有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する意識調査の考察
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(2) 44. 大阪経大論集. 14000. 75歳以上. 第72巻第1号. 65~74歳. 15~64歳. 0~14歳. 12000 10000 8000 6000 4000. 高齢者. 図1. 2060. 2055. 2050. 2045. 2040. 2035. 2030. 2025. 2020. 2015. 2010. 2005. 2000. 1995. 1990. 1985. 1980. 1975. 1970. 1965. 1960. 1955. 0. 1950. 2000. 高齢化の推移と将来推計1). (出典:2015年は総務省「人口推計平成27年国勢調査人口速報集計による人口を基準とした平成27 年10月1日現在確定値」). (%) 40. (万人) 1,400 1,200. 1,000. 長期の縦断的な認知症の有病率調査を行っている福岡県久山町研究 データに基づいた。 ・各年齢層の認知症有病率が,2012年以降一定と仮定した場合 ・各年齢層の認知症有病率が,2012年以降も糖尿病有病率の増加に より上昇すると仮定した場合 ※久山町研究からモデルを作成すると,年令,性別,生活習慣(糖 尿病)の有病率が認知症の有病率に影響することが分かった。 本推計では2060年までに糖尿病有病率が20 %増加すると仮定 した。. 800. 15.0. 15.5. 200 0. 22.5. 24.5. 平成24 (2012). 1,154 1,016. 525 517. 27 (2015). 602. 730 675. 830 744. 802. 797. 25 20. 21.1. 20.7. 953 631. 462. 20.2 18.5. 400. 30. 27.0. 16.7. 15.2. 35. 24.6. 20.0 17.5. 600. 33.3. 850. 15 10 5. 32 (2020). 37 (2025). 42 (2030). 52 (2040). 62 (2050). 0 72 (年) (2060). 各年齢の認知症有病率が一定の場合(人数). 各年齢の認知症有病率が上昇する場合(人数). 各年齢の認知症有病率が一定の場合(右目盛り). 各年齢の認知症有病率が上昇の場合(右目盛り). 資料: 「日本における認知症の高齢者人口の主尾来推計に関する研究」 (平成26年度厚生労働科学研究費補助金特 例研究事業 九州大学二宮教授)より内閣府作成. 図2. 65歳以上の認知症の推定者と推定有病率2). 1)2015年は総務省「人口推計平成27年国勢調査人口速報集計による人口を基準とした平成27年10月1 日現在確定値(髙井. 逸史教授修正). 2)内閣府「平成28年版高齢社会白書(概要版)」.
(3) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 45. H12.4→H30.4の比較. (単位:万人). 258 218. 45.5. 303. 41.4. 47.9. 38.1. 42.4. 39.4. 34.1 36.5 35.8. 46.5 49.7 52.7. 49.2. 43.1. 48.9. 52.5. 54.7. 57.9. 56. 65.2. 71.1. 65.1. 61.4. 82.3. 76.9. 74.7. 106.2. 102.9. 99.3. 95.2. 90.1. 85.4. 79.3. 72.4. 70. 71.3. 73.8. 73. 71.1. 69.6 67. 64.1. 63. 59. 80.6. 75.6. 60.9. 59.3. 51.5. 50. 46.5. 61.2. 60.3. 74.7. 76.8. 79.1. 81.3. 83.6. 85.6. 108.3. 110.6. 112.7. 129.7. 126.3. 122.4. 117.6. 111.5. 60.1. 60.2. 60.4. 60.5. 計. 要介護. 411. 387 349. 487 455 469 435 441 56.4. 608 622. 586. 564. 533. 508. 633 644. 2.95 倍. 5. 2.08 倍. 4. 2.33 倍. 3. 2.70 倍. 2. 2.86 倍. 1. 85.2 78.8 57.1 76.9 138.7 87.6 3.64 86.7 88.4 85.8 83.9 49 80.6 0 125.2 133.2 0.1 77.1 4 71.2 107 倍 66.9 65.4 66.2 62.9 89.1 52.1 70.9 55.1 88.8 89 88 87.4 65.5 82.5 77.3 69.2 67.4 66.2 60.4 60.1 57.5 2 55.1 50.5 39.8 4.5 52.7 32 29.1 5.9 1 59.5. 39.4. 64.1. 105.2. 97. 91. 経過的 要介護. 29 33.9 31.7 39.4. 注1)陸前高田市,大. 要介護3. 末. .4. 末. 要介護4. H 30. 末. H 29. (注1)(注2). .4. 末. H 28. .4. 末. .4. .4. H 27. 末. .4. 要介護2. H 26. 末. H 25. 末. .4. H 24. .4. 末. 要介護1. H 23. 末. .4. H 22. .4. 末. 経済的. H 21. 末. .4. .4. 要支援1 要支援2. H 20. .4. 末. .4. 末. 末. H 19. H 18. H 17. 末. .4. H 16. .4. 末. 要支援. H 15. 末. .4. H 14. .4. .4 H 12. H 13. 末. 要支援. . 要介護5. 市,女川町,桑折町,広野町,樽葉町,富岡町,川内村,大熊町,双葉町,浪江町は含まれていない。. 注2)樽葉町,富岡町,大熊町は含まれていない。. 図3. (出典:介護保険事業状況報告). 要介護高齢者の推移要介護度認定者数の推移4). し,複数の慢性疾患の並存などの影響もあり,生活機能が障害され,心身の脆弱化が出現 した状態であるが,一方で適切な加入・支援により,生活機能な状態像」と定義している。 高齢者医療費の動向によると3),2000年より2007年まで,高齢者の医療費は年々増加がな いだが,2008年より2016年まで,8年間医療費が増えていく傾向であった。介護保険制度 における要介護又は要支援の認定を受けた人(以下「要介護者等」という。)は,特に軽 度高齢者の数は年々増加して行く。図3に示す通りように平成19年より平成30年まで,12 年間で3.64倍増していた)。軽度(要支援1・2・要介護1)とは,「要介護状態までには いかないものの,家事や身の回りの支度などの日常生活に支援を必要とする状態」をいう4)。 介護保険は2000(平成12年)年より実施して始まり,要支援要介護高齢者が増加すると, 介護サービスを受ける高齢者も増えて行く。介護サービスとは,介護を必要とする人が利 用できるサービスである。介護ニーズは増大の一途を辿っているが,それを支える現場が 深刻な人手不足に見舞われる。 1.2 介護スタッフの不足 介護とは,身体機能が低下した高齢者や,心身に障がいがある人に対して,生活のお世 話をすること。少子高齢化が急速に進んでいる日本では高齢者向けの介護施設が急増して おり,介護のニーズ,必要性が社会的に高まっている。介護スタッフの仕事内容は主に食 事や着替え,入浴など,利用者の身体に直接触れる「身体介護」と,料理や掃除,洗濯と. 3)厚生労働省保険局平成30年4月19日. 医療保険制度をめぐる状況). 4)厚生労働省介護分野の現状等について https ://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000489026.pdf.
