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移住先と出身地域の親族ネットワークに関する実証的研究 : 愛知県長久手町・小原村の調査から

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Academic year: 2021

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(1)  移 住 先 と出身 地 域 の親 族 ネ ッ トワー クに 関 す る実 証 的 研 究              ∼ 愛 知 県 長 久 手 町 ・小 原 村 の 調 査 か ら ∼.                           村 井 忠 政   安 達 正 嗣   小 國 英 夫*.      目     次 I  研究 の 目的 と方法     1  は じめ に     2  調査対象地 と調査対象者の選定   長久手町 ・小原村の概要. Ⅱ.     1  長久手町の概要     2  小原村の概要   質問紙調査 と面接調査 Ⅲ の結果 と分析     1  長久手町における質 問紙調査 の結果     2  長久手町における面接調査 の結果     3  小原村 における質 問紙調査 の結果     4  小原村 における面接調査 の結果   結 び と残 された課題. Ⅳ. 参照文献 <注 >.                    I研. 究 の 目 的 と 方 法.                        1  は  じ  め  に.   1950年代半ばに始 まったわが国の高度経済成長期 は、文字通 り 「 民族大移動期」 であ り、それ は世界史において も類 を見ないほ ど急激 で しか も短期 間に生 じた現象で あった。 この間におけ る 産業化はわが国の産業構 造を大 き く転換 させず にはおか なか った。すなわち、 これに よってわが 国の産業構 造は伝統 的な農業社会 か ら一気 に高度産業社会へ と転換を遂げたのであ る。   わが国の経済成 長に続 いて、アジアNIES諸. 国の経済発展が見 られ、中で も 「 漢 江[ハ ンガ. ン]の 奇跡」 と呼ばれ た韓 国経済 の発展 と都市化 の進展には 目をみは るものがあ った。 またそれ に続 いて、「 改革 ・開放」を ス ローガ ンに掲げ た社会 主義中国 の沿海部 を中心 とす る経 済成長 は. *前 愛知 県立大学教授。平成11年度 より四天王寺国際仏教大学教授。.

(2) 世 界 の 耳 目を 引 きつ け ず に は お か な か っ た。   この よ うに東 ア ジ ア地 域 で は 、近 年 の急 速 な 経 済発 展 に よ って膨 大 な 人 口の地 域 間 ・産 業 間 移 動 が生 じ、伝 統 的 な地 域 社 会 の変 動 や産 業 構 造 の変化 に伴 い 人 び との ライ フ ス タ イ ルや 生活 意 識 ・態 度 ・価 値 観 が ドラ ス テ ィ ッ クな変 容 を遂 げ つ つ あ る。 中 で も と りわ け 日中韓 三 国 に は、 歴 史 的 に も文 化 的 に も多 くの共 通 点 が認 め られ る と 同時 に 、経 済 発 展 ・都 市 化 ・人 口高齢 化 な どの点 につ い て は それ ぞれ の地 域 に特 有 の パ タ ー ンが 認 め られ 、 自ず とそ こに お け る 問題 点 に も特 異 性 が あ らわ れ て い る が 、 そ の特 異 性 ゆ え に社 会 福 祉 な どの 分野 に お い て も一 定 の協 力 関 係 をつ く り だす 意 義 と可能 性 が あ る と思 わ れ る の で あ る。   今回 のわ れ わ れ の調 査 研 究 の 目的 は 当初 か な り大 きな もの で あ った 。 す な わ ち 、近 年 目覚 しい 経 済成 長 を 遂 げ た東 ア ジ ア の 国 々 の 中 か ら 日本 、 中 国 、韓 国 の三 国 を取 り上 げ 、 これ らの 国 々に お け る急 速 な工 業 化 と経 済 成 長 に 伴 って 生 じた農 村 部 か ら都 市 部 へ の 人 口移 動 が 引 き起 こ して い る さま ざ まな 問題 の 中 で 、 「人 口移 動 が 市 民 生活 に お よぼ した 影 響(と. りわ け 都 市 化 に よ る ラ イ. フス タ イル ・生 活 意識 ・価 値 観 の 変 容)と そ こか ら生 じる さ ま ざ まな 社 会 問題(と. りわ け世 代 間. の価値 観 のギ ャ ップや 農 村 部 に 取 り残 され た老 親 の扶 養 や 介 護 等 の 福 祉 的 援 助 な ど の 問 題)」 に 焦 点 を 当て て 、 これ ら三 国 の そ れ ぞ れ が 抱 え て い る問 題 とそ の 特 色 を 実 証 的 調査 を 通 じて 明 らか に す る と ころに 当 初 の わ れ わ れ の 調 査 研 究 の 目的 が あ った の で あ る。   しか しい きな りこ う した 大 きな 研 究 課 題 に つ い て、 しか も三 国 間 の 国 際 比較 調査 研 究 を 行 うこ とには 言 うまで もな くか な りの 無 理 が あ る。特 に三 国 の産 業 高 度 化 の 段 階 に は 相 当 な 開 き(特 に 日中間 の 開 きが 大 きい と考 え られ る)が あ り、 比較 す る こ と 自体 の意 義 に つ い て も検 討 が 必 要 で あ り、 比較 す るた め の枠 組 み 作 りのた め に も、 当面 は勉 強 会 が 必 要 だ と い うこ とに な り、 中 国 お よび韓 国 の 人 口の地 域 間 移 動 に 関 す る先 行 諸 研 究 を題 材 に共 同研 究 グル ー プ 内で の 研 究 会 を 数 回 実 施 して きた。1   今 回 の調 査 研 究 は この よ うな 意 味 で あ くまで も予 備 的 研 究 の域 を 出 る もの で は な い 。 また 本稿 は そ の 内の 国 内調 査 に関 す る報 告 で あ る。 韓 国 調査(調 査 地:慶 よび 昌原[チ. ャ ン ウ ォ ン]市)に. 尚南 道泗 川[サ. ッチ ョン]市 お. 関す る報 告 は 愛知 県 立 大 学 文 学 部 社 会 福 祉 学 科 の 紀 要 に 掲 載 さ. れ て い るの で参 照 され た い。2また 中 国に おけ る人 口の地 域 間 移 動 に関 す る調 査 研 究 に つ いて は 今 後 の課 題 と して残 され て い る。.                           2  調 査 対 象地 と調 査 対 象 者 の 選 定.   さて 、わ れ わ れ が行 った今 回 の 「 予 備 的調 査 研 究」 は表 題 の通 りで あ る。 わ れ わ れ は 当初 、 長 久 手 町 を 「産業 高度 化 に よ る人 口流 入地 域 」 と考 え 、 小原 村 を 「産 業 高 度 化 に よ る 人 口流 出 地 域 」 と考 えて い た 。従 って長 久 手 町 は韓 国 の 昌原 市 と、 小原 村 は泗 川 市 と比 較 で き る と考 え てい た。   しか し結 果 は 相 当 に 異 な って い た 。長 久 手 町 の場 合 、 人 口流 入 は 名 古 屋 市 の 地 下 鉄 東 山 線 が.

(3) 藤 ヶ丘 ま で延 長 さ れ(1969年)、 長 久 手 町(と. りわ け 長湫 地 区)で の住 宅 開 発 が 盛 ん に な った こ と. に よる要 因 が一 番 大 き な も ので あ り、産 業 高度 化 と無 関係 で は な いに して も明 確 な 結 び 付 き は 確 認 で き なか っ た。   小 原 村 の場 合 は確 か に 産 業 高 度 化 に よ る人 口流 出 の認 め られ る地 域 で あ った が(国 勢調 査 結 果 や 村 の資 料 に よ り確 認)、 わ れ わ れ が 調 査 対 象 と した の が 「小 原 会」3とい うや や特 殊 な 集 団 の メ ン バ ー中 心 で あ った とい うこ と もあ って 、残 念 な が ら産 業 高 度 化 に よ る人 口流 出 を十 分 に は捉 え き れ な か った 。   そ こで わ れ わ れ は 今 回 の調 査 か ら得 られ た情 報 を や や 異 な る観 点 か ら分析 す る こ とに した 。 そ れ が 本 稿 の 表 題 の 所 以 で あ る。 つ ま り両 調 査 の結 果 に は 幸 い に して あ る種 の類 似 性 が 認 め られ た の で あ る。 そ れ は 人 口移 動 が いず れ も比 較 的 近 距 離 間 で の もの で あ る とい うこ とで あ った 。 長 久 手 町 の場 合 も流 入 者 の多 くは隣 接 す る名 古 屋 市 内か らの 人 々で あ った。 小 原 村 の場 合 は 調 査 対 象 が 小原 会 の メ ンバ ーで あ った た め小 原 村 か ら愛 知 県 内 の 他 の市 町 へ移 住 した 人 々で あ り、 これ も 比 較 的近 距 離 間 の移 動 者 で あ る。   と ころ で 、経 済 発 展 や 工 業 化 に 伴 う人 口の 地 域 間移 動 は 、従 来 人 口の時 間 的 空 間 的 分 布 とそ の 変 化 と して把 握 され て きた 。 しか し、 人 口の 地 域 間移 動 は 、移 動 者 自身 の 人 口学 的 諸 属性 の み な らず 、 学 歴 、収 入 、 職 業 、 婚 姻 上 の 地 位 等 の 社 会 的諸 属 性 に よっ てそ の意 味 す る と ころ が異 な る。 この よ うな地 域 間 移 動 の意 味 を 問 うと き、 移 動者 の持 つ 客 観 的 な諸 属 性 の側 面 と共 に 、地 域 間移 動 に 対 す る移 動 者 自身 の 主 観 的 な 意 味 付 け(内 的動 機)の 側 面 を 明 らか に す る こ とが必 要 で あ る。 つ ま り、 「 何 故 人 は移 動 す る か」 を 当該 移 動 者 の 主観 的 な意 味づ け に 関連 づ け て 移 動 行 動 パ タ ー ンの 解 明 に ア プ ローチ す る こ とが 必要 で あ る と考 え る。4   そ もそ も地 域 間 移 動 は そ れ 自体 、 ライ フ コー ス5に お け る一 つ の イベ ン トで あ る と考 え られ る。 しか し この 地 域 間 移 動 に は 多 くの イ ベ ン トが付 随 す るか ら、厳 密 に は 、 イ ベ ン トの結 果 と して 地 域 間 移 動 が あ る とい え る か も しれ な い。 例 え ば就 学 、 就 業(転 勤 、転 職 を含 む)、 結 婚(離 婚)、 家 族成 員 との 離別(死 別)等. は 人 生上 の転 機 とな る大 きな イ ベ ン トで あ る が、 これ ら のイ ベ ン ト. を 契機 と して 、 あ るい は これ らに 関連 して人 は地 域 間 移 動(移 住)す. る こ とが 多 い 。 か か る意 味. に お い て 、 わ れわ れ の調 査 対 象 は ま さ に 「ホ モ ・モ ーベ ンス」(移 動 人)に 他 な らな い。   上 に述 べ た よ うな視 点 か ら 、 こ の調 査 では 、 比 較 的近 距 離 間 で の移 住 者 を 対 象 に 、 彼 らを 移 住 に駆 り立 て た動 機 が どの よ うな も ので あ った の か 、移 住 が そ の後 の彼 らの生 活 に ど う影 響 した か 、 特 に移 住 前 の地 域 や 出身 世 帯(家 族/親 族 等)と の 関 係 は どの よ うに維 持 され るの か(あ. るい は. 維 持 され な い のか)、 さ らに は移 住 に よっ て 出身 地 域 や 世 帯(家 族/親 族)と の 関 係(社 会 的 ネ ッ トワー ク6)か ら ど の よ うな 問題 が 生 じて い る か(と りわ け成 人 子 の転 出に よ って 後 に 残 され た 親 の老 後 の世 話 を 誰 が ど の よ うに す るの か)、 これ らを 明 らか に し よ うとい うこ と に な った 。7   最 後 に 、 今 回 の調 査 で わ れ わ れ が 終 始 悩 ま さ れ た 調 査 方 法 の 問 題 が あ っ た 。 そ れ は 質 問 紙 (questionnaire)に. よる量 的 調 査 と面 接(interview)に. よる質 的 調 査 を い か に使 い こな す か とい. う問 題 で あ る。 わ れ わ れ は 当 初 、 質 問紙 調 査 で い くつ か の典 型 例 を 抽 出 し、 そ れ を面 接 法 で よ り.

