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保育園の0~2歳児における子ども同士の関係の発達(1) : 連絡帳による分析

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Academic year: 2021

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(1)Title. 保育園の0∼2歳児における子ども同士の関係の発達(1) : 連絡帳によ る分析. Author(s). 遠藤, 純代. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 42(2): 97-112. Issue Date. 1992-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5190. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 2巻 第2号 ) 第4 北海道教育大学紀要 (第1部C i i ido Un ive i ty ofEducat onI C)Vol r s on(Sect lowr nalofHokka ‐2 .42 , No. 平成 4年2月 Febmary ,1992. 1 ) こおける子 ども同士の関係の発 達( 保育園の0~2 歳児も -- 連絡帳による分析 --. 遠. 藤. 問. 純. 代. 題. 3歳未満, 特に0歳, 1歳という年少の 時期において, 子 ども同士の間にさま ざまな社会的行動 が展開され, 社会的交渉がなされ, 子 ども同士の関係が存在することは, 観察法にもとづいた諸研 究の蓄積の中で, 確証されつつある. しかし, こう した研究, 中でも欧米の研究の多く は, 子 ども同士の接触が恒常的になされている とはいえない プレイ ルームでの単発 的な接触場面, もしくは短期 の継続した プレイ グループ場面で の観察という形 でおこなわれている. 子 どもたちが日常的に接触し, しかも複数の子 どもたちが生 活を共にすることに積極 的な意義があるとの認識のもとに保育活動が展開される保育園における研 2 ) 究は, 今だに不十分である( また, 保育園児を対象とした研究だけでなく子 ども同士の関係に関する研究全般に共通すること でもあるが, 観察者は研究者である場合 が圧倒的に多い‐ すなわち, 研究者自身が直接保育園に行 っ て, 時間見本法・場面見本法さらには行動見本法によっ て, 一定 の場面でいくつかの 行動に焦点 をあてて時間を限定して直接に (さらにはイベントレコー ダー, ビデオカメラなどの機器の補助の 下に) 観察する方法がとられいてる. よっ て, 相対的には正確な行動描写がなされ, 数量的分析, 綿密な過程分析などが可 この方法に. )が指摘しているよう に 観察記録の代 7 19 83 )( 能となるが, 半面, 見本法によっ ているため, 神田( , 表性が問題となる. すなわち, 記録された事実が当該の子どもの日常的な行動をどれだけ代表して い る か と いう 問 題 が つ き ま と う こ と に な る.. これに対し, 観察法という点では共通しているのであるが, 保育園の保母や親という保育者 が, 自らの役割にもとづいた保育行動を軸に子 どもと密接なかかわりを持ちながら日常的に接する 中で おこなう, 日誌法による保育 実践の観察法がある. 多くの保育園で, 特に年齢が低い時期ほ ど通常 的になされている連絡帳・連絡ノートと称されるものは, そう した保育実践の記録を含んだ記録で ある.. こおける子 ども同士の関係を この連絡帳に記述された観察記録を分析する方法によっ て保育園児を 1979 83, 80, 19 検 討 して いる 研 究 は ごく わ ずか であ る が, 次 の よう な 研 究 があ る. 小 出 ( , 19 3 5 ) ) ( 6 }は 一 人 の 保 育 園 児 の 6 年 間 の 連 絡 帳 を 分 析 す る こ と に よ り 0 ~ 6 歳 期 に お け る 保 } ( 4 ) ( 1984)( , ,. 育園児の発達をさまざまな角度から検討 しているが, その中で, 子 ども同士の関係の発達について 0か月ま 198 3 ) は, 保育園0歳児1 5名分の連絡帳の分析をもとに,生後2~1 もふれている. 神田 ( での0歳期における子 ども同士の関係の様相, およびそれと保母の保育行動との関連を発達的に検 8 ( }は 一人の保育園児の1歳4か月から2歳4か月までの1年間の連 987 ) 討している. また明神( 1 , 絡帳の記述内容を, 社会的発達の角度から検討し, 保育者との関係の他に, 友だち関係の発達につ 97.

(3) . 遠 藤 純 代. いても分析している. 連絡帳という保育実践記録は, 保育園児の場合, 親と保母という双方の保育者による観察である がゆえに, 子 どもの一日全体を観察対象時間としている. 子 ども同士のかかわりが生起する頻度は 特に幼い年齢期ほど少なく, 時間見本法・場面見本法では代表的なエ ピソードに必ずしも遭遇でき るとは限らない. この点で, 保育記録分析法には, 時間見本法・場面見本法による観察にはない利 点がある. ただし, 観察時点と記録時点 が一致しない等の理由で記述の正確さは劣る, また主観的 になりやすい, 一日に生じた多くの出来事の中から特定の ごくわずかな出来事のみが主観的にピッ クアッ プされやすい等が, 日誌法による観察記録一般に共通する短所として, ここにおいても指摘 されはする. しかし, この 「主観的・ という問題に対しても, 親や保母は子 どもと大変親しい関係にあり, 「こ う育ってほしい」 との願いのもとに意図的あるいは無意図的に実に多様なかかわりを展開する参加 観察者である がゆえに,観察中は一定 の距離をおき子 どもとほとんどかかわりをもたない観察者(研 究者) にはみえにくい重要な事実を把握し, 重要な認識に到達しうる場合があることを見逃しては な ら な い.. 本研究は, 以上のように, 保育者自身による観察記録を分析・検討することは, 研究者の直接 的 な観察による検討と同様に意義 があるという認識にもとづき, 0~2歳の保育園児の連絡帳に記述 された観察記録を分析することによっ て, この年齢期における子 ども同士の関係の発達を明らかに することを目的とする.. 方. 法. 1. 対象 函館市内の認可A保育園に1990年度に0歳児およ び1歳児として在籍 した園児のうち0歳児3 名, 1歳児4名 計7名が対象である. A保育園では0歳児と1歳児はひよこ組として, 通常同一 の保育室におり, 午睡, 食事など保育園での生活の多くの節目において生活を共にしている. なお 0歳児は, 仮眠, 離乳食などの点で0歳期では1歳期 と異なる生活リズムをもつため, 1歳児とは 時間がずれている部分もあるが, 1歳期に入るに伴い, 1歳児クラスと同一の生活リ ズム になって いく. 保育室は, 畳敷きの仮眠・午睡コーナー, 食事コーナー, および哨ふく室 (ひよこ組ホール) fほどの広さである. から成り, 計92n 1 990年は, 0歳児5名 (うち1名 は1991年1月に生後11か月 で入園) , 1歳児10名, 2歳児2 4名, 女児3名) が ひよこ組に在籍 し, 4名の保母 (以下, 保育者とも称する. 名, 計17名 (男児1 また①と略記することもある) が担任していた. 2名の2歳児は, 2歳児クラスの園児数との関係 で当該年度は変則的にひよこ組 (以下⑰組とも称す) に所属することになったもので, 4月当初の 年齢はそれぞれ2;0と2;1 (;の前の数字は年齢, 後の数字は月齢を表す. 従って2;0は2 歳0か月のことである) であり, いずれも前年度から⑰組に在籍 している. なお日常的には, ひよ こ組の中にさらにグルー プが作られ, 各グループを担当する保育者が決まっ ていた. すなわち, 複 数の子 どもたちを複数の保育者のままでみるのではなく, 各保育者が責任をもっ てみる子 どもが決. * * ln* 0;3* , , o;4 ,-罰1コヨ, N ① ……-罰「r * * * * M 4 2 o ① … … 1 [[ 「 l n ; [r r f n ; [[ r て n A ①……1;3 1;4 1;1 1 も l - , , , , , , ー「 T 訂, 百 T 司」 1;7, 2;1となっていた(数字は4月当初の年齢, [ コ は対象児,*は ま っ て い た. 1990 年 度 で は,K ① … …. 1 990年度の新入園児) . 98.

