助 産 学
に
医 学 英 語
を
取 り入
れ る
試
み
The
Adoption
ofMedical
English
to
Midwifery
鈴
木
由美
は じ め に専 攻 科 は
5
期 生 を 迎 え るこ とに な り, 助産 学 英語表 現法の 講 義につ い て,
7回の講 義に おい て得ら れ る最 終 日 標 につ い て検討 して きた.
その理由と して, 実 際に臨 地実習の 場で,
カ ル テ な ど を 目の 当た りにす る と理 解で きない 学 生 も見受け られた こ と,
お よび 本来は大 学 院受験 な どへ の 橋 渡 し と し て , 英語表現 を身につ ける目 的で講義が組 まれてい た に もか かわ らず,
卒業後英 語を手段 と し てス テ ッ プ アッ プする ケー
ス が,
過 去4 年間に は見ら れ なか っ た,
ま た 昨 年 も学 生 が 長文 読 解によ る講 義を嫌 う傾 向 があり,
17 名中13 名が 「看 護 学 校での 英 語は役立 た ない」 と回答 してい たL これは新田,
池上 らZ:の報 告 の 中で,
外国語以外の科目は臨床で役立っ た が,
特 に 学卒以外の もの につ い て は,
半 数以上 が外 国 語を 「役立っ て い ない 」と考 えてい た結果 と一
一
致 し てい る.
新円らの 報 告で は更に, それまで の学 習 暦の相 違が ある と述べ てい た.
当 学 専 攻 科 学生 も殆どが学 卒 者 で はなく, こ の報 告と同様の傾 向がある と考え た.
今 年度の 専攻 科 学生の 半 数以上 が,
助 産 師 養 成 課 稈に来て 英 語を勉 強する ことに意 外 性を感じてい た.
また文 章 読 解どこ ろ か,
英 単語の 読み方がわ か ら な い とい っ た学生が多 く見ら れ た.
実 際に過 去の学生 も含め て,
英 語が受 験 科 目にない こと が 埋由で 当学 を受 験し た とい う声も きか れ る.
英語を勉強 す るこ とに抵 抗が ない 学生は少 数であ り,
そのほ とん ど が 英 語 を苦 手とし てい た.
ま た学生が 17名と 少 ない た め,
選 択 (必 修 ) 科 冂で ある英語を習 熟 度 別グルー
プに分ける こ とは有 用な方 法では ない と考え た.
英 語を医 療 系の コー
ス で取り 入 れるこ と は,
確か に医 学 分野の 英 語に興 味を もつ こ との橋 渡しとなる こと も あるが,
と もすると 英語 嫌い を 助 長 さ せ てし まう可能 性もある と考え た.
専 攻 科 学生 の意識も,
咋 年と 同様に海 外 活 動の ニー
ズがあるもの か ら,
仕 方な し に 英語を履 修 する こ とに なっ た者まで様々 で あっ た.
今年度 か ら
,
助 産 学 英 語 表 現法の 講義を筆 者が担 当 するこ と にな り,
事削に学生の ニー
ズを中 心に プ レア ンケー
トを 行い,
その 調査結 果 を学生 に 還 元 し,
7回 の講 義プ ラ ンを 立 案 して授 業を進め た.
定 期テ ス ト に て不 合 格 者 が 出 るこ とな く,
学 生は単 位 を修得できた.
今回 は
,
こ う し た 助 産 学 英 語 表 現法の講義の経緯 につ い て報 告 す る.
事前
調
査
〜
授業
・定期
テス トの経緯
本 来の助 産 学英語表現法の授 業の概 要は以 下の通 り.
「平易 な 英語で
,
助 産 領 域で は特殊な使い 方が さ れ る.
この 講義で は,
助 産 学 領 域に頻出する カ タ カ ナ表 記語,
動 詞, 名 詞, 形 容 詞の 効 果 的表現法を分 析,
学 習 す る 最 低限,
英語が読め て カ ル テ用 語が理 解 で き,
もう少 しレベ ル アップ させ る こ とで, 平易な 英語で 説 明 がで きる,
保 健 指 導が で きる ようになる な ど, 習 熟 度 別の グルー
プ編 成を してい く.