(4) 詳 細 に把 握 す る と い う方 法 を用 い よ うと した 。 しか し これ につ いて も結 果 は 必 ず し も成 功 した と は い え な い。 質 問 紙 調 査 か ら面 接 対 象 を うま く導 き 出 しえ なか った の で あ る。 これ もわれ わ れ に とっ て今 後 に重 要 な課 題 を残 した こ とに な る。                                                                 (村井 忠 政 ・小 國英 夫).                          Ⅱ   長 久 手 町 ・小 原 村 の 概 要.                                1長. 1)長. 久 手 町 の 概 要. 久手町の沿革.  長久手町 は 「 小 牧 ・長 久 手 の戦 い」 の 舞 台 とな った 古 戦 場 で知 られ る。1906(明. 治39)年. に長. 、岩 作 、上 郷 の三 ヶ村 が 合 併 して 長 久 手 村 とな り、近 年 まで 名古 屋 市 の東 部 に隣 接 す る農 業 を 湫 中心 と した純 農 村 地 域 と して 発 展 して きた 。 しか しな が ら、1960年 代 の高 度 経 済 成 長 期 に お け る 名 古屋 市 の急 速 な 都 市 化 の進 行 と ドーナ ツ化 現 象 に 伴 い 、 都 市 周辺 部 の宅 地 開 発 が 進 み 同 町 の 人 口 も急 増 期 を迎 え、1969(昭. 和44)年. に は1万 人 を 超 え て い る。 同年 、地 下 鉄 東 山線 が 星 ヶ丘 か. ら藤 ヶ丘 ま で伸 び る こ とに よ って 、 名 古 屋 市 内へ の ア ク セス が格 段 に改 善 され た 。 また1970(昭 和45)年. に は市 街 化 区 域 ・市 街 化 調 整 区 域 が 設 定 され 、 区 画整 理事 業 を は じめ とす る都 市 基 盤 整. 備 が推 進 され た こ とに よ り、 同町 の人 口は 急 激 な 伸 び を 示 し、1990(平. 成2)年. に は3万 人 を 超. え た。   1971(昭 和46)年. に は 町 制 が施 行 され 、 人 口増 加 に 伴 う小 中 学校 の 開校 を は じめ とす る公 共 施. 設 の整 備 も進 み 、名 古 屋 市 近 郊 のベ ッ ドタ ウ ン と して の 性 格 を ます ます 強 め つ つ あ る。 同 町 内に は近 年 、 愛知 県 立 芸 術 大 学(1966年)、 年)、 愛 知 淑 徳 大学(1975年)、. 愛 知 県 農 業 総 合 試 験 場(1969年)、. 愛 知 県 立 大 学(1997年)が. 愛 知 医 科 大 学(1972. 次 々 と開設 、 あ い ち学 術 研 究 開 発 ゾ ー. ンの一 翼 を 担 う研 究 学 園 都 市 と して の性 格 を 帯 び つ つ あ る。. 2)長. 久 手 町 の位 置 と地 理 的 条 件.   同 町 は 、 尾 張東 部 地 域 の ほぼ 中央 に 位 置 し、 北 は瀬 戸 市 、尾 張旭 市 、南 は 日進 市 に 接 して い る。 また 、 東 西 は 豊 田市 、 名 古 屋 市 とい った 大 都 市 と隣 接 して お り、 と りわ け、 同町 西 端 が 地 下 鉄 東 山 線 の 終 点 「藤 ヶ丘 駅 」 に近 接 して お り、 東 名 高 速 道 路 名 古屋 イ ンタ ー に も直 近 してい るた め 、 完 全 に 名 古 屋 市 の 生活 圏 に入 っ て い る。   同 町 は 東 西 約8km、. 南 北4kmと. 東 西 に 長 く、 市 街 地 お よび 住宅 地 は西 部 に集 中 し、 東 部 は 農. 業 地 域 とな って い る。 同町 の 中央 部 を香 流 川 が 東 西 に 貫 流 して お り、町 全 体が なだ らか な 丘 陵 地 を な し、 開 発 が進 む につ れ て減 りつ つ あ る も の の比 較 的 緑 が 多 く残 され て い る。.

(5) 表Ⅱ-1 . 年  次. 1965年. 1970年. 人  口   (人). 7,583. 11,317. 増 加 率   (%). −. −. 70/65. 49.2%. 長 久 手 町 の 人 口 の推 移. 1975年. 1980年. 14,495. 18,610. 75/70. 80/75. 28.1%. 1985年. 25,507. 85/80. 28.4%. 37.1%. 1990年. 1995年. 33,715. 90/85. 38,490. 95/90. 14.2%. 32.2%. (資料:国 勢 調査). 3)長. 久 手 町 の 人 口動 態.   表Ⅱ −1に 明 らか な よ うに 、 同町 の人 口は1970年 代 か ら急 速 な増 加 を続 け て お り、1965(昭. 和. 40)年 か ら1970(昭 和45)年. 成. 2)年. まで の人 口増 加 率 は49.2%の. 高 い伸 び を示 し、 そ の後 も1990(平. ま で は 引 き続 き高 い伸 び率 を示 してい る。 しか し1995(平 成7)年. が急 激 に ダ ウ ン して い る こ とが わ か る。1970(昭 これ は1969(昭. 和44)年. 和45)年. の 時点 で は人 口増 加 率. の 人 口増 加 率 が と りわ け 目に 付 くが 、. に地 下 鉄 東 山線 が 「 星 ヶ丘 」 か ら 「藤 ヶ丘」 まで延 長 され た こ とが 最 大. の 要 因 とな って い る。 ま た1990年 代 以降 同町 の人 口増 加 率 が ダ ウ ン した の は 、地 価 が 高 騰 した こ と と並 ん で 、 バ ブ ル経 済 が は じけ た こ との影 響 と思わ れ る。.

(6)   1985(昭 和60)年. に は 約25,000人 で あ った 人 口が 、5年 後 の1990年 に は33,000人 を超 え て い る。. こ の よ うな 人 口急 増 の要 因 と して は 、地 下 鉄 藤 ヶ丘 駅 の開 業(1969年)、 土 地 基 盤 の 整備 に よ る宅 地 開 発 、 大 学 立 地 に 伴 う学 生 な どの 町 内 へ の居 住 な どが 主 な もの と思 わ れ る。 今 後 の同 町 の 人 口 動 態 を 予 測 す る と、 今後 も年 平 均4%前 後 の伸 び率 が 見込 まれ 、 同町 の最 新 の長 期 総 合 計 画 の 人 口 予 測 で は2005年 まで に は50,000人 の 大 台 に乗 る と予 想 さ れ て お り、 当然 の事 な が ら市 制 施 行 を め ざ した 準 備 が 必 要 され るわ け で あ る。8   同町 の人 口増 加 を 地 区 別 に 見 て み る と、宅 地 化 の進 む 長湫 地 区 に おけ る社 会 増 が 大 部 分 を 占め 、 他 の地 区で は 増 加 傾 向が ほ とん ど見 られ な い とい う顕 著 な 特 色 が あ る。 この傾 向は 今 後 も続 くも の と予 想 され る。 つ ま り、 同 町 で は 人 口が 急増 して い る地 域 と、 人 口が比 較 的 安 定 して い る地 域 とい う二 つ の ま っ た く異 な った 特 性 を もつ 地 域 に別 れ て い る とい うこ とが で き る。. 表Ⅱ-2 . 合   計. 長久手町の年齢別 人口の推移. 1980年. 1985年. 実 数 (構成比).   18,610 (100.0%). 1990年. 1996年. 実 数 (構成 比). 実 数 (構成比). 実 数 (構成 比). 25,507 (100.0%). 30,842 (100.0%). 35,994 (100.0%). 0∼14歳. 4,684 (25.2%). 5,825 (22.8%). 6,157 (19.9%). 6,472 (18.0%). 15∼64歳. 12,727 (68.4%). 18,061 (70.8%). 22,627 (73.4%). 26,623 (74.0%). 65歳 以 上. 1,185 (6.4%). (資料:1980年. 1,617 (6.4%). 2,905 (8.0%). 2,058 (6.7%). 、1985年 は国勢調 査。1990年 、1996年 は住 民基 本台帳).   次 に 同 町 の年 齢 別 人 口を見 てみ る と(表Ⅱ −2)、1995(平 以 上 の 老 年 人 口が2、790人(構 成比7.2%)と. 成7)年. の 国勢 調 査 に よれ ば 、65歳. な って お り、 高齢 者 の人 口構 成 は 他 の 市 町 村 に 比 べ. 相 対 的 に 低 い 数値 を 示 して い る。 これ は 、 同 町 の 人 口増 加 が 宅 地 開発 に よる30∼40歳 代 の転 入 人 口の 増 加 や 、 大 学 立 地 に よる学 生 の転 入 人 口の 増 加 に起 因す る もの と思 わ れ る。 今 後 も高齢 者 人 口の 構 成 比 は 微 増 す る もの の他 市 町村 に 比 べ ゆ っ く りと した 数 値 で推 移 す る も の と予 想 され る 。   した が って 、 同 町 の 人 口構 成 の特 色は 、 生 産 年 齢 人 口(15∼64歳)の. 比 率 が 高 く、1990年(住. 民 基 本 台 帳)の 数 値 に よ る と、22,627人 で構 成 比 で 見 る と73.4%を 占め てい る。 そ れ に 伴 い年 少 人 口(14歳 以下)も 年 々増 加 して お り、人 口数 で6,157人 、構 成 比 で19.9%と. な っ て い る。年齢 階. 層 別 に 見 る と20∼24歳 の 層 が 突 出 して お り、 これ は 明 ら かに 学 生層 がそ の大 多 数 を 占め て い るた め と思 わ れ る。.