(4) 46. 大阪経大論集. 0%. 20%. 40%. 区分 ①大いに不足. 訪問介護員(n=2,917). 介護職員(n=5,107). 全体(n=6,673). ②不足. 26.0. 60%. ③やや不足. 29.2. 12.2. 9.6. 第72巻第1号. 23.3. 24.4. 80%. ④適当. 100% 不足感 ①+②+③ (%). ⑤過剰. 27.2. 17.2. 0.4. 82.4. 31.4. 31.9. 1.2. 66.9. 32.6. 33.0. 0.4. 66.6. 不足感(①+②+③). 図4. 介護スタッフ不足6). いった「生活援助」に大別でき,「身体介護」を行うには介護の資格を持っていることが 大前提となる。 平成30年1年間の労働移動者を主要な産業別にみると,入職者数は宿泊業,飲食サービ ス業が1275.8千人と最も多く,次いで卸売業,小売業が1228.3千人,医療,福祉が1191.5 千人の順となっている5)。 入職率,離職率をみると,いずれにおいても「宿泊業,飲食サービス業」が最も高く (入職率29.3%,離職率26.9%),次いで生活関連サービス業,娯楽業(入職率28.1%,離 職率23.9%)となっている。一方「医療・福祉」の離職率は,上記の2業種ほど高くない が,14産業別中,5番目に離職率が高い結果が出ている 図4示す通りのように公益財団法人介護労働安定センターの「平成29年度介護労働実態 調査」によると介護サービスに従事する職員の過不足状況を見ると,全体では不足感が 66.6%,適当が33.0%だった)。 1.3 外国人労働の問題について 介護スタッフ不足に対して,外国人材の採用が推進されている。2008年から EPA(Economic Partnership Agreement : 経済連携協定)により,インドネシアから看護師・介護福 祉士候補者の来日が始まり,現在はインドネシア,フィリピン,ベトナムの3か国と EPA での看護師・介護福祉士候補を受け入れている。 図5に示す通りように介護労働実態調査によると,介護職員に対し,あなたの職場に外 5)厚生労働省「産業別入職率・離職率」 https ://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/16-2/dl/kekka_gaiyo-02.pdf 6)平成29年度「介護労働実態調査」の結果 ~介護人材の不足感は4年連続増加~ http ://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf.
(5) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 0%. . 無回答 3.1%. 20%. 11.2. EPA による受け入れ. 58.6. その他 無回答. 80%. 14.1. 留学生,就学生. いない 91.4%. 60%. 17.5. 日系人. いる 5.4%. 40%. 47. 5.5. n=8,707. n=474. 図5. 外国人受け入れ状況7). 国人労働者を尋ねた,「いない」は91.4%,「いる」は5.4%であった。また,「いる」5.4% のうち,外国人労働者を受け入れた経緯は, 「日系人」が17.5%で最も高く,次いで「留 学生,就学生」 ,「EPA による受け入れ」の順であった。外国人がいる事業所のうち,「そ の他」58.6%には,日本人の配偶者が含まれている可能性かが高い7)。 武中朋彦(2017)先行研究からの課題の整理 EPA による外国人介護人材の受け入れ関 する課題は2つに大別できる8)。 第一は,外国人介護人材を雇用,教育していくための金銭面及び機会コストとしての費 用負担をどのように考えるかである。第二は,外国人介護人材の資質向上の方策について である。介護現場で求められる日本語能力は高く,一般に習得は困難であり,とりわけ介 護記録に関する読み書きは,相当にレベルが高いと推察される。これは記録に多くの介護 知識が必要とされるからであり,こういった能力を必要とする介護福祉士試験に合格する ことは相当に困難を要している。つまり,介護現場においては,外国人材の活用はまだ偏 りできないと考える。. 第1章:地域包括ケアシステム視点から高齢者の住まい方 1! 1 はじめに 研究背景から述べたように超高齢者社会に進むに伴い,生産人口が減少し,支える側か ら医療や介護を受ける側に回ることになり,社会保障制度の破綻が懸念されている。介護 サービスを受ける高齢者が増えると,介護スタッフ不足の課題が深刻になってきた。また, 介護の長期化や介護の重度化が進み,寝たきりや認知症高齢者などにより在宅生活が困難 になっている。こうした介護が中重度化した高齢者人口の増加より,介護施設で多くの待 機者がいる現状である。よって,老後生活の安定した日々の暮らしを送るには,まず生活 の基盤である「住まい」を確保することが最優先となる。 7)平成29年度「介護労働実態調査」の結果 ~介護人材の不足感は4年連続増加~ http ://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf 8)武中朋彦:外国人介護人材の受け入れについての課題と対策―自法人での外国人介護人材の受け入 れ対策のあり方―.2017,73.
(6) 48. 大阪経大論集. 第72巻第1号. 厚生労働省においては,団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に,重度な要介護状 態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよ う,住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの 構築を実現していく。そこで,本章では地域包括ケアシステム視点から高齢者の住まい方 及び住まいの課題を整理し明らかにする。 1! 2 地域包括システム 1!2!1 地域包括システムの定義 地域包括システムとは,ニーズに応じた住宅が提供されることを基本としたうえで,生 活上のうえで,生活上の安全・安心・健康を確保するために,医療や介護,予防のみなら ず,福祉サービスを含めた様々な生活支援サービスが日常生活の場(日常圏域)で適切に 提供できるような地域での体制と定義されている10)。その際,地域包括ケア圏域について は,「概ね30分以内に駆けつけられる圏域」を理想的な圏域として定義し, 「具体的には中 学校区を基本とする。」と定義されている(図6)。 日常生活圏域 (30分で駆けつけられる圏域) 介護 生活支援. 医療. 予防. 住まい. 図6. 地域包括ケアシステム9). 1!2!2 地域包括システムの姿 図7に示す通りように地域住民は住所の種別(従来の施設,有料老人ホーム,グループ ホーム,高齢者向け住宅,自宅)にかかわらず,概ね30分以内(日常生活域)に生活上の 安全・安心・健康を確保するための多様なサービスを24時間365日通じて利用しながら, 病院等に依存せずに住み慣れた地域での生活を継続することになっている。 一定の基準を満たした有料老人ホームと高齢者専用賃貸住宅が「サービス付き高齢者向 け住宅」として高齢者住まい法に位置づけられた。地域包括ケアシステムでは住まい方が サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなどは非常に重要な役割だと考える。 9)介護保険制度改及び地域包括ケアの理念 https ://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ra4o-att/2r9852000002vd6o.pdf 10)厚生労働省老健局 https ://www.mlit.go.jp/common/001117460.pdf.
