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IRUCAA@TDC : 側方誘導要素の変化が咀嚼運動におよぼす影響 : 切歯点,下顎頭の三次元的解析

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Academic year: 2021

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(1)Title Author(s) Journal URL. 側方誘導要素の変化が咀嚼運動におよぼす影響 : 切歯点 ,下顎頭の三次元的解析 青山, 登 歯科学報, 99(11): 1003-1027 http://hdl.handle.net/10130/1010. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 1003. 原    著. 側方誘導要素の変化が姐噛運動におよぼす影響 -切歯点,下顎頭の三次元的解析青 山   登 東京歯科大学大学院歯学研究科 歯科補綴学第二講座. (指導:腰原 好教授) 年9月13日受付) 年10月1日受理). 抄 録:側方誘導要素の違いが唄噴運動にどのような影響を与えるかを検討することを酎勺とし た。上顎犬歯に100の犬歯誘導装置を付与し,切歯点,左右下顎頭点における三次元姐噴運動経絡 とDE噴リズムについて計測した。切歯点の唄噴パターンは    開口位で非作業側への変位の有 無でグラインディングタイプ     とチョッビングタイプ     に分残されたo さらに誘 導装置付与前後でG-      一      一    の3つに分歎されたo いずれのタイ プも誘導装置付与により,姐噴運動経路が収束した。姐噛周期は, G-      -    で 有意に減少したo特に閉口相時間が有意に減少する傾向が認められた。犬歯誘導装置付与により姐 噛運動の安定化が確認されたが,切歯点の動きでは下顎頭の動態を推測することは難しく,下顎全 体の動きを観察し,姐噴リズムも含め,診蚕する必要性が示唆されたo キーワード:アンテリアガイダンス,唄噛運動,三次元解析. 唄噴機能に調和した唆合を付与する目的で,唄. 歯牙の滑走部分が多いタイプのほうが顎関節症に 魔患しやすいという報吾12)や,顎関節症の治療過. 噛運動の三次元的な解析や,下顎頭の運動解析, 唆合様式と唄噴運動との関連などの研究が行われ てきた1)司)。こうしたなかで側方滑走時に臼歯部. 程で歯牙の滑走部分が多いタイプから,滑走部分 をほとんど認めないタイプに移行していった13)と いう報吾があるが,顎機能障害を有する被験者に. を離開させる唆合は,ブラキシズムの防止,唆合 や歯周組織の安定のためには有利であるとする報. ついての報害であり,歯牙の滑走部分が多いタイ プでも顎機能障害を有しない例も多数存在する。. 吾もみられる7ト1°が,その唆合が機能時,特に唄 噴運動にどのような影響を与えるのかはっきりし た結論がでていない。また,唄噴運動のタイプを. さらに,健常者に犬歯誘導装置を付与することに より歯牙の滑走部分が多いタイプからほとんど滑 走部分を認めないタイプに推移するであろうとい. 歯牙の滑走部分をほとんど認めないタイプと歯牙 の滑走部分が多いタイプとに大別した場合には,. う報吾14)や,上顎犬歯舌面を変えて,グループ ファンクションオクルージョンからカスピッドプ ロテクテッドオクルージョンに変化させた報告15). 緒     責. 別刷請求先: 〒     千葉市美浜区貢砂 東京歯科大学歯科補綴学第二講座 青山 至 - 39. などもみられるが,いずれも下等貢切歯点のみの解 析である。また,側方滑走要素に関する報吾.

(3) 青山:側方誘導要素の変化が硯噛運動におよぼす影響. 1004. もあるが,作業側下顎頭を含めた三次元的な運動. 唄噴しやすい姿勢でデータを採取した。フェイス. 解析をした報吾はみあたらず,側方誘導要素の変 化が唄噛運動時の下顎衰貢に与える影響について検 討したものは極めて少ない。. ボウおよびヘッドフレームは,フランクフルト平 面に可及的に平行になるように装着した。座標系 は    平面がフランクフルト平面と平行な直. そこで著者は,唄噴運動時の,とくに唆頭蕨合 位付近の切歯点および下顎頭の運動に往目し,側. 交座標系で,唆頭蕨合位での切歯点,左右下顎頭 点をそれぞれの原点とした(図2)0. 方誘導要素の変化が唄噛運動の三次元的な経路に およぼす影響について検討したo. 4.解析点および分析項目 唄噴運動の解析点は下顎切歯点および左右下顎. 実 験 方 法 上 被験者 被験者は東京歯科大学学生および医局員の中 で,顎口腔系言者機能に異常がなく,第三大臼歯以 外の欠如がないいわゆる個性正常嘆合者である。 唆合様式は,グループファンクションオクルー ジョンで,上顎歯頑側唆衰貢近心内斜面を誘導面と する20歳代の男性6名である。 2.測定装置 唄噴運動の測定,解析には三次元6自由度顎運 動測定器(ナソヘキサグラフ      小野測 器社製)を用いた。 3.実験条件. 各個トレーとシリコーンラバー系印象材を用 い,精密作業模型を作製した。模型をフェイスボ ウで半調節性唆舎器          社製) に装着後,唆頭蕨合位を変化させずに側方切歯路 板を調節し,被験者固有の誘導面に対して前頭面 で100増加するように上顎犬歯舌面にワックスパ ターンを調製し,金銀パラジウム合金にて犬歯誘. 図1 犬歯誘導装置と実験風景. 導装置を作製した。誘導装置の装着は,シアノア クリレート系接着剤(アロンアルファ:東亜合成 製)にて行なった。口腔内に装着した犬歯誘導装 置と実験風景を図1に示す。 被験者固有の誘導格の場合(以F誘導装置なし と略す)と,犬歯誘導装置を付与した場合(以下誘 導装置ありと略す)の二つの条件でそれぞれ30秒 間,習慣性唄噴側によるガム唄噛(トライデント 1個:ワーナーランバート社製)を行わせた。 被験者の姿勢は座位とし,背板に背をっけず, 図2 座標系. 頭位は固定しない状態で正面を向かせ,被験者が 40.