講 義に おい て は毎同英 和 辞 典を必 携の こ と.
」とした.
しか し事前 調査によっ て,
若干の修正 が必 要になっ た,
1
)
講 義 開 始 前(
5月)に事 前調査 実 施2 ) 1)の 調査 結果 を学生に還元
3
)
2)を踏まえて講 義の 進め方につ い て ガ イ ダン ス を行い,
6〜
7月の7回の講 義の最 終目標を 以 下の よ うに定め て学生 と共 有した.
とに か く文 章で はな く,
単 語が読める,
そ れ も 発 音 など は関係な く, 単 語を見て意 味がわ かるこ と.
臨床で,
カル テ の英 語に遭遇し た と きに困ら ない。
この 2点であっ た.
4
)
9月1日定期テス ト実 施 (他 教 科の定 期テス トと 同時 期 )事 前 調査
(
レデ
ィネ
ス チ ェ ック )
の結 果
学 生に事 前 調 査し た結 果の概 要は 以 下の通 り.
英 語,
外 国語に関 する抵 抗につ い て,
英語 学 習の 最終目標, 外 国 入に対 する抵 抗,
英 語の イメー
ジ,
107 桐生短 期 大学 紀要.
第16号.
2005一
関 心
,
助 産 師に とっ て 英語の 必 要度,
学 生の これ ま で の英語学習の 意識,
意 義,
そ して専 門 教 育にお け る英語 学 習につ い て, など につ い て で ある.
倫理上 の 配慮 と して
,
調査結 果 は 成 績 に は 切 関 係ない こ と, 匿 名で よい こ と, 無 回答で あっ て も不 利 益を被ら ない と,
回答の 自由などを 明 記 し た.
以 下 その 内 容と結果 を 示 す.
結 果 は 上位か ら項目 まで を示 す,
( )内は人数 N=
17 A英語 (外国 語)へ の 関 心 : (複 数 回 答)
英 語の 音 楽のCD を聞 くことに関心がある 〔
8),
外 国 (英語圏 )へ 行 くこ とに 関 心 が あ る(
6),
英 会話 を学ぶ (7)
な ど が挙 げら れ, 文 献 を 読 むこ と に関心 があるもの は一
入 もい なかっ た.
B英語の 到 達 目標 :
(
車数 回 答)
英 語の 専門用語 (医 学用 語)が わ か るよう に な る,
英語の 文章 (一
般)
が 読めるよう に な る(
3
),
海 外 旅 行で困ら ない程 度になりたい (D
などで あっ た,
C英 語の イメ
ー
ジ :(
複 数回答 )カ ル テ の 英 語が読め る と
,
仕 事がで きる ように見 える (10), 外国に行っ て,
人 助 け がで き そうであ る (11 ), 外国 人 とコ ミュ ニ ケー
シ ョ ン を と る た めの 道 具である (13).
D外国人 につ い て :
(
単 数 回 答 )すべ て外国 人に は接 近したい (
5
),
人種による(
6),
外国 人はすべ て近 寄 りが たい(
3).
E英 語 (外国語 )の必要性 : (複数 回答
)
助 産 師, 看 護 師の 仕事で は, 英 語 は 必 要 ない (
8
),
英 語は,
医 師に は必 要だが助 産 師に は必 要 ない(
11
).
F英語 (外国 語)の得 手不 得手 :
(
複 数 回 答)受験 科 目に英 語がない 看 護学校 を探 して 受けた (7 ), 高校 までの 時 点で
,
英語は興 味 が あっ た(
6
),
中 学校 卒 業の 時点で英 語の成 績 がよくな かっ た (4 ),
受 験 科 目に英語が ない 助 産 師学校を 探 して受け た (4 ), 助 産 師学 校に 入 れ ば英語 を勉 強 し ない でよい と 思っ た (4).
G専門学 校, 大 学などの英語 につ い て : 「そう思 う」か ら 「思わない 」の
5
段 階 評 価で 多い 順に, 合 計して半数以 上 に 回答さ れ た項口の み 列挙.