(7) 4)長. 久 手 町 の 就 業 人 口 の 変化.   表Ⅱ −3の 産 業 別就 業者 数 の推 移 を見 て、 まず 目に 付 くの は 農 業 を主 とす る第1次 産 業 就 業 者 数 の 激 減 で あ ろ う。1960年 に1,592人 だ った農 業 就 業 者 数 が30年 後 の1990年 に は わ ず か172人 と約 9分 の1に 減 少 して い る。専業 兼 業 別 農 家 数(農 林 業 セ ンサ ス)で 見 る と、1995年 の 時 点 で 同 町 の 全 農家 戸 数425戸 の うち専業 農 家21戸 に対 して兼 業 農 家 が404戸(う. ち第2種 兼 業 が392戸)で. あ. り、 か つ て の純 農 村 地 域 と して の地 域 特 性 は 急速 に薄 らい で きて い る こ とがわ か る。   都 市 化 の急 速 な進 行 に伴 う宅 地 造成 に よ り、経 営耕 地 面 積 も減 少 の一 途 を 辿 って お り、1975年 に28,573ア ール あ っ た耕 地 面 積 も1995年 に は18,167ア ー ル に な っ て い る(農 林 業 セ ンサ ス)。 主 な作 目 と して は水 稲 ・陸 稲 、 小 麦 、 野 菜 、果 樹 な どで あ る。 同町 の農 業 振興 を 図 る た め に は 、都 市 近 郊 と い う地 理 的 条 件 を 活 か し、花 卉 ・施 設 園芸 へ の転 換 を 図 り、 よ り収益 性 の 高 い 品 目の導 入 を 行 な うこ とが 必 要 で あろ う。   次 に 第2次 産 業 就 業 者 数 の推 移 を見 る と、 着 実 に増 加 傾 向に あ る こ とがわ か る。 特 に製 造 業 就 業 者 数 の増 加 が 目に 付 くが 、 そ の多 くは従 業 員 数29人 以 下 の 中 小 規 模 の工 場 で働 い て い る。 工 業 統 計 調 査(1994年)に り、 約80%を. よ る と、 同町 内 の事 業 所 数59の うち 従 業 員 数29人 以下 の事 業 所 数 は47で あ. 占め て い る。 出荷 額 で見 る と、 電 気 機 器 、 金 属 製 品 、窯 業 土石 製 品 な どの業 種 が 上. 位 を 占め て い る。   工 場 分 布 に つ い て述 べ る と、 比 較 的 規 模 の 大 きな工 場 は 、 準工 業 地 域 内 あ る いは 市 街 化調 整 区 域 内 に あ る が 、小 規 模 な工 場 は そ の ほ とん どが 住 宅地 域 内 に 分散 して お り、 騒 音 、 振 動 な ど住 環 境 問題 を 引 き起 こ して い る。 今 後 の まち づ く りに と って は 、住 工 混 在 地 域 内に あ る工 場 の移 転 を 進 め る こ とに よっ て、 住 工 分 離 を 推 進 す る こ とが 求 め られ る。   同町 の産 業 別 就 業 者 数 の中 で も っ と も著 しい増 加傾 向 を示 して い る のが 第3次 産 業 で あ る。 中 で も と りわ け 顕 著 な伸 び を 見 せ て い るの が 、卸 売 り業 ・小 売 業 とサ ー ビス業 で あ る。 同 町 の商 業 地 域 と して は 、 市 街 地 に 旧来 か らあ る 小 規模 な 小売 り商 店 街 、 同町 西 部 の宅 地 開発 が進 む地 域 や 、 一 般 県 道 力 石 名 古 屋 線(グ. リー ン ロー ド)な どの幹 線 道 路 沿 い の大 型 専 門店 や レス トラ ンが 立 ち. 並 ぶ 地 域 に 大 き く分 け る こ とが で き る。   宅 地 化 の 進 行 に 伴 う人 口急 増 に よ り、住 民 の購 買 需 要 は増 加 して お り、現 在 同町 に あ る商 業 施 設 だ け で は 、 これ らの購 買 力 を 吸収 す る こ とが で きな い 。 この た め 、 日常 雑 貨 な どを 除 く衣 料 品 、 電 気 製 品 、 家 具 な ど比較 的 高額 な商 品 は地 元 の商 店 で は な く地 下 鉄 藤 ヶ丘 駅 周 辺 の大 型 小 売 店 で 買 い 求 め る とい う購 買行 動 が見 られ る。 消 費 者 の ニ ーズ を満 た す魅 力 あ る商 業 核 の 形 成 を 一 日 も 早 く実 現 す る必 要 が あ る だ ろ う。.

(8) 240 280. 表Ⅱ−3  長久手町 の産 業別就 業者数の推移 産業分 類. 1960年. 1965年. 1970年. 1975年. 1980年. 1985年. 1990年. 総     数. 3,695. 4,158. 5,871. 6,849. 8,426. 11,781. 16,289. 第1次. 1,597. 1,253. 839. 337. 246. 211. 172. 1,592. 1,252. 834. 336. 210. 166. 産業. 農   業. 5. 林    業 漁業水産養殖業. 1. −. 4. −. 1. 6. 1. 1. −. −. −. 5 1. 1,143. 1,393. 2,588. 2,840. 2,789. 3,170. 4,353. 鉱  業. 59. 16. 14. 14. 13. 13. 11. 建設業. 281. 289. 534. 721. 製造業. 803. 1,088. 2,040. 産業. 955. 1,512. 2,443. 卸 売業 ・小売業. 292. 464. 第2次. 第3次. 産業. 821. 894. 1,070. 1β53. 2,105. 1,882. 2,087. 2,989. 3,655. 5,384. 8,393. 11,676. 1,145. 1,895. 3,283. 4, 661. 234. 401. 561. 93. 134. 222 724. 金 融 ・保険 業 26. 89. 153. 220. 不動産業 運. 輸 ・通信業. 317. 364. 353. 423. 525. 45. 50. 75. 83. 93. 450. 866. 1,594. 2,246. 3,503. 4,873. 147. 189. 268. 410. 454. 534. −. 1. 17. 227. 電気ガス水道熱 サ ー ビス 業. 公  務. 分類不能の産業. 130. −. 101. 7. 7. 88. (資料:国 勢調査)                            各年10月1日 現在. 5)長. 久 手 町 の 高齢 者 福 祉 の現 状 と課 題.   上 述 した よ うに 長久 手 町 は名 古屋 市 の中 心 部 か ら東 へ わず か15kmと. い う近 距 離 に あ り、 名 古. 屋 市 の地 下 鉄 東 山 線 が藤 ヶ丘 ま で延 長 してか ら は名 古 屋 市 の ベ ッ ドタ ウ ン と して急 激 に 人 口 も増 え都 市 化 され て い った。1969年 に人 口が1万 人 を超 え現 在 で は約4万 人 と30年 間 で4倍 に 増 え て い る。   それ だ け に高 齢 化 率(1999年)は8.6%と. 大変 低 く、介 護 や支 援 を要 す る 人 の比 率 も決 して 高 く. な い。 例 え ば在 宅 の ね た き り老 人 は34人 、 痴 呆 性 老 人 は7人 で あ る。 ま た独 居 老 人 も登 録 され て い る者 は52人 と少 な い 。   サ ー ビス の利 用 状 況 か ら見 て み る と、 ホ ー ム ヘル プ サ ー ビス を利 用 して い る老 は63人 で あ り、.

(9) デ イ サ ー ビス の利 用者 は94人 で あ る。 そ の他 、 移 動 入 浴 サ ー ビ スは16人 、宅 配給 食 サ ー ビス は46 人 、緊急 通 報 シ ス テ ム事 業 は36人 で あ る。 これ らを 単 純 に 合 算 す る と255人 とな るが 、相 当部 分 は 重 複利 用 者 で あ る 。 これ 以外 に特 別 養 護 老 人 ホ ー ム入 居 者 が45人 とい うの が1998年 度 のサ ー ビス 利 用 者 の 現 状 で あ る。   今後 の 計 画 と して は 、広 域 で検 討 され て い る のが 老 人保 健 施 設 、 町 内 で の設 置 が 予 定 され て い るの が デ イ サ ー ビス セ ンタ ーB型 、地 域 福 祉 サ ー ビス セ ン タ ー、 ケ アハ ウス,複 合 施 設 等 で あ る。   しか し、長 久 手 町 は急 激 に人 口が増 加 した た め,現 状 で は若 い 人 口構 造 に な っ て い るが,今 後 は 急激 に 高齢 化 が進 む地 域 で あ り,そ れ に 向け て の対 策 が 喫 緊 の 課題 とな っ て い る。 また長 久 手 町 は21平 方 キ ロ と決 して広 い と は い え な い面 積 で あ るが,東 西 で 相 当 に地 域 の状 況 は 異 な る。 名 古屋 市 に近 い西 側 半 分 は名 古 屋 市 との境 界 す ら判 らな い ほ ど都 市 化 され て い るが,東 側 半 分 は殆 どが 山林 や 田畑 で あ る。 加 え て長 久 手 町 は 全 国 で も珍 し く広 域 型 の施 設 が多 数 あ る地 域 で あ る。 例 え ば4年 制 大 学 が4つ あ る。 人 口4万 人 の地 域 に 大 学 が4つ. とい うの は全 国 で も殆 ど例 が な い. の で は な か ろ うか 。   この よ うな長 久 手 町 の特 徴 を しっか りと捉 えて ユ ニ ー クな 高齢 ・長 寿 社 会 を 形 成 して い く必 要 が あ る。 長 久 手 町 は実 に多 様 な 人 々 の集 団 で あ る。 そ れ だ け多 くの ポ テ ンシ ャ リテ ィを もっ て い る とい え る。 そ う した 可 能 性 を4つ. の大 学 が 積 極 的 に コ ー デ ィ ネ ー トし,行 政 が そ れ を バ ッ ク. ア ップす れ ば ま さ に ユ ニ ー クな 長 寿 コ ミュ ニ テ ィ形成 も不 可能 で は な い。.                                 2小. 1)小. 原 村 の 概 要. 原 村 の沿 革.   小原 村 は 「和紙 の ふ る さ と」 と して 知 られ て い る。村 内に は 「 和紙展示館」「 和 紙 工 芸 館」 が あ り、 「和 紙 展 示 館」 に は 小原 和 紙 工 芸 の祖 で あ り優 れ た 指 導 者 で も あ った 工 芸 家 藤 井 達 吉 の作 品 が展 示 され て い る。   小原 村 に は縄 文 時 代 や 弥 生 時 代 の土 器 が 各 地 か ら出 土 して い る こ とか らわ か る よ うに 、 古代 か ら こ こに 人 が住 みつ い て いた と思 わ れ る。 古 墳 時 代 の4基 の 古墳 が永 太 郎 を 中心 に 見 られ る。 中 世 か ら近 世 に か け て 自然 村 の開 発 が進 み、 小 原 村 に お い て も相 当 の 集 落 が形 成 され て いた 。 現在 の 大字 は この 時代 に形 成 され 、 明和 元 年 、 大 部 分 は 公 領 とな り、 これ が幕 末 ま で続 いた 。   明治 初 期 の廃 藩 置 県 に続 き、 明治 中期 に は市 町 村 制 が 公 布 され 、 これ に伴 い44ヶ 村 が 豊 原 ・福 原 ・清 原 ・本 城 の4つ の村 に統 合 され た 。 つ いで 、1906年 、 これ ら4ヶ 村 が 合 併 し小 原 村 とな り、 役 場 は 大草 に置 か れ た。 これ が現 在 の小 原 村 の誕 生 で あ る。   明治 末 か ら大正 にか け て は、 わ が 国 の農 山村 で は養 蚕 が 盛 ん で あ った が 、 小 原 村 に お い て も 1910年 代後 半 に ピー クに達 し、 養 蚕農 家 の戸 数 は1,OOO戸 を超 え、 収 繭 量 は 約220ト ンを記 録 して い る。 関連 して製 糸業 も盛 ん で あ っ た が、1929年 に始 ま った 世 界 恐慌 が 日本 に も波 及 し繭 ・生 糸 の 価 格 が 暴 落 した た め 、 小原 村 の基 幹 産 業 は大 打 撃 を 受 け る。.

