平成 23 年3月4日 発 言 者 発 言 要 旨 寒河江委員 刑事部理事官 寒河江委員 刑事部理事官 寒河江委員 刑事部理事官 寒河江委員 刑事部理事官 寒河江委員 刑事部理事官 暴力団排除条例案が提案されているが、県内の暴力団情勢はどうか。 県内の暴力団情勢については、昨年6月に稲川会系沖田組が解散、さらに、9月 には山口組弘道会系の結城組、小沢組が相次いで解散している。現在の県内の暴力 団は、4団体 10 組織で約 300 名の構成員等となっている。 暴力団対策法があるが、条例との関係はどうか。 暴力団対策法は、暴力団員が行う暴力的要求行為を規制するほか、対立抗争時に おける事務所の使用制限、少年に対する加入強要の禁止等を盛り込んでいる。 暴力団排除条例は、暴力団を利用する目的で暴力団に利益を供与することなどの 規制や暴力団に事務所を設けさせない具体的な規制を行い、暴力団の排除を推進す ることを目的としている。 全国的には、各県、市町村においても条例がつくられているようであるが、それ らは九州や関西など暴力団の動きが活発な地域と思われるが、県内のここ 10 数年の 暴力団抗争事件等の発生状況はどうか。 暴力団同士の対立抗争事件については、私自身2つの対立抗争事件を経験してい る。一つは、平成元年のみちのく抗争というもので、山形市内に暴力団員が蝟集し、 事務所等へ発砲した事件である。もう一つは、平成 15 年に山形市城西町で暴力団関 係者に対してけん銃で発砲し重傷を負わせた事件である。 これらは、暴力団が全国的な組織であることから、対立抗争が本県に波及するな どしたものである。 県内は比較的平穏ではあるが、抗争事件が発生すれば、市民が巻き込まれるおそ れがあることから、その拠点となる暴力団事務所を規制することが必要である。 けん銃、覚せい剤事案の取締り状況はどうか。 平成 22 年の薬物犯罪の検挙者は 51 名で、うち約3割が暴力団関係者となってい る。また、一般市民にも薬物事犯は広がりをみせている。けん銃は、県内で5丁が 発見されている。 青少年への薬物乱用防止の広報啓発の実施状況はどうか。 薬物犯罪には、覚せい剤事犯と大麻事犯と麻薬向精神薬等事犯があるが、特に大 麻は若者に蔓延している状況にある。入手ルートは様々あるが、暴力団員を介して 入手したり、インターネットを通じて入手したりしている。 一昨年、県内でも若者が野外パーティで大麻を所持、使用した事件があった。警 察では、学校等あらゆる機会をとらえて、薬物使用の危険性について広報活動を行 っている。
寒河江委員 刑事部理事官 寒河江委員 刑事部理事官 澤渡委員 刑事部理事官 澤渡委員 刑事部理事官 刑事部長 児玉副委員長 刑事部理事官 全国の条例と基本的には変わらないと思うが、本県条例の特徴についてはどうか。 条例案の第 18 条に、暴力団事務所の開設に関し「建設業者の責務」を設けている ことが特徴である。 本県では、平成 19 年に天童市内に本拠を構えていた暴力団組織が、山形市内への 進出をもくろみ、北山形駅前に組事務所を開設する動きがあり、地域住民、自治体、 暴追センター等が並々ならぬ努力をして、開設阻止に取り組んだ経緯がある。 そこで、条例案に、不動産業者の責務に加え、建設工事の請負をしようとする者 の責務として、建設業者が建設、増改築、改修工事の請負対象となる物件に関して、 暴力団事務所となることを知って契約することを禁止するという規制を盛り込んで いる。 県民に条例をわかりやすく知らしめるための方法についてはどうか。 条例を実効性のあるものにするために、県民、事業者等に広報啓発していくこと が重要と考えている。暴力団組織の恐ろしさなど県民等がわかりやすいパンフレッ ト等を作成し広報に努めたい。 飲食店は、昔からみかじめ料等で暴力団の温床になりがちであるが、飲食店にお ける暴力団排除の取組み状況はどうか。 寒河江市などの飲食店において、みかじめ料縁切り同盟といった取組みが行われ ている。本条例には暴力団員等に対する利益供与を禁止する旨の条項を盛り込んで おり、みかじめ料を拒否し暴力団との関係を絶つことも可能であると考えており、 条例制定により県内全域にこうした取組みを広げていきたい。 本県では沖田組をはじめ何団体かを壊滅に追い込んでいるが、暴力団を脱退した 構成員への支援状況についてはどうか。 