【原稿チェックポイント】
「ジベル薔薇色粃糠疹」 に対します 重要なチェックポイント
[1470-ジベル薔薇色粃糠疹] ■監修者からのコメントや要望・編集部・読者からのお願い(該当事項がない場合は空欄です) 【編集部より】 ・オーダー案をご提案させていただきます。ご確認いただけますと幸いです。 ■チェックポイント(本コンテンツで特にご検討いただきたい点) 以下は、読者にとってより誤解のない正確な記載と利便性、コンテンツの統一性等を鑑み、本コンテンツで特にご 確認、加筆・修正をお願いしたい項目です (「トップページ」や「評価・治療例(詳細)」でご検討いただきたい点が 多い場合、弊社案を別紙あるいは鉛筆書きにてご提案させていただいておりますので、ご検討くださいませ)。 チェック欄に「完了」が入力されているチェックポイントはご確認いただく必要はございません。 チェックポイント チェック 「■トップページ」:新エルゼビア案のご確認 エルゼビア作成のトップページをご確認、ご修正等がありましたらお願いいたします。 「■トップページ」:一行選択方針の追記・確認(ピンク色の部分) 「一行選択方針」を、「チェックポイントの説明①」を参照に追記下さい。 「■トップページ」:臨床の流れに沿った評価・治療の進め方の追記 トップに、1:治療についてご追記頂けましたら幸いです。 「■評価・治療例(詳細)」ページ:「すべての患者」という表現の追記または削除 元々、半数以上・半数以下の症例で臨床適応があるという意味で御執筆いただいていた、” すべての患者(推奨度 2・推奨度 3)”という表記は、読者・筆者から誤解を招く可能性が有る と指摘を受けて、可能な限り削除をするか、より明確な表現(○○を疑う患者・○○の診断の ついた患者等)に変更したいと考えています。先生のお手数を少しでも下げれたらと考えて こちらで案を作成させていただいております。チェックポイントの説明③-A を参照にご確認を お願いします。 「■エビデンス・解説」ページ:エビデンスランク、推奨度の確認・アップデート・追記 もしもエビデンス・解説等がございましたらご追記願います。なければ結構です。 「■詳細情報」ページ:代表的な画像の追加 必要に応じまして、疾患・症状に特徴的な検査画像などを、ご所有の写真、もしくは弊社画 像・文献サービス clinicalkeyより選択してご追加くださいませ。 「■詳細情報」ページ:アルゴリズム 1:診断、2:治療のアルゴリズムを可能ならばご追記くださいませ 「■詳細情報」ページ:専門用語や薬剤の選択方法の詳細 必要に応じて、専門用語や薬剤の選択方法の詳細を御追記ほどよろしくお願いします。 完了 完了 完了【原稿チェックポイント】
「■詳細情報」ページ:予後の追記(死亡率など) 患者に、この病気は治るのかなど良く聞かれる質問に対して、答えるため予後の項目に治 療や未治療時の予後の追記をお願いします。 ハンドアウト(ホームケアのポイント) 内容をご確認の上、適宜修正、ご追記願います。ジベル薔薇⾊粃糠疹
監修:宮地良樹 滋賀県⽴成⼈病センター 多⽥弥⽣ 帝京⼤学医学部附属病院⽪膚科■トップページ