(10)   この た め 、 小 原 村 の人 口趨 勢 は この後 一貫 して 減 少 傾 向へ 転 じてい る。 しか しな が ら第二 次 世 界 大 戦 の終 了 と共 に 、都 会 で 軍 需 工 場 勤 め を して い た 人 た ちが小 原 村 へUタ. ー ン し、軍 隊解 体 に. よっ て 帰 郷 す る者 な どで 、小 原 村 の人 口 は1945年 、一 時 的 に8,000人 を超 え る。   1955年 に 始 まる わ が 国 の高 度 経 済 成 長 に あ わ せ 、 小 原 村 の 人 口は 急 減 期 を迎 え る 。1960年 代 前 半 に こ の傾 向 は ピ ーク に達 し、1960年 か ら65年 の5年 間 で15.3%の. 減 少 率 を示 して い る。 全 国 の. 過 疎 市 町 村 で は1965年 か ら70年 に か け て が減 少 の ピ ー クに な り、 平 均 で13.1%の. 減 少率 を示 して. い る。 この数 字 か ら、全 国的 に 見 て も小 原村 の過 疎化 は や や 早 い時 期 に進 行 し、 しか もか な り急 激 な も の で あ った こ とがわ か る。. 2)小. 原 村 の 位 置 と地 理 的 条 件.   小 原 村 は愛 知 県 の ほぼ 中央 部 北 端 に位 置 し、 西 加茂 郡 に属 してい る。 北 は岐 阜 県 の土 岐 市 、 瑞 浪 市 、 恵 那 郡 明智 町 に接 し、 東 南 は東 加 茂郡 旭 町 、西 南 は西 加茂 郡藤 岡 町 に接 して い る。 総 面 積 は74.85平 方 キ ロあ る が 、そ の大 部 分(84%)が. 山 林 で 占め られ 、 した が っ て農 耕 地 は 極 め. て 限 られ て い る。 中 山間 地 とい う地 理 的 条件 に制 約 され て 、交 通 の 便 が悪 か っ た が 、猿 投 グ リー ン ロー ドの 開 通 に よ り名 古 屋 まで の所 用 時 間 が 車 で1時 間 あ ま りに短 縮 され た 。 隣 接 す る 豊 田 市 へ は40分 、 瑞 浪 市 へ は30分 の 距 離 に あ る。   しか し皮 肉 な こ とに は、 道 路 網 の整備 とモ ータ リゼ ー シ ョ ンの進 展 に よっ て名 古 屋 市 や 豊 田市 等 の周 辺 隣 接 都 市 へ の ア クセ スが 改 善 され た こ とが 、 同村 人 口の 域外 流 出に 拍 車 を か け 、 ます ま す過 疎 化 ・高 齢 化 が進 行 す る結 果 にな った の で あ る。.

(11) 表Ⅱ −4  小 原 村 の 人 口推 移. 年  次. 総 人 口. 世 帯 数. 世帯員数. 1947年. 7,600人. 1950年. 7,733. 1,445. 5.35人. 1955年. 7,163. 1,387. 516. 1960年. 6,507. 1,367. 4.76. 1965年. 5,511. 1,282. 430. 1970年. 4,974. 1,261. 394. 1975年. 4,537. 1,177. 3.85. 1980年. 4,436. 1,154. 3.84. 1985年. 4,567. 1,192. 3.83. 1990年. 4,484. 1,206. 3.72. 1995年. 4,544. 1,236. 3.68. −. −. (資料:国 勢調査). 3)小. 原 村 の人 口動 態.   戦 後 の 小原 村 に お け る人 口の推 移 を 国勢 調 査 で 見 て み よ う(表Ⅱ-4)。. 小原 村 の 人 口 は1930. 代 の世 界 恐 慌 期 を 除 い て 、1900年 代 の初 頭 か ら一 貫 して7,000人 台 を 維 持 して きて お り、1950年 の 時点 で ピー ク に達 し、 そ の後50年 代 、60年 代 、70年 代 を通 じて減 りつ づ け た が 、1980年 で 過 疎 化 に歯 止 め がか か り、80年 代 、90年 代 前 半 に は わ ず か な が ら増 加 傾 向 が見 られ た 。   わ が 国 の過 疎 地 域 に おけ る世 帯 の動 向を 見 る と、1975年 以 降わ ず か に な って いた 世 帯 減 少 が 、 近 年 再 び大 き くな っ て き て い る。 過 疎 化 現 象 が激 しか った 頃 、離 農 等 に よる挙 家 離 村 と、 義 務 教 育 終 了 ま で の年 少 者 階 層 と保 護 者 の従 属 移 動 が か な り存 在 した。1975年 以降 ほ とん ど見 られ な く な っ て い た のが 、1985年 以降 再 び 減 少 傾 向が 大 き くな って お り、高 齢 者 の減 少 は 少 な い こ とか ら、 核 家 族 世 帯 の流 出 が生 じて い る こ とが わ か る。   1990年 の小 原 村 の全 世 帯 に 占め る一 人 暮 ら しの 高齢 者 世 帯(65歳. 以上 の高 齢 者 の 単 独 世 帯)の. 割 合 は、 全 国平 均 の4.0%に 対 し7.0%、 高齢 者夫 婦 世 帯(い ず れ も65歳 以 上 の 夫 婦 の み か らな る 世 帯)は. 同 じ く全 国平 均 の3.3%に 対 して7.2%と. 見 られ る(表Ⅱ. −5)。. な って お り、 過 疎 地 域 に 共 通 の 現 象 が こ こで も.

(12) 表Ⅱ-5 . 一人暮ら しの高齢者世帯 と高齢者夫婦世帯数. 区    分. 1975年. 一人暮 らしの高齢者 世帯(a). 高齢者夫婦世帯(b). 全. 世. 帯   (c). 1995年. 1990年. 24世 帯. 84世 帯. 102世 帯. 30世 帯. 87世 帯. 119世 帯. 1,177世. 1,206世. 帯. (a)/(c). 2.0%. (b)/(c). 2.5%. 帯. 1,236世. 7.0%. 帯. 8.3%. 7.2%. 9.6%.  (資料:国 勢調査) ・1975年 の数値は高齢者 のみ の世 帯数54の うち(a)欄. 以外 はす べて2人 と仮定 して算 出 した。. した がって高齢者 のみ の世 帯人数 は84人 にな る。 ・「 一人暮 らしの高齢者 世帯」 は65歳 以上 の高齢 者の単独世帯 。 ・「 高齢者夫婦世帯」 はいずれ も65歳 以上 の夫婦 のみか らな る世帯数 である。. 4)小. 原 村 の就 業 人 口の 変化.   国 勢 調査 に よっ て過 疎 地域 に お け る就 業 人 口の 動 向 を 、全 国 のそ れ と比 較 して み る と、過 疎 地 域 に お い て は1970(昭. 和45)年. か ら の20年 間 に 総 人 口 の 減 少(20.2%)と. 就 業 人 口 も 約110万 人(21.1%)減. 歩 調 を 合 わ せ る形 で 、. 少 して お り、 同 時 期 に 全 国 で 就 業 人 口 が 約945万. 人(18.1%). 増 加 した の と対照 的で あ る。   こ の 期 間 に 、過 疎 地 域 で は 第1次 2次 産 業 お よ び 第3次. 産 業 就 業 人 口 が 約149万. 人(57.0%)減. 産 業 の 就 業 人 口 は そ れ ぞ れ 約23万 人(22.0%)、. に と ど ま っ て お り、 第1次. 就 業 人 口 の 減 少 を 第2次. 、 第3次. 少 した の に 対 し て 、 第 約16万. 人(10.6%)の. 増 加. 産 業 で 吸 収 し きれ て い な い こ とを 示. してい る。   小 原 村 に お い て は 、1970(昭 て 、 就 業 人 口 は719人(22.8%)減. 和45)年. か らの20年 間 に 、 総 人 口 の 減 少490人(9.9%)を. 少 して い る。. 上 回 っ.