(4) . 1 ) 保育園の0~2歳児における子ども同士の関係の発達(. これら0, 1歳児の中から, ①1歳児については前年度 から当該園に在籍していること, ②特定 の保育者の担当児に集中せず, 4名の保育者の 担当児がそれぞれ含まれているこ と, ③きょうだい のある子 どもとない子 どもの両方を含めること, の3つの基準に合致する子 どもの中から選び出し たのが対象児7名である. 対象児たちには, 出生時およ び出生後の発達に特別の遅れはみられない‐ 対象児たちの生年月日, 家族構成, 入園前の集団保育歴等については表1に記してある. 表1 対象児に関する資料 対象児名 性別. 生年月日. 入園時期 出生順位. 家 族 構 成 (本児を除く). (本児より. 分析対象となった連絡帳の. 期間( 〔 熊月齢による表示 ). 入園までの保育状況 そ. の. 他. Hd. 父・母・兄 男 1988‐9‐ 6 1989.4. I 第二子 2年8か月年長). 19 89 }1 991-3 . 4{ 〔0:5~2;6〕 母親が保育. Mh. 女 1988‐9‐ 241989.4‐ I 第一子 父・母. 989.4^ 1 )199 1.3 生後9週より 〔0;6~2:5〕 無認可共同保育所で保育. Ma. 父・母・兄 (5年8か 989-4‐ I 第二子 男 1988.10 .31 月年長). )19 91 198 9 .3 母親が保育 . 4^ 〔0:5~2;5〕. KO. 男. Mo. 女. AS. Sh. 父・母・弟 (1年4か 19 9 8 8 0 .4.I 第一子 月年少) ‐1 ‐6 198. 9 9 0年 母親が保育.弟が1 19 89 ‐1990 ‐4^ ‐10 1月以降同じひよこ組に 〔0;5~2:0〕. 女. 198 9 990 ‐4.I 第一子 父・母 ‐7‐5 1. 1 99 0 )1 9 91 .4{ .3 〔0:9~1:8〕 母親が保育. 男. 990 1 98 ..8‐29 1 ‐4‐I 第一子 父・母. 9 90 991 1 )1 .4^ ‐3 〔0:7~1;7〕. 所属. 母親が保育. 祖父・祖母・父・母・ 1990.6*~1991‐3 *入園当初の連絡帳が紛 89 9 1 99 0 19 ‐3‐1 .4-I 第二子 兄 (8年6か月年長) 〔1;2~2:0〕 失したため. 生後9週より 無認可共同保育所で保育. なお, A保育園の保育 内容について補足的に説明を加える. 0名で構 成されてお A保育園は, 0・1歳児, 2歳児, 3歳児, 4歳児, 5歳児各1クラス, 定員9 り,保母は計11名である. A保育園のめざす子 ども像は, ①心身ともに健康な子 ども, ②自分も大 切にし仲間も大切にする子 ども, ③自分の考えを素直に表現できる子 ども, ④働くことに喜びを感 じる子 ども, ⑥生命を大切にする子 ども, の5点である が, 特に健康な体 づくり, 運動機能の発達 を重視していることが当該園の保育の特徴の一つとなっている. このため, 0歳期から薄着, 裸足 (室内・園庭) , リズム運動, ロールマ ッ トを用いたマ ッ サージが取り組まれ, 散歩や外遊びが重視 されている. また食事内容の吟味, 精選がなされている. また, 0・1歳児クラスと他クラス との交流については, まず, 時差出勤により園の保育者全員 がそろわない時間帯である午前10時(特に9時半)以前, および, おやつを食べ終わっ た午後3時 半以降は, 基本的にはクラス毎の保育というよりは混合保育であるた め, 他クラスの園児と接触す る機会は多い. この他, リズム運動, 誕生会等の諸行事や園庭での遊 びその他さまざまな場面で, ひよこ組の子 どもたちが他クラスの子どもたちと交流する機会は多いといえる. 2. 分析方法 対象児の1990年度の連絡ノートに記載された観察記録を以下の分析の対象とした.対象児のうち 99.

(5) . 遠 藤 純 代. 989年度 990年度のみならず,1 1歳児については, 0歳期からの発達的変化をも 把握するために,1 9年度は,対象児4名を含めた6名が の連絡ノートにおける記録 をも分析対象とした. ちなみに198 ) 0歳児として在籍し(うち1名は11月に入園 , これに1歳児8名, 2歳児2名を加えた 計16名が 990 ひよこ組として4名の保育者に保育されていた.また,1989年度の0歳児 グループの担当者は,1 年度においては持ち上がりとして, 前年度にグルー プ担当していた子 どもたちを引き続き担当する 989年度の連絡ノートの記録者はM① 990年度1歳児のHd, Mhの1 形となっていた. すなわち1 であり, K0, Maの1989年度の記録者はA①であっ た. 連絡ノートは保育者と親の共同による保育記録, 連絡事項の記録で, 当該園ではB 4 サイ ズ の ノ ートに自由に記述する形となっている. 通常, 登園日に関しては毎日記入され, 起床・入眠時刻, 食事時刻, 食事内容(母乳, ミルク, 離乳食, 普通食, おやつな どの内容と量) , 排便, 健康状態等 のほか, その日の子 どもの様子やでき ごと, 感想や意見, 連絡事項などがその内容となっ ている. 筆記者は, 保育者については通常 グループ担当保母であるが, 欠勤等の時は代替に入った保母や ひよこ組の他 グループ担当保母があたっ ている. 親については, 母親 が記入する場合 がほとんどで あるが, 中には父親が時折筆記者となる 家庭もある. 子 どもの様子な どの保育・観察記録の部分に 50~800字の範囲であり,保育者については400~600字 が多い. 関する記述は, 字数にして1 表2 行動カテゴリーとその内容 行 動 カ テ ゴ リ ー. 内. 容. 1. 見る. 「他児を見る」 のみの生起 (他行動と共に生じている時は, その行 動カテゴリーとなる) .. 2. 身体接触. なめる, 手で他児の身体や衣服にさわる‐ 手・口以外の部分でふれ る, のしかかる, 手をつなぐ‐. 3. 笑う. 微笑する. 声を出して笑う.. 4. 発声・ことば. 泣く, 不快の発声, 快の発声, ことば.. 5. 追う・逃げる. 追う・逃げる, 追いかけっこ.. 6‐ 攻撃・けんか. たたく, かじる, 髪をひっぱる, ける, けんかする*など. 7. 模倣・同調. 他児の行動が生じたあとその行動をまねておこなう. 同一行肋を並 んでおこなう. 複数他児の行動をまねておこなう.. 物をとる, とろうとする, 取り合い, とられまいとする, とり返す, 8. 物・場所の独占・確保 場所を独占しようとする . 9. 人の独占 (やきもち). 人を独占しようとする. 抱かれていて他児が来ると怒るなど‐. 子ども同士の遊び (事物が介在する場合, 介在しない場合, 介在が 不明の場合) ‐ 事物介在行動.同一物への同時的関与‐物を渡す,受 7.8.1 0以外の‐ 1 1 . その他の事物介在行動 けとる,物のやりとりなど.. 0 1 .遊び. 1 2 .向社会的行動. 慰める,世話をする,援助する,注意する,など.. 1 3 . 誘い・要請. 他児を誘う, 要請する, 依頼する, 名を呼んで呼びかけるなど.. 1 4 .その他. 甘える, 待つ, いたずらをする, 拒否するなど. *このう ち 8と判断できるものは8 に含 めて 「けんか」 カ テ ゴリ ー か ら 除く. 990年5月から なお, 筆者は, 子ども同士の関係の発達について検 討することを主目的として, 1 100.

(6) . ) 1 こおける子ども同士の関係の発達( 保育園の0~2歳児を. 19 91年3月末まで週2日, 各日午前中約4時間余の割合で,1990年度ひよこ組の子 どもたち全員を 対象として縦断的観察を実施して いた. このため, 対象児たちについては, 1990年度に関しては連 絡帳に記述された様子以外に, 保育園での現実の 生活の一部やその中で示された子 どもの姿につい て把握していることを申し添えておく. 分析手順としては, まず, 連絡帳の記載内容の中から, 対象児と他の子 どもとの間に社会的行動 が生じている個所をその関連した文脈 とともに抽出し, これを 「エピソード」 と名 づ けた. 次に, 各エピソードにおける子 ども間の社会的行動を, ④対象児から他の子 どもに対しなされて いる行動, ⑧他児か ら対象児に対 しなされている行動, ⑥ 社会的行動の交換または交換した行動の 全体の性格, の3点から分析した. この過程で, 他児から対象児に社会的行動が向けられているが 対象児からは社会的行動 がなされていない場合, すなわち ⑧ のみで④ や ⑥ が存在しないエピソー ドは以下の分析から 除いた. 続いて, 各単位行動を, 表2に示す行動カテ ゴリーに従い分類した. なお各エ ピソードの記述に は複数の行動カテ ゴリーが含まれている場合があるが, こう した場合は個々の行動カテゴリーすべ て に ふ り 分 けた.. 結果と考察 1. エピソー ドの出現数 00例であった.このうち 生後 5か月 (①記述1例) と, 生後30 抽出したエピソード数は全部で 8 か月 (⑦記述5例, ⑰(親)記述3例) のエ ピソードは, それぞれ1名の対象児によるものであり, く限られた範囲のものであっ たため除いた. その結果, 得られ その月齢内での記載された日齢 がご. たエピソードの出現数を, 3か月 毎の月齢期別, 記載者 (①, ◎) 別に表3に示す. 45例 6例, 親が記載したエ ピソードは1 表からわかるように, 保育者が記述 したエピソードは64 が大きくみられたが それ以外 ピソードは記述日や記述自体の字数に個人差 であっ た. 親記述のエ , にも記述内容, 特に子 どもの行動に どれだけふれているかに関して大変個人差が大きかっ た. 月齢 毎にみると, 月齢によってエピソー ド数に差がみられる が,保育園での記録では生後14~20か月に エピソード数が多く, 家庭での記録で・は2歳期においてエ ピソー ド数が多い. 以下の分析では, 保 育者が記録したエ ピソード, すなわち保育園生活におけるエ ピソードに主に焦点をあてて検討する. 2. 各行動カテ ゴリー別の検討 表3に示した行動カテ ゴリー毎に, 0歳後期から2歳前期にかけての子 ども同士の関係の発達的 表3 エピソードの出現数 月齢期. 6~8. 9 ′ ~1 1 1 2~1 4 1 5~1 71 8^ - 2 02 1~2 3 2 4 ^ } 2 7 ^ ) 2 9 62. エピソード数. 4 6. 7 7. 1 0 9. 3 1 4. 2 4 1. 5 6. 4 0. 4 1. 6 4 6. 一人当たりの平均験. 4 5 .. 2 5 . 1 8. 6 4 . 3 0. 6 6 . 1 7. 3 7 . 9 1. 4 O . 6 -. 4 6 . 1 7. 1 4 5. 1 4 ‐ 1 6 4. 0 9 . 1 4 2. 1 3 .. 2 6 . 6 6. 9 1 . 5 8. 7 9 1. エピソード数. 4. 4 3 . 1 4. 一入当たりの平均数. 出現総数. 0 3 . 6 8. 0 8 . 9 1. 0 7 ・ 1 2 7. 対制宅 の平均人数 {~. 7 4 .. 6 O .. 7 0 7 0 6 3 5 O 3 3 3 O ・ ・ . . . . {註) Tは保育者 . Pは親 *1か月における平均数. [. 計. 2 7. 変 化 を, エ ピ ソ ー ド に も と. づいて検討する. なお本報 告では,「見る」以下「追う・ 逃 げる」 までを検討し, 次 報告で残りのカテ ゴリーに 関する検討と, 発達的変化 の ま と め を お こ なう.. ( 1 ) 「見る」 表4からわかるように, 「見る」 の単独生起は大変少ない.. 1 ( } 仮 眠から起きてホールのリ ズム 運 動に参加 (?/) 高 らかに鳴る )註 0:7:29 〔例1〕 Ma( 9 )- ( . 101.