#1470 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 概要 疾患のポイント: ジベル薔薇⾊粃糠疹とは、若年から⻘年期に多い主として体幹に落屑性⼩紅斑が多発する炎症 性⾓化症の1つである。上気道感染の2〜3週間後に発症することが多い。 診断:[ID0011] 視診により診断する。 体幹に対称性に径数cmの⼩紅斑が多発し、紅斑上に鱗屑をつける。紅斑の⻑軸が割線⽅向に向 く配列を⽰すことが特徴である。左右対称性の分布で、背部ではクリスマスツリー様の配列を ⽰す。[ID0601]播種性紅斑に先⾏して⼤型の紅斑(herald patch)を約半数の例で認める。herald patchは播 種性紅斑が⽣じた後も持続している。herald patchを認めればほぼ診断は間違いがない。 [ID0602] 痒みはないときもある。あっても軽度である。 鑑別すべき疾患には、薬疹、急性滴状乾癬、急性苔癬状痘瘡状粃糠疹、梅毒2期疹などがある (鑑別⽅法:[ID0011])。 予後: 急速に紅斑が多発するので、患者は不安を感じている。1〜2カ⽉で⾃然に軽快することを説明 する。 内科疾患が隠れているのではないかと⼼配する患者もいる。内科疾患とは関係ないことを説明 する。 治療:[ID0014] ⽪疹に対して、抗アレルギー薬の内服とステロイド薬の外⽤を⾏う。経過をみて、紅斑が明ら かに退⾊傾向を⽰したときは、外⽤ステロイド薬のランクを下げる。 発熱や関節痛があれば、適宜、⾮ステロイド抗炎症(NSAIDs)薬の内服を⾏う。 専⾨医相談のタイミング:[ID0017] 2カ⽉後でも新⽣があるとき、炎症症状や全⾝症状が強いときは専⾨医に紹介する。 評価・治療の進め⽅ ※選定されている評価・治療は⼀例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。 ■初期治療例 抗アレルギー薬の内服とステロイド薬の外⽤を⾏う。発熱や関節痛があれば、適宜、⾮ステロイ ド抗炎症(NSAIDs)薬の内服を⾏う。 炎症症状が強いときは、短期間、ステロイド薬の内服を⾏う。 〇 ⽪疹に対して重症度に応じて1)-3)のいずれかを⽤いる。かゆみに対して4)を、発熱・関節痛に 対して5)を、炎症が強いときは6)を⽤いる。 1)リンデロン-V軟膏 [0.12%] 1⽇2回、次回外来まで 2)アンテベート軟膏 [0.05%] 1⽇2回、次回外来まで 3)リドメックスコーワ軟膏 [0.3%] 1⽇2回、次回外来まで 4)アレグラ錠 [60mg] 2錠 分2、次回外来まで 5)カロナール錠[200mg] 6錠 分3 朝昼晩 ⾷後 6)プレドニゾロン錠「タケダ」[5mg] 1〜2錠 5⽇分
最終更新⽇ : 2015年2⽉26⽇ <<ページ末尾:#searchDetails4.aspx?DiseaseID=1470>> 追加情報ページへのリンク ジベル薔薇⾊粃糠疹に関する詳細情報 ジベル薔薇⾊粃糠疹に関する評価・治療例(詳細) (1件) 初診時、フォローアップ時 ジベル薔薇⾊粃糠疹に関する画像 (4件) ※薬剤中分類、⽤法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独⾃に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。 尚、⽤法は添付⽂書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
ジベル薔薇⾊粃糠疹
多⽥弥⽣ 帝京⼤学医学部附属病院⽪膚科■詳細情報
#1470病態・疫学・診察