(13)  鉱業   漁業  過疎地域  農業  684. 表Ⅱ-6 . 区  分. 総  数. 小 原 村 の 産 業 別 人 口の 推 移. 第1次 産   業. 第2次 産   業 農 業. 林 業. 第3次 産   業. 漁 業. 1970年. 3,156. 1,103. 1,090. 11. 2. 1,369. 1990年. 2,437. 262. 250. 12. 0. 1,170. 1,005. 増減数. △  719. △  841. △  840. 1. △   2. △    199. 321. 90/70 増減 率. △228%. △   76.2%. △771%. −. 9.1%. 46.9%. △14.5%. (資料:国 勢調 査). 表Ⅱ-7  総数. 林業. 小原村の産業別就業者数. 建 設 業. 製 造 業. 電 気 ガ ス 熱 水道. 運 輸 通 信. 卸 売 小 売 飲 食. 金 融 保 険. 不 動 産. サ ー ビス. 540. 2,437人. 250. 12. 0. 27. 287. 856. 9. 78. 265. 17. 11. 100%. 103. 0.5. 一. 1.1. 11.8. 35.1. 0.4. 3.2. 10.9. 0.7. 0. 5. (資料:1990年. 国勢 調査). 表Ⅱ 一8  小原村の産業別就業人 口の構成比 第1次 産業. 第2次 産業. 第3次 産業. 1970年. 50.3%. 20.3%. 29.4%. 1990年. 27.4%. 31.4%. 41.2%. 1970年. 19.3%. 34.1%. 46.6%. 1990年. 7.1%. 33.3%. 59.6%. 1970年. 34.9%. 43.4%. 21.7%. 1990年. 10.8%. 48.0%. 412%. 全   国. 小原村. (資料:国 勢調 査). 22.1. 公 務 分 類 不能. 85. &5.

(14) 5)小. 原 村 の 高 齢 者 福祉 の現 状 と課 題.   小 原 村 の 人 口は1999年4月1日 率 は28.1%と. 現 在 で4,559人 、 そ の うち65歳 以上 の高 齢 者 は1,279人 、 高 齢 化. 既 に 早 くか ら21世 紀 社 会 を 先取 り して い る。 また 来 年度 か ら始 ま る公 的 介 護 保 険 制. 度 の利 用 申請 者(要 介護 認 定 申請 者)は150∼200人. 程 度 と見 込 まれ 、最 終 的 な 介 護保 険 で の 介 護. サ ー ビス受 給 者 は100∼150人 程 度 と考 え られ て い る。   現 在 の サ ー ビス は① ホ ー ムヘ ル プ サ ー ビス、 ② シ ョー トス テ イ 、③ デ イ サ ー ビス 、④ 移 動 入浴 サ ー ビス、 ⑤ 老 人 日常 生 活 用 具 給 付 、⑥ 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー、⑦ 緊 急 通 報 シ ス テ ム、⑧ 老 人性 白 内障 特 殊 眼 鏡 等 購 入補 助 、 ⑨ 敬 老 金 支 給 、 ⑩ 歳 末 慰 問 金 支 給 、⑪ 高 齢 者 サ ー ビス調 整 チ ー ム設 置 、 ⑫ 機 能 訓 練 事 業 、⑬ い きが い 事 業 、⑭ 在 宅 要 援 護 者 訪 問 指 導事 業 、 ⑮ 健 康 診 査 事 業 、⑯ 紙 お む つ 支 給 事 業 等 で あ る。 この うち② の シ ョー トス テ イ に つ い て は近 隣 市 町 の特 別 養 護 老 人 ホ ー ム 5∼6施. 設 を 利 用 して い るが 、 他 の事 業 は村 内で 社 会 福 祉 協 議 会や 専 門 事 業 者 等 に委 託 して運 営. して い る。   小 原 村 の 高 齢 化 率 は きわ め て 高 いが 農 林 業 の 他 に独 特 の和 紙工 芸 等 も盛 ん で村 に は活 気 が あ る。 高 齢 者 もそ れ ぞ れ に生 き 甲斐 を も っ て生 活 して お り、 村 外 に 出 て い る親 族 と の往 来 も少 な くな い。 しか し、 将 来 の 展 望 と しては 後 期 高 齢 者 人 口の 増 加 や 要 介護 度 の高 い 利 用 者 の増 加 が見 込 まれ る こ とか ら、 保 健 、 医療 、 福 祉 資 源 が や や 不 足 す る と思 わ れ る 。 小原 村 に お い て は予 防 的 な事 業 に 重 点 を お き、 寝 た き りや 痴 呆 の 高 齢 者 の 出現 を 防 止す る こ とに 留意 して い く必 要 が あ ろ うと思 わ れ る。 同時 に 空 家 を 改造 した り、 公 共 施 設 の多 目的利 用 を促 進 す る等 、 高 齢 者 や 障 害 者 が 何 時 ま で も村 内で 生 活 が で きる よ う多 用 な 地 域 居 住 支 援 対策 を 講 じて い く必 要 が あ る の で は なか ろ うか 。                                                                 (村 井 忠 政 ・小 國 英 失).                      Ⅲ   質 問 紙 調 査 ・面 接 調 査 の 結 果 と 分 析.                         1  長 久 手 町 に お け る質 問 紙 調 査 の結 果.   わ れ わ れ は 大 都 市(名 古 屋 市)近 郊 へ の移 住 者 の暮 ら し と意 識 に つ い て 調 査 す るた め に 、 愛 知 県 長 久 手 町 を 調 査 地 と して 選 ん だ 。1997(平. 成9)年9月. か ら10月 に か け て 、 長 久 手 町 の 選 挙 人. 名 簿 か ら無 作 為 抽 出 して 調 査 対 象 者 を 選 定 し、 郵送 法 に よる質 問紙調 査 を お こな った 。1500名 の うち で有 効 回 答者 数 は628名 で あ り、 有効 回答 の回 収 率 は41.9%で. 1)回. あ る。. 答 者 の プ ロフ ィー ル.   回答 者 の 性 別 は 、 男性50.3%、 40歳 代20.9%、50歳. 代23.0%、60歳. る と言 え るで あ ろ う。. 女 性49.7%で. あ る。 年 齢 別 に は、20歳 代15.6%、30歳. 代14.0%、70歳. 代6.7%と. 代19.8%、. い うよ うに 、比 較 的均 衡 が とれ て い.

(15) 195(61.7) 119(38.2) 102(32.7) 専業主婦 39(31.5) 28(31.8) 37(88.1). 表Ⅲ −1職. 自営業主. 会社員 ・. パー ト ・. 家族従事. 公務員等. アルバ イト 等. 男 性. 51(16.1). 女 性. 20(6.4). 全 体. 71(11.3). 業(性. 別). 専業主婦. 58(18.4). 0(0.0). 55(17.6) 250(39.8). 160(25.5). 119(18.9). その他. 全  体. 12(3.8). 316(100.0). 16(5.1). 312(100.0). 28(4.5). 628(100.0).   表Ⅲ −1は 、回 答 者 の 職 業 を 性別 で あ らわ した もの で あ る。男 性 で は 、「会 社 員 ・公 務 員 等」 が 61.7%と. 大 多 数 を しめ て お り、 女性 で は 、 「 パ ー ト ・アル バ イ ト等」32.7%、. と多 くな っ てい る。 つ ぎに 職 業 を年 齢 別 に み た表Ⅲ −2に. 「専業 主婦 」38.2%. よれ ば 、20歳 代 か ら50歳 代 ま で は 「 会. 社 員 ・公 務 員 等」 が 多 く、60歳 代 と70歳 以上 で は 「無 職 」 が 目立 っ て い る。 な お 、30歳 代 で は 「専 業 主 婦」 が 多 くな って い る。   通勤 ・通 学 時 間 で は 、「30分以 上60分 未 満 」、 「15分未 満 」、「15分以 上30分 未 満 」 の順 に な っ て い る。 名 古屋 市 に近 い こ と もあ り、 比 較 的 短 時 間 で あ る。   回答 者 の世 帯 構 成 と して は、 「夫婦 と未 婚 子」 が53.2%と み」 が25.4%、. 「単 身」 が11.0%で. 『民 力』(1997年 版)に. 多 数 を 占め て お り、 つ ぎ に 「夫 婦 の. 続 い て い る。 この よ うに 、核 家 族 が大 多 数 で あ る。朝 日新 聞 社. よれ ば 、長 久 手 町 に お け る単 身 世 帯 の 比 率 は41.4%(1995年. 驚 くほ ど高 い。 ち なみ に 名 古 屋 市 で も、32.5%で. 国 勢 調 査)と. あ る。 これ は 、 お そ ら く大 学 生 が 多 く居 住 して. い る こ とに よ る も の と思 わ れ る。 つ ま り今 回 の調 査 対 象 者 は、 選 挙 人 名 簿 か ら選 定 した こ とか ら、 長 久 手 町 の 居 住 者 全 体 を 代 表 して い る と言 うよ りも、 お も にそ の なか の核家 族 世 帯 の構 成 員 で あ る と言 え る。 世 帯 主 で は 、 回 答 者 本 人 が49.8%、. 配 偶 者 が34.7%、. 親 が11.1%と. な って い る。. 表Ⅲ−2  職業(年 齢別). 自営業 主 ・. 会社 員 ・. パー ト ・. 家族従事. 公務員等. アルバ イト 等. 学 生. 無 職. その他. 全 体. 3(3.1). 8(8.2). 98(100.0). 1(0.8). 8(6.5). 124(100.0). 20歳 代. 4(4.1). 30歳 代. 13(10.5). 51(41.0). 12(9.7). 0(0.0). 40歳 代. 18(13.7). 64(48.9). 22(16.8). 0(0.0). 22(16.8). 2(1.5). 3(23). 131(100.0). 50歳 代. 27(18.8). 67(46.4). 18(12.5). 1(0.7). 24〈16.7). 3(2.1). 4(2.8). 144(100.0). 60歳 代. 8(9.1). 23(26.1). 7(8.0). 0(0.0). 17(19.3). 5(5.7). 88(100.0). 70歳 以 上. 1(2.4). 1(2.4). 0(0.0). 0(0.0). 3(7.1). 0(0.0). 42(100.0). 71(11.3). 250(39.9). 21(3.3). 118(18.8). 28(4.5). 627(100.0). 全  体. 44(448). 6(6.1). 65(10.4). 20(20.4). 13(13.3). 74(11.8).