D
一
般 教 養で習 っ た英 語が役に 立 っ た こ とが ない :そう思う (
6
),
や や 思 う (5)
2 )一
般教養で習っ た英 語は主に医療 系の 文章だった :そう思わない (
7
),
そう思 う (4)
3)一
般 教養で習っ た英語 は 主に医学に関係ない 内容だっ た :そう思わ ない (
6
),
そ う思う(
4)
4)助 産 師学 校など で , 英 語 も含 め た 外 国 語 を や る必 要 は ない :そ う思 わ ない (6) , そう思 う (5)
5
)助 産師 向 けの参 考書の英 語 (外 国 語)で の表 記は もっ と減らし て ほ しい,
どちら ともい えない (9
) 6)助 産師 向けの参 考 書の 英 語 (外 国 語 )は もっ と 多 くしたほ うが よい,
どちら ともい えない (9) 7)
助産 師 向けの参考 書の外 国 語は英語以外も もっ と 多く表 記してほ しい,
ど ち ら と もい え ない (10)R
)助 産師 向 けの参 考 書の外国語は1ヶ国 語に統一
し て ほ しい :そう思う (5
),
や や思 う (7)9)
地 域 的 なニー
ズ を考える と,
英語以外の外国語 学 習が 必要だ :そう思 う (5 ),
や や思 う (4 ),
ど ち ら と もい え ない (5
)10)
習熟度 別の ク ラス に分 けてほ しい :そ う思 う(5),
や や思う (2
),
ど ち ら と もい え ない (5)11)
も し希望者だ けの英語 (外 国 語 ) 学 習 会の ゼ ミ が あ れ ば参 加し たい :そ う思 う (3),
どちらともい えない
(
5
),
思 わ ない (4)H
英語 学 習の意識1)
地 域 的 なニー
ズが ない と,
英語な どの外国語を 学 習す る動 機が もてない :そう思 う (6),
や や 思 う (5
)2)
ヒ達のた めには,
外 国人に接 触 する こ と が必 要 だ :そう思う (9
),
や や思 う (7)3
)修士課 程に進学 するこ と を考えると必 要だ :そ う思 う (7
),
や や,
思 う (4
)4
) 助 産師コー
ス で習っ て も , きっ と役に立た ない と 思う,
ど ち ら と もい え ない (6 ),
や や思わ ない
(
5)
5
) 助 産師コー
ス で習 うと,
きっ かけが で きる と思 う (8
),
ど ち ら と もい え ない (8)事 前 調 査
に つ い ての考 察
英 語学習へ の ニー
ズ は音 楽や海外 活 動な ど,
実 践 的 な部分につ い て の関心 が高かっ た.
そ れに対し て,
専 門 用 語 が わ かる よ うになる と 回答し てい た もの が 半 数以 上 い たこ と は,
講 義 要項で提 示したこ とが影 響 してい た と思 われ る.
また地 域性とし て, 英 語 圏 の 外 国人 と遭遇するこ と が少ない た め か,
「人 種に よ る」な ど何ら かの 形での外 国 人へ の 抵 抗は み ら れ た.
ま た 地 域性を考える と英語以外の 外 国 語の必 要 性を 半 数以 上 が感じてい る.
群 馬 県で は南 米 出 身 者が多 く,
英語を使用 する外 国人 と してはフ ィリッ ピン 人 な ど がメインである背 景がある.
看護 職で は 英語が必要ない と 回答し た者が半 数以 上 お り,
助 産におい て英語を学 習する こ とへ の抵 抗 桐生短 期 大 学 紀 要.
第16号.
2005 108一
を 示 してい る
.
また7
名が受 験 科目に英 語が ない看 護 学 校を受けてお り,
助 産 師 学 校 につ い て も受 験 科目 に英 語が ない,
或い は英 語 を勉 強し ない で よい と予 想 し 入学してい る.
概して
,
学生は英語を勉 強 する こ とへ の 抵 抗を示 して い る もの と捉 えた.
そ して先述 し た ように,
専 門 学 校の英語は17
名 中,ll
名が役立たない と考えて い た.
長 文 読 解 を 和 訳 する ような 般 教 養の 講義は,
臨 床で実 践す るに当 た り, 役 立たない イメー
ジを も つ の であろう.