(7) . 遠 藤 純 代 ピアノ の音 に両手両足をバタ バタさ せて 喜 び, 走り 回る大き い子 達の姿 を じー っ と見 つ め て い ま し た.. 全3例中2例が0歳期のであっ た. 何分にも事例数が少ないため, 断定的な表現は避けたい.「見 る」 は単独ではなく他行動とともに生じる場合が多いこと, 「見る」 行動のみの出現は当該年齢期で は全般 に注目されにくいことを示していると考えられる. 註 { 1 )( ) 内の数字 は対象児別の エピソー ドN o .を, ハイ フ ンの次の 数字 はエ ピソー ドの記述された日の年. 齢;月齢:日齢を示す. この場合は生後7か月 29日での記 録となる. 衰4 各行動カテゴリーの出現数 年齢期 0歳後期 カテゴリー ) る 0 4(2 見 . ) 2( 3 3 身 体 接 触 6 .. ) 0 1(1 ・ 3 9 ) 5 6( .. 1 ) う 3 0( 6 . 4 1 ) 7( 発 声・こ と ば 7 . ) 追う ・ 逃 げる 0 .2(1. 1 0 ) 1 4( . 7 0( 4 9 ) . ) 2 0( 1 4 .. 笑. 1歳前期. 1歳後期. 2歳前期. 出現総数 3. ) 6( 3 2 5 . ) 0 7(4 .. ) 1 4 1( 3 . ) 0 9(3 ‐. 1 1 7. 6 9 ) 2 1( 1 . 1 ) 0 2( .. ) 1 3 1( 4 2 . ) 1 9(6 .. 2 0 1. 3 3 2 2. 各年齢期の数字は一人当たりの平均出現数 . .( )内は出現数. 2 ( ) 身体接触 表5 身体接触の内容. 表5に身体接触の各内容 の 年 齢 期 毎 の 出 現 数 を 示 す. 「手 をつ な ぐ」 以 外 の 身 体 接 触 は, 1歳 前 半 ま で に, 特 に0歳 後 半 期 に多く み ら. 月 年細伶 “其 0歳後期 カテゴリー カ テゴリー 4(2 {2 ) 4 A・ . ・ .な め る 0 ) 手 でさ わ る 2 8( 1 5 } B. . ‐ 手でさゎる 3(7 ) 口以外での身体接触 1 C . , .手 1 の しかかる , ) 7(9 D‐ . - のしかかる 手 をつ な ぐ E‐ 手をっなぐ. れる. 各 内容 別 に 検 討 す る. A )、 「な める」 「手 で さ わ る」 (. 計. 2( 3 3 ) 6 .. 1歳前期. 1歳後期. 2歳前期 2蔵前期. 出現総数 現総 ・ 2. ) 1 9( 1 3 . ) 4 6( 0 6(4 .. 1(6 1 1( ) 6 . ) 0 4(2 .. 3(1 {1 ) 3 0 .. 3 5. ) 0 6(2 .. 1 5. 1 9 1( 4 6 4 2( 3 1 ( 1 0 ) 2 4 ) . . 1 7 1 ) 5 6( 3 2 0( 1 3 ) 6( 3 9 ) 4 5 . . . は 出現牧 )内 - 均 出 故 ( 人 当 た り の 平 現 の 数 字 ± 各年齢期 ‘ ・ ・ ) 1 4( 1 0 . 1 1 7( 2 ) .. 「なめる」 ことが外界を知る重要な手段である0歳期においては, 他児の体をなめることで他児 への関心を表現する. 「なめるJ が相互的になされることもある. ) * とお互い足 をなめあっ て (上下反対の 恰好 で横になっ て: Ma( 0;7 筆 者註) 通 じるものがあるのかないのか , ア ーアーウーウー……とお しゃ べり, 不思議 と ,. ) I D- ( 0;7:2 〔例2〕 Ko(. 会話 しているよう に聞こえる んです. *子 どもの名 前の記述 は実 際は 「00チ ャ ン」 となっ て いる場合 が多いが, 本報告 では 「チ ャ ン」 な どを省略 して, 紹 介 した. また 本文 中の月 齢等 は筆者が加筆 したものである.. 手操作活動の発達に伴い, 他児に手を伸 ばしてさわる行動が生後6, 7か月ですでにみられてい る. 本研究は生後6か月以降を対象としているが, 「手でさわる」 「なめる」 の出現は生後6か月よ り早いと推察される. 食 事中となりのK0( ) にか ぼち ゃ だらけの手を伸 ばして, KO 0;7 の頭もホ ッペ もか ぼち ゃ パ ッ クを してや り, あり がたいMhで した.. ) )- ( 〔例3〕 Mh( 13 0;7も24. またこう した手による働き かけは相互的な展開をみせる場合 がある. 0;8 ) とすわりこんで, 何や らお しゃ べり… …男 同 今 日は食 後Ma( 士の語り合いでした. 手をからめ合 っ たり2人に しかわからない世界 だっ たよう です. 0;9 ) と腹 ばいスタ ) 久しぶり に散歩車 で外出 しま した. 仲良 しHd( 20 0;9:9 〔例5〕 Mh( )- ( イ ルで指 でつつき合 った り バ スタオ ルをひっ ぱりあ っ たり して いま した. )- ( ) 1 2 0;8:3 〔例4〕 Ko(. 1歳以降になり歩行を獲得していくと, 「手でさわる」行動は, ひとつには, 発声やさらには言語. 102.

