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中国の地域社会における高校生の言語生活--抗州市蕭山区での実地調査報告

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Academic year: 2021

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(1)中国の地域社会 にお ける高校生 の言語生活 杭州市薫 山区で の実地調査報告. 大. 西. 博. 子. は じめ に し ょう さん. 本 稿 は 、 中 国 の漸 江 省 杭 州 市 に位 置 す る 薫 山 とい う行 政 区 で 行 っ た実 地 調 査 を 基 に、 現 地 の 高 校 生 の言 語 生 活 に つ い て、 言 語 使 用 と方 言 意 識 を 中心 に、 そ の実 態 を 明 らか に しよ う と試 み る もの で あ る。 薫 山 は、 上 海 の お よ そ190km南. 西 に位 置 し、 人 口118万 人 、 面 積1,420km2の. る。 杭 州 の市 街 地 か らは、 銭 塘 江 とい う川 を 隔 て て、10km先. 地方都市 であ. に 中心 部 が あ る。 地 理 的 に は、 杭. 州 とか な りの近 距 離 に あ るが、 古 くは東 に 隣接 す る紹 興 とい う町 の管 轄 地 域 で あ った た め、 薫 山 の方 言 は、 区画 上 、 呉 方 言 の紹 興 方 言 グ ル ー プ(リ 缶紹 小 片)に 分 類 され、 杭 州 市 街 の方 言 とは 区 別 され る。 悠 久 の歴 史 と文 化 が育 ん だ薫 山 に は、 数 多 くの伝 統 的 な方 言 形 式 が分 布 す るが、 近 年 の急 速 な経 済 発 展 と社 会 状 況 の変 貌 に よ り、 そ れ らは徐 々 に衰 退 の動 き に 向 か い、 人 々 の 日常 生 活 に お け る方 言 の役 割 も変 わ り出 した と言 う。 本 稿 で は、 こ う した社 会 の動 き と と もに変 化 し始 め た現 代 中 国 の地 域 社 会 の言 語(方 言)に. つ い て、 高 校 生 の方 言 話 者 を対 象 に、 言 語 使 用 と方 言. 意 識 とい う角度 か ら、 そ の実 態 を 明 らか に して み た い。. 1.調 査 の 概 要 と 目 的 1.1調. 査 地 点 と調 査 対 象. 調 査 は、2008年3月11日 と呼 ば れ る高 等 学 校(写. か ら13日 ま で の3日 間、 薫 山 の 中心 街 に あ る"薫 山第 十 二 高 級 中学" 真1)で. 実 施 した。 調 査 対 象 は、1年. 生 か ら3年 生 ま で の約200名 で あ. る。 調 査 地 に薫 山 を選 ん だ最 大 の理 由 は、 以 前 、 筆 者 が この地 に お い て、 方 言 調 査 を行 った経 験 が あ るか らで あ る。 今 回 の調 査 も前 回 同様 、 区 の教 育 局 や地 方 誌 編 纂 委 員 会 等 、 行 政 機 関 の方 々 の協 力 を得 て、 実 現 に至 った。. 一29一.

(2) 近畿大学語学教育部紀要 1.2調. 8巻2号(2008・12). 査方法. 調 査 は、 面 接 方 式 に よ る音 声 の 聞 き取 り と、 調 導'. 司奮. 1、. 占. 査 票 の記 入 方 式 に よ るア ンケ ー トを行 った。 音 声. 「. 呼ばれ. 烈曽 ﹀. る行 政 区画 の 出身 者28名 を対 象 に、 筆 者 が一 対 一. ・ 罫. 調 査 で は、 薫 山各 地 の"街 道"や"領"と. D. で調 査 を行 った が、 ア ンケ ー ト調 査 で は、 学 校 側 支. に調 査 票 の配 布 と回収 を依 頼 し、 面 接 調 査 の後 、. ⊃豪. 筆 者 に手 渡 して も ら う とい う方 法 を採 った。 調 査 票 は200部 用 意 したが 、 実 際 に回 収 で き た の は178. 写真1薫. 山第十二高級 中学. 部 で あ る。 本 稿 は 、 こ の ア ン ケ ー ト調 査 で 得 ら れ た デ ー タ を 基 に 、 分 析 を 行 う。 音 声 調 査 の 結 果 に つ い て は、 別 稿 で述 べ る こ とに した い。. 1.3調. 査 項 目 と回 答 方 法. ア ンケ ー トは、 回答 者 の言 語 能 力 、 言 語 使 用 、 方 言 意 識 、 方 言 イ メ ー ジの4項. 目に 関 す る設 問. か ら成 り立 つ(巻 末 調 査 票 参 照)。. 1.3.1言. 語能力. 標 準 語(中 以 下 の5段. 国 で は"普. 通 活"と. 呼 ぶ 。 以 下 「普 通 話 」 と 示 す). 階 を 設 定 し、 そ の う ち の1つ. と薫 山方 言 の 使 用 能力 につ い て、. を選 択 。. ① 非 常 好(と. て も良 い). ② 恨 好(良. い). ③. 一 般(普 通). ④ 能 所憧,只 会 悦 一 点 几(聞. き取 れ るが、 少 し しか話 せ な い). ⑤ 完 全 不 会(全. 1.3.2言. くで き な い). 語使用. 様 々 な 場 面 ・相 手 ・話 題 に お い て 、 ど の よ う な 言 語 を 使 う の か 。 薫 山 方 言 、 他 の 方 言 、 方 言 と 普 通 話 の 併 用 、 普 通 話 の4種. か ら選 択 。. 一30一.

(3) 中 国 の地 域 社 会 に お け る高 校 生 の言 語 生 活 1.3.3方. 杭 州 市 薫 山 区 で の実 地 調 査 報 告 一 一. 言意識. 薫 山 や 薫 山 方 言 へ の 愛 着 や 誇 り を 、 ど れ ほ ど強 く抱 い て い る か 。5段. 1.3.4方. 階評 価 の選 択 方 式 。. 言 イメージ. 薫 山方 言 お よ び周 辺 部 方 言 に対 して、 どの よ うな感 情 や 印象 を持 って い るか。 該 当 す る評 価 語 を複 数 選 択 。 尚、 今 回 の ア ンケ ー トは、 高 校 生 だ け の対 象 者 とな って しま った が、 調 査 票 は様 々 な 回答 者 を 想 定 して作 成 した た め、 設 問 の 中 に は、 高 校 生 に尋 ね るに は相 応 し くな い もの も含 ま れ て い る。 よ って、 本 稿 で は、 高 校 生 に直 接 関 わ る設 問 の み扱 う こ とにす る。. 1.4回. 答者の属性. 回 答 者 の 属 性 は 、 年 齢 、 性 別 、 出 身 地 の3項. 目 に 分 け た 。 表1は. そ の 一 覧 で あ る。 数 値 は 実 人. 数 を示 す 。. 表1回. 年. 性. 出. 別. 本. 人. 身. 地 父. 16歳. 1. 男. 64. 東部. 97. 薫山. 17歳. 38. 女. 114. 南部. 63. 18歳. 102. 不明. 18. 19歳. 34. 20歳. 1.4.1年. 齢. 答 者 の 属 性 一 覧(計178名). 親. 母親. 139. 133. 外地. 5. 13. 不明. 34. 32. 3. 齢. 年 齢 が16歳 か ら20歳 ま で と 幅 が あ る が 、 こ れ は 一 つ に 年 齢 の 数 え 方 が 、 中 国 と 日本 と で は 異 な る か ら で あ る。 中 国 で は 日本 で い う数 え 年 で 年 齢 を カ ウ ン トす る の が 一 般 的 で 、 高 校1年 歳 、2年. 生 は18歳 、3年. 生 は19歳. と な る。 ま た"虚. 生 は17. 夕「"と い っ た 伝 統 的 な 年 の 数 え 方 で 数 え る場. 合 も あ る た め 、 同 級 生 で 同 い 年 の は ず な の に 、 聞 く人 に よ っ て 年 齢 が1∼2歳. 異 な る現 象 も容 易. に 起 こ り得 る。 お ま け に 飛 び 級 や 留 年 と い っ た 制 度 も あ る そ う な の で 、 実 の と こ ろ 、 彼 ら が 何 年 高 校 に通 って い るか ま で は分 か らな い。 今 回 の調 査 で は、 単 に年 齢 を書 い て も ら った だ け で、 学 年 や 生 ま れ た 年 ま で 書 い て も ら わ な か っ た の で 、18歳. 一31. の 回 答 者 が 最 も多 い が 、 彼 ら の 中 に は 高 校.