(7) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 図7. 49. 地域包括ケアシステムの姿10). 1!2!3 自助・互助・共助・公助から見た地域包括ケアシステム 「公助」は税による公の負担,「共助」は介護保険などリスクを共有する仲間(被保険 者)の負担であり,「自助」には「自分のことを自分でする」こと以外に,自費による市 場サービスの購入も含まれる11)。これに対して「互助」は,相互に支え合っているという 意味で「共助」と共通点はあるものの,費用負担が制度的に裏付けられていない自発的な ものであり,主に地域の住民やボランティアという形で支えられている。介護保険制度の 導入以来,ともすると共助(介護保険)の活用に重点が置かれ,高齢化に進むと伴い,介 護費が上昇し,財政が厳しくなってくる。自助・互助の役割は発揮すると期待される。 1! 2! 4 地域包括ケアシステムの変遷 図8に示す通りように,2013年度の地域包括ケア研究会で示された「植木鉢」の図は, 2016年度の地域包括ケア研究会検討により「保健・予防」の葉が「保健・福祉」という表 現に,植木鉢の土は「生活支援・福祉サービス」から「介護予防・生活支援」に変換した。 こうした修正の背景には,2015年度より,介護予防給付として提供されていた介護予防 サービスが「介護予防・総合生活支援事業」へと再編されたことが挙げられる。つまり, 介護予防の共助・公助から自助・互助に代わる。自助や互助の取り組みを通して社会参加. 11)平成28年度 老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進等事業 https ://www.murc.jp/sp/1509/houkatsu/houkatsu_01/h28_01.pdf.
(8) 50. 大阪経大論集. 図8. 第72巻第1号. 進化する地域包括ケアシステムの植木鉢12). の機会が増え,日常生活の中で生活支援や介護予防の機能が発揮されることが期待されて いる。 介護予防は,高齢者が要介護状態などとなることの予防又は介護状態等の軽減若しくは 悪化の防止を目的として行うものである。20016年「地域包括ケア研究会」より事例から 高知県高知市の「いきいき百歳体操」,大阪府大東市の「大東元気でまっせ体操」静岡県 静岡市の「しぞ~かでん伝体操」等は,こうしたセルフマネジメントに関する行政の動き かけから住民の自発的な体操教室が市内全域に展開した成功例である。体操やサロンなど の社会参加活動が持つ予防効果を図ると考える。しかし,地域包括ケアシステムの推進よ り,互助に対し,地域におけるサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームにはどう生 かすまだ明確されてない。 1! 3 地域における高齢者向けへの集合住宅 1! 3! 1 高齢者の住まい現状 高齢者にとって住まいとは,高齢者の暮らしにおける住まいの役割については,高齢者 の意識調査などで,①自分が生活している場所に続けたい,②同じ場所に住み続け,近所 づき合いを大切にしたい,③寝たきりになっても自宅で生活をしたい,などが上げられて いる。 その一方,要介護度が高い高齢者は「食事,排泄,入浴といった日常生活全般において 全面的な介助が必要である」ことになる。寝たきりの状態である上,意思疎通が完全に不 能となっているほとんどである。要介護のレベルが上がると伴い,高齢者は専門的なケア 24時間対応が必要になるため,家族に負担がかかる。そして,家族の支援が期待できない 単身高齢者世帯,後期高齢者が急増する一方で,それを支える側の若い世代は減少してい. 12)平成27年度「地域包括ケア研究会」地域包括ケアシステムと地域マネジメント https ://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000126435.pdf.
(9) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 51. る。要介護度の高い高齢者は自宅に住むのは難しい現状である。 要介護高齢者の住まいの確保が大事となる。サービス付き高齢者向け住宅や有料老人 ホームなどの集合住宅は地域包括ケアを実現するための「住まい」の一つである。2011年 (平成23年)4月に高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)の一部が改 正された。(最終改正平成23年6月24日法律第74号)法改正に伴い同年10月からスタート したサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は,国土交通省と厚生労働省が共同所管する 高齢者の介護・医療と連携した住宅政策の一つである。 1! 3! 2 サービス付き高齢者向け住宅の概要 サービス付き高齢者向け住宅は,生活支援サービスが付いた住宅のことである。サ高住 において,法令(高齢者住まい法)で提供が義務付けられている必須のサービスが「安否 確認」と「生活相談」である13)。 サービス付き高齢者向け住宅は,国土交通省と厚生労働省の2つの省が所管する高齢者 単身・夫婦世帯が安心して居住できる賃貸住宅である。しかし,サ高住が供給さえされれ ば,本当に高齢者の居住は安定するのかと言えない。要介護者の増加により介護施設の不 足が深刻化するもと,現在のサ高住のままでは,要介護3以上の要介護状態になった場合, 居住の継続は困難である。介護度が高くなる伴い,サ高住より退去にしないといけない現 状であるその一方,介護施設で待機者が多いため,高齢者を受け入れてなくなる事態であ る。多くの高齢者は住まいの多様なニーズに向けての有料老人ホームに入るとなった。 1! 3! 3 有料老人ホームの概要 有料老人ホームとは,老人福祉法を根拠として,常時1人以上の老人を入所させ,介護 等サービスを提供することを目的とした施設で,老人福祉施設でないものである。設置は 届出制となっている14)。 有料老人ホームには大きく分けて,介護付き有料老人ホーム,住宅型有料老人ホーム, 健康型有料老人ホームの3種類がある。提供される介護サービスには,入浴,排せつ,食 事の介護,食事の提供などが含まれる。老人の福祉を図るため,その心身の健康保持及び 生活の安定のために必要な措置として設けられている制度である。民間企業が経営してい るケースが多く,料金設定も様々(数百万円!数千万円)で入居一時金を支払う(終身)利 用権方式,賃貸借方式,終身建物賃貸借方式がある。 1!4 ま. と. め. 本章では地域包括ケアシステム視点から高齢者の住まい方に関する説明した。政府は 13)サービス付き高齢者向け住宅 https ://www.irs.jp/article/?p=18&utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=yss_listing _ds&argument=XgDKgLKL&dmai=yspcds000001&yclid=YSS.1000395539.EAIaIQobChMI6qqW1fqc7 gIVFrqWCh0FqQn_EAAYBSAAEgKv0_D_BwE 14)有料老人ホーム https ://ja.wikipedia.org/wiki/有料老人ホーム.
