食材(複数回答)
17.4%
24.1%
24.5%
36.7%
41.3%
43.0%
45.7%
48.6% 62.5%
ジュース類 緑茶 小麦粉 果物類 みそ 豆腐 パン類 有機米 有機野菜
17.8%
17.8%
18.4%
31.7%
34.2%
31.7%
44.7%
46.1%
47.4%
47.8%
48.6%
54.3%
62.5%
63.9%
65.8%
79.5%
82.8%
86.0%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
環境に負荷をかけていない おいしい 理念に共鳴できる 健康にいい 価格が高い 安全である
そう思う まぁそう思う 共鳴できる理念に
環境に負担を かけていない
購入している有機食品のイメージ(複数回答)
週に1回以上有機食品を利用する16歳以上の一般消費者を対象に調査
(n=523 )
国内の16歳以上の一般消費者を対象に調査(n=4,530 )
有機野菜 スーパー
消費者の17.5%が、週に1回以上有機食品を利用(購入や外食)しており、約9割が有機やオーガニックという言葉を 知っているものの、表示に関する規制の認知度は低い。
「週に一度以上有機食品を利用している」者では、(1)「有機野菜」を購入したことがある者が6割で最大。約半数がパン、豆腐、みそ等の加工品を購入している。
(2)約9割がスーパーで有機食品を購入しており、農家から直接購入している者は約1割。
(3)有機農産物に対するイメージは「安全である」「価格が高い」「健康にいい」が主だが、「環境に負担をかけていな い」との回答も6割。
15
品目 国産標準品
(円/kg)
有機栽培品(円/kg)
比率(%) 根菜類 だいこん204 315 155
にんじん394 685 174
ばれいしょ385 568 147
葉茎菜類 キャベツ178 291 163
ねぎ669 960 143
たまねぎ296 536 181
果菜類 トマト
697 1,078 155
ピーマン
959 1,793 187
資料:農林水産省大臣官房統計部「平成28年生鮮野菜価格動向調査報告」(平成29年3月) 注)1.全国主要都市(21都市)の並列販売店舗における比較である。
2.有機栽培品は、有機JASマークを貼付した商品が該当する。
有機栽培品と国産標準品の販売価格比較(H28)
出典:H27年度農林水産情報交流ネットワーク事業 全国調査
「有機農業を含む環境に配慮した農産物に関する意識・意向調査」(平成28年2月)
流通加工業者と消費者の有機農産物等を購入する場合の価格
同じ程度なら購入したい
(購入している)
21.7%
1割高までなら購入し たい(購入している)
44.9%
2~3割高までなら購入 したい(購入している)
27.5%
4~5割高以上でも購入し たい(購入している)
2.3%
無回答
, 3.7%
消費者
(n = 738)
同じ程度なら扱いたい
(扱っている)
29.5%
1割高までなら扱いたい
(扱っている)
31.7%
2~3割高までなら扱い たい(扱っている)
25.3%
4~5割高以上でも扱いたい
(扱っている)
9.6%
無回答
, 3.9%
流通 加工業者
(n = 443)
生産者の有機農産物等の販売価格への満足度
満足
10.9%
どちらかといえば 満足
54.3%
どちらかといえば満 足ではない
26.1%
満足ではない
8.7%
生産者
(n = 92)
価格に満足
65.1%
有機農産物の価格の状況
有機栽培品(有機JASマークを貼付)は、国産標準品(慣行栽培品全体)より高価格帯で取り引きされており、一定 の付加価値が市場に認められている。
生産者の約65%は有機農産物等の販売価格について満足している。
流通加工業者や消費者では、1割高まででの価格を希望する者が過半。標準品から4~5割高以上の価格での取り扱 いを希望する者は1割未満の状況。16
有機農業の推進に関する法律
17
国(基本方針) 都道府県(推進計画)
第一条 目的
この法律は、有機農業の推進に関し、基本理念を 定め、並びに国及び地方公共団体の責務を明らかに するとともに、有機農業の推進に関する施策の基本 となる事項を定めることにより、有機農業の推進に 関する施策を総合的に講じ、もって有機農業の発展 を図ることを目的とする。
第二条 定義
この法律において、「有機農業」とは、化学的に 合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺 伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農 業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減し た農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。
第四条 国及び地方公共団体の責務(概要)
国及び地方公共団体は、基本理念にのっとり、有 機農業の推進に関する施策を総合的に策定し、及び 実施する責務を有する。
(以下略)
有機農業の推進に関する法律(平成18年法律第112号)
有機農業を推進するため、超党派による議員立法により「有機農業の推進に関する法律」(有機農業推進法)が平成18年12月に成立。
同法第6条に基づき、「有機農業の推進に関する基本的な方針」を平成19年に策定(平成26年に改定)し、有機農業者の 支援、技術開発、消費者の理解と関心の増進、連携・協力体制の整備等を通じ、有機農業の取組拡大を推進。この状況を踏 まえ、令和2年4月に本方針を改定。第六条 農林水産大臣は、有機農業の推進に関する基本 的な方針を定めるものとする。
(以下略)
第七条 都道府県は、基本方針に即し、有機農業の推進 に関する施策についての計画(推進計画)を定め るよう努めなければならない。
(以下略)
基本方針において定める事項
1.有機農業の推進に関する基本的な事項
2.有機農業の推進及び普及の目標に関する事項 3.有機農業の推進に関する施策に関する事項 4.その他有機農業の推進に関し必要な事項