(4) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要8巻2号(2008・12) 1年 生 か ら3年. 生 ま で あ り う る わ け で あ る。 尚 、 集 計 時 に お い て は 、16歳. は17歳 に 、20歳. は19歳. の 回 答 者 と し て カ ウ ン ト し て い る。. 1.4.2回. 答 者 の 出身 地. 回答 者 の 出身 地 は、1名. が 広 東 省 の"汕 美"と. い う だ け で、177名 全 員 が薫 山 で あ っ た。 地 元. の 出身 者 に は、 薫 山 の どの地 で生 ま れ育 った か も記 入 して も ら った が、 表1で. は彼 らの 出身 地 を. 「東 部 」 と 「南 部 」 の2地 域 に分 類 して 示 して い る。 薫 山 の地 形 は、 ち ょう ど鉤 括 弧 のrr」 の よ うな形 を して いて、 中心 部 を境 に東 と南 とに 区分 で き る(地 図1)。 地 元 で は東 の地 域 を"奈 片"、 南 の地 域 を"南 片"と. 呼 ぶ が、 東 の地 域 は、 銭 塘 江 とい う川 の土 砂 堆 積 に よ って形 成 され た土 地. ゆ え、"砂 地 区"と 呼 ばれ る場 合 もあ る。 薫 山各 地 に分 布 す る方 言 も、 ほ ぼ"奈 片"と"南 とで大 き く区分 で き る こ とか ら(赴 、 大 西1999)、. 片". 今 回 の調 査 で は、 回答 者 の 出身 地 を、 この方. 言 境 界 線 を基 準 に 「東 部 」 と 「南 部 」 とい う名 称 で分 類 して み た。 尚、 無 記 入 や場 所 が確 認 で き な い村 名 の 回答 は、 「不 明 」 と い う扱 いで 示 して い る。. 地 図1薫. 1.4.3両. 山の 地 形. 親 の 出身 地. 両 親 の 出 身 地 に つ い て も 同 様 、 無 記 入 や 場 所 が 確 定 で き な い 回 答(例 族")は. 、 すべて. え ば"中. 国""漸. 江""渓. 「不 明 」 扱 い に して い る 。 全 体 的 に 、 両 親 と も に 地 元 出 身 と い う 回 答 が 圧 倒 的. 多 数 を 占 め 、 地 域 外 出 身(外. 地)は. 、 父 親 で は5名. 一32. 、 母 親 で は13名. と少 数 で あ っ た 。 尚 、 父 親 の.

(5) 中 国 の地 域 社 会 に お け る高 校 生 の言 語 生 活 「外 地 」 の 内 訳 は 、 紹 興3、 3、 広 東1で. 1.5調. 広 東1、. 東 北1、. 杭 州 市 薫 山 区 で の実 地 調 査 報 告 一 一. 母 親 は 、 紹 興3、. 諸 整1、. 安 徽1、. 湖 南4、. 広西. あ り、 両 親 と も に 紹 興 や 諸 蟹 な ど、 薫 山 の 隣 接 地 域 の 出 身 者 が 多 い 。. 査 の 目的. 1.5.1調. 査 テーマ. 薫 山 で の方 言 調 査 は、10年 前 に何 度 か実 施 した が、 いず れ も当地 の生 え抜 き の お年 寄 りを 中心 と した調 査 で、 言 語 体 系 を ま とめ、 伝 統 的 な方 言 形 式 を収 集 す る こ とが主 た る 目的 で あ った。 し か し、 この10年 の 間 に、 薫 山 の街 並 み は大 き く変 貌 し、 人 々 の言 語 生 活 に お け る方 言 の役 割 も大 き く変 化 し始 め た。 今 回 の調 査 は、 こ う した社 会 の変 化 に よ って もた ら され た人 々 の言 語 生 活 に つ い て、 高 校 生 の方 言 話 者 を対 象 に、 そ の実 態 を 明 らか にす る こ とを 目的 に始 め た もの で あ る が、 今 回 は、 主 に以 下3点. を テ ー マ に調 査 を行 った。. ①. 方 言 の使 用 能 力. ②. 方 言 の使 用 領 域 と社 会 的機 能. ③. 方 言 の使 用 頻 度 と属 性 、 意 識 との相 関性. 1.5.2先. 行研究. あ る特 定 地 域 の言 語 生 活 や方 言 意 識 な どを扱 った研 究 は、 中 国 に お い て近 年 盛 ん に な りつ つ あ るが、 そ れ らの多 くは、 標 準 語 で あ る 「普 通 話 」 の推 進("推. 普")が. どの程 度 行 わ れ て い るか、. つ ま り人 々 の 日常 生 活 に お け る標 準 語 化 の実 態 を 明 らか に す る こ とが第 一 の 目標 に置 か れ て い る (防 松 零1990、. 刊・ 曉 先 等2007)。. 本 稿 で も、 先 行 研 究 と同 じテ ー マ を扱 うわ け だ が、 調 査 の最 終. 目的 は、 あ くま で言 語 変 化 の メ カ ニ ズ ム を探 る こ とで あ り、 地 域 社 会 の標 準 語 化 の実 態 調 査 に止 ま る もの で は な い こ とを最 初 に述 べ て お き た い。. 2.言. 語 使 用能力. 薫 山 の お 年 寄 りか らは、 「今 の若 い 人 た ち は、 方 言 を 話 さな くな っ た」 と聞 か れ るが 、 今 回 の 調 査 に協 力 して くれ た高 校 生 の うち、 日常 生 活 に お い て全 く方 言 を使 わ な い と答 え た生 徒 は わ ず か3名 で、 全 体 の2%に. も満 た な か った。 つ ま りほ とん どの高 校 生 は、 使 う場 面 や量 こそ差 は あ. る もの の、 方 言 と普 通 話 の二 重 の言 語 生 活 を行 って い るの が現 実 で あ る。 まず は、 言 語 使 用 に言 及 す る前 に、 回答 者 の言 語 使 用 能 力 か ら見 て い く こ とに しよ う。. 一33一.

(6) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要8巻2号(2008・12) 2.1普. 通話の使用能力. 表2-1は. 、 普 通 話 能 力 の 集 計 結 果 で あ る。 回 答 実 数 と そ の パ ー セ ン テ ー ジ も示 し た 。 全 体 の. 結 果 は 、"非 常 好(大 %)、`L般(普. 変 優 れ て い る)"が58名(32.6%)、``恨. 通)"は47名(26.4%)で. 好(や. や 優 れ て い る)"は73名(41.0. あ る 。 レ ベ ル の 差 こ そ 見 ら れ る が 、7割. 以 上 の 回答 者. が プ ラ ス 評 価 で あ る。 年 齢 別 に 見 る と 、17歳 78.4%)。. と18歳 の 間 で 、 プ ラ ス 評 価 の 割 合 に 差 が 生 じて い る(17歳61.5%、18歳. ま た 性 別 で は 、 男 子 の 半 数 が 「大 変 優 れ て い る 」 と 答 え て い る が 、 こ の 結 果 は 、 自 己. 評 価 に 基 づ く の で 、 実 際 の レ ベ ル を 反 映 し て い な い と考 え る。 筆 者 が 面 接 調 査 で 、 彼 ら と直 接 触 れ 合 っ た 感 触 で は 、 普 通 話 の 話 す レ ベ ル に 、 男 女 差 は 、 全 く感 じ ら れ な か っ た 。 こ の 結 果 は 、 男 子 は ど ち ら か と い え ば 甘 く、 女 子 は 厳 し く評 価 す る と い う 自 己 評 価 の 性 差 が 現 れ て い る も の と考 え る。 尚 、 地 域 別 で は 、 東 部 と南 部 間 と で 、 際 立 っ た 対 立 は 見 ら れ な か っ た 。. 表2-1普. 通話能力. 全体. 17歳. 18歳. 19歳. 男子. 女子. 東部. 南部. 非常好. 58(32.6). 14(35.9). 30(29.4). 14(37.8). 32(50.0). 26(22.8). 34(35.1). 18(28.6). f&好. 73(41.0). 10(25.6). 50(49.0). 13(35.1). 21(32.8). 52(45.6). 39(40.2). 26(41.3). 47(26.4). 15(38.5). 22(21.6). 10(27.0). 11(17.2). 36(3L6). 24(24.7). 19(30.2). 178. 39. 102. 37. 64. 114. 97. 63. 一. 般. 計. 2.2方. 言能力. 方 言 の 習 得 レ ベ ル は 、 普 通 話 と比 べ る と、 プ ラ ス 評 価 の 割 合 は 、 や や 低 く な っ て い る(普 73.6%、. 方 言66.9%)。. ま た"只. 会(少. ナ ス 評 価 も見 ら れ る(表22)。. し し か で き な い)"や``不. き な い)"と. い ったマイ. しか し、 プ ラ ス 評 価 は 、 年 齢 と と も に 徐 々 に 高 ま っ て お り(17. 表2-2方. 全体. 会(で. 通話. 言能力. 17歳. 18歳. 19歳. 男子. 女子. 東部. 南部. 非常好. 56(31.5). 14(35.9). 30(29.4). 12(32.4). 28(43.8). 28(24.6). 34(35.1). 18(28.6). 恨. 好. 63(35.4). 10(25.6). 37(36.3). 16(43.2). 22(34.4). 41(36.0). 39(40.2). 21(33.3). 一. 般. 47(26.4). 12(30.8). 28(27.5). 7018.9). 9(14.1). 38(33.3). 21(21.6). 22(34.9). ノ、 口A. ユミ. 10(5.6). 3C7.7). 7C6.9). 0. 5C7.8). 5(4.4). 2(2.1). 2(3.2). 不. 会. 2(L1). 0. 0. 2(5.4). 0. 2(L8). 1(LO). 0. 計. 178. 39. 102. 37. 一34一. 64. 114. 97. 63.

