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実験方法

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(1)

日 長 温 度 調 節 に よ る ヤ サ イ ゾ ウ ム シ 成 虫 の 休 眠 回 避

松 本 義 明

夏眠中のヤサイゾウムシ Listro<urescostirostris ob/iquus KLUG成虫を短日または短 日・低温条件に移して飼育すると,成虫を夏眠から早期に離脱させ, 産卵をかなり早める ことができることはすでに報告したが〈松本1959), さらにその後の実験で幼虫・蛸期と 成虫期の日長・温度条件を変化させることによって, 休眠を最初からかなり回避させ,早 期に産卵を得ることを明らかにしたのでここに報告する.

この方法の適用で, 従来本種を周年実験室内で大量に飼育する上に最大の難点とされて いた夏眠乃至は産卵前期間の長期間という点を,なかば解決し得たわけであって,このこと は殺虫剤の生物検定, その他の生理的諸実験材料に用いられている食植性の昆虫あるいは 読菓害虫の種類数が,いまだ十分であるとは云えない現在, 本種をその候補のーっとして 上げ得る可能性をもたらした点で,応用昆虫学上意義があると思われるし,また昆虫の,と くに本種のような他にあまり例の多く知られていない短目性昆虫, しかも成虫期に休眠現 象をもっ昆虫の休眠と環境条件との関係解明に一つの資料を提供するものと考えられる.

本稿を校閲され, 種々助言をいただL、た当研究所長長学博士杉山章平教授に厚くお礼申 し上げる. また当倉敷市における日長時間の資料を提供された安江研究室に感謝の意を表 する.

実 験 方 法

供試虫の一般的飼育方法は次のとおりである.

飼料には幼虫・成虫期ともにすべてザγトウハクサイ緑葉を用いた.

200C 8時間照明下で産卵された卵を250C・100%R.H.暗黒下で解化させ,シャーレ 内で集合飼育,老熟とともに, 上面に径5cmの金網穴を設けたブリキ缶 (10x14cm)  に入れた土壊上に移し,土嬢中に潜入踊化させた.幼虫期の1シャーレ (9x 2cm)内の 収容頭数は解化当時50‑‑60頭で, 幼虫の成長とともに漸減させ. 4令老熟期には12頭前 後となるようにした.ブリキ缶の老熟幼虫収容数は1缶当り最高60頭前後である.

成虫の羽化後は,すべて小ジャーレ

( 4 . 5 x1 . 8 

cm)内で,ほぽ一定の大きさ

( 2 . 5 x 2 . 5

cm)に切ったサγトヴハクザイ業片を与えて個体飼育を行ない, 毎日摂食の有無及び産 卵数を記録するとともに,餌・容器を新しいものに交換した.

照明は暗箱内に設置した4側面2重ガラス張の飼育恒温器

( 4 2 x43x

72 cm)の相対す る2外側面にマツダ10W白色盛光灯を1灯ずつ垂直にとりつけて行なった.

次に実験結果の表〈第1及び3表〉に記載した各調査事項の主なものについて若干説明

‑167

(2)

する.

休 眠 性

この実験における成虫の休眠性については, 第1・2図に示された摂食個体数率の消長 曲線及び産卵開始個体累積曲線からもその概略がうかがわれるのであるが, さらに休眠性 の内容をよりくわしく数値的に示すために以下の a.b, C各項目をとりあげて調査した.

a .

絶食開始まで日数一一ー成虫が羽化後の連続的援食から絶食状態にはいるには, 最初 1日間の絶食,しばらくして2日間の絶食, ついには3日間以上の連続的絶食状態にはい る場合, 2日間絶食につづいて3日間以上の絶食にはいる場合,あるいは最初から3日間 以上の長期の絶食にはいる場合など, 個体によって,異なるのであるが,ここでは3日間 以上の絶食を続けるようになった時を, 一応,絶食開始ということにして,羽化からその 時までの経過日数を'絶食開始まで日数'で表わした. これは第1・2図に示した摂食個 体数率曲線とともに絶食休眠開始の遅速とそのフレを示すものである.

b.羽化後100日間産卵前の絶食継続日数別個体数率一一成虫が絶食を続ける場合, 個 体によって,その絶食状態は一様でない.すなわち.20日間以上,あるいは100日間以上 というような長期間にわたって絶食を続けるものもあれば. 1度絶食にはいったかに見え ても,数日を出でずして再び摂食を行ない,絶食・摂食をくり返し, 長期の継続絶食が見 られない場合もある. したがって,これらを一括して休眠率というような数値で簡単に表 わすことは困難である. かりに1日間の絶食をするものを休眠とするならば,今回の実験 の各区はすべて100%の休眠率を示したことになり,休眠率で表わすことは,休眠の深さ の度を表わすのに適切でない.そこでこの休眠の深さの度を示す一方法として, 羽化後 10(}日間以内且つ産卵前に行なわれた絶食の継続日数を取り上げた.

