• 検索結果がありません。

JAIST Repository: e-Government の発展策 : ITインフラの整備と組織・制度改革(知識と情報 (2), 第20回年次学術大会講演要旨集II)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "JAIST Repository: e-Government の発展策 : ITインフラの整備と組織・制度改革(知識と情報 (2), 第20回年次学術大会講演要旨集II)"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

e-Government の発展策 : ITインフラの整備と組織・

制度改革(知識と情報 (2), 第20回年次学術大会講演要

旨集II)

Author(s)

志津木, 優; 勝本, 雅和

Citation

年次学術大会講演要旨集, 20: 879-882

Issue Date

2005-10-22

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6154

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2C20

e-Govemment

の発展第

一丁 T インフラの整備と 組織・制度改革∼

0 志津水優,勝木

雅和 ( 京都工芸繊維 大 ) 1 . イントロダクション 携帯電話・インターネット 等、 情報通信技術 (ICT) は社会に多くの 変革を起こしてきた。 また、 今後その 発展は人々の 文化・生活様式を 大きく変える 可能性を秘めている。 近年、 この流れは、 政治・行政の 分野にも大きな 影響を与えっ っ あ る。 いわゆる、 電子政府 (e.Govemment) であ る。 OECD のレポート [1] によると、 電子政府とは、 「よりよい政府の 実現のためのツールとしての ICT の 活用」であ り、 ①よりよい政策成果、 ②より高品質なサービス、 ③市民とのより 深い繋がりを 可能にする、 と あ る。 つまり、 効果的な電子政府の 構築により、 電子化による 行政事務の効率化だけでなく、 オンラインサービス による市民への 新たなサービスの 提供、 更にはインターネットのインタラクティブ 性を利用した、 政治への更 なる市民参画の 推進が可能となる。 政治・行政における ICT の活用は、 既存の政治形態、 政府と市民の 係わり 合いまでも大きく 変える可能性を 持っている。 図 1 は、 国連により発行されている 電子政府の進捗 ㏄ 度を表したランキンバであ る [2] 。 アメリカが 1 位 とな 。 6 っている。 日本は 18 位と、 電子政府構築の 面で、 先 。 .。 進 諸国の中では 低迷しているといえる。 一方、 ICT イ ㏄ ンフラの発達という 面では、 日本は世界的にも 非常に 成功しているといえる。

このように、 ICT インフラの発達している 国が 、 必ずしも電子政府の 発展に成功しているとは 言えな い ということがわかる。 電子政府の発展には、 ICT " 。 。 本研究では、 効果的な電子政府の 発展のために 必 ・。 要 な条件を、 国際と ヒ 較を通じて明らかにすることを 目的とする。

2, 仮説 図 2. 総務省 : I CT インフラに関する 国際ランキング 2005 先行研究 [6] の示すところでは、 「情報化投資に 見合うだけの 成果が上がらない、 情報技術の "p

du ㏄ 五 ㎡ ゆ p 荻 ad は,の 起きるケースが 多かった。 情報化の成果を 十分に活用するために、 インフラ面の 整備だけでなく、 情報化に見合った 制度・組織が 必要であ る」としている。 別 の 研矧 7] では、 情報インフラの 整備だけでなく、 生産エリアでの 組織変革や人材マネージメントを 積極的 は 行っているカナダの 企業は、 より高いパフオーマンスを 発揮しているということが 示されている。 ICT はそ れだけでも生産力を 有するが、 高レベル な 組織変革と組み 合わせることで、 より生産性が 高まるのであ る。

(3)

これは、 電子政府の場合にも 当てはまると 考えられる。 図 8 は、 電子政府の発展プロセスを 表した ものであ る。 発展レベルの 低い段階では、 ICT インフラの整備のみで、 効率化という 目標は ほぼ達成できる。 しかし、 発展レベルが 高ま り 、 政治・行政の 電子化の範囲が 広がり、 電子 政府の内容が 質的に変化するに つ れて、 それ に対応していくために、 組織や体制までも 変 えていく必要が 出てくると予想 は れる。 先行研究 [1] 等をまとめると、 電子政府を 構成する主な 要因として、 組織・制度・ ICT インフラ・ ICT 政策・デジタルデバイド・ 国 の規模の大きく 6 つの要素に分けることが できる。 ぞ れぞれの要素が 電子政府の発展に どのような影響を 与えるのかを 考察し、 後に 回帰分析により 実証する。