(8) . 1 ) 保育園の0~2歳児における子 ども同士の関係の発達{. のようなより一般化されたコミュニケーショ ン行動とともに発揮される. ) のそ ば0 こ寄 っ て両 0:10 ) 新 しい (入 園後間も ない:筆者註) To( )- ( 1;0:10 39 〔例6〕 Ma( 「 「 手をホ ッ ペ につ けて何やら ?」 ?」 と話 しかけて いる様子‐ 仲良く なれた かな?2人で すべり台 (室内 の) をのこのこ這 い登り, 上 から降りて きたよ. 1:6 ) のそ ばに近寄 っ ていっ てう れ しそう ) 久々 に登園 してきたSh( 1;8:15 )一 ( 63 〔例7〕 As( 「 ポツ残る頭 にさわ っ ていま した. ポツ 水 の跡の ぼうそう に S h, Sh」 と言 っ て,. またもう1つの形態としては, 他児をねかしつける 時に背中を軽くたたく, 泣いている子 どもの 頭をなでるといっ た世話や慰めの行動 があげられる. 保育者のそうした行動をその場で模倣する形 「 で早くは0歳 期末においてみられるが, 本格的になるのは1歳すぎてからである‐ 1歳児では 手 「向社会的行動」 とダ でさわる」 行動のうち4分の 3以上をこう した世話・共感行動 が占めている ( 接的に示している「手で ブルカウントされている) . 以上のことから, 他の子 どもに対する関心を直 さわる」 行動は, 特に0歳代に多いといえる. 向社会的行動については後にふれる. 1;0 ) をねせて いる と, ”オ レもノ”と横 にきて トントン してく ) To( 1;2:4 )- ( 62 〔例8〕 Ma( ″ れる Ma. Maも トントンして ねるのよ.. B ( ) 手・口以外 での身体接触 手や足の部位以外による 身体接触で, しかも身体全体で 「のしかかる」 のでもなく, また形式上 の攻撃的要素をも含まない身体接触は, 0歳期に, 中でも生後6~8か月 頃に多くみられる. 寝返 りやハイハイ による移動が可能となっ てくると, 他児に近 づき身体を接触させる行動がみられる. 今日 はゴロ ンゴロ ンと寝返り を して機 嫌 は花マル で した. 横 でポパ )の足 の上に顔 を重ねて 顔 をあ げたりペタ ッ とはりついたり, 気 0;6 ー ッ と しているHa(. ) 0;6:21 〔例9〕 Ko(7)- (. 持ちよさそう に頭 をすりつ けて いま した. 1 ) のお尻にペタ 0 ) や K0( ) スキ ンシッ プ大好きMa‐ To( )一 ( 1;0:24 〕 Ma( 44 〔例 10 ペタ とく っ ついて機 嫌良好. KO はいささ か迷 惑そう に パ ンツ半分さ げなが らも がいて い た け ど,T oはお兄ち ゃ ん もいるか らス キ ンシッ プにはなれていた みたい で,2人でいつ ま で、も イ チ ャ イ チ ャ し て い ま し た.. 1歳中頃以降になる と, 遊びの中での身体接触や, 「泣いている他の子 どもを抱く」のような慰め る行動の形態をとっ て現れる. ) 1;11 天気 がいいの でみんな散 歩の準備 開始. なのにASはHe( 気 が なさ して全然散歩に行く たり 布団の上 にあが たり ざけ合 て抱き合 と2人 でふ っ っ っ ,. ) )- ( 1;6:18 49 〕 As( 〔例11. そう なの で留守番となりま した. ) 2;4:23 173 )- ( 〕 Ma( 〔例12. Mz( 2;6 ) と何 ごっ こ してるの か, 代わり ばんこに 「馬」 と 「馬. のり」 になっ てキ ャ ーキ ャ ーや っ て ます.. ) 「の しかかる」 に 他の子どもの身体に自分の全体重をのせてしまうような 「のしかかる」 身体接触は, 0歳後半か ら1歳前半にかけて集 中的に認められる. この行動は, ハイハイ していきながら他の子 どもの体を のりこえる といったパターンをとる場合もある が, 圧倒的に多いの が, 腹 ばいや四つ這いの姿勢に ある他の子 どもの背に尻をのせる. 背にのっ て別なものにつか まり立ち しようとする. 自分の体全 体 で の し か か る と い う パ タ ー ン で あ る. こ の パ タ ー ン は 生 後 9 ~14 か 月 頃 に 多 く み ら れ る. ) の背 中に ドー ンと重い尻をの 0;8 ) 今日 は, 「眠 い」 とぐずる As( 0:7:11 〔例 13 〕 Sh(1)- ( っ けて散歩車の 中でい ばっ て いま した. ) をお尻にしいて ニタラ 0;6 0;9 ) 今日もワ ンち ゃ んを見にお散 歩‐ Tos( 〔例14 〕 Sh(9)- ( ニタラ して いる Sh です.. 103.

(9) . 遠 藤 純 代 ⑰組のホールのおもち ゃ 入れの 戸 棚の 中が お好 みの 場所のよう で, 段になっ ている所 にすわ っ て, Mh( )をお尻の下に しいたり, 押 しの けたり して喜ん 0;9. ) 〔例15 〕 Ma( 32 )- ( 0;11:6 でいるMa です. ) 35 )- ( 〔例16〕 S h( 1;2:17. ) なの にSh はなぜか Yu におおいかぶ この 頃絶好調の Yu( 0;10 親近感のあらわ れか な, 「おい Yu , お れとあそ ぶか一」. / さ っ て下敷に して泣かせるの‐ っ て と こ ろ か な.. この行動は特定の子 どもに頻発する傾向があり, のしかかられた子 どもはいやがり泣く場合もし ばしばみられる. また相手は, 月齢が近く, しかも同じグルー プ担当保育者のもとで仮眠・離乳食・ 散歩などの日常の諸行動をともにしている子 どもである. さらに, 相手の反応を楽しんでおこなっ ているふしがみられる場合もある. これらのことから, 獲得した独り座りやつかまり立ちや歩行を 基礎として, 体全体による身体接触によっ て, 他の子 どもとの交流をはかっ ているといえるのかも し れ な い.. ① ) 「手をつなぐ」 「手をつなぐ」 行動は 1歳後期 2歳前期では各期の身体接触全体の4分の3 を 占 め て い る . , , 保育園という集団生活の場では, 子 ども同士が手をつなぐ行動は, まずは室内で, 保育者からの 働 きかけを通して, リズム運動やわらべうた遊 びな どの集団的活動において, 年長の子 どもに手を つ ながれる形態を経ながら可能となっ ていく. 連絡帳による記録では, 同年齢児との手つなぎは, 生後1 5, 1 6か月頃からみう けられる. )- ( ) 〔例 17 〕 Mh( 63 1;3:4. 大きい子の仲 間に入り, “むっ くり熊さん” や ”糸車” な ども楽んで. や れるよう になりま した.手 をつ ない で輪にな っ て歩くの はなかなか むずか しいの に,Mh は転 びもせ ず横歩きが上手 です. ) 〔例18 〕 As( 30 )- ( 1:3:20. 大ホール で10月 生まれの誕生会‐ 10月 生まれのお友だち が名前 を. 呼ばれ中央へ行く と, 呼 ばれもしないMo( )が 一人前 に前に行 っ て ニ ッ コ ニッ コ して 1:7 いるんです. する とそ れにつら れたよう にASま でがMoの隣に行っ て手 をつない でニ ッ コ ニ ツ コ.. 散歩時の子 ども同士の手つ なぎをいつ ごろからおこなわせるかは, 保育者と子 どもの人数比, 散 歩コースの交通事情, 保育者の考え方な どによっ て影響を受けると思われるが, 対象 目た ち に お い ては, やはり1 6か月頃から,他の子 どもと手をつないで歩きたがる行動が出現している. この頃は, 歩行技能の未発達, 周囲の状況に対する注意や理解力の不十分さなどから, 手をつなぎ合っ た2人 の子 どもの一方の子 どものあいた手を保育者がつなぐなどして, 子 どもだけで手をつないで歩くの は, 歩道といえども一般的な行動形態ではない. だが, 可能な状況においては, 短時間だが, 少し 年長の1歳児を相手として手をつないで歩くエピソードがみられる. ⑦ が 3 週 間 休 ん だ H e(1;9) に 手 が か か っ て い る と 思 っ た の か, か わ い い こ と に, A s と M o(1;8) 2 人 が 手 を つ な い で 歩 い て く れ た ん だ よ.. 〔例19 〕 As( )- ( 1:4:23 ) 42. 当該保育園の周囲には, 散歩の全行程にわたり子 ども同士のみで歩けるほどの交通事情の散歩コ ース はなく, 横断歩道や車が近づいてきた時などにおいては勿論のこと, 保育者が随時必要に応じ た行動をとっ ている. そうした事情はともかくも, 子 ども同士が手をつないで一定距離を持続して 歩いていけるためには, 手つなぎ自体が習慣的になることも一因として考えられる. がむしろ, そ のことよりも, 手をつないで歩くという状況自体やその必要性に関する理解や仲間意識の成立を基 礎としていると考えられる. また, 手をつ なぐことで仲間意識が深まるという逆の作用があると思 わ れる.. 1歳半をすぎると, 散歩時に相手の子 どもと手をつないで歩き続けることが徐々 に可能となって 104.

