名誉会員,平成21年度功績賞,他
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(2) 平 成 2 1 年 度 功 績 賞 功績賞は,情報処理に関する学術または関連事業に対し特別の功労があり,その功績が顕著な会員に贈呈されます. 本年度の受賞者は関連規程に基づき,第 552 回理事会(平成 22 年 3 月)の議を経て,下記の 4 君に決定され平成 22 年度通常総会(平成 22 年 5 月 31 日)において,賞状および賞牌が授与されました.(記載は会員番号順). 米 澤 明 憲 君. よね. ざわ. あき. のり. 本会正会員米澤明憲君は,1970 年代半ば,いまだ「オブジェクト指向」という概念が一般 的に知られていない時期に,個々の「オブジェクト」を動作主体とする「並列オブジェクト」 という概念を提唱されました.そして, (1) 「並列オブジェクト」に基づくプログラミング 言語,(2)「並列オブジェクト」の高次・動的拡張方式, (3) 「並列オブジェクト」の数学的 モデル,(4)「並列オブジェクト」に基づいて構築されたソフトウェアシステムの超並列コ ンピュータでの高効率な実行方式,などを研究開発し,国際的に大変顕著な学術的かつ実用 的な業績をあげられました. 並列オブジェクト指向技術は,現在では,インターネットにおけるセカンドライフや Twitter システム,また,スーパーコンピュータを用いた科学技術計算分野では,生物理学 用分子動力学シミュレータの実現などにも取り入れられています. 以上の業績により,同君は,本会が共催する情報科学技術フォーラムにおいて,FIT2009 船井業績賞を受賞され,本会論文賞も数多く受賞されておられます. また,同君は,優れた研究業績をあげられたことに加えて,情報科学分野において多くの優秀な人材を育成されてこられました. 以上のように,同君が,国内外の学術の発展と研究・教育,ならびに本会の活動の発展に尽くした功績は,まことに顕著で あります.. 中 島 秀 之 君 なか. しま. ひで. ゆき. 本会正会員中島秀之君(フェロー)は,永年にわたり人工知能および社会基盤システムの 研究に携わってこられました.昭和 58 年通産省工業技術院電子技術総合研究所に入所以来, 知識表現,言語獲得,マルチエージェントシステムなどの人工知能の研究に多大な業績をあ げられました.平成 13 年に独立行政法人産業技術総合研究所に組織替えになってからは,サ イバーアシスト研究センター長として社会基盤システムの研究開発に大きく貢献されました. 平成 16 年に公立はこだて未来大学の学長に就任され,平成 20 年からは同大学の法人化に伴 い理事長も兼務し,教育研究のみならず組織運営にもリーダーシップを発揮されています. 本会においては,知能システム研究会主査,知的都市基盤研究グループ主査,ユビキタス コンピューティングシステム研究会主査,創立 50 周年記念事業実行委員会副委員長(平成 19 年度~平成 22 年度) ,理事(平成 13 年度~平成 14 年度) ,副会長(平成 18 年度~平成 19 年度)などを歴任され,特に副会長として本会の論文誌や研究会資料のオンライン化に多 大な貢献をされました. 以上のように,同君が,我が国の情報処理分野,ならびに本会の活動の発展に尽くした功績は,まことに顕著であります.. 734 情報処理 Vol.51 No.6 June 2010.