(4) 歯科学報. 1005. は,切歯点の最上方点より    下がった位置. 頭点である。下顎頭点は耳珠上縁と外眼角を結ん だ線上で,耳珠上縁より前方   の皮膚上の平. から最下方点まで,閉口相は,開口相の終わりか ら,閉口路の最上方点に達する置前で,切歯点の. 均的栗頭点とした。分析の対象は,初期の5スト ローク以降の比較的安定した10ストロークとし, その平均を測定値とした。. 最上方点より    下がった位置まで,唆合相 は,閉口相の終わりから開口相の始めまでとし た。. 1)形態的計測項目 形態的計測項目として,下顎切歯点および左右. 結     果. 下顎頭点の運動経路の観察を行った。切歯点での 唄噴運動経絡を前頭面上で観察し    開口時. 1.誘導装置付与前後の側方切歯践角について. に切歯点がiE中より非作業側に変位しているもの をグラインディングタイプ(以下    と略 す),切歯点が正中より作業側に変位しているも. 誘導装置付与前後の2 mmド方点での側方切歯 路角を表1に示す。 2.下顎切歯点および左右下顎頭点の運動経絡の. のをチョッビングタイプ(以下    と略す)と した。. 形態的観察 誘導装置がない場合の切歯点の唄噛運動経路. 次に唆頭演台位から垂直距離で3 mmまでの三 次元唄噛運動経銘について,すなわち切歯点の垂 直的開口室       のそれぞれに対応する. は     が4名     が2名であった。 誘導装置ありでは    から    に変化し た被験者(以下      と略す)が2名,変化. 左右側下顎頭点の三次元的位置関係について分析 した。運動経路の形態的計測項目は,開口路角,. しなかった被験者(以下      と略す)が2 名であった。    の被験者2名に変化は認め. 閉口絡角,開閉日路角で,垂直距離で3mmの点 と唆頭蕨合位を結んだ線が正中線となす角度とし た(図3)。. られなかった(以下      と略す)。三つの に分歎されたそれぞれの被験例についての 三次元唄噛運動経絡を図4-9に示す。さらに,. 2)時間的計測項目 唄噛リズムの安定性を検討するため,時間的項. これらの唄噛運動経絡に関して,誘導装置装着前 に比較した誘導装置装着後の経露の変化について. 目として開口相時間,閉口相時間,唆合相時間, 唄噛周親および開閉日時最大速度を測定した。唄 噛周期の区分は,切歯点の運動軌跡において,以. の所見はJ以下に述べるとおりである。 1) G-    図4)の被験者1は,開口量の 減少と,切歯点の開口時の非作業側方向への変位. 下のように決定した。各周期において,開口相. が減少する傾向が認められた。 はピークが一つになり安定する傾向が認められた 表1 各被験者の2mm下方点での側方切歯絡角 誘 導 装 置 な し. 誘 導 装 置 あ り 角 度 差. ) .. A V E .. S .D .. S ub . 1. 5上 2. 10`0. 40. 7. 4. 0. S ub . 2. 56.6. 3.0. 48.2. 1. 8. 8.4. S u b . 3. 54.6. 0.4. 3 7. 6. 0. 2. 17.0. S u b . 4. 42.3. 2.5. 34.3. 1. 0. 8.0. S u b . 5. 47.5. 0.4. 32. 7. 0. 2. 14.8. S u b . 6. 50`. 35.4. 5. 4. 14.6. 10.5. 単位:○. 図3 開閉口路角の算出 41.

(5) 1006. 青山:伸方轟導要素の変化が唄噌遡削こお暴ぽす影響. 鏡攣♯■なし. 肘乍業側下顎間. 切歯点. 作蕪蘭下榊. ♯*♯暮ノあり. 世. 辞作★欄下事す. 1伽m. 岨増価:左側 H:水平面 S:矢状面 F:前頭面 Ⅴ:Y9rti血vd00ity 囲4 切歯点上左右下顎頭点の岨頓運動経路(G→CType)馳b.1. −42一. 切愴点.

(6) 歯科学報 Vd.閑,No.11(1999). 1007. 静薯義tなし. 、. 作業側下W. 非作業側下間. 作業■下¶. 切■点. 非作♯ll下聯. 切書点. 岨喝側:右㈱ H:水平面 S:矢状面 F:前頭面 Ⅴ:Verticalvelocity 囲5 切歯点左右下顎頭点の岨噌運動経路(G→CType)Sub.2. ー43.

(7) 青山:側方諌導要素の変化が岨喘運動におよぽす影響. 1008. 靡榔■なし. 作業側下書す. 誘導装tあり. 加血. 錐体業僧下問. 作#側下鵬. 切書点. 非作業側下鴨剛. 切■点. 岨哺側:右側 H:水平面 S:矢状面 F:前頭面 Ⅴ:Vertic山▼elocity 図6 切歯点,左右下顎頭点の岨噌連動経路(G→GType)511b.3. 一44.

(8)  ̄ ̄「胃. 歯科学報 Vd.粥」No.11(1899). 誘導装tなし. 非作業側下晰. 1009. 構導義tあり. 作業側下■覇. 非作業側下事事. H. 作業側下W. V. t. 切噛点 岨哺側:左側 H:水平面 S:矢状面 F:前頭面 Ⅴ:YOrticalvelodty 図7 切歯息左右下顎頭点の岨噌運動経照(G→GTyp8)Sub.4. 45−.

(9) 1010. 青山:側方誘導要素の変化が岨哺運動におよぼす影響. 鰐導蓑tなし. 非作業☆下書痍. 切書点. 1鵬■. 切檜点. 岨刷り:左側 H:水平面 S:矢状面 F:前頭面 Ⅴ:Vertic山velocity 図8 切歯息左右下顎頭点の岨喝連動経路(C→CType)Sub.5. 46. 作捌下間.

(10) 歯科学報 Vpt 9乳 Nり∴11(199の. 1011 11. 靡導装tあり. 断導装tなし. 作業側下椚. 非作業蘭下書瓢. 切歯点. 也. 岨頓側:右側 H:水平面 S:矢状面 F:前頭面 Ⅴ:Verticalvelocity 囲9 切歯点左右下顎頭点の岨頓運動桂庵(C→CType)Sub.6 ー47−. l.