更に臨 床におい ては
,
英 語 や ド イツ語 が混 在し て い る現 実か ら か,
カル テ や参 考書, 英 語での 表記 に 関しては 「ど ち らともい えない 」と 回答し た者が 半 数以 上で あ り,
1ヶ 国語 に 統一
して ほ しい と考える 「やや そう思 う」 も含め て学 生 が12 名い た.
これ らの結 果を 踏 ま えて, 本 来の シラバ スに修正を 加えて学 生に開 示 し
,7
回の プログラ ムを組ん で みた.
講義
の展開
学牛の ニ
ー
ズ をもとに講 義予定を組み,
カ リ キュ ラム は 「読め るこ と」 「わ か る こ と1
を 日標とし, そ れ も 文章が 読め な くても,
専門 用 語はわか る とい う こ とを 最 終 目標 に し た.
そ し て 10月か ら始まる分 娩 介 助 実 習 に おい て,
カ ルテの用語が 英 語で書か れて い て も抵抗な く読めるこ とに した.
どの 学 生 も助産に対 する強い 目的 意 識が あっ て入 学 したこ とであ り, 助産に焦 点をあて る こ とで英 語 とい うよ りも,
助 産 分野 に お ける用 語,
疾 患 名な ど に興味 を もつ こ とが ねらい で ある.
学生 は全員が助 産師を 目指 す もの で あ り, 助産に直 接関係のある科 目 に な るほ ど真 剣に 取 り組む傾 向があっ た.
そ こで,
助 産 に直結 する内 容に焦 点を あて て講 義 予定を 汲 む こ とに した.
表1 第 1回 医甼 英語事始 病 院 で 見 か け る カ タ カ ナ用 語につ いて 第2 回 産科周 辺 用 諸・
「
皐科で 用い ら れ る妊 娠,
分 娩,
節 褥,
新 生 児に 関する用語一
第3 回 女性の医 学に聞 す る 用語 思春期,
曳年 期,
老 年 期などに おける医 学用語 第4同 女 件 の ラ イ フ サ イ クルに関する 用 語 グルー
プワー
ク形 式 :実 習 場 別のグルー
プ編 成 で ゲー
ムを行 う 第5 回 症例 検 詞 グ ル・
ブ.
ワー
ク 形式で ゲー
ム を行 う.
分 娩の症 例 に英語 で書か れたパ ル ト グ ラムを 判 読 する 第6回 痒 例検討 グルニ プワー
ク形 式で ゲー
ム を行い,
英 語で書 か れたパ ル トグラ ムを解 読 する.
一
一
第 7 回 産科の和虻英 訳一
こ れ まで と は逆に,
日本 語で 示す 産 科 用詒 に 匹敵 す る英語を選択 するな ど,
表現 が わかることが 目標.
]
こ れ らの 講 義を実 施 し,
定 期テ ス トは,
こ れ まで の授 業の振 り返 りが 主であ り,
試 験 範 囲につ い て も 109 詳 細に触れ た.
そ して 英 和辞 典 (電 子 辞 書 も可)を 持ち込み可 と した.
文章は・
切 出 題 し な かっ た.
1
)教 材医学用 語 辞 典 「飯田恭子
,
マー
シ ャ ル ス ミス早 引き看 護カル テ用 語 辞 典 」 か ら
,
カ ル テ で見かける 単 語で特に産婦人 科,
小 児 科 領 域で使 わ れ る医 学 用 語を抜 粋.
基礎助 産 学,
助産 診断技 術 学 などで使わ れてい る テキス ト,
助 産 学 大系や 最新産科 学な どか ら 助 産学で使わ れ る医学 用 語 を補 足 した.
実 際に助 産課 程で学ぶ分娩経過 図(
パ ル トグ ラ ム)な ど助 産 師が興 味を 持 ち そ う な 教材を英訳 して , 講 義を進め てい っ た.
2)
具体例 につ い てA
講 義の具 体例 その1
第
1
回,2
回で は,
病院 内の こ と を部 門, 検査, 病 院の職 員 な ど につ い て英語で表現 した もの につ い て 考え させた.