いま第1表 (b)のAとDとの両区に例をとって説明すれば, A区では,絶食は斉一な 連続状態を示し, 1∞%の個体が羽化後100日間以内に20日間以上の連続的絶食をしたこ とを示している. これに反して, D区では. 1日間の絶食を示した個体は100%である が. 2日間. 3日間の連続絶食を示した個体は91.3%, 5日‑9日間の連続絶食を行な った個体は65.2%と減じ, 20日間以上の長期にわたる連続絶食を示した個体となると,

わずかに4.3%にとどまることを表わしている.

つまりこの調査項目では, 長期の絶食継続日数を示す個体の率が高い実験区ほど,その 休眠は深く,斉一であることを表現している.

C.羽化後50日閉または1∞日間の絶食日教一一上記のb項とともに, 休眠の深さを 表わすものとして, 羽化後50日間, または100日間における絶食日数を調べた. 調査期 間を100日にとると,実験区によっては,休眠覚醒後の連続摂食, 産卵にはいる場合が含 まれてくるので, 50日間の調査結果もあわせて示したが,平均指数で見るように,両調査 期間の結果は,ほぼ似かよった傾向を示している.

c

区では調査期聞を100日にとると,

休眠覚醒後の連続摂食が含まれてくることが. あまりにも明瞭なので(第1図参照), 50  日間の調査だけにとどめた.

産 卵 性

産卵性の良否を表わす数値として,産卵個体数率(第1・3表9項),また第1・2図に示 した産卵開始個体累積曲線とともに,以下の3項について調べた.

‑168

(3)

数一 i

自国﹀E

で一端長﹁河川ノ叩川幅四郎 m∞一

制一則唯一 zV4釦lmwmmG船3川町一 喜一一ぃ︐一志 土 土 土 土 土 一 時三短一∞幻叩日関口符お花却お臼一 制有得一白血(弘(u(見︿ぬ(訊(一

a一 一

幼虫・踊・成虫各湖を通じて200 C自然光で飼育したときの休眠と産卵 実 幼虫老 熟潜土

b.羽化後1∞日間産卵前絶食継続日数別個体数率

死率一冊一中数一‑

一間虫 ‑3 扇亡一

一査閲す

a

一調期一

u

区一一

査致事3

詞頭一 3

1 験 3>5>10>15>202日1羽化月日解化月日区名

1

∞ 

1

∞ 

1

∞  1ω 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞  ..28‑‑

29 

111. ll. 10‑12 A  1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

3.3 113 30 IV. 14 11. 24 9 

m. 

B  1

∞  1ω 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞  1ω 

1

∞ 

0.0 120 16 5 VI. 9 VI. V. 26 C  4.3 13.0 34.8 65.2 91. 3 91. 1

∞ 

8.0 150 25 4 X. IX. 12 酒.26 D  67.9 89.7 96.6 1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

10.0 150 30 XI. 22‑24 X. 31 X. 14 E  1

∞  1ω 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

1

∞ 

5.9 110 34 :XI. 12‑13 XI. 21 2‑4 XI~ C.羽化後50日間 絶食日数 平均土標準偏差 (最短最長) 24.972.64 (18‑28)  25.174.41 (14‑31)  31.691.20 (30‑34)  6.786.