(10) 52. 大阪経大論集. 第72巻第1号. 「施設から在宅へ」の流れを進めるために24時間巡回サービスの導入や地域包括ケアシス テムの構築等,サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなどの集合住宅は重要な役 割だと考えられる。いずれにせよ,それぞれの住まい特徴をみると,地域とのつながりが 希薄と明確となった。 2013年度の地域包括ケア研究会で示された「植木鉢」の図は,2016年度の地域包括ケア 研究会検討により,「保健・予防」の葉が「保健・福祉」という表現に,植木鉢の土は 「生活支援・福祉サービス」から「介護予防・生活支援」に変換した。つまり,介護予防 が互助となった。そこで,地域の資源を発揮と期待した。ボランティアは地域活動を行っ た。具体的には体操教室やサロンなどの社会参加活動が持つ介護予防効果を図ると考える。 しかし,有料老人ホームに住む利用者様には,地域の交流や社会参加ができていない状 態で,介護度のレベルにより,外出することが難しいと考える。地域と集合住宅連携を取 り組むと考える必要がある。サービ付き高齢者向け住宅や有料老人ホームは地域との関わ りを深め,地域と一体となって,介護度の重度化予防を推進することが重要と考える。. 第2章. 各施設に応じた介護予防の実態と課題. 2!1!1 はじめに 前章述べたように地域包括ケアシステム目的は重度な要介護状態となっても住み慣れた 地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう,住まい・医療・介 護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していく。 集合住宅はサービス付き住宅や有料老人ホームなどが新しい在宅と考えられる。今後より, 後期高齢者が増えると伴い,集合住宅に住む高齢者が増加することが想定される。地域包 括ケアシステムの植木鉢変遷より,介護予防が互助になっていく。しかし,加齢に伴う心 身や環境の変化により徐々に活動が低下し,体力・筋力・気力などが落ち,廃用性による 心身機能の低下を招きやすい傾向にあると指摘があった。サービス付き向け高齢者住宅や 有料老人ホームにおいては,身体機能を維持することが大事だと考える。 高齢者の病気発症後,入院から退院まで医学的リハビリテーションの流れにおいては急 性期・回復期・維持期の3段階に分けられている。発症から以下に,介護予防について, 身体機能を維持することに関して,リハビリテーションの急性期から維持期までの変化の プロセスと既往研究を整理する。 2! 2 リハビリテーションについて医療的流れ 2!2!1 急性期のリハビリテーション(発症日~約2,3週間程度) 日本における,リハビリテーションは「全人間的復権」と訳されている。目的は全人間 的な立場から個人の尊厳,権利や資格を本来あるべきに回復することである15)。 急性期リハビリテーション目的は発症後の全身的リスク管理のもと,一次的障害の治療 15)硯川眞旬:リハビリテーション論テキスト,2007:P 2.
(11) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 53. と,合併症や関節の拘縮など廃用症候群といわれる二次的障害の予防に終始することにな る。 具体的には,関節可動域訓練,筋力増強訓練,座位訓練,立位訓練が発症後間もない時 期から提供される。さらに日常生活動作訓練(ADL 訓練)も積極的に行われる。日常生 活動作(activities of daily living : ADL)は食事動作,排泄動作,整容動作,更衣動作,入 浴,起居・移動動作である。 2! 2! 2 回復期のリハビリテーション(発症後1~4カ月程度) 回復期リハビリ病棟に理学療法士・作業療法士・言語療法士・看護師・介護支援専門員 などの専門職が専従として配置され,包括的・集中的なリハビリテーションプログラムを 実施する重要な位置づけとなっている。 急性期の治療が終了した段階でさらにリハビリの継続がされる場合,回復期を担う病棟 で,集中的なリハビリが継続される。回復期リハビリ病棟は,「在宅復帰を目指していく 病棟」として位置付けられ,療法士による訓練室での機能訓練主体のアプローチから,病 棟内での ADL 訓練を医師・看護師も含めた強力なリハビリチームで提供していく体制が とられている。 2! 2!3 維持期のリハビリテーション(発症後4~6カ月以降) 急性期・回復期のリハビリで獲得された機能や ADL 能力などの維持を目的に行われる リハビリの時期で,医療機関でのリハビリは終了して,在宅や施設での生活が継続される 時期でもある。時間をかけて具体的な反復動作訓練や ADL 訓練などを行うことで改善が みえあれることである。寝たきりやとじこもりなど活動性の低下を予防し,離床促進し単 なる能力向上だけでなく,社会活動への参加も含めて具体的で総合的な方法を,時間をか けて行っていける時期でもある20)。命の危機から脱した急性期では症状の安定化と共に早 期離床を目指し,合併症の予防ならびに,まずは集中的なリハビリを行える状態になるこ とを目指す。その後の回復期では回復期能力がもっとも高い時期であり,急性期病院と比 べて日常生活動作の訓練を中心に実施,自宅復帰を目指す。 リハビリテーションについては,急性期から回復期にかけての医療分野と,維持期での 介護分野である。維持期になると,表1示すように,リハビリテーションは主に各介護施 表1. リハビリテーションの時期と主な施設16). リハビリの時期 医療保険 介護保険 その他. 急性期. 回復期. 維持期. 急性期病院,総合病院 など・急性期病棟. 専門病院,回復期リハ ビリテーション病棟 介護老健施設. 16)硯川眞旬:リハビリテーション論テキスト.2007:P 54!55. 介護福祉施設 有料老人ホームなど 通所・訪問系サービス.
(12) 54. 大阪経大論集. 第72巻第1号. 設などを行う。 2! 3 各介護施設の介護予防実施状況 2! 3! 1 介護老人保健施設のリハビリ訓練 入院した高齢者は医療機関終了後,自宅に戻るために,専門的な機能訓練が必要になり, 一時的に介護保健施設に入る。介護老人保健施設は,入所者がその有する能力に応じ自立 した日常生活を営むことができるようにするとともに,その者の居宅における生活への復 帰を目指すものでなければならないと目的が明記されている17)。介護老人保健施設は,終 身施設ではなく,あくまで居宅との中間施設,ある一定期間の生活する通過施設である。 施設には,PT(理学療法士) ・OT(作業療法士)などの配置が施設基準に定められ,リ ハビリテーションの専門的な評価やプログラム作成が行われている。その中には,機能訓 練室を利用した個別・集団での機能訓練から,トイレ,浴室,食堂,療養室など施設生活 全般における日常生活場面でのアプローチが含まれている。 個別リハビリテーションの内容は,短期集中期間は ADL 練習に加え,機能障害に対す る訓練も集中的に実施する。短期集中期間とはリハビリ退院・退所から3カ月に1週間に おおむね2回以上,1日あたり20分以上実施されることである。 介護老人保健施設は病院と自宅の中間的な役割があるため,在宅復帰を前提としたリハ ビリが中心となる。入所可能な期間もそれほど長くなく,3カ月~1年程度である。高齢 者の個人差により,機能訓練しても,すべて身体機能回復わけではない。退所後,自宅に 戻れない高齢者は最後に介護施設や有料老人ホームなどに入る。 2!3!2 特別養護老人ホームの介護予防の現状 介護老人施設は,老人福祉法での特別養護老人ホームを2000年に開始された介護保険法 に基づき利用できる施設サービスの一つである。それまで,在宅生活の場として位置づけ られていたが介護保険開始とともに,可能なかぎり居宅における生活への復帰を念頭にお いてのサービス提供を行うことが明文化された。特別養護老人ホーム(特養)基本的には 65歳以上,要介護3以上に認定された人を入居対象としている施設である18)。特養には機 能訓練員は配置している。機能訓練指導員は,さまざまな理由で体に障害を持つ入居者に 対して,日常生活を営むために必要な機能回復の指導や,能力維持のための指導をリハビ リやレクリエーションなどを通じて行う。 特養は要介護者の生活施設であり基本的に終身をその施設で過ごすのに対し,サービス 内容は中~重度の要介護者の生活を支える介護が中心となり,食事や入浴,排せつなど日 常生活の介護や機能訓練(加算)・健康管理,そして療養上必要な世話などが受けられる。 施設での生活機能向上に関わるトレーニングとして方法がある。生活支援の立場に立ち, 17)森本榮:高齢者の理学療法テキスト.2011:P 148!151 18)厚生労働省:介護福祉施設 https : / / www. mhlw. go. jp / file / 05 - Shingikai - 12601000 - Seisakutoukatsukan - Sanjikanshitsu _ Shakaihoshoutantou/0000171814.pdf.