視察等により暴力団を脱退したと判明した者については、暴力団からの被害を防 止したり、就業等についての支援を行っている。 暴力団員が組織から抜けたいということは社会にとっても好ましいことであり、 社会全体で支援していくことは重要であり、暴力団対策法の中にも第 28 条に離脱の 意思を持つ者に対する援護等ということで規定されている。 県内では、警察と暴力追放センター、弁護士会等民暴団体が連携して組織からの 離脱を支援している。具体的には、平成 21 年以降は、山口組系の3名、稲川会系の 2名、計5名に対して暴力団からの仕返し等に対する保護対策を含めて支援を行っ ている。 条例案のパブリックコメント等を実施しているが、県民の意見等についてはどの ようなものがあったか。 条例の内容を公表してパブリックコメントで県民の意見を募集し、6名の方から
児玉副委員長 刑事部理事官 児玉副委員長 刑事部理事官 刑事部長 後藤委員 刑事部理事官 計 11 件の意見をいただいた。内容はいずれも「条例制定は賛成」または「暴力団の 規制強化の要望」であった。 意見の一例を申し上げると、「暴力団への利益供与の禁止等について、事業者に対 して規制しているが、県民にも適用すべきである」旨の意見が寄せられ、この意見 に対しては、県警察として、「暴力団に対する利益供与の多くは、事業者の立場で行 っていること、及び個人の立場での利益供与の規模は比較的小さいと考えられるこ とから規制の範囲を最小限にとどめた」旨の考えた方を示している。 暴力団事務所の開設についての規制があるが、暴力団構成員が家を建てたり新築 マンションを購入する場合の規制はどうか。 住宅やマンションに関しては、公営住宅は暴力団員であれば入居できないという 市町村の規程もある。しかしながら、暴力団員が生活できないというものでなく、 本条例案では暴力団事務所の開設等を規制している。 北海道における暴力団排除条例には、公共事業からの暴力団排除規定があるよう であるが本県条例ではどうか。 第6条に県の事務及び事業における措置規定を設けており、細目的な部分につい ては、県の規程等に盛り込むこととする。 県警察では、暴力団対策として3つの大きな柱で進めてきた。 1つ目は暴力団犯罪の徹底した取締り、2つ目は暴力団対策法の適正かつ効果的 な運用、3つ目は暴力団排除活動の積極的な推進である。 警察対暴力団という構図であった取締り対策から、社会対暴力団という構図に変 えて、暴力団排除活動を一層推進していくため提案させていただいている。 条例案は、暴力団に対する不当な利益供与の禁止と暴力団の事務所の開設、運営 の禁止の二つを柱としている。 したがって、条例制定後は、県や市町村の窓口へのポスターの掲示、不動産業者、 建設業者、飲食店経営者等に対するパンフレットの配布等様々な手段を通じて、広 く県民に条例の浸透を図っていきたい。 また、県の関係部局との連携を図りながら、事務事業全てから暴力団排除の仕組 みを作っていく、さらには、不動産、建設等各業界に対するきめ細かな指導等行い 県内から全ての暴力団を排除し、安全安心を誇れる山形県の実現を目指していきた い。 暴力団事務所の開設規制を 200 メートルの区域内とした理由と条例を運用したと きの強制力についてはどうか。 暴力団事務所の開設等の禁止区域については、ご指摘のとおり規制範囲を広げる ことが望まれるが、「集会・結社の自由」との兼ね合いからから既存法令の例に倣う こととした。 この規制は、青少年の健全育成の観点から行うものであり、同様の趣旨により禁 止区域を定めている「風俗営業の規制及び業務の適正化等に関する法律」及び県内
後藤委員 刑事部理事官 後藤委員 刑事部長 楳津委員 義務教育課長 高校教育課長 楳津委員 高校教育課長 楳津委員 高校教育課長 楳津委員 の他条例との整合性を図ったものである。 事務所の開設、運営に対する罰則のみであるが、その他については、条例に違反 した、または、違反の疑いがあるものについて、調査、勧告、公表という段階を経 ることとしている。 条例に違反したときに水道や電気を止められないのか、そのようなことを条例に 盛り込めないのか。 水道、電気、ガスは生活上のライフラインであるため、例えば、水道法において は、「水道業者は、給水区域内の需要者から給水契約の申込みを受けたときは、正当 な理由がなければ、これを拒んではならない」とある。 