(7) 中 国 の地 域 社 会 に お け る高 校 生 の言 語 生 活 歳61.5%、18歳65.7%、19歳75.6%)、. 杭 州 市 薫 山 区 で の実 地 調 査 報 告 一 一. 回 答 者 が 成 長 の 過 程 で 、 方 言 を 徐 々 に 習 得 し て い る様 子 が. 観 察 で き る。 男 女 別 で は 、 方 言 に 対 し て も、 男 子 の 方 が 女 子 よ り も高 く評 価 し て い る。 地 域 別 で は 、 南 部 の 方 が 東 部 よ り、 や や 評 価 が 劣 る が 、 こ れ は 、 南 部 が 東 部 に 比 べ 、 複 雑 な 音 韻 体 系 を 有 し て い る と い う方 言 的 特 徴 に 由 来 す る も の と考 え る。. 2.3方. 言の弁別能力. 表23は. 、"AJ〒到 ヌ 寸方 的梧 代,就 能 知道 ヌ 寸方 是 藩 山什 仏地 方 的人 喝?(相. 薫 山 の ど この 出身 者 か 聞 き分 け られ るか)"と "不 能(で. 手 の 方言 を 聞 い て、. い う設 問 に対 す る回 答 で あ る。 全 体 の8割 以 上 が 、. き な い)"と 回答 して い る 。 年 齢 別 に見 る と、17歳 と18歳 の 間 で、 方 言 の弁 別 能 力 が一. 気 に 高 ま る様 子 が 観 察 で き る(17歳5.1%、18歳19.6%)。. 高 校 生 は、 高 校 進 学 に よ り、 新 しい級. 友 との 出会 い を もた ら し、 交 友 関係 が広 が る こ とで、 様 々 な方 言 接 触 を経 験 す る。 この経 験 を通 じて、 自 らの方 言 の使 い方 や扱 い方 、 更 に、 他 方 言 や標 準 語 の使 い方 ・捉 え方 に も変 化 が生 じ る (山 県1989)。. 方 言 の 弁 別 能 力 は、 生 徒 た ち が成 長 の 過 程 で 、 様 々 な方 言 接 触 を 経 験 す る こ とに. よ って得 られ る能 力 と分 析 で き る。. 表2-3方. 全体 能 不. 能. 無回答 計. 17歳. 言弁別能力. 18歳. 2(5.1). 20(19.6). 8(21.6). 147(82.6). 36(92.3). 82(80.4). 29(78.4). 1(0.6). 1(0.6). 178. 39. 0. 0 102. 3.言. 男子. 女子. 東部. 南部. 19(29.7). 12(10.5). 17(17.5). 13(20.6). 45(70.3) 101(88.6). 79(81.4). 50(79.4). 19歳. 30(16.9). 1(0.9). 0 37. 64. 114. 1(LO) 97. 0 63. 語 使 用状況. 次 に言 語 使 用 に つ い て見 て み よ う。 ま ず は場 面 、 相 手 、 話 題 別 に、 使 用 され る言 語 の頻 度 を観 察 し、 最 後 に全 体 の使 用 状 況 を ま とめ て み る。. 3.1家. 庭 と学 校 内. 調 査 項 目は、 家 庭 と学 校 内 に お け る以 下8つ の場 面 を設 定 した。 括 弧 内 は図 表 上 の 表記 を示 す 。 表31は. 、 各 場 面 に お け る集 計 結 果 で あ るが、 方 言 使 用 率 の分 析 が容 易 に で き るよ う、 使 用 言. 語 の配 列 は、 薫 山方 言 、 他 の方 言 、 方 言 と普 通 話 の併 用 、 普 通 話 の み、 無 回答 の順 に して い る。. 一35.

(8) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要8巻2号(2008・12) 数 値 は 、 実 人 数 と そ の パ ー セ ン テ ー ジ を 示 す(以. 下 同 様)。. ① 両 親 と話 す 時(父 母) ② 祖 父 母 と話 す 時(祖 父 母) ③ 兄 弟 姉 妹 と話 す 時(兄 弟 姐 妹) ④ 親 し く して い る近 所 の人 と話 す 時(郭 居) ⑤ 地 元 出身 の先 生 と話 す 時(本 地 老 帰) ⑥ 地 域 外 出身 の先 生 と話 す 時(外 地 老 仰) ⑦ 地 元 出身 の ク ラス メ イ トと話 す 時(本 地 同学) ⑧ 地 域 外 出身 の ク ラス メ イ トと話 す 時(外 地 同学). 表3-1家 対象者. 父母. 使用言語. 薫 山方言 他 方 言. 祖父母. 118(66.3) 148(83.1). 庭 と学 校 内 の 言 語 使 用. 兄弟姐妹. Ar居. 本地老師. 81(45.5). 129(72.5). 31(17.4). 外地老師 0. 5(2.8). 6(3.4). 5(2.8). 3(1.7). 1(0.6). 1(0.6). 47(26.4). 15(8.4). 69(38.8). 36(20.2). 41(23.0). 4(2.2). 普 通 話. 8(4.5). 8(4.5). 22(12.4). 9(5.1). 無 回 答. 0. 1(0.6). 1(0.6). 1(0.6). 併. 用. 3.1.1家. 104(58.4) 172(96.6) 1(0.6). 1(0.6). 本地 同学. 外地 同学. 68(38.2). 6(3.4). 0. 61(34.3). 1(0.6) 11(6.2). 49(27.5) 160(89.9) 0. 0. 庭. 家 で方 言 を 使 用 す る割 合 は、 「祖 父 母 と話 す 時 」 が最 も高 く(86.5%)、 %)、 両 親(69.1%)、. 兄 弟(48.3%)と. 続 い て 近 所 の人(74.2. 続 く。 両 親 よ り も近 所 の人 に対 して 、 方 言 を多 用 す る と. い う現 象 は、 興 味 深 い。 以 前 、 薫 山 の行 政 機 関 の 人 か ら、 「教 育 熱 心 な 家 庭 ほ ど普 通 話 で子 供 と 接 す る」 と聞 い た こ とが あ るが、 この結 果 は、 学 校 教 育 の影 響 な の だ ろ うか。 そ れ と も、 話 す相 手 の年 齢 が 関与 して い る結 果 な の だ ろ うか。 これ は後 で詳 し く述 べ る こ とだ が、 年 配 の人 に は方 言 を多 用 す る とい う傾 向 が あ る こ とか ら、 回答 者 が想 定 した 「親 し く して い る近 所 の人 」 は、 自 分 の両 親 よ り も年 上 で あ った か も しれ な い。 そ うで あ れ ば、 両 親 よ り も近 所 の人 に方 言 を多 用 す る とい う傾 向 は、 話 す相 手 の年 齢 とい う要 素 に大 き く関 わ る もの と分 析 で き る。. 3.1.2学. 校. 学 校 内 に お け る 方 言 使 用 率 は 、 「地 元 出 身 の ク ラ ス メ イ ト と話 す 時 」 が 最 も 高 く(38.2%)、. 一36一. 続.

(9) 中国の地域社会 における高校生 の言語生活 い て地 元 出身 の先 生(18.0%)、. 杭州市薫 山区での実地調査報告一一. 地 域 外 出 身 の ク ラス メイ ト(4.0%)、. 地 域 外 出身 の先 生(0.6%). と続 く。 い く ら親 しい ク ラス メ イ トで あ れ、 方 言 使 用 率 は、 対 兄 弟 の比 率 よ り低 い。 これ は 「学 校 」 とい う場 面 的要 素 が、 方 言 使 用 に制 約 を与 え て い る と分 析 で き る。 ま た話 す 相 手 との上 下 関 係 や地 域 内 の人 か否 か とい った人 的要 素 も、 方 言 と普 通 話 との切 り替 え に大 き く関与 して い る。 相 手 が 自分 よ り も上 位 の 関係 に あ り、 地 域 外 の人 で あ れ ば、 方 言 は ほ とん ど使 わ な い。 地 域 外 出 身 の 先 生 に対 して 、172名(96.6%)の. 回 答 者 が 、 普 通 話 で 話 す と回 答 して い る の が 、 良 い例 で. あ る。. 3.2公. 共場所. 公 共 場 所 と し て 、 以 下11の 場 面 を 設 定 し た 。. ① 市 場 で店 主 と話 をす る時(菜 坊) ② 露 店 で店 主 と話 を す る時(擁 子) ③ コ ン ビニ や フ ァー ス トフー ド店 で店 員 と話 をす る時(方 便 店/快 餐 店) ④ デパ ー トで店 員 と話 をす る時(百 貨商 店) ⑤ ホ テ ル の レス トラ ンで従 業 員 と話 を す る時(坂 店 餐 庁) ⑥ 郵 便 局 や 銀 行 の 窓 口 で 係 員 と話 を す る 時 (部 局/視 行) ⑦ 病 院 で看 護 師 や 医者 と話 を す る時(医 院) ⑧ 役 場 で職 員 と話 をす る時(市 府) ⑨ バ ス に乗 って車 掌 と話 をす る時(公 共 汽 牟) ⑩ タ ク シー に乗 って運 転 手 と話 を す る時 (出 租 汽i) ⑪ 三 輪 タ ク シー(写 真2)に. 乗 って運 転 手 と. 話 をす る時(三 年合). 公 共 場 所 で の 方 言 使 用 率 は 、 市 場 が ト ッ プ で68%、 %)、. バ ス(23.0%)、. タ ク シ ー(21.3%)、. %)、. 郵 便 局 ・銀 行(9.6%)、. 役 場(8.4%)、. 病 院(15.2%)、. 続 い て 露 店(59%)、. 三 輪 タ ク シ ー(26.9. コ ン ビ ニ ・フ ァ ー ス ト フ ー ド店(14.6. ホ テ ル の レ ス トラ ン(7.9%)、. デ パ ー ト(7.3%). の 順 で あ る。 こ の 順 位 は 、 話 し相 手 の 年 齢 や 上 下 関 係 な ど と い っ た 人 的 要 素 よ り か 、 場 面 の 「改. 一37一.