(16) 19(24.7) 42(36.9) 30(26.8) 33(29.4) 39(32.6) 31(25.8) 16(21.3) 23(30.7) 15(45.4) 178(33.6) 92(17.4) 70(13.2)  28(104) 30(22.1) 48(17.9). 表Ⅲ −3  以前住んでいた地域 での居住年数(年 齢別). 1年 未 満. 5∼10年. 10∼20年. 20∼30年. 30年 以上. 全    体. 20歳 代. 6(7.8). 12(15.6). 28(36.3). 12(15.6). 0(0.0). 77(100.0). 30歳 代. 7(6.1). 20(17.5). 18(15.8). 23(20.2). 4(3.5). 114(100.0). 40歳 代. 0(0.0). 16(14.3). 26(23.2). 7(6.3). 112(100.0). 50歳 代. 4(3.3). 19(15.8). 20(16.7). 7(5.8). 120(100.0). 60歳 代. 1(1.3). 8(10.7). 15(20.0). 12(16.0). 75(100.0). 70歳 以 上. 0(0.0). 2(6.1). 3(9.1). 全  体. 2)移. 1∼5年. 18(3.4). 7(21.2). 6(18.2). 123(23.2) 111(20.9) 131(24.6). 103(19.4). 33(100.0) 531(100.0). 45(8.5). 動 の 状 況 に 関 す る項 目.   長久 手 町 に居 住 す る以 前 の 地 域 を た ずね た と ころ で は 、 名 古屋 市 が54.6%と 知 県 内 の市 町 村24.1%、. 愛 知 県 外 ・海 外21.3%で. 齢 別 に み る と、20歳 代 と30歳 代 で は1∼5年 代 で は5∼10年. 圧 倒 的 に 多 く、 愛. あ る。 以 前 に住 ん で い た地 域 での 居 住 年 数 を 年. 間 が 、40歳 代 で は1∼5年. 間 と5∼10年 間 が 、50歳. 間 と10∼20年 間 が 、60歳 代 で は10∼20年 間 が 、70歳 以上 で は30年 間 以 上 が 、 そ れ. ぞ れ 目立 って い る(表Ⅲ. −3)。. この よ うに、 ほ ぼ 加 齢 につ れ て居 住 年 数 も長 くな る傾 向 に あ る。. 表Ⅲ−4  移動の具体的 な理 由. 第2位. 第3位. 60(22.4). 26(19.1). 結婚のため. 10(3.7). 3(2.2). 転勤出向など. 11(4.1). 5(3.7). 第1位 住宅の住み替え. 通勤の不便さから. 19(3.6). 自然環境への不満か ら. 12(2.3).   長久 手 町 に移 動 して きた 年 代 と して は 、1980(昭. 12(8.8). 和55)年. 以 降 が60.0%と. な って い る。 これ は 、. 地 下鉄 が藤 ヶ丘 まで 延 長 され 、 ベッ ドタ ウ ン化 が本 格 化 した 時期 と重 な っ て い る と言 え る。 また 、 引 っ越 し前 の住 居 では 「持 ち 家 」 が38.4%で. あ った もの が 、 現 在 で は75.5%で あ る。長 久 手 町 へ. の移動 に よ り、持 ち家 を 取 得 した 人 が 多 い こ とが わ か る 。   表Ⅲ −4は 、長 久 手 へ の移 動 の具 体 的 な 理 由 を 第3位 の割 合 の 順 に5項. まで あ げ て も ら った結 果 で あ り、 第1位. 目まで を示 した もので あ る。 これ に よれ ば 、 第1位 で は 「 住 宅 の住 み 替 え」 が. 目立 って 多 く、 「 結 婚 の た め 」、 「転 勤 出 向 な ど」 が続 い て い る。 第2位 以 降 に な る と、 「通 勤 の 不 便 さ」 や 「自然 環境 へ の不 満 」 が多 い。.

(17)   な お 、年 齢 別 に移 動 の理 由 の第1位 を み る と、20歳 代 と30歳 代 で は 「 転 勤 出 向 ・就 学 進 学 」 が 、 50歳 代 と60歳 代 で は 「 住 宅 の住 み 替 え 」 が 、 そ れ ぞ れ 目立 つ とい う結 果 に な っ て い る。70歳 代 で は 「 そ の他 」 が多 いが 、 これ は 老 後 を す ごす 地 域 と して長 久 手 町 を選 ん だ と い う意 見 が み られ た 。   転 勤 や 出 向 な どに よっ て移 動 して きた 人 び と(68ケ 望 が 考 慮 され た ば あ い は47.0%、. ース)に つ い て み てい くな らば 、 本 人 の希. 考 慮 され な か った ば あ い は45.6%、. とい う よ うに ほ ぼ 同 じ割 合. とな っ て い る。 これ は、 本 人 の 意 思 と必 ず し も関 わ りな く長 久 手 町 に移 動 して きた 人 び と も少 な か らず い る と い うこ とで あ る。 また 、 移 動 して くる前 に長 久 手 町 に 家 族 が い た と答 え た 割 合 は 12.5%に す ぎず 、 ほ と ん ど の人 び とは 新 天 地 と して移 り住 ん で きた の で あ る。 移 動 の 理 由に 第1 位に 「 結 婚 のた め 」 を あげ た 人 び との62.8%は. 、 家族 と離 れ て ひ と りだけ で 移 動 して きた と答 え. て い る。. 表Ⅲ −5  移動の時期ご との世帯構成. 単 独. 夫婦のみ. 夫婦と未婚子 親 とき ょうだ い 親と本人. 夫婦と既婚子. 全    体. 移動の直前. 36(8.8). 57(13.9). 196(47.9). 82(20.0). 30(7.3). 8(20). 409(100.0). 移動の直後. 43(11.1). 108(28.0). 182(47.2). 31(8.0). 13(3.4). 9(23). 386(100.0). 現在の世帯. 45(11.1). 104(25.4). 218(53.2). 13(3.2). 22(5.4). 8(2.0). 410(100.0).   表Ⅲ −5は 、 移 動 の時 期 ご との 世 帯 構 成 を あ らわ した もの で あ る。 こ こか らは 、 正 確 に は 回 答 者 そ れ ぞれ のデ ー タ を3段 階 で 追 う必 要 が あ るが 、 そ の 回 答者 の フ ァ ミリー ・ラ イ フス テ ー ジに よっ て2つ の移 行 ケ ー スが うか び あが って くる。1つ は 、定 位 家 族 か ら生 殖 家 族 へ 、 さ らに 子 育 て期 へ の移 行 で あ る。 移 動 前 に は 「単 独 世 帯」、 「親 と き ょ うだ い との世 帯 」、 「 親 のみ の 世 帯 」 に い た人 び とが結 婚 に とも な っ て引 越 し、 「 夫 婦 のみ の世 帯 」や 「夫婦 と未婚 子 の世 帯 」へ と移 行 し た ケ ー ス で あ る。 これ が 、 大 きな 割 合 を しめ て い る もの と思 わ れ る。 も う1つ は、 空 巣 期 や 高 齢 期 へ の移 行 で あ る。 つ ま り、子 の 結 婚 や 独 立 に と もな って 、「配 偶 者 と未婚 の 子」 か ら 「夫 婦 の み の世 帯 」 へ と移 行 した ケ ー スで あ る。. 3)移. 動 前 の居 住 地 と の比 較 と現 在 の 満 足 度.   長 久 手 町 の ア メ ニ テ ィ意 識 につ いて 、 移 動 前 の居 住 地 と比 較 して の 評価 、 お よび現 在 の長 久 手 町 に対 す る満 足 度 か ら探 っ て い る。.

(18) 288(57.0) 158(32.9) 332(66.8) 368(78.8) 194(44.1) 318(70.4) 351(76.3) 362(78.9). 表Ⅲ −6  移動前 の居住地 との比較に よる評価. かわらない. 悪 くなった. 142(28.1). 75(14.9). 良 くな った 自然環境 ・公園 ・緑 地. 105(21.9). 教 養 ・文化 ・娯楽. 全体として.   表Ⅲ −6に. 505(100.0). 217(45.2). 480(100.0). 83(16.7). 82(16.5). 497(100.0). 213(43.5). 63(12,9). 489(100.0). 住 宅 213(43.6). 全 体. よ れ ば 、 移 動 前 の 居 住 地 に 比 べ て 、 「自 然 環 境 ・公 園 ・緑 地 」 と 「住 宅 」 で は 「良 く. な っ た 」 が そ れ ぞ れ57.0%、66.8%と は 「 悪 く な っ た 」 が32.9%と. 多 数 を し め て い る。 そ れ に 対 し て 、 「教 養 ・文 化 ・娯 楽 」 で. 目立 つ 。 これ は 、 文 化 ・ レ ジ ャ ー 設 備 の 整 っ た 名 古 屋 市 に 比 べ た 人. が 多 か っ た た め で あ る と思 わ れ る 。. 表Ⅲ −7  現 在 の 満 足 度. 満  足. 99(21.2). 自然 環境 ・公 園 ・緑 地 教養 ・文化 ・緑地. 不 満 足. 246(55.9). 440(100.0) 134(29.6). 452(100.0). 住 宅. 109(23.7). 460(100.0). 97(21.1). 459(100.0).   そ の こ と は 、 満 足 度 に も反 映 さ れ て い る 。 表Ⅲ −7を 「近 所 づ き あ い 」70.4%、. 「住 宅 」76.3%と. み る と 、「自 然 環 境 ・公 園 ・緑 地 」78.8%、. い う よ う に 多 い の に 対 し て 、 「教 養 ・文 化 ・緑 地 」. 少 な い の で あ る 。 た だ し全 体 的 に は 、 「 満 足 」 は8割.   表Ⅲ −8は. 467(100.0). 近所づきあい. 全体として. 55.9%と. 全 体. 弱(78.9%)に. 達 す る。. 、 現 在 の 満 足 度 を 年 齢 別 に み た も の で あ る 。 全 体 と し て の 満 足 度 は 高 くな っ て い る. が 、 項 目 別 に は 差 異 が あ らわ れ て い る 。 通 勤 ・通 学 時 間 で は 、20歳 代 と30歳 代 に 比 べ て 、60歳 代 と70歳 以 上 で は. 「不 満 足 」 が 多 くな っ て い る が 、 こ れ は 名 古 屋 市 に 比 べ て の バ ス の 不 便 さ な ど が. 影 響 し て い る よ うで あ る 。 医 療 ・福 祉 サ ー ビ ス で は 、 比 較 的40歳 代 と60歳 代 に. 「 不 満 足」 が 目立. つ 。 そ う し た サ ー ビ ス が 親 や 自 分 自 身 に と っ て 切 実 と な る た め で あ ろ う。 教 育 施 設 ・教 育 環 境 で は 、20歳 代 で は. 「満 足 」 が 多 い が 、 逆 に60歳 代 で は 少 な い 。 自 由 回 答 に み られ る よ うに 、 大 学 生. の マ ナ ー の 悪 さ に 対 す る 不 満 が 反 映 され て い る も の と 思 わ れ る 。 そ れ に 対 し て 、 子 ど も の 成 長 な どを 背 景 と して 、 住 宅 の 広 さ ・家 賃 で は20歳 代 と30歳 代 の. 「不 満 足 」 が 多 く な っ て い る の で あ る 。.