疾患情報(疫学・病態) [ID0001] ジベル薔薇⾊粃糠疹は若年から⻘年期に多い炎症性⾓化症である。 上気道感染の2〜3週間後に発症することが多い。 初発から1〜2カ⽉の経過で軽快する。 卵円形の紅斑(herald patch)を⽣じ、その後、体幹に⼩型の紅斑が播種性に⽣じる。紅斑の ⻑軸が割線⽅向に向く配列を⽰すことが特徴である。 紅斑上に、次第に細かい鱗屑を⽣じることが特徴である。 ⾎液検査では特に異常を認めない。 本症の原因としてヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)やヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)の感染が注⽬されている。 問診、診察のポイント [ID0002] ジベル薔薇⾊粃糠疹は、⻘年期に多い、数カ⽉の経過で軽快する炎症性⾓化症である。 上気道感染先⾏の有無を聴取する。ただし、上気道感染が先⾏する例は全症例の半数程度であ る。 微熱や倦怠感を認めることが多い。瘙痒はあっても軽度である。ときに関節痛を認める。 播種性紅斑に先⾏して⼤型の紅斑(herald patch)を約半数の例で認める。herald patchは播 種性紅斑が⽣じた後も持続している。 主として体幹に播種性の紅斑を認める。 病初期には鱗屑を認めないが、次第に紅斑上に細かい鱗屑を⽣じる。 鑑別すべき疾患には、薬疹、急性滴状乾癬、急性苔癬状痘瘡状粃糠疹、梅毒2期疹などがあ る。診断⽅針
0:想起 [ID0010] 薬剤摂取の既往がない若年者に、体幹を中⼼に急速に紅斑が多発したときに本症を疑う。 発熱や倦怠感などの全⾝症状は、あっても軽度である。 1:診断 [ID0011] 主として体幹に、対称性に径数cmの⼩紅斑が多発し、紅斑上に鱗屑をつける。⽔疱や膿疱を認 めない。 痒みはないときもある。あっても軽度である。[ID0601]herald patchを認めればほぼ間違い がない。[ID0602] 紅斑の⻑軸が割線⽅向に向いている。割線⽅向は側腹部でわかりやすい。左右対称性の分布 で、背部ではクリスマスツリー様の配列を⽰す。 薬疹や他のウイルス性発疹症を否定できる。 急性滴状乾癬は溶連菌感染後に⽣じる炎症性⾓化症で、本症に似る。しかし、紅斑は卵円形で はなく円形が基本で、鱗屑が厚い。割線⽅向の配列を⽰さず、herald patchもみられない点が 異なる。[ID0603] 急性苔癬状痘瘡状粃糠疹は⼩⾖⼤の紅斑を播種状に⽣じる疾患で本症に似る。しかし、紅斑内 に壊死を⽣じ、潰瘍を形成すること、割線⽅向の配列を⽰さないことが異なる。 梅毒2期疹は⼩型の紅斑が播種性に⽣じる。紅斑上には鱗屑を付着し、本症と似る。しかし、 紅斑は割線⽅向の配列は⽰さず、herald patchもみられない。また、ジベル薔薇⾊粃糠疹では ⽪疹を⽣じない⼿掌と⾜底に⽪疹を⽣じる点が異なる。[ID0604] 2:疾患の除外 [ID0012] 紅斑が四肢主体で、体幹に少ないときは本症ではない可能性が⾼い。 ⼿掌や⾜底に⽪疹を認めるときは本症ではない可能性が⾼い。 ⽔疱や膿疱を認めるときは本症を除外できる。 ⾼熱や関節痛などの全⾝症状が強いときは本症ではない可能性が⾼い。結膜充⾎や咽頭痛などのカタル症状が強いときは本症ではない可能性が⾼い。 3カ⽉以上経過しても軽快傾向がないときは、本症ではない可能性が⾼い。
治療⽅針
3:重症度・予後評価 [ID0013] 本症は重症になることはほとんどない。 紅斑の範囲が広範で、密集しているときは⽐較的重症と考える。 発熱や関節痛があるときは⽐較的重症と考える。 4:初期治療 [ID0014] 抗アレルギー薬の内服とステロイド薬の外⽤を⾏う。発熱や関節痛があれば、適宜、⾮ステロ イド抗炎症(NSAIDs)薬の内服を⾏う。 炎症症状が強いときは、短期間、ステロイド薬の内服を⾏う。 5:フォローアップ⽅針 [ID0015] 1〜2カ⽉後には紅斑は消退傾向を⽰す。