(10) . 1 ) 保育園の0~2歳児における子 ども同士の関係の発達(. くる. また相手の子 どもが手を離すと注意する, 転びそうになるとひっ ぱり上 げる, 車が近づいて きた旨を告 げる保育者の発言に対して他児の 手を離さないばかりか危なくないようにひき寄せると いった行動が次第にみられてくる. ) と しっ か り 手 をつ な い 1;8 ) 汽 車 を 見 に 行 っ た よ. M o はH e( 〕 Mo( 30 )- ( 1;6:28 〔例20 で, Heが時々 手を離す と 「He, He」 と叫んでいま した. ) と小さ な手と手 をつ ない で歩きま した. Mhが転 ぶ 1;8 ) Hd ( )- ( 1;7:27 〕 Mh ( 104 〔例21 とHdがつ ない でいる手を引 っ ぱっ て立ち 上 がる のを助 けてやり, Hd が転 ぶとMh が引 っ ぱっ て助 けてやり… なか なかいい ところのある 2人 ですよ.. 8か月位で認められる場合 が多いが,個人差があり, 1歳期末までにはほぼ こうした行動は生後1 9~20か月頃の記録には手 全員にみられるようになる. 次に示すように, 例22の子 どもの場合は,1 をつないでいる相手の子 どもに注意されているエ ピソードが何回も登場しているが,それから 2,3 か月後には, 逆に他の子 どもに注意をするエピソードが見いだせるようになっ ている. ) と手をつ ない で…. フラ 2;3 ) 汽 車を見に行 っ てきま した. KZ( 1;8:19 72 )- ( 〔例22〕 Ko( 「 Kz れに従 ダメ とた しなめる 最初はそ ョ/」 フラと 歩く KO を っ ていたKOもだん だん . “ ” 度がす ぎてくる Kzの規 制に ヤーヨ と怒 っ て 足を バタバタ…. KZ を困らせ て いま し た.そ れでもやはり気まま なK0 と手 をつ ないでく れるの はKz しかいなくて,再 び2人 で ゃし た ペ ア になる ので .. ) の手をつ ないでく 1;9 散歩に行く 時, 「テ ェ ツナ グノ」 とTa ( 「 ダメ ヨ/ Ta に てチ ロチ ロするTa れた KO. KOを上 回っ ョ ョ 」となだめて がら手 , , をひ っ ぱる, 少 しはお兄さ んに なっ てきた KOです.. 1;10:11 ) 76 )- ( 〔例23〕 Ko(. 手つなぎが可能となり確立していく時期は, 名前による自他の区別を獲得していく時期とまさに 重なっている. 日々の集団生活の中で, 友だちを保育者から 「00ちゃ んは?」 と問われてその子 どもを指して応える. 自ら言語によっ て命名するなどが, 1歳後期を中心として成立していく. 保育者は手 をつなぐ子 どものペアを決めるにあたり, 月齢の低い子 どもの場合は高い月齢の子 ど もと組み合わせる, ほぼ同月齢の子 ども同士の場合は他児に配慮的行動をとる子 どもと組み合わせ る等の判断をベースとして, 「00ち ゃ んと□□ち ゃ んで手をつな ごうね」と誘いかけることが多い が, 子どもたち自らにつ な、ぐ相手を選 ばせる場合もある. こう して, ある子 どもが指名する相手は, 特定の子 どもであることが多いといっ たよう に, 「気の合う友人」がクラス内に出来上がっているケ ースがある. また時には, 子 ども同士の指名により3人でつないでいく場合もある. 2:6 ) と手 をつ ない でル ンル ン. )- ( 2;0:1 ) Ma は, また また気 の 合うJ u( 〕 Ma( 144 〔例24 「コ ツ チ ダヨ ー」 「ア ッ チ ダヨー」 とお互 い声をか け合 っ ていま した . 2:4 ) が2人 してMaと手 をつな ぎた 2;3 ) とKZ( ) 年上のJu( )一 ( 1;8:29 〔例25 〕 Ma( 121 いっ ていう の. 3人 で長く なっ て 車の迷惑 をかえり みず歩いて散 歩 に行きま した.. 笑う 他者とかかわる行動として, 一般に早くからみられるものである. 生後6, 7か月頃の記録では, 互いに目と目が合いほほえみ合うの がみられている. ◎. 0;6 ) が じっ 食 べて満腹になっ た ら腹 バイ でジタ バタ. 遠く でMh( とみていたの に気づき, 2人 で見つ め合 っ てニヤニヤ と笑っ ていま した.. ) 0;6:4 〔例26 〕 Ko(3)- (. また, 0歳後期の乳児たちは, 園庭や室内での自由遊 びの時間帯において, 年長の園児, 特に4, 5歳児から働きかけをよく受ける. 近い年齢の子 どもとの交流はまだ限られた形態をとっ ている時 期なのだが, こうした年長児たちからの, こと ばをかける・動作をしてみせるな どの, より直接的 な働きかけに対して, 活発な笑いが生じている. 105.

(11) . 遠 藤 純 代 〔例27 〕 Sh(4)- ( 0;7:21 ). ぞう 組 (5歳児クラス) のErやHs が一緒に遊 ん でく れて, 草を. とっ て頭からパ ラ パ ラか けてく れた ら, それが楽 しい っ てケラケラ笑う の′. め ん こか っ. た よ.. 〔例28 〕 Ma( 12 )- ( 0;8:12 ) 久々 にきりん組 (4歳 児クラス) の部 屋に行っ て愛矯 をふりまいて き ま した. Naが「Maチ ャ ンデショ, Maチ ャ ン, Maチ ャ ン」という と, 両手 をバタ バ タさせて ニヤー. 広い部 屋をバ ッタ バ ッ タ とはい ずっ て運動 してきま した.. また年上のきょうだいが同じ園にいる子 どもでは, きょうだいからさまざまな親愛的な働きかけ を受けることがある. きょうだいは保育園生活に対する慣れがまだ十分とはいえない入園後し ばら くの時期や, 何か不快な出来事に遭遇した時など, 子 どもにとっ て安全基地的な役割を果たす場合 が ある.. 親の記述によると, 上にきょうだいがいる対象児では, 家できょうだいが朝登校しようとすると ギャ ーと泣きだす. 家の中で姿がみえなくなくと不機嫌な声を出すな ど, きょうだいに対する愛着 ▲歳前期に生じている 行動としての後追 いが, 1 . 同一園にきょ だいがいる対象児の場合は, 保育園 内では, 園庭に自由に遊んでいる時にいつのまにかきょうだいの近くで遊んでいる. きょうだいの 後をついて回る等のエピソー ドが記録されており, 子 どもにとっ てきょうだいがこの年齢期におい ても親密な存在であることが示されている. 「笑い」 の行動カテ ゴリーに関しては 次のエピソードがその一例となる , . 〔例29 〕 Hd( 10 0;8:23 )- ( ). 廊 下 をハイ ハイ して 散歩. お兄ち ゃ ん (3歳児 :筆 者註) の部 屋 へ. M① の背にの っ て いたYu兄が 「Hd」 と呼んだらエヘヘ…エヘ ヘ… ごき げんな笑い 声を立てて …. ⑦ いわく,「私がHdっ てあや して 笑っ たのか と思っ た らお兄ち ゃ んの方が いいんだっ て」. 同年齢児とのかかわりにおいて生じる笑いは, 他の子 どもの動作をみて笑うといった水準から, さらには, 何らかのテーマの共有をベースとした遊 びの中で, 「共有」を確かめ合い支える形で笑い が生じるという水準へと, 1歳前後から変化していく. 〔例30 〕 As( )一 ( 0:10:26 ) 10. みんなが寝ている 最中おきていたAsとMo( 1;2 ) の 2人 で, す べり台 (室内用 :筆者註) の 前側と後側に分かれて 「バ ァ 一一 といい合 っ て笑っ て いま し た.. 〔例31 )- (1;1:12 〕 Ma( ) 51. 布 団を山積 みにおいた所 で, K0( 1;1 ) と2人で顔を合わせてニ コーッ キ ャッ キ ャッ と体 をすり合わせて はネコのよう に じゃ れて いる2人 です. 〔例32 〕 Ma( )- ( ) Mh( 1;8 ) とホース をもっ て おい しそう に水を飲 んで 「アハハ ッ」 113 1;8:10 「 て笑い合 てるの おか しいよ っ っ . . オイ シイ ネ」 っ て 言う んだもの.. また日々一定時間生活をともにする中で生まれてくる 「親しい相手」 という認識, さらには 「仲 間」 という意識に結びついた笑いもある. 〔例33 〕 Mh ( 48 )- ( 1;2:10 ). 久 しぶりに出てきた Mz( 1;3 ) と歓 びの御対 面をして声を出 して 笑いかけている Mhです.Mhの思いにこた えるかのよう に,Mzもゴロ ンゴロ ンとラ ッコ. のよう に転がっ て 愛想 をふ りまいている仲 間です. 例3 Mh 〔 4 〕 2;3:27 ( 146 )- ( ) パ ジ ャ マ をきてか らボタ ンをはめる時, 「J u チ ャ ン ニ ヤ ッ テ モ ラウ」と指名, Juも ボク ?と気分よく して ボタ ンをはめてく れています. その 間中Mh は ニ ッコ ニ ッ コ笑顔でjuのホ ッペタやお でこをつ っ ついて喜 んでいま した. 全部 でき た ら 2人 で 「デキタ ヨオ ー」 と みせてく れて, 「え らいね-」 とほめる と又2人 でホールに出て 行きま した. 「笑 う に つ い て の 記 録 は 「泣 き と比べて少なく (表4 6参照) また低年齢ほど 「笑う が 」 J 」 , ,. 多い傾向が表からはよみとれるが, これは笑い自体の出現が年齢増加に伴い少なくなっ ているとい 06 1.