(19) 表Ⅲ −8  現 在 の 満 足 度(年 齢 別). 通 勤 ・通学時 間. 満 足. 不満足. 医療 ・福祉 サー ビス. 満 足. 不満足. 20歳 代. 18(25.0). 51(70.8). 21(29.2). 30歳 代. 28(28.6). 72(70.6). 30(29.4). 教育施設 ・ 教育環境 満 足. 17(24.3) 68(65.4). 36(34.6). 54(60.7). 35(39.3). 60(64.5). 33(35.5). 40歳 代. 63(63.6). 36(36.4). 51(53.1). 50歳 代. 65(66.3). 33(33.7). 66(66.7). 60歳 代. 25(46.3). 33(57.9). 8(53.3). 17(81.0). 4(19.0). 12(80.0). 290(64.9). 157(35.1). 272(64.6). 70歳 以 上. 全 体. 285(65.4). 151(34.6). 住 宅の広 さ ・家賃. 満 足. 25(50.0). 物  価. 3(20.0) 157(35.1). 全体として. 満 足. 不満足. 満 足. 不満足. 51(68.0). 53(73.6). 19(26.4). 61(82.4). 13(17.6). 30歳 代. 71(65.1). 65(63.1). 38(36.9). 87(81.3). 20(18.7). 40歳 代. 77(77.0). 23(23.0). 60(61.2). 38(38.8). 74(74.0). 26(26.0). 50歳 代. 81(81.0). 19(19.0). 65(65.0). 35(35.0). 78(78.8). 21(21.2). 60歳 代. 51(92.7). 4(7.3). 25(46.3). 42(77.8). 12(22.2). 70歳 以上. 19(95.0). 1(5.0). 17(85.0). 3(15.0). 20(83.3). 4(16.7). 350(76.3). 109(23.7). 285(63.8) 162(36.2). 362(79.0). 96(21.0). 20歳 代. 全  体.   つ ぎに表Ⅲ−9は. 不満足. 33(33.3). 不満足. 、移 動 前 の居 住 地 と長 久 手 町 とを 比 較 して の 評価 で あ る。 これ に よれ ば 、 名. 古屋 市 に居 住 して い た者 の ば あ い には 、 通 勤 ・通 学 時 間 な らび に 医療 ・福 祉 サ ー ビス に つ い て は 「 悪 くな った」 の 割合 が 他 に比 べ て多 くな って お り、 住 宅 に 関 して は 「良 くな った 」 が 多 い とい う結 果 で あ る。   ま た表Ⅲ −10は 、そ の比 較 に よる満 足 度 を たず ね た もの で あ る。 や は り、 名 古屋 市 に居 住 して い た ば あ い に は、 通 勤 ・通 学 時 間 と医 療 ・福 祉 サ ー ビス につ い て は 「 不 満足 」 が 目立 ち、 住 宅 に 関 して は逆 に愛 知 県 内の 他 の 市 町 村 や 県 外 に居 住 して い た ほ うが 「不 満 足」 が 多 くな って い る。. 54(75.0) 70(71.4) 53(75.7) 45(46.9) 24(42.1) 25(50.0) 7(46.7) 24(32.0) 38(34.9) 29(53.7).

(20) 123(49.4) 208(78.2) 106(45.3) 102(42.9) 32(28.3) 35(34.7). 表Ⅲ−9  移動前 の居住地 と長久手町 との比較に よる評価. 通勤 ・通 学時 間. 医療 ・福祉 サー ビス. 良 くな った. かわらない 悪 くな った. 名古屋市. 50(20.1). 76(30.5). 愛知県内. 65(57.5). 28(24.8). 20(17.7). 47(39.2)     58(48.3)    15(12.5). 愛知県外. 45(45.9). 30(30.6). 23(23.5). 31(29.0)     60(56.0)    16(15.0). 160(34.8) 134(29.1). 166(36.1). 全  体. 良くな った. かわ らな い. 悪 くな った. 51(19.2)    122(46.1)   92(34.7). 129(26.2)    240(26.2)   123(25.0). 住    宅 良 くなった. かわらない 悪 くな った 34(12.8). 24(9.0). 名古屋市 愛知県内. 63(53.0). 28(23.5). 28(23.5). 愛知県外. 59(55.1). 19(17.8). 29(27.1). 全  体. 330(67.0). 81(16.5). 81(16.5). 表Ⅲ −10移. 動 前 の 居 住地 と長 久 手 町 との 比 較 に よる 満 足 度. 通 勤 ・通学時 間. 満 足 名古屋市. 不満足. 満 足. 不満足. 136(57.1). 128(54.7). 満 足. 不満足. 201(83.1). 41(16.9). 愛知県内. 79(75.2). 26(24.8). 83(76.1). 26(23.9). 81(71.7). 愛知県外. 74(79.6). 19(20.4). 67(69.1). 30(30.9). 66(65.3). 281(65.0) 151(35.0) 286(64.4). 158(35.6). 全  体. 4)将. 住      宅. 医療 ・福祉サー ビス. 348(76.3) 108(23.7). 来 に 対 す る居 住 希 望.   最 後 に 、 定 住 意 識 や 生 まれ た 土 地 へ のUタ へ の 定 住 意 識(表Ⅲ. −11)で. ー ン や1タ. ー ンに つ い て もたず ね て い る。 長 久 手 町. は 、 「ず っ と 住 み た い 」 は51.8%と. ん で も 良 い 」 を あ わ せ る と78.9%に 「い ず れ 移 る」 を あ わ せ て21.7%あ. 半 数 を 越 え て お り、 「し ば ら く住. 達 す る 。 ま た 、 今 後 の 居 住 期 間 で は 、 「2∼3年 る反 面 で、 「 ず っ と住 み 続 け る 」 も51.1%に. し生 ま れ た 土 地 に 住 み た い か 否 か に な る と 、 「望 ん で い な い 」 が35.0%だ 8.3%あ. る 。 定 住 意 識 を 年 齢 別 で み た 表Ⅲ −11で は 、 各 年 齢 層 の. で 移 る」 と. な って い る。 しか. が 、 「望 ん で い る 」 も3. 「 ず っ と住 み た い 」 に 注 目す る. と、20歳 代 や30歳 代 に 比 べ て50歳 代 、60歳 代 、70歳 以 上 で 増 加 して い る 。 今 後 の 居 住 期 間 を 年 齢 別 に み た 表 皿 一12に が 、50歳 代 以 上 で は. よれ ば 、20歳 代 や30歳 代 で は 「2∼3年 「 ず っ と 住 み 続 け る」 が 多 い 。. で移 る」 や. 「い ず れ 移 る 」 が 目立 つ.

(21) 表Ⅲ −11定. ず っ と住 みた い. しば らく住 んで も良い. 住 意 識(年 齢 別). 別の所に移 りたい. 全   体. わか らない. 20歳 代. 14(14.3). 30歳 代. 98(100.0). 8(6.5). 13(10.5). 124(100.0). 131(100.0). 40歳 代. 63(48.1). 35(26.7). 14(10.7). 19(14.5). 50歳 代. 88(61.5). 28(19.6). 14(9.8). 13(9.1). 7(8.0). 6(6.9). 29(69.1). 5(11.9). 3(7.1). 5(11.9). 42(100.0). 324(51.8). 170(27.2). 60(9.6). 71(11.4). 625(100.0). 60歳 代 70歳 以 上. 全 体. 143(100.0). 7(8.0). 87(100.0). 表Ⅲ −12  今 後 の 居 住 期 間(年 齢 別). 2∼3年 で移 る. いずれ移る. ずっと住み続ける わか らない. 全   体. 20歳 代. 27(27.6). 26(26.5). 98(100.0). 30歳 代. 40(32.4). 38(30.6). 124(100.0). 67(51.1). 42(32.1). 131(100.0). 18(13.7). 40歳 代. 4(3.1). 50歳 代. 2(1.4). 33(23.4). 141(100.0). 60歳 代. 1(1.2). 6(7.1). 16(18.8). 85(100.0). 70歳 以 上. 0(0.0). 3(7.3). 13(31.7). 41(100.0). 55(8.9). 80(12.9). 168(27.1). 620(100.0). 全 体. 10(7.1). 317(51.1). 表Ⅲ −13  生 ま れ た 土地 に 住 み た い か否 か(年 齢 別). 望んでいる. 望んでいない わからない 32(32.7). 98(100.0). 35(28.2). 34(27.4). 124(100.0). 20歳 代 30歳 代 40歳 代. 40(30.5). 55(42.0). 36(27.5). 131(100.0). 50歳 代. 49(35.3). 56(40.2). 34(24.5). 139(100.0). 60歳 代. 31(37.3). 17(20.5). 83(100.0). 70歳 以上. 13(31.7). 17(41.5). 11(26.8). 41(100.0). 236(38.3). 216(35.1). 164(26.6). 616(100.0). 全  体. 15(15.3) 37(37.7) 32(32.7) 58(46.7) 45(36.3) 67(77.1) 20(20.4) 25(25.5) 23(18.5) 96(68.1) 18(18.4) 48(48.9) 55(44.4) 62(72.9) 25(61.0) 35(42.2). 全    体.

(22)   表Ⅲ −13の よ うに 、 生 まれ た 土 地 に 住 む こ とを 「望 ん で い る」 割 合 は 、20歳 代 と30歳 代 で多 く み られ る。長 久 手 町 に対 す る全 体 的 な 満 足 度 では 、表Ⅲ−14の よ うに 、「満 足」 と答 え た ば あ い に は 「 ず っ と住 み続 け た い」 が52.3%と が32.0%あ. 半 数 を 越 え、 「不 満 足 」 の ば あ いに は 「 別 の所 に 移 りた い」. る。 満 足 度 と定 住 意識 は 密 接 に 関 連 す る こ とが再 認 識 させ られ る結 果 とな っ て い る。. 表Ⅲ−14 全体的な満足度 と定住意識. ず っと住みた い. 満 足. しば らく. 別の所に. 住んでも良い. 移 りたい. 122(33.7). 不満足. 17(17.5). 35(36.1). 全 体. 206(44.9). 157(34.2). 5)調. 15(4.1). 46(10.0). わ か らな い. 全  体. 36(9.9). 362(100.0). 14(14.4). 97(100.0). 50(10.9). 459(100.0). 査 結 果 に つ いて.   調 査 結 果 を 通 じた 全 体 的 な傾 向 と して は、 回答 者 に は 名 古屋 市 か ら住 宅 の 住 み替 え や結 婚 な ど に と もな って 移 り住 ん で きた サ ラ リー マ ン層 が多 く含 まれ て お り、 新 住 民 と して の住 みや す さを 望 ん でい る。 そ の な か に は 、 さ ま ざ ま な年 齢 や フ ァ ミ リー ・ライ フス テ ー ジ な どに位 置 す る人 び とが 含 まれ て お り、 そ れ らに よっ て満 足 度 や 定 住 意識 な どは大 き く異 な って い る。 学 生 や 子 育 て 期 家 族 の多 い20、30歳 代 と空 巣 期 や 高 齢 期 を む か え た50、60、70歳 代 の 間 に み られ る違 いは 、 と くに 顕 著 で あ る と言 え る。 と くに60歳 代 は満 足 度 に お い て不 満 が 高 い 。 これ に つ い て推 察 す る と、 「仮 の住 まい 」 と考 え る傾 向 に あ る20、30歳 代 とは異 な って、 長 久 手 町 を いわ ゆ る 「 終 の棲 家」 と考 え 出す 世 代 だ け に住 みや す さに 敏 感 な ので あろ う。 現 在 、 こ うした生 活 ニ ー ズ に どの よ うに 対 応 して い くか は 、 行政 の重 要 な 課題 と な って い る。 当初 に お い て 意 図 した わ け で はな い が 、 大 都 市 近 郊 の ベ ッ ドタ ウ ン化 した 町 に お け る住 民 の アメ ニ テ ィ意 識 の 問題 や 課 題 も色 濃 く浮 か び あ が って きて い る わ け で あ る。.                           2  長 久 手 町 に お け る面 接 調 査 の 結 果.   長 久 手 町役 場 の 協 力 を得 て 、遠 方 か ら長久 手 町 に転 入 した移 住 者 と親 ・き ょ うだ い との 関係 を よ り くわ し く明 らか にす るた め に指 示 的面 接 調 査 を あわ せ て実 施 した 。 実 施 時 期 は1998(平 10)年7月. 成. で あ り、 それ ぞ れ の対 象 者 の 自宅 を訪 ね て い る 。 お も な 調 査 項 目は 、 生 年 月 日(年. 齢)、 現 職 、年 収 、 出 身地 、 親 の 状 況 、 き ょ うだ い の構 成 、 これ まで の移 住 歴 、 親 との 交 流 状況 、 同居 の 意 向 、親 の生 活 費 、 介護 、 高 齢 期 の親 子 関 係 に 対す る意 識 、 福祉 援 助 サ ー ビス の利 用 、 で ある。. 189(52.3) 31(32.0).