(10) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要8巻2号(2008・12) 表3-2公 場所. 菜⊥ 勿. 使用言語. 薫山方言. 121 (68.0). 他 方 言. 0. 併. 用. 普 通 話 無 回 答. 33 (18.5) 24 (13.5) 0. 方便店 快餐店 105 26 (59.0) (14.6) 擁子. 0. 0. 23 35 (19.7) (12.9) 37 129 (20.8) (72.5) 1 0 (0.6). 共場所の言語使用. 百貨 商店 13 (7.3). 坂店 餐庁 14 C7.9). 部局 根行 17 (9.6). 医院. 市府. 公共 汽f. 27 (15.2). 15 C8.4). 41 (23.0). 0. 0. 0. 0. 0. 0. 23 20 (12.9) (11.2) 142 144 079.8) 080.9) 0. 0. 19 18 (10.7) (10.1) 141 131 079.2) (73.6) 1 2 (0.6) (1.1). 出租 汽f. 13 39 (10.1) (21.9) 136 98 (76.4) (55.1) 14 0 C7.9). 三範. 38 46 (21.3) (25.8) 2 0 (1.1) 40 46 (22.5) (25.8) 100 84 (56.2) (47.2) 0. 0. ま り度 」 に大 き く関係 す る。 地 元 の人 の話 で は、 自由市 場 や露 店 の店 主 、 三 輪 タ ク シー の運 転 手 な どは、 地 方 か らの 出稼 ぎ者 が多 い と聞 く。 外 来 者 に対 して は、 本 来 な らば普 通 話 を使 用 す べ き と ころ で あ るが、 む しろ方 言 が多 用 され る とい う傾 向 は、 方 言 使 用 が場 面 の カ ジ ュア ル さに大 き く関与 して い るか らで あ ろ う。 生 活 に密 着 して い る場 面 、 或 い は身 近 に感 じ られ る場 面 で あ れ ば あ るほ ど、 方 言 使 用 率 が高 ま って い る。 ま た、 話 す相 手 との距 離 感 に も関係 が あ る。 市 場 や露 店 の店 主 と、 コ ン ビニ の店 員 とで は、 前 者 の方 が よ り近 くに距 離 が感 じ られ る。 同様 に、 郵 便 局 や 銀 行 の係 員 よ り も、 病 院 で接 す る医者 の方 が よ り親 しみ を感 じ る。 つ ま り これ らの場 面 で は、 話 す 相 手 と、 よ り親 しい人 間 関係 を築 くた め の重 要 な コ ミュニ ケ ー シ ョ ンツ ー ル と して、 方 言 が機 能 して い る と言 え る。. 3.3地. 域外の街頭. 今 度 は 場 面 を地 域 外 の"街 上"(街 頭)に. 移 そ う。 街 頭 に は、 道 路 や広 場 、 街 中 で の あ らゆ る. 空 間 を 含 む 。 話 す 相 手 は 「見 知 らぬ 人 」 で、 「地 域 外 の 街 頭 で 道 を尋 ね る」 とい う設 定 で あ る。 地 域 外 の地 点 に は、 薫 山 に 隣接 す る杭 州 、 紹 興 、 諸 暫 、 富 陽 の4地 点 と、 呉 方 言 の代 表 地 で あ る 上 海 を選 ん だ。 表3-3は. 、 各 地 点 に お け る言 語 使 用 状 況 を示 した もの で あ る。. 方 言 使 用 率 は、 どの地 点 に お い て も極 端 に低 くな って お り、 上 海 で は2%に. も満 た な い。 実 際. の と ころ、 薫 山方 言 と周 辺 部 方 言 との差 は、 そ れ ほ ど際立 った もの で は な く、 地 元 か ら一 歩 離 れ る と、 方 言 で は全 く意 思 疎 通 が で き な い とい った状 況 は あ り得 な い の だ が、 以 外 に も方 言 使 用 率 は低 か った 。 上 海 との距 離 も200キ ロ ほ ど離 れ て い る とは い え 、 呉 方 言 内部(北. 部 地 域 に 限 る). の一 致 性 は高 い と され て い るゆ え、 仮 に上 海 で薫 山方 言 を使 用 して も意 思 疎 通 に大 き な支 障 は き た さな い。 しか し90%以 上 の 回答 者 が、 上 海 で は普 通 話 を使 用 す る と回答 して い る。. 一38一.

(11) 中国の地域社会 における高校生 の言語生 活. 杭州市薫 山区での実地調査報告一一. ま た周 辺 地 域 の 間 で は、 杭 州 と紹 興 で の状 況 は ほ とん ど変 わ らな い が、 諸 暫 と富 陽 とで は、 富 陽 の方 が、 わ ず か に方 言 使 用 率 が低 い。 この結 果 は、 回答 者 の周 辺 地 域 へ の 関心 度 、 或 い は親 疎 感 とい う心 理 的 な要 素 が反 映 され て い る と分 析 す る。 諸 蟹 と富 陽 の無 回答 者 の比 率 の高 さ も、 一 種 の そ う した心 理 的現 れ と考 え る。 表3-3地 場所 使用言語. 州. 紹. 囲 ノ、. 諸. 旦 既. 官 田. 陽. 上. 海. 薫 山方言. 11. C 6.2). 9. C 5.1). 7. C 3.9). 5. C 2.8). 1. C 0.6). 他 方. 言 口. 1. C 0.6). 3. C 1.7). 3. C 1.7). 2. C 1.1). 1. C 0.6). 併. 用. 8. C 4.5). 7. C 3.9). 6. C 3.4). 5. C 2.8). 087.6). 163. (91.6). C 5.1). 8. C 4.5). 普 通 話 無 回 答. 3.4地. 杭. 域外の街頭での言語使用. 087.6). 156 2. 157. C 1.1). 2. 088.2). C 1.1). 6. C 3.4). 154. (86.5). 8. C 4.5). 156 9. 域 内の 街 頭 で の 異 な る対 象 者. 再 び場 面 を地 域 内 に戻 そ う。 調 査 項 目は 、地 域 内 の街 頭 で 、異 な る年 齢 層 に道 を 尋 ね る場 合 と、 地 域 外 の人 か ら道 を尋 ね られ た場 合 の2つ の ケ ー ス を設 定 した。 異 な る年 齢 層 に道 を尋 ね る場 面 で は、 方 言 使 用 率 は、 対 若 年 者12.4%、 年 者47.8%で 興 人9.5%、. 対 中 年 者27.5%、 対 老. あ り、 年 配 者 に は方 言 を多 用 す る傾 向 に あ る。 対 象 者 が 外 来 者 で あ る場 合 は、 対 紹 対 杭 州 人6.7%、. 対 上 海 人1.7%、. 対 北 方 人1.7%の. 順 で 、 対 紹 興 人 の方 言 使 用 率 が最. も高 い。 しか し、 そ の割 合 は1割 に も満 た な い こ とか ら、 相 手 が見 知 らぬ人 で、 更 に、 外 来 者 で あ れ ば、 方 言 が通 じ る地 域 の対 象 者 で あ れ、 方 言 は使 わ な い傾 向 に あ る と言 え る。. 表3-4地 場所. 域内の街頭での言語使用. 若年者. 中年者. 老年者. 杭州人. 紹興人. 上海人. 北方人. 薫 山方言. 22(12.4). 49(27.5). 85(47.8). 12(6.7). 15(8.4). 3(1.7). 2(1.1). 他 方 言. 0. 0. 0. 0. 0. 1(0.6). 17(9.6). 28(15.7). 21(11.8). 9(5.1). 9(5.1). 139(78.1) 101(56.7). 72(40.4). 使用言語. 併. 用. 普 通 話 無 回答. 3.5話. 0. 0. 0. 14(7.9). 2(1.1) 11(6.2). 152(85.4) 149(83.7) 163(91.6) 162(91.0) 0. 1(0.6). 3(1.7). 4(2.2). 題の公私別. 最 後 に、 話 題 の公 私 別 に言 語 使 用 の状 況 を観 察 す る。 調 査 項 目は、 以 下7つ. の場 面 で あ る。 最. 初 の4場 面 は フ ォー マ ル な話 題 、 あ との3場 面 は カ ジ ュア ル な話 題 に 関係 す る。. 一39一.

(12) 近畿大学語学教育部紀要8巻2号(2008・12) ① 会 議 で の発 言(会 以 友 言) ② 教 室 で の発 言(裸 堂 教 学) ③ 新 聞 の朗 読(朗 域 撮 刊) ④ 事 務 の手 続 き(亦 理 事 秀) ⑤ お し ゃべ り(1利 淡) ⑥ あ い さつ(打 招 呼) ⑦ 友 達 や知 り合 い に手 紙 を書 く(写 信). フ ォ ー マ ル な 話 題 で は 、 方 言 は ほ と ん ど使 わ な い 。 会 議 、 教 室 、 事 務 手 続 き の 場 面 で は 、 い ず れ も そ の 使 用 率 は1.1%で. あ っ た(表3-5)。. し か し、 カ ジ ュ ア ル な 話 題 に な る と、 方 言 使 用 率. は 高 くな り、 「お し ゃ べ りす る 時 」 は 、 約 半 数 の 生 徒 が 、 方 言 を 使 用 す る と 回 答 して い る 。 ま た 「あ い さ つ 」 は 、 ど の よ う な 相 手 を 対 象 と し て い る か は 分 か ら な い が 、 普 通 話 よ り方 言 が 多 用 さ れ る。 た だ 、 手 紙 を 書 く場 合 は 、 差 出 人 が 友 人 や 知 り合 い で 、 書 く 内 容 が カ ジ ュ ア ル な 話 題 で あ れ 、 方 言 は ほ と ん ど使 わ な い 。 方 言 は 、 文 章 語 に は 適 さ な い 、 あ く ま で 「話 す こ と ば 」 と し て 位 置 付 け ら れ て い る こ と が よ く分 か る。. 表3-5話 場所. 題別言語使用. 会以友言. 裸堂教学. 朗旗扱刊. 亦理事 秀. 困 淡. 打招 呼. 写信. 薫 山方言. 2(1.1). 2(1.1). 2(1.1). 2(1.1). 89(50.0). 62(34.8). 7C3.9). 他 方 言. 0. 0. 1(0.6). 0. 1(0.6). 0. 0. 4(2.2). 8(4.5). 6(3.4). 3(L7). 73(41.0). 61(34.3). 17(9.6). 168(94.4). 15(8.4). 49(27.5). 146(82.0). 5(2.8). 0. 6(3.4). 使用言語. 併. 用. 普 通 話 無 回答. 3.6言. 171(96.1) 168(94.4) 169(94.9) 1(0.6). 0. 0. 8(4.5). 語使用率の全体平均値. 以 上 、 場 面 、 相 手 、 話 題 の順 に、 言 語 の使 用 状 況 を観 察 して き た が、 全 項 目に お け る平 均 使 用 率 を ま とめ る と、 方 言 の み で 話 され る比 率 は21.7%、 普 通 話 の み で は63.7%、 方 言 と普 通 話 の併 用 で話 され る比 率 は14.8%で あ っ た。 こ の結 果 か ら、 薫 山 の 高 校 生 は、 日常 生 活 に お い て、 方 言 と普 通 話 を、 お よ そ3:7の. 割 合 で使 い 分 けて い る こ とが 理 解 で き る。 ま た各 言 語 に お いて 、 多. 用 され る場 面 を ま とめ る と、 方 言 の使 用 は、 家 庭 や市 場 ・露 店 とい った ご く狭 い生 活 圏 内 に 限 ら れ、 そ の他 の場 面 で は、 普 通 話 の使 用 が、 方 言 を上 回 って い る こ とが理 解 で き る。. 一40.