(1‑忽) 19.455.94 (4 ‑27)  23.693.92 (10‑29)  き 区名g.産卵個

開一

d

f.産卵開始後却 日間産卵日数 平均土標準偏差 (最少綾多〕

e.産卵開始後 日間産卵数 平均土標準偏差 (最少最多)

d.産卵開始ま で日数 平均土標準偏差 (量短最長〉

休眠性

羽化後1∞日間絶食日数 平均土標準偏差平均 (最短最長)指数 74.24+ 4.11  (58‑78)  73.524.61 (58‑81) 

平両 指数

1

+斉ー1

.0 1

.0 A  0.0  1

.0 12.275.47 ( 1‑20)  8.926.64 ( 1‑20) 

.6078.14 ( 1‑286)  45.4679.18 ( 1‑295) 

89.699.33 (75‑1佃〕 85.468.93 (72‑98) 

+斉ー +斉ー

99.0 1

.8  126.9 

B  C  56.5 土不斉一39.1 29.

∞土

13.35 ( 1‑57)  63.078.34 (42‑77)  71. 224.90 (60‑82) 

27.2 D  0.0 +ほぼ斉一85.0 77.9 E  0.0  卵期:250C全陪

95.9 94.9 F 

(4)

d .

産卵開始まで日数一一羽化より産卵を開始するまでの日数であって, 休眠覚醒の遅 速を示す

1

指標と考えてもよいであろう.

e.産卵開始後20日間産卵数一一産卵を開始した各個体の最初の20日間における産卵 総数を示した.

f.産卵開始後20日間産卵日数一一産卵を開始しても, 必ずしも毎日連続的に産卵す るとは限らないので,この産卵開始後最初の20日間における産卵日数をとりあげた.

なお各実験区とも産卵開始の有無についての調査期間は羽化後150日聞を標準としたが,

多くの場合, 産卵を開始した個体は, 産卵開始20日後に調査を打ち切ったので, 摂食虫 数率及び死亡虫数率の算出は, 産卵開始個体累積数率のそれよりも早期に打ち切られた

(第1及び2閣参照).

実 験 結 果 並 び に 考 察

I.幼虫・踊・成虫期を通じて恒温 (200C)自然、光下での飼育

前報(松本1959)にも述べたように, 本種を幼虫・踊・成虫各期を通じて室温自然光 下で飼えば, 成虫は羽化後ある期間 (5月上旬に羽化したもので30日前後, 6月中旬に 羽化したもので約20日間〉摂食した後, ことごとく連続的な絶食状態すなわち夏眠には いり, 9月上中旬になって,ょうやく連続的な摂食を再開, 9月下旬乃至10月上中旬にい たり,はじめて産卵するようになる. また人為的に9月上旬に,すなわち自然状態よりも 早く産卵きせ,次いで卿化きせた幼虫を室温下で・飼育, 10月中旬に羽化させ,ひきつづき 室温下で飼育しても, 約30‑70日間際食後, 絶食にはいり. 翌年の秋9月下旬にならな ければ産卵を開始しないことが確認されている(松本未発表).つまり温度・日長時間を 調節しなし、かぎり,必ず連続的な長期間の絶食休眠にはいる.

それでは,温度だけを一定に保ち, 自然光下で飼育したならばどうなるであろうか. 1  年のいろいろの時期に産下された卵を用いて, 幼虫鮮化後, 200C自然光下で飼育した結 果は,第1表及び第1図に示すとおりである.

すなわち8月初日解化のD区では,絶食にいたるまでの期間長く〈平均53.76日),その フレも大きい〈第1表a項).また実験方法の項に既記したように,絶食続継日数 (b項), 絶食日数 (c項〕ともに短く,休眠が浅いと思われる個体が多く, 明瞭な休眠にはいった といえるかどうか不明である. そして羽化後72‑98日の聞に56.5%の個体に産卵開始を 見た.しかし他の区では, C区の19.50日からE区の30.72日とやや巾があるが (a項), いずれも 100%の個体がほぼ斉一に連続的な絶食休眠状態にはいった(第1表b,C項, 第1図参照).

また他の区では産卵開始にいたる前に調査を打ち切ったので、確認されていないが. 少な くとも羽化後150日間の調査期間中*に産卵は見られなかったのに, 5月26日解化のC 区では.早期に(平均19.50日〉一度斉一な休眠にはいった後, 羽化後平均89.69日(75

‑108日〉に当る9月中下旬から100%の個体が産卵を開始した.このC区の結果は, 1度

E区は150日間の個体飼育調査後,引き続き143日間集団飼育を行なったが産卵は見られなか ったことが確認されている.