(11) 1012. 青山:側方誘導要素の変化が姐噴運動におよぼす影響. 作業側下顎頭の運動域は,切歯点での開口室の減. 3.唆頭蕨合位付近の唄噴運動経路の分析. 少に伴なって小さくなった。誘導装置なし・あり. 唆頭蕨合位付近における唄噛運動経格の分析に あたって,それぞれの被験例の唄噛運動経路につ. とも作業側下顎頭は,閉口運動の早い段階で後方 へ変位し,唄噛ストローク終末で前方へ滑走する 運動が観察された(図4中の*は切歯点および左. いて,切歯点の垂産的開日量       のそ れぞれiこ対応する左右下顎頭点の三次元的位置関. 右下顎頭点の時間的対応を示す)O非作業側下顎 頭も,切歯点の開口茎の減少に伴なって運動域が 小さくなったが,形態的に大きな変化は認められ. 係を図   に示す。さらに,これらの唆頭蕨合 位付近の唄噴運動経路に関して,誘導装置装着前 に比較した誘導装置装着後の経路の変化について. なかった。 2) G-    図5)の被験者2は,被験者1. の所見は以下に述べるとおりである。 1) G-ー→    図10)被験者1は,切歯点部の. と同様に切歯点の開口時の非作業側方向への変位 が減少する傾向が認められた。切歯点の運動経絡. 開口路が作業側方向および前方へ変位した。閉口 路は,誘導装置なしの場合よりも前外方を通っ た。. が狭小化することにより,左右下顎衰貢の運動経絡 も狭小化した。. 下顎頭は,両側とも側方変位室が減少した。. 3) G-    図6)の被験者3は,切歯点の 運動経絡にほとんど変化が見られなかったが,唆 頭族合位付近で運動経路が収束する傾向が認めら. 下顎全体としては,開口初期に非作業側方向変位する様相を示していたものが,誘導装置あり より前方方向-経路が変化した。. れた。左右下顎頭の運動経路もほとんど変化しな かった。また作業側,非作業側の差が少なく,同. 2) G-    図11)被験者2は,切歯点部の 開口路が作業側方向および前方へ変位した。閉口. 程度の運動範囲を示した。 4) G-    図7)の被験者4は,被験者3. 路は誘導装置なしの場合よりも後方を通った。 作業側下顎頭は,開口時の前方移動量の減少と. と同様に切歯点の運動経路にほとんど変化が見ら れなかったが.唆頭族舎位付近で運動経路が収束 する傾向が認められた。. 開口時の後方移動量の滅少がみられた。 非作業側下顎頭は,誘導装置付与により後方か ら閉口してきた。. 5) C-    図8)の被験者5は,切歯点の 閉口路が唆頭蕨倉位付近に収束した。矢状面的に. →    図12)被験者3は,切歯点の開 閉口路は誘導装置付与により側方に広がり,前後. は,開閉口路が前後方向へ広がる傾向が観察され た。         も安定する傾向が認めら れた。. 的には幅が狭くなる傾向が認められた。 左右側下顎頭とも,経路には著明な変化は認め. 6) C-    図9)の被験者6は,被験者5 と同様に切歯点の閉口路が唆頭蕨合位付近に収束. られなかった。また誘導装置のなし・ありに関わ らず,作業側下顎頭は,開口初期に非作業側下顎 頭よりも大きく前下方に移動した。. した。矢状面的には,開閉臼路が前後方向-広が る傾向が観察された。作業側下顎頭は,前後方向. 一方非作業側下顎頭は,誘導装置付与により開 口時の移動量が大きく,結果的に切歯点の側方移. の運動量の増加が認められた。また と同様に閉口運動の早い段階で作業側下顎頭が後. 動が増加した。 4) G-    図13)被験者4は,被験者3と. 方-変位し,終末で前方へ滑走する運動が観察さ れた(図9中の*は図4と同様に時間的対応を示 す)。非作業側下顎頭は,閉口路が開口銘よりも. 同様に切歯点の開閉口路が誘導装置付与により側 方に広がり,前後的には幅が狭くなった。 作業側下顎頭は,開口時の移動室が増加した。. 内方へ変位し,スムーズになる傾向が認められ た。. 非作業側下顎頭は,開口時の側方移動量が増加 した。. - 48.

(12) 歯科学報. 1013. 左側 作業側下顎頭点. 右側 非作業側下顎頭点. r - I - A l L lll T P -. 誘導装tEなし   A :前方 (開)      P:後方 〇 誘#装ZtをL R:右側 (閉)   L:左側. /□ i. / I -. ■ ′ I. l l 「. / /. -. /. /. メ.. / E F. / /. . J, イ. - 1踏切薗鈷射開基立札). q. - - 棚方4]薗路角(誘導装置あり). .′ 十 \▲ し. R. r r. :‡I窯芸::::雷雲;】. =. A. 図10 唆亜麻合位付近の切歯点左右下顎頭点の運動経路(G-. -49-.

(13) 青山:側方誘導要素の変化が唄噴運動におよぼす影響. 1014. 右側 作業側下顎頭. 左側 非作業側下顎頭. r l M - T1 T i, - d l l I. l l l J J -I. : P. A. :. i, メ ′ ′. ′ ′ d. \ \. ∼ 垣. \ \. \ \. b. A:前方. 誘導碁歴なし p:後方 (開) R:右側 C  議運装置なし L:左側 (閉) 一亜ト-拝華装置あり I:内側 (開) o:外側 一社-簡導装fiあり (開) 伽方切歯鈷角(誘華装置なし). - - 側方切歯銘角(誘華装置あり). 図11唆頭横合位付近の切歯点左右下顎頭点の運動経路(G-. - 50 -.

(14) 歯科学報. 1015. 左側 非作業側下顎頭点. 右側 作業伽下尊頭点. ll l l l l L J l l T J A L A. T l l l. L A l l r - l l. P - - - l. A:前方 +誘導装置なし p:後方 (開) R:右側 〇 誘導装置なし (閉) L:左側 一受ト-誘導装EEあり I:内側 (開) o:外側 -1□--誘導装EEあり (閉) 朝方切歯鈷角(誘導某aiなし). 且且 I\ \\ : R. \ \\. t. し. \r \ r、. A. ". - - 側方切歯鈷角(誘革装ZEあり) - 」 】. -}. R且噛側:右側 Iblock :0.5mm. 図12 唆頭族合位付近の切歯点左右下顎頭点の運動経路(G-. - 51 -.

(15) 青山:側方誘導要素の変化が唄噛運動におよぼす影響. 1016. 左側 作業側下顎頭点. 右側 非作業側下顎頭点. ド. 方方側側伽側 前後右左内外. ト′ 白l l. --. …R. +誘華装置なし (開) C  誘耳装置なし (閉) 誘導装EEあり (開) --ロ 誘導装BEあり (閉) 働方切歯路角(誘導装歴なし). / a \宅L. L:. .、 当..ゝ. - - 働方切歯路角(誘導装置あり). A. 図13 唆頭蕨合位付近の切歯点左右下顎頭点の運動経路(G-. 一52 -.

(16) 歯科学報 Vo工. 1017. 左側 作業側下顎頭点. A:前方 一一⑪一議革装3[なし P:後方. (開)    R:右側 〇 議運暴走をL L:左側 (閉)    I:内側 一亜-1-誘導装置あり  o :外側 (開) -1⊂ト-誘革装竃あり (閉) 伽方切歯鈷角(誘導装置なし) ・- 1 側方切歯鈷角(誘華装置あり). 図14 唆頭族合位付近の切歯点左右下顎頭点の運動経路( C-. -53-.