また、電気は電気事業法、ガスはガス事業法で、事業者は正当な理由がなければ 拒んではならないとそれぞれ供給義務が課せられている。この関係についても料金 の支払い状況や法令に違反する場合には、関係事業者や関係行政機関との連携を密 にして対応していきたい。 保護対象施設に、私学や幼稚園は含まれるのか。 条例に規定している「学校」(大学を除く。)については、幼稚園、小学校、中学 校、高校、中等教育学校、高等専門学校、特別支援学校が含まれる。 今般の事件で本県出身者が逮捕されたことは大変残念である。携帯電話の普及も 進んでいるが、小・中・高校における携帯電話の所持率とその推移はどうか。 平成 22 年 10 月の定期調査によれば、小学校 5.4%、中学校 15.4%であり、少しず つ増えている傾向にある。 平成 21 年 12 月の公立高校での調査では 97.1%となっている。高校の場合、全県 で調査したのはこの1回限りである。 3月 10 日に公立高校の入試が行われるが、携帯電話等への対応はどのようにして いるのか。 入学者選抜実施要綱に従って、県内の中学・高校の入試担当者に説明し、共通理 解を図っている。実施要綱では、受検者の携帯品は鉛筆・消しゴムなどと規定され ており、携帯電話を検査室に持って入ることはない。 これまでのチェック体制で大丈夫か。 山形県の公立高校では控室を設け、時間になったら決まったものだけを持って、 検査室に入ることになっている。そこで、確認できると考えている。 今般の事件を受けて、中学校における対応についてはどのように考えているか。
高校教育課長 楳津委員 高校教育課長 寒河江委員 高校教育課長 寒河江委員 義務教育課長 寒河江委員 義務教育課長 寒河江委員 教育長 楳津委員 高校教育課長 楳津委員 通常であれば、要綱説明会時に担当者を集めて確認するだけであるが、今般の事 件を受けて、2月 28 日付けで、各公立高校に対して、検査室にけっして携帯電話を 持ち込ませないよう通知を出した。 また、これまでは、中学校に対して指導はしなかったが、今年度は3月3日付け で、中学校に対しても携帯電話に関する取扱いの通知を出した。 携帯電話の所持率は低いが、入試当日は親の携帯を持ってくる可能性もある。監 視員の増員なども考えているのか。 検査室は、通常 40 名収容する教室を 30~35 名の検査室としている学校が多く、 また監督も2名配置をとっており、大学の大教室で行う試験とは異なっているため、 この体制で大丈夫であると考える。 携帯電話の所持率の全国調査はあるのか。 本県公立高校での所持率 97.1%は、ネット被害スクールガード事業の際に調査し たものだが、全国平均の所持率と同じである。 所持率調査は各都道府県で対応しているのか。 定期調査として各都道府県で対応し、国の方に報告する。 山形県の中学校では、携帯電話を持ち込み禁止としているという理解でよいか。 県内では、公立中学校 100%で持ち込みを禁止している。 受験生が安心して受験できる入試について、教育長の見解はどうか。 今般の事件は、入試制度の信頼を損ねてしまったこと、真摯に取り組む受験生の 努力を無にするような形になってしまったこと、大学関係者に労苦をかけてしまっ たということに対し、申し訳なく思っている。 入試の監視体制については、基本的には生徒たちを信頼するが、県民に安心・信 頼していただけるように、不正行為等の起こらないような万全の体制をとっていき たい。 高校入試で、今年度応募者が定員に達しなかった。再編が進んでいないことは理 解しているが、私立との関係はどうなっているのか。 山形県では、公私の比率は7対3としている。公立は整備計画を公表して進めて いるが、私立の入学者も徐々に減っており、バランス的には保たれている。 県公私立高等学校協議会でも検討しているが、実質的な入学者はほぼ7対3の比 率である。 「山形の宝」が県民の目や耳に入ってこない。今後、どのように事業を展開して