(13) 中国の地域社会 における高校生 の言語生 活 4.方. 杭州市薫 山区での実地調査報告一一. 言 使 用 と属 性 的 要 因. 今 度 は、 回答 者 の属 性 が方 言 使 用 と どの よ うに 関 わ って い るの か とい った視 点 か ら、 考 察 を進 め る。 回答 者 の属 性 は、 年 齢 、 性 別 、 出身 地 の別 で見 て い く。 方 言 使 用 率 は、 方 言 の み の使 用 頻 度 を指 し、 普 通 話 と併 用 され る場 合 は含 ま な い。 考 察 の対 象 とす る場 面 や相 手 は、 以 下 の8項. 目. に分 類 す る。. ①家庭 内 ②学校 内 ③公共場所 ④ 地 域 外 の街 頭 ⑤対地元者 ⑥対外来者 ⑦ フ ォー マ ル な話 題 ⑧ カ ジ ュア ル な話 題 4.1年. 齢差. 年 齢 別 に方 言 使 用 率 の平 均 値 を見 て み る と、 80. 17歳24.1%、18歳23.4%、19歳18.1%で. 一. あ り、 10 一. 年 齢 と と もに、 方 言 使 用 が低 下 す る こ とが分 か. 60. る。 この現 象 は、 方 言 能 力 の高 ま り と、 矛 盾 す. 一. 50 一. るよ うに思 え るが、 生 徒 た ち が方 言 を習 得 して. 40 一. い く過 程 で、 方 言 と普 通 話 を使 い分 け る能 力 も. 30. 一. 20 一. 身 に つ け て い る結 果 の反 映 と分 析 で き る。 これ. 10. は、 学 校 内 で の方 言 使 用 が、 年 齢 と と もに顕 著. = =. Lr. 一. 0. 家庭内. に低 下 して い るの が良 い例 で、 場 所 と相 手 に応 じた方 言 の使 い方 を、 き ち ん と理 解 して い る証. 学校内. 公共場所. 41. r_. 血. 地域外の 対地元者 対外来者 街頭. 7. フォーマル カジュアル な話題 な話題. ■17歳. 68.6. za.z. 23.8. 5.6. 23.1. 8.3. o.s. 35.0. □18歳. cos. 16.7. 24.3. 5.9. 32.4. 5.1. 1.5. 31.4. ロ19歳. 66.2. 6.8. 22.1. 0.5. 270. 0.7. 1.4. 19.8. 図1方. 拠 と言 え る(図1)。. L. 1. 一. 言 使 用 率%(年. 齢 差).

(14) 近畿大学語学教育部紀要 4.2男. 8巻2号(2008・12). 女差. 全 体 の 平 均 値 は 、 男 子24.8%、. 女 子20.5%で. あ り、 男 子 の 方 が わ ず か に 女 子 よ り も方 言 を 多 用 す る傾 向 に あ る。 性 差 が 最 も顕 著 に 現 れ る場 面 は 、 学 校 内 で 、 女 子 の 比 率(12.3%)は (25.8%)の. 半 分 以 下 で あ る(図2)。. 男子 一 般 に女. 性 の 方 が 、 言 語 に 対 し て 、 「正 し さ 」 を 強 く意 識 す る と考 え ら れ る が(Trudgill1974)、. 学校. 内 に お け る こ う した性 差 は、 男 女 の言 語 に対 す る認 識 の 違 い が 反 映 さ れ て い る も の と 分 析 す る 。 女 子 の 方 が 男 子 よ り も、 「学 校 で は 普 通 話 を 話. 図2方. 言 使 用 率%(男. 女 差). す の が 正 し い 」 と強 く認 識 し て い る と言 え る。. 4.3地. 域差. 全 体 の 平 均 値 は 、 東 部22.2%、. 南 部23.6%で 80. あ る が 、 公 共 場 所 と対 外 来 者 の 場 面 で 、 比 較 的. 70. 明 瞭 な 地 域 差 が 見 られ る(図3)。. 60. 特 に、公共. h. 50. 場 所 の"百. 貨 商 店"と"坂. 店 餐 庁"で. は、 いず 40. れ も 約4倍(東. 部3.1%、. 南 部12.7%)の. 戸. 地域. 一 30. 差 が あ る。 こ の 結 果 は 、 場 面 の フ ォ ー マ ル 度 の. zo. 感 じ方 に 、 地 域 差 が 生 じ て い る こ と に 由 来 す る. 10. と考 え る。 東 部 は 経 済 開 発 区 に 指 定 さ れ て い る 地 域 が 多 く、 デ パ ー トや ホ テ ル と 聞 け ば 、 近 代 的 で 都 会 的 な イ メ ー ジ が 先 行 す る。 一 方 、 外 来. 0. Jユ. 1 家庭内. 』. 学校内 公共場所.  . 地域外の 対地元者 街頭. .東 部. 70.3. 15.4. 22.0. ア1. 29.5. ア8116. 33.3. □南部. 69.8. 15.5. zs.i. 4.4. 30.2. 20132. 34.9. 図3方. 言 使 用 率%(地. 1. 対外来者 フォーマル カジュアル な話題 な話題. 域 差). 者 に 対 し て は 、 東 部 が 南 部 よ り方 言 を 多 用 す る. 傾 向 に あ り、 特 に対 紹 興 人 の場 面 で は、 南 部 で は わ ず か1.6%で. あ る の に 対 し、 東 部 で は14.6%. の使 用 率 と、 地 域 差 が大 き く現 れ て い る。 これ は偏 に、 東 部 地 域 の人 々 の紹 興 に対 す る帰 属 意 識 が反 映 され た結 果 と分 析 す る。 東 部 の干 拓 地 は、 紹 興 か らの移 住 者 が多 く、 ま た一 部 の地 域 は、 建 国前(1949年. 以 前)は 紹 興 の管 轄 区域 で あ った。. 一42.

(15) 中国の地域社会 における高校生 の言語生 活 5.方. 杭州市薫 山区での実地調査報告一一. 言意 識. 次 に、 郷 土 や方 言 へ の愛 着 や誇 り とい った意 識 を観 察 す る。 調 査 項 目は、 調 査 票 の16∼20の 設 問 に相 当す る。 各 設 問 に は、5段. 5.1薫. 階 で評 価 して も ら った。. 山へ の 愛 着. 表5-1は. 、"塩 喜 欧 斎 山 喝?(薫. 山 が 好 き で す か)"に. る も の の 、 肯 定 的 な 意 見 が 全 体 の8割. 以 上 を 占 め て い る。 肯 定 的 評 価 の 比 率 を 、 年 齢 別 に 見 て み. る と、17歳92.1%、18歳79.4%、19歳83.7%と. い う結 果 で 、17歳. 答 し て い る 。 男 女 別 で は 、 大 差 は な く、 男 子82.6%、 79.2%、. 南 部88.9%と. 5.2薫. 女 子82.4%で. 喜 欧 斎 山喝?(薫. 恨喜欧. †常喜欧 (大好 きだ). %. で は9割. 以 上 が 「好 き だ 」 と 回. あ る。 ま た 地 域 別 で は、 東 部. 、 南 部 の 方 が 東 部 よ りや や 高 くな っ て い る 。. 表5-1"丁. 人数. 対 す る 回 答 結 果 で あ る。 程 度 の 差 は あ. 山が 好 きで す か)" 没想道. (やや好 き). 不太喜欧 (あま り好きではない). 不喜欧 (全く好 きで はない). (意識 したこ とがない). 75. 72. 10. 2. 19. 42.1. 1'1. 5.6. 1.1. 10.7. 山 出 身 者 と して の 誇 り. 表52は. 、"恋 身 力 苛 山 人 感 到 野 傲 喝?(薫. 山 人 で あ る こ と に 誇 り を 感 じ ま す か)"の. 果 で あ る 。 こ ち ら も肯 定 的 な 意 見 が 多 数 で 、 全 体 の8割 18歳76.5%、19歳83.7%と 女 子79.9%で. い う結 果 で 、19歳. 回答 結. 近 くを 占 め る。 年 齢 別 で は 、17歳81.6%、. が 最 も高 い 。 男 女 別 で は 、 大 差 は な く、 男 子77.7%、. あ る 。 ま た 地 域 別 で は 、 東 部79.2%、. 南 部82.5%と. 、 この 結 果 に 関 して も、 南 部 の. 方 が 東 部 よ り や や 高 く な っ て い る。. 表5-2"恋 非常 従 袷 (大変誇 りに思 う). 身 力 斎 山人 感 到J傲 唱?(薫 恨従袷 (やや誇 りに思 う). 山人 で あ る こ と に誇 りを 感 じ ます か)". 不太従袷 (あまり思 わない). 不従袷 (全 く思 わない). 没想泄 (意識 したことがない). 無回答. 人数. 74. 67. 9. 2. 25. 1. %. 41.6. 37.6. 5.1. 1.1. 14.0. 0.6. 43.