(17) 青山:側方誘導要素の変化が姐噛運動におよぼす影響. 1018. 右側 作業伽下顎頭点. 左側 非作業側下顎頭点. P 司. L A A h l l l L. +誘導装置なし (開) 〇 誘導装EEなし (閉) -一項I-誘導装置あり (開) -一口--誘導装置あり (閉). :\ \ q l. 「. \ \. ∼ ′. : R. 玩 †. 側方切歯路角(誘華装Eiなし) L. /I/. I. - ・- 側方切歯鈷角(誘導装aiあり). \ A. 岨噛側:右側 Iblock :0.5mm. 図15 唆頭横合位付近の切歯点左右下顎頭点の運動経絡(C-. 54 I--.

(18) 歯科学報. 1019. 表2 唄噴運動時の切歯点の開閉日露角 G→ S ub .1. G l>G TyPC S ub .2. Sub.4. Su b .3. 誘導装置. 誘導装置. 誘導装置. 誘導装置. 誘導装置. 誘導装置. なし. あり. なし. あり. なし. あり. A V E.. 18.0. (S .D .). ( 8.5). 6.2* (10.9). 14.5 (10.8). 8.0* (10.0). J 18lg ( 8-8). l 27Jl* ( 4.6). Sub.5. 誘導装叢 誘導装置 誘導装置 誘導装置 なし. あり. なし l l. 4 (1 4- 4 ). あり 2 5 -2 * ( 3 . 6). A ⅤIL. 38.8. 40.9. 32.9. 27.2. 19.3. 23.1. 2 7. 4. 1 9- 0 *. (S .D .). ( 3.1). ( 3.2). ( 7.5). ( 6.0). ( 7.9). ( 5.6). ( 7. 5 ). ( 4 .9 ). A ⅤE l. 56I8. 34l7*. 47l4. 19-2*. 38.2. (S .D .). の. (1上3). (13.5). (ll.1). (12.3). 50-2 * ( 7.2). 16 . 0 ( 14 - i ). 6.2* ( 7A 0 ). 単位:0. →    図14)被験者5は,切歯点の閉 口銘が,非作業側方向から正中方向に変位し,開 閉口路が前後的に広がる傾向が認められた。また 前頭面での開閉口銘の逆転がみられた。 作業側下顎頭は,開口時の側方変位が増加し た。 非作業側下顎頭は,前後的な移動量が減少し た。 6) C-    図15)被験者6は,被験者5と. -    のそれぞれ1例は標準偏差が小さくな り,唄噛ストロークのばらつきが減少する傾向を 示した。 5.唄噴リズムについて 各被験者の唄噛リズムを表3に,唱噛周期にお ける開口相時間,閉口相時間,唆合相時間の各割 合を図16に示す。 1)唄噛周期について 唄噛周期は, G-    とC-    は,. 同様に,切歯点の閉口蕗が,非作業側方向から正 中方向に変位し,開閉口路が前後的に広がる傾向 が認められた。前頭商で開閉日錆の逆転も被験者. 誘導装置装着により有意に短くなった。 GjG は,ほとんど変化が認められず,また他の にくらべ,誘導装置のなし・ありにかかわ. 5と同様にみられた。 下顎衰貢は,誘導装置の付与によって開口時に作 業側下顎頭が前方変位した。また開口時には,罪. らず有意に長かった。 2)開口相時間について. 作業側下顎頭の移動が大きく,全体としての作業 側方向への側方変位が減少した。 4.切歯点の開閉臼銘角について各被験者の3 mm開口位での開口路角,閉口路角,および開閉 口路角を表2に示す。 G-    は,開口路の非作業側方向-の変 位が無くなり,全体として開閉口捧角の減少が認 められた。 G-    は,開口路がさらに非作業側方向 -変位し,開閉口銘角の増加が認められた。 C-    は,閉口路角の滅少が著明で,全 体として開閉日路角の減少が認められた。 また, G-    の2例とG一 55. 開口相時間は, G-    の1例とC >C の1例で短くなる傾向が認められたが, 問の違いは認められなかった。 3)閉口相時間について 閉口相時間は, G-    とC-    で 有意に短くなる傾向が認められた。 4)唆合相時間について 唆舎相時間は,全被験者でほとんど変化が認め られなかった。 5)開口時最大速度について 開口時最大速度は, 6例中5例が上昇傾向を示 し, 3例が有意に上昇した。 6)開口時最大速度について 開口時最大速度は, 6例中5例で上昇傾向を示.