(3) 土 井 美 和 子 君 ど. い. み. わ. こ. 本会正会員土井美和子君(フェロー)は,永年にわたりヒューマンインタフェース分野の 研究に携わり,数多くの優れた業績をあげてこられました.昭和 54 年東京芝浦電気株式会 社(現株式会社東芝)に入社されて以来,ヒューマンインタフェース分野の黎明期より,文 書処理や機械翻訳,仮想現実,道案内サービス,ウェアラブルコンピューティングなどの研 究・開発に携わり,その発展に大きく寄与されました.ソフトウェア技術で初めての全国発 明表彰受賞はその先駆性の証です.これらの成果は,全世界に広く普及し,インタフェース デザインに大きな影響を及ぼしています. また,同君は情報処理分野では先駆的な女性技術者として,産学官にわたり,日本学術会 議会員,総務省情報通信審議会委員,総務省独立行政法人評価委員会委員,文部科学省大学 設置・学校法人審議会大学設置分科会委員,文部科学省独立行政法人評価委員会臨時委員, 文部科学省情報科学技術委員会委員,国立情報学研究所運営会議委員,科学技術振興機構運 営会議委員,東京工業大学経営協議会委員,ネットワークロボットフォーラム標準化分科会長などを歴任され,本分野のオピニオ ンリーダとして当該分野の発展に今も貢献されています. 本会においては,理事(平成 16 年度~平成 17 年度) ,副会長(平成 19 年度~平成 20 年度) ,会誌編集委員会委員(平成 18 年度 ~平成 19 年度) ,創立 50 周年記念事業実行委員会副委員長(平成 19 年度~平成 22 年度) ,インダストリアルペーパ準備 WG 委員 長(平成 21 年度) ,デジタルプラクティス編集委員会委員(平成 22 年度~)などを歴任され,平成 13 年度 Best Author 賞,平成 20 年度には学会活動貢献賞,本会フェローの称号を授与されています.副会長在任中は,第三者機関「アドバイザリーボード」の 運用開始とこれに呼応したビジョン WG による活性化を積極的に進め,実務家向けの新しい論文誌「デジタルプラクティス」の刊 行および一般社団法人への法人移行に尽力されました. 以上のように,同君が,我が国の情報処理分野,ならびに本会の活動の発展に尽くした功績は,まことに顕著であります.. 佐 々 木 元 君 さ. さ. き. はじめ. 本会正会員佐々木元君は,永年にわたり情報通信システムの基盤技術である半導体の事業 に携わってこられました.昭和 36 年日本電気株式会社に入社されて以来,MOS シリコン大 規模集積回路の開発,量産化に従事され,同社のシステムオンチップ技術の確立と事業化に 経営幹部として大きく寄与されました. また,産業界における公職として通信機械工業会(現情報通信ネットワーク産業協会)会 長(平成 11 年~平成 12 年) ,電子情報技術産業協会会長(平成 15 年~平成 16 年)を歴任 されて,我が国の情報通信産業の振興を先導し,さらに内閣府・総合科学技術会議において は産学官連携プロジェクト座長(平成 13 年~平成 14 年)を務めて情報通信技術の産学官連 携による研究開発を先導されました. 工学教育の分野では,日本工学教育協会会長(平成 14 年~平成 18 年)および日本技術者 教育認定機構 JABEE 産業諮問評議員(平成 15 年~)を務めて,技術者教育の振興に多大な 貢献をされています.そして,日本工学会会長(平成 15 年~平成 19 年)として,我が国の工学系学協会のルーツとして学協会の 強化を先導して推進していく体制を整備されて,平成 21 年には第 1 回日本工学会フェローに認定されました. 本会においては,会長(平成 19 年度~平成 20 年度) ,創立 50 周年記念事業実行委員会委員長(平成 19 年度~平成 22 年度)を 務め,我が国の情報通信技術を強化するために本会が何をするべきか,その役割を明確に世の中に示して,アカデミアと産業界の 叡智を結集した学会の運営を通じて知的社会基盤にとって重要な存在になれる新たな姿を見せられることを所信として,第三者的 な見地から本会のあり方を考える「アドバイザリーボード」の運用とその提言に対する具体的な施策の展開を指揮されました.ま た,新公益法人制度に対応するために,移行法人の検討と定款ならびに諸規程の改訂を推進されて, 「一般社団法人」への移行を 決議し,移行認可申請を行いました. 以上のように,同君が,我が国の情報通信産業に関する振興と技術者教育,ならびに本会の発展に尽くした功績は,まことに顕 著であります.. 情報処理 Vol.51 No.6 June 2010. 735.
