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鹿児島大学病院歯科の今後

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Academic year: 2022

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鹿児島大学病院歯科の今後

著者 鳥居 光男

雑誌名 鹿児島大学歯学部紀要

巻 29

ページ 3‑3

発行年 2009

URL http://hdl.handle.net/10232/16998

(2)

前号で歯学部の講座再編について触れたので, 今回 は病院について述べさせていただく。

平成 年度, 歯学部創設 周年に合わせたかのよう に, 念願であった桜ヶ丘地区の病院再開発がスタート した。 大学の独立行政法人化にさきがけて医病と歯病 が統合した目的が, 医病の建て替えのためであったの で, やっと当初の目的が実現したことになる。 しかし, 国家財政の悪化から, 最初計画された全面建て替えツ インタワー構想は望むべくもなく, 増築と改修による 再開発となった。

病院を動かしたまま再開発をするため, 増築, 移設, 空いた部分の改修を繰り返す。 歯病については病院統 合後の最大の問題点は医病と歯病が 離れている ことで, これを解消するために現在の医病外来棟の東 側に歯科の新外来棟が建設される (写真参照)。 3階 建てで1階が下駄履き, 2, 3階が歯科外来になり, 合計床面積 ㎡ (現医病の病棟の一部を含む) が 計画されている。 現在の歯病が約 ㎡であるので 極端に狭くなる勘定であるが, 手術室, 事務部, 薬剤 部, 検査部等医病と共通の部分は医病に, 病棟は現在 の医病の病棟東端 (結核・感染症病棟の跡地) に建て られる新病棟 (写真参照。 ただし, 病棟の外形は検討 中で, 変わる可能性有り) に移るので, 今の外来診療 室のみの面積程度が確保されたことになる。 再開発が 先行している他大学では, 医歯合同の病院が建てられ, その一部のフロアーが歯科に割り当てられている。 し かし, 床下構造など医科と歯科では設計が大きく異な り, 苦労しているとのことで, 本学では歯科のみの外 来棟であるのでその点はありがたく思っている。

いつ歯病が移転するかということについては, でき るだけ今の設備を有効に利用する観点から, 再開発計 画の最後に新外来棟が建設され, 完成後に歯科の全て (外来, 病棟, 手術部門) が一度に移転する計画であ り, いまから8〜9年後になる予定である。

さて, 移転はまだまだ先の話で, 設計すら始まって いないが, 歯科の中では新外来棟をどう使うかについ ての検討を始めている。 現在の外来診療室の床面積が 確保されたと言っても, 通路, 受付, トイレ, 階段等 を設けると, 診療スペースは当然現在より狭くなる。

従って, 診療ユニットを現在の 台から 台前後に までは減少させる必要がある。 現在の1日外来患者数 からはこれでもやってゆける計算である。 そうなると 現在のように各診療科が各個に診療室を持っていると いう形は, 壁・通路等のスペースがいるので不可能で, できるだけ大きいひとかたまりの大診療室になる。 例 えば成人系, 外科系, 発達系がそれぞれひとかたまり になり, 各科の境界は共用ユニットにして効率的に運 用することが考えられている。 いまでも上記の3系は それぞれがセンター化されている。 医病も名目上は臓 器別にセンター化されているが, 実際には従来の枠組 みで動いている。 しかし, 病院再開発が終了した暁に は実体としてもセンター化が実現する予定である。 そ の際は歯科も実体としてセンターとして動くようにな ろう。 また, 現在でも の専門外来が登録されている が, 専用の診療室を持っているものはない。 いくつか 専門外来診療室も必要であろう。 さらに, 移転により 研究室と診療室が建物群の東端と西端に分かれること になるので, 今のように簡単には両室間を行き来でき ない。 そのためにある程度の控え室が必要となり, そ の面積も必要となる。

いずれにしても新しい外来棟をどのようにすればい いのかについては, ここ数年を掛けて慎重に考えなけ ればならない。 病院の新築など数十年に一度あるかな いかの機会である。 いまや建物は改修して百年使えと いう時代である。 まさに, 前報で書いた, 講座再編・

増設などもからめ, 歯学部百年の計をたてる事になろ う。

歯学部創立 周年 特集

副病院長

参照

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