(13) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 55. 離床促進を副目的とした自立支援の取り組みの一環としてのトレーニングであり,更衣動 作や入浴,食事,移動,動作などの日常生活の中で実践されるものである。 特別養護老人ホームと介護老人保健施設の間にも大きな違いがある。老健は在宅への複 帰を目標に心身の機能回復訓練をする病院と家庭の中間施設であるため,入所期間は特養 に比べ短く,そこでの生活は退所に向けたケアや看護,医学的な管理のもとリハビリが中 心となる。特養は中~重度の要介護者の生活を支える介護が中心となり,食事や入浴,排 せつなど日常生活の介護や機能訓練・健康管理,そして療養上必要な世話などが受けられ る。最期を迎える時まで生活する住まいである。 特別養護老人ホームでの機能訓練の内容は主に体操や介護レクリエーションなどが多い である。その一方,介護老人保健施設での専門的なリハビリ訓練から特別養護老人ホーム での介護レクリエーションや体操に変換し,(特養)機能訓練は PT・OT がいない状態で 機能訓練の効果は出ない場合もある。 近年,高齢者人口が増加により,特別養護老人ホームで多くの待機者がいる現状である。 軽度要介護高齢者は自宅で生活安心できない方が集合住宅の方へ住むことになった。 2! 3! 3 サービス付き高齢者向け住宅の介護予防実態 日本において,高齢者住まい法の基準により,生活相談サービス等の福祉サービスを提 供する住宅, 「サ高住」と略して呼ばれることが多い。また,権利関係は賃貸借方式が一 般的である。入所対象者は単身・夫婦世帯・60歳以上の者や要介護と要支援認定を受けて いる60歳未満の者である。入居者のほとんどが日常的な介護が必要ないため,介護職員に よる見守りサービス・生活相談サービスを受けられる19)。 介護施設に比べると,自由度の高い暮らしを得ることができるが介護レクリエーション やイベントなどは多くない。機能訓練士はほとんどされていない現状である。その一方, 介護が必要となった際は,訪問介護やデイサービスなど,外部の介護サービスを利用する ことができる。外部サービス利用型とは,事業所の従業者が,相談や家事等の日常生活上 の援助のみを行い,入浴等の介護は事業所が委託契約を結んだ指定居宅介護事業者が行う サービスを言う。 サービス付き高齢者向け住宅で住む高齢者は寝たきりや認知症の進行など,身体状態が 重度になった場合は退去の可能性である。終の棲家として利用するには体制が不十分なと ころが多い。そこで,有料老人ホームなどに住む高齢者は多くなる。 2! 3!4 有料老人ホームの介護予防の状態 有料老人ホームとは,民間企業や社会福祉法人が運営する高齢者向けの住宅である。提 供される介護サービスには,①入浴,排せつ又は食事の介護,②食事の提供,③洗濯,掃 除等の家事,④健康管理のいずれかをする事業を行う施設である。老人の福祉を図るため, その心身の健康保持及び生活の安定のために必要な措置として設けられている制度である。. 19)サービス付き高齢者向け住宅 https ://kaigo.homes.co.jp/manual/facilities_comment/list/house/service/.
(14) 56. 大阪経大論集. 第72巻第1号. 有料老人ホームにおいては,介護予防について,具体的には介護レクリエーションやイベ ントなどを行う。しかし,介護レクリエーションの頻度は施設により大きく異なり,ご飯 前に体操やストレッチなどは毎日あり,制作活動は週1~2回からのところが多いようで ある。比較的入居費の高い富裕層向けの有料老人ホームでは,入居者の希望に合わせ毎日 様々なレクリエーションが実施されている。介護施設により機能訓練士駐在しない現状が 多いため,介護レクリエーションはほぼ介護スタッフをする現状があった。 介護老人保健施設での専門職員(PT・OT)専門的な機能訓練である。退院後,特養や 有料老人ホームなどに住むことになると,いずれも生活ケアの中心になり,介護スタッフ は細かくお世話になって暮らしている。生活の場における,リハビリ訓練がなくなり,レ クリエーションやインベントを行うことになった。 2! 3! 5 科学的な介護にする介護予防について 厚生労働省は自立支援や重症化予防などの効果が科学的に裏付けられた介護のこと。A という状態の人には,B という介入が効果的だというエビデンスを構築することで,利用 者の状態に合わせた介護サービスを提供することを目的としている20)。今後,科学的介護 を導入すると,利用者様のニーズと身体状況に合わせて,相応しく適切なケアを行うと期 待できる。科学的介護を取り入れるには,現場スタッフの理解が不可欠である。しかし, 介護スタッフ不足の課題がまだ解決されていない。介護スタッフは業務スケジュールが圧 迫されて,それによって,介護スタッフの限界と考えられる。 各介護施設や集合住宅の介護手法を整理したうえで,介護現場で利用者の身体機能を維 持しながら,介護度進行しないようにする,介護レクリエーションの重要な役割と考える。 2!4 介護予防に関するレクリエーションの役割 2! 4! 1 介護レクリエーションに関する定義 介護レクリエーションとは,単なる「娯楽」や「余暇」ではなく,介護施設やデイサー ビスなどの介護サービス事業所において,集団又は個人の趣味や能力,ニーズに応じ実施 される介護サービスのひとつで,生きがいやその人らしい生活を送れるよう,QOL(生 活の質)を向上させる目的で行われる。楽しい時間を過ごすこと,生活の中で「笑顔」を 増すための行動と認識されているが,高齢者・障害者にとっては,一般の人と異なる意義 があり,生活の改善へと導くため,さまざまな目的を持って行われているものである21)。 2! 4!2 レクリエーションの活動内容と効果 田中らはレクリエーション活動における身体効果は,主に運動学・生理学的側面で捉え られることが多く,その内容は①筋力に及ぼす効果(瞬発力,持久力),②関節に及ぼす 効果(関節可動域),③神経に及ぼす効果(協調性,バランス,感覚等) ,④呼吸・循環機 能に及ぼす効果などに細分化される。さらにこれらの効果による体力・運動能力の向上は, 20)厚生労働省:科学的裏付けに基づく係る検討会. 取りまとめ(案). 令和元年7月16日. https ://www.mhlw.go.jp/content/12301000/000531128.pdf 21)一村小百合;社会福祉におけるレクリエーション援助・活動の意義について.2004,159!162.