しかし、紅斑が完全に消失するまでにはさらに1カ⽉ を要する。 1〜2カ⽉をめどに治療を⾏う。 6:治療の中⽌ [ID0016] 紅斑が明らかに退⾊傾向を⽰したときは、外⽤ステロイド薬のランクを下げる。 紅斑が完全に消退するまで治療を続ける必要はない。 7:専⾨医相談のタイミング [ID0017] 2カ⽉後でも新⽣があるときは専⾨医に紹介する。 炎症症状や全⾝症状が強いときは専⾨医に紹介する。 8:⼊院適応 [ID0018] ジベル薔薇⾊粃糠疹で⼊院することはまれである。 9:難治症例の治療 [ID0019] 肺炎などの合併症がみられるときは⼊院して治療をする必要がある。達⼈の極意、コツ
10:達⼈の極意・コツ [ID0020] 急速に紅斑が多発するので、患者は不安を感じている。数カ⽉かかるが、その後は軽快するこ とを説明する。 内科疾患が隠れているのではないかと⼼配している。内科疾患とは関係ないことを説明する。 イメージ [ID0601] ジベル薔薇⾊粃糠疹ケースの説明 病 歴:10歳代男性、2週間前から⽣じた紅斑性発疹を主訴に受診。 診 察:1カ⽉前、上気道感染症状があったが、無治療で様⼦をみたところ軽快した。2週間前か ら、体幹に紅斑性発疹が⽣じてきた。痒みはない。胸腹部と背部、および両上腕と⼤腿の 近位側に、左右対称性に⼩紅斑がみられる。紅斑は楕円形で、⻑軸は割線⽅向に沿ってい る。紅斑の上に細かい鱗屑をつけている。この症例ではherald patchはみられなかっ た。 診断のためのテストとその結果:診察所⾒、病歴から診断。採⾎検査でCBC、⼀般⽣化学はすべて 正常範囲内であった。 治 療:ステロイド外⽤薬と抗アレルギー薬の外⽤で治療を開始した。1カ⽉後、紅斑は消退傾向 を⽰した。 転 帰:さらに1カ⽉後には紅斑は完全に消退した。 コメント:ジベル薔薇⾊粃糠疹は、体幹主体に急速に紅斑を⽣じる。次いで、この紅斑上に鱗屑を つける。鱗屑は、よく⾒ると紅斑の辺縁からやや内側の部位で環状を呈している。この紅 斑は1〜2カ⽉の経過で消退する。この症例はherald patchを認めなかった。 写 真:初診時 右側腹部に多発する紅斑。紅斑は細かい鱗屑をつけ、⻑軸は割線⽅向を向く。割 線⽅向配列は胸腹部中央や背部ではわかりにくい。側腹部や下腹部で明瞭である。 1: 三橋善⽐古先⽣提供 [ID0602] ジベル薔薇⾊粃糠疹のherald patch ケースの説明 病 歴:20歳代の男性。2週間前、右下腹部に⽐較的⼤型の紅斑を1カ所⽣じた。1週間前から、 体幹に紅斑が急速に⽣じて拡⼤してきたことを主訴に受診。 診 察:下腹部の正中からからやや右側に、鱗屑をつけるやや⼤型の紅斑を1カ所認める。紅斑の 辺縁はやや盛り上がり、鱗屑は紅斑の辺縁にはみられず、やや中央に寄ったところに環状 にみられる。また、この紅斑の周囲と体幹全体に、これより⼩さな紅斑が散在している。 ⼩紅斑には鱗屑を認めない。 診断のためのテストとその結果:診察所⾒、病歴から診断。採⾎検査でCBC、⼀般⽣化学はすべて
正常範囲内であった。 治 療:ステロイド外⽤薬と抗アレルギー薬の内服で治療を開始した。その後、⼩紅斑上にも鱗屑 が出現した。 転 帰:1カ⽉後、紅斑は消退傾向を⽰した。 コメント:ジベル薔薇⾊粃糠疹のherald patchは、まず1個のみ⽣じる⽐較的⼤型の紅斑であ る。この紅斑が鱗屑をつけるころに、体幹に⼩型の紅斑が播種状に⽣じる。紅斑は、はじ め鱗屑をつけないが、次第に鱗屑を⽣じる。1〜2カ⽉後にはすべての紅斑が消退傾向を ⽰す。 