‑170‑

(5)

100 

75 

75

産 * 

50

ø~

25

塁 。

75

50 

25 

羽 化 川2829

ftXIII2.l

30  00  120  ~ 60  l

1 d

羽 化 後 日 数

l 幼虫・踊・成虫期を200C恒温自然光下で飼育したときの ヤサイゾウムシ成虫の領食産卵状況

休眠にはL、るにしても成虫の産卵能力を発現させるには, 夏季の

2 5

0

C

乃至

3 0

0

C

という ような高温を経させる必要がなく,日長時間が適当に変化すれば, それでよいことを推察 させる.

D区では上述のように休眠が浅いと考えられ, 羽化後

72‑98

日の

1 2

月中下旬から

1

月 上旬にかけて産卵を見たわけであるが,その産卵個体数率は

5 6 . 5

%にとどまり (g項及び 第

1

図),後述の

H . 1

各実験区の

80‑100%

という高い産卵率に比べてあまり成績は良 くない.またこの

D

区の供試虫は前報〈松本

1 9 5 9 )

に述べたように.室温下で夏桜中にあ る成虫を 7月中下旬に 200C8時間照明下に移して飼育し. はじめてこの時期くすなわち 8月中旬〉に産卵を得た結果によるのであって, 通常はこの時期に供試虫を得られない道 理である.

きて,ここで各区の休眠性と日長との関係について考察してみよう. 第2表に当地倉敷

(6)

2 実験Iにおける各時期の日長時間〈岡山県倉敷市) 実験区解化当時 潜幼土虫老当熟時 羽化当時

hr ...In  f 1I.1n  h7  ,"In  br  11n hr mln 

A  10.48  11.32  +0.44  12.26  +1.38  (TI.11)  (][. 3)  (][.29) 

B  11.44  12.16  +0.32  13.

∞ 

+1.16 

(][.9)  (11.24)  (IV.14) 

(Y.26) 14.14  (V1I4.. 9 26  +0.12  (V1I4.. 5 26  +0.12 { 

! 8 :   O :  

(VI.23 14.30) 

D  13.05  12.31  ‑0.34  11.45  ‑1.20  (¥1.26)  (IX.12)  (X.4) 

E  11. 25  10.50  ‑0.35  10.11  ‑1.14  (X.14)  (X.31)  (X[.23) 

F  10.44  10.13  ‑0.31  9.53  ‑0.51  (XI. 3)  (沼.21) (廻.13)

(安江研究室資料より作成〉

市における各区飼育時期の日長時間を掲げておく.

まず早春から夏にかけて飼育が行なわれたAC区についてみると, 春から夏に向かい 日長時間が長くなるにしたがって,絶食開始まで日数が短縮する傾向が看取される. しか しD区では既述のように絶食開始まで日数がし、ちじるしく長びき, 休眠の度も浅いと考え られる.またE区にも,多少それに似た傾向が認められる. しかしF区となると,もはや そのような傾向は明らかでない.

D

区の飼育当時の日長時間を見ると, 解化当時は約13 時間という長口に当り,虫の生育が進むにつれて,次第に短縮している. またE区では解 化当時において約11時間半で長日とは云えないが.

D

区の場合と同様, やはり短縮方向 へ向かっていて, この両区における僻化当時と羽化当時との各日長時間の差は1時間15 分前後の減となっている.

F

区では日長時間はやはり短縮へ向かうが, その短縮時聞は約 50分で,

D'E

各区のそれよりも短<. その上

. 1 1

化当時において,すでに11時間に満た ない.そこでこれらの諸点を照合して生育初期に適当な長日であって, 適当に日長時間が 短縮される場合には,

D

区のように休眠の開始が遅れ, その休眠の度も浅くなる,云L、か えれば,かなり休眠が回避されると考えられよう.

1I.幼虫・踊期と成虫期との日長温度条件を変化させての飼育

上述の実験に明らかなように,幼虫・踊・成虫各期の温度を一定にしただけで は, 特殊 な時期を除いて,成虫は必ず,ほぽ斉一休眠にはいり, 早期に卵を得ることはできない.

しかしD区に見たように日長時間が適当に長から短へ変化する条件下におけば, 休眠をか なり回避させ,産卵にL、たらせ得ることが推察されたので, さらに温度条件の変化も組み 合わせて,以下に述べる実験を行なった.

すなわち,幼虫・輔期を250C14時間照明,成虫期を200C12時間照明(Hl,2, 3区).