文化財保護推進 課長 楳津委員 文化財保護推進 課長 楳津委員 義務教育課長 楳津委員 義務教育課長 楳津委員 義務教育課長 いくのか。 「山形の宝」育成推進事業は平成 21 年度から実施しており、この2年間は身近な 文化財の保護活用を中心とした活動団体を募集し、21 年度は7団体、22 年度は9団 体を採択し、城下町歩きや雅楽の普及などの活動を支援した。 まだまだ県民に伝わっていないと考えており、23 年度は、さらに周知するための 取組みを行う。 これまで指定文化財中心であったものを、指定文化財に限らず支援したり、小規 模なものも補助対象にするほか、民俗芸能をネットワーク化して観光交流につなげ る取組みも予定している。 「山形の宝」は、最上川の世界遺産登録をやめて取り組むことになった事業であ るので、何が宝なのか、どういう魅力があるのか普及に力を入れてほしい。 岩手県では、南部鉄器やわんこそばを漫画化してコミック雑誌で紹介していた。 単なるパンフレットでなく、子どもにも大人にもわかりやすく紹介できるように工 夫し、宝物をどんどん広げていってほしい。 パンフレットやイベントカレンダーを作成し、PRにも工夫して取り組んでいき たい。 全国的にモンスターペアレントのことが問題になっているが、本県における状況 はどうか。 平成 20 年度 409 件、21 年度 361 件、22 年度 238 件と、保護者からの不満等の訴 えの数は減少している。法外な要求は激減している。 学校で対応しきれないようなケースはないのか。 法外な要求は 20 年度 13 件、21 年度7件、22 年度3件あった。学校だけでは対応 しきれないケースでは、市町村が弁護士等の専門家に対応をお願いしている。 全国に先がけて取り組んできた少人数学級編制について、本県の成果が来年度か ら問われてくる。今後、どんな点に力を入れていくのか、方向性は。 子どもたちは、少人数の集団の中でこそ人間性が育つということから学級単位を 大事にしてきた。長期欠席率を見ると、小学校ではここ3年ほど、全国1~3位を 保っており、中学校ではここ3年ほど、全国1位である。山形の子どもたちは元気 に学校に通っている。今後は、学級づくりに直接携わる担任の力をさらに伸ばして いきたい。 また、授業改善プロジェクトにより、一人一人へのきめ細かな支援を大切にする 指導だけではなく、一人一人が自分の力を十分に発揮できるようにする指導を行っ ていきたい。自学自習の部分を大切にしていく。そのためにも、教員研修の充実や、 全県の指導主事が共通理解のもと丁寧に各学校を指導していけるような体制の充実 を図る。
楳津委員 義務教育課長 楳津委員 生活安全企画課 長 楳津委員 生活安全企画課 長 鈴木委員 会計課長 学力の高い秋田県では、指導主事の数が多いのか。 本県と比べると、義務教育課の指導主事の数は同じだが、学力対策を専門に行う 指導主事を3名置いている。秋田県では小学校1、2年生と中学校1年生を 33~34 人の学級にしている。他の学年には加配教員を配置し、20 人程度の少人数学習がで きるようにしている。また、家庭学習も大変充実している。家庭学習については、 山形でも学んでいきたいところである。 山形では、全ての学年に少人数学級を実現し、学習と生活が一体となった生きる 力のつく学習の実現を図っていきたい。豊かな人間関係の中で、自覚的に学び、教 え合い助け合いながら学力をつけていくような指導を目指したい。 県警では昨年4月に「子ども・女性安全対策室」を設置しているが、子どもや女 性に対する性犯罪等の現状と今後の取組み状況はどうか。 平成 22 年中の女性に対する性犯罪は、強姦が4件で前年比1件の増加、強制わい せつが 23 件で前年比同数、公然わいせつが 23 件で前年比 15 件の増加となっている。 また、子どもを対象とした声かけ事案の発生状況は、213 件で前年比 23 件の増加 となっている。 これら子どもや女性を対象とする犯罪等は、被害者の心身に与える影響が重大で あることから、その前兆とみられる声かけ、つきまとい等が発生した段階でこれに 対処し、重大な犯罪を未然に防止する必要がある。 性犯罪等の未然防止を図る先制・予防的な活動を強化するため、「子ども・女性安 全対策室」を設置したことで、声かけやつきまといの行為者を特定し指導警告を行 うなど一定の成果を上げている。 今後も、県民が不安を感じる子どもと女性への性犯罪等の未然防止に向けて、「子 ども・女性安全対策室」が中心となった先制・予防的活動を強化していくほか、こ れまで以上に、防犯ボランティアや子ども見守り隊との連携を強化し、見守り活動 等の活性化を推進していく。 