(15) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 57. 運動機能の維持・拡大,日常生活動作の維持・拡大,疾病の予防に加え,より積極的な健 康に貢献する。また,活動性が向上することによって,自信の獲得や意欲の向上など精神 面の賦活,コミュニケーション機会の増大による社会性の獲得などを可能にし,相互に関 連しあいながらその効果をスパイラルアップさせていくと指摘した22)。つまり,レクリ エーションは人の身体面と心理面にはよい効果があると考えられる。 2!4! 3 介護レクリエーション援助法 「介護レクリエーション」と聞いて,多くの人の頭に真っ先に浮かぶのがこの集団レク リエ-ションである。グループ全員が同じレクリエーションを行うことで,普段は会話を 交わさない者同士も自然と交流し,コミュニケーションが深まるのが特長である。 (例)介 護事業所で行われる体操,毎月の誕生会や季節ごとのイベントなどを行う。具体的な内容 は表2のように示した。 表2. 介護レクリエーションの援助の方法. 身体を動かすレクリエーション ストレッ チ・ハ ワ イ ア ン ダ ン ス・ヨガ」など個人の身体状況 に合わせて参加できるもの「風 船バレー・卓球」などチームで 取り組み勝敗がつくものなど. 歌や音楽を取り入れた レクリエーション. 頭を使うレクリエーション. ・クイズ,なぞなぞ,しりとり,・カラオケ・楽器の演奏会 すごろく ・リズム体操 ・囲碁・将棋・麻雀 ・コンサートなど音楽鑑賞 ・習字,編み物,折り紙,塗り 絵など ・おやつ作り. クイズなど頭を使う遊びや,折り紙など指先を使う遊びをすることで,脳が活性化し, 認知症の予防や進行を食い止める効果がある。また,軽い運動で体を動かすことにより, 身体機能維持の効果も期待できる。孤独を感じている高齢者がレクリエーションにより, 周囲の入居者と交流することで,再び社会的活動の楽しさを知るきっかけになるなど,精 神状態の改善にもつながる。 2!4!4 リハビリテーションと介護レクリエーションの違い リハビリは各段階においては訓練内容の違いがあり,メインは運動メニューである。介 護レクリエーションにおいてはゲームメニューのほうが多かった(表3) 。リハビリテー ションは医療保険を使い,主に病院と老健で行う。介護レクリエーションは介護保険を使 表3. リハビリテーションと介護レクリエーションの違い 保険. 場所. 職種. 訓練メイン. 運動リハビリ. 医療保険. 病院・介護老健施設 専門職 など (例)PT・OT など. 運動と ADL 機能 訓練. 介護レクリエーション. 介護保険. 特別養護老人ホーム,主に介護スタッフ 有料老人ホームなど. 楽しい・ゲーム・ カラオケなど. 22)長岡雅美:福祉におけるレクリエーション援助の目標設定と評価に関する基礎的研究.33.
(16) 58. 大阪経大論集. 第72巻第1号. い,主に有料老人ホームなどを行う。ただし,リハビリ専門職が単位を取り,介護スタッ フは介護レクリエーションを行い,単位を取れない現状である。 森山千賀子らによるとアクティビティ実施加算は,運動機能加算・栄養改善加算・口腔 機能向上の3つの選択的サービスの加算の届け出をしていない事情のみ算定することがで きると定められている。レクリエーション活動により,利用者の生活の質の向上が図れる のなら,アクティビティ実施加算の領域を広げ,また,他の加算との制限を無くし,レク リエーション活動も介護報酬加算が検討されるべきと指摘した16)。 2!5 ま. と. め. 急性期でのリハビリテーションは主に廃用症候群が防ぐためであり,回復期にいくと, リハビリテーションは日常動作が回復である。維持期のリハビリテーションは身体機能の 維持目的としているが介護保健施設での機能訓練が終わり,終の住処の有料老人ホーム (介護施設)に入ると,リハビリが終了である。各機能がある介護施設や有料老人ホーム の介護予防について,整理したうえで,これまでの専門職が担ってきた運動リハビリから 介護スタッフが担ってきた介護レクリエーションに変わっていくと明確した(表4) 。 上の述べたように介護現場での介護スタッフは自分の業務を行うだけでなく,介護レク リエーションをやらないといけない現状が多い現状である。介護スタッフは介護レクリ エーションの専門職ではなく,労働環境が厳しい中で,介護スタッフには介護レクリエー ションはどんな意識を持っていのか明らかにする。そのため,有料老人ホームにおける介 護スタッフの介護レクリエーションに関する意識調査。 表4. 運動リハビリから介護レクリエーションの変化 実施期間. 実施頻度. 担当. 運動 リハビリ. 介護 レクリエーション. 回復期. 発症後1~4 カ月. 多い. 専門職. ある. なし. 介護老人保健施設. 退院後3カ月 1年ぐらい. 少ない. 専門職. ある. ある. 特別養護老人ホーム. 入居から退所 まで. 多い. 機能訓練士 介護スタッフ. ある. ある. サービス付き 高齢者向け住宅. 入居から退所 まで. 少ない. 介護スタッフ. なし. ある. 有料老人ホーム. 入居から退所 まで. 施設により. 介護スタッフ. なし. ある. 第3章. 介護スタッフの介護レクリエーションの意識調査. 3! 1 はじめに 第1章では,高齢者施設にはいくつかの種類があり,それぞれ役割,立場が異なる。地.
(17) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 59. 域包括ケアシステムにおいては,有料老人ホームは地域での集合住宅とした。高齢者には 重要な住まいと考える。第2章言及した,同じように介護保険法下で運営されても,特別 養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設(老健)の間にも大きな違いがある。特別養 護老人ホームは要介護者の生活施設であり基本的に終身をその施設で過ごすのに対し,老 健は在宅への復帰を目標に心身の機能回復訓練をする病院と家庭の中間施設であるため, 入所期間は特養に比べ短く,そこでの生活は退所に向けたケアやリハビリテーションが中 心となる。しかし,原則とは異なり,実際には介護保険施設が特別養護老人ホームなどの 待機場所となっている例は少ない。その他の有料老人ホームやグループホーム,ケアハウ スなどは,介護保険下の施設ではなく,家としての位置づけで独自性を持ち機能している ものである。高齢者には所得により,入れる有料老人ホームには大きな違いがある。平成 6年12月新たな高齢者介護システムの構築を目指して報告書では介護の基本的理念として, 高齢者が自らの意思に基づき,自立した質の高い生活を送ることができるように支援する こと,すなわち「高齢者の自立支援」を掲げ,「新介護システム」の創設を目指すべきこ とを提言している23)。そして,心身の機能が低下したことによって万が一介護を必要とす るような状態になった場合には,できる限り早い段階から適切なリハビリテーションを提 供する必要があることも提言している。したがって,有料老人ホームにおける,主に生活 ケア中心になる。利用者の身体機能が低下ならないように,有料ホーム運営方針により, 介護レクリエーションを行った。そして,有料老人ホームにおいては,介護レクリエー ションを行っていることはほぼ介護スッタフを実施する現状があった。そこで,介護レク リエーションに関する,介護スタッフの意識調査アンケートを行った。 3!2 介護スタッフの介護レクリエーションに関する意識調査 3!2!1 調査目的 本研究では労働環境が厳しい中で,介護スタッフが介護レクリエーションに関するどん な意識を持っているのか明らかにする。そのため,有料老人ホームにおける介護スタッフ の介護レクリエーションに関する意識調査する。 介護スタッフ意識調査前に4つの仮説を立てた。 ①経験年数が高くなると介護レクリエーションの意識が高い ②介護福祉士資格を持っていると,介護レクリエーションの意識が高い ③非常勤より常勤のほうが介護レクリエーションの意識が高い ④介護スタッフに運動習慣があると介護レクリエーションの意識が高い 3!2!2 対象と方法 大阪府堺市における,3つの有料老人ホームの介護スタッフ88名(男性9名,女性79名) を対象とした。 アンケート実施期間2019年12月から1月末とした。質問紙は有料老人ホームに郵送し自 23)平成6年. 高齢者介護・自立支援システム研究会. 新たな高齢者介護システムの構築を目指して.
