JAIST Repository: 15パズルの変形とその最大の最短手数に関する研究
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(2) 15 パズルの変形とその最大の最短手数に関する研究 1910106 佐藤 隆太郎 スライディングブロックパズルの一つに,15 パズルと呼ばれるパズルが ある.15 パズルは,4 × 4 のグリッドに,1 から 15 までの番号が書かれた 15 枚のタイルと 1 つの空きマスによって構成される.このパズルの目的は,空 きマスに隣接したタイルをスライドする操作を繰り返し行い,特定のタイル の配置に変化させることである.15 パズルのサイズは 4 × 4 から m × n に一 般化することができ,m = n のときのパズルは n2 − 1 パズルと呼ばれる. 15 パズルはルールが簡潔でわかりやすく,サイズを変形させても問題の 本質を失わない.パズルのサイズを大きくすると,それに伴って探索空間も 大きくなるため,最短手数を求めることは計算量的に難しくなる.そのため, 最短手数を求めるための探索手法は,さまざまな研究の対象として利用され ている. n2 − 1 パズルにおいて,n ≤ 4 の最大の最短手数は解析されている.8 パ ズル (3 × 3) は 31 手以内,15 パズル (4 × 4) は 80 手以内で解くことができる. これらの値は,計算機の計算によって得られた結果である.n2 − 1 パズルの 最短手数を求める問題は NP 困難であることが知られており,n に対する最 大の最短手数は分かっていない. 本研究では,パズルの一方の長さを小さい値 (m = 2) に制限する.その ような 2 × n のサイズにおいて,n に対する最大の最短手数を得ることを目 的とする.まず,許容的なヒューリスティック関数として用いられるマンハッ タン距離から,タイルの配置に関する解析を行った.その結果から,最大の 最短手数と予想されるタイルの配置にはパターンが見られた.そのパターン に当てはめたタイルの配置から,最大の最短手数の下界値が n2 + ⌊ 23 n⌋ − 1 であることを示した.また,タイルを目的の位置に配置する問題を部分的に 解き,その解の手順の規則性を見つけた.その手順をもとにパズル全体の手 順を考えることで,最大の最短手数の上界値が 92 n2 − 92 n − 6 であることを示 した.. 1.
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