高等部 保健体育
「シラリンピック(器械運動)」単元
磯貝 敬
対象生徒の『身に付けたい力』と『キャリアの視点』
(「ぱれっと」より)
生徒 身に付けたい力 キャリアの視点
A 他者との広がり(交流範囲を広げる
・コミュニケーション力) かかわる(思いやり)
B 気持ちを伝える(自分の要求を説明する
・伝達する力) かかわる(伝える)
C 約束やルールを守って活動する(環境の理解
・行動の調整) とりくむ(主体性)
D 見通しを持って活動する(PECSでのやりとり
・できる役割を増やす) とりくむ(見通し)
授業のねらい
器械(器具を使用した)運動を通して、筋力やバランス感覚、車 いすの操作能力を向上することができる。
競技を発表することで、表現力を向上する。
他者と発表の評価(審査)のやりとりを通して、自己の目標に向 けて主体的な活動の遂行力を向上する。
授業の工夫(キャリアの視点について)
オリンピックや各種競技会の動 画を視聴し、活動のイメージと 意欲を持たせる
(YouTubeより、動画作成)
生涯スポーツ
○卒業後の運動への主体的な取り組 み(運動がしたい)
余暇の広がり
○テレビ等での視聴(見たことがあ る・やったことがある)
複数の競技から、発表したい競 技を選択する
(写真カードを提示し、選択する)
自己選択・自己決定
○自分の得意な活動を理解(自己理 解)する
授業の工夫(キャリアの視点について)
他者や自分を評価(審査)する
(発表を見て「○」か「意見あり」
のカードを出す。成果や改善点を考 える。)
役割を果たす
○自分の役割として理解し、他者の 発表を見る
自分の考えを伝える
○良かった点や改善点を考え、他者 へ伝える(「~をがんばった」・
「~すれば良かった」など)
他者から評価(審査)や表彰を 受ける
(生徒同士から他学部教師へ移行)
かかわりを受け入れる
○他者の意思表現を受け入れ、次の 活動への意欲につなげる。
生徒の様子(キャリアの視点について)
生徒A
・自分の課題に対して、具体的に課題や改善方法を伝える場面が あった。
・競技性を持たせたことで、意欲や主体性が高まった。
・様々な競技の練習を通して、自信が持てる競技を理解し、選択 することができた。
生徒B
・自分の発表を振り返り、良かった点を伝えることができた。
・他者の評価を受け、次の活動への意欲を高めることができた。
・他者の発表を評価するために、真剣に発表を見ることができた。
生徒の様子(キャリアの視点について)
生徒C
・活動内容を理解し、器具を安全に正しく使用することができた。
・車いすの操作能力を高めることができた。
・活動のみでなく、授業全体に意欲的になり、自ら準備体操の見 本として前に出て行うことができた。
生徒D
・1つ1つの活動に対し、動画と写真を提示することで、活動内容に 見通しを持って取り組むことができた。
・自分が自信を持てる競技を選択することができた。
・他者からの評価や表彰を受け、次の活動への意欲を高めることがで きた。
今後の授業や、卒業後に向けて
授業の中に「選択」する活動を導入することは、自己選択・自己 決定の力の向上を促すことができ、活動に対しても意欲的・主体 的になり、有効であった。
卒業後、本人が運動する・スポーツに興味を持って観戦するなど の広い意味で「運動に親しむ」ことは、健康の維持や向上、余暇 の充実につながるため、題材設定や活動内容などに1つの視点と しておさえる。