• 検索結果がありません。

JAIST Repository: 日本型イノベーション構築と企業のMOT活動基盤 : 関西の産学官「MOTフォーラム」より(日本型技術経営システムのダイナミズムの解明(1))

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "JAIST Repository: 日本型イノベーション構築と企業のMOT活動基盤 : 関西の産学官「MOTフォーラム」より(日本型技術経営システムのダイナミズムの解明(1))"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

日本型イノベーション構築と企業のMOT活動基盤 : 関

西の産学官「MOTフォーラム」より(<ホットイシュー

>日本型技術経営システムのダイナミズムの解明(1))

Author(s)

松原, 健夫; 山崎, 宏之; 大槻, 真一

Citation

年次学術大会講演要旨集, 19: 250-253

Issue Date

2004-10-15

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/7055

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

lD08

日本型イノベーション 構築と企業の

MOT

活動基盤

∼関西の産学官Ⅰ MOT

フォーラム」 よ り∼ 0 松原健夫 ( 日本技術イノベーション 振興協会Ⅰ立命館大 ) , 山崎宏之 ( ルネサステクノロジ / 日本技術イノベーション 振興協会 ) 大槻真一 ( 阪南大

/

日本技術イノベーション

振興協会

) 1 . はじめに イノベーションは ,多様な MOT 活動の基盤として 極めて重要であ る。 本 報では,まず ,これからの r リサーチ・イノベーションシステム」を 説明し , つついて現在話題となっている 「オープン・イノベーション」「既存事業の 持続のためのイノベーション」「 CSR ( 企業の社会的責任 ) と社内監査」 等を取り上げる。 2. 関西の産学官交流のな rMoT フォラム」 日本技術イノベーション 振興協会 (wwwipa-japancorn) では,イノベーションや MOT に関して,産学交流の 場 として「 MOT フオ ラム」を定期的に 開催している。 ここでは大学のイノベーションや 企業の MOT の専門家から 講演を開き,一同でディスカッション し ,体系的知識を 学習している。 [1] 一 [11] そして,関西の 大学・企業が 連携してイノベーションや MOT を研究する場となっている " ( 大会発表時には ,開催した「 MOT フォラム」の 全テーマ・講師を 示す。 ) 3. 主流となりつつあ る金文枕 治 システム 日本型イノベーション 構築の基礎となる 企業統治システムは , 2 ㎝ 3 年 4 月の商法改正以後,多様化しているが , そのうち主流となりつっあ る企業統治システムを 図 1 に示す。 この「執行役員 制 」を採用する 会社は増加しつつあ り,大企業の 過半数が採用していると 言われている。 長期経営計画 ガバナンス 経営機略 取締役会 アカウンタビリティ ( 会丑 ) ( 代 接取締役 ) 執行 集務珪五 図 1. 取締役と執行役の

役割分離システム

( 藍 斉奏文会 ) ( 指名乗文会 ) ( 執行役員制の 企業統治システム ) ( 報瑚委 二会 ) 研究・開発 マネジメント 執行役 貝 製造 執行役 甘栗 (C 耳 O, 社長 ) 会計 大ウその他

(3)

しかし,ジム ,コリンズ [3] によると,偉大な 企業を築くには ,システム改正やイノベーションでは 達成され ない。 各ポストにふさわしい 資質をもった 人材のリーダーシップが 必要であ る。 CEO として必要な 資質は 「謙虚さと意志の 強さ」であ り,米国の優れた CEO としては, IBM 社のルイス・ガースナ コ ボーング社の ビル・アレンを 挙げている。 4. これからの「リサーチ・イノベーションシステム」 現在,主流となりっ っ あ る「執行役員 制 」では, R&D プロセスも図 2 に示すよ う に 「ガバナンス」と 「マネジメント」との 役割が分離される。 一般的な「マネジメント」の R&D 経営環境は、 点線で示す範囲で 管理・執行・ 評価がおこなわれる。 しかし,経営戦略,技術戦略,長期事業計画の「ガバナンス」で 改訂が 必要と判断されると , CEO, CTO を経て「マネジメント」に 指示される。 取 神役