例 え ば産科 医
(
obstetrician ),
婦 人科 医 (gynecologist ),
Blood
examination (血液 検 査 )urine sample (検 尿 )な どである
.
産 婦 人 科につ い て はOB な どである.
ま た,
病院でみ か け るカ タ カナ 用 語 につ い て は,
英 語では ない もの もあ り,
本 来 何 語かを分 類さ せ た.
例え ばム ンテ ラ (説 明),
ブルー
ト (血液 ),
ヘ ルッ (心臓 )などの ド イッ語 やア ブ ドー
メン (腹 部), カ ル チ(
が ん)な どの 英 語 やラテン語な ど.
そ し て病 院の そ れ ぞ れの 部 門に つ い て, 例えばMaternity ward(
産 科 棟)
,Neonate (
新生児 )pregnancy (妊 娠 )な ど につ い て,
英語で表記 した もの を何を 示 し て い るの か,
考え させて み た.
い ずれ に せ よ,
学生 には決し て英語の スペ ル を書かせ るの で はな く,
書い てある もの が 読め る こ と,
その 際に発 音は拘 らず,
意味が わ か ることで よしと した.
また日本 語で書い てある もの の 英 語表現につ い て は, 書か せ るの で はな く選 択 肢 を 与 えた.
学生の 反応と し て, 病 院で実 際に見か ける
,
特に 産 科 用 語 に 関 して は真 剣に授 業に取 り組み,
集中 す る様子が 見 ら れた.
B
講 義の 具体 例 その2 例 え ば 講義がある程 度 進んだ段 階での 第5
回 「症 例 検 討 」に つ い て 説 明したい.
パ ル ト グラム は 図1
に示 す とお りである.
助 産 学の講 義にな らい,
実 習で用 い ら れ て い る ビ シ ョ ッ プス コ ア に基づ くパ ル トグラ ムを 使 用 し,
分娩の経 過 を記入 し て い っ た.
陣痛(
Lhe laborpain
)が開始し たこ と,
い わゆ る陣 発(
on・
set桐生短 期 大学 紀 要
.
第16号,
2005一
図1Pag
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.
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.
1
「
一
6ρ
輝.
」
ρ 1冖
嬢ユ
℃.
英単 語で表 記する ように した.
略 語につ い て も以 下の ような 出 題 を し た.
*次の 下線の部分の意味を凵本 語で書 き な さい.
IUGR
(Rはretardation であり,
遅延す るこ と)IUFD (D はdeathであり, 死)
CIS
(C
はCaesar
であ り,
ジュ リアス シー
ザー
の こ と) 等であ り,
全て講 義の 中で扱っ た もの ば か りで あ る.
従っ て本 来 辞 書を持 ち込 まな くて も, 講義を き ち ん と聴い て い た ほ どで きる はずである
.
また従来よ り用い てい たテ キ ス ト 「メ デ ィカ ル イン グ リッ シュ 」 は,
日本 語で書か れ た コ ラ ム か ら出 題 した.
例えば 以 ドの よ う なコ ラ ム を抜 粋し,
日本語 にあっ た英 語 を 選 択 させ る方 式を とっ た.
例 : ラー
メ ン食べ る ?:lamentable上杉 謙信 :West Kensington 以 上のようなコ ラ ム を10題程度 出題 した
.
学生に不 合 格 者はい なか っ た.
74 〜91
点の得 点 が み ら れ た.
辞 書を持 込 可としたが,
本 来 辞 書が な く てもできる内容であっ た ため , 来 年は検討 したい.
結 果 と考 察
of labor)や,
入 院 (admission ),
陣 痛が強 くなっ た こと (
getting
strong )そ して破 水 〔rupture bag of water )などの 表記 を し
,
学生が一
連の分 娩の 課 程が よ め るように し た
.
また
CTG
モ ニ ター
(胎児心拍 陣 痛図 )の 判 読に際して講 義 し た 内容を 盛 り込んだ
.
例え ばvariability,
acceleration などで ある
.
ま た 腹 圧 (abdeminal pressure)
,
排 臨 (apparition ) 発 露 (crowning )な どの 産科 用 語は助 産 師と して知っ て おい て欲 しい 用語なの で英語 化し た
.