(4) 各 賞 表 彰(概要) 詳細は Web サイト(http://www.ipsj.or.jp/01kyotsu/award/sho_index.html)をご覧ください. 平成 21 年度論文賞の表彰 本賞の選考は,表彰規程および論文賞受賞候補者選定手続に基 づき,論文賞委員会(委員長 喜連川優)が,対象論文 621 編 * につき慎重に審議を行いました.その結果,下記の 10 編が受賞 候補論文として選定され,第 552 回理事会(平成 22 年 3 月)の 承認を得て決定されました.なお,本会表彰規程により,平成 22 年度通常総会(平成 22 年 5 月)において著者に表彰状,賞牌お よび賞金が授与されました. * 選考を行ったのは「論文誌 ジャーナル」 「Journal of Information Processing」 「論文誌 プログラミング」 「論文誌 データベース」 「論 文誌 コンピュータビジョンとイメージメディア」 「論文誌 コンピ ューティングシステム」の 6 誌です. 以下 4 誌については対象論文がそれぞれ 50 編に満たないため,論 文賞選定は翌年以降に持ち越すこととしました. 「論文誌 数理モデル化と応用」 「Transactions on Bioinformatics」 「Transactions on System LSI Design Methodology」 「Transactions on Computer Vision and Applications」 【情報処理学会論文賞】 ○「日本語単語分割の分野適応のための部分的アノテーションを 用いた条件付き確率場の学習」 [情報処理学会論文誌 Vol.50,No.6,pp.1622-1635(2009)] 坪井 祐太君(正会員) 森 信介君(正会員) 鹿島 久嗣君(正会員) 小田 裕樹君(正会員) 松本 裕治君(正会員) ○「セキュリティを考慮した名前解決エージェントの設計と実装」 [情報処理学会論文誌 Vol.50,No.3,pp.1012-1021(2009) 石原 知洋君 関谷 勇司君(正会員) 村井 純君(正会員) ○「形状記憶合金糸を用いた触覚ディスプレイと微小振動の発生 確率密度制御による触覚感覚の呈示」 [情報処理学会論文誌 Vol.49,No.12,pp.3890-3898(2008)] 水上 陽介君(学生会員) 澤田 秀之君(正会員) ○「高齢者介護施設におけるコミュニケーションチャンネル確立 過程の分析と支援システムの提案」 [情報処理学会論文誌 Vol.50,No.1,pp.302-313(2009)] 秋谷 直矩君 丹羽 仁史君 岡田 真依君 山崎 敬一君 小林 貴訓君(正会員) 久野 義徳君(正会員) 山崎 晶子君 ○「レイヤ 2 ネットワークにおけるループ障害のリモート診断方式」 [情報処理学会論文誌 Vol.50,No.8,pp.1810-1822(2009)] 勝山 恒男君(正会員) 安家 武君 野村 祐士君 若本 雅晶君(正会員) 野島 聡君 木下 和彦君 村上 孝三君(正会員). 【Journal of Information Processing Outstanding Paper Award】 ○「Automated Port-scan Classification with Decision Tree and Distributed Sensors」 [Journal of Information Processing Vol.16,pp.165-175(2008)] Hiroaki Kikuchi 君(正会員) Naoya Fukuno 君 Tomohiro Kobori 君 Masato Terada 君(正会員) Tangtisanon Pikulkaew 君 【情報処理学会論文誌 プログラミング 優秀論文賞】 ○「L-Closure:高性能・高信頼プログラミング言語の実装向け言 語機構」 [情報処理学会論文誌:プログラミング Vol.49,No.SIG1(PRO35), pp.63-83(2008)] 八杉 昌宏君(正会員) 平石 拓君(学生会員) 篠原 丈成君 湯淺 太一君(フェロー) 【情報処理学会論文誌 データベース 優秀論文賞】 ○「大規模データストリームのための履歴情報を用いたカーネル 法の拡張」 [ 情 報 処 理 学 会 論 文 誌 デ ー タ ベ ー ス Vol.1,No.3,pp.49-59 (2008)] 都築 学君(学生会員) 小西 修君(正会員) 【情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディア優秀論文賞】 ○「平滑化処理の繰り返しによるグラフカットを用いた画像セグ メンテーション」 [情報処理学会論文誌 コンピュータビジョンとイメージメディ ア Vol.1,No.2,pp.10-20(2008)] 永橋 知行君(学生会員) 藤吉 弘亘君(正会員) 金出 武雄君 【情報処理学会論文誌 コンピューティングシステム 優秀論文賞】 ○「Using a Virtual Machine Monitor to Slow Down CPU Speed for Embedded Time-Sensitive Software Testing」 [情報処理学会論文誌 コンピューティングシステム Vol.2,No.3, pp.116-130(2009)] Tetsuya Yoshida 君(学生会員) Hiroshi Yamada 君(正会員) Kenji Kono 君(正会員) ※上記( )の会員情報は論文掲載時のものです.. 読後のご意見をお送りください 本誌では,現在約 100 名の方々に毎号のモニタをお願いしておりますが,より多くの読者の皆さんからのご意見, ご提案をおうかがいし,誌面の充実に役立てていきたいと考えておりますので,毎号巻末に掲載しております所定の 用紙または Web ページ(http://www.ipsj.or.jp/02moshikomi/enq/enquete.html)をお使いいただき,奮って事務局ま でお寄せください. (社)情報処理学会 会誌編集部門 〒 101-0062 東京都千代田区神田駿河台 1-5 化学会館 4F E-mail: [email protected] Fax(03)3518-8371. 736 情報処理 Vol.51 No.6 June 2010.