ガバナンス

五期 ち 集材 m ェ グゼクティ プ マネジメント パラダイム珪化

マネジメント

CEO

: レ 管理・執行 執行役 丼伍 レ溝 足度 CTO R&D プロセス

R&D 経営 瞭境 ステークホルダ 一関係 図 2. R&D プロセスの「ガバナンス」と「マネジメント」 5. 「オープン・イノベーション」への 日本企棄の研究所の 対応 ヘンリー・チェスプロ ウ (UCB 教授, MOT デイレクタ一 ) は,最近の著書で 次のような問題を 提起した [1] すなわち,「近年,大企業の 事業部門は,自社の 研究所の開発物をあ えて使 う ことが無くなってきた。 このとき, 大企業の研究所は , どのような役割を 果たせばよいのか」。 チェスブロウは ,このような 情況を , 「シリコンバレー」と「 128 号線泊地区」とを 比較して,「シリコンバレー」 の方が,かなり 進んでいると 判断した。 そして,この 情況の原因としては ,エンジニアの 流動性が高く ,これにともない 地域内で情報共有化が 進み, ベンチャーや 中規模企業の 技術レベルが 向上してきたことによると 考えた。 そしてこのような 情況でのイノベーションを 、 「オープン・イノベーション」と 命名した。 このとき R&D として,次の 対応が必要であ ると述べている。 ①新技術の創造のみではいけない。 社外技術をインテバレートすることを、 R&D 活動のメインにすべきであ る。 ②アーキテクチャー ( 独立性の高い 要素間の構造 ) の研究が重要であ る。 ③社外から導入するモジュールの 把握のため、 高度のエンジニア 能力が必要であ る。 この問題は, 日本企業の研究所でも 今後考慮しなくてはならない。

(4)

6. 既存ウ案の神 続 のためのイノベーション 一 破壊的技術への 対抗 6.] イノベーションの 分類 チェスプロ ウ は,またイノベーションを 次のように分類している。 ①新事業を創造するイノベーション ②既存事業を 持続するイノベーション この両者の特徴は , 次のように大変違っていると 説明している。 a. 不確実性を配慮しながら 探索的に R&D を遂行する。 ( ポーカーゲーム 的 ) b. 既知の市場特性に 基づき計画的に R&D を進める。 ( チェス 的 ) 両者を区別せず 冊 &D を進めて失敗した 例としてゼロックス 社をあ げている。 ゼロックス社の R&D は,既存 事 業を持続するイノベーションで ,会社のビジネスにほとんど 貢献できなかった。 日本のデジタル 家電 ( テレビ・カメラ・レコーダー・カーナビ ) や携帯電話の 年間生産額は 3,4 兆円であ る。 これら既存事業の 持続のためのイノベーションは 極めて重要であ る。 既存事業のイノベーションは , 主に機能的・ 品質的なものであ る。 しかしこのイノベーション 競争は激烈で , 改良製品の開発途中に 発売日が発表されたりする。 また例えば大型液晶パネルについて ,シャープは「第 6 世代」工場を 建設し新市場創出を 図っているが , サムソンはすぐに「第 7 世代」工場の 建設を発表している。 シャープの競争優位のための , 新工場技術の「プラックボックス 化」は必須の 対応策であ る。 6.2 日本企 集は ,何故,破壊的技術 に 強いのか 多くの日本の 大企業は,クリステンセンの「イノベーションのジレンマⅠの 理論 [4] に反して,大きな 技術変化 にもかかわらず 市場における 支配的地位を 維持している。 たとえば,デジタルカメラの 技術変化に対して , 日本の カメラ会社は 十分に対応し 支配的地位を 維持しているが ,ポラロイド 社など欧米の 会社は対応出来なかった。 この理由はつぎのようであ ると考えられている [6][7]0 ①技術者の流動性が 少ないこと。 ②ベンチャ一の 技術レベルが 高くないこと。 ③顧客と企業との 繋がりが密接であ る。 ④ 「擦り合わせ」技術があ ること。 米国での情況は 逆で , 例えば,③のケースで ,大顧客としての IBM は,技術革新があ ればドライに 調達先を変 更し , 元の納入企業は 凋落する。 しかし,基本的にはこのような 環境要因のみでなく , 日本企業の技術者の 大きい技術変革をおこす「破壊的技 術」への対応能力や , 「アーキテクチャ ,イノベーション」への 認知能力を評価すべきであ ろう。 7, 日本企業 の CSR と社内監査の 形 倣 北曲垣 最近 CSR ( コーポレート・ソーシャル・リスポンシビリテイ 一 ) に , 熱心な企業が 多い。 事業を長期間持続している 企業の要因は「社会に 有意義な存在であ ること」が , 多くの企業で 理解されてきた。 企業に対する 社会の期待が 21 世紀に入り大きく 変わってきている。 企業は単に株主利益のみを 考えず,ステーク ホルダー ( 利害関係者 ) 全体を考慮したガバナンスが 必要になってきている。 CSR には,「リスクマネジメント」「自発性ガバナンス ( 社内監査 ) 」や「既存事業を 持続するイノベーション」 を 包含している。 ここでは「自発性ガバナンス ( 社内監査 ) 」について述べる。 日本の企業統治システムは 商法で定められている が ,このうち「監査役設置会社」の 監査役の役割に「業務妥当性監査」が 規定されていない。 このため,監査役 は