(16) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要8巻2号(2008・12) 5.3薫. 山へ の 執 着. 表5-3は. 、"將 来 想 要 寓 弄 斎 山 唱?(将. 来 薫 山 を 離 れ た い で す か)"の. 回 答 結 果 で あ る。7割. 近 い 生 徒 が 、 「将 来 地 元 を 離 れ た い 」 と 希 望 し て い る。 こ の 結 果 は 、 薫 山 へ の 愛 着 や 誇 り の 強 さ と矛 盾 す る よ う に 思 う が 、 お そ ら く 「離 れ る」 の 解 釈 に 誤 解 が 生 じ た の で あ ろ う。 こ の 設 問 は 、 元 々、 郷 土 へ の 執 着 心 を 計 る た め に 、 「地 元 を 捨 て る こ と が で き る か 」 と い っ た 意 味 合 い を 込 め て設 けた つ も りで あ った が 、 実 際 の 結 果 を見 る と、 ほ と ん ど の生 徒 が 一 時 的 に 薫 山 を離 れ た い か 」 と い う意 味 で (絶 対 に 離 れ た い)"の. 「(大学 進 学 や 旅 行 等 で). 、 回 答 し た と 思 わ れ る 。 そ の 証 拠 に 、"絶 対 想 寓 丹. 回 答 が 、 年 齢 と と も に 顕 著 に 高 ま って お り、19歳 で は17歳 の3倍. 以 上 にな っ. て い る。 こ の 背 景 に は 、 お そ ら く大 学 進 学 と い う も の が あ る の で あ ろ う。 な ぜ な ら薫 山 に は 、 名 門 大 学 と 言 え る 著 名 な 大 学 が な い か らで あ る 。 一 方 、 「離 れ た い 」 と 希 望 す る 回 答 は 、 男 女 別 で は 、 女 子 の 方 が 男 子 よ り も 高 く(男 も高 く な っ て い る(東. 部65.7%、. 女 子72.8%)、. 地 域 別 で は、 南 部 の方 が 東 部 よ り. 南 部76.2%)。. 表5-3"將 絶 対 想 寓升 (絶対 に離れ る). 子61.9%、. 来 想 要 寓 丹 茜 山喝?(将. 有 机 会 想 寓升 (機会が あれば離 れる). 来 薫 山を 離 れ た い で す か)". 不太 意 (あまり思 わない). 不 意 (全 く思 わない). 没想冠 (意識 したことがない). 無回答. 人数. 21. 101. 19. 11. 25. 1. %. 11.8. 56.7. 10.7. 6.2. 14.1. 0.6. 5.4方. 言への誇 り. 表5-4は. 、"塩 以 会 悦 斎 山 方 言 感 到 弊 傲 喝?(薫. の 回 答 結 果 で あ る 。 肯 定 的 意 見 は 、57.9%で. 山 方 言 が 話 せ る こ と に 誇 り を 感 じ ま す か)". あ り、 出 身 者 と して の 誇 り よ り、 高 く は な い が 、 方. 言 に 対 す る 誇 り は 、 年 齢 と と も に 徐 々 に 高 ま る 傾 向 に あ る(17歳55.2%、18歳56.9%、19歳64.8 %)。. 男 女 別 で は 、 男 子58.7%、. 高 く な っ て い る(東. 部62.5%、. 女 子57.9%と. 表5-4"丁 †常 従 袷 (大変誇 りに思 う). 大 差 は な く、 地 域 別 で は 、 東 部 の 方 が 、 南 部 よ り. 南 部50.8%)。. 以会 悦 斎 山方 言 感 到 新 傲 鳴?(薫 恨従袷 (やや誇 りに思 う). 山方 言 が 話 せ る こ と に誇 りを 感 じ ます か)". 不太従袷 (あま り思 わない). 不従袷 (全 く思 わない). 没想道 (意識 したことがない). 無回答. 人数. 48. 55. 18. 13. 41. 3. %. 27.0. 30.9. 10.1. 7.3. 23.0. 1.7. 一44.

(17) 中 国 の地 域 社 会 に お け る高 校 生 の言 語 生 活 5.5方. 杭 州 市 薫 山 区 で の実 地 調 査 報 告 一 一. 言への伝承意識. 表5-5は. 、"恋 会 把 自 己 的 方 言 佳 給 下 一 代 喝?(自. 分 の 方 言 を 次 世 代 に 伝 え ま す か)"の. 回答. 結 果 で あ る 。7割. 近 い 生 徒 が 、 「伝 え る 」 と 回 答 し て い る 。 年 齢 別 に 見 る と 、17歳63.1%、18歳. 72.5%、19歳67.5%で. あ り、18歳 が 最 も高 い 。 男 女 別 で は 、 女 子 の ほ う が 男 子 よ り高 い(男. %、. 女 子72.8%)。. 子63.5. ま た 地 域 別 で は 、 方 言 に 対 す る 誇 り は 、 東 部 の 方 が 南 部 よ り高 か っ た が 、 伝. 承 意 識 は 、 南 部 の 方 が 東 部 よ り強 く現 れ て い る(東. 表5-5"恋. 部68.7%、. 会 把 自己 的 方 言 侍 給 下 一 代 喝?(自. 絶 対想 侍 下 去 (絶対に伝える). 座核会侍下去 (伝えるべ きだ). 南 部73.0%)。. 分 の 方 言 を 次 世 代 に伝 え ます か)". 不太 意 (あまり思 わない). 不 意 (全 く思 わない). 没想冠 (意識 したことがない). 無回答. 人数. 41. 82. 13. 7. 33. 2. %. 23.0. 46.1. 7.3. 3.9. 18.5. 1.1. 6.方. 言イメージ. 最 後 に、 郷 土 方 言 や周 辺 部 方 言 に対 す る方 言 イ メ ー ジを観 察 しよ う。 調 査 項 目は、 調 査 票 の21 ∼24の 設 問 に相 当す る。. 6.1薫 表6-1は. 山方 言 に対 す る イ メ ー ジ. ま す か)"と. 、"恋 対 斎 山 方 言 有 什 仏 感 覚?(薫 い う 設 問 に 対 し、 以 下17の. 山 方 言 に 対 して ど の よ う な イ メ ー ジ を 持 っ て い. 評 価 語 の 中 か ら 、 該 当 す る も の を 複 数 選 択 して も ら っ た. 結 果 で あ る。 「親 しみ や す い 」 が 最 も高 く、 続 い て. 「心 地 よ い 」、 「暖 か い 」 と 続 い た 。. ① 来切(親. しみ や す い). ② 不¥/切(親. しみ に くい). ③ 熱 情(暖. か い). ④ 冷 淡(冷. ⑤ 文 雅(上. 品). ⑥ 俗 気(野 暮 った い). た い). ⑦ 文 明(丁 寧). ⑧ 野 蛮(乱 暴). ⑨ 順 耳(心 地 よ い). ⑩ 不 順 耳(耳. ⑪ 好 所(美. しい). ⑫ 不 好 所(き た な い). ⑬ 口代 経(軽 快). ⑭ 口汽 硬(重 苦 しい). ⑮ 喜 欧(好. ⑯ 村 灰(き. き). 障 り). らい)⑰. 一45. 其 他(そ. の他).