また、一方で本県のいわゆる「迷惑行為等防止条例」には、女性が強い不安感や 不快感を感じる痴漢行為や盗撮行為の取締りを行う条文が明確に規定されていない 状況にある。 「迷惑行為等防止条例」の改正を行い、「痴漢行為」「盗撮行為」の取締りについ ても強化に努めたい。 迷惑防止条例の今後の方向性等についてどうか。 制定から 40 年経っており、その間、改正が1回あったのみであることから、本県 の実情にあった内容となるようにしていきたい。 警察は、事件や事故など迅速な対応が求められる。そのためにも、情報の迅速な 伝達や共有化が必要であり、県警察における行政情報ネットワークの整備が極めて 重要であると認識しているが、今後の整備に対する考え方はどうか。 警察活動を迅速かつ効率的に推進するためには、ご指摘のとおり警察行政情報ネ
鈴木委員 生涯学習振興課 長 鈴木委員 生涯学習振興課 長 鈴木委員 文化財保護主幹 鈴木委員 ットワークの整備は、不可欠なものである。 警察行政情報ネットワークは、警察本部、警察署及び交番等との間をコンピュー タネットワークで結び、迅速正確な情報伝達による現場執行力の強化、組織内での 効率的な情報の共有、情報セキュリティ対策の強化を図るために整備を進めている。 現在の警察行政情報ネットワークについての課題としては、ネットワーク化がな されていない単体パソコンも多く存在すること、通信回線容量が小さいこと、通信 機器は老朽化が著しいことから、平成 23 年度当初予算で、捜査員が使用する単体パ ソコンや交番に設置されている単体パソコンのネットワーク化、ネットワーク用通 信機器の更新と回線容量の増大など、警察行政情報ネットワークの高度化を推進す る計画である。 今後の整備の方向性については、県警察としては、職務上作成したファイルをネ ットワークで一元的に管理し、必要な情報を取得提供するために不可欠なファイル サーバの整備と駐在所までのネットワークの拡大を目指すなど、警察情報基盤の強 化に取り組んでいきたい。 山形ふるさと塾推進事業の内容はどうか。 内容の一つ目として、山形ふるさと塾の趣旨を広く県民に周知する目的から「山 形ふるさと塾フェスティバル」を開催する。これは、山形ふるさと塾活動に携わっ ている子どもたちが日頃の活動成果を発表する場である。今年度は、真室川町で開 催した。 二つ目として、山形ふるさと塾に賛同いただいている活動団体をホームページ「山 形ふるさと塾アーカイブス」を通して県民の皆様に広く紹介している。 現在、活動賛同団体は 268 団体となっており、今年度の目標である 260 団体を達 成している。 山形ふるさと塾活動は、地域で子どもを育てる、日本の伝統を守る視点からも大 事な事業だと感じている。今後とも支援をお願いしたい。 山形ふるさと塾の一番のねらいは、地域文化の伝承を担う人づくりにあり、山形 に誇りを持ち、山形の良さを積極的に伝えることができる子どもたちを育てていき たい。子どもたちの社会力を育むためにも山形ふるさと塾推進事業を推し進めてい きたい。 未指定の文化財の中にも、有形無形を問わず、国や県の指定に相応しいと考えら れるものが少なくないが、現在の文化財指定状況はどうか。 平成 23 年2月4日現在、国指定文化財が 162 件、県指定文化財が 505 件の合計 667 件となっている。 また、昨年 12 月の文化財保護審議会で新たな文化財の掘り起こしのために、市町 村教委に推薦を依頼することが議決され、現在その集約を行っている。今後はこれ らも含めて、審議会で調査し、指定していくことになる。 指定の一方で、集落の人口減少と高齢化、経済情勢の悪化、寺の場合は檀家の減
文化財保護主幹 鈴木委員 文化財保護主幹 鈴木委員 高校教育課長 鈴木委員 高校教育課長 鈴木委員 義務教育課長 少などで、文化財の所有者は保存継承に苦労しているようだが、文化財は、今後も 増えていく。県も厳しい財政状況にあるが、文化財の保存継承に対する支援状況は どうか。 指定された文化財の現況を保つため、所有者は努力しておられる。県では文化財 保護指導委員を地区担当に委嘱し、巡回指導の報告を受け、市町村教委の報告や所 有者の意向とともに集約を図り、指定文化財の保存修理事業計画を立てて、維持管 理や保存修理への補助を行っている。 