(18) 60. 大阪経大論集. 第72巻第1号. 表5 単純集計の結果 sex. 男性・10%. 女性・90%. 外国人. 韓国人・3名. ベトナム人7名. 年齢. 18~30・10名. 3~40・ 10名. 4~50・ 28名. 50~60・ 28名. 60~70 10名. 経験年数. 1年未満・7名. 1~3・11名. 3~5・11名. 5~10・23名. 10~・33名. 資格. 介護福祉士・48名. それ以外40名. 雇用状態. 常勤・50%. 非常勤・49% 無回答・1%. 家族構成. 一人・37. 配偶者・39. 子供・50. 親・19名. その他・7名. 運動習慣. ある・63%. ない・35%. 無回答2%. 主なレク. 体操. カラオケ. 塗り絵. はい・81名. いいえ・3名 無回答・4名. 介護レクリエーション・賛成. 70~ 3名. 記式で記入を得た。質問は介護スタッフより性別,出身,年齢,経験年数,介護資格を持っ ているか,雇用状態,運動するかどうかを質問した。介護レクリエーションに関する,有 料老人ホームにおける介護スタッフに「あなたは介護スタッフとして,施設での介護レク リエーションを行うことは利用者の健康を維持できると思いますか,介護レクリエーショ ンは利用者様の身体面・心理面には良い効果があるかどうか」と質問した。回答は4段階 が「思わない・あまり思わない・少し思う・思う」とした。 得られた回答について,単純集計とクロス集計を行った。クロス集計は各変数を比較す るため,カイ2乗検定を行なった。それぞれ原因・要因に関する,有意差があるかどうか 検討・統計分析した。さらに介護レクレーションに関する項目の関連する因子を分析する ため,重回帰分析を行った。統計ソフトは SPSS Statistics 26 を使用し有意差は p<0.05 とした。 3!2! 3 結果 アンケート結果については,単純集計の結果からみると(表5),介護スタッフは男性10 %(9名) ,女性90%(79名) ,女性が一番多かった。外国人材につては,韓国の介護スタッ フが3人とベトナム人が7人を示した。介護スタッフの年齢は20代・30代・60代各10人を 示し,40歳らから60歳の間の介護スタッフが一番多かった。経験年数からみると10年以上 (33名),5年~10年未満(23名),3~5未満(11名)の順に多くなっており,10年以上 働いている介護スタッフのほうが多かった。各資格を比べると,介護福祉士資格がある介 護スタッフが一番多かった。雇用状態に対し,常勤がやや高かった。家族構成について (複数回答可) ,介護スタッフと子供は一緒に生活を暮らしていると多かった。介護スタッ フの運動習慣について,運動習慣がある介護スタッフ35%,運動習慣がない習慣63%と なった。有料老人ホームにおいては,主に行う介護レクリエーションの内容(複数回答可).
(19) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 61. は体操,カラオケ,折り紙塗りと示した。介護レクリエーションを行うことについて,賛 成するスタッフは92%(81名),賛成しないスタッフは3%(3名) ,無回答5%(4名) となった。つまり,介護スタッフは介護レクリエーションの意識があると考える。 3! 2! 4 クロス集計・カイ2乗検定の結果 本研究から得られた調査の結果:カイ2乗検定の結果からみると,「経験年数」と「介 護レクリエーションを増やしたほうがいい」との間には有意差はなかった。 「経験年数」と 「介護レクリエーションは健康を維持できる」との間には有意差はみられなかった。 「経験 年数」は「介護レクレーションは ADL に良く働く」との間には,有意差があった(p< 0.05)(表6) 。 「経験年数」は「介護レクレーションは心理面に良く働く」との間には, 有意差がなかった。介護レクリエーションを増やすことについて,経験年数が増えると, 否定的な意見が多い傾向があった。 表6 経験年数と. (ADL)有効に働く. のクロス表. 思う. それ以外. 1年未満. 6. 1. 1~3年. 4. 1. 3~5年. 9. 2. 5~10年. 14. 7. 10年. 19. 10. カイ2乗検定 漸近有意確率(両側) Pearson のカイ2乗. .010. P<0.05. カイ2乗検定の結果からみると,「介護福祉士の資格の有無」と「介護レクリエーショ ンを増やす」との間には有意差がなかった。「介護福祉士の資格の有無」と「介護レクリ エーションは健康を維持する」との間には有意差はなかった。介護福祉士資格の有無に関 係なく,介護レクレーションは健康を維持するとの傾向があった。「介護福祉士資格の有 無」と「介護レクリエーションは利用者に身体(ADL)を有効に働くこと」との間には有 意差がなかった。介護レクリエーションは利用者の心理面が良い効果があるかどうかにつ いて,有意差がなかった。介護レクリエーションは利用者の身体面と心理面が良い効果と 否定的な傾向があった。 カイ2乗検定の結果からみると,介護スタッフの常勤と非常勤に比較すると,介護レク リエーションは増やしたほういいかと有意差がなかった。介護レクリエーションは健康を 維持することに対し,有意差がなかったが,常勤・非常勤とも,「健康を維持できる」と 答える傾向があった。利用者の ADL に対し,有効に働くかどうか,常勤・非常勤と有意 差がなかったが,常勤・非常勤とも,介護レクリエーションは利用者の ADL 良い効果が.
(20) 62. 大阪経大論集. 第72巻第1号. 認める傾向があった。介護レクリエーションは心理面の良い効果は有意差がなかった。 カイ2乗検定の結果からみると,運動習慣がある介護スタッフと運動習慣がない介護ス タッフと比べると,介護レクリエーションは増やしたほういいかと有意差がなかった。 「健康を維持すること」と「介護スタッフは運動習慣がある・ない」に有意差が認められ, 関連性があると考えられる(表7)。介護レクリエーションは利用者の ADL 有効に働くこ とについて,有意差がなかったが,運動習慣がないスタッフよりも,運動習慣があるス タッフ良い効果を認めると傾向が多かった。「心理面に有効に働く」と「介護スタッフは 運動習慣がある・ない」に有意差が認められ,関連性があると考えられる(表8) 。運動 習慣がないスタッフよりも,運動習慣があるスタッフの方が良い効果を認める傾向がみら れた。 表7 運動習慣があるかと健康を維持できるか のクロス表 運動習慣 があるか. 思う. それ以外. はい. 27. 4. いいえ. 37. 18. カイ2乗検定 漸近有意確率(両側) Pearson のカイ2乗. .009. P<0.05. 表8 運動習慣があるか と心理面のクロス表 運動習慣 があるか. 思う. それ以外. はい. 24. 7. いいえ. 25. 29. カイ2乗検定 漸近有意確率(両側) Pearson のカイ2乗. .026. P<0.05. 身体機能に応じた介護をどの程度実施していることについて,カイ2乗検定の結果から みると,経験年数・介護福祉士有無・雇用状態・運動習慣有無に関係なく,有意差がな かった。特に,経験年数が増加すると,否定的な傾向があった。運動習慣があるとないス タッフを比較すると有意差がなかったが,運動習慣がないスタッフよりも,運動習慣があ るスタッフのほうがかなり実施している傾向があった。.