(23) 1)面. 接 対 象 者 の プ ロ フ ィー ル.   長 久 手 町 役 場 の 協 力 を 得 て 、6名 の対 象 者 を選 定 した。 対 象 者 の属 性 は 、 つ ぎの とお りで あ る。 性別 と年 齢 で は 、 男性5名(25・34・38・41・61歳)と. 女 性1名(45歳)と. は 、会 社 員3名. とい った 内 訳 で あ る。 年 収(額 面)で. 、 医学 生1名 、 公 務 員1名 、 染 織 家1名. な って い る。 職 業 で は、. 平 均 金 額 が約500万 円 とな って い る 。ま た、現 在 の世 帯 構 成 と して は 、夫 婦 の み の世 帯2名 、夫 婦 と未 婚 子 の世 帯4名 で あ る。. 2)面. 接調査の結果の概要.   以 下 に は 、 対 象 者 別(世 帯構 成別 ・年 齢 別)に 面 接 結 果 を 整 理 してお く。 た だ し、訪 問回 数 は 、 過 去1年 間 の もの で あ る 。. (夫婦 の み の世 帯) ①   男性25歳   出身 地 は 、岐 阜 県 羽 島郡 で あ る。1995(平 (平成9)年. 成7)年. に 会社 の あ る名 古 屋 市 に 居 住 す る。1997. に転 職 して長 久 手 町 に 移 住 し、 こ こで結 婚 して現 在 に至 る。 両 親 と もに 、 出 身 地 で. 自営 業 を して お り健 在 で あ る。 した が って経 済 的 に は 、親 も 自分 も 自立 して い る。 き ょ うだ い 関 係 と して は、 本 人 が 長 男 で あ り、 姉(一 宮市 在 住 ・主 婦)と 弟(羽. 島郡 在 住 ・会社 員)が い る 。. 親 は 未 婚 の弟 、 祖 父 母 と 同居 して い る。親 元 に は 、月 に1回 帰 っ て い る。 食 事 を一 緒 に して 、 野 菜 な どを も ら って 帰 る。 正 月 や 盆 な どの親 族 が 集 ま る とき には 、 帰 らな い よ うに して い る。 親 は 、 年 に1回 訪 ね て くる。 配 偶 者 の親 は 、瀬 戸 市 で暮 ら して お り、 現 在 独 身 の 義 弟 が結 婚 して 同居 す る こ とに な って い る。 郷 里 で は 、依 然 と して跡 継 ぎ の長 男が 家 業 を 継 ぐこ とを 当然 視 してい る の で 、別 居 して い る こ とに後 ろ め た さが あ る。 自分 た ち夫 婦 に 子 ど もが で きた ら、親 と 同居 す るつ も りで あ る。 親 に介 護 の必 要 な ば あ い に は、 デ イサ ー ビスや ホ ー ムヘ ル パ ー を利 用 して 自分 が す る もの と思 って い る。 自分 自身 の高 齢 期 に は 、 子 ど もの 自由 を しば りた くな い ので 、 別 居 した い。. ② 男性61歳   出身 地 は 大 阪 市 で あ る。 父 親 が 新 聞 記 者 で あ った の で 、上 海 、 ハ ル ビ ン、 門 司 と転勤 して い る。 東 京 の 大 学 を 卒 業 後 、1960(昭. 和35)年. に 名 古屋 市 で就 職 す る。 そ の後 、関 西 の 企業 に転 職 し、. 転 勤 を 繰 り返 して か ら、 下 請 け 会 社 の役 員 とな った1979(昭. 和54)年. に長 久 手 町 に移 住 して 以 来 、. 現 在 まで居 住 して い る 。 き ょ うだ い と して は 、弟 が博 多 で会 社 員 を して い る。 母親 は弟 夫 婦 の介 護 を 受 け て1979(昭. 和54)年. に 亡 くな っ て い る。 父親 は 、母 親 と離 婚 した後 に 、再 婚 して東 京 で. 暮 ら して い る。 再 婚 後 に2人 の息 子 が お り、 そ の長 男 と暮 ら して い る。 父親 の と ころ に は年 に1 回訪 ね て い き 、 父親 も2年 に1回. くら い来 る こ とも あ る。 父親 とは 、 距離 を置 いた 関 係 に な っ て. お り、介 護 の必 要 な ば あ い に も 同居 して い る長 男 夫 婦 が す る と考 え て い る。 妻 の母 親 が 北 九 州 市 で健 在 で あ り、 兄 が近 所 に住 ん で い る。 配 偶 者 の母 親 が 長久 手 町 に来 た けれ ば、 同 居 して も良 い.

(24) が 、 本 人 に そ の 気 は な い。 自分 の 子 ど も と して は 、娘 が2人 い る。長 女 は結 婚 して 草 加 市 に 住 ん で い る。 次 女 は 会 社 員 で独 身 で 同居 して い る 。 子 ど も と同居 して 介護 を して も らお うとは 思 って い な い 。 自分 と して は 、友 人 の 多 くい る 門 司 や 北九 州 に住 み た い が 、妻 は瀬 戸市 出 身 な の で 、 こ こに 住 ん で い た い と言 っ て い る。 今後 、長 久 手 町 に住 み続 け るか ど うか は わ か らな い 。. (夫婦 と未 婚 子 の世 帯) ②   男性34歳   出 身 地 は 、 横 浜市 で あ る。 名 古屋 の大 学 を 卒 業 後 、 厚 木 市 で会 社 員 を して いた が、 も う一 度 、 名 古屋 の 大 学 の 医学 部 に入 るた め に30歳 で長 久 手 町 に 転 居 して き た。 両 親 は 、健 在 で横 浜 市 に住 ん で い る。 弟 も、結 婚 して横浜 市 内 に住 ん で い るが 、 別 居 して い る。 親 とは 、法 事 な どで年 に1 回 くらい会 う程 度 で あ る。 む こ うか ら も、 年 に1回. くら い孫 の顔 を 見 に 訪 ね て くる。 親 は 自営 業. な の で 、経 済 的 に 自立 してい るが、 将 来 は こ ち らで開 業 して 同居 した い 。介 護 の必 要 な とき は、 福 祉 サ ー ビス を 利用 して 自分 がす る ことに な る。 妻 は 、 長 久 手 町 出身 で あ る。 両 親 も こ こで健 在 で あ り、 夫 婦2人 暮 ら しで あ る。 しか し妻 の 兄 は、 長 久 手 町 内 で両 親 の近 くに住 ん で お り、 介 護 も引 き受 け る と思 われ る。 子 ど も と して は 、5歳. の娘 と1歳 の息 子 が い る。 基 本 的 に は 、親 子 は. 経 済 的 に も精神 的 に も独 立 した存 在 と考 えて い る ので 、 高 齢 期 に 自分 た ち の子 ど も と は 同居 した い とは 思 わ な い 。妻 は、 自分 の生 活 を 保 て る距 離 で の 近 居 を 望 ん で い る。 だ が これ は 、 子 ど も の 決 め る こ とで もあ る の で、 ど うな るか は わ か ら ない 。. ③   男 性38歳   出 身 地 は 、 高 山市 で あ る。 岐阜 市 の大 学 を 卒 業 後 、 名 古 屋 市 で 就 職 して結 婚 し、 子 どもが で き た の で 長 久 手 町 で家 を買 って移 住 して きた 。 両 親 は、 高 山 市 で 健 在 で あ る。 自分 が 長 男 で、 長 女 と次 男 が 結 婚 して 両親 と同居 して い る。 こち らか らは 、 正 月 や 盆 、 冠 婚葬 祭 な どで 年 に2∼3回 くらい 帰 るが 、 親 の ほ うが訪 ね て きた こ とは な い。 親 の 介 護 は 、 次 男 夫婦 が す る こ とに な る。 お そ ら く福 祉 サ ー ビス も利 用 す る と思 わ れ る。 妻 は、 名 古 屋 市 出身 で あ る。 妻 の母 親 は 、 名 古 屋 市 で ひ と り暮 ら しで あ り、将 来 は 同居 して 介 護 は こち らで す る こ とに な る と考 えて い る。 そ の と き に は 、 デ イ サ ー ビス や ホ ー ムヘ ル プ サ ー ビス な どの福 祉 サ ー ビスを利 用 した い。 自分 た ち の高 齢 期 に は 、 子 ど も とは 関係 な く、別 居 して 自分 た ち の暮 ら しを 維 持 す る こ とが 希 望 で あ る。. ④   男 性41歳   出身 地 は 、 岐 阜 県 加茂 郡 で あ る。 京 都 市 の 大 学 を 卒 業 後 、 長 久 手 町 に居 住 し、 愛 知 県 職 員 と し て 勤 め て い る。 た だ し、転 勤 で2年 間 だ け 海 部 郡 に住 ん で い た こ とが あ る。3年 前 に 、 持 ち家 を 購 入 して い る。 自分 が長 男で あ り、妹2人. と弟2人 が い るが 、 両 親 は 上 の弟 夫 婦 と岐 阜 県 可 児 郡. に 住 ん で い る。 親 の と ころに は 、正 月 や 盆 な どで、 年 に4回 親 の き ょ うだ い が 名 古屋 市 に い るの で、 年 に2回. くら い訪 ね て い る。 む こ うか らは 、. くらい 寄 って い く。 将 来 は 、同 居 して い る弟 夫.

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