(12) . 1 ) こおける子ども同士の関係の発達( 保育園の0~2歳児を. うよりは, 子 ども同士の多様な交渉の手段を発達させていくにつれて, 相対的には観察対象として は目立ちにくくなっ てくるためと思わ れる. 実際の園生活においては, 子 どもたちは, ①自由遊 び や食事時, おやつ時, 午睡の前後, ②保育者 主導による遊 び, 等々さまざまな生活場面において子 990年度に平 行し ども同士がコンタクトする機会において 「笑う」 は生じていることを筆者自身は1 ておこなった観察の中で印象として受けている.この点について は観察 データ を今後分析 していく 中で検討していく必要 がある. ( 4 ) 発声・ことば. 表6 発声‐ことばの内容. 発声・こと ばをその内容. 年塙伶抑 弓 三善 泰 カテゴリー テさ - ぞ. 0歳後期. 1歳前期. 1歳後期. 2歳前期. 別 に 示 した の が 表 6 で あ る.. 泣き・不快の発声 泣 き・不侠の発声 快 の 発 声 ば こ と 」. ( 0 ) 4 7 6 1 - - ‐ ‐ 2 8 6 4 ) ( 3 ‐ . (2 0 2 ( 2 6 ) ‐ ‐. ( 3 4 { 4 8 6 ) . . 1 0 9( 0 2 9 ) . . ( 2 7 { 3 8 5 ) . .. { 2 0 8 } 0( ) 0 3 ‐ . 0 5( 3 5 ) . . ( ) 1 0 9 7 5 7 l o . .. 1 3( 9 4 ) . .. 0 7. 0. 2 4 1 7 0. 計. ) 0 0 ○ 0 7 7( 1 . ・ ・. ) 7 ○ 1 0 0 0 0( . ・ ‐. 0 歳 後 期 と 1歳 前 期 で は, 泣 き や 不 快 発 声 が 多 い が, 1 歳 後 期 に な る と 「泣 き ・. 出現総数. 0 ( ) 1 2 5 9 5 . . 0 ) 1 ○ 0 0 ) 1 3 8( 1 0 0 0 2 0 1 4 4( 1 0 ・ . ‐ ・ . . 9 る 数字は各期にぉける‐人当たりの平均出現教 ‐ ‐( ) 和ま. 不快発声」 の出現数は同 じ 位であるが, その相対的割. 合は少なくなる. 特に2歳前半では, 「ことば」 が圧倒的に多くなる. 「快の発声」 は 「ことば」 に 置き換わっていくのに対し, 「泣き・不快発声」 は一定の割合で存在し続ける. つまり, 「泣き・不 快発声」 は, 負の感情を伝達する上で重要な行動形態であり続ける. A ( ) 泣き・不快の発声 「泣き・不快の発声」 のうちほとんどは 「泣き」 であっ た これは, 実際に泣くことが多いため . と, 不快発声よりも泣きの方が強烈で印象に残りやすいための両方によるものと思われる. まず0歳後期からみていくことにする. 0歳児では, 入園後まもない時期や人見知りの激しい時 期 で は, 年 長 の 子 ども た ち. 褒7. 泣き.不快の発声 の原因. か ら の 働 き か けや, 単 に 年. --. 長 児 と 顔 を合 わ せ た だ け で. 4 ) ・ 場所の独占. ・確保 1 2( 0 8 o 物. .. も 泣 き が 生 じ て い る.. 『身体攻撃』 をぅけて・けんか をうけて・けんか 4( ) 1 6 0 . ) 0 8 他児 が ぶ つ っ か っ て き て 2( . の 他 7( 2 ) そ 8 0 て .. 〔例 35〕 M a(1)- (0: 6:29). 他. カテゴリー - -. の子が仮眠. 計. 年 冷期 年塙 齢. 0歳後期 歳後期 o. 1 ) { 2 5( 0 0 0 .. 1歳前期 歳前期 ・. 1歳後期 歳後期 1. 2歳前期 歳前期 2. 1 ) 5( 6 2 5 . 7 ) 4{ 1 6 .. ( 1 ) 8{ 4 7 . 2 3 5 ) { 4( .. ) 1( 2 5 0 . 1( 2 5 0 { .). ) 2( 8 3 . ( 1 ) } 3 2 5 30 i .. 0. ) { 1( 2 5 0 . 1( 2 5 0 ) . ) 4( 1 0 0 0 .. ) 2 4( 1 0 0 0 .. ) 4 5( 2 9 . } 1 7( 1 0 0 0 .. 出現故 端}. し て い る 間, M a は大き. いクラス に顔みせに行 っ て きま した.抱 っ こさ れて ニコニコ して 回っ てた けれ ど,大きい子 たちの顔をみてフ ギャ ー ッ と泣いて, ひよ この部屋 に戻 っ てきま した.. 入園後2, 3か月たち, 園生活に慣れてきた後においても, 年長児たちの働きかけが強すぎると 不快刺激になっ てしまう. 次のエピソードは入園3か月たっ た頃のものである. )- ( ) 〕 Hd( 19 0;9:22 〔例36. あちこちキ ョ ロキ ョ ロ しながら廊下に出て動き出 した ら, あち こち. からフ ァ ンにとりかこまれ,うるさが っ て ギィ ーギイ ー と涙 ポロ ポロと流 して大さ わ ぎ.な だめてもだめ で, とう とう抱 っ こ して ひよ こに帰 っ てきた ら, ピタ ッ と泣きや んで, すべり 台めが けてハイ シ, ハイ シ…. や っ ぱり我が家が一番なの で しょ うか.. ここには, 自分の所属するクラスの保育室 が心理的な拠点となりつつある様子も示されている. また, 0歳後期では, 身体接触の項で述べたように, 体ごとのしかかれることで泣いたりいやが ったりする行動が, 1歳前半と共通 してみられた. この他, 他児からの, 髪をひっ ぱる, ぶたれる,. 107.

(13) . 遠 藤 純 代. 押される等の “攻撃的“ 働きかけに対して泣きが生じている例が多い (いずれも表7にては 「その “ ” 他」 のカテ ゴリーに入っている) . だがこう した 攻撃的 働きかけは, 形の上では攻撃であるが, 相手に対する関心のあらわれとしての行動であり, 敵意にもとづいたものとはみなしがたい. また, 事物操作能力の発達や外界の認知能力の発達の中で, 個々の事物やその操作への関心が高 くなっ ていく. 他方では自我領域の明確化の進行によっ て, 自分の操作している事物の確保行動や, 他児の操作している事物の確保行動 が, 0歳後期の後半期に次第に顕著となっていく. 1歳児のまま ごと遊 びの仲間に入 っ たつもり で 一緒 になっ て遊ん で Mhにガラガラ となべ をとられそう になっ て泣いて怒るSh で した. いま した.. 〕 Sh( 14 )- ( 0;9:28 ) 〔例37. 物をめぐる争いが 「泣き・不快の発声」 の原因の中で占める割合は, 2歳前半期を除く他年齢期 では全体の半数ほどを占めて最も多く, 特に1歳前半では60%を越えている (表7). 物の確保, 独占における泣き・不快の発声の生じる状況な どについては, 「物の独占・確保」 のカテ ゴリ 」 の検 ・. 討 の と ころ で みて い く こ と に す る.. 他児と体が偶然にぶつかっただけで泣いたり抗議の声を出すのは, 0歳期のみならず他の年齢期 においても見受けられる. 特に, ほんのち ょっ としたことがきっ かけとなっ て泣き出したりするの は, 多くの場合, 機嫌が悪い時である. 眠い, 空腹である, 疲れている等, 体調が崩れている状態 が子 どもを不快にさせ泣きやすくさせている. こうした年齢期では, 一日全体の生活のリズムの確 立の問題が, 保育園での子 どもの生活全般を積極的なものとする上でも, また対人行動面でも大き く影響していることを示している. A保育園の0・1歳児クラスの年間保育目標の一つは生活リズ ムの確立に関わったもので, 「よく眠り, よく食べて, よく遊び, 1日24時間を規則正しいリ ズム で快く生活できる子になろう」 がその内容である. 連絡帳は, 快の状態で一日の生活の節目を送れ るように子 どもの生活リズムを確保していく上で,親と保育者とが共同して努力し,意見を交換させ ていく場として重要な役割を荷っている. 〔例38 〕 Hd( 79 )- ( 1;4:17 ). 他の子 を抱 っ こ したの が悪い とす ごく 怒 っ て 足 を閉 じた り開いた り, 手をバ ンバ ンふりおろ したり…. 抱 っ こ してようやく機嫌がよく なっ たのに, 通りすが りの友達がぶつかっ た ら, 又おこり 出 して…ふふふ, おかしいね〃 〔例39 〕 Mh( 58 )- ( 1;3:1 ) クリスマス でサ ンタさ んのお手伝い を して寝不足(?)のMh. K0 ( ) がち ょっ とち ょっ かいをかけた ら大さわ ぎ. Hd( ) がさわ っ たらまた また 大 1;2 1:3 さわ ぎ……. よう やく「ごはんでも食べま しょう」と気分を変えたつもり がスタコラサ ッ サ と逃 げ出 します. だあーれも相手 をしない でいる と, 「Mhの 方みてよ.ん と ごろつ き. M ①があれこれ手をつく してく れても手 を払いの け, 体 をね じらさせて います.. なお, 2歳をすぎて言語の理解力が進んでくると, 身体的な攻撃をう けたと感じた時だけでなく, 他の子 どもの話す内容によっ て自我を傷つ けられ泣く場合が生じてくる. 〕 Ma( )- ( ) 〔例40 174 2;5:1. Hr( ) とふ ざけているうち, 口 げんか(?)になっ て, 泣いて 2;1. ねたんだよ. Hd( ) 〔例41 〕 )- ( 2;5:6 194. 昼食 をさ っ さ と食べて片 づけも上手に食器 を下 げてきて, ホールに. 出てKz ( 2;11 ) に何か言わ れた といっ て, ウウウ…ウ ワー ン.. ( B ) 快の発声 0歳後期では, 他の子 どもに対し発声で働きかける, 他児からの何らかの働きかけに対し, 発声 で 応 える, と い っ た エ ピ ソ ー ドが 示 さ れ て い る. K0( ) が上 を向いてねころ がっ て いた ら, Mhが身をのり 出 0;7 し, 顔 をのぞき こんで何やら話 しかけて, 時々 保母の方を見て同意 を求めて います.. 〔例42 〕 Mh( 11 )- ( 0;7:18 ). 108.