(19) 青山:側方誘導要素の変化が唄噴運動におよぼす影響. 1020. 表3 各被験者の唄噴リズム G l> C T y P C S ub つ i 誘導 装 置.   0.   3. (36.41).  . (24.13).  . (1 7 -2 0 ). 6. H甘辛`. (1 3- 5 4 ). 上4 0 ). ホ       \ - ノ           \ ノ   ・ K       \ ノ           )           )   ホ       \ - ノ. ( 16 . 6 2 ). つ  r=l. ( 7. 1 5 ). 2. (2 1 . 53 ).  . ( 16 . 9 6 ).  . lご 十両. 9. 8 5 l 65 *.  . (18-01). 5 5- 3 5. 1 0 3 J 18.  . 9 0. 5 7. I. 1 3 1- 2 9 *. U. 10 5 . 7 3. H. 22 1 . 02 *. P. 26 5 . 42.  . 187l12*. (19-30).  . 118l09. 8. 6 6- 2 3 * ( 6- 63 ).  . 5 5l 8 0 ( 8J 0 7 ).  . (1 5 .5 5 ). 1. 9 5 l9 6. ( 14 . 7 4 ). ク H l     (. 88 - 7 9. ( 14 . 5 5 ).  . 1 20 - 1 4 *. ( 8 . 5 5).  . 98I50. (3 8 . 0 5). 5. 2 15 . 32. ( 19 . 24 ).  . 19 3 . 65.  . 0.25 ( 0.10). 3. 0.25 ( 0.08).  . 0. 2 6 ( 0. 0 4 ).  . 0. 2 7 ( 0. 0 2 ). 0. 0 .3 0 ( 0 .0 7 ).  . 0. 3 1 ( 0. 0 6 ).  . 0ll8*. n. ( 0.02).  . 0l21 ( 0.01). 0.14* ( 0.02). 1. 0 . 24 ( 0 . 0 9). 0-19 ( 0.02). 0. 0 . 25 ( 0 . 08 ). O. 3 6 * ( 0- 0 4 ).  . 0- B O ( 0- 0 4 ). 5. 0 .3 1 ( 0 -0 3 ).  . 0.31 ( 0l03).  . 0ll9* ( 0.02). 1. 0l25 ( 0 . 0 4). 0.18* ( 0.02).  . ( 0-04).  . ( 0- 0 7 ). 7. ( 0l 0 9 ).  . ( 0 -0 3 ).  . ( 0-03). 7. ( 0.04).  . 0I26. ( 0 . 0 5). ( 0.略.  . 0. 2 6. 9. 0. 3 0.  . 0 .3 2.  . 0.30. 0. 0.23. U. 0.23.  . ( 0. 0 5 ).  . ( 0. 0 8 ). H. 0l 8 8. ( 0 l0 8 ). 1. 0ll7* ( 0 . 02 ). 0- 8 8. ( 0I07). 自. 0l21 ( 0 . 02 ). 0-60*.  . ( 0 . 02 ). 0 .9 3. ( 0-05). なし   あり. 0-57*.  . ( 0 . 02 ). 0 l l6 *. 0.92. ( 0 - 0 8). あり. 0. 0 l 23. 0J69. 0-70.  . ( 0 . l l). なし I.  . ( 0 . 09 ). あ り. 1. 0l57*.  . 0 - 69.  . mm/S. な し. I. 0. 閉日時最大速度. あ り.  . mm/S. 誘 導 装置. な し. へ         nHU  パ l. 闘日時故人速度. 誘 導 装置. あり.  . S. 誘 導装 置. なし. 4. 唆合相時間. 誘 導装 置. あり. )        )        )        \ノ        )        ). S. 誘導 装 置. なし. e                                      へU  2  9 ハOU  2  0                  7-. 閉口柚時間. 誘導 装 置. I. Sub.5 Sub. 6 誘 導 装置 ;誘導装 置 誘 導装置 誘導装置 誘導装置. C.D. S. Su b .4. (      (      (      (  2  (  2  (. 開口佃寺間. S u b .3. い  0  5               。   、つ        つ. S. m千m≠mっI・用事仕事用≠. <'J; <'(; <..[] /../_ ・.i rJ.; (.I.;.. 岨噛周期. C-. G → S ub . 2. *p<0.05. l. X.a. [. 0.a. 0.7. *. *. 0.6. * *. し1. 5 4. ハ.  . H U  .    .      . 3  . ハ O U.    .    . 2.    .    . ハ. *:p<0.05. H U.   1. 0      . (1兎醜難斬席. ]rj殖購斬席. C1優醒難聴魔. ]Tj醒鼎斬麗. 6)優醜堺漸霊. ]TJ醜購斬雷. OqZ醒購動感. ]Tj醒報斬惰. 急場醒堺斬惟. ]Tj醒鼎斬霊. 6)兎醜難斬霊. 0. ]fj醒珊斬麿. Subつ G-               -               -. 図16 唄噴周期と各相の割合. 機能障害などが考えられる。逆にガイドが急な場 合,側方力の増大による歯周組織-の悪影響や, 顎関節症を惹起する危険性も考えられている23)。. し, 4例が有意に上昇した。 考     察. 天然歯のガイドは,姐噛運動のみならず下顎運. いずれにしても極端なガイドの変化は,顎口腔. 動において重要な役割を担っている。 -般的にガ イドが緩い場合,補綴装置は唆豆酎項斜の緩い唆合 面形態となり,唆頭蕨合位の不安定化,顎口腔の. 機能に少なからず悪影響を与えるものと考えられ る。 そこで実験的に上顎犬歯の側方誘導要素を変化 56.

(20) 歯科学報. il Xqil. させ,唄噛運動に対する影響を捉え,適切なガイ. とされる習慣性姐噴側とした。. ド決定の一助となるべく研究に着手した。 1.実験方法について. カスピッドプロテクテッドオクルージョンの被 験者に金属ガイドを付与し,グループファンク. 1 )測定装置および測定精度について. ションオクルージョンに変化させた報吾19)がある. 近年高精度の三次元6自由度の測定装置が開発 され,作業側下顎頭の動きを測定することができ. が,この場合唆合様式の変化だけでなく,側方切 歯捧角の大きさによる影響が現れると考えられ る。しかし,側方誘導角を変えずにグループファ. るようになった。これらには接触型センサーを用 いて下顎運動を計測するもの   磁気位相空間 を利用するもの      とカメラを応用する もの  がある。 接触型の測定装置は,測定精度に優れるが,機 構的制約のため,生浬的な唱噛運動を捉えきれな い欠点がある。磁気位相空間を利用するものは, 極めて生理的な状態で下顎運動を記録することが 可能であるが,測定環境や地磁気,電磁器の影響 による測定精度の商で問題が残る。 LEDを頭蓋と歯列に連結しその運動をCCD カメラで捉える本実験装置は,非接触型でフェイ スボウは12gと小型軽量で,口腔環境の変化を最 小限にとどめながら,小さな動きも測定でき,演 算処理にて任意の部位の運動が検出できる特徴が ある。 測定精度は,メーカー公表値で150〃mである。 その空間出力特性を見る目的で,フェイスボウ を取り付けた三次元激動装置を     各方 向に5 mmずつ各方向へ   まで移動させた測 定結果を図   に示す。各方向において相関係 数  以上の高い相関が認められ,顎運動を測定 する上で十分な空間精度を有すると考えられた。 次に唆合器         社製)に測定装置 を取り付け, 10回開閉臼運動を行ったときの運動 開始点の再現精度を測定した結果を表4に示す。. ンクションオクルージョンにするには補綴処置を 行う必要があり,側方誘導角を緩傾斜にしても額 路はほとんど影響を受けないという加藤らの報菖 17'もある。そこで今回はグループファンクション オクル-ジョンを有する健常者に対しその上顎犬 歯の誘導捧角を100急傾斜にし,カスピッドプロ テクテッドオクルージョンに変化させる条件で実 験を行った。 前頭面投影角で100急傾斜にした場合 側方位での小臼歯部の離開室が約    計算 値)となる。宝田ら32)は,上顎犬歯の舌側荷重時 の変位室は   荷重時で        荷 重時で     と報吾している。竹内ら33)は顎 骨に対する上下顎歯列の変位室は   程度で あろうと述べている。これら歯の変位や顎骨のた わみを考慮しても, 100の角度付与は明らかに犬 歯誘導となる角度と考えた。まず実験に際し,犬 歯誘導装置を装着した状態で唆台紙にて側方滑走 運動を印記し,上顎犬歯のみで誘導していること を確認した。 土居15)は,小臼歯部での離開距離が約1 mm (約  となる犬歯誘導装置を2週間付与する実 験を行い,装着産後には唄噴困難,不快感および 側方運動困難等を訴える被験者が多かったが,犬. 切歯点部における最大誤差で    右額頭球 における最大誤差で    左額頭球における. 歯誘導装置装着直後の早い時期に,唄噴運動の調 節が終了していると考えられると述べている。今 村34)は,唆合圧歯牙支持様式の義歯による作業唆. 最大誤差で   であり,下顎頑の運動を解析 していくのに十分な精度であると判断した。 2)実験条件について. 合小面における側方傾斜角の    の変化に対 し,変化重後の数ストローク内の極めて短時間で 服応状態に達するとしている。これらを考慮し,. 被験金品は,室や性状に変化がなく,比較的安 定した運動経路が得られるガム30)を用いた。唄唾 側は,運動経絡と運動リズムの安定性に優れる31). また長期間の犬歯誘導付与による禾可逆性の変化 が起こる危険性を回避するため,装置付与期間は 実験当日のみとした。. - 57.