または8時間照明(I区〉で飼育実験を行ない, 対照区には,幼虫・踊・成虫全期を25

C 14時間照明下で飼育のG区及び200C12時間照明の

J

区の2区を設けた.

結果は第3表及び第2図に示したとおりである.

‑172‑

(7)

3幼虫・納期と成虫期の温度目長条件変化による休眠回避と産卵促進 区a.絶食開始まで日数b.羽化後1∞日間産卵前絶食日数別個体数率 区名 飼育温度目長条件 頭調査数調期査間亡期間虫数中死率平均(綾短土標最準長偏)差幼虫・蝋期成虫期1日2日3日>5日>10日>15日>20日 曹且

G 250C 14hr 250 C 14hr 20 140 5.0 18.30土1.671∞ 1∞ 1∞ 1∞ 1∞ 1∞ 1∞  (16~21日) H

200 C 12hr 30 1日3.3 34.50土13.∞1∞ 1∞ 1∞ 63.3 却.010.0 3.3  (17~57) H

"  " 

30 190 3.3 45.∞土24.431∞ 86.2 69.0 27.6 6.9 0.0 0.0  (21~1l2) H3 

"  " 

30 144 6.7 58.∞土12.761∞ 1∞ 93.1 72.4 37.9 13.8 10.3  (29‑曲) I 

却。C8hr 40 150 7.5 54.13土却.481∞ 92.5 76.9 39.5 13.2 5.3 0.0  (30‑105)  J 却。C12hr 200 C 12hr 30 150 3.3 46.20土10.651∞ 1∞ 1∞ 1∞ 96.7 96.7 93.3  (28‑69)  B3C.羽経化食後日回数日閉d.産 f.産日間卵産開始指後日却放

r.

産卵僑羽化後1∞日間絶食日数休眠性で日数 区名平(最均短土標最ー.偏長差) 平指錫数平(最均短企領最事鍾長差〉平指数均概評平(均.短企偲最隼長偏差〉

TZS 空 29 ヂ

,体.率

G 32.95土1.181∞.0 82.16土2.伺1∞.0 +斉ー0.0  (31‑34) (78‑85)  H15.15土3.6246.0 37.95土7.8346.2 土不斉一92.17土18.2247.82土48.7111.14土6.5880.0  (8‑22) (24‑57) (70‑148) C1~1必)(l~却) 26.45土3.9819.6 14.05土7.2317.1 土不斉一84.15土10.9827.∞土21.77 10.印土5.0693.1  (1 ~14) 4~3O) (69‑104) (2~ 79) (2‑19)  H. 4.83土2.7414.7 29.62土7.2636.1 土不斉一104.8土7.05*一ーー*ーーーー1∞.0  ( 1‑12) (15~44) (94‑127)  I 6.66土4.93 17.2 21.∞土8.5525.6 土不斉一102.5土13.4428.37土31.339.伺土5.6186.5  (0~21) (3~43) (船‑1(1)( 2~147) (2~却) J 7.57土4.8823.0 53.87土8.3265.6 +ほぽ斉一0.0  ( 0~19) (31~69)

H3区は産卵開始後20日に満たない中に各個体の調査を打切った.卵期:250C全踏

(8)

まず対照区のG区について見ると, 100%の個体が18.30日土1.67日(a項〉という早 期にしかも一斉に絶食にはいり,その休眠の度もb,C項に見るように深く斉一である.

また

J

区では絶食開始まで回数が46.20日土10.65日(a項〉と相当長いが,継続日数5日 以上の絶食を行なう個体は100%,  20日以上の継続絶食を示す個体は93.3%という高率 で,結局は,大体斉一な深い休眠にはいってしまう.そして両区とも調査期間中に産卵は 得られない.

l

∞ ち

75 I ~'Cl他r-!lI)'C14hr

50 

25 

75 

50 

25 

30  60  90 

le  30  60  90  12('  150 

2 幼虫・蝋期と成虫期の日長温度条件を変化させて飼育した ときのヤサイゾウムシ成虫の領食産卵状況

これに反して,実験区のHl

23区では絶食開始まで日数が長いのはもちろん,はっき りした連続的な絶食休眠にはL、らず,たとえば,絶食継続日数20日以上の個体は0‑10.3

%に過ぎず (b項), また実験区によって途中かなり摂食個体数率の低下した場合もある が(第2図), 常にほとんど50%以上の領食個体数率を維持して, 羽化後最短69日, 最 長148日,平均94.03日で,平均90.9%の個体が産卵を開始した.