(5) 各 賞 表 彰(概要) 詳細は Web サイト(http://www.ipsj.or.jp/01kyotsu/award/sho_index.html)をご覧ください. 平成 21 年度喜安記念業績賞の表彰. 平成 21 年度長尾真記念特別賞の表彰. 本会では,名誉会員故喜安善市先生のご遺族から寄贈いただい た資金により,産業界における顕著な業績を顕彰するため,『喜安 記念業績賞』を設けております. 本賞は,情報技術に関する新しい発明,新しい機器や方式の開 発・改良,あるいは事業化プロジェクトの推進において,顕著な 業績をあげ,産業分野への貢献が明確になったものを選定し,そ の貢献者に贈呈するものです. 本年度の受賞者は,「喜安記念業績賞候補者推薦用紙」により推 薦された候補のうちから,表彰規程および喜安記念業績賞候補者 選定手続に基づき,村上副会長を委員長とする選定委員会におい て厳正な審査を行い,第 552 回理事会(平成 22 年 3 月)の承認を 得て,下記の 3 件の業績の貢献者 15 名に決定されました . 受賞者には本会表彰規程により,5 月 31 日に開催された平成 22 年度通常総会において,表彰状,賞牌および賞金が授与され ました .. 本会では,第 20 代会長長尾真先生(京都大学名誉教授/国立国 会図書館長)からご寄贈いただいた資金により,情報処理の研究・ 開発に携わる優秀な若手研究者を顕彰するため「長尾真記念特別 賞」を設けております . 本賞は,情報処理の学術・技術にかかわる分野でその研究開発 に特に顕著な貢献が認められ,今後の進歩,発展が期待される 39 歳までの研究・開発者を対象としています . 本年度の受賞者は「長尾真記念特別賞候補者推薦書」により推 薦された候補者の内から,表彰規程および長尾真記念特別賞候補 者選定手続に基づき,喜連川副会長を委員長とする選定委員会に おいて厳正な審査を行い,第 552 回理事会(平成 22 年 3 月)の承 認を得て,下記の 3 君に決定されました . 受賞者には,本会表彰規程により,5 月 31 日に開催された平成 22 年度通常総会において,表彰状および賞金が授与されました .. ○「動画像認識高並列プロセッサの研究開発とその実用化」 京 昭倫 君(正会員) 岡崎 信一郎 君 藤田 善弘 君(正会員) 古賀 拓也 君 野本 祥平 君(正会員) ○「3G 携帯電話端末用共通プラットフォームの共同開発」 三木 俊雄 君(正会員) 阿部 泰弘 君 野並 隆之 君 徳田 正盛 君 服部 俊洋 君(正会員) ○「テラバイトデータ高速検索を可能とした XML データベースシステム の開発と実用化」 服部 雅一 君(正会員) 松井 浩二 君(正会員) 谷川 均 君 宮澤 隆幸 君(正会員) 金輪 拓也 君. ○「コンピュータシステムの省エネルギー化に関する研究」 石原 亨 君(正会員) ○「画像理解に基づく実世界モデルの構築と写実的画像生成の研究」 佐藤 いまり 君(正会員) ○「構造列挙アルゴリズムと構造カーネル関数手法を統合した構造デ ータ分類方法の研究をはじめとする機械学習・データマイニング 研究」 津田 宏治 君(正会員). 書評・会議レポート募集のお知らせ 情報処理学会会誌編集委員会では,会誌「情報処理」に掲載する書評,および会議レポートを広く会員の皆さまから募集し ています.. 1.募集対象 次の 2 種類の記事について,原稿を募集します. a)書 評 :過去 2 年間に出版された,本学会員にとって有益な図書についての紹介もしくは批評. b)会議レポート:情報処理に関する国際規模の会議・大会の報告など,時事性が高く,本学会員に広く知らせ る価値のある話題. 2.応募資格 原則として本学会員に限ります. 3.応募の手続き 1)表 題:書評の場合は,著者名,書名,ページ数,発行所,発行年,価格,ISBN を書く. 会議レポートは,見出しを書く.書評,会議レポートの別を左肩に書く. 2)評者名(会議レポートの場合は筆者名)・所属・評者連絡先(住所,E-mai,Fax など)の記載を忘れずに. 3)本 文:書評,会議レポートとも 1,700 字前後で書く. 4)(必要であれば)参考文献,付録,図,表をつける. 詳しくは「原稿執筆案内」(http://www.ipsj.or.jp/07editj/toukou/shippitsu/kaishi.html)を参照してください. 4.原稿の取扱い 投稿された原稿は会誌編集委員会で審査し,採否を決定します.採用にあたっては原稿の修正をお願いすること があります.あらかじめご了承ください. 5.照会/応募先 (社)情報処理学会 会誌編集部門 E-mail:[email protected]. 情報処理 Vol.51 No.6 June 2010. 737.
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