(18) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要8巻2号(2008・12) 年 齢 別 に 見 る と、 方 言 に 対 す る プ ラ ス イ メ ー ジ は 、 年 齢 と と も に 徐 々 に 高 ま り、 マ イ ナ ス イ メ ー ジ は 、 徐 々 に 低 下 す る 傾 向 が あ る。 男 女 別 で は 、 男 子 は 「親 し み や す い 」(79.4%)を 「心 地 よ い 」(77.2%)を. 、女子 は. ト ッ プ に 選 ん で お り、 方 言 に 対 す る 感 じ方 に 若 干 の 性 差 が 見 ら れ る が 、. 男 女 と も に プ ラ ス イ メ ー ジ を 強 く感 じて い る 点 に お い て は 、 性 差 は 見 ら れ な い 。 ま た 地 域 別 で は 、 相 対 的 に 南 部 の 方 が プ ラ ス イ メ ー ジ を 抱 い て い る割 合 が 高 く、 郷 土 や 方 言 へ の 愛 着 や 誇 り と い っ た 方 言 意 識 の 強 さ と、 相 関 性 が 見 ら れ る。. 表6-1薫 評価. 宗切. 順耳. 人数. 134. 129. 75.7. 72.9. %. 6.2周. 熱情. 文明. 山方 言 に対 す る イ メー ジ 文雅. 口汽硬 口銭蛭. 俗気. 野蛮. 村灰. 不 順耳 不 好Aft 不 来切. 冷淡. 其他. 喜メ 欠. 好Aft. 95. 87. 63. 54. 52. 26. 25. 20. 10. 8. 7. 7. 5. 4. 3. 53.7. 49.2. 35.6. 30.5. 29.4. 14.7. 14ユ. 11.3. 5.6. 4.5. 4.0. 4.0. 2.8. 2.3. 1.7. 辺 部 方 言 に対 す る イ メ ー ジ. 表6-2は. 、 薫 山 方 言 な ら び に そ の 周 辺 部 方 言 に 対 す る評 価 結 果 で あ る。 評 価 語 に は 、 イ メ ー. ジ と は 言 え な い も の も含 ま れ る が 、 「上 品 」 「美 し い 」 と い っ た プ ラ ス イ メ ー ジ は 、 杭 州 方 言 に 、 「野 暮 っ た い 」 「汚 い 」 と い っ た マ イ ナ ス イ メ ー ジ は 、 紹 興 方 言 に 強 く現 れ る傾 向 が あ る。 上 海 方 言 に 関 し て は 、 好 ま し く思 っ て い る の か 否 か 、 全 体 の 傾 向 が 、 い ま 一 つ は っ き り見 え て こ な い 。 「親 し み に く い 」 「汚 い 」 「嫌 い だ 」 と い う マ イ ナ ス 的 感 情 や イ メ ー ジ は 、 強 く意 識 さ れ て い る も の の 、 「上 品 」 「美 し い 」 と い っ た プ ラ ス の 評 価 は 、 自分 た ち の 方 言(薫. 山 方 言)以. 上 に高 くな っ. て い る。 方 言 イ メ ー ジ は 、 方 言 そ の も の の 直 接 の 反 映 で も な く、 と い っ て 地 域(人)イ 表 現 で も な く、 両 者 の 中 間 項 と して 位 置 づ け ら れ る 現 象 で あ る(井. 上1980)。. 表6-2の. メ ー ジの 結 果 は、. 果 た して方 言 そ の もの の イ メ ー ジな の か、 或 い は地 域 や人 に 由来 す るイ メ ー ジの反 映 な の か を、 検 討 し て い く必 要 性 を 感 じ る。. 表6-2周. 評価. 辺 部 方 言 に対 す る イ メー ジ(選 択 比 率%). 米切 (親 しみやすい). 文雅 (上品). 好所 (美 しい). 薫 山方言. 75.7. 29.4. 35.6. 49.2. 2.8. 杭州方言. 49.7. 39.0. 42.9. 39.0. 紹興方言. 42.9. 27.1. 35.6. 31.1. 上海方言. 40.7. 33.9. 37.9. 36.7. 方言. 喜双 (好きだ). 一46一. 不宗切 俗代 (親 しみに くい) (野暮 ったい). 不好所 (汚い). 村庚 (嫌いだ). 11.3. 4.0. 4.5. :・. 11.3. 14.1. 10.2. ... 14.7. 18.1. 11.3. 31.6. 13.0. 19.8. 13.0.

(19) 中国の地域社会 における高校生 の言語生 活 7.調. 杭州市薫 山区での実地調査報告一一. 査結 果. 以 上 、 薫 山 の高 校 生 の言 語 生 活 に つ い て、 言 語 能 力 、 言 語 使 用 、 方 言 意 識 、 方 言 イ メ ー ジの順 に、 そ の実 態 を観 察 して き た が、 最 後 に、 今 回 の調 査 結 果 に つ い て、 ま とめ て お く。. 7.1方. 言の使用能力. 方 言 は年 齢 と と もに習 得 され、 方 言 接 触 な どの経 験 に よ り、 方 言 に対 す る弁 別 能 力 も高 ま る。. 7.2方. 言 使 用 と コ ー ドス イ ッ チ ン グ能 力. 方 言 の使 用 頻 度 は、 言 語 能 力 の 向上 とは裏 腹 に、 年 齢 と と もに次 第 に低 下 す る傾 向 に あ るが、 場 面 や相 手 に応 じて、 方 言 と普 通 話 を切 換 え る能 力 は、 次 第 に高 ま る。. 7.3方. 言の使用領域. 日常 生 活 に お け る方 言 使 用 の割 合 は、3割 程 度 で、 方 言 が多 用 され る場 面 は、 家 庭 や市 場 ・露 店 とい った ご く狭 い生 活 圏 内 に 限 られ る。 よ って方 言 の使 用 領 域 は、 同一 地 域 社 会 とい う大 き な 集 団 で は な く、 もは や親 しい 間柄 の集 団(家 庭)と. 7.4方. い った小 さな社 会 に絞 られ て き て い る。. 言 の 機 能 と役 割. 方 言 に は、 私 的 な場 面 を分 担 す る機 能 、 話 し相 手 が 自分 の仲 間 で あ る こ とを確 認 ・表 示 す る機 能 、 そ して そ の場 の雰 囲気 形 成 に 関 わ る機 能 を有 して い るが(小 林1996)、. 薫 山 に お い て は、 そ. れ らの機 能 は徐 々 に普 通 話 に取 って代 られ る傾 向 に あ る。 私 的 な場 面 で親 しい仲 間 と気 取 らな い 会 話 をす る時 で さえ、 普 通 話 が使 用 され る場 合 が あ る。 方 言 の担 うべ き役 割 が、 徐 々 に普 通 話 に 譲 られ よ う と して い る。 これ は、 見 方 を変 え れ ば、 標 準 語 化 が か な りの段 階 ま で進 行 して い る と 言 え る。 地 域 社 会 の標 準 語 化 の プ ロセ ス に は、4段. 階 あ るが(陳2005)、. この モ デ ル に従 う と、. 薫 山 の標 準 語 化 は 、完 成 段 階 の一 歩 手 前 の 第三 段 階(後 期 段 階)ま で移 行 して い る と分 析 で き る。. 7.5方. 言 の 使 用 頻 度 と属 性. 方 言 の使 用 頻 度 は、 性 別 や 出身 地 とい った属 性 的要 因 に 関係 す る場 合 が あ る。 男 子 は往 々 に し て、 女 子 よ り も方 言 を多 用 す る傾 向 に あ り、 学 校 内 で、 そ の傾 向 は顕 著 に現 れ る。 出身 地 で は、 そ の地 域 の経 済 発 展 や歴 史 的背 景 の異 な りか ら、 時 に方 言 使 用 頻 度 の地 域 差 を生 み 出 す。. 一47一.

(20) 近畿大学語学教育部紀要8巻2号(2008・12) 7.6方. 言 の 使 用 頻 度 と意 識. 薫 山 に対 す る愛 着 や誇 りは、 程 度 の差 こそ あ るが、8割 以 上 の生 徒 が意 識 して い る。 方 言 が話 せ る こ とへ の誇 りは、 郷 土 へ の誇 りほ ど強 くは な い が、 年 齢 と と もに徐 々 に高 ま る傾 向 に あ る。 ま た方 言 を伝 承 した い とい う意 識 も、 比 較 的強 く現 れ て い る。 中 国 の他 の地 域 社 会 で は、 郷 土 に 対 す る愛 着 や 出身 者 と して の誇 りが強 け れ ば強 い ほ ど、 標 準 語 の使 用 頻 度 は低 くな る とい う報 告 が あ るが(陳2005)、. 薫 山 で は、 郷 土 に対 す る意 識 の強 さが、 方 言 そ の もの の使 用 頻 度 を高 め る. 要 因 に な って い る とは、 言 い難 い。 方 言 へ の好 意 的 な態 度 は、 必 ず し もそ の方 言 を使 用 す る とい う行 動 を伴 う と は 限 らな い(Edwards1985)。. 方 言 へ の 愛 着 だ け で は、 方 言 を話 そ う と い う直. 接 の動 機 に は な り得 な い と考 え る。. 7.7方. 言 イ メ ー ジ調 査 の 課 題. 「上 品 」 や 「美 し い 」 と い う方 言 の プ ラ ス イ メ ー ジ は 、 杭 州 方 言 に 多 く現 れ る の に 対 し、 紹 興 方 言 に 対 し て は 、 「野 暮 っ た い 」 「汚 い 」 と い う マ イ ナ ス イ メ ー ジ が 強 い 。 紹 興 と薫 山 は 、 そ の 方 言 体 系 に 多 く の 近 似 性 が 確 認 さ れ る ゆ え 、 本 来 な ら ば 、 紹 興 方 言 に 対 し て も高 い 評 価 が 得 ら れ る べ き で あ る。 し か し、 こ の よ う な 反 応 が 得 ら れ た の は 、 方 言 そ の も の よ り も、 ス テ レ オ タ イ プ 的 な 地 域 イ メ ー ジ に 左 右 さ れ て し ま っ た と い う背 景 が あ っ た か ら か も し れ な い 。 方 言 イ メ ー ジ調 査 で は、 そ れ が方 言 そ の もの に 由来 す る もの な の か、 或 い は地 域 や人 に 由来 す る もの な の か を、 慎 重 に 検 討 し て い く必 要 性 が あ る。. お わ りに 今 回 の調 査 で は、 高 校 生 とい う限 られ た属 性 集 団 に お け る言 語 生 活 の実 態 を分 析 した ま で の こ とで あ った が、 従 来 の言 語 体 系 の一 面 的 な調 査 か らで は、 得 られ な い貴 重 な デ ー タ が入 手 で き、 中 国 の地 域 社 会 に お け る言 語 変 化 の動 向 を、 よ り多 角 的 に分 析 で き る準 備 が整 った よ うな気 が す る。 調 査 方 法 に は、 検 討 を要 す る項 目 もあ った が、 今 後 は、 更 に、 実 際 の方 言 そ の もの の変 化 と 照 ら し合 わ せ な が ら、 言 語 変 化 の プ ロセ ス を追 求 して い き た い。. 付 記:今. 回 の 調 査 で は、 薫 山 区 教 育 局 党 委 書 記 郭 亮 先 生 、 地 方 志 編 纂 委 員 会 主 任 沈 迫 雲 先 生 は じ め 多 くの 方 々 の ご協 力 を 賜 っ た 。 ま た 、 薫 山 第 十 二 高 級 中 学 の 先 生 方 に は 、 貴 重 な 授 業 時 間 を 割 い. て い た だ き 、 快 く ア ン ケ ー ト調 査 に 応 じて く だ さ った 。 こ れ ら の ご厚 意 に 謹 ん で お礼 を 申 し上 げ た い。. 一48一.