所有者の自助努力には限界があり、今後は地域の住民や企業、NPO、市町村が 連携した応援態勢が必要。文化財に限ったことではないが、まちづくりの一環とし て、多様な観点から文化財の保存と活用を進めるべきと考えるがどうか。 文化財の維持管理や修理については、所有者の方の自助努力に負うところが大き いが、これからは地域で守っていく必要があると考えている。これまで、文化財は、 指定されて初めて補助対象となったが、これからは、指定前のものでも、規模が大 きくなくても、「山形の宝」育成事業で支援できる仕組みができた。 指定して守ることは文化財保護行政の中心であるが、今後は、文化財の活用の観 点から、シンポジウムやまち歩きなどにより地域理解を深めることが地域の文化財 の保護にもつながり、活かす活動が重要になると考えており、「山形の宝」育成事業 で支援していきたい。 高等学校等奨学金貸付事業費は2月補正で減額したが、平成 23 年度の状況はどう か。 22 年度当初に比べ、94.8%で予算を計上した。授業料無償化の影響もあり、借り る人が少なくなっている。21~23 年度は国の交付金を使っており、県の貸与基準に 該当する人には全員に貸与することができる額である。 国際理解推進事業費はALTの経費だと思われるが、小学校の英語必修によるも のもそれに入っているのか。 国際理解推進事業費はALT28 名の給与や帰国旅費等である。教育センター1名、 各高校配置 27 名で、高校で指導する。ただし、教育センターのALTと連携型中高 一貫である小国高校と金山高校のALTは小・中学校でも指導している。 ALTの配置状況や、来年から始まる小学校外国語活動の指導体制の準備状況を 教えてほしい。 来年度から小学校の5~6年生を対象に外国語活動が始まる。目的は、外国語の 習得にあるのではなく、外国の文化に慣れ親しみ、外国が好きになり、コミュニケ ーションの素地を養うことにある。担任が中心となり、指導していく。 ただ、担任の中には不安を感じている者も多い。県としては3年かけてすべての 小学校の代表各1名に参加いただき、研修を行ってきた。また、国では、英語ノー
鈴木委員 高校教育課長 鈴木委員 教育次長 鈴木委員 高校教育課長 澤渡委員 教育長 澤渡委員 教育長 トを配布したり、音声CDや、ICTを活用した指導資料を配布したりしてきてお り、ばらつきのない教育を行っていきたい。また、35 市町村の中にはALTを置か ない市町村もあるが、新庄市は、来年度の8月から2名の配置を決めた。金山町は、 高校のALTを活用、大蔵村については、最上在住の外国人を活用し、学校に派遣 している。 キャリア教育推進事業の内容は。 インターンシップ推進事業、社会人講師招聘事業、先輩からのメッセージ の3つである。 長井北中を視察したが、地域と一体となって、子どもたちの自主性を引き出すよ うなやり方を行っていた。文部科学省からも表彰されたようだ。 どこの中学校も長井北中の取組みを参考にしている。学習指導要領自体がキャリ ア教育を身に付けるような作りになっているので、まずはそれをしっかりやってい くことが重要である。 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)支援事業の予算はどのようなものか。 また、それはどこまで進んでいるのか。 SSHそのものは国の事業で行うもので、本県では現在2校が申請中である。今 回の予算は、2校が指定された場合の非常勤講師の経費である。 3年間続けての教員の不祥事、そして今般、山形県出身者による大学入試の事件 が起きた。人間としての倫理・道徳をどうやって教えているのか。 また、教育県山形としてどうやって立ち直っていくのか。 倫理・道徳教育は、小・中・高の学校教育全体を通して行っている。今般の事件 では、インターネットによるコミュニケーションの匿名性や、指導の不十分さがあ ったと思う。教育県山形の伝統は、今も脈々と流れていると思うが、今後、情報モ ラルを含めて子どもたちをしっかり指導していく。 人間教育、つまり魂をいかに育てるかが重要である。宗教教育や、倫理・道徳を 伸ばす教育をどう進めていくのか。 人間が生きていくうえで、ものの善し悪しがわかるようになることは大事である。 道徳教育は十分に行っていると思っているが、今後も子どもたちの生きる力の育成 に努めていく。