そ して新 生 児 (new
bom ,
neonate ),
胎 盤 (placenta),
出 血 量 (blood
tota1) な どの表 記をし, 実「祭に産 科 棟 で使 用 さ れて い る 用語で表 現を し た.
学生に は実習 場別 にグルー
プワー
クをさ せ,
活発な討 議が な さ れ た.
そ してゲー
ム形式であ り,
早 く回答が 出さ れ た チー
ムが得 点して い っ た.
C
テス トの 具 体例 学生に は英 文 を 出題 し ない こ と,
英 単 許を書かせ ない こ と,
辞 書 (電 了辞 書可) 持込可と する こと な どの 条件を告げ,
出 題範 囲を決めた..
調に産 科及 び その 周 辺の 用 語,
産 科に お ける検査や症 状と産科の 疾 患 を 結 びつ け る よ う な用 語とし,
英 語 力より も産 科で 助産師 が 知 っ て お くべ き 内容を 重視し, そ れ を1
)講 義に対 する評価 講義と して の評 価は授 業 評 価 などが 的 確である が,
学tk に 英語 学 習の 行 動 変 容 を もた ら し た か どう か を確 認す るこ と はで き ない.
学生 に よ る授 業評価 は最 終授 業の直 後に行われ る か ら であり, 1つ の方 法 と して臨 地 実習に出向い た と き医 学 英 語が学牛 に身 につ い た か どうか を評 価 する こ と がで きる.
本 来,
講 義 を行っ た結果につ い て事 後調査を行 う予 定で い た が,
定 期テス トを もっ てある一
時 期の 結果と した.
こ の際,
テス ト辞 書 持込 を許口∫し た こ と も , 全 員の 学生 がテス トに合 格し た背 景とし て多 少の 影 響 をワ え たと言える.
学 生 は 教 員の進行 中の テ ィー
チ ン グを評 価 する も の として は お そ らく最 高の適 任 者である とい わ れて お 炉1,
学生の学 習 効 果を」’
寧に見 極めて い くこ とは 不 可 欠 なこ とである.
1〔}月現 在の臨 地 実習の場で は,
予 想 通 りに講義で指 導し た内 容が, カル テ の 中に多
く遭 遇 して い るが,
忘れてい る学生 もお り 「そうい えば習い ま し た.
」とい っ た反応が み ら れてい る.
こ れ は一
部の学生の こ とで あ り,
本 来の レディ ネス の 問題 も あるが,
産 科 用 語をみ た とき 「ど こかでみ た 」 「習っ た」な ど と 想 起でき,
そ し て 「どこ に書い て あ るか」を探し出せるこ と,
そし て解明で きる経緯を 桐生 短 期 大学 紀 要.
第16号,
2005 llO一
たどればよい と考え た
.
今 回の7 回の 講 義を 受 け たこ とで
,
学 生の 学 習行 動 変 容が著しく見ら れ た と は考えに くい.
そ して 講義 名にある 「英語 表現」がで きるこ と につ い て は尚の ことである.
今 回の7
回の講 義の 最終冂標 は 「読め る こ と」であっ た,
表現 は 出 来 な くて も,
意 味がわ か る こ とに焦 点を おい て き た.
助 産 学に焦点 を絞り,
学生に は 「授 業 科 日名にある英語 表現 がで き な けれ ば な ら ない 」とい っ た脅威 を 与 えない ように した.
来 年 度よ り,
同 講 義の 科目名 「助 産学英 語 表 現 法」 を 「助 産 学 医 学英語 」 「助 産学英単語 」 などの ように 改正 し ても よい の では ない だろうか.
2 )学生の レ デ ィ ネス と その 結 果につ い て の 評価冒 頭で も述べ た よ うに
,
英語の ニー
ズは殆 どの 学 生 にな く,
半数以E
が 当 学の受験科目に英語がなか っ たこ とで入学 希望 を してお り,
しか も人 学後に英 語を勉 強するもの だ とは考えて い なか っ た.
それ で も,
助 産 師に関係の あ る 内 容 を 英 語 に する と興味を 示 した背 景を熟 慮 し,
学生の レディ ネス を見る にあ た り,
英語以 外の レディ ネス につ い て も丁寧に ア セ ス メ ン トする必 要が あっ た と思 わ れ る,
そ して この レ デ ィ ネスは1年間で 学 生の 人 れ替 えがある た め, 毎 年 変わるものと思 わ れ る.