(21) 青山:側方誘導要素の変化が姐噴運動におよぼす影響. 図18 Y軸方向の出力測定. 図17 X軸方向の出力測定. 表4 10回開閉口達動における再項精度 切 歯 点 部. 右 額 頭 球. 左 頼 頭 球. 60. 50. Ⅹ. 40. A Ve .. 0.03. 0. 0 1. 0.04. S .D .. 0.07. 0.08. 0.06. M. ax .. 0.09. 0.09. 0.14. M. in .. - Il o . 1 5. - 0.05. 30. -. 0.05. - 0.08. .. 0. 0 3. 0.04. 0.05. M. a x .. 0. 0 1. 0.01. 0.00. M. in .. 0. 06. - 0.13. - 0 . 丁J. A Ve .. A Ve . S .D. 「. Y 20. 一一0 . 0 1. 0`05. 0.03. .. 0. 02. 0.05. 0.03. M. a x .. 0.01. 0.13. 0.10. M. a x .. 0l03. 0.00. 0.00. 10. S .D Z 0. 0    10    20    30    40    50    60. 単位:mm. 図19 Z軸方向の出力特性. の特徴などが検討されている。しかし多くの解析 点は,その検索・決定にあたって試行錯誤を繰り 返したり, Ⅹ線規格写真から計測するなど煩雑な. 側方ガイドの方向について検討した佐藤20'によ れば, M型に比べD型は側方滑走運動時に下顎頭 が後方-誘導されるため, M型のほうが顎関節に 与える負荷は少ないであろうと報害している。今. 操作が必要であり,顎機能検査をE]常臨床で広く 繰り返し応用していくうえで障害となってくると 考えられるoまた長谷川ら39)は,顎機能障害を有 する症例において全運動軸点や運動論的額頭点を. 回の実験では誘導面の影響を無くすため,上顎歯 頑側唆頭 、内斜面を誘導面とするM型の被験者 を対象とした。 3)下顎頭解析点について. 求めると,下顎頭から離れた位置になり,迅速性 も考慮すると形態的に定めた点を機能的に評価す. 下顎頭の解析点としては,これまで平均的亀頭 点や全運動軸点   運動論的額頭点  側方項 路蓋準点         などが報吾され,そ. べきと述べている。そこで皮膚面上で容易に設定 できる平均的額頭点を選択した。また下顎頭の運 58 --.

(22) 歯科学報. 1023. 動角射斤においては下顎頭の大きさも考慮すべきで あり,解析部位による運動傾向が異なることが考 えられる。皮膚面上およびその内方   の点で 描記させたものを図20に示す。平均的瓶頭点と内 方   の点を比較してみても,運動経路の概形 は若干の変化はあるものの,方向などはほとんど 変化しない例が多く見られた。従って極めて簡便 的手段で決定できる皮膚上の平均的果貢頭点でも, 充分にその個人の運動の特徴を把握することが可 能と判断した。 4)唄噴経絡の分析方法 唄噴運動の中で接触滑走が起こり側方のガイド が影響してくるのは,唆頭族合位付近の唄噴経露 である40)。そこで今回は,唆頭蕨合位付近の唄噛. 運動を測定対象とした。唄噛経露を解析する際, 唄噛経絡を上下的に何分割化し,それぞれの点で の側方・前後的な移動経絡を算出する方法 唆頭蕨合位から一定の開日量の点から算出する方 法43)などがある。唄噴経路を分割した場合,厳密 には上下的な位置が違っており,平均唄噛経路は 全体のほぼ中点を通るものの,詳細な部分では若 干の差が出てくると考えられる。また唆頭横合位 から一定距離の各点で平均を算出する場合,経露 の安定した唆頭蕨合位に近い部位での精度は上が るが最下点付近の唄噛経路は算出できないことに なる。今回は,映頭蕨舎位付近を評価する目的で あり,唆頭族合位から一定開口室の点から平均化 する方法を採用した。また各相の分割は,装置の. 図20 各被験者の平均的項頭点(皮膚上および内方 - 59 -.