1: 三橋善⽐古先⽣提供 [ID0603] 鑑別疾患:急性滴状乾癬 病 歴:23歳、男性 診 察:2カ⽉前に急性細菌性咽頭炎に罹患し、抗菌薬による治療を受けた。1カ⽉半前から⽪疹 出現。 診断のためのテストとその結果:末梢⾎液検査ではASO上昇以外に異常を認めなかった。 治 療:ステロイド薬外⽤で治療した。 転 帰:3カ⽉後消退傾向を⽰した。急性滴状乾癬は、溶連菌感染後に⽣じる炎症性⾓化症であ る。臨床像はジベル薔薇⾊粃糠疹や尋常性乾癬に似る。紅斑の配列に⽅向性はなく、割線 ⽅向の配列はみられない。⾃然治癒しない尋常性乾癬と異なり、3カ⽉程度で⾃然治癒す ることが多い。 1: 三橋善⽐古先⽣提供 [ID0604] 鑑別疾患:2期梅毒
本症は主として体幹に、対称性に径数cmの⼩紅斑が多発し、紅斑上に鱗屑をつける。⽔疱や膿 疱を認めない。痒みはないときもある。あっても軽度である。herald patchを認めればほぼ間 違いがない。紅斑の⻑軸が割線⽅向に向いている。割線⽅向は側腹部でわかりやすい。 鑑別疾患と鑑別点: 薬疹 薬剤摂取の既往がある。 ウイルス性発疹症 上気道感染症状を合併して急速に発症する。 急性滴状乾癬 紅斑は卵円形ではなく、鱗屑が厚い。割線⽅向の配列を⽰さず、herald patch もみられない。 急性苔癬状痘瘡状粃糠疹 ⼩⾖⼤の紅斑を播種状に⽣じる。しかし、紅斑内に壊死を⽣じ、潰 瘍を形成し、割線⽅向の配列を⽰さない。 梅毒2期疹 ⼩型の紅斑が播種性に⽣じる。紅斑上には鱗屑を付着する。しかし、紅斑は割線 ⽅向の配列は⽰さず、herald patchもみられない。⼿掌と⾜底に紅斑を⽣じる。 病 歴:54歳、男。2カ⽉前に感冒様症状あり。無治療で経過をみていたところ、体幹と四肢に⾃ 覚症状のない紅斑と丘疹が出現。⼀部、膿疱も交じる。 診 察:体幹と四肢に⼤⾖⼤までの紅斑が多発している。膿疱もみられる。中央が壊死して⿊⾊調 を呈するものもみられる。 診断のためのテストとその結果:梅毒反応が強陽性であった。HIVは陰性であった。⽪膚⽣検を ⾏って病理組織学的に検索したところ、真⽪内に形質細胞の密な浸潤がみられた。また抗 トレポネーマ抗体を⽤いて免疫組織学的検索を⾏ったところ、表⽪と真⽪内に多数のトレ ポネーマを確認した。 治 療:抗菌薬を1クール内服投与したところ、発疹は軽快傾向を⽰した。 転 帰:治療のあと、⽪疹は完全に消退した。⾎液梅毒反応は抗体価が低下したが陰性化はしな かった。 1: 三橋善⽐古先⽣提供 ページ上部に戻る 鑑別疾患 ページ上部に戻る
最終更新⽇ : 2015年2⽉26⽇ <<ページ末尾:#actionDetails4.aspx?DiseaseID=1470>> ・症例くんでの検索(ジベル薔薇⾊粃糠疹) (「症例くん」は⽇本内科学会地⽅会の症例報告の検索システムです。⽇本内科学会のID、パス ワードにてアクセスしてください。) 症例検索 ページ上部に戻る
ジベル薔薇⾊粃糠疹
多⽥弥⽣ 帝京⼤学医学部附属病院⽪膚科■エビデンス・解説
#1470最終更新⽇ : 2015年2⽉26⽇
ジベル薔薇⾊粃糠疹
多⽥弥⽣ 帝京⼤学医学部附属病院⽪膚科■画像⼀覧