(21) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 63. 3!2!5 重回帰分析の結果 介護レクリエーションの各項目の要因を分析するため,重回帰分析を行った。従属変数 は「ADL 有効に働く」, 「心理面有効に働く」 ・ 「健康を維持できる」 , 「賛成する」 , 「増や したほうがいい」そして「身体機能の応じた介護を実施する」。独立変数は「性別」, 「外 国人」 ,「age」 ,「経歴」,「資格の有無」, 「雇用状態」, 「運動している」とした。結果, 「賛成する」に関して,「年齢」と「資格の有無」に有意差が認められ,関連性があると考 えられる(表9)。それ以外の従属変数のついては有意差はなかった。 表9 従属変数 賛成する. P<0.05. sex. .407. 外国人. .203. age. .035. 経歴. .187. 資格. .051. 雇用状態. .409. 運動している. .855. 3! 3 インタビューの結果 3! 4 考. 察. 本研究から得られた調査のクロス集計結果からみると,仮説(1)について,介護スタッ フの経験年数が高くなると,介護レクリエーションの意識が高いと認められなかった。そ して,介護レクリエーションを増やすことについて,否定な意見が多い傾向があった。介 護スタッフは対人援助を主業務とする専門職である。介護スタッフにとって負担大きな介 助として,入浴介助・食事介助・移動移乗介助といった要介護者を持ち上げたり支えたり する動作があげられ,非常に重労働の仕事である。介護レクリエーションが増えると,業 務の増加につながる。矢野明広によると,近年,介護施設で「夜勤等が多く仕事がきつい」 「仕事の割に給与が低い」等世評が定着し,離職率が高く,介護従事者が人手不足現状で あると指摘した24)。介護スタッフの慢性的な人手不足の介護現場においては,スタッフの 一人当たりの仕事量を増加させると想定する。 重回帰分析の結果からみると,「年齢」と「資格」に関しマイナスの関連性になり,年 齢が高くなり,資格を持っていると,介護レクリエーションに否定的な傾向であった。 またベテランスタッフは介護レクリエーションの身体への健康効果を認識しているが, 有資格者と同様に後輩指導など管理業務が増えるため,介護レクリエーションを増やすこ とには否定的だと考える。若手・ベテランとも介護レクレーションは「健康を維持でき 24)三原博光・矢野明広:超高齢社会における高齢者介護支援テキスト,2015:P 44.
(22) 64. 大阪経大論集. 第72巻第1号. る」・ 「心理面によくはたらく」と認識していた。よって仮説①は支持できなかったと考え られる。 仮説②と仮説③について,「経験年数」と同様に「資格の有無」や「常勤/非常勤」は 介護レクリエーションを増やすことに否定的であった。その理由として,本来介護スタッ フの業務は,利用者の食事や移動,排泄など身の回りの介護が中心である。さらに業務負 担が大きくなるため,否定的になったと考える。 「資格の有無」や「常勤/非常勤」は介 護レクリエーションの意識に影響を及ぼす要因ではなかったと考える。 仮説④について,運動習慣のある介護スタッフは,介護レクリエーションは「健康を維 持できる」と「心理面によくはたらく」に有意差があり,「ADL によくはたらく」と認識 している結果が得られた。つまり日ごろ運動をしている介護スタッフは,介護レクリエー ションを実施することが,利用者の心理と身体への健康効果を得られると考えており,介 護レクリエーションに対する意識が高いと考える。そこで,介護スタッフの自分自身の体 験から運動の良い効果を与える影響と考える。運動習慣があるスタッフはかなり実施して いる傾向があった。介護スタッフの個人習慣に対し,仕事に大きな影響と考える。 有料老人ホームにリハビリ専門職が配置していないところをアンケート調査した後,機 能訓練士が配置する有料老人ホームにインタビューを行った。有料老人ホームでの1週に 2回機能訓練指導員が運動し, 「SC-Fit」マシーントレーニングを実施。3か月後,各利 用者様の訓練効果データを報告。身体機能を維持する効果だけでなく,要介護4から要介 護2に改善する事例もあった。介護現場においては,介護スタッフにとって,一番重労働 は中重度の利用者である。利用者の要介護度進行しないように大事だと考える。しかし, 業務が増えると,介護スタッフの負担も増加になる。介護現場でのリハビリ専門職は配置 することが大事だと考える。. 終章. 今後の展望. 以上のアンケート調査ならびインタビュー調査の成果を踏まえ,私自身,介護福祉士で あり介護スタッフの立場から有料老人ホームにおける介護レクリエーションについて提案 する。 (1)介護スタッフへの運動習慣の啓発 仮説④について,運動習慣がある介護スタッフは介護レクリエーションを行うことに関 して,プラス傾向を取られた。介護スタッフへの運動習慣の啓発は重要だと考える。 (2)介護スタッフの自立支援への意識づけ教育 第3章の調査結果から,利用者の身体機能に応じた介護をどの程度実施しているか,そ の意識が低い傾向がみられた。利用者の介護レベルが上がると,介護スタッフの負担も増 加する。利用者の身体機能に応じた適切なケアが重要だと考える。介護スタッフに対し, 利用者の自立支援をめざした意識づけの教育が求められる。 (3)リハビリ専門職の配置 第2章では介護レクリエーションのメリットを述べ,利用者には身体面と心理面には良.
(23) 有料老人ホームにおける介護スタッフの介護レクリエーションに関する……. 65. い効果がある。リハビリ専門職が駐在すると,利用者の身体能力の低下を遅らせる重要な 役割だと考える。 (4)地域住民のボランティアの協力要請 地域のボランティアと有料老人ホームに連携し,利用者を参加するだけでなく,介護職 員も参加できるように,お互いに助け合いで地域のつながりの貢献を実現することが期待 できる。 (5)オンラインで新しい介護レクリエーションのあり方 コロナ禍の時代においては,人と関わりが制限し,高齢者は外出が激減している。デジ タル化が進む中,介護レクリエーションのあり方が変化していくと考える。高齢者に対す る,新たなオンラインのチームワックを立てることが重要だと考える。高齢者の日常生活 場面で身体活動量があがり,不安の軽減につながり,要介護度の重度化予防になる。.
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