(23) 1024. 青山:側方誘導要素の変化が唄噴運動におよばす影響. 特性上最小の,義上方点から   下方を分割 の境界とした。 2.実験結果について. くなり, G-    はほとんど変化しなかっ た。短くなった例は,主に閉口相時間の短縮によ るものであった。閉口相時間が減少したのは,犬 歯誘導装置が唆頭蕨合位付近の側方成分の減少を 招き,スムーズな閉口ができたためと思われる。. 1 )唄噛運動経絡の形態について 被験者固有の誘導路(グループファンクション オクルージョン)は     が4名 が2名で     のほうが多かった。犬歯のガ イドを変化させた時の唱噛運動は,これまで報吾. -方約   〇 のガイドを付与した西尾19)は,唆 合相時間の増加,開口相時間の減少が認められた と報菖しているが,これは唆頭演台位付近の塊制 が強いことと,唆合相時間の決定法の違いにより. されているように,グラインディングタイプ からチョッビングタイプ-変化したものが4例中. 本実験と異なる結果になったと考えられた。また 開口相時間は,本実験でも減少傾向を示す被験者. 2例観案されたが,変化しない例も2例認められ た。ブラインディングタイプは,下顎頭の不適切 な運動をもたらすとされ,顎関節に悪影響を及ぼ す可能性が指摘されセいる12)。しかし本実験で,. もおり,誘導装置の角度の大きさによるものと考 えられ,今後角度の大きさや付与する部位などに ついて検討する必要があると思われる。. から変化しない2例においては,誘導装 置付与後は唆頭蕨合位付近の経路が収束し,唄噴 運動として安定する傾向を示した。従って,岨噛. 5)開開口時鼻大速度について 開開口時最大速度は全体的に上昇する傾向が みられたが,これはG-    のようにチョッ. サイクルのパターンだけから顎機能を評価するこ とには問題があり,本実験のように唄噴パターン の詳純な評価および唄噴リズムによる評価をあわ. ビングタイプへの変化によるものと, G-G のように唄噛経絡の収束お よび縮小化によるものとが考えられた。 これら唄噛周期の短縮,開閉口速度の上昇は唄. せて行う必要性が示唆された。 2 )唆頭蕨舎位付近の唄噛経絡に対する影響. 噛運動が円滑に行われている結果と考えられ,正 常者の方が顎機能異常者よりも岨噴周期が短いと する報吾  をみても,今回の実験における犬歯. G-    は,切歯点∴ド顎頭点とも側方変 位が減少し,前方方向への移動量が増加したo G-    は,切歯点の経路が側方に広がっ ているが,これは作業側下顎頭の前方移動量の増 加によるもので,下顎頭の側方変位が増加してい るわけではなかった。. 誘導装置の付与は,唄噛運動の円滑化に寄与して いると思われる。 3.側方誘導要素と唄噴運動との関連性について や       ら9)が犬歯誘 導唆合を推奨して以来,様々な報吾がなされてき. でみられた前後的な経路の拡大, 開閉口路の左右逆転は,強すぎたガイドに対する 過剰反応とも考えられ,今後,ガイドの大きさに ついても検討する必要があると思われる。 3)開閉口路角に対する影響. ているが,明確な結論は得られていない。今回の 実験結果からは,従来報吾されているように切歯 点の前頭面投影図においてはグラインディングタ イプからチョッビングタイプへの変化するものも 観察された。一方水平面投影図の観察では,左右. 切歯点でみた場合,誘導装置ありの場合, G は開口路に大きく影響が現われ は閉口路に大きく影響が現われた。これは犬歯都 ガイドを付与し     を  〕eに変化させ. 方向の運動から前後方向の運動への変化が観察さ れ,下顎頭でも側方成分が減少し,前方移動量の 増加が認められた。これから考えると,チョッビ. た西尾19'と同様の結果となった0 4)硯噴リズムに対する影響 唄噴周期は, G-     とC→    で短. ングタイプのほうが顎関節を不安定にする要素が 少ないであろうと考えられるが,グラインディン グタイプから変化しない例でも唄噴ストロークが 60.

(24) 歯科学報. 99, No. ll (1999). 1025. 安定する傾向が認められ,開閉口速度が上昇する. 以上から,犬歯誘導装置付与により,唄噛運動. ことから,切歯点の唄噛パターンからだけで顎機 能を評価することは難しいと思われた。いずれに. 経路の狭小化,唄噛周期の短縮,開閉日時最大速. しても今回の実験においては犬歯誘導装置付与に より,唄噴運動の安定化が確認されたが,今後角 度の大きさや部位の影響についても検討する必要. は複雑に絡み合っており,切歯点の動きからだけ. があると思われる。 また佐藤22)は, M型は側方滑走運動時に作業側 下顎頭を前方へ誘導すると報吾しているが,今回 の実験における唄噛運動時では後方要素が強まる 例も観察された。これは側方滑走運動路と唄噛運 動経路が必ずしもI-致していないことを示してお り,日常臨床における唆合の診査において,唆頭 蕨合位および滑走運動の診査だけでは不充分であ り,唄噛運動経路の診査を診断に加える必要性が. 度の上昇が認められたが,切歯点と下顎頭の動き では下顎頭の動態を推測することは楽しく,下顎 全体の動きを三次元的に観察し,唄噛リズムも含 め,総合的に診査する必要性が示唆された。 謝     辞 稿を終わるに臨み,終始御懇篤なる御指導を賜っ た,歯科補綴学第二講座主任腰原 好教授に深甚なる 謝意を表するとともに,御指導,御校閲を戴いた同講 座斉藤文明助教授を始めとし,本研究に御協力,御援 助下さった講座研究員各位に厚く謝意を表します。さ らに本研究に御協力戴いた被験者諸氏に厚く勧礼申し 上げます。. 示唆された。 結     論 側方誘導要素の変化が唄噴運動にどのような影 響を与えるかを検討するため,上顎犬歯に100の 誘導装置を付与し,切歯点,左右下顎頭点の三次 元的運動解析を行い,以下の結論を得た。 上 誘導装置なしでブラインディングタイプのも のは,誘導装置付与によりチョッビングタイプ に変化するものと,変化しないものがあった。 2.誘導装置なしでチョッビングタイプの被験者 は誘導装置付与後もチョッビングタイプであっ た。. 本論文の要旨は,第259回東京歯科大学学会総会 年11月   干葉),第262回東京歯科大学学会例 会  年11月1冒,千葉),平成10年度日本補綴歯科 学会東関東支部学術大会  年9月15日,坂戸)にお いて発表した。 文     献 1)貢柳昭紘:側方滑走運動時における頼頭運動に関す る研究,目補緩会誌         . 2)水野起良虜:唆頭蕨合位付近の唄噴運動経路に関す る研究,愛院大歯誌, 17: 3)篠ヶ谷龍栽:犬歯の舌面傾斜が姐噴系に及ぼす影響 について,口腔病会言志 4)篠ヶ谷龍我,水谷 紘,藍  稔:犬歯の舌面傾斜 が唄噴運動に及ぼす影響,目補綴会誌. 3.犬歯誘導装置付与により切歯点および下顎頭 の唄噛運動経路の狭小化が確認された。. 1161, 1985.. 5)宇佐美博志:唆頭傾斜角度の変化が硯噴運動機能に 及ぼす影響,愛院大歯誌 6)沼葦孝典:唄噛運動に影響する諸因子に関する研 究,歯科学報. 4.誘導装置付与後,チョッビングタイプのもの は,誘導装置付与により唄噴周期が有意に短く なった。. 7) D'Amico, A. : The Canine Teeth-Normal Functional Relation of the Natural Teeth of Man, J. South. Calif. Dent,26 : 6-23, 40-60,. 5.誘導装置付与後,グラインディングタイプの ものは,他のものより唄噴周期が有意に長かっ た。. ′. 8) Schuyler, C. Ii. : An Evaluation of Incisal Guidance and Its Influence in Restorative Dentis-. 6.いずれのタイプも誘導装置付与による唆合相. tlT  ・       : 374 , 9) Stuart, C. E., Stallard, H. : Principles Invoved. 時間の変化はみられなかった。 7.いずれのタイプも開閉日時最大速度が上昇す る傾向が認められた。 一 61. in Restoring Occlusion to Natural Teeth, J. ‥   」  ,. :                つo -.