#1470 出典欄記述⽅法 ※「作図にあたって参考にした⽂献」「さらに詳しく知るための参考資料」の場合は、出典と区別するために「参考⽂ 献:」とご記述いただけましたら幸いです。 ※画像出典表記についてご了承のお願い 先⽣に元図をご提供いただき、それを元に弊社にてイラストを描き起こしている場合は、エルゼビア作成のイラストとし て、出典を割愛させていただいている場合があります。その点ご了承のほどお願いいたします。 ※他社出版社発⾏物からの転載は、⾼額の場合や許諾が下りない場合は、掲載できない場合がありますので、ご了承くだ さい。 ※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です ①ガイドライン 【編者名】編:【ガイドライン名】【策定年度】年版、p【掲載】or【図版番号】、【発⾏元】、【出版年】 ②雑誌 著者名:表題. 雑誌名 発⾏年(⻄暦);巻(号):⾴-⾴. 〔例1〕⼭⽥⼀郎:中枢神経の構造的特徴.脳と神経 1998;45(7):12-15.〔例2〕参考⽂献:Hauenstein EJ, Marvin RS, Snyder AL, et al.: Stress in parents of children with diabetes mellitus. Diabetes Care 1989; 12(1): 18-23. PMID: 2714163
③単⾏本
著者名: 表題. 編者名. 書名. 発⾏所所在地(⽇本の出版社の場合は不要):発⾏所,発⾏年(⻄暦);掲載⾴. 〔例1〕⼭⽥⼀郎: 脳と脊髄への⾎液供給. 吉⽥次郎編. 神経科学.エルゼビア・ジャパン, 2003;125.
〔例2〕参考⽂献:Kettenmann H, Ranson BR: Neuroglia. New York: Oxford University Press,1955; 154. ④その他 「××⼤学●●先⽣よりご提供」等、明記してください。 [ID0601] ジベル薔薇⾊粃糠疹 ケースの説明 病 歴:10歳代男性、2週間前から⽣じた紅斑性発疹を主訴に受診。 診 察:1カ⽉前、上気道感染症状があったが、無治療で様⼦をみたところ軽快した。2週間前か ら、体幹に紅斑性発疹が⽣じてきた。痒みはない。胸腹部と背部、および両上腕と⼤腿の 近位側に、左右対称性に⼩紅斑がみられる。紅斑は楕円形で、⻑軸は割線⽅向に沿ってい る。紅斑の上に細かい鱗屑をつけている。この症例ではherald patchはみられなかっ た。
1: 三橋善⽐古先⽣提供
※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です
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□著者提供
[ID0602] ジベル薔薇⾊粃糠疹のherald patch ケースの説明 病 歴:20歳代の男性。2週間前、右下腹部に⽐較的⼤型の紅斑を1カ所⽣じた。1週間前から、 体幹に紅斑が急速に⽣じて拡⼤してきたことを主訴に受診。 診 察:下腹部の正中からからやや右側に、鱗屑をつけるやや⼤型の紅斑を1カ所認める。紅斑の 辺縁はやや盛り上がり、鱗屑は紅斑の辺縁にはみられず、やや中央に寄ったところに環状 にみられる。また、この紅斑の周囲と体幹全体に、これより⼩さな紅斑が散在している。 ⼩紅斑には鱗屑を認めない。 診断のためのテストとその結果:診察所⾒、病歴から診断。採⾎検査でCBC、⼀般⽣化学はすべて 正常範囲内であった。 治 療:ステロイド外⽤薬と抗アレルギー薬の内服で治療を開始した。その後、⼩紅斑上にも鱗屑 が出現した。 転 帰:1カ⽉後、紅斑は消退傾向を⽰した。 コメント:ジベル薔薇⾊粃糠疹のherald patchは、まず1個のみ⽣じる⽐較的⼤型の紅斑であ る。この紅斑が鱗屑をつけるころに、体幹に⼩型の紅斑が播種状に⽣じる。紅斑は、はじ め鱗屑をつけないが、次第に鱗屑を⽣じる。1〜2カ⽉後にはすべての紅斑が消退傾向を ⽰す。 1: 三橋善⽐古先⽣提供※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です