(21) 中 国 の地 域 社 会 に お け る高 校 生 の言 語 生 活. 杭 州 市 薫 山 区 で の実 地 調 査 報 告 一 一. 【参 考 文 献 】 趨 則 玲 、 大 西 博 子(1999)〈 隊 松 岸(1990)〈. 涛 山 方 言 的 若 干 内 部 差 昇 〉 《方 言 》 第1期pp.50-55. 紹 只 市 城 区 普 通 活 的 社 会 分 布 及 其 友 展 趙 勢 〉 《悟 文 建 没 》 第1期pp.41-47. 刊・ 曉 先 、 蒋 沐 沐 、 王 願 嘉 、 芥 雨 隼(2007)〈. 上 海 市 学 生 普 通 活 和 上 海 活 使 用 情 況 凋 査 〉 《長 江 学 木 》第3. 期pp.1-10 山 県 浩(1989)「. 進 学 に 伴 う方 言 行 動 ・方 言 意 識 の 変 化 一 群 馬 県 の 中 学 生 ・高 校 生 の 場 合 」 『群 馬 大 学. 教 育学 部紀 要. 人 文 ・社 会 科 学 編 』 第39巻pp.119-155. Trudgill,P.(1974)Sociolinguistics:AnIntroductiontoLanguageandSociety,Penguin. 井 上 史 雄(1980)「. 方 言 の イ メ ー ジ」 『言 語 生 活 』341号pp.48-56. 小 林 隆(1996)「. 現 代 方 言 の 特 質 」 『方 言 の 現 在 』 小 林 隆 他 編 明 治 書 院pp.3-17. 陳 於 華(2005)『. 中 国 の 地 域 社 会 と標 準 語 』 三 元 社. Edwards,J.(1985)Language,SocietyandIdentity,Blackwell.. 【資料 】調査 票 →次項. 一49.

(22) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要8巻2号(2008・12). 斎山方言使用与意児之向巻凋査 悠 好!我 是 日本 近 畿 大 学 的 大 西博 子,力. 了 了解 悠 在 日常 生 活 中 使用 方 言 的情 形,以 及. 対 方 言 的想 法,想 清 悠 回答 一些 筒 単 的 向題 。清 据 実作 答 。一 切 資料 将 単 鈍 只作 力研 究 所用, 与其 他 一 切 毫 元相 美,酎 謝 悠 的合 作! 1.性 別 、年 齢 、取並 、 教育 程 度 性別・. 年齢・. 取並・. 教育程度・. 2.生 長 地 生 長 地,市!具. 領1村. 3.曽 経 寓 升這 斎 山喝?□. 有. → 何処. 几年・. □元. 4.家 人 的 籍貫 父来・. 母 来 、(己. 婚 者清 填 写)伴 侶:. 5.対 普 通 活 的掌 握 程度 □非 常好. □根好. ロー般. □能 所憧,只 会..点. 几. □完 全 不 会. ロー般. □能 所憧,只 会 悦 一 点几. □完 全 不 会. 6.対 方 言 的掌 握 程 度 □非 常好. □根好. 7.所 到 対 方 的1吾代,就 能知 道 対 方 是藷 山什 広地 方 的人 喝? □能. → 清 注 明理 由:. □不能 8.在 家 庭 或周 囹 的 以下 場 合 吋,使 用 的沼 言: 与 父母 悦 活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 与 祖 父母(或 夕卜 祖 父 母)悦 活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 与 兄 弟姐 妹 悦 活 吋. □藩 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 与 几 子(或 女 几)悦 活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 与 熟 枳 的郭 居 悦 活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 9.在 学 校 或工 作 単 位 的 以下 場 合 吋,使 用 的 培言 ・ 与 本地 生L'的 老 師 悦活 吋. □斎 山方 吉. □普 通活. □都用. □其他方言. 与 外 地 生長 的老 師 悦活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 与 本 地 生長 的 同学 悦活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 与 夕卜 地 生fi的 同学 悦活 吋. □藩 山方 言. □普 通 活. □都用. □其他方言. 与 本地 生長 的上 司悦 活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 与 夕卜 地 生長 的上 司悦 活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 与 本地 生fi的 同事 悦活 吋. □藩 山方 言. □普 通 活. □都用. □其他方言. 与 夕卜 地 生fi的 同事 悦活 吋. □藩 山方 言. □普 通 活. □都用. □其他方言. 一50一.

(23) 中 国 の地 域 社 会 に お け る高 校 生 の言 語 生 活. 10.在. 11.在. 公 共 場 所 的 以 下 場 合 吋,使. 杭 州 市 薫 山 区 で の実 地 調 査 報 告 一 一. 用 的沼 吉 、. 在菜場 与妻主悦活吋. □藩 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 在雄子与妻主悦活吋. □藩 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 在方便店或快餐店与服各員悦活 吋. □藩 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 在百貨商店与硝告員悦活吋. □藩 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 在坂店餐庁与桓台人員悦活吋. □藩 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 在郎局或根行与奮 口人員悦活吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 在医院与扮士或医生悦活吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 在市府 与取員悦活吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 乗公共汽牟与害票員悦活吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 乗出租牟与司机悦活 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 乗三船与司机悦活吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 以下地 方 的街 上 同路 吋,使 用 的lq言, 在 杭 州街 上 同路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 在多 召巣街 上 同路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 在 渚 聲街 上 向路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 在 富 阻街 上 向路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 在 上海 街 上 向路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其他方言. 向年 経人 向路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 向中 年人 向路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 向老 年人 向路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 12.在 斎 山街 上 向 路 吋,使 用 的梧 言 、. 13. 以下 地 方 的 人 在蒲 山街 上 向悠 向路 吋,悠 用 什 広i吾言 向答?. 14.在. 杭 州 人 向悠 向路 吋. □藩 山方言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 多 召N/人向悠 向路 吋. □藩 山方言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 上 海 人 向悠 同路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都 用. □其 他 方 言. 北 方 人 向悠 同路 吋. □斎 山方 言. □普 通活. □都 用. □其 他 方 言. □都 用. □其他方言. □都 用. □其他方言. □都 用. □其他方言. □都用. □其他方言. 以下 易 合 正式 性 的活題 吋,使 用 的is言, 舌. 深 堂 教 学或 向答 吋. □斎 山方 言. 朗 旗扱 刊 吋. □斎 山方 言. 亦理事各吋. □藷 山方 言. ヘ エ 通 普 口. 舌. □斎 山方 言. ヘエ 通 普 口. 会双友言吋. 舌. ヘ エ 通 普 口. 舌. ヘエ 通 普 口. 51.

(24) 近畿大学語学教育部紀要8巻2号(2008・12). 15.在. 16.清. 以下 場 合 非 正式 性 的活題 吋,使 用 的活 言: 困淡吋. □斎 山方 吉. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 打招呼吋. □藩 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 写 給朋 友 或 来 人 的信 吋. □藩 山方 言. □普 通活. □都用. □其 他 方 言. 向悠 喜 炊 藩 山 喝?. □非 常 喜炊 17.清. □根 喜 炊. □根 塀 傲. □有 机 会 想 寓 弄. □根 塀 傲. □不 薪 傲. □ 没想 道. □不太 悪 意. □不 悪 意. □ 没想 冠. □不太 薪 傲. □不 塀 傲. □ 没想 せ. □不太 憾 意. □不 慮 意. □ 没想 這. 向悠 会 把 自己 的方 言佳 給 下 一 代 喝?. □絶 対想 佳 下 去 21.清. □不太 塀 傲. 向悠 以会 悦 斎 山方 言 感 到薪 傲 喝?. □非 常塀 傲 20.清. □没想 道. 向将 来 想要 寓 升 斎 山喝?. □絶対 想 寓弄 19.清. □不 喜 炊. 向悠 身 力 藩 山人 感 到 薪傲 喝?. □非 常薪 傲 18.清. □不太 喜 炊. □座 咳 会 佳 下 去. 向悠 対 斎 山 方言 有 什 広感 覚?(可 以迭 拝 多 項). □来 切. □不 来 切. □熟 情. □冷 淡. □文 明. □野 蛮. □文 雅. □ 俗代. □順 耳. □不 順 耳. □好 所. □不 好 所. □ 口代 硬. □ 口汽 軟. □喜 炊. □ 付灰. □不 好 所. □喜 炊. □ 付灰. □不 好 所. □喜 炊. □ 付灰. □不 好 所. □喜 炊. □ 付灰. □其 他(清注 明) 22.清. 向悠 対 杭 州 方言 有 什 広感 覚?(可 以逸拝 多 項). □来 切. □不 来 切. □文 雅. □俗 代. □好 明二. □其 他(清注 明) 23.清. 向悠 対 多 召巣 方言 有 什 広感 覚?(可 以逸拝 多 項). □来 切. □不 来 切. □文 雅. □俗 代. □好 明二. □其 他(清注 明) 24.清. 向悠 対 上 海 方言 有 什 広感 覚?(可 以逸操 多 項). □来 切. □不 来 切. □文 雅. □俗 汽. □好 所. □其 他(清注 明) 25.清. 向悠 有 想 学 的方 言 喝?. □有 → 什 広方 言. □元. 若 悠 同 意,清 留悠 的尊 姓 大 名 衷 心 感酎 悠 的合 作!. -52一.

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参照

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