(25) 1026. 青山:側方誘導要素の変化が硯噴運動におよぼす影響 1993.. Traumatic Occlusion, J. Prosthet. Dent" ll : 708-715, 1961.. ll) Guichet, N. F. : Principles of Occlusion : A Collection of Monographs, 1-92, The Dental. 28)塩涯恭郎,林 豊彦,野村修一,野村章子,森田 実,平野秀利,石岡 靖:下顎任意点の運動解析 第 -報 測定システム,目補綴会誌. 里 \tlこ. 1981.. 12)加藤信次:顎関節機能障害患者の切歯点における唄 噴運動について,歯科医学 13)尾崎佳孝:顎関節症にみられる顎運動異常に関する 研究,歯科学報 14) Mitani, H. : Stress Bearing Mechanism of Oral Implants, In First proceeding of JSm, (Kawahara, Il., Mitani, H. and Yamasita, I. ed) 110-. 29)佐々木表意,岸if.孝,関根 弘:下顎運動デー タ処理システムの開発,歯科学報 1989.. 30)柴田孝典:下寛前突症における顎運動機能に関する 研究,歯科学報 31)仁村秀由喜,小林義典:唄噴運動における主唱噴側 口且噴時と非主口且噴側唱噴時の差異,日補綴会誌, 34 :. 122, 1975.. 1127-1139, 1990.. 15)土居 属:実験的犬歯誘導唆合付与がロ且噴運動に及 ぼす影響,歯科医学 16)塩涯恭郎,林 豊彦,加藤一誠,野村修一,石岡 靖:歯牙要素の実験的変化による項頭運動-の影響, 顎機能 17)加藤一誠,白木誠 -,櫨淫正美,林 豊彦,塩港恭 郎,野村修一,石岡 靖:歯牙誘導要素の果貢頭運動路 に与える影響,顎機能, 3 : 18)天津和典,佐古好正,森川正章,末瀬「彦,川添亮 彬:作業側側方ガイド様式の変化が下顎の側方滑走運 動速度に与える影響,口補綾会誌 19)西尾公一:姐噛運動における唆合様式の機能的意義 に関する臨床的研究,阪大歯学誌 1988.. 20)築山美和,古谷野潔,築山能大,水野幹  末次恒 夫:側方運動における額頭部三次元動態に関する研究 -第2報 側方滑走運動時の作業側額頭運動-,目補 綴会誌 21)荒井良明,河野正司:ガイドの歯種の変化が側方位 クレンチング時の瓶頭に及ぼす影響,口補綴会誌, 41 :. 22)佐藤 裕:側方滑走運動のガイド面の方向が顎運動 に及ぼす影響,日捕綴会誌, 42 : 23)中野雅徳:側方滑走運動における栗露と切歯露に関 する研究, R補綴会誌, 19: 24)坂東永--,藤村哲也,鈴木 恩,池田隆志,近藤雄,久保吉虞,中野雅徳,長谷川成男,河野正司,貢 柳昭紘,栗山 寛,田端恒雄:ディジタル方式による 下顎運動測定,顎機能 25)鈴木 濫:ディジタル方式下顎運動測定器による下 顎限界運動の6自由度解析,日補綴会誌 725, 1987.. 26)郡 元治,坂東永- ・.磁気位相空間を応用した上顎 6自由度下顎6自由度運動測定器の試作, E]補綴会 言志, 37:. 32)宝田太郎,原喜久子,久永竜一,武田康雄,正井良 幸,近常 正,太平洋志,中葎 章,喬藤文明,腰原 好,羽賀通夫:菌の動揺に関する二次元的解析(寡 5報)上顎犬歯における検討,歯科学報 1992.. 33)竹内久裕,藤村哲也,坂東永- :唆合力による顎口 腔系の変形が顎運動解析に及ぼす影響,日補綴会誌, 34 : 1150-1161, 1990.. 34)今村嘉宣:作業唆舎小面傾斜の変化が岨噴ストロー ク終末相の下顎運動路に及ぼす影響に関する実験的研 究,歯科学報, 84: 35)河野 司:下顎の矢状面内運動に対応する頼頭運動 の研究 第二報 マルチフラッシュ装置による矢状面 運動軸の解析,臼補綴会誌 36)河野正司,栗山 実,吉田恵一,吉田隆義:全運動 軸の意義と括記法による求め方,顎機能 28, 1985.. 37)築山美和,古谷野潔,築山能大,水野幹生,末次恒 夫:側方運動における栗頭部三次元動態に関する研究 -第1報 側方運動解析のための新しい頼頭部基準点 について一,日補綴会誌 38)保母須弥也:下顎側方運動における叛頭の運動学的 中心に関する研究,頼頭問軸運動範囲における収束点 の存在について,歯科学報, 82: 39)長谷川成男,頁柳昭紘: 6自由度顎運動測定器のこ と,目補綴会誌 40)藍  稔:切歯点吾酎こおける硯噴運動の解析,目補 綴会誌 41)瑞森崇弘:唄噛運動分析による顎口腔機能診断に関 する研究,阪大歯学誌 42)志套 博,小林義典:唄噴運動の分析による唄噴機 能の客観的評価に関する研究, R補綴会誌 ∼1126, 1990.. 43)森 隆司:岨噛運動経絡の研究-空白側方滑走運動 および食品の影響一,日補綴会誌. 27)郡 元冶:磁気位相空間を応用した試作顎運動測定 器による下顎運動測定,冒補綴会誌. - 62 -. 1982..

(26) 歯科学報. 1027. Effects of Changes in Lateral Guidance on Masticatory Movement -A3Noboru AoYAMA Department of Crown and Bridge Prosthodontics, Tokyo Dental College °1・ :   Y  11i lく     ). ・     子守  十     二、・ m0-日 ら  ′日月は五-  、r言tl8. The purpose of this study was the effects of changes in lateral guidance on masticatory movement・ A canine guidance device set at loo was attached to the maxillary canines・ The 3dimensional masticatory movement of the incisal and condylar pathways and masticatory rhythm were measured・ The masticatory pattern at the incisal polnt Was Classified as grinding type (Glype) or chopping type (C-type) on the basis of the presence or absence of deviation to the nonworking side when the 3・Omm opening level below the inter-cuspal position・ The -C type, G ,C type, or C-C type・ After placement of the guidance device, masticatory movement 押111、、  、・円官。〔1 \、    肌・ 、     しⅥ白井.V elV五日lec-   豆っ  こ    C type and C -,C type・ In particular, there was a trend toward a slgnificant decrease in closing・ phase time・ Although masticatory movement stabilized after placement of the canine guidance device, it was difficult to estimate the dynamics of the condyle on the basis of movement of the °in上     し・   し       、一一1。Ymll(・. ,      -11こ 1・1L、言11。   つ. ticatory rhythm, should be evaluated・     (The Shihwa Gahuho, 99 : loos-1027, 1999). 63 一.

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参照

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