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[ID0603] 鑑別疾患:急性滴状乾癬 病 歴:23歳、男性 診 察:2カ⽉前に急性細菌性咽頭炎に罹患し、抗菌薬による治療を受けた。1カ⽉半前から⽪疹 出現。 診断のためのテストとその結果:末梢⾎液検査ではASO上昇以外に異常を認めなかった。 治 療:ステロイド薬外⽤で治療した。 転 帰:3カ⽉後消退傾向を⽰した。急性滴状乾癬は、溶連菌感染後に⽣じる炎症性⾓化症であ る。臨床像はジベル薔薇⾊粃糠疹や尋常性乾癬に似る。紅斑の配列に⽅向性はなく、割線 ⽅向の配列はみられない。⾃然治癒しない尋常性乾癬と異なり、3カ⽉程度で⾃然治癒す ることが多い。 1: 三橋善⽐古先⽣提供
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□著者提供
最終更新⽇ : 2015年2⽉26⽇ <<ページ末尾:#ImageList4.aspx?DiseaseID=1470>> 病 歴:54歳、男。2カ⽉前に感冒様症状あり。無治療で経過をみていたところ、体幹と四肢に⾃ 覚症状のない紅斑と丘疹が出現。⼀部、膿疱も交じる。 診 察:体幹と四肢に⼤⾖⼤までの紅斑が多発している。膿疱もみられる。中央が壊死して⿊⾊調 を呈するものもみられる。 診断のためのテストとその結果:梅毒反応が強陽性であった。HIVは陰性であった。⽪膚⽣検を ⾏って病理組織学的に検索したところ、真⽪内に形質細胞の密な浸潤がみられた。また抗 トレポネーマ抗体を⽤いて免疫組織学的検索を⾏ったところ、表⽪と真⽪内に多数のトレ ポネーマを確認した。 治 療:抗菌薬を1クール内服投与したところ、発疹は軽快傾向を⽰した。 転 帰:治療のあと、⽪疹は完全に消退した。⾎液梅毒反応は抗体価が低下したが陰性化はしな かった。 1: 三橋善⽐古先⽣提供
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□著者提供
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多⽥弥⽣ 帝京⼤学医学部附属病院⽪膚科■評価・治療例(詳細)
#1470 初診時、フォローアップ時 対象患者・コメントを隠す/表⽰する ※下記は、⼀部を除き、執筆者が過去に診た20⼈の患者で2⼈以上に⾏った事を羅列して頂いています。実際の1⼈の患者に ⾏った内容は、下記の⼀部分であることを了解下さい。 評価⽅針 視診により診断する。 体幹に対称性に径数cmの⼩紅斑が多発し、紅斑上に鱗屑をつける。紅斑の⻑軸が割線⽅向 に向く配列を⽰すことが特徴である。左右対称性の分布で、背部ではクリスマスツリー様の 配列を⽰す。[ID0601]播種性紅斑に先⾏して⼤型の紅斑(herald patch)を約半数の例で認める。herald patch は播種性紅斑が⽣じた後も持続している。herald patchを認めればほぼ診断は間違いがな い。[ID0602] 痒みはないときもある。あっても軽度である。 鑑別すべき疾患には、薬疹、急性滴状乾癬、急性苔癬状痘瘡状粃糠疹、梅毒2期疹などがあ る。(鑑別⽅法:[ID0011]) 診 察 視診(特にherald patchの確認) 対象患者: ジベル薔薇⾊粃糠疹を疑う患者(推奨度1) 検体検査 CBC, 末梢⾎液像 対象患者: ジベル薔薇⾊粃糠疹を疑う患者(推奨度2)