(14) . 1 ) 保育園の0~2歳児における子ども同士の関係の発達( ) 0;8:14 18 )- ( 〔例43 〕 Mh(. ) と3人 で食事 を しま し M hを真 中に して K0( 0;8 ), Hd( 0;9. た.Mh はま ずKOの方に手 をの ばし,イ ス を トントンノ ッ ク して KOが振 り向く と手をさ わ っ たりの ぞきこむよう に して話 しか けたり, 次 にHdの 方 に手 をの ば し,「ち ょっ と, ち ょ っ と, H d ?」 とでも 呼んでいるよう に, フギャ ラム ギ ャ ラ (?)と何や ら話 しかけてい ま す.. 食事の後, だ っ こ してきり ん組ま で出かけま した. 「トイ レに行き たいの. Hd, 泣かせない でみて いてね」と頼むと, ②組の 子 どもたち がHdをまあるく 囲 んで, 「Hdチ ャ ン, Hdチ ャ ン」どHdコ ールを して相 手を して いてくれま した. 当の H d, 目をクリクリさ せて 「ア ウウウ 」 とう なり大 臣みた い.. 0: 〔例44 〕 Hd(7)- (. 12 ). 身体接触の項で紹介した例4もそうである が, 次のエピソードは, 発声が一方の子 どものみなら ず, 双方からなされている. ) )- ( 〕 Mh( 24 0:10:2 〔例45. ) と2人で巧技台 につかまり立ち して お しゃ べり してい Hd( 0;10. ま した. 0: 室 内の すべり台のさく の中に入り込 んで, Mh( ) やMa( 0;11 しぎ し べ いでふ 何 かわ かりあ て ている みた してお し べり しています )と声 を出 11 っ ゃ っ ゃ .. ) 28 1;0:5 〔例46 〕 Hd( )- ( で す.. こ れ らエ ピ ソ ー ド に 示 さ れて い る の は, 大 人 か ら み る と こ と ば に な っ て い な い 発 声 に よ る 交 流 で. はあるが, 子 どもたちには快感情をベースとした通じ合う世界 があるのであろう‐ また1歳代に入ると, 他児を誘うな ど, 相手に対し伝達することを意識した発声が多くなされる よう に な っ て く る. 「誘 う “こつ い て は, そ の 行 動 カ テ ゴリ ー の 項 で 後 に て 詳 しく ふ れ る が, は じ め. は, 自発的というよりは, 保育者からの働きかけに応じてそう した行動が生じる.. わ らべう たあ そ びを大きい子たち と して いる と, 「私も-」 と両手 1;2 )も 呼んできて′」と言う と, トッ トコ Hdの所ま を広 げてやっ てく るMh…. 「Hd( で行 っ て顔 をか しげて何や ら話 しか けて いる様子. どう も想い は伝わ らず,ふ られて帰 っ て きたのだけれ ど…….. 51 )- ( 〔例47 〕 Mh(. ◎. ) 2:11. ことば. 他の子 どもに対し向けられたこと ばをその内容別によると, 年齢期によって違いがみられた. 1 歳前期では, 名を呼んで呼びかける・誘いかけるといっ た 「誘い」 が発語全体の47%を占め,次い で 「ア ッ プ」 「ダメ」 「イ ヤ ー」 な どの 「禁 止 ・ 拒 否」 が 26 % で あ っ た. 「誘 い」 が 1 歳 前 期 に 多 い. ことは, 既述したように, 「手をつなぐ」 がこの年齢期に出現していることと関連しており, 「手を つなぐ」 を記述した散歩のエ ピソー ドにおいて, 「オイ デー」 と呼びかけたりする場合 が多 いことを 示している. こうした誘いかけのこと ばは, 保育者の同様の発語に対応して (模倣 して) 発せられ ‐章には明記されていず, 推察によってこの結論に る場合が一定程度含まれている が, 記述された文 「 達する場合も少なくない. また, 禁止・拒否」 の多くは, 「事物の場所の独占・確保」 行動の中で 多く発せられている. 「 「 1 1 3%), ④ 「叙述」 ( 1 3 24%) 6%) 1歳後期では, ① 「誘い」 ( , ② 禁止・拒否」 ( , ③ 注意」 ( 「要求」 ( 「主張」 (8%) の順で1歳前期と比べ内容の多様化 がみられる 2歳 ) 1 1% ⑥ %) ⑤ , . , 「 1 1 3%), 「叙 4 0%)ことで, 次いで「主張」 ( 5%) 前期で特徴的なのは, 「会話」が多い( , 誘い」 ( 述」 ( 10%) の順となっ ている. 「主張」 をさらにその内容をみると, 割合が大きかったのは, 自分 ま 「物・場所の独占・ のものであることの主張である 「00 (自分の名) ノ」 であり, そのほとんど; 確保」 行動と結びついていた. なおこの点は, 1歳後期の 「主張」 についても共通していた. 発語内容別によるエ ピソード例の検討は, 各内容に対応した行動, あるいはその内容に主に関連 109.