またI区でも同様の結果が得られた. H区とI区との産卵性の良否を産卵開始まで日 数,産卵開始後20日間産卵数, 同産卵日数, 産卵個体数率などの点で比較してみたが,

この実験成績からは,個体聞の変異も大きく,その優劣は決め難い.

なお休眠性について補足的な説明を加えれば,両区とも上述のように, たしかに,はっ きりした連続的な長期の休眠はほとんど行なわれていないが (b項), C項の成績にも見 るように,すべての個体が一度は絶食していて(最短はI区に羽化後100日間に3日間の 絶食をしている個体がある),全く絶食にはいらない個体というものはなく, この点完全 に休眠を回避したとは云えないのは当然である.

‑174

(9)

結 信

以上のように,幼虫・踊期と成虫期との日長温度条件を高温長日から低温短日へ変化さ せることによって,かなり休眠を回避させ, 産卵へ導き得ることが明らかになり,この方 法と前報の夏期休眠中の成虫を低温短日条件下へ移して産卵を促進させる方法を併用する ことによって,ヤサイゾウムシを実験室内で周年随時産卵させることは, それほど困難で はなくなった.

もっとも6 この方法にもなお検討すべき余地がいくつかあることは勿論である. たとえ ば飼育時の温度・日長の両条件を変えることは, 飼育室設備の点からみて,あまり望まし いことではないが,

D

区の成績から推察されるように, 温度を変えなくても, 日長時間の 変化を適当に行なえば,やはり休眠を回避させ, 産卵前期聞を相当短縮させられるものと 考えられる. また今回得た成績では,全く絶食をしないものは無く,したがって休眠も完 全に回避されたとは云えないが, これもさらに日長あるいは温度の組み合わせを適当に行 なえば,完全な休眠回避を出現させ得るかもしれない.

嫡 要

ヤサイゾウムシ

L i s t r o d e r e sc o s t i r o s t r i s  o b l i Q u u s  

KLUGの成虫は,自然条件下では羽 化後ある期聞娯食した後,連続的な絶食休眠にはいり,産卵前期聞が長い. この休眠を回 避させ,早期に産卵を行なわせる目的で,以下の実験を行なった. 得られた結果は大約次 のとおりである.

1.幼虫・踊・成虫期を通じて恒温 (200C)自然光下での飼育

1) 1年の各季節の中で,虫の生育初期が長日で, 次第に短日に変化する晩夏から秩へ かけての特定の時期においては, 明瞭な休眠を示さず, 羽化後平均85.46日で56.5%の 個体が産卵を開始したが,他の時期に飼育したものは,すべて,ほぼ斉一な連続的絶食休 眠にはし、り,短時日に産卵を見ることはなかった.

2) 5月下旬に解化した幼虫を用いての実験では, 羽化後短時日に一斉に絶食休眠には いった後,

9

月下旬に再び摂食,続いて産卵が開始された. この結果は,本種成虫の産卵 能力の発現には,羽化後必ずしも夏期の高温を必要とせず, 日長時間の適当な変化さえあ れば.それでよいことを示しているといえよう.

II.幼虫・踊期と成虫期との日長温度条件を変化させての飼育

3)幼虫・輔期を250C14時間照明, 成虫期を200C12時間照明で飼育すると, 連続 的な長期の絶食にはいらず, 守明確な休眠を示さず, 羽化後平均94.03日で平均90.9%の 個体が産卵を開始した.成虫期の条件を200C8時間照明とした場合にもほぼ同様の結果 が得られた.

4)この方法と前報〈松本1959)の方法とを併用することによって, 本種を周年実験室 内で随時産卵させ,飼育することは,それほど困難ではなくなった.

5 )一方,幼虫・嗣・成虫全期を250C14時間照明, または200C12時間照明で飼育 した対照区で は,後者において絶食休眠にはし、るまでの期聞が長びくが, 結局両区とも長

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(10)

期の絶食にはいり,

1 4

. . . 1

日日間の調査期間中に産卵は行なわれなかった.

文 献

怯本豊島明. 1959.  ヤサイゾウムシ成虫の夏期短日低温飼育による産卵促進並びに夏眠についての 一考察.農学研究46(4) : 218‑225. 

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参照

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