W 何

l Ⅰ等の活用よる 政策形成 @

時間的発展 図 3. e,Government 発展の図 ①組織・ ・以上の記述より、 電子化に上手 く 対応できるような 柔軟かつ効率的な 組織体制が必要であ る。 よって、 組織レベルが 高い程、 電子政府の発展に 正の影響を与えると 考えられる。 ②制度・・・ 組織問題の場合と 同じく、 電子化にスムーズに 移行できる制度が 必要であ る。 ③ ICT インフラ・・・ 電子政府の地盤の 確立のためにはインフラは 必要不可欠なため、 正の影響を与える。 ④ ICT 政策・・・国が ICT の政策を積極的に 行 う程 、 電子政府の発展は 促進されると 考えられる。 ⑤デジタルデバイド ・・コンピュータを 活用できない 層が存在すると、 電子政府の利点が 十分に活用され ず、 結果的に普及に 負の効果を及ぼす。 ⑥国の規模・ ・シンガポール や 、 オーストラリアの 電子政府発展例を 見るところ、 国の規模は電子政府の 発展に必ずしも 影響しない。 3.

分析手法

仮説の検証のために、 各国の電子政府の 普及 度 、 パフォ 一 マンス指標を 表す変数を独立変数、 インフラ要因 や組織・制度要因等の 要因の変数を 従属変数として 用いて、 回帰分析を行 う 。 データは、 国連 [2] 及び World

EconomicForum[3][4] 、 World Bank[5] の資料から用いた。 対象としたのは e,Government ㎏ adinessIndeX

上位 41 カ国、 使用するデータ 数は 36 項目であ る。 多数の項目が 存在するものの、 それぞれの項目のデータ 数は限られていることから、 回帰分析に使用する 変 数を限定するため、 2 通りの方法で 回帰分析を行った。 ①インフラ要因や 組織・制度要因等を 表す項目を因子分析により、 機械的に分類分けし、 導き出された 因子得 点を従属変数として、 回帰分析を行 う 。 ②変数を、 仮説部分で述べた 6 要素に分類し、 従属変数として 各要素から一項目ずっ 抜き出して回帰分析を 行 ワ @

4.

分析結果

(4)

最初に、

因子分析の結果を

以下に示す。

20

項目の変数を

組織・制度、 ICT インフラ、

ICT

政策、

デジタル デバイド、 国の規模、 その他、 の 6 つの変数に集約することができた。

iIa

m

old

Ⅰ㎡Ⅰ ddi

"

回帰分析の結果は、 以 「 ①因子分析Ⅱ

'"

""" ICTT インフラ """ 。 " デジタ. H しチ バイド " 。 "" 因 Ⅱ 0.2 品 的 0.193055 0 ・ 0 け 968 0 Ⅱ化 田 0 . 3TOl1

0% Ⅰ 3 Ⅰ 1

0 . 0452% 0.001l86 0 . l19878

0.028024 0 ・ 088B ⅠⅠ 0 . 271495 0.0704l2 0.29 Ⅰ 609

チ テⅡイド ジタル ロ の 坦瑛 。 Ⅰ ' 任 帆

l 0.08281 Ⅰ 0 ・ 005755 0 . 0 ㏄ 2l 0.4%W 0 . l6T13 0@019539 0 Ⅱ 9l98 0 0 Ⅰ 23 % 正 163 0 ・ 0298 日 3 0 . 2 Ⅰ 315 日 0 . 25842

0 ・ 2% Ⅰ 15 0 Ⅱち田 0.20 Ⅰ 2lD 口・ 162033 0.0l7 ㏄ 0.0T411 Ⅰ 0.19l1% 0 ・ 156 0.0 田 ㏄ 0 ・ 4 品 76 0 . 035824 D.00826 0 . 10168 Ⅰ 0.1 丁Ⅰ l68 O 1l8 Ⅰ 0 . 054 イ 9 0 . 08 Ⅰ 401 Q0.13094 Q0.13583 %.02115 0 . l9 Ⅰ 42G 0 116851

0. ㎝ 782 0 ・ 0 品㎝ イ 0.03209 0 円ア 8 0.4% 兜 l 0%0 ㏄Ⅰ -008111 0 ・ 15 Ⅰ 28 0.209l9 0 ・ 21T 列 g 0 ・ 7l2 Ⅰ 8 0.2 缶㏄ 8 0 Ⅱ S5% Ⅰ 0 . 05928 0. ㏄ ヨ l 0 ・ 30095 0 . 2 Ⅰ n68 日Ⅰ 0 . 田 359 0 ・ 0 品 了 9 0 . 0 缶 沖 8 の 通りであ る。