渡 辺4’による と
,
大 学受 験の 弊 害の 反動とし て,
大学入学 後に単位 さ え と れ れ ば そ れで よし と して,
そ れ 以 上努 力し ない 学 習態 度 も 大 学生の 英 語 力の低 ドの 原 因であ る と してい る.
そ して専 攻 科の学生 も そうで あ るように,
大 学で あれ専1
’1亅学校で あれ , 受 験に合 格 す る た めの テ クニ ック と して の英 語 し か学 ん で きてい ない の で は ない だ ろ うか.
その結果, 英 語 を 勉 強 す るこ と は辞 書を引 くこ とか ら始ま り,
一・
つ の単 語を 解 明 す る だ けで も億 劫に なっ て くる.
そ の結 果 英 語 嫌い になっ て くるこ とが推 察で きる.
当 専 攻 科 の学 生 につ い ても,
その半 数以 上は 「意 外な 英語」 との遭 遇を して い る こ と に な る.
意欲がない ように 見える 学 生 に様々な知 識を与えようとし て も,
学び は伸 展せず, 押 し付け ようとすれば 「い っ たい 何の た めに役 立つ の か」 とい う鋭い 質 問が飛ん で く る が, これ は 単 なる反 発で はな く,
自分で行 う行 為 を自ら意 味づ け しよ うとする態 度で ある51 か ら その こ とも踏 まえて彼らの 動 機づけ と1
こ体 的な意 欲を引 き出 すように支援できる ように し なけれ ば な ら ない.
この こ とか らも決して英 語を一
般 教 養と し て押し付 ける こ と な く, む し ろ専門科冖に関 連 ある もの とし て 位置づけ,
専 攻 科の助 産を学ぶ学生 が受 け入 れや すい 印 象を与える こ とが大 切 と考 える.
研 究 職と も な れ ば,
英語の論文 に触れ るこ とが あ るが 自力で読め るこ と を冂 的にする に は,7
同の 講義 で は無理 が ある.
助産 師課 程におい てこ の ような講 義を組む 以 上,
外 国 語を学ぶ こ とを予想 だ に して い な かっ た学生 が楽し く学 習で き,
達 成 感 を持て る よ うな内 容が 良い と考えて,
ゲー
ム な ど を と りい れて きた.
以前この科目を担 当し て い た 外 部 講 師も,
チー
ム に分 けて ゲー
ム 形 式で講 義を 進 めてい たた め, 学生は英語につ い て の レデ ィ ネスが な くて も,
講 義 その ものを楽し むこと はで き た と考 える.
また助 産 学を学ぶ 教 員た ちの 問で,
英語が どの程 度 役立っ た か をカン フ ァ レ ン ス す る 必 要 が ある と考 える.
年々 学生の質の変 化が 見 ら れる巾で,
こ れ か らの助産 に必要な 内容であ り,
今後も 学 生 に とっ て 何らか の糸口 と なる英学 習内容を 提 供で き る かどう か, 英語を学ぶ意義につ い て教 貝 間で検討 して い く 必 要がある.
大 学院の受験や学位 授与す るこ と, 四 年 制 大 学に進学す るこ と な ど,
様々 な卒 後の 経 緯 も 考え ら れるが,
学生のレデ ィネス か ら始ま り,
卒 後 の ニー
ズ に至る まで を ト分に把握 し,
その学生 に と っ て必要な学 習を]’
寧に査 定 す るこ と は,
少 数 精 鋭 だか らこ そ熟 慮すべ き点で ある と考える.
引
用 文
献
1)鈴 木由 美 :専 攻 科 学 生 と外国 語につ い て.
桐生短 期 大 学 紀 要,15
:131,2004.
2)新円章子,
池 上 直 己 :新 卒 看 護 師の 学 校 教 育の 評価と将 米
.
病院,61(
4)
:284,
20〔}2.
3
)LarryKeig,
Michael D.
Waggoner, 高橋靖直訳 :大