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HlJIHlllLI‖ lllコンピュータの使い方
語学教育の実践お よび関連研 究において、様 々 な目的でコンピュータが利用 されるようになって きた。情報 を正確 にかつ大量 に保存 ・再生 し、迅 速 に分析す ることがで きるとい う点で、その利用 価値 は高い。 しか し、利用者である人間が、関連 機器 を含めた環境 を設定す るのに多 くの時間 と労 力 を費や し、コンピュータの利用範囲の限界 に左 右 されると、本来の 目的を見失いがちになる
。1 0
月8‑10日、岐阜大学で開催 された教育工学 関連 学協会連合第4
回全 国大会で発表 した研究 と、同 大会で同 じような課題 に取 り組 んでいる他の研 究 か ら、この ような問題点について考 えてみたい と 思 う。練習前
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鈴木 広子
「外国語教育の視線運動分析 による映像教材 にお けるキ ャプシ ョンの効果」 (保崎 、鈴 木 、井 上 、
1 9 9 4 )
は、英語教育で利用 され始めた英語字幕付き映画の効果的な提示方法 を探 ることにあった。
映像 ・文字情報が、音声情報の処理過程 にどの よ うな影響 を及 ぼすのであろうか。映画視聴 中の学 習者の視線運動 を分析す ることが、その点 を解明 する 1つの手がか りとなる と考 えた。映画 を複数 回見る合間に、字幕 を読 むことに慣 れる練習問題 を施 し、練習の前後の視線の動 きを比較 した。結 果は
、3
つの情報モー ド (音声、映像、文字 )は、学習者の英語の聴解力 と読解力(読みの早 さ)によっ て、干渉にも相乗効果 にもなることを示唆 した。
図1:視線運動の変化 (練習効果あ り) 停留点時系列
練習後
****停留点時系列 ****
0 . 9 0 1 0. 的 2 0. 0 0 3 0 . 8 8
一拍 .帥 【J・eC】図1の結果 を導 くまでに、次のような実験準備 が必要であった。 まず、映像 に字幕 を書 き込み、
編集する。画像 の質が落ちるほ どの重ね編集が必 要であった。映像情報 をデジタル化 して、パ ソコ ン上で編集す る充分 な環境 はなかった。次 に、学 習者 に付着 して もらうアイマークレコーダの使い 方お よびレンズの調整 に慣 れ、視線の軌跡 をコン ピュータに保存、分析 させるシステムを整備す る。
同時に、実験手順 の整理、練習問題の作成 を行 っ た。データ収集 までのこの段 階で、かな りの時間
****停留点時系列 ****
0 . 5 8 1 B . 8 8 2 B . B B 3 8. 的 4 8 . 8 0 【H C)
が費や され、 コンピュータが精密で迅速であるが ゆえに、理想的な環境でデー タを獲得す ることの 難 しさが実感 された。視線 の動 きが、図
1
の よう に定量化 された ことは、科学的な分析 とい う点で は大 きな一歩であったが、練習後 に、視線が下の 方 (字幕 の方 に)に頻繁 に動いている とい うこと が、理解過程 において何 を意味す るか については 実証 されていない。人間の手作業では計れない細 かいデータは、人 間が解釈 しきれないデータであることもある。実
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(8)
験後、被験者 に 「字幕あるいは映像 にどの ぐらい 頼ったか」 を尋ねた方が、案外、正確 な分析がで きるのか もしれない。パ ソコンで分析 されたデー タの客観性 について再考する必要があるとい うの が、今回の実験の反省点である。
次の発表 「教育の方法お よび技術 における英語 映画を用いた教材研究」(益谷
、1 9 9 4)
は、学生に、英語映画を素材 に、パ ソコンを使 って学習のコー スウェアを設計 させ、マイクロティーチ ングを行 わせた授業の実践報告であった。映画の一部 を取 り出 し、英語字幕 を利用 して、その内容理解 とセ リフの聞き取 りの練習問題 をパ ソコン上で作成す るという課題である。映像 をパ ソコンに取 り込む、
コースウェア作成 に使用す るアプリケーシ ョンソ フ トに慣れるといった作業 に多 くの時間が費や さ れた。一応の体裁は整 っているので、学生の達成 感は満たされるが、練習問題の内容が稚拙である
という批判が会場か ら上がった。
「英語 ヒアリング学習用
CA
Iにおける映像情報の 掲示効果に関する研究」(高橋、1 9 9 4)
は、CA
Iシ ステムを開発する際の効果的な映像情報の提示法 に関する基礎的研究である。映像情報 と聞 き取 り の難易度 との関係 を考察 している。対話、報道、講義、インタビューの4つの素材 を使 って、映像
情報量に変化 をつけた。自由筆記型テス トの結果、
映像情報量が多いほど内容理解度が高い とい う相 関が出た。科学的かつ精微 な手順 を踏んでいる実 験であるという印象 を受けた。映像情報量は
、NT
CS
信号 をRBG
信号 にAD
変換 してパ ソコンに取 り 込み、フレームごとの変化量 を求めるとい う方法 をとっていた。 しか し、この方法は どの ような画 像であるかの情報の質、 とくに内容 との関連性が 考慮 されていない、性質の違 う内容の難易度が コ ン トロールされていないなどの指摘が された。こ の研究の中心課題 は、映像情報 を科学的に数量化 することであったことは、発表内容のこの課題 に 対する比重か ら察す ることがで きるが、やは り、パ ソコン処理の限界が、このような指摘につながっ たと思われる。
今後、コンピュータと関連機器は、 より高度な 技術 を持ち、データの定量化が進み、 より科学的 な実験が可能になってい くと思われる。 しか し、
人間の解釈、意味づけとは 「相対」的である。 コ ンピュータのデータが意味するものは何か、 どの ように応用すべ きか、今後の研究課題 に加 えなけ ればいけない一項 目である。
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