る方

f

標準 fM 系 数 と 2 178 0 . へ 6 Ⅰ 2. Ⅰ 25* 宇 0.489 0.518 3.f624* * 0 . 舘 2 3 ㏄ 5* * 0.089 1.028 その他 0 Ⅰ 02 0 7 7 固 。 矩棋 " 。 n 汝立 係数 9 ゑ立 変故 e. ㏄ wrnInentI 血 eX 調整済み R2 乗 O 却 6 腓豊 済み "2 乗 0 羽 4 3 1 Ⅰ 2 す ネ 0T 的 ①因子分析による 方法 組織・制度要因と、 I CT インフラ要因のみが 有意で、 両方とも正の 効果を有している。 ただし、 調整済み決定変数は 0.406 と、 低くなっている。 有意になっている 項目だけを見れば、 仮説のところで 述べた要因毎の 正負の効果通りの 結果は出ていること がわかる。 ②変数選択による 方法 制度、 組織、 ICT 政策、 ICT インフラ 、 国の規模の要因が 有意となっている。

(5)

ただし、 I CT 政策の要因が 負の効果を示しており、 仮説と逆の効果を 示す結果となった。 また、 国の規模 は正の効果を 示しているが、 これはやはり、 経済的な余裕等があ る程度は影響するためと 考えられる。 5.

考察

分析結果から、 以下のことが 考えられる。 図 4. 電子政府の効用曲線 穏窩 ,何度空車 1) インフラ面の 整備だけでは、 電子政府の更なる インフラ 発展は望めない。 組織・制度面の 変革が、 電子 政府の発展には 必要不可欠であ る。 ( 図 4) 2)I CT 政策を重視することが、 かえって効果的 な電子政府の 発展の妨げになっているという 奇 妙な結果になった。 この理由としては、 ①電子政府発展レベルの 低い所では ( 図 1 参照 ) 、 インフラ面の 整備の重要性が 高い。 つまり、 積極的な ICT 政策が必要なのは 発展レベル の低い段階であ って、 発展レベルの 高い国は、 インフラ整備のための ICT 政策は必要とし ていないため。 ②単純に、 ICT 政策 ( コインフラ整備 ) は電子 政府の発展には 効果がないため。 ということが 考えられる。 以上の研究を 踏まえ、 今後は以下の 点の分析を行 う 予定であ る。 ① I CT 政策要因が負の 効果を示していることの 原因追求 ②組織・制度変革の 側面から見た 電子政府発展策の 国際比較 ③制度・人々・ 文化という視点から 見た、 組織変革における 障壁についての 調査 参考文献

[@1@]@OECD , "e ・ Government@Studies@The@e , Government@Imperative , "@(2002)

[@2@]@United@Nations , "E , Government@at@the@Crossroads" , World@Public@Sector@Report@2003@(2003)

[@3@]@W0rld@Economic@Forum@"The@Global@Competitiveness@Report@2004-2005"@(2005)

[@4@]@WOrld@Economic@For Ⅱ

"The@Global@Information@Technology@Report@2004-2005"@(2005)

[@5@]@WOrld@Bank@"The@W0rld@Development@Indicators@CD , ROM@2002"@(2002)

6@]@ Erik@ Bryn lfsson@ and@ Lorin@ M , Hitt , "Beyond@ Computato Ⅰ Information@ Technology , Organizational Transformation@and@Business@Performance" , Journal@of@Economic@Perspectives ・ Voll4.@ (p23-48)@ (2000)

[@7@]@Surendra@Gera@and@Wulong@Gu@"The@Effect@of@organizational@Innovation@and@Information@Technology@on

参照

関連したドキュメント

Causation and effectuation processes: A validation study , Journal of Business Venturing, 26, pp.375-390. [4] McKelvie, Alexander & Chandler, Gaylen & Detienne, Dawn

Previous studies have reported phase separation of phospholipid membranes containing charged lipids by the addition of metal ions and phase separation induced by osmotic application

It is separated into several subsections, including introduction, research and development, open innovation, international R&D management, cross-cultural collaboration,

UBICOMM2008 BEST PAPER AWARD 丹   康 雄 情報科学研究科 教 授 平成20年11月. マルチメディア・仮想環境基礎研究会MVE賞

To investigate the synthesizability, we have performed electronic structure simulations based on density functional theory (DFT) and phonon simulations combined with DFT for the

During the implementation stage, we explored appropriate creative pedagogy in foreign language classrooms We conducted practical lectures using the creative teaching method

講演 1 「多様性の尊重とわたしたちにできること:LGBTQ+と無意識の 偏見」 (北陸先端科学技術大学院大学グローバルコミュニケーションセンター 講師 元山

Come with considering two features of collaboration, unstructured collaboration (information collaboration) and structured collaboration (process collaboration); we