⼀般⽣化学(AST, γ-GTP, BUN, Cr, Na, K, Cl) 対象患者: ジベル薔薇⾊粃糠疹を疑う患者(推奨度2) ⽪膚⽣検 対象患者: 診断に難渋する患者 ASO 対象患者: 急性滴状乾癬 梅毒RPR定性 対象患者: 梅毒との鑑別が必要な患者 治療⽅針 抗アレルギー薬の内服とステロイド薬の外⽤を⾏う。発熱や関節痛があれば、適宜、⾮ステ ロイド抗炎症(NSAIDs)薬の内服を⾏う。 炎症症状が強いときは、短期間、ステロイド薬の内服を⾏う。 治 療
最終更新⽇ : 2015年2⽉26⽇ <<ページ末尾:#situationDetails6.aspx?DiseaseID=1470&situationno=1>> 外⽤副腎⽪質ステロイド(ミディアム) リドメックスコーワ軟膏 [0.3%] 1⽇2回、次回外来まで 対象患者: ジベル薔薇⾊粃糠疹の診断のついた患者 コメント: リンデロン-V、アンテベート、リドメックスコーワはいずれか1つを⽤いる。 H 受容体拮抗薬(第2世代) アレグラ錠 [60mg] 2錠 分2、次回外来まで 対象患者: ジベル薔薇⾊粃糠疹の診断のついた患者 コメント: アレグラ、アレロックはいずれか1つを⽤いる。 アレロック錠 [5mg] 2錠 分2、次回外来まで 対象患者: ジベル薔薇⾊粃糠疹の診断のついた患者 コメント: アレグラ、アレロックはいずれか1つを⽤いる。 アセトアミノフェン カロナール錠[200mg] 6錠 分3 朝昼晩 ⾷後 対象患者: 発熱や関節痛を認める患者 副腎⽪質ステロイド プレドニゾロン錠「タケダ」[5mg] 1〜2錠 5⽇分 対象患者: 炎症症状が強いとき コンサルト ⽪膚科 対象患者: ジベル薔薇⾊粃糠疹の診断のついた患者 再診・⼊院の指⽰ 薬物療法を開始または変更したら、1〜2週間後に再診する。 その後は経過に応じて2週〜1カ⽉ごとにフォローアップする。 以後は症状経過に合わせて延⻑する。 対象患者: ジベル薔薇⾊粃糠疹の診断のついた患者 推奨度1:明らかに利益が害やコストよりも上回る。必ず⾏う必要があり得る⾏為。 推奨度2:害、コストよりも、利益が上回る可能性が⾼い。半数以上の状況で⾏われ得る⾏為。 推奨度3:利益よりも、害、コストが、上回る可能性が⾼い。半数以下の状況で⾏われ得る⾏為。 推奨度4:明らかに利益が害やコストよりも下回る。医学的に原則禁忌といわれている⾏為。 (詳細はこちら参照) ※薬剤中分類、⽤法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独⾃に作成した薬剤情報であり、著者により作成された情報で はありません。 尚、⽤法は添付⽂書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。 1
ジベル薔薇色粃糠疹は、皮膚の炎症性角 化症の一つです。細かいフケのようなもの が付着した赤い楕円形の発疹で、突然、腹 部を中心に現れます。 ウイルス感染の後で発症しますが、事前に かぜ症状などのウイルス感染を示す人は 50%程度です。 赤い発疹とともに、微熱がみられることもあ ります。しかし、肝臓など内臓の異常と関係 する病気ではありません。 通常、特に検査などは必要ありません。 自然に治る皮膚疾患ですが、軽快するまで1~2カ月かかります。2週間に1度程度通院しましょ う。 赤みが消えても薄い茶褐色の色素が残ります。この色素斑は時間がたてば自然に消えます。 発熱などの全身症状が強い場合を除いて、日常生活に特に制限はありません。普段どおりの生 活をしましょう。