(5)

例えば,東京電力の 原発トラブル 隠し事件で, 経 産省は東京電力に 次の問題点の 改善要式をしている。 [12] ①社内監査システムの 形骸化。 ②監査機能のマヒ。 また,Ⅸ 且 A からも ③東海村の JCO 事故のとき社内監査を 改善しなかったのかとの 質問がでている [13] 。 また一方,監査役協会のあ る役員は,講演で , ④企業の監査役から 国への年次報告で ,「適正」と 報告され,その 後すぐ,その 会社で不祥事件が 明るみに 出るケースが 多い ,と 警告している。 日本企業は,このように「社内監査」で 慢性病にかかっているが 特効薬はまだ 見当たらない。 ( これは「コーポレート・アルツハイマー」と 言われている ) しかし,米国の「企業改革法」の 規制で,米国上場企業は 2006 年初までに「社内監査Ⅰ確立の 義務を 負っている。 これらの日本企業は「社内監査」の 確立に動き出している。 CSR に熱心になるのはよいが ,まず「社内監査」で 足元を固める 必要があ るのではないだろうか。 8. むすび 様々な態様の MOT 活動の基盤として ,「イノベーション 研究」は極めて 重要であ る。 私達の「 MOT フクラム」では ,前述のように 産官学で連携してイノベーションや MOT につき学習・ 研究して いる。 日本の企業が , 前述のように「破壊的技術イノベーション」に 対して強いことは 世界的に知られ , その要因の研究が 内外で行われていることは 着目すべきであ る。 日本の産官学連携でこのような「日本型イノベーション 構築」のために ,独立した 「日本イノベーション 研究所」が必要であ ると考える。 接 孝文献 [l ] He 呵 Ch ㏄ b ㏄ u 睡 , OpenImmov 田 。 ㌔ H 卸 aDd(2 ㏄ 3) [2] 弘岡 正明,技術革新と 経済発展,日本経済新秋 2 ㏄ 3). [3] ジム・コリンズ ,ビジョナリーカンパ エー 2, 日経 Bp(2001) [4] クレイン ク @ ステンセン,イノベーションのジレンマ ,潮沫 社 (2 ㏄ 0) [5] 弘岡 正明,イノベーション ,ダイナミズム ,研究,技術計画学会関西支部平成 16 年度第 4 回講演会資料 (2

り [6] 加藤俊彦,日本企業の 製品・技術戦略,研究技術計画, 1%3/4) (2 ㏄ 3) [7] 青島矢口技術変化と 競争優位,研究技術計画, 1 Ⅸ 3%) (2 ㏄ 3). [8) 延岡健太郎,製造業における 価値創造,日本技術イノベーション 振興協会第 10 回技術経営 フオ ラム 斉料 <2004) [9] 金井一顧,イノベーションマネジメント ,アイサポートオープンスクール 講演会 (2

4). [10] 述正次,先端ビジネスの 事業化における MOT と課題,日本技術イノベーション 振興協会第 12 回技術経営フクラム 資 W2

4). [11] 日置腔一郎,技術経営における 戦略,日本技術イノベーション 振興協会第 6 回技術 軽営フオ ラム資料 <2 ㏄の [12] 日本経済新聞 2002 年 10 月 2 日朝刊 (2 ㎝ 2). [13] 日本原子力産業会議資料 2002 年 9 月 17 日 (2002)

参照

関連したドキュメント

Causation and effectuation processes: A validation study , Journal of Business Venturing, 26, pp.375-390. [4] McKelvie, Alexander &amp; Chandler, Gaylen &amp; Detienne, Dawn

Previous studies have reported phase separation of phospholipid membranes containing charged lipids by the addition of metal ions and phase separation induced by osmotic application

It is separated into several subsections, including introduction, research and development, open innovation, international R&amp;D management, cross-cultural collaboration,

UBICOMM2008 BEST PAPER AWARD 丹   康 雄 情報科学研究科 教 授 平成20年11月. マルチメディア・仮想環境基礎研究会MVE賞

To investigate the synthesizability, we have performed electronic structure simulations based on density functional theory (DFT) and phonon simulations combined with DFT for the

During the implementation stage, we explored appropriate creative pedagogy in foreign language classrooms We conducted practical lectures using the creative teaching method

講演 1 「多様性の尊重とわたしたちにできること:LGBTQ+と無意識の 偏見」 (北陸先端科学技術大学院大学グローバルコミュニケーションセンター 講師 元山

Come with considering two features of collaboration, unstructured collaboration (information collaboration) and structured collaboration (process collaboration); we