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セルラーオートマトンからみた複素ローレンツ変換 (代数系アルゴリズムと言語および計算理論)

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Academic year: 2021

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(1)

セルラーオートマトンからみた複素ローレンツ変換

東洋大学

工学部

佐藤忠一

(Tadakazu

Sato)

Faculty

of

engineering

Toyo

University

1.

まえがき

文献

[1]

でローレンツ変換

$L(\beta)$

をセルラーオートマトンの視点から

$L_{X}(\beta,\gamma)$

に拡張した。 これをさらに複素数体上に拡張した

$L_{X}(\beta,\gamma,\theta)$

について考える。

2.

本論

ローレンツ変換

$L(\beta)$

は以下の行列で表される。

$L( \beta)=\frac{1}{\sqrt{1-\beta^{2}}}(\begin{array}{ll}l -\beta-\beta_{\partial} 1\end{array})$

,

$\beta=\frac{v}{C}$

.

$L(\beta)$

$\text{み^{}2}$

$=c^{2}dt^{2}$

-&

を保存する線形変換である。

これを

(2)

一方、

セルラーオートマトンは局所的に相互作用を有する並列変換で

あるが、 この立場からすると行列は相互作用の無いスコープ

1 の線形

セルラーオートマトンとみなすことができる。 線形セルラーオートマ

トンの立場から

$L(\beta)$

を複素ローレンツ変換

$L_{X}(\beta,\gamma,\theta)$

に拡張する。

即ち

$V_{2}$

を 2 次元ミンコフスキー空間とすると

$V_{2}$

上の線形変換を

$V_{2}^{Z}=\cdots V_{2}\cross V_{2}\cross V_{2}\cross\cdots$

上の線形変換に拡張する。

線形セルラーオートマトンとは

$\langle$

Z,

$V_{2},f,N\rangle$

で与えられる。

ここで

$Z$

は整数の集合で

1

次元セル空間と呼ばれる。

$V_{2}$

2

次元ミンコフス

キー空間で状態の集合を表す。

$f$

$V_{2}^{5}$

から

$V_{2}$

へのスコープ幅

5

の局

所関数で、

$N$

は近傍の集合で

$N=\{-2,-1,0_{2}1_{9}2\}\subset Z$

.

局所関数

$f$

から、

並列写像

$f_{\infty}:V_{2}^{Z}arrow V_{2}^{Z}$

を次のように定義する。

$f_{\infty}(u_{\infty})=v_{\infty}ov_{\infty}(i)=f(u_{i-2},u_{i-1},u_{j}.u_{l+1},u_{i+2})$

,

$i\in Z$

線形セルラーオートマトンの理論から、

並列写像は多項式によって

表すことができる。

すなわち

$F(X)$

をんの多項式表現とし

,

$u_{\infty},$ $v_{\infty}$

のべキ級数表示をそれぞれ

(3)

とすると

$V(X)=F(X)U(X)$

が成立する。

$F(X)$

として以下で述べる

$L(\beta)$

を複素数体上にまで拡張した

$L_{X}(\beta,\gamma,\theta)$

をとる。

ベクトルの

2

スコープへの拡張を以下のように定義する。

定義

$v\in V_{2}$

に対して

,

$v$

の拡張されたベクトル

$v_{X}=v_{1}+v_{2}X$

次の条件を満たす。

(1)

$\langle$

V,

$v\rangle=\langle \mathcal{V}_{X},$

$\mathcal{V}_{X}\rangle$

(ノルム保存)

(2)

$v=v_{1}+v_{2}$

(

線形性

)

このとき

$varrow v_{X}$

と書く。

実際に基本ベクトル

$(\begin{array}{l}10\end{array}),$ $(\begin{array}{l}01\end{array})$

の拡張されたベクトルは以下の

ように与えられる。

$(\begin{array}{l}10\end{array})arrow\frac{1}{1-\gamma^{2}}(\begin{array}{l}1\gamma e^{i\theta}\end{array})+\frac{-\gamma}{1-\gamma^{2}}(\begin{array}{l}\gamma e^{i\theta}\end{array})x$

,

$(\begin{array}{l}01\end{array})arrow\frac{-\gamma}{1-\gamma^{2}}(\begin{array}{l}e^{-i\theta}\gamma\end{array})X^{-1}+\frac{1}{1arrow\gamma^{2}}(\begin{array}{l}je^{arrow l\theta}1\end{array})$

.

(4)

補題

$U_{X}(\gamma,\theta)$

は以下の性質をもつ。

(1)

${}^{t}\overline{U}_{X}(\gamma,\theta)\Lambda U_{X}(\gamma,\theta)=\Lambda$

,

(2)

$U_{X}(\gamma,\theta)$

$\gamma,\theta$

に関して連続

(3)

$U_{X}(0,0)=I$

(Identity

matrix)

この線形変換

$U_{X}(\gamma,\theta)$

$L(\beta)$

から以下で与えられる複素ローレン

ツ変換

$L_{X}(\beta,\gamma,\theta)$

を誘導する。

ここで、

$L_{X}(\beta, \gamma,\theta)=U_{X}(\gamma,\theta)L(\beta)U_{X}(\gamma,\theta)^{-1}$

定理

$L_{X}(\beta,\gamma,\theta)$

は以下の性質を持っ。

(1)

$ds^{2}= \sum_{i\in Z}c^{2}d_{t_{i}}arrow dt_{i}-\ovalbox{\tt\small REJECT}_{i}d_{X_{i}}$

を保存

,

即ち

${}^{t}\overline{L}_{X}(\beta,\gamma)\Lambda L_{X}(\beta,\gamma)=\Lambda$

(2)

$L_{X}(\beta,\gamma,\theta)$

$\gamma,\theta$

に関して連続

(3)

$L_{X}(\beta_{\partial}0,0)=L(\beta)$

3.

物理的考察

$\gamma$

および

$\theta$

は無次元なので、 ある物理量の比を表わす。

文献

[1]

では

(5)

$\gamma$

は長さの比と仮定し、

$\ell_{0}$

をその慣性系の最小

(minimal)

な長さ

とし、

$p$

を対象物の長さとし、

$\gamma=l_{0}/l$

とする。

(1)

$L_{X}(\beta,\gamma,\theta)arrow L(\beta)$

if

$\ell_{0}\ll l.$

即ち

$,$

$\gammaarrow 0$

のとき位相は消える。

(2)

$L_{X}(\beta,\gamma,\theta)$

$p$

$l_{0}$

に近づくにつれ

, 即ち

$\gammaarrow 0$

のとき

$L(\beta)$

から次第にずれて位相が現れる。

ミクロの世界では素粒子は位相を持つことが知られている。

はたして

時空もミクロの世界では位相を持つのだろうか

?

4.

文献

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