(15) . 遠 藤 純 代. した行動のカテゴリーの検討とともに後におこなうことにし, ここでは, 「ことば」独自のカテゴリ ー であ る 「会 話」 の エ ピ ソ ー ド に つ い て み る こ と に す る.. 子 ども同士の会話は, 現存のものや現在体験しているでき ごとについて述べ合う他に, その場に ないものや過去の体験を記憶にとどめ言語化できるようになることで一層の広がりを示す. 2; 〕 Ma ( 〔例48 )- ( 2;0:19 ) 大川 グラウ ン ドまで落葉拾いに行 っ てきま した. 仲良 しの ju( 150 7 ) と 「ク ルマキテナイ ヨ ー」 とか 「マタキタヨー」 とお話 ししながら楽 しそう. 2:4 ), Kz( 2;9 ) 押 入れの上にMz( , Mhの3人 で上が っ て何 だか通 じ合 っ ている様子 です. 共通の会 話??「Mhチ ャ ンモ 00アルノ ォ 一一 「Kzノオ ウチノモ00アルサ ア ー」 「Mzノウ チニ00アルヨオ ー」とPRもお手の ものの三者会談. ) 2;2:19 〕 Mh ( 140 )- ( 〔例49. ゃした で .. この例49のように,子 ども同士がお互いに自分の家にあるものを主張し合うエピソードは他にも いく つ も あ っ た. )- ( 2:4:12 ) 〔例50 〕 Hd ( 182. 散歩にKz( ) とHdの3人 で行きま した. よく しゃ べる K 2:11. z に つ ら れ て Hdも何や ら しゃ べっ ているよ. 「ワー ンワ ンイ タ」「ニ ャ ンニ ャ ンイ タ」「ア. ータモアール (Hdもある)」 ←これは階段 があるかないかの話 し….. 次の例では, 親記述のエピソードであるが, 同様の会話である. 帰る 時, 保育園の 玄関を出てから車にた どりつく までのMh とK0( ) の会話. K0 「ドコイ クノ ?」 Mh 「オ ウチ」 K0 「キ シャ ポッ ポアル 2;1 K 0 「ピ ー ポ ー ア ル ノ ?」 ……とまあ M h 「ウ ウ ン ナ イ ノ オ. ヒ コ ウ キ ア ル ノ」 ノ ?」. 〔例51 〕 Mh (親記述)- ( 2:2:10 ). こ んな感 じで会話 をしていた ところがす ごいと思いま した. )- ( 2;0:19 ) 〔例52 〕 Ma ( 152. Kz( 2;8 ) とMaの 車談義. Kz 「ウチニオ ッ キイ クルマアル. サ. オ ト ー サ ン ノ カ ッ コ イ イ ノ /」 Ma rア ー チ ャ ン ノ ク ル マ ア ル ノ, オ ッ キイ」 K Z 「K z ノ ウ チ ノ ガ オ ッ キ イ ′ 「 「 . 」 M a ア ー チ ャ ン ノ オ ッ キ イ ヨ /」Kz オナ ジ ダネ エ ー」 M[a 「オナ ジネー」. 1 )は 2歳~4歳児について 同年齢の2名の幼児間の遊び場面における相互的言語 江口( 97 )( 1 4 , , 伝達を分析した研究の中で, 2歳前半の子 ども同士の会話は, 自己の直前に述べた発話内容を繰り 返す, あるいは, 相手の子 どもの発話を確認する形で繰り返す. といっ た反復的発話が多いことを ) 指摘した. ここにおいてもその特徴がみられている (例51 . ,52 ) 追う・逃げる 6 追う・逃げるという移動行動は, 少なくともハイハイ による移動が可能となっ た後に生じるわけ であるが, 0歳期では, 移動する他児を追うという記述は少なく, 1歳以降, しかも1歳前半期に 多くみられた. 全体としてみると, 「逃 げる-追う」 が遊びの形をとっ ている 「追いかけっ こ」 が3 分の2を占めており, 残りは, 争いの中で生じた 「追うJ 「逃 げる」 であった. 争いのほとん どは事 物の独占・確保に関連していた. ) の積 み木をねらっ て追いか け回し Hd( 1;2 ) と2人 でK0( 1;3 て, ズボンを引 っ ぱっ てペンをかかせています. )- ( ) ホールで集団遊 びを したよ. 鬼 になっ たお友達が追 いか ける と, S 〔例54 〕 Sh( 58 1;6:8 〔例53 〕 Mh( )- ( 1;3:1 ) 59. hも必死 で逃 げ回っ ていま した.. この例54のように,保育者の働きかけによっ て開始され展開されている遊びの中で子 ども同士が コンタクトする機会は日常の保育園生活では多くある. 保育者が働きかけたり関与していないとこ ろで生じる子 ども同士の遊 びは, 1歳前後から認められる. 〔例55 〕 Ma( 23 )- ( 0:10:18 ). 110. 1歳 にな っ たMzの後 を追 っ てハイハイ. Mz がねっ ころがっ た.

(16) . 1 ) 保育園の0~2歳児における子 ども同士の関係の発達( ら自分もね っ ころがっ て (MZの上にノ). 変な仲の2人 です. ) 友達同士 で遊 ぶことが多く なっ てきた この ごろ. ごはんの後にすべ 1;1:12 )- ( 〔例56 〕 Ma( 50 1;3 ) とでかく れて は顔を出 して 「バ ァ 一」 ) とMz( ご 1;1 路 り台の下で迷 っ こ. K0( . よろ こん でいる の です. 大きい子をみて いる ん 追いか けたり 追いか けられたり して遊 では よ う で, と っ て も か わ い い の.. 2歳期に入ると子 ども同士の追いかけ遊びは一層日常的に展開される. ) とふ ざけっ こ してキ ャッ キ ャッ と面 白が っ て いる の ) Ju( 2:8 169 )- ( 2:2:20 〔例57 〕 Hd ( で, つい パ ジ ャ マ を着る 時間がおく れて しまいま した‐ だっ て逃 げ回るHd と追 いか ける J uの楽 しい声 と表情にみとれて しま っ た んだもの-.. この時期の子 どもたち同士で展開する遊びは, 鬼 ごっ ごのよう に, 追いかける役と追われる役と がはっきりと自覚された遊びとしての形態にはまだ至っ ていないが, 行動レベルでは 「追う-追わ れる」 の役割がそれぞれ遂行され, 「追う-追われる」 活動自体の楽しさは共有されている. 以上, 「見る」 「身体接触」 「笑う」 「発声・こと ば」 「追う・逃げる」 の各行動に焦点をあてて, 0 歳後期から2歳前期までの2年間 での保育園生活内で生じる子 ども同士の交渉・交流を, 保育者(保 母) が連絡帳に記述した観察記録をもとに検討してきた. 2年間におけるその全体 的な発達的変化 については, 次報告でみていくので, ここでは, 子 ども同士の関係の発達に対する保育者の保育行 動 の か か わ り に つ い て 述 べ, ま と め と した い.. 本研究は, 子 ども同士の間で社会的行動 が生じている個所を抽出して分析対象としたのであるが, 現実の日々の保育園生活においては, 子 どもと保育者, あるいは子 どもたちと保育者との間に生じ ているさまざまな対人的交渉の中で, こう した子 ども同士の社会的行動 が展開されている. 特に, 保育者は, 一人一人の子 どもの状況を絶えず把握しつつ, 一人一人の子 どもにどんな力を育てたい か, そのために どよのような状況設定をし, どんな働きかけをしていくかを考え ながら毎日の保育 行動を展開している‐ 子 ども同士のかかわりの個々のエ ピソー ドは, 時には自然発生的に生じてき たようにみえながらも, こう した保育行動を背景とした園生活での子 どもの活動の流れの中の一つ の断片でもある. A保育園の0・1歳児クラスの3つの年間保育目標の1つは, 「友だちと共感し, 一緒にかかわり あって遊ぶことを喜べる子になろう」 である. そしてこの年間保育目標のも とに, 0歳児期, 1歳 児期, 2歳児期, さらにはより区分した発達の各期について, それぞれの発達のめやすや 働きかけ のめやすが考えられて いる. たとえば, 保育者がおこなうさまざまな遊 び (集団遊 びも含めて) は, このような保育計画との関連で展開されていることはいうまでもない. 連絡帳に記述された観察記録では, 保育者の どのような働きかけとの関連で子 ども同士の交渉が どの よ う に 生 じて い る か に 関 して, 明 記 さ れ て い る エ ピ ソ ー ド も あ っ た が, 明 記 は さ れ て い な い が. 保育者の関与が推測されるエピソー ドが多々 あった. 保育記録を分析する際は, 保育者の働きかけ よみとっ との関連で資料の中から子 ども同士のかかわり行動の特質とその発 達的様相をどのように・ ていくかということと, 子 ども同士の関係形成における保育者の行動の特質とその役割を明らかに していくことが, 今後の課題となる.. 引用文献 4 幼児のコミュニケーション行動の発達-遊び場面における2幼児間の相互的言語伝達の分析- ( 1 ) 江口純代 197 4号, 15一38 人文論究 (北海道教育大学函館人文学会) ‐ ,3 8 8 0歳後半期における子ども同士の交渉-遊具の役割を中心として- 日本保育学会編 「保育学 ( 2 ) 遠藤純代 19 111.

(17) . 遠 藤 純 代 5 5一17 1 年報1 98 8年版」 ,1 , フレーベル館. 9 S児にみられる集団保育と家庭保育の縦断的研究 (その1)-0・1歳における発達 ) 小出真美・塙留美子 1 97 ( 3 5‐11 9‐ 課題と保育内容・方法の検討- 札幌商科大学論集, 第2 5号 (人文編) ,9 980 S児にみられる集団保育と家庭保育の縦断的研究 (その2 上)-2・ ( ) 小出真美・塙留美子・植村としえ 1 4 27. 3歳における発達課題と保育内容・方法の検討- 札幌商科大学論集, 第26号 (人文編) , 107一1 ( ) 小出まみ 1 5 9 83 乳幼児の人格形成と保育内容論の創造(その2)-D児の発達の縦断的研究と保育内容‐ 名寄 25‐151 女子短期大学紀要, 第1 5巻, 1 . ( 9 6 ) 小出まみ 1 84 保育園児はどう育つかー0歳~6歳の発達の見通し- ひとなる書房. 3号,89一 3 0歳児期における仲間関係の発達 愛知県立大学文学部論集 (児童教育科学篇) 3 ( 7 ) 神田直子 1 98 110.. 9 ( 8 ) 明神もと子 1 87 1歳児保育における社会的発達について-連絡帳をもとに-日本教育大学協会幼 早教育部門 会編 「幼児教育研究1 987年版」1 67一18 3 , 川島書店‐ <付. 記>. 本研究をおこなうにあたり, 函館市青い島保育園の諸先生方, および父母の方々には多大なご協力をいただきまし た. 厚く御礼申し上げます. 特に, 連絡ノートを拝読することを快諾して下さった, 当時のひよこ組担当の亀田先生, 村上先生, 中塚先生, 赤須先生, および父母の皆様方には深く感謝申し上げます. (本 学助 教授 ・